「それでも町は廻っている」「天国大魔境」などのヒット作で知られる福井県福井市出身の漫画家、石黒正数さん(47)=東京都=の作品「ネムルバカ」(2008年)が実写映画化され、3月20日から全国公開される(ポニーキャニオン配給)。石黒さんは今年デビュー25周年。福井新聞のインタビューに「今でも漫画を世に出すたびに不安になるけれど『自分の作品は面白い』と信じてここまでやってきた。こうして完結した昔の作品が映画化されるのは、純粋に喜びしかない」と語った。 ■2人の女子大生 「ネムルバカ」は「COMICリュウ」(徳間書店)2006年11月号~2008年3月号に不定期連載した。 大学の女子寮で同室の入巣柚実と先輩の鯨井ルカ。入巣はこれといって打ち込むものがなく、何となく古本屋でバイトする日々を送り、ルカはインディーズバンドのギター・ボーカルとして、自らの夢を追いかけている。緩くてどこか心地よい日々を過