待ち合わせは午前九時。東京の足といえば地下鉄だ。ホームに滑りこんでくる満員の地下鉄にため息が出そうになるが、気を取り直して人のかたまりに背中をねじ込み乗り込む。一息つくと体の前面にひんやりとしたドアの金属的な冷たさを感じた。湿気で曇った窓をこすって外をみた。時折、パイプのようなものの影が左から右へと飛び去っていくのが見えた。その影は、あの冬の日に振り返ることなく去っていった恋人を想わせた。カタンコトン。街の下を地下鉄は走った。 どれくらいの時間が経ってからだろうか。背中に異変を感じたのは。主は来ませり。僕の背中に押し付けられていらっしゃる聖なる存在。主は来ませり。この世に生を受けて以来追い求めてきたもの。スプリングコートを羽織っていても間違えることなどあろうはずもない、全てを柔らかく包みこむ大いなる存在、オッパイ。 脳内戦闘ナビゲーターが絶望的な戦況を告げた。「戦闘力(バスト)95!戦闘レ
この連休も、有り余る時間を利用して水彩画を描いてました。第四弾「京都 東寺」。建物に着色していないのは手抜きではなく演出です。毎回見ている人はお気づきだと思うのですが、この水墨画調の木々の描き方は僕の癖です。 第四弾 「京都 東寺」 全体的に着色するより、この方が暖色系の色が引き立つと思うのだけどいかがなものか。手抜きに見えるけど、実はかなり細かいところまで描き込んでいる。画像だとわかりにくいのが歯がゆいところです。 もちろん、僕は裸婦を描くことをひと時も忘れてはおりません。実物が目の前にないので代用品でイマジネーションを膨らませています。いい仕事をするにはいい準備が必要なのです。 オカンは、こんな画像を見ながら口もきかない僕を見て顔をしかめていたけれど、そのうちわかってもらえる日が来ると信じている。いつの日かきっと…。だって、素敵なオッパイと出会いそして描くこと…それが僕らが生まれてきた
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