患者各位及び関係者には誠に申し訳ございませんが、あゆみ野クリニックはこの7月末日を以て閉院のやむなきに到りました。その理由と顛末を全て包み隠さずここに記します。張本人は全て阿部吉治という人物です。 これまで阿部吉治がやってきたことを時系列的にかいつまんで説明します。 このクリニックはもともと阿部吉治が会長であるあい日本吉兆会が経営しており、私は前院長が膵癌で急死したため、しばらく空き家になっていたこのクリニックに雇われ院長として入ったのです。それが令和4年4月です。そのときの私の年収は額面1800万円でした。 ところが令和5年2月、阿部吉治が私をクリニックに訪れ、「実は来月からあなたたちに支払う給料がない。だからここの経営を引き継いでくれ」と言ったのです。 私は唖然としましたが、ここあゆみ野という街全体が復興住宅地区であり、ここに住む人々は全員があの津波で自宅や家族を失った人々であること、