長崎市内でふと目に飛び込む白い塔。「子どもに見せてはいけない図書類を入れてください」と呼びかける「有害図書類回収白ポスト」だ。ネット全盛の時代に図書?と思いつつ、中身が気になる。市職員による回収に同行し、ポストについて調べてみた。 「有害図書」の回収は夜中にこっそりではなく、午前9時過ぎに始まった。 職員が最初に向かったのは長崎市中心部の観光名所、眼鏡橋がかかる川のほとり。「子どもたちが学校に行っている間にやっちゃいます」。そう言って職員が白ポスト下部の取り出し口を開けると、肌があらわになった女性が描かれた雑誌がぎっしり。ゴム手袋をはめた職員2人が引っ張り出す。高さ約130センチの白ポストに入っていたのは本やDVDおよそ200点。90リットルのゴミ袋2枚がいっぱいになった。 この日は3カ月に1度の回収日で、職員3人が市内8カ所を回り、市役所駐車場に運んで仕分けをした。 回収されたのは897