本棚は自分の机のすぐ隣にあるのですが、なんとなく安心感とか勉強してる感とかを含め、思い立った時に手元ですぐ開いて調べたり暇つぶしにふと読みたい本ってありますよね。自分はインターネット、特にWebやインターネット基盤技術に関わる研究・技術者をやっているわけですが、自分の手元に置いておきたい本がやはりあります。 もちろん、手元に置くためのスペースは約20から30センチ程度なので、分厚い本を置くと数冊程度になってしまいますが、今日は「自分が現段階で持っている本のうち、キーボードのすぐ隣に置いておきたい本」8冊をなんとなく紹介したいと思います。 自分が手元に置いておきたい8冊 1. Linuxプログラミングインタフェース(6.5センチ) 分厚さ6.5センチと最強に分厚いですが、Linuxに関わるプログラミングをする際の辞書として手元においておく安心感は半端ないです。自分はミドルウェアの実装やそれに
本の紹介をしたい。著者は「障害のある子の親」であるが、以下に書くことは少しだけ読み替えれば「障害児者の親」に限らず「親」一般にも当てはまる部分が多いだろう。書名が「障害のある子の親である『私』」ではなく、「障害のある子の親である『私たち』」となっているのはちゃんと理由がある。著者がつけたのか出版社がつけたのかはわからないが、ここに込められた大事なメッセージこそがこの本の大きな価値だ。 障害のある子の親である私たち 作者: 福井公子出版社/メーカー: 生活書院発売日: 2013/09/15メディア: 単行本(ソフトカバー)この商品を含むブログ (3件) を見る 障害児者の親が書いた本は他にもたくさんある。親が書いた本に救われた経験をもつ親もいる。 子どもを産み、育てる過程での不安、ショック、悲嘆、自責。それらはひとりで抱え込むにはあまりに重く、誰かの支えを必要とする。自分のような支援者もその
「嘘つきは経済学者の始まり」という諺があるが、コンサルタントも入れるべき。 中の人として働いたことがあるので、その手法は分かってる(まとめ:[そろそろコンサルタントについて一言いっておくか])。だから本書は、徹頭徹尾、黒い笑いが止まらない。騙される幹部が悪いのだが、振り回される社員はたまったものではない。ファームであれジコケーハツであれ、理論武装を「外」に求める人は、予習しておこう。あるいは、コンサルティングを「説得の技術」と捉え、逆にそこから学ぼう。 本書は、マジシャンが種明かしするようなもの。コンサルタントの方法論である「適応戦略」や「最適化プロセス」「業績管理システム」は、役に立たないどころか、悪影響にもなると暴きたてる。著者は経営コンサル業界で30年も働いて、いいかげんこの「お芝居」にウンザリして、懺悔の名を借りた曝露本を出したという。その具体例が生々しい&おぞましい&あるある。
・個人用蔵書管理ソフト ・巻やシリーズでの管理に特化 ・本の題名・作者・巻数・作品紹介などたくさんの項目をご用意 ( タイトル登録 | 詳細登録 | その他登録 ) ・バーコードリーダーによる入力に対応 ・オンラインマニュアル 私本管理GOOUT CGIで作成された私本管理GOOUTと私本管理Plusのバックアップを使えば、 自分が持っている蔵書をインターネット(携帯電話やWebブラウザなど)で閲覧することができます。 私本管理プラグイン プラグインをセットすることで、Amazonサイト以外の書籍検索が可能になります。 Amazon内でも和書・洋書・音楽・DVDのデータも取得できるようになります。
先日自ブログや、イースト・プレスの告知ページにてお伝えしましたとおり、2冊めの本となる『ときめき昆虫学』が4/6(日)に発売されました! ときめき昆虫学posted with amazlet at 14.04.07メレ山メレ子 イースト・プレス 売り上げランキング: 387 Amazon.co.jpで詳細を見る あらためて本の中身を見てみましょう(前の告知ページのときはじつはカバー見本しかできておらず、束見本という厚さや紙質を再現したものにカバーをかぶせた状態で撮影していました)。これはネムリユスリカという、幼虫が無代謝の仮死状態になって乾季をやり過ごす不思議な虫の復活シーンです。 クラフト紙で作られた番外編もこのとおり!とっても気に入っています。 虫本の紹介ページに、切り取って使える虫はんこ蔵書票も! カバーを外した表紙にも、銀インキの虫たちが。虫はんこはひよこまめ雑貨店さんの作品です。
ワークライフバランス・カフェの活動で知り合った方に薦めて頂いて、「家事労働ハラスメント」という本を読みました。この本は、本来は癒しの営みであるはずの家事(育児、介護等)を、「単純労働」と咎めたり、あるいは「母親にしかできない神聖な仕事」などと極端に持ち上げることで、その実態を労務管理や社会政策において無いものとし、不当な分配がされた結果、生きづらさが生まれたり、社会にひずみが生じている…ということが書かれています。 「ひずみ」について書かれているだけあって、読み進めるのが辛い系の本ではありますが、とても勉強になりました。いくつか印象に残った&考えたことを、煩雑ではありますが共有したいと思います。引用部分は青の斜体で記します。 (仕事と育児の両立をめぐる問題について書きますので、そもそも共働き自体に関心がないとか、そういう選択自体に嫌悪感がある方、私はしんどい家事育児を一人で切り抜けてきたの
私たちはジェンダーやセクシュアリティに関する話が好きだ。とくにセックスワーカーや風俗嬢などに関する噂話が大好きだ。なかでも、そういう仕事をなぜ好んでしているのか、どういうきっかけでその仕事に入ってきたのか、あるいは、そういう仕事に就くような女の子は、どういう家族構成で、どういう暮らしをしていたのか、という、動機や原因を探るような話が大好きである。 しかし、おそらく、セックスワーカーに関するこういう話し方は、彼女たちをなにか逸脱したもの、規範から外れたもの、おおげさにいえば「異常」なものとして扱ってしまうことになる。 本書の筆者にとって、序文にも書かれているとおり、風俗やキャバクラ、そしてAVの世界は身近な世界だった。だから、筆者はそういう場所にいる女性たちを、なにか私たちと異なるものとして描きたくなかったのだろう。 性を売る女性たちのなかでもAV女優はとくに、動機や原因を語る圧力につねにさ
パブリッシュ・オア・ペリッシュ―科学者の発表倫理 作者: 山崎茂明出版社/メーカー: みすず書房発売日: 2007/11/20メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 57回この商品を含むブログ (10件) を見る id:copyrightさんのところで見て「あとで読む」タグをつけてからはや半月以上。 先日、岡本さん(id:arg)が筑波に来た時に図書館情報学図書館を案内しようとしたら新着棚にあったのを発見したので即座に借りて来て、GW中に読了。 ちなみに表題は「発表するか、それとも死か」と言う研究者の業績主義をあらわす語・・・まあ、全く発表しないってなると研究者としてどうよ、ってのは当然だが、そんなレベルじゃ済まない過度のプレッシャーがかかっていることをあらわしている*1。 すでにid:leeswijzerさんや岡本さんの感想でも述べられているが、やはり全体を読んで感じたことは適切なオ
中原淳(東京大学准教授)のブログです。経営学習論、人的資源開発論。「大人の学びを科学する」をテーマに、「企業・組織における人の学習・成長・コミュニケーション」を研究しています。 昨夜は嬉しいお知らせがありました。上田信行先生と書いた「プレイフル・ラーニング」の増刷が決定したとの御連絡が出版社より入ったのです。 この本は「ワークショップ」という言葉を普及させ、これまで数十年にわたり、様々な実践を行ってきた上田信行さんの足跡と、学習研究の歴史を追いながら、「プレイフルでラーニングフルな学びの場」をどのようにデザインしたら良いのかを考えている本(一般向けの書籍)です。 このマニアックな?内容で、5000部は、とてもうれしいことでした。ご支持いただいたみなさま、ありがとうございました。 プレイフルラーニング http://www.amazon.co.jp/gp/product/4385365644
中原淳(東京大学准教授)のブログです。経営学習論、人的資源開発論。「大人の学びを科学する」をテーマに、「企業・組織における人の学習・成長・コミュニケーション」を研究しています。 拙著「研修開発入門」が、3月6日、ダイヤモンド社より刊行されます。AMAZONや書店では、すでに予約がはじまっております。どうぞご興味がおありの方は、手にとっていただけますと幸いです。 研修開発入門(AMAZON) http://www.amazon.co.jp/gp/product/4478027250/ref=as_li_ss_tl?ie=UTF8&camp=247&creative=7399&creativeASIN=4478027250&linkCode=as2&tag=nakaharalabne-22 「研修開発入門」は、企業内部で研修を企画・立案し、自社に最もフィットした研修を実施・評価していく方のため
なにもかもが久しぶりの経験であった。 書店でなかなか見つからず、店員さんに「『エロのデザインの現場』って本、ありますか?」と聞いてちょっと恥ずかしかったこと。電車の中で隣の人に覗きこまれないよう、表紙に角度をつけてガードしながら読まなければならなかったこと。家に帰ってきてからも妻に見つからぬよう、大きめの写真集の隙間に背を奥側に向けてしまうなど細心の注意を払わなければならなかったこと。 誤解のないように強調しておくが、本書は別にエロ本ではない。エロ本のデザインを司った男たちの物語、そしてその制作現場について書かれた本である。だが、それでも眉を潜める人というのは少なからずいるだろう。かくもエロ本には人権がない。しかし本書を一読するだけで、エロ本は恥ずかしくて隠さなければならないものというイメージがきっと払拭される。 登場する9人のデザイナーは、いずれもエロのデザインをすることが好きでかっこい
■人間よりも命が軽いのか ケネディ駐日大使が「米国政府はイルカの追い込み漁に反対します」と発言し波紋を呼んでいる。それと前後して、コンビニエンスストアがフォアグラを使った弁当の発売を中止したことも報道され、西洋流の動物倫理思想についての注目が集まっている。 ■「種差別」を告発 しかし欧米の動物倫理の基本的な考え方や問題意識についてまではうまく伝わっておらず、生産的な議論ができていない面も感じられる。 まず、M・ベコフ『動物の命は人間より軽いのか』(藤原英司、辺見栄訳、中央公論新社・1785円)は生物学者による動物の権利論の紹介で、平易な口調でさまざまな領域で何が問題になっているかが語られる。 動物の権利論の核心にあるのは、スピーシーシズム(種差別)、つまり生物種が異なれば別扱いしていいというのは差別にほかならないという考え方である。動物は自分ではその差別を告発できない。だからこそ、動物につ
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