国土交通省は15日、奈良県野迫川(のせがわ)村北股(きたまた)地区にできた「土砂崩れダム」について、夕立程度の雨で土砂災害が起きると予想され、決壊すれば約800メートル下流まで幅約150メートルの土石流が発生する恐れがあると発表した。 近畿地方を襲った台風12号の影響で、奈良、和歌山両県には「土砂崩れダム」ができているが、同省によると、このダムや奈良県五條市大塔町赤谷地区など5か所では、累積雨量が約10~660ミリで水があふれる可能性があるという。 近畿地方南部では、沖縄付近を進む台風15号の影響で湿った空気が流れこみ、多いところで16日午後6時までの24時間に150ミリ、17日午後6時までの24時間には200~300ミリの大雨が降る恐れがある。