はじめに 単行本 - 日本文学 岸政彦・柴崎友香の初共著エッセイ『大阪』より「はじめに」を特別公開 岸政彦 2021.02.22 「文藝」連載時より反響を読んだ、岸政彦さんと柴崎友香さんによる初共著エッセイ『大阪』。大学生のときに大阪に住みはじめて現在に至る岸さんと、20代後半で生まれ育った大阪を出て東京に住み始めた柴崎さん。おふたりの「大阪」への交差する視点は、世間一般で言われがちな「コテコテ」「たこ焼き」「アクが強い」といった「大阪」イメージとは異なる、誰もが知っているけれど知らなかった、大阪の街と、そこに生きる人々が描き出されています。 誰もが持つ、住んでいる/暮らしたことがある土地への思い出。 街のどこか、あのとき、あの場所ですれ違っていたかもしれない、あの人。 『大阪』は、私たちが生きてきた土地と出会った人々への捨てられない想いを、やわらかく浮かび上がらせてくれるようです。 はじ