И
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/11/01 05:54 UTC 版)
キリル文字 | ||||||
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А | Б | В | Г | Ґ | Д | Ѓ |
Ђ | Е | Ё | Ѐ | Є | Ж | З |
Ѕ | И | І | Ї | Й | Ѝ | Ј |
К | Ќ | Л | Љ | М | Н | Њ |
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Ў | Ф | Х | Ц | Ч | Џ | Ш |
Щ | Ъ | Ы | Ь | Э | Ю | Я |
非スラヴ系文字 | ||||||
Ӑ | Ӓ | Ә | Ӛ | Ӕ | Ғ | Ӷ |
Ҕ | Ӗ | Ӂ | Җ | Ӝ | Ҙ | Ӟ |
Ӡ | Ӣ | Ӥ | Ҋ | Ҡ | Қ | Ҟ |
Ӄ | Ҝ | Ӆ | Ӎ | Ң | Ӊ | Ӈ |
Ҥ | Ө | Ӧ | Ӫ | Ҧ | Ҏ | Ҫ |
Ҭ | Ҵ | Ӳ | Ӯ | Ү | Ұ | Ӱ |
Ҳ | Ӿ | Һ | Ҷ | Ӌ | Ҹ | Ӵ |
Ҩ | Ҽ | Ҿ | Ӹ | Ҍ | Ӭ | Ӏ |
初期キリル文字 | ||||||
Ҁ | Ѹ | Ѡ | Ѿ | Ѻ | Ѣ | Ꙗ |
Ѥ | Ѧ | Ѫ | Ѩ | Ѭ | Ѯ | Ѱ |
Ѳ | Ѵ | Ѷ | ꙮ | Ԁ | ||
キリル文字一覧 |
И, и は、キリル文字のひとつ。ほぼラテンアルファベットの I に相当するが、I と異なりギリシャ文字の Η(イータ)に由来する文字であり、ラテンアルファベットの H と同系の文字である。かつては H のように書かれていたが、ピョートル大帝によって現在の字形が定められた。
呼称
- ウクライナ語:ウィー;非円唇前舌め広めの狭母音
- キルギス語:イー
- ブルガリア語:イ
- ロシア語:イー
音素
原則として /i/ およびその類似音を表す。
- ロシア語では軟母音 /i/。
- セルビア語では軟化しない /i/。
- ブルガリア語では /i/。
- ウクライナ語では硬母音 /ɪ/[ɪ](非円唇前舌め広めの狭母音)を表す。
アルファベット上の位置
ロシア語・セルビア語の第 10 字母、ウクライナ語・マケドニア語の第 11 字母、ブルガリア語の第 9 字母である。
Иに関わる諸事項
- ロシア語ではこの文字一文字で英語の『and』と同じ意味の単語である。
- ロシア語では軟音が存在しないж, ш, цの後ろでは/ɨ/と発音される。
- І が10のイー (І десятеричное) と呼ばれるのに対して、И を8のイー(И восьмеричное)と呼ぶことがある。
- ベラルーシ語では用いられない (І を用いる)。
- ラテン文字の N のおどけた形 (鏡文字) として使われることがある (偽キリル文字) が、ЯとRが互いに関係のない文字であるのと同様、ИもNとは本来関係のない文字であり、И は本来はラテン文字では H に相当する文字である (Иと H はいずれもギリシア文字の Η に由来する。NとН は Ν 由来である)。
符号位置
大文字 | Unicode | JIS X 0213 | 文字参照 | 小文字 | Unicode | JIS X 0213 | 文字参照 | 備考 |
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И | U+0418 | 1-7-10 | И И | и | U+0438 | 1-7-58 | и и |
コード表
エンコーディング | 登録 | 10進数 コード | 16リッチ コード | 8 コード | バイナリコード |
---|---|---|---|---|---|
Unicode | 大文字 | 1048 | 0418 | 002030 | 00000100 00011000 |
小文字 | 1080 | 0438 | 002070 | 00000100 00111000 | |
ISO 8859-5 | 大文字 | 184 | B8 | 270 | 10111000 |
小文字 | 216 | D8 | 330 | 11011000 | |
KOI 8 | 大文字 | 233 | E9 | 351 | 11101001 |
小文字 | 201 | C9 | 311 | 11001001 | |
Windows 1251 | 大文字 | 200 | C8 | 310 | 11001000 |
小文字 | 232 | E8 | 350 | 11101000 |
ノート
- Булич С. К. (1890–1907). "И, буква русского алфавита". ブロックハウス・エフロン百科事典: 全86巻(本編82巻と追加4巻) (ロシア語). サンクトペテルブルク.
- И, и // Большая российская энциклопедия : [в 35 т.] / гл. ред. Ю. С. Осипов. — М. : Большая российская энциклопедия, 2004—2017.
- Карский Е. Ф. Славянская кирилловская палеография / отв. ред. акад. В. И. Борковский. — 2-е изд., факсимильное. — Л., М. (факс.): Из-во АН СССР; из-во «Наука» (факс.), 1928, 1979 (факс.). — С. 192—193. — 494 с. — 2700 экз.
И
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/25 14:08 UTC 版)
「ウクライナ語の日本語表記」の記事における「И」の解説
ウィー:「І」とは異なる発音の母音。非円唇前舌め広めの狭母音と呼ばれ、IPAでは[ɪ]で表す発音。ただし、非円唇中舌狭母音と呼ばれる[ɨ]で表される場合がある。 ウィ ロシア語の「Ы」やポーランド語の「Y」の転写法に順ずる表記。 イ 意図して簡略化したもの。 なお、この発音を表す表記を「ウィ」としない場合、ポーランド語では「イ」、ロシア語では「ウイ」で代用する場合が多いが、ウクライナ語では「イ」で代用する例が多い。 一般に、日本語では「軟音のイ」(І)に対する「硬音のイ」(И)という意識が先に働くため他の「硬音のイ」のように「ウィ」で表記される場合が、ポーランド語やロシア語的な[ɨ]とウクライナ語的な[ɪ]との区別を強調したいと考えた場合、ごく稀に「エィ」という表記が用いられることがある。これよりさらに稀であるが、「エ」という表記が用いられることもないわけではない。また、「エィ」という表記がウクライナ語の日本語表記以外ではほぼ使用例がない特異な表記であることから、より一般的で可読性に優れる「エイ」という表記で代用されることもある。ルーマニア語で用いられる「ウ」という表記は用いられない。
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