プロ野球セ・パ両リーグは25日、記者投票によって選出されるベストナインを発表した。

パ・リーグ王者、ソフトバンクからは球団史上最多となる6人が選出。遊撃手部門では今宮健太内野手(33)が2年ぶり4度目の受賞を飾り、今季の「パ界NO・1遊撃手」の勲章を手にした。有原航平投手(32)、栗原陵矢内野手(28)、周東佑京内野手(28)は初受賞。山川穂高内野手(33)は2年ぶり、近藤健介外野手(31)は2年連続の受賞と、シーズン91勝のホークスナインが“ジャック”した。

   ◇   ◇   ◇

名誉あるベストナインに、ホークスの面々が並んだ。ソフトバンクから有原、山川、栗原、今宮、近藤、周東が受賞された。前身の南海時代を含め、過去最多5人を更新する記録的快挙だ。昨年の2人から3倍増の6人が選出され、パ王者の貫禄ぶりを示した。

タカ一筋15年。チームの顔でもある今宮は2年ぶり4度目の受賞を勝ち取った。「芯を持って自分のやるべきことをしっかりやっていこうと思った1年だった。1年間頑張ってきた成果が、ベストナインっていう形で受賞できた。感謝していますし、うれしいです」。得票数は2位の西武源田に97票の大差をつけ、文句なしの受賞だった。

来年で34歳を迎え、野手では36歳の柳田、35歳の中村晃に次ぐ年長プレーヤー。ベテランと呼ばれる立場になり、年齢を重ねるごとにある感情も増してくる。

「この年齢になってくると、1年1年が左右されるのは間違いないので。結果が出なければゲームに出られない」

覚悟を持ち続け、今季は133試合に出場。打率2割6分2厘、6本塁打、39打点をマークした。遊撃の定位置では失策数わずか4。守備率は9割9分2厘と堅実な守備もまだまだ衰え知らず。「パ界NO・1遊撃手」であることを再び示し、また一からの再出発を誓った。

「(今年は)ある程度はできたかなと思いますけど、また来年は一からのスタートで勝負にもなってくるので。そこだけを考えて取り組んでいきたいですし、結果を残してもう1回レギュラーを取れるように頑張ります」

リーグ連覇はもちろん、5年ぶりの日本一奪回を目指す小久保ホークス2年目の来季へ-。背番号6が最前線に立ち続け、チームの精神的支柱としても頼れる存在であり続ける。【佐藤究】

【関連記事】ソフトバンクニュース一覧