中国の大雨被害が止まりません。三峡ダムと繋がる中国最大の淡水湖が決壊し、もはや被害規模は把握不能の史上最悪級の事象に。そしてその地には世界最大の人工降雨装置があるとの情報もありますが、関連性はあるのでしょうか。(『In Deep メルマガ』In Deep)
※本記事はブログ『In Deep』2020年7月15日配信記事の一部抜粋です。有料メルマガ『In Deep メルマガ』では、ブログでは公開できない極秘ネタも配信中!ご興味をお持ちの方はぜひこの機会にバックナンバー含め今月分すべて無料のお試し購読をどうぞ。
プロフィール:In Deep
本名:岡 靖洋。1963年生まれ、北海道出身。明治大学経営学部中退。23歳の時に表現集団「self23」の活動を開始。「人生の定年は30歳」という幼少時からの指標通りに、その年齢となった1993年より国内外で隠居行動を始める。人気ブログ『In Deep』を運営。
三峡ダムにつながる巨大な淡水湖が次々と過去最高水位に
中国では、少なくとも過去100年程度の中では、最大規模といえる大雨と洪水に見舞われています。
特に、世界最大のダムである「三峡ダム」に非常に大きな洪水の圧力がかかり続けていることにより、決壊の懸念が広がっているとされています。
その後、7月13日になって、三峡ダムと同じ水系列にある「中国最大の淡水湖」であるポヤン湖(鄱陽湖)の堤防が「決壊」したことが明らかとなりました。
※参考:https://www.taiwannews.com.tw/en/news/3966372
良い例えではなくて申し訳ないですけれど、日本も今年も含めて、毎年のように大雨や台風による洪水の被害に遭い続けています。
そうして、私たち日本人も数多くの「災害の光景」を見てきていまして、今年の熊本などの人的被害も甚大なものでしたが、そのような光景から考えて、上記のポヤン湖が決壊した周辺の状況を想像すると、「とてつもない被害となっているのではないか」と思わざるを得ない部分があります。
そして、現在の中国では、このような光景が出現しているのが中国全土の27省に拡大していると報じられているのです。
日本もですが、中国の高齢化も著しく、特に都市部ではないこれらの村のような場所では大変に高齢率が多いと伝えられていまして、機敏な行動をとることができるのかどうかが難しい部分があるかもしれません。
江西省の村については、7月15日の中国語の報道には以下のようにあります。
継続的な大雨と三峡ダムの緊急放水により、長江流域の数千キロの水位レベルが警告線を超えたため、各地で氾濫が発生し、多くの農地や村が水没し、ダム、家、道路、橋が流されている。
7月13日、香港のメディアが、この江西省の村を訪れたところ、1.5メートル以上の水深があり、村の交通と通信は外界から完全に遮断されていることがわかった。しかし、村にはまだ多くの高齢者たちが残っており、村の人たちの安全が懸念される。
出典:家中水淹1.5米深仍不肯走 江西老人透心酸内情 | 三峡大坝 | 房屋 | 泄洪 | 新唐人中文电视台在线(2020年7月15日配信)
どうやら、今のところ、7月11日頃あたりからの長江に沿ったさまざまな川や湖の大規模な河川の氾濫での実際の被害の状況はわかっていないと思わざるを得ません。
今回の一連の大雨被害について、中国政府発表の公式なデータでは、
・141人が死亡
・2万9,000軒の建物が倒壊
・224万人の住民が避難
となっていますが、この数値が正確とは考えられない部分もありそうです。