ニュース記事を書いたジャーナリストが明らかになることは、読み手にとってもニュースの発行元にとっても良いことです。しかし、ニュースの広まる速度が速くなり、記事を他のウェブサイトに配給するサイトも増加しているため、これを実現するのが難しくなっているのも事実です。そこで、Google ニュース用の新たなメタタグ、syndication-source と original-source への対応を試験的に進めています。それぞれ使用する場面は異なりますが、記事を公開したニュースの発行元と、記事を書いた他のジャーナリストを正しく伝えることが目的です。メタタグの使用例は次の通りです。
  • syndication-source は配給された記事の、優先的に表示させたい URL を指定するために使います。2 つの記事が全く同じ、あるいはほぼ同一である場合、発行元には syndication-source を使って Google ニュースで使用すべき URL を指定していただいています。例えば、発行元 X が発行元 Y に記事を配給している場合、両社とも該当の記事に以下のメタタグを追加する必要があります。
    <meta name="syndication-source" content="http://www.publisherX.com/wire_story_1.html">

  • original-source は、あるニュースを最初に報じた記事の URL を指定するために使います。Google ではニュース発行元に、このメタタグを使用し最初にニュースを取り上げた記事を明らかにすることを勧めています。どの記事が最初の記事か判断しにくい場合もあるとは思いますが、このメタタグの目的は記事を書いた人の努力や労力がきちんと評価されることにあります。あるトピックについて初めて書かれた記事につけるメタタグは、次のようになります。
    <meta name="original-source" content="http://www.example.com/burglary_at_watergate.html">
両方のケースとも、メタタグが現在のページの URL を指定していても、何も問題ありません。また、1 つのページに複数の original-source メタタグを追加し、現在の記事につながる複数の情報源が指定されていても問題ありません。いずれのケースも、正確な URL がわからない場合は、元記事のあるサイトのドメインを指定してください。

これらのメタタグはすでに Google で使用されていますが、結果が皆様の目に見えるようになるのはもう少し先かもしれません。しばらくは実際の使用状況を観察し、活用する方法を検討していく必要があります。しかし、このメタタグを用いることで、記事の出所がはっきりわかるようになりますので、今から是非とも活用いただければと思います。

今回ご紹介したメタタグの仕様や、サイトに取り入れる方法の詳細については、ヘルプ センターの記事 (英語)をご参照ください。