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ガンイージ/ガンブラスター

登録日:2014/04/30 Wed 14:43:56
更新日:2024/12/15 Sun 16:38:06
所要時間:約 5 分で読めます






ガンイージ/ガンブラスターは『機動戦士Vガンダム』に登場するMS。







シュラク隊、行けぇ!!


ガンイージ

型式番号:LM111E02
全高:14.9m
本体重量:7.6t
全備重量:18.6t
ジェネレーター出力:4,820kW
スラスター推力:20,460kg×4
装甲材質:ガンダリウム合金スーパーセラミック複合材

武装:
バルカン砲×2
ビームライフル
ビームサーベル
ビームシールド
2連マルチプルランチャー
ビームバズーカ

パイロット:シュラク隊、他


概要

リガ・ミリティアの主力量産機
たまに間違われるが、名称についてはガンイージーではなくガンイーなので注意。

腑抜けた地球連邦軍に代わってザンスカール帝国の地球侵攻作戦に対抗すべく「V(ヴィクトリー)計画」にて独自開発した。
また、Vガンダムが生み出されるきっかけとなったのも本機である。
開発は特定のメーカーに依存していないが、開発スタッフには元サナリィの技術者などもいたため開発番号の偽装が行われている。*1
リガ・ミリティア初のMSであるにもかかわらずLM111E02なのはこのため。

後のヴィクトリータイプの開発母体でもあり開発には最新技術を投入されているが、存のそれを昇華させたものばかりで、実験的な技術や機構は一切使われていない。
このため、実に標準的な機体として完成しているが、ザンスカールのゾロアットとも対等に戦えるだけの性能を得た。

Vガンダムがパイロットの生残性の向上と機体の破損による戦力低下の抑制を目的として分離・合体機構を採用していたのに対し、本機ではそれを採用せず、
正規の製造ラインでなくとも造れるようにしたり、補給パーツも当時の地球連邦軍の主力機ジャベリンジェムズガンの物をそのまま(あるいはちょっと加工して)使えるようにしたりと、生産性や信頼性に主眼を置いて設計されている。

簡易版のミノフスキーフライトも搭載しているので単独飛行も出来るが、時間はあまり長くない。
また、宇宙でも普通に運用できる。

両腰や両脚にはハードポイントが設置されている。

分離合体ができない、単騎で長時間飛行できない代わりに生産性と信頼性で勝るVガンダムと同格のスペックを有するハイエンド量産機である(Vガンダム自体も量産性を持つ「ガンダム」であるが)。
アニメの展開的に撃墜されまくって鹵獲もちょいちょいされてるのでやられメカ的な印象もあるが、印象的な場面で出てくる名脇役と言えるだろう。
シリーズでも珍しいツインアイタイプの量産機であることも見逃せない。

武装

  • バルカン砲
牽制や迎撃用の実弾砲で、頭部に2門内蔵。
口径は不明。

メインウェポン。
Vガンダムと同じ物で、機関部だけでもビームピストルとして使用可能。

右肩のウェポンボックスに1本格納されている。
グリップは円筒型であり、Vガンダムとは違う物となっている。

ビームや実弾を防ぐ盾。左腕のハードポイントに装備。

  • 2連マルチプルランチャー
左肩のウェポンボックスに内蔵。
機体の汎用性を維持しつつ火力を充実させる為に装備された。

  • ビームバズーカ
サナリィが設計し、アナハイム・エレクトロニクス社で生産されているビーム砲。
クラスターガンダムの武器「メガビームバズーカ」と同じデザインである。
信頼性が高いのか、この時代でも改良を加えて使われている。ただし本体接続による威力増強の機能はない。
リガ・ミリティアだけでなく連邦軍でも使用されているが、前者ではエネルギーパック容量とコネクターが改良されている点が異なる。

この他、Vガンダムや連邦軍MS用の武器も使える。



劇中の活躍

主にシュラク隊が搭乗する乗機として活躍。ザンスカール軍のMSを相手に奮戦していた。一部は連邦軍にも提供されたらしい。
しかし登場人物達が悲惨なを遂げることで有名な『Vガン』の例に漏れず、次から次へと撃ち落とされていく。
また、一度ザンスカール軍に鹵獲されてカテジナが乗ったことがある。
最終決戦ではロクに動けない本機にロメロとレオニードが乗って、特攻するリーンホースJrの砲台代わりになったが…。

「ほれみろぉ!!」



派生機

  • ガンイージ・プロトタイプ
最初に開発された試作型。非武装で、色も塗られていないのでガンダリウム合金の地肌が剝き出しのままとなっている。
2号機まで造られ、各種テストに用いられた。
1号機はジュンコがテストパイロットとして搭乗し、後に量産型と同じ実戦仕様に改装されてシュラク隊に送られた。色もグリーンに塗装されている。
2号機はガンダムを思わせるトリコロールカラーに塗られて基本的な能力テストに使われ続けた。

  • ガンイージ・初期生産型
  • ガンイージ・増備タイプ
  • ガンイージ・後期量産型
ザンスカール軍との戦闘で実戦配備されたタイプ。
性能はどれも変わらない。

初期生産型は3~8号機にあたり、前述したジュンコ機もこのタイプに改装されている。
8号機は一時的にオリファーが乗ったことがあるが、後にパーツ取りの為の予備機にされた。

増備タイプは9~15号機にあたり、初期生産型と違ってリアスカートの下端に切欠きが存在する。

後期量産型は16号機以降の機体で、ガンブラスターと同じカラーリングに変更されている。
ガンブラスターの配備後も地上部隊用に生産が継続されていた。

  • ガンイージ・陸戦タイプ
その名の通り、陸戦型のガンイージ。
インテークやスラスターへのフィンの追加や防砂・防塵処理、放熱グリルの変更などといった現地改修が施された。
特に有名なのがアフリカのブルーバード隊の機体で、連邦軍のAAAA(フォーアベンジャー)隊が乗る砂漠用ジェムズガンと協力してザンスカール軍と戦っていた。




ウーイッグのお嬢さんは嬢ちゃんをやってればいいんだぁ!!


ガンブラスター


型式番号:LM111E03
全高:14.9m
本体重量:7.6t
全備重量:21.3t
ジェネレーター出力:4,820kW
スラスター推力:20,180kg
18,630kg
15,520kg×2
10,870kg×2

武装:
バルカン砲×2
ビームサーベル
ビームシールド
ビームライフル
2連マルチプルランチャー
ビームバズーカ
バズーカ

パイロット:
シュラク隊
オデロ・ヘンリーク
トマーシュ・マサリク
ハリソン・マディン


概要

ザンスカール軍の宇宙用MSに見劣りし始めたガンイージの新たな姿。
機体色も一部変えられており、より強そうに見える。

大型バインダーを2基備えたバックパック、通称「ツインテール」を背中に装着して宇宙での機動力を高めていて、ガンイージよりも戦術的に高度な作戦行動に対応可能となった。
緊急時には即座に外すことも可能。

ガンイージとは同じ生産ラインで一定の割合で同時生産されていたとされ、機体そのものを新規生産するだけでなくツインテールだけ生産し、配備済みのガンイージに取り付け色を塗り替えた機体も存在する。

武装はガンイージと同じ物を使用するが、中にはνガンダムのニューハイパーバズーカにそっくりなバズーカを装備して戦っている機体もいた。


劇中の活躍

シュラク隊の他、オデロとトマーシュが搭乗し、リガ・ミリティアの戦力として運用された。

シュラク隊はその後、Vガンダムヘキサに乗り換えておりオデロとトマーシュの乗機(=準主役機)という印象が非常に強い。
次々と落命していくシュラク隊と対照的に二人は最終決戦までは生き残っており、やられメカ感は薄まったか。
なおオデロ機はエンジェル・ハイロゥ攻防戦でカテジナゴトラタンと交戦して抑え込むが、エンジェル・ハイロゥの効果で隙を作ってしまい、逆に撃破された。

性能に比しての量産性の良好さから連邦軍にも積極的に提供されており、ムバラク艦隊でもジャベリンカラーに塗装された本機の使用が確認できる。作中ゴトラタンの主砲から母艦を守った連結ビームシールドを張った機体も実はリペイントされた本機である*2





ガンスマッシャー

型式番号:LM112E06

アサルトバスターガンスマッシャー

型式番号:LM112E07/08

ゲーム機動戦士ガンダム U.C.ENGAGE」のオリジナルMS。
ベスパの新型機に対抗するべく自軍の戦力強化のために開発された機体で、V2ガンダムを量産しようにもミノフスキードライブの生産と実機調整が追い付かないという問題への対応策として考案された。

ガンスマッシャーはガンイージをベースとしてジェネレーターを「オーバーテール・ユニット」に換装しており、これはミノフスキードライブの技術の一部を応用して造られたジェネレーターである。
しかし機体強度がこのユニットに耐えられなかったことから各部に改良が加えられている。

アサルトバスターガンスマッシャーはガンスマッシャーにV2から転用された増加パーツを装着した姿で、ジェネレーターが換装されたのはこの増加パーツを使用可能とするためとされる。
背部にはメガビームキャノンとスプレービームポッド、右腕には強化型ビームライフル、左腕には強化型ビームシールドを装備する。

ホワイトアーク隊への配備が予定されていたが、戦況の変化するスピードが速すぎてエンジェル・ハイロゥ攻防戦が予想より早く始まってしまったせいで実戦投入が間に合わなかったという。

なお、ゲームではアサルトバスターガンスマッシャーだけが実装されてガンスマッシャーはその設定解説文の中にしか登場しないのだが、
そのせいで「まずガンスマッシャーって何なの?」とネット上で困惑されてしまった。
ちなみに同じような例として九十九式があり、こちらも換装形態の強襲用九十九式が先に登場して九十九式の方は現在に至るまで解説文の中にしか登場しないのだが、ガンスマッシャーの時ほど話題にはなっていない。

後に「クロスオーバーUCE エンジェルハイロゥ編」のアニメパートにて素体であるガンスマッシャーらしき機体が登場。
もっとも、ラフレシアとバグにやられるやられ役であったが…



ゲームでの扱い


サイズSで飛行可能、火力・射程に優れた武装を持つことから量産機の中では使いやすく強力な部類。
開発元や開発先にはVガンダム系や同じ量産機であるジャベリン、ジェムズガン等が並ぶ。

ガンブラスターはGジェネと同じく、飛べることやビームバズーカの使いやすさから量産型MSの中では使いやすい。
もっとも、基本性能・火力共に強力なワンオフ機が増えていくと自然とフェードアウトしていくだろう。
第2次G』ではシュラク隊の面々が全員加入してかつ死なないためガンイージを8機も入手する。
性能は序盤としてはそれなり。
ガンブラスターは2機手に入るが、入手する頃にはワンオフ機が揃っているので微妙。
ただ、ルート次第では1機が早めに手に入るので、その場合は暫く活躍できる。
『新』も同様で、ガンイージは6機、ガンブラスターは7機入手する。
新は武器の改造費が安いので、ガンブラスターは改造すればそれなりに使える。
α外伝』では両機ともバザー購入やマウンテンサイクルで入手可能。
α外伝は量産機の武器改造は費用対効果が非常に高いので、ガンブラスターは終盤まで活躍できる。
ガンイージはガンブラスターとほぼ同時期に入手でき、性能的には下位なので、よほど好きで無ければ使わないだろう。
D』では現状スパロボで唯一ガンイージからガンブラスターへ強化される。
ジュンコかオリファーなら専用武装の「シュラク・アタック」が使えるが、同作ではシュラク隊の他のメンバーは死亡していることが語られているため、「幽霊を呼び出している」などと言われたりする。
30』ではガンブラスターのみ登場。
ジェガンに代わり自軍の量産型MS枠として序盤から参戦。召喚攻撃まで実装された。
ちなみに5機入手できて、召喚攻撃ではシュラク隊6機からランダム3機が登場するので、自軍には計11機のガンブラスターがいることが偶にネタにされる。

なんと主役機のヴィクトリーガンダムを差し置いてガンイージが参戦。パイロットはジュンコでコストは1000。
射撃コマンドの半数がシュラク隊に占められ、レバー方向に応じて攻撃方法の変わる特殊射撃が特徴的だが、なんと覚醒リロードを含め一切弾数が回復しないという謎仕様だった。
一方で自機僚機どちらかを一定時間防衛する特殊格闘による後方支援は、リロード時間こそかなり長いが一応防壁として役目は果たした。
なお、呼び出したアシスト機体が何らかの攻撃で破壊されると散ったパイロットと思しき名前を叫ぶ小ネタがある。殺しに向かわせてるのはジュンコだろ。
原作では面識の無いメンバーでもちゃんと名前を呼んでくれる。
特殊射撃が低性能な上に息切れしやすいというのに、射程が短くメイン射撃に頼りがちな立ち回りなのでかなり弱い。

機動戦士ガンダム Extreme vs. FULL BOOSTでは、特殊射撃がようやくリロード対応した。覚醒中はVガンダムヘキサが追従するようになり、覚醒技も追加されたが、一斉にシュラク隊のメンバーが突撃していっては自爆するというヅダもびっくりな攻撃技だった。
そんなわけで機動戦士ガンダム Extreme vs. MAXI BOOST ONまでは平々凡々を極める機体で、途中で共通調整のコストアップで1000から1500へ変わるも地味。アシストが個性という個性そのものが薄すぎる特徴なのが原因か。
以降は下格闘にビームシールドを展開しつつの射撃や、射撃CSに2連グレネードを発射するなどテコ入れが入る。格闘面も新規技が増えたりと放っておかれているわけではなく、EXVS2OBではアシストを複数一気に出せるようになるなどようやくシュラク隊らしい個性を見出せるようになった。


  • SDガンダムGX・GNEXT・GCENTURY
Vガンダムと共にGXから登場……するのだが、すぐ後に解禁されるVガンダムにお株を奪われがち。

GXでは連邦系のTECLV3から生産可能になるがTEC2からちらほらEN(他ゲームのHP)140台もちらほら登場する中で96という量は正直厳しい。次のTEC4で解禁のVガンダムが”移動力高め””MA形態時の高級MS並みの2連ビームがえげつない””更にACEになればV2に進化する”と色々凄すぎるので正直かすんでしまう。一応コストはVの半分未満なので4~5機まとめてVガンダム2機にAUTO戦闘でぶつければ勝てる。マニュアル戦闘にしたらMA形態のビームバラマキに蹂躙されるが。

GNEXTでは軍勢が細かく分けられリガミリティアが独立しTECLVが時代の流れに応じた形になり細かくなったため21とかなり遅めに登場。また、ACEになればガンブラスターに強化できる。
このクラスとしてはなかなか強めでビグザムなら単機でも十分勝ち目はあるが、直後のTEC23で待望のVガンダムが手に入るためやはり見劣りしがち。
技術に応じた割引が撤廃された為コストの差はガンイージの1800に対してVガンダムは2000とほとんどなくなる。そして機体性能の差の所為で、ガンイージ4機でVガンダム3機にAUTO戦闘を挑んだら不利な戦いを強いられる*3
一応12軍仕様で初期戦力勢力をリガミリティアにすればガンイージが初期戦力として数機配備されるので、他の軍勢の初期機体と比べれば大きなアドバンテージが得られる。

GCENTURYではTECレベルが見直されリガミリティアTEC1LVから生産可能なのだが、今度は生産2ターン&コストも割高なのに武装も防御も貧弱と目を覆いたくなるほど弱体化。なんと時代的にはるかに前のジェガンよりも弱い。1レベルなら多少は安くショットランサーで逆転が狙えるジャベリンの方がいいし、TEC2になってMA時の2連ビームが撤廃され並みの性能になってしまったVガンダムが解禁されれば完全に用済み。ACE進化のガンブラスターも正直導入をためらうレベル。



ガンプラ

旧キットではどちらも1/144と1/100が発売。
前者は別々に売られたが後者はコンパチで、成形色がガンブラスターのカラーリングになっているのでガンイージを作るなら塗装しなければならなかった。
また、リアスカートが初期生産型の切欠きがない物になっている。
ちなみにプラモオリジナルで旧キットのF90装備の一部が装着可能である。

2018年にはRE/100でガンイージが発売。こちらはリアスカートに切欠きがある増備タイプとなっている。
フレームレス構造だがMG並に造形がよく、可動範囲も広い。ビームライフルがMG Vガンダムと共通なのもポイント。
後にガンブラスターやその他派生機(陸戦型、陸戦型BB隊仕様、試作型)がプレミアムバンダイ限定で発売された。色違いやちょっとのアレンジで出せるのでここで一気に出しちゃおうという気概なのだろうか…。



エピソード

Vガンダムのデザインに苦心していたカトキ氏に大河原氏が「こんなのでいいんだよ」と描いたデザインがそのまま採用されてガンイージとなった。
まさかかんたんガンダムでガン・イージーとなった訳ではあるまいな。

ちなみにゾイドにも同じく「ガンブラスター」がいる。ミニ四駆にも同名の商品がある。




追記・修正はシュラク隊のお姉さん達に囲まれて可愛がられながらお願いします。

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最終更新:2024年12月15日 16:38

*1 サナリィのサイド2支社はザンスカールに接収されていることも理由にある

*2 肩や脚部を比較するとわかりやすい

*3 しかもAUTO戦闘の仕様が変わりVガン側が得意のMAダブルビーム戦法を封印してもこの結果。マニュアルでMA戦闘解禁したらガンイージ側は目も当てられない