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コザッキー(遊戯王)

登録日:2009/12/27(日) 22:09:31
更新日:2024/12/09 Mon 10:39:38
所要時間:約 4 分で読めます





●簡単な詳細

《コザッキー》

星1
闇属性
悪魔族
攻 400
守 400
魔界言語の研究に全てを捧げているモーレツ悪魔。 働きすぎで精神が崩壊している。


魔界言語の研究に全てを捧げた結果、この攻撃力・守備力となったようだ。

かろうじて《ワイト》や正義の味方には勝てる。


マスターガイド2によると、言語学者だった彼は精神崩壊を理由に言語学会から追放され、その後は言語ではなく科学の研究に没頭しているとの事。

魔導サイエンティスト》とは親友と書いてライバルと読む、研究仲間。

●原作・アニメにおいて
CV:上田洋司

アニメGXにおいてデュエリストとして登場。
覇王城にて《超融合》のカードを研究していたらしいが、セリフから察するに覇王からはもう見捨てられていたようだ。
あげく、ジム・クロコダイルとオブライエンから完全に雑魚扱いされる
まあ実際、雑魚だった…

しかし劇中で彼が使用したカードは特筆に値する

まずは《ガジェット・ソルジャー》。
儀式《スカルライダーの復活》の生け贄として用いられた。

そして《カオスライダー グスタフ》2体に《スカルライダー》。
なんとバイクに乗ったモンスター3体を並べるという快挙をなしとげたのだ。
この3体の攻撃“暴走上等 三連亜汰苦”によりジムに大ダメージを与えた。

その後にジムにより粉砕されてしまうものの、彼の勇姿は視聴者の腹筋に大ダメージを与えた。

ちなみに放送当時は“ガジェット”を使用したデッキや、“ライダー”を使用したデッキが猛威を奮っていた。
3色ガジェットシリーズを使用した除去ガジェや《光と闇の竜》(ライトアンドダークネスドラゴン)を主軸にしたデッキが本来の型だが、当時の流行をネタ的に拾ったものとして遊戯王wiki以外では好評だった。


●遊戯王OCGにおける彼の活躍
切り込み隊長》《ギゴバイト》などと同じく、物語を盛り上げる役割をになっている。

《コザッキー》が関わっているカード

《G・コザッキー》(効果モンスター)
《コザッキー》が開発した巨大メカ。
レベル4でありながら攻撃力2500を誇るが、《コザッキー》がいないと自爆する上に攻撃力分のダメージまで受ける。
戦闘用メカとしてはかなりのポンコツだが、開発者が《コザッキー》なら仕方ない。キャラメルマン8号ではない。
まだシンクロ召喚が出る前の時期だが、「コントロール転移」デッキで使われていた。セットしたこのカードを相手に何かしらの手段で押し付けて、奪ったモンスターで殴って表にして自爆させて2500ダメージ。
2枚使って2500というのは意外と悪くない…というか、それくらいしか使い道がなかった。他のデッキ破壊ウイルスの媒体にするにも妨害が怖いし。
「コントロール転移」には他にも《アメーバ》などもおり、当時としては《死のマジック・ボックス》や《強制転移》は割かし強かったのである。

ちなみに《コザッキー》を隣に並べて使うことはまずありえないと言っていい。むしろどんなデッキで使えというのか、使う側が聞きたいレベル。


《Dr.フランゲ》(効果モンスター)
容姿や効果からフランケンシュタイン博士及びフラゲをネタにしたと思われるサイキック族のカード。
《コザッキー》や《魔導サイエンティスト》の写真をダーツの的にしたりサンドバッグに貼り付けている。
同じ科学者である彼らとは仲が悪い様子。

召喚・特殊召喚時に500ライフポイント支払い、自分のデッキの一番上のカードを確認できる。
確認したカードはデッキの一番下に戻すか、相手に見せて手札に加えるかを選択することが可能。
後者の場合は次の自分のドローフェイズをスキップすることになる。
サイキック族の種族サポートである《緊急テレポート》との相性も良い。


《人造木人18》(通常モンスター)
切り込み隊長》に破壊された木人を強化改造している。
フレーバーテキストによれば、《コザッキー》は魔界の最先端技術者のようだ。

レベル5・炎属性・機械族・攻撃力500・守備力2500という尖った能力のモンスター。
単体では重いが、《UFOタートル》+《機械複製術》や《デブリ・ドラゴン》+《地獄の暴走召喚》等で3体並べることが可能。
並べた後は《サイバー・ドラゴン・ノヴァ》のX素材にしたり《右手に盾を左手に剣を》で攻守反転して総攻撃できる。


《コザッキーの自爆装置》(通常罠)
《コザッキー》が物凄くカッコ良く「自爆スイッチ」を押している。爆発する前に《ギガ・ガガギゴ》を「強制脱出」させている。
しかし、この自爆装置、たまに「誤作動」するようである。まあ《コザッキー》の発明なら仕方ない。

破壊された時に1000ポイントのダメージを与えるが、他にも効果のある《仕込み爆弾》や《不運の爆弾》のほぼ下位互換である。
っていうか「《鎖付き爆弾》あたりでよくない?」というのが当時からよく言われていた。イラストがかっこいいだけに残念である。


《自爆スイッチ》(通常罠)
妙にかっこよく自爆スイッチを押しているイラスト。《コザッキー》の自爆装置の続き…というか視点変更。
発動条件こそあるが、ゲームを強制的に引き分けにする。

カードゲームの中でもなかなか類を見ない「普通に使う分には絶対に勝てない」カード。
他のカードなら《精霊の鏡》とのコンボが使える、などと理屈をつければいくらでも使えるが、こちらはどうやっても勝てないという意味では他のカードの追随を許さない。
そのため「マッチ戦での勝ち逃げを狙う」という特殊な使い方で用いられるようになってしまい、これを防ぐために大会で使用禁止にされることも珍しくなくなった。
まさかそれを見越して作られたカードというわけでもないだろうし、どういう理由で作られたのか。開発スタッフに《コザッキー》でも紛れ込んでいたのだろうか。


《コザッキーの研究成果』(通常罠)
狭い部屋で《死の演算装置》などを使って何かを研究している。

自分のデッキの上から3枚を確認して好きな順番で戻すカード。
だが、サーチ可能な速攻魔法である《魔導書整理》の下位互換である。
《コザッキー》の研究成果など所詮この程度なのか…


《レベル変換実験室》(通常罠)
ガガギゴ》を《ギガ・ガガギゴ》に改造している。

サイコロを1回振り、自分の手札のモンスターカード1枚をエンドフェイズまでそのレベルにする。
基本的には上級モンスターの召喚補助に使うカード。
しかし、ライフコストこそあるものの《スター・ブラスト》や《死皇帝の陵墓》の方が安定性は高い。


《成功確率0%》(通常罠)
写真立てに《コザッキー》の姿が見られる。
何の成功確率が0%なのか?
という疑問があったが、マスターガイド2によると《ガガギゴ》の強化手術の成功確率のようだ。
0%なのに改造したため、《ガガギゴ》から正義の心が失われてしまった。

相手のEXデッキから融合モンスター2体を選択して墓地に送る。
相手のデッキ構築に大きく左右されるため、基本的にはピンポイントなメタカード。
融合デッキと呼ばれていた頃は「そもそも0か、そうでなければ膨大な枚数か」になりやすかったため、今よりも成功確率が0に近かった。


《オーバースペック》(通常罠)
パソコンの画面が爆発している。

元々の攻撃力よりも高い攻撃力を持つフィールド上のモンスターを全て破壊する。
六武衆暗黒界等、様々なデッキのメタとなる。


《鋼核合成獣研究所》(フィールド魔法)
《コザッキー》と《魔導サイエンティスト》と見知らぬ研究者がコアキメイルシリーズを開発している。
コアキメイルシリーズのデメリットテキストも《コザッキー》が開発したのなら納得である。

エンドフェイズ毎に維持コストとして手札から《コアキメイルの鋼核》1枚を相手に見せる必要がある。
またコアキメイルエンドフェイズに破壊される度に、元々の持ち主はデッキからコアキメイル1体を手札に加えられる。
サーチカードとしては《コアキメイルの金剛核》に押されガチ。


強制脱出装置
恐らく彼の発明品の中で最も優れたもの。
破壊耐性の《スターダスト・ドラゴン》であろうが、なんであろうが、手札に戻せる。
戻らないのはE・HEROワイルドマンのような「罠の効果を受けない」と神のような「対象にならない」モンスターのみ。

《コザッキー》絡みのカードの中でもずば抜けて実用性が高いのだが、かつては他のコザッキーシリーズ同様にそこまで強いカードとはみなされていなかった。
当時のメタの中心が「帝」と「ガジェット」というところから分かるように、こんなもんでモンスターを対処したら効果を再利用されてしまうのである。
そのためこの時期は《縮退回路》や《追い剥ぎゴブリン》を用いるデッキに使う程度といった感じで、あまり強いカードとは言えなかった。
その後シンクロモンスターという「きわめて強力で出しやすいが、出すためにある程度のリソースを必要とする」カードが環境を跳梁跋扈するようになると、その対策カードとして一躍抜擢される。
大量のカードが紙くずと化した超インフレ期において《大寒波》とともにガチ環境に躍り出た数少ないシンデレラカードの1枚として、一気に需要が高まったのだった。


遊戯王5D'sで我らが鬼柳さんの声優である小野友樹さんは、遊戯王関係者で行われた大会の際
カッコ良くシンクロ召喚をするために口上(無いものはオリジナルの口上を自分で考えた)を語ったのに、その度にこのカードを発動されて台無しになったというエピソードをブログに書いていた。

小野『シンクロ召喚!』
「召喚成功時、強制脱出装置発動。」
小野『おかえり』




《コザッキー》自身の実用性については、レベル1の通常モンスターということでサポートカードが豊富。
まず《同姓同名同盟》《人海戦術》《トライワントゾーン》等でワラワラ沸いてくる。
数を揃えたらX素材にしたり、《トライアングルパワー》で強化したり…

が、同じレベル1の通常モンスターなら守備力2000以上の《大木炭18》や《ガード・オブ・フレムベル》等の方が使い勝手が良い。
《トライアングルパワー》の存在から攻撃力を優先するとしても、攻撃力500の《ヘルバウンド》《ヴォルカニック・ラット》が居る。
専用サポートが豊富で墓地に送られた後は《ワイトキング》強化に貢献する《ワイト》も居る。
幻魔皇ラビエル》や《死のデッキ破壊ウイルス》等のコストにも使えるが、《コザッキー》より優秀なリリース要員は幾らでもいる。

《G・コザッキー》の維持のために使うにしても、2体並べる手間や《コザッキー》自身の貧弱さから《スキルドレイン》の方が安定性は高い。
というか、スキドレデッキですら妥協召喚できる上に攻撃力でも勝る《神獣王バルバロス》や《可変機獣 ガンナードラゴン》の方が強い。
基本的に《G・コザッキー》の役割はアタッカーではなく《強制転移》等のコントロール転移によるバーン狙いである。
《コザッキー》を使う必要は特にない。

一応、レベル1・闇属性・悪魔族の通常モンスターというピンポイントな条件下では最大の攻撃力を誇る。
ステータスが全く同じ「スカゴブリン」も存在するが、こちらは相手の《G・コザッキー》の転移コンボを防ぐ(自壊させない)ことが可能。
が、レベル・属性・種族が同じで上述の守備力2000以上の通常モンスターにも含まれる《異次元トレーナー》の方が何かと使い勝手が良い。
上述の《トライアングルパワー》等の攻撃力強化コンボを使うなら別だが、その手のデッキで闇属性・悪魔族にこだわる意味は薄い。

このように中途半端な雑魚でしかないのだが、ぶっちゃけここまでステータスが低いと誤差みたいなもん。
ステータスがそんなに重要じゃないようなデッキだったら使い道もあるかもしれない。
実際、アニメで登場した遊戯王GX時代には【バニラローレベル】というデッキが存在しており、アニメにも【もけもけ】なんて素朴なデッキが登場した。
そういったデッキには《コザッキー》も入る余地があったのだ。問題があるとすればそんな構築難易度がとんでもなく高いデッキに挑む人がそもそもほとんどいなかった上に、《コザッキー》じゃなきゃいけない理由には欠けていたことだろう。
結局どうしようもないカードだが、最近の遊戯王はかつてのテーマをこれでもかというほど強化する風潮がある。もしかしたらそのうち強化されるんじゃないだろうか。

だが強化されたところで、こんなメガネをかけた気持ち悪い中年男のようなカードを、あえて金払ってまで使いたいかというと……。


アニヲタwikiの追記に全てを捧げているモーレツ暇人。修整のしすぎで精神が崩壊している。

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最終更新:2024年12月09日 10:39