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悪魔族(遊戯王OCG)

登録日:2012/05/31 Thu 12:12:43
更新日:2024/11/28 Thu 04:26:09
所要時間:約 6 分で読めます





解き放たれた影は光を引き裂き、騒乱の扉が開かれる。


悪魔族とは、遊戯王OCGにおけるモンスターの種族の1つ。


概要

全種族の中でも3番目に数が多い種族で、戦士族・機械族に次ぐ大所帯。第5期までは機械族より種類が多かった。

属性は悪魔というイメージ通り闇属性が多く、デザインも禍々しい物が多い。

とはいえ『遊戯王』は原作早期から主人公の闇遊戯やライバル海馬瀬人を始め悪魔族を起用するキャラが多く、後のシリーズでも「悪魔族使い=悪役限定」というようなイメージは無い。
主要キャラから大ボス、ズッコケ担当まで、幅広いデュエリストが使い手になっている。
むしろ天使族の方がヒロインor敵役の二極傾向が強い。


特色

アンデット族程ではないものの蘇生手段に長ける。
あちらとの違いとして、「戦闘や効果で破壊される」「墓地に送られる」「手札から捨てられる」といった、プレイヤーに対して損害を与える行動に対してカウンター的に効果を発揮するものが多く、一部のテーマデッキでは自分で自分のカードに破壊を仕掛ける変わった戦術が取られることもある。
種族全体の特性として防御力に優れる傾向があり、変わった戦術を取ることもあって敵からの妨害を受けにくいという強みがある。
アニメ本編において猛威を振るった《ユベル》もそのひとつで、破壊するたびに進化する効果から、除去を心理的に躊躇わせるというなかなか珍しい特徴がある。
こいつらの多いデッキに対して下手に手札を捨てさせる、破壊効果を仕掛ける等の捻った戦術を取るのは危険だろう。

単体で強力な効果や高い攻撃力を持ったカードが多い一方で「悪魔族」を指定したサポートカードは少なく、種族としてのまとまりは猛烈に悪い。
悪魔族同士での連携を極端に苦手とするので、「強いカードだけれど、デッキに組み込むのは難しい……」という問題が起こりがち。
一線で長期間活躍した《冥府の使者ゴーズ》や《クリッター》も、種族無関係でピン挿しでも有能な汎用カード故に起用されたモンスターである。
そのため、悪魔族にこだわったデッキの構築難易度や安定性には疑問符がつく。
近年は《魔界発現世行きデスガイド》や《魔サイの戦士》などの登場により、グッドスタッフ寄りのデッキとして多少は構築しやすくなった。
基本的に闇属性が多いので、そちらのサポートカードの恩恵を受けやすいのは利点。
じゃあ【闇属性】でいいじゃんとか言った奴、表出ろ。

ちなみに、《E-HERO ダーク・ガイア》の融合素材の片割れであり、攻撃力の高い悪魔族が登場すると注目される。


代表的な悪魔族関連カード

個別項目のあるものは下線付きで表記。これ以外は タグ:悪魔族 も参照。

メインデッキの悪魔族モンスター

多くは語るまい。

直接攻撃に反応して手札から特殊召喚でき、そのターンのバトルフェイズを強制終了させる。
終焉のカウントダウン】など、戦闘回避が生命線となるデッキにおける防御の要。

クリボー》と並んで悪魔族のマスコット的なカード。フィールドから墓地に送られると攻撃力1500以下のモンスターをサーチできる。
相方の《黒き森のウィッチ》共々、一時はエラッタを経てもなお禁止カード指定を受けるなど、OCG黎明期から万能サーチャーとして多くのデッキを支えてきた一体。
ちょうど《魔界発現世行きデスガイド》が登場した頃にも禁止指定を食らっていたが、これは恐らくバスの乗り間違いが原因。
エラッタなどの詳細な歴史は個別記事を参照。

悪魔族期待の新星。可愛い。
悪魔族を主体とした様々なデッキにおいて投入できる。詳しい効果はリンク先で。
《クリッター》の投獄に関与している。
最近はバスだけでなく、デュエルリンクスにおいてもガイドをしている。

  • 《E-HERO ヘル・ゲイナー》(☆4)
E-HEROの1体。
悪魔族にニレンダァ!!の効果を付加させる事ができる。

  • 《インフェルニティ・デーモン》(☆4)
手札0枚のときにドローした場合、手札から特殊召喚できる。
デーモンで悪魔族で悪満族。インフェルニティの要。

  • 《死霊騎士デスカリバー・ナイト》(☆4)
1900打点に加え、モンスター効果に反応して自身をリリースして、その効果を無効にし破壊する効果を持つ。
かつては様々なデッキに入れられていたが後にカテゴリ単位でのデッキ構築が主流になり、更に特殊召喚できない召喚制限、モンスター無効が自分・相手に関わらず強制発動、という扱いづらさから使用率は大幅に下がった。

  • 《深淵の結界像》(☆4)
属性単位で特殊召喚を封じる石像群・結界像シリーズの闇属性担当。
しかし闇属性は全属性中最多のモンスターを擁する属性なので、相手に刺さりやすいかどうかと言われると、まぁ……うん、という感じ。
とは言え闇属性・悪魔族というサポートカードに困らない組み合わせである事から、環境次第では有用となる可能性を秘めた1体。

  • 《スナイプストーカー》(☆4)
手札1枚のコストでサイコロを振り、1・6以外の場合は種類を問わずカードを破壊できる。
2/3の確率で発動できる除去要員だが「1ターンに1度」の制約は無いので、魔轟神のコンボにも活用可能。
手札を捨てるのはあくまでコストなので、暗黒界のトリガーにできない点は注意。

  • 《ヘルウェイ・パトロール》(☆4)
展開補助要員。墓地の自身を除外することで手札から攻撃力2000以下の悪魔族1体を特殊召喚できる。
戦闘破壊したモンスターの元々のレベル×100のバーン効果は狙う旨味が少なく、オマケ程度に考えておくと良い。

  • 地獄将軍(ヘルジェネラル)・メフィスト》(☆5)
貫通+ハンデスという好相性かつ決まれば強力な効果を持つ上級だが、攻撃力1800という下級アタッカー並みの打点しかないのが大きな弱点。
天空騎士パーシアス》と比べると攻撃力が100低く、ハンデスはドローに比べるとデメリットにもなり得る点で劣る。レアリティでも負けている。さらに今では《H・C 強襲のハルベルト》もいる。
あえてこちらを使うなら《ヘルウェイ・パトロール》や《魔族召喚師》といった種族サポートを活かし重さを軽減したい。

フィールドに存在する間お互いのあらゆる特殊召喚を封じる、特殊召喚メタの代表的存在。
昨今の環境では特殊召喚ギミックやエクストラデッキを利用しないというデッキの方が圧倒的に少ないため、シンプルな効果ながらその影響は絶大。
上級モンスターかつ自身も特殊召喚できないので展開にはひと手間必要だが、うまく維持できれば大きな拘束力を発揮する。

攻撃力0だが、アドバンス召喚のためにリリースしたモンスターの倍の攻撃力を得る。
ロマン溢れる高打点アタッカー。

  • 《邪帝ガイウス》(☆6)
  • 《怨邪帝ガイウス》(☆8)
帝モンスターの闇属性担当。アドバンス召喚に成功した時、フィールドのカードを1枚除外する。
前者は除外したカードが闇属性モンスターだと1000ダメージのバーンを与える。
後者はカードの種類を問わず1000ダメージを与え、それが闇属性モンスターの場合は同名のカードを手札・(エクストラ)デッキ・墓地から全て除外と、相手によっては痛烈に刺さる効果を持つ。

リリースによる損失を即座に取り戻せ、フィールドのカードなら耐性持ち以外何でも除外できるので使いやすい。
また、1000ダメージのバーンも馬鹿にならず、相手のLPが1000以下ならば、自身を除外することでゲームセットとなる。

  • 《冥界の魔王 ハ・デス》(☆6)
自分フィールドの悪魔族に、「戦闘破壊したモンスターの効果を無効にする効果」を付与する。
人造人間-サイコ・ショッカー》や「」などの2400ラインを一方的に踏み越えられるので、かつてはそこそこ使われていた。
効果は優秀だが、冥界の魔王なのに墓地からの特殊召喚ができないのが地味に痛い。

背景ストーリーでは悪魔族の親玉であり、実際のカードよりも、他のカードのイラストに写っている姿を見ることが多いだろう。
スキルドレイン》に登場しているのは彼。
後にアンデット族シンクロモンスターとなった《蘇りし魔王 ハ・デス》が登場した。
こちらはゾンビとして蘇ったためなのか蘇生制限が無くなっている。

相手の特殊召喚に反応して手札を1枚捨てて出せる最上級モンスター。
相手の除外を封じる効果を持つ。おっぱい

フィールドに自分のカードが無い状態でダメージを受けると特殊召喚できる。
戦闘ダメージなら相方の「冥府の使者カイエントークン」が付属し、効果ダメージなら自分が受けた分と同量のダメージを与える。
冥府の使者カイエントークンの攻守は受けた戦闘ダメージと同じ数値になるので、一発逆転も狙える。

このカードが登場した第5期当時では抜きんでた性能をしており、環境デッキにも採用された実績がある。
また、「あえてフィールドをガラ空きにする」というブラフを生み出したことで、プレイングにも大きな影響を与えたカードでもあった。

  • 《ヘル・エンプレス・デーモン》(☆8)
デーモンの名を冠する海外出身最上級。
2900の高打点に加え、他の悪魔を墓地の闇悪魔を除外する事で破壊から守ったり、このカードが破壊された時は墓地から☆6以上の闇属性悪魔族を蘇生させる能力と中々に強力。
それとおっぱい

地縛神の1体。ガチャピン
攻撃力3000からの直接攻撃効果と、戦闘破壊したモンスターの攻撃力分のダメージを与える効果を持つ。
自壊?あー聞こえない聞こえない。

ヤンデレに定評のあるモンスター。破壊される度に進化する。
最終形態は脅威。

  • 八汰烏》(スピリット・☆2)
スピリットモンスターの1つ。
攻撃力わずか200の下級モンスターだが、戦闘ダメージを与えると次の相手のドローフェイズをスキップするという、とんでもない効果を持っている。
攻撃が通った時点で相手に対抗手段が無ければ詰みであり、そうでもなくともハンドアドバンテージ-1となるため、相手に与える損害は大きい。
第2期当時では現役だったハンデス三種の神器と組み合わせて暴れまわった。
スピリットゆえに特殊召喚はできないが、手札に戻るために通常魔法やモンスターの起動効果による除去が通用しないのも厄介だった。

また、《混沌帝龍 -終焉の使者-》(エラッタ前)の効果で《クリッター》・《黒き森のウィッチ》をフィールドから墓地に送れば、《八汰烏》をサーチすることも可能。
結果として04年3月1日の改訂で禁止カードとなり、実に18年7ヶ月もの間一度たりとも制限復帰することがなかった。

  • 《ヘル・セキュリティ》(チューナー・☆1)
戦闘破壊されるとデッキから悪魔族・レベル1モンスター1体をリクルートするチューナー。
ダーク・ネクロフィア》の特殊召喚に繋げやすくなる他、ステータスが低いので《強制転移》で送りつけて殴るのも有効。

  • 深淵の暗殺者(ナイト・アサシン)》(リバース・☆3)
リバース効果で相手モンスター1体を破壊する効果、手札から捨てられた時に《深淵の暗殺者》以外のリバースモンスターをサルベージできる効果を持つ。
当初は「《深淵の暗殺者》以外」という縛りが無く、複数枚採用して悪用されるケースが目立ってしまったため制限カードにも指定されていた。
現在は上記の縛りが課される形でエラッタされ、無制限に復帰している。

外見は《墓守の暗殺者》に似ているが、関係は不明。

墓地の悪魔族3体を除外して特殊召喚できる特殊召喚モンスター。相手に破壊されると相手モンスターを強奪できる。
高い守備と嫌らしい効果を盾に壁にするも良し、咄嗟の生け贄要員に使っても良し。

後にリメイクの《カース・ネクロフィア》も登場。あちらは除外されている悪魔族3体をデッキに戻して特殊召喚するので、こちらで消費した墓地リソースの回復にも使える。
おっぱい

  • 《幻魔皇ラビエル》(特殊召喚・☆10)
三幻魔の1体。自分フィールドの悪魔族3体リリースで割と簡単に出せる4000アタッカー。
相手の召喚に反応して「幻魔トークン」を生成するが、基本的に相手ターンでの発動となるので戦闘破壊されやすい。
活用する場合は《降雷皇ハモン》などの攻撃を抑制するカードと併用したい。

《エンド・オブ・ザ・ワールド》で降臨する儀式モンスター
2000LPを払って自分以外のカードを一掃する、シンプルかつ豪快な効果を持つ。
このリセット効果に目を付け、【デミスゾーク】・【デミスドーザー】・【デミスガイア】といったデッキが猛威を振るった。


エクストラデッキの悪魔族モンスター

E-HEROの1体で岩石族と悪魔族の融合モンスター。
融合素材の攻撃力の合計が自身の攻撃力になるため、爆発的な攻撃力を得る事ができ、さらに攻撃時には相手を強制的に攻撃表示にする効果を持つ。

  • 《天刑王 ブラック・ハイランダー》(シンクロ・☆7)
チューナー・非チューナーどちらも悪魔族の素材指定を持つ、レベル7の悪魔族シンクロモンスター。
2800と高めの攻撃力に加え、シンクロ召喚を封じる永続効果を持つ。

ランク2の悪魔族エクシーズモンスター。
戦闘時に相手の攻撃力を半分にし、その分自身の攻撃力をアップする強力な効果を持つ。戦闘では負け無し。
ナンバーズの中でも特に異質な存在で、アニメZEXALでは長きに渡り暗躍した。

ランク4にして攻撃力3000という破格の高火力を誇るエクシーズモンスター……なのに攻撃できないというデメリット持ち。
異形の化け物が入り込んだサイコロのような姿に違わず、モンスター効果もサイコロを振って出た目に応じて決まるというもの。
1・6がデメリット効果の目となっているので《出たら目》での回避はできないが、サイコロを活用するギャンブルデッキのスパイスとして投入してみるのも面白いだろう。
スキルドレイン》下であればアタッカーとしても運用可能。

OCG全カードの中でも屈指の難読カード。
「とざされしせかいのめいしん(じん)」ではなく「サロス=エレス・クルヌギアス」と読む。分かるかそんなもん!

リンク5ながら自身の効果によって相手フィールドのモンスターも1体までリンク素材にできるので、実質リンク4相当でリンク召喚可能。
「リンク召喚に成功した場合に相手の表側表示モンスターの効果を無効化」・「相手による対象をとらない効果への耐性」・「モンスターを蘇生する効果を含む効果の発動無効化」といずれも強力な効果を持ち、耐性持ちの大型モンスターに対しても強く出られる。
特に「対象をとらない効果への耐性」は珍しく、《禁じられた一滴》・《超融合》などに巻き込まれないというのは独自のメリット。

ただし「対象をとる効果」には為す術がない。と言うか絶対数では圧倒的にこちらの効果の方が多い。
エフェクト・ヴェーラー》・《無限泡影》などでこちらが無力化されてしまっても泣かない。


魔法・罠カード

  • 《暗黒界の門》(フィールド魔法)
悪魔族の攻撃力300アップと、墓地の悪魔族を除外し手札の悪魔族を捨てる事で1枚ドローできるフィールド魔法。
どちらかと言うと【暗黒界】向けの効果だが、一応悪魔族全体のサポートとしても使える。

  • 《ヘイト・バスター》(通常罠)
相手に攻撃された悪魔族とその相手モンスターを破壊し、破壊した相手モンスターの攻撃力分のダメージを与える罠。
「《次元幽閉》でおk」とか言わない。

  • 《冥王の咆哮》(通常罠)
ダメージステップ時に100の倍数だけLPを払い、その分相手の攻撃力を下げる悪魔族専用《プライドの咆哮》。
使えない事もないがライフコストがネック。

  • 《悪魔の嘆き》(通常罠)
相手の墓地のモンスター1体をデッキに戻しつつ、自分のデッキから悪魔族モンスター1体を墓地に送ることが出来る通常罠。
悪魔族は墓地利用を行うことが多いため、相手の墓地利用の阻害と墓地肥やしを並行して行えるこのカードは活用の幅が広い。
また、墓地で発動する効果がタイミングを逃す事も無い。

  • 《悪魔の憑代》(永続罠)
悪魔族モンスターを通常召喚する際にリリースを免除してくれる上に、通常召喚した上級悪魔族1体が相手の効果で破壊される際に代わりにこのカードを墓地に送ることができる永続罠。
弱点は召喚補助に除去の身代わりと至れり尽くせり。
しかし、同じ召喚サポの《死皇帝の陵墓》と違い有効なサーチカードがないのと複数の悪魔族が同時に除去される時には無力なこと、また召喚補助という自分ターンで使いたい効果なのに罠なのでセットの手間があり一手遅れること等がネック。


その他、相性の良いカード

  • 魔族召喚師(デビルズ・サモナー)》(デュアル・☆6)
☆6のデュアル魔法使い
デュアル効果で手札または墓地の悪魔族を特殊召喚する事ができ、展開に一役買ってくれる。


悪魔族テーマ






追記・修正は悪魔達を一致団結させてからお願いします。

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最終更新:2024年11月28日 04:26