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リゾネーター(遊戯王OCG)

登録日:2012/01/29(日) 05:15:23
更新日:2024/12/08 Sun 11:59:33
所要時間:約 19 分で読めます





遊星「なあ、ジャック…なんでお前はリゾネーターを使っているんだ?」

ジャック「なぜそんな事を聞くんだ、遊星?」

遊星「いや、なんでドラゴン族モンスター主軸のデッキにしないのかと思ったんだ。」

ジャック「決まっている!リゾネーター達は俺の嫁だからだ!!」




【概要】

「リゾネーター」とは遊戯王5D's及び遊戯王OCGに登場するモンスター群である。

全てのモンスターがレベル3以下の悪魔族チューナーで統一されている。
リゾネーター(Resonator)は共鳴器、共振器のことを指し、《フォース・リゾネーター》以外全てのリゾネーターは音叉(調律に使われる道具)を持っており
アニメでチューニングする際に音叉を叩いて音波を発生させる演出が見られることも多く
チューナー(調律師)というカテゴリにふさわしいデザインと言える。

また遊星の《ジャンク・シンクロン》のごとくマスコット然とした姿をしており、悪魔族でありながらなかなかかわいらしい

初登場は第6期の「THE DUELIST GENESIS」で、バイスリゾネーターコンボにより知名度があった《ダーク・リゾネーター》が登場。
しかしその頃はまだカテゴリー化はされていなかった。

本格的登場はストームオブ六武衆こと第7期の「STORM OF RAGNAROK」。
キングを辞めてもなおエンターティィ↑メント元キングがリゾネーターを使い続けているうちに、
見かねたOCG側もリゾネーターのサポートカードを刷ることにしたのだった。

5D's期にOCG化された六種類のリゾネーターはそれぞれ神属性以外の六属性となっている。


もう一度書くが、
元キングの使用する他のカードはカッコ良さを重視したデザインに対し、リゾネーター達はかわいい。

かわいい。

大事な事なので(ry
それ以外に、
  • 毎回と言っていいほどリゾネーターを召喚するジャック
  • リゾネーターを出す時に妙にイキイキしてるジャック
  • 《ダーク・リゾネーター》の圧倒的登場回数
から、
視聴者の間ではジャックデッキにおけるアイドルカード達として認識されている。
様々なデュエルでジャックに召喚され、《レッド・デーモンズ・ドラゴン》になったり、《スカーレッド・ノヴァ・ドラゴン》になったり、時にはチューニングしなかったり色々と忙しいモンスター達である。

ただし、チューナーしか居ない関係上、実際にデッキを組むには汎用性の高い非チューナーや他のテーマとの混合が前提となっており、
そのうえ個性豊かなリゾネーターらにはシナジーを見出しづらく、良く言えば構築幅の広い、悪く言えばまとまりのないファンデッキにすぎなかった。

その後、第9期で新規のリゾネーターやサポートカードが数多く登場し、晴れてリゾネーターは【レッド・デーモン】をサポートするためのテーマになることができた。

個々のカードは特定のデッキに出張される事はあるが、リゾネーターを多種類採用するデッキは相性や縛りの関係上闇ドラゴンシンクロを切り札とするので
このページでは基本的に【レッド・デーモン】に採用される事を前提とした記述をする。


【主なリゾネーター】


ダーク・リゾネーター

チューナー・効果モンスター
星3/闇属性/悪魔族/攻1300/守 300
(1):このカードは1ターンに1度だけ戦闘では破壊されない。

1ターンに1度だけ戦闘破壊されないレベル3チューナー。
5D'sに出てきたリゾネーターと言えばこいつであり、一番登場回数が多い。《バイス・ドラゴン》の相方でもある。
遊星における《ジャンク・シンクロン》、クロウにおける《BF-疾風のゲイル》のようなモンスター。攻守も同じ。

効果は戦闘に耐えることで次のターン以降のS召喚に繋げてくれということだろう。
だが、そもそもチューナーは出してすぐにS召喚に使う方がよっぽど合理的であり、自力で展開させる《ジャンク・シンクロン》や、自己特殊召喚と戦闘補助を併せ持つ《BF-疾風のゲイル》との力の差は歴然。
彼らのようなカードパワーをこのカードが持っていたら【リゾネーター】ひいては【レッド・デーモン】の発展の歴史も違っていたかもしれない。
当時ですらこのくらいの評価だったのでゲームスピードが大幅インフレした現代ではなおさら通用しようはずもない。
長所としては闇属性・悪魔族という良くも悪くも超メジャーな構成で、サポートカードを共有できるデッキがやや多い。

他のカードのイラストに度々登場しており《トラスト・マインド》で《冥界の魔王 ハ・デス》を背後にドヤ顔で登場したり、《完全防音壁》で音叉を折ってしまったりしている。
最近では《シンクロコール》で墓地から蘇った《ビッグ・ピース・ゴーレム》とシンクロしようとしていたり、《コマンド・リゾネーター》で《マッド・デーモン》《血涙のオーガ》《バイス・バーサーカー》に指示を送っている。

実はアニメでは効果を1度しか利用していない。


フレア・リゾネーター

チューナー(効果モンスター)
星3/炎属性/悪魔族/攻 300/守1300
このカードをシンクロ素材とした
シンクロモンスターの攻撃力は300ポイントアップする。

背中で炎が燃えているリゾネーター。《ダーク・リゾネーター》とは攻守が逆になっている。
《ダーク・リゾネーター》より合理的と言えば合理的だが、とはいえいかんせん地味。
当時のバランスだと300の差でひっくり返る戦いがないかと言えば結構あるのだが、にしたってケチな量である。

当然現代の【レッド・デーモン】での採用率は絶望的だが、
《レッド・ライジング・ドラゴン》から直接《琰魔竜 レッド・デーモン・アビス》に繋ぐ場合、微弱ながらこの強化は他の星3リゾネにはない利点なので可能性は見出せなくもない。

偽ジャックが使用したモンスターである為、ジャック本人は使用していない。


クリエイト・リゾネーター

チューナー(効果モンスター)
星3/風属性/悪魔族/攻 800/守 600
(1):自分フィールドにレベル8以上のSモンスターが存在する場合、
このカードは手札から特殊召喚できる。

扇風機を背負ったリゾネーター。
特殊召喚して戦闘に参加させてもしょうがないので、出したターンに即シンクロに使用したい。
しかし戦闘の中心となるはずのレベル8以上のSモンスターがいるわけで、明らかにダブルチューニングを目的としたモンスター。

取り回しの悪い条件だが、この時代のリゾネーターとしては貴重な特殊召喚系効果
現在ではレベルが異なるがもっと条件が緩いうえにサルベージ効果を持つ《シンクローン・リゾネーター》に見劣りするのでうまく差別化したい。

風属性で手札から特殊召喚可能なモンスターなので、《A・ジェネクス・バードマン》とも相性は良い。
スピードロイドと混ぜる場合、あちらと合わせやすい風属性星3リゾネという理由だけで採用できていた。

レベルは合わないが効果にリリースを要求する《琰魔竜レッド・デーモン・ベリアル》とは結構相性が良い。
また、《琰魔竜レッド・デーモン・ベリアル》で呼び出す「同じレベルのチューナー2体」を《幽鬼うさぎ》(表側カード破壊)や《ナチュル・ローズウィップ》(相手は魔法罠を1ターンに1度しか使用できない)にする場合、リゾネーターでレベル3を嵩増しできる存在としても重宝される。

中核を成す新規リゾネーターがレベル2なのでどうしてもレベルが合いづらいのがネックだったが、《スカーレッド・ファミリア》の(2)の効果(墓地除外で闇ドラゴンシンクロのレベルを1~8に変更)の登場で扱いやすくなった。
出した後にレベル調整することもできるし、《レッド・ライジング・ドラゴン》などのレベルを上げて条件を満たしたりもできる。
《スカーレッド・スーパーノヴァ・ドラゴン》と《琰魔竜 レッド・デーモン・アビス》を並べるコンボでも活躍。

アニメでは自分フィールドにSモンスターが存在する時に特殊召喚できるという効果だった。


バリア・リゾネーター

チューナー(効果モンスター)
星1/光属性/悪魔族/攻 300/守 800
このカードを手札から墓地へ送り、
自分フィールド上に表側表示で存在するチューナー1体を選択して発動する。
選択したモンスターはこのターン戦闘では破壊されず、
選択したモンスターの戦闘によって発生する自分への戦闘ダメージは0になる。
この効果は相手ターンでも発動する事ができる。

発電機のような物を背負ったリゾネーター。手札から墓地に送る事で表側表示のチューナー1体に《和睦の使者》と同じ効果を与える。
そもそもチューナーで相手の攻撃を耐えようとするなという《ダーク・リゾネーター》同様のマジレスからは逃れ難い。
とはいえ待望のレベル1のリゾネーターであり、当時のリゾネーターで《スカーレッド・ノヴァ・ドラゴン》を出すなら基本的にこのカードを絡めることになった。

似たもの揃いで組まれる【チューナービート】なら、最悪自分がサポートを受けるチューナーとしても働けることもあって採用の目はある。
【チューナービート】向きな《ダーク・リゾネーター》他とサポートカードを共有でき、サーチで使い分けたりできるのも利点。


フォース・リゾネーター

チューナー(効果モンスター)
星2/水属性/悪魔族/攻 500/守 500
自分フィールド上に表側表示で存在するこのカードを墓地へ送り、
自分フィールド上に表側表示で存在するモンスター1体を選択して発動する。
このターン、選択したモンスターが攻撃する場合、
相手はダメージステップ終了時まで
モンスターを対象にする魔法・罠・効果モンスターの効果を発動する事ができない。

某蛇鋼球のような鉄球(?)が背中にあるリゾネーター。
自身をリリースする事で、自分のモンスター1体に古代の機械のような効果を与える。
二回攻撃のモンスターや高攻撃力のモンスターに使用するのが理想。
ただし、そのモンスターを対象とした効果だけなので、《聖なるバリア −ミラーフォース−》や《オネスト》には無力であり抜け道が多く不安が残るし、何より場に呼び出す手間が面倒。その手間で除去とか展開補強とかした方が明らかに汎用性は高い。

アニメでは《スカーレッド・ノヴァ・ドラゴン》に効果を使ったが、そのせいで唯一シンクロに使われなかった
手に音叉を持っておらず、スターウォーズにおけるフォースのようなものを放っているのはその為か。


クロック・リゾネーター

チューナー(効果モンスター)
星3/地属性/悪魔族/攻1200/守 600
このカードがフィールド上に表側守備表示で存在する限り、
このカードは1ターンに1度だけ戦闘またはカードの効果では破壊されない。

時計を背負ったリゾネーター。
破壊耐性そのものは《ダーク・リゾネーター》の上位互換だが、こちらは攻撃表示の時に破壊耐性が付かない所など、差別化がされている。しなくてもいいのに

だが、「表側守備表示で召喚」という行為が許されていたアニメと違ってOCGではこの耐性を活用しづらいという欠陥がある。
セットした状態だと普通に効果破壊されてしまうので、もっぱら相手に攻撃されて耐性で受けつつリバースしてからが本番だろう。
しかしこの耐性は戦闘・効果あわせて1ターンに1度なので、そのターンはもう耐性が切れている。無事だったとして次のターンになってもまだ守備表示で置きっぱなしにするのかという話で……
なので、わざわざ守備表示で特殊召喚したうえでS召喚には繋げず壁にするというジリ貧な場面でないと真価を発揮し難い。
実のところ「召喚して攻撃表示で突っついて様子見」という運用のできる《ダーク・リゾネーター》の方が便利な場面が多い。

アニメでは機械族だった。
どういう事なの……
《機動要塞フォルテシモ》のバーンを防ぐための御都合措置なのは密に




【9期以降】

時が流れアニメはARC-Vへと移行したものの、リゾネーターの新規は長らく登場せず、
彼らも投げ捨てられたカテゴリかと思われていた。
しかしシンクロ次元編にてジャックの再登場に伴い、リゾネーターも大幅強化される。

5D'sの放映中にOCG化されず、タッグフォースでしか使用できなかった
《シンクローン・リゾネーター》《チェーン・リゾネーター》《ミラー・リゾネーター》・の3種に加え、ARC-Vに登場した新規もまとめてOCG化。



シンクローン・リゾネーター

チューナー・効果モンスター
星1/闇属性/悪魔族/攻 100/守 100
このカード名の(1)の方法による特殊召喚は1ターンに1度しかできない。
(1):フィールドにSモンスターが存在する場合、このカードは手札から特殊召喚できる。
(2):このカードがフィールドから墓地へ送られた場合、
「シンクローン・リゾネーター」以外の自分の墓地の「リゾネーター」モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターを手札に加える。

黄色と緑の金属を背負ったリゾネーター。
簡単に特殊召喚できるレベル1チューナーなため、《レッド・デーモンズ・ドラゴン》から《琰魔竜 レッド・デーモン・アビス》、そこから《琰魔竜レッド・デーモン・ベリアル》を手軽に出すことができる。

リゾネーターの回収効果により手札消費を抑えられるのも嬉しい。
1ターンに何度でも使用できてタイミングも逃さないので繰り返し使用しアドを取っていきたい。

墓地に落ちたら《レッド・ライジング・ドラゴン》で他のレベル1リゾネーターと蘇生してダブル・チューニングに繋げよう。


チェーン・リゾネーター

チューナー・効果モンスター
星1/光属性/悪魔族/攻 100/守 100
(1):フィールドにSモンスターが存在し、このカードが召喚に成功した時に発動できる。
デッキから「チェーン・リゾネーター」以外の「リゾネーター」モンスター1体を特殊召喚する。

鎖を背負ったリゾネーター。鎖と言っても鼻毛デッキの方ではない。
能動的に効果を使うには召喚権を残したままシンクロを出さなければならないため、召喚権を増やすか使わずにシンクロを展開するかでサポートしたい所。
《レッド・デーモンズ・ドラゴン》系列がいるときに召喚し下の《レッド・リゾネーター》を呼び出せば、3000回復して《琰魔竜レッド・デーモン・ベリアル》につなぎ、場に残った自分を《琰魔竜レッド・デーモン・ベリアル》効果での《レッド・デーモンズ・ドラゴン》の蘇生コストに使える。

効果そのものは後発の《クリムゾン・リゾネーター》に劣るがこちらは優勢時にも効果を使える点・《レッド・ライジング・ドラゴン》の蘇生に対応する星1・発動後の縛りが無い辺りで勝る、両方採用するのもアリだろう。
《使神官-アスカトル》や《サイキック・リフレクター》&《緊急テレポート》と組み合わせたい。


ミラー・リゾネーター

チューナー・効果モンスター
星1/光属性/悪魔族/攻 0/守 0
「ミラー・リゾネーター」の(1)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードが手札・墓地に存在し、
エクストラデッキから特殊召喚されたモンスターが相手フィールドにのみ存在する場合に発動できる。
このカードを特殊召喚する。
この効果で特殊召喚したこのカードは、フィールドから離れた場合に除外される。
(2):1ターンに1度、相手フィールドの表側表示モンスター1体を対象として発動できる。
このカードはこのターンにS素材とする場合、対象のモンスターの元々のレベルと同じレベルとして扱う。

巨大な鏡を背負ったリゾネーター。
先攻1ターン目では出せないがそれ以降なら除外デメリットはキツイが緩い条件と墓地からも出せるのは魅力的。
《チェーン・リゾネーター》の効果などで引っ張って早めに墓地に待機させておきたい所。
レベル変動は相手依存かつ不確定なので使えたらラッキー程度の効果か。


レッド・リゾネーター

チューナー・効果モンスター
星2/炎属性/悪魔族/攻 600/守 200
このカード名の(2)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードが召喚に成功した時に発動できる。
手札からレベル4以下のモンスター1体を特殊召喚する。
(2):このカードが特殊召喚に成功した時、
フィールドの表側表示モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターの攻撃力分だけ自分はLPを回復する。

ARC-Vより新規参戦した、体が燃えているリゾネーター。

カードアドは取れないとはいえ展開をわかりやすく加速できる、リゾネーター新時代の幕開けを告げたカード。
適当なレベル4モンスターを出せば、《レッド・ライジング・ドラゴン》を経由して簡単にレベル8のレッド・デーモンをシンクロ可能。
回復効果は攻撃力馬鹿の多いレッド・デーモンとシナジーの強い指定。重要な効果とは言えないが、《亡龍の戦慄-デストルドー》などライフを食うカードを気兼ねなく使いやすくなるし、ワンキルラインから逃れるチャンスも期待できる。
初ターンは基本的に《レッド・ライジング・ドラゴン》の2100回復することとなるが、それでもライフは10000を超える。

燃えている事や炎属性である点が《フレア・リゾネーター》に似ているが、こっちはちゃんとジャックが使用。


ダブル・リゾネーター

チューナー・効果モンスター
星1/炎属性/悪魔族/攻 0/守 0
「ダブル・リゾネーター」の(2)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードが召喚・特殊召喚に成功した場合、
フィールドの表側表示モンスター1体を対象として発動できる。
このターン、その表側表示モンスターをチューナーとして扱う。
(2):墓地のこのカードを除外し、
自分フィールドの悪魔族モンスター1体を対象として発動できる。
このターン、その悪魔族モンスターをチューナーとして扱う。

ARC-Vより新規参戦した、双頭のリゾネーター。

他のモンスターをチューナー化できるが、周知の通りリゾネーターはチューナーしかおらず自前でトークンを生み出す効果もないので、無闇に使ったらチューナー過多でシンクロ出来ない事態に陥ってしまう。
必然的にこいつの効果を有効に使えるのはチューナーの比率少なめの悪魔族デッキになりリゾネ内での居場所が…。
せめて永続なら《レッド・デーモンズ・ドラゴン》をチューナー化させ上述の《バリア・リゾネーター》で強引に戦闘耐性を与える、なんて事も出来たのだが。

場に出たときのチューナー化は自分・相手問わずターン制限もないので『場のチューナーを参照にする超強い効果』のカードでも出れば
リゾネーターの特殊召喚手段の豊富さを活かせて今後注目を浴びるかもしれない。


クリムゾン・リゾネーター

チューナー・効果モンスター
星2/闇属性/悪魔族/攻 800/守 300
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できず、
このカードの効果を発動するターン、
自分はドラゴン族・闇属性SモンスターしかEXデッキから特殊召喚できない。
(1):自分フィールドにモンスターが存在しない場合に発動できる。
このカードを手札から特殊召喚する。
(2):このカード以外の自分フィールドのモンスターが
ドラゴン族・闇属性Sモンスター1体のみの場合に発動できる。
手札・デッキから「クリムゾン・リゾネーター」以外の「リゾネーター」モンスターを2体まで特殊召喚する。

第10期最後となるパック「ETERNITY CODE」において登場したリゾネーター。
《レッド・デーモンズ・ドラゴン》と同形の角と螺旋を描く二筋の炎を背負った姿が特徴の初OCGオリジナルリゾネーターにして救世主
(1)は自身を特殊召喚できる起動効果。《バイス・ドラゴン》より更に緩い条件で特殊召喚でき、そのまま星4非チューナーを召喚して《レッド・ライジング・ドラゴン》をシンクロしこのカードを蘇生するとよい。

(2)はデッキからリゾネーターを2体までリクルートする起動効果。(《クリムゾン・リゾネーター》以外なら同名2体でもいい)これにより《琰魔竜レッド・デーモン・ベリアル》&《レッド・デーモンズ・ドラゴン》かダブルチューニング以上が簡単にできる。もっといえば、こいつと適当なレベル4モンスターの手札2枚で《琰魔竜 レッド・デーモン・アビス》&《琰魔竜レッド・デーモン・ベリアル》か《スカーレッド・スーパーノヴァ・ドラゴン》が降臨する

また初の星2闇リゾネーターである為、《レッド・ライジング・ドラゴン》とシンクロすることで《魔王龍 ベエルゼ》や《煉獄龍 オーガ・ドラグーン》、《レッド・デーモンズ・ドラゴン》とで《冥界濁龍 ドラゴキュートス》など闇チューナー縛りの強力シンクロへのアクセスも容易になった事も見逃せない。

同様の条件で自己特殊召喚できるチューナーは《BF-朧影のゴウフウ》《ダイナレスラー・コエロフィシラット》に次ぐ三枚目。

数少ない難点は効果はいずれも初動・劣勢向きであるという点、
また効果を使いすぎてデッキのリゾネーターが枯渇する危険性もあり《チェーン・リゾネーター》も併用する場合は特に注意。


ソウル・リゾネーター

チューナー・効果モンスター
星3/炎属性/悪魔族/攻 500/守 200
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードが召喚・特殊召喚した場合に発動できる。「ソウル・リゾネーター」を除く、レベル4以下の悪魔族モンスター1体をデッキから手札に加える。この効果の発動後、ターン終了時まで自分は闇属性SモンスターしかEXデッキから特殊召喚できない。
(2):自分フィールドに「レッド・デーモンズ・ドラゴン」またはそのカード名が記されたSモンスターが存在し、自分フィールドのカードが効果で破壊される場合、代わりに墓地のこのカードを除外できる。

12期に発売したジャック・アトラスをイメージした「ストラクチャーデッキ-王者の鼓動-」にて収録。背景にシグナーの紋章を模した炎が映り込んでいる新規のリゾネーター。

(1)は召喚・特殊召喚した場合にサーチできる誘発効果。自力でレベル4以下で悪魔族の非チューナーをサーチできるため、事故率を大幅に緩和してくれる。手札にモンスターがリゾネーターしか存在せず、さらに《コール・リゾネーター》でサーチしても非チューナーを用意できない問題が解消された。

例えば《ボーン・デーモン》をサーチして手札を1枚切って《クリムゾン・リゾネーター》を墓地に送りレベルを下げる事で今までの《レッド・ライジング・ドラゴン》&クリムゾンルートが可能。また、レベルを上げる事でレベル8のレッドデーモンなどのSモンスターなど選択肢がある。

ただしサーチ後EXデッキから闇属性モンスターSモンスターしか出せなくなる縛りが発生する点は注意。このカード自体はレベル3なのでレッドデーモンデッキで使用する場合ボーンデーモンによるレベル変動と併せて使う事が前提となる。《灰流うらら》や《エフェクト・ヴェーラー》でサーチ効果を無効にされると、闇属性レベル7Sモンスターがなければ展開が止まってしまう。

(2)は「レッド・デーモンズ・ドラゴン」かそのカード名の書かれたモンスターが存在する場合の身代わり効果。条件をみたしているなら破壊されるカードの種類は問わないので、小回りがきく。

これまで使いづらかった《レッド・デーモンズ・ドラゴン/バスター》を使う際には自分のモンスターを守るのに役に立つだろう。

ヴィジョン・リゾネーター

チューナー・効果モンスター
星2/闇属性/悪魔族/攻 400/守 400
このカード名の、(1)の方法による特殊召喚は1ターンに1度しかできず、(2)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):フィールドにレベル5以上の闇属性モンスターが存在する場合、このカードは手札から特殊召喚できる。
(2):このカードが墓地へ送られた場合に発動できる。デッキから「レッド・デーモンズ・ドラゴン」のカード名が記された魔法・罠カード1枚を手札に加える。

《ソウル・リゾネーター》同様ストラクで登場した新規のリゾネーター。こちらはジャックと縁の深い(ダークシグナーとなった)カーリーの使用するフォーチュンレディの意匠が入っている。

(1)はフィールドにレベル5以上の闇属性モンスターが存在する場合に特殊召喚出来る効果。どちらかの指定はないので相手フィールドに存在している場合でも特殊召喚出来る。
メインとなるのは(2)の墓地に送られた場合に「レッド・デーモンズ・ドラゴン」関連の魔法・罠カードをサーチする効果。どこから墓地に送られた場合でも発動出来、このカードと同じ範囲+同条件のモンスターもサーチ出来る《クリムゾン・ヘルガイア》がサーチの最有力候補。




【サポートカード】

本項では、リゾネーターの名指しサポートに加え、各媒体でジャックが使用した・関連商品で登場した悪魔族チューナー関連のサポートカードも記載する。

◆モンスターカード


  • レッド・スプリンター
効果モンスター
星4/炎属性/悪魔族/攻1700/守1200
このカード名の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードが召喚・特殊召喚した時、
自分フィールドに他のモンスターが存在しなければ発動できる。
自分の手札・墓地からレベル3以下の悪魔族チューナー1体を特殊召喚する。

ARC-Vにおけるジャックの遊矢との初デュエルで使用された非チューナー。

手札か墓地から悪魔族チューナーを展開でき、一気にシンクロへ繋ぐ事ができる。
しかし、出せるチューナーがレベル3までで、自身のレベルが4なため当初はコイツ単体ではレッド・デーモンへシンクロできない欠陥があった(そもそもリゾネーターがレベル3までしかいない)。
また、何故か他にモンスターがいない状況でしか効果が発動できない制約を持つ。
つまりほぼ初手や更地からの立て直しでしか使えず、小回りが利かず腐ってしまう場面も少なくない。

ついでに出た当初は【レッド・デーモン】の展開の要だった《レッド・リゾネーター》とも効果が被って相性が良くないのも難点。
【レッド・デーモン】が《レッド・ライジング・ドラゴン》もいないファンデッキレベルの時代ですら、非チューナーはコイツではなく《太陽風帆船》や《調星師ライズベルト》と言った特殊な上級モンスターの方が使われていたり…。

後に《レッド・ライジング・ドラゴン》の登場によりコイツ一枚からレベル8シンクロが可能になったが、その頃には後述の《風来王 ワイルド・ワインド》や《黒き森のウィッチ》の方が非チューナーとして人気があった…と悉くライバルに恵まれないカード。


  • レッド・ウルフ
効果モンスター
星6/炎属性/悪魔族/攻1400/守2200
(1):自分が「リゾネーター」モンスターを召喚した時に発動できる。
このカードを手札から特殊召喚する。
この効果で特殊召喚したこのカードの攻撃力は半分になる。

リゾネーターの召喚成功時に攻守を半分にして特殊召喚できるレベル6。
リゾネーターと合わせて7〜9のシンクロに繋げられるが、リゾネーターに通常召喚権を使わなければならないし下記の《レッド・ライジング・ドラゴン》はレベル6なのでハッキリ言って使いづらい。


  • レッド・ライジング・ドラゴン
シンクロ召喚時に墓地のリゾネーター1体を蘇生できるレベル6シンクロモンスター。
また、墓地から自身を除外してレベル1のリゾネーター2体を(効果を無効にせず)蘇生させることもできる。
《レッド・リゾネーター》や《クリムゾン・リゾネーター》などのレベル2チューナーで出せば《レッド・デーモンズ・ドラゴン》等に直行でき、さらにダブルチューニングもサポートできる。
リゾネーター軸の【レッド・デーモン】における絶対的中核と言っても過言ではない。
詳細はこちらで。


  • 風来王 ワイルド・ワインド
効果モンスター
星4/闇属性/悪魔族/攻1700/守1300
(1):自分フィールドに攻撃力1500以下の悪魔族チューナーが存在する場合、
このカードは手札から特殊召喚できる。
この方法で特殊召喚したターン、自分はSモンスターしかEXデッキから特殊召喚できない。
(2):このターンに墓地へ送られていないこのカードを墓地から除外して発動できる。
デッキから攻撃力1500以下の悪魔族チューナー1体を手札に加える。

事実上リゾネーターがいる時に手札から特殊召喚できるレベル4。漫画版ジャックが使用した○○王と付く非チューナー悪魔族の一枚

また、自身が墓地に送られたターン以外で墓地から除外することで、攻撃力1500以下の悪魔族チューナーもといリゾネーターをサーチできる。
発動後にSモンスターしか呼べなくなるものの、リゾネーターと手軽にS召喚することができる。ついでにターン1の制約も無い。
《レッド・リゾネーター》や《クリムゾン・リゾネーター》は手札のレベル4や自身を特殊召喚できるので初動に必須なわけではないが、安定性を向上できる。
また、後半の効果でリゾネーターをサーチできるので、手札の消費を抑えられるのもありがたい。
《黒き森のウィッチ》でサーチしたターンに自己SS可能なので《スカーレッド・スーパーノヴァ・ドラゴン》と《琰魔竜 レッド・デーモン・アビス》を並べるコンボでも活躍。


  • 紅蓮王 フレイム・クライム
効果モンスター
星3/炎属性/悪魔族/攻1700/守 300
このカード名の(1)(2)(3)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分フィールドに悪魔族チューナーが存在する場合、
または相手フィールドに特殊召喚されたモンスターが存在する場合、
自分・相手のメインフェイズに発動できる。
このカードを手札から特殊召喚する。
(2):このカードが特殊召喚した場合に発動できる。
自分フィールドの炎属性モンスターの種類×400ダメージを相手に与える。
(3):このカードがS素材として墓地へ送られた場合に発動できる。
デッキから通常罠カード1枚を墓地へ送る。

特殊召喚、バーン、墓地肥やしが内蔵された漫画版ジャックのカード。

《ソウル・リゾネーター》でサーチしつつ特殊召喚し、800バーンを飛ばしつつ《レッド・ライジング・ドラゴン》に繋げて後述の《大いなる魂》や《スカーレッド・レイン》を墓地に落とせるため非常に便利。
特にこれまでの【レッド・デーモン】では《大いなる魂》や《スカーレッド・レイン》を落とす手段が《おろかな副葬》と言った汎用カードや《混沌魔龍 カオス・ルーラー》と言ったランダム墓地肥やし頼みであったため、サーチが容易で確実に落とせるこのカードの存在はありがたい。


  • ボーン・デーモン
効果モンスター
星4/闇属性/悪魔族/攻1800/守 0
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードが手札・墓地に存在する場合、
このカード以外の自分の手札・フィールドのカード1枚を墓地へ送って発動できる。
このカードを特殊召喚する。
この効果の発動後、ターン終了時まで自分はドラゴン族・闇属性SモンスターしかEXデッキから特殊召喚できない。
(2):自分フィールドの表側表示モンスター1体を対象として発動できる。
手札・デッキから悪魔族チューナー1体を墓地へ送り、対象のモンスターのレベルを1つ上げるか下げる。

ストラクチャーデッキ-王者の鼓動-で登場した《マッド・デーモン》のリメイクモンスター。

手札・場のカードをコストにする必要はあるものの、手札・墓地から特殊召喚可能な非チューナー悪魔族と言う念願の【レッド・デーモン】に足りなかった要素を持ち合わせた1枚。
手札・デッキから悪魔族チューナーを落とす事で場のモンスターのレベルを1つ上げ下げ出来るのでレベル3チューナーと並べる事で《レッド・ライジング・ドラゴン》とレベル8シンクロの使い分けも可能。このカードをサーチできる《ソウル・リゾネーター》はレベル3なので相性は抜群。
ただしレベル変動効果を無効にされると動きが止まりかねないので、万が一に備えてレッド・デーモンには存在しないそれどころか片手に収まる数しかいないレベル7闇属性ドラゴン族シンクロを用意しておく必要があり構築の際は要注意。


◆魔法カード


  • リゾネーター・エンジン
通常魔法
(1):自分の墓地の「リゾネーター」モンスター2体を対象として発動できる。
デッキからレベル4モンスター1体を手札に加え、対象のモンスターをデッキに戻す。

墓地のリゾネーター2体をコストにデッキからレベル4モンスターをサーチできる。
レベル4ならどんなモンスターもサーチできるというやたら可能性に満ち溢れた効果。
効果は強いが初動で使いにくく、【リゾネーター】でそこまでしてレベル4サーチせんでも……感があるのが難点。


  • コール・リゾネーター
通常魔法
(1):デッキから「リゾネーター」モンスター1体を手札に加える。

リゾネーターモンスター専用のこの時代ならではの一切の制限がないサーチカード。
戦況を見て適切なリゾネーターを呼ぶ事ができる非常に便利なカード。
往年の【E・HERO】における《E-エマージェンシー・コール》の如く、とりあえず積んどけというポジション。


  • 共鳴破
永続魔法
このカードがフィールド上に存在する限り、
「リゾネーター」と名のついたモンスターがシンクロ素材として墓地へ送られる度に、
相手フィールド上に存在するカード1枚を選択して破壊する。
このカードは発動後2回目の自分のエンドフェイズ時に破壊される。

発動後2回目のエンドフェイズに自壊するが、リゾネーターがシンクロに使用される度に相手のカードを破壊する永続魔法。
永続魔法の効果による破壊なので、《我が身を盾に》等に無効化されないという利点がある。
当時は1ターンあたりの回数制限が無い点を活かせる展開力がリゾネーターに無かったが、現在では展開力が当時より跳ね上がりポンポン除去を放つことができる。
反面、先攻では意味がないし後攻では「展開したら除去できる」という性質ゆえに初動を通すのには役立ちづらい。現代ではこういう事故要因は嫌われるが、通れば間違いなく強いのでパワーを求める貴方に。


  • コマンド・リゾネーター
速攻魔法
このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。
(1):手札から「リゾネーター」モンスター1体を捨てて発動できる。
デッキからレベル4以下の悪魔族モンスター1体を手札に加える。

ARC-Vも放送を終了して暫く経ってから登場した、10期のOCGオリジナルカード。

手札のリゾネを捨てデッキか星4以下悪魔族何でもサーチの速攻魔法。
『リゾネーターは救えたけどジャックの非チューナーはカテゴリに出来ないから永遠に弱い』という問題をたった1枚で解決しアニメと漫画の王とARC-Vのレッドを繋げつつ悪用を避ける希望。
《バイス・ドラゴン》&ピースゴーレム連中他「裏切ったのか!俺を!売ったのか!?」

《レッド・スプリンター》や《風来王 ワイルド・ワインド》等S素材の調達はもちろん相手バトルフェイズ突入時にバトルフェーダーをサーチしてエンターティィ↑メントなキングのデュエルを再現するのも良い。

難点は手札からしか送れない(《琰魔竜 レッド・デーモン・アビス》《琰魔竜レッド・デーモン・ベリアル》で呼び出したのとかをサクリファイスエスケープ出来ない)のと墓地に送って得だったり墓地から動けるリゾネーターは《ミラー・リゾネーター》程度しかないので、基本的にアド損前提の効果となる点。
墓地送り後は《レッド・スプリンター》や《琰魔竜 レッド・デーモン・アビス》《琰魔竜レッド・デーモン・ベリアル》での蘇生、《シンクローン・リゾネーター》での回収程度しか使い道がない所か。
というかこのカードがあってもまだまだ手札事故は起きる。


◆罠カード


  • スカーレッド・カーペット
通常罠
(1):フィールドにドラゴン族Sモンスターが存在する場合、
自分の墓地の「リゾネーター」モンスターを2体まで対象として発動できる。
そのモンスターを特殊召喚する。

ドラゴン族のシンクロモンスターが存在する時に墓地からリゾネーターを2体特殊召喚できる。

明らかに「《スカーレッド・ノヴァ・ドラゴン》を出せ」と言わんばかりのカードで、理論上2ターンで《スカーレッド・ノヴァ・ドラゴン》が出せる。
他にも、呼び出したリゾネーターと通常召喚したモンスターをシンクロする等、使い道がある。

ちなみに相手の場のシンクロドラゴンでも構わないため、相手がシンクロドラゴン使いならこのカードの発動条件を勝手に相手が満たしてくれる。

【レッド・デーモン】が超強化される前の頃は、リゾネーターを絡める唯一の利点とも言えるカードだった。
しかし現在はシンクロ素材用のリゾネは自ターンで調達が容易となり、罠のこのカードを使わずともダブルチューニングまで到達出来るので採用は極稀。
そもそも後述の《大いなる魂》によってほぼほぼ下位互換になってしまったのが悲しい所。


  • 大いなる魂
通常罠
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):フィールドにドラゴン族Sモンスターが存在する場合に発動できる。
デッキから「リゾネーター」モンスターかドラゴン族・レベル1モンスターを合計2体まで特殊召喚する。
(2):自分フィールドにレベル10以上のドラゴン族・闇属性Sモンスターが存在し、
モンスターの効果が発動した時、墓地のこのカードを除外して発動できる。
その効果を無効にし、自分フィールドのSモンスター1体の攻撃力を次のターンの終了時まで2000アップする。

HISTORY ARCHIVE COLLECTIONで登場した通常罠。
こちらも敵味方問わずドラゴン族のSモンスターが居ればリゾネーターを特殊召喚する。
墓地からではなくデッキから、リゾネーターだけでなくドラゴン族レベル1モンスターもリクルート可能、1体だけのリクルートも可能と《スカーレッド・カーペット》のほぼ上位互換。

リゾネーター2体でダブルチューニングだけでなく《救世竜 セイヴァー・ドラゴン》&適当なドラゴン族レベル1非チューナーで《セイヴァー・デモン・ドラゴン》も呼べ、《クリムゾン・リゾネーター》でリゾネーターを追加すればトリプルチューニングも可能。

更に自分の場にレベル10以上のドラゴン族闇属性Sモンスターが居れば相手のモンスター効果にカウンターしつつ自分のSモンスターの攻撃力を2000アップする墓地効果もあり妨害も出来る万能選手。

罠故の遅さと相手ターンに展開したモンスターを処理する手段がない点は改善されてないので注意。



【総評】

5D's放映中では、アニメ効果から強化された粒揃いの新規を貰ってかろうじてシンクロテーマっぽくはなっていったものの
個々の効果のシナジーが薄く、デッキのエンジンとなるような能力は未だにないという状況だった。

当時はやすやすと手札1枚でレベル8シンクロまで行くことを許してもらえなかったのか消費が激しく、一度盤面を崩されると厳しかったり
「孤高の王」と言うレッテルに囚われてたのか《レッド・デーモンズ・ドラゴン》系統に効果や耐性を付与するものばかりだったりと、展開やサーチを行えるようなカードもなかった。
そのため、ジャックの使用したカード群にも関わらず、レッド・デーモンとのシナジーが薄く、
極端な話レッド・デーモン】でリゾネーターを採用する意義は無い とまでいわれていた。

ARC-Vで再登場した際に使っていたのは【レッド】というどう考えてもカテゴリー化にするには無理がある炎属性主体のデッキ。
しかしSPHRにてARC-V、漫画版5D'sに登場したリゾネーターが多数追加。
そのどれもが展開を補助する効果を持っており、チューナーとしての使いやすさは格段に上がった。
また、《レッド・デーモンズ・ドラゴン》の上位体である《琰魔竜 レッド・デーモン・アビス》と《琰魔竜レッド・デーモン・ベリアル》も登場したことにより、ある程度は「【レッド・デーモン】でリゾネーターを採用する意義」を見出せるようになった。
ところが肝心のレベル8へのアクセス手段は確立されず、この頃から【レッド・デーモン】で長年の課題となる「チューナーには恵まれても非チューナーが弱い」問題に苦しめられることに。
同時に追加された《レッド・スプリンター》も後にアニメで登場した《レッド・ウルフ》もお世辞にも無条件で採用できる性能とは言えず、カテゴリ外から上級モンスターを持ってきて無理矢理レベル8シンクロを出したりとデュエリスト達は頭を悩ませた。
そのため…ではないとは思うが、アニメ版ARC-Vではこいつと《レッド・リゾネーター》で《レッド・ワイバーン》を出した後に、《リジェクト・リボーン》で《レッド・ワイバーン》とリゾネーターを蘇生させて《レッド・デーモンズ・ドラゴン・スカーライト》をS召喚する…とOCG視点だとかなり回りくどい出し方をされていたり。

しかし、そこは応援してくれる子供達を裏切らないエンターテイィンメントなキング。
期待の大型新人(☆6だけど)《レッド・ライジング・ドラゴン》の登場により【レッド・デーモン】の歴史が動いた。晴れてリゾネーターとレッド・デーモンの間にシナジーが生まれた瞬間である。
念願のレベル8シンクロへのアクセス手段を手に入れ、この頃から【レッド・デーモン】はしばらく「4・2のシンクロを狙う」動きが基本となる事に。
非チューナーモンスターもレベル4に統一できるようになったからか、PP19で登場した《風来王 ワイルド・ワインド》やエラッタされ返ってきた《黒き森のウィッチ》等粒揃いなものが着々と増えていった。

その後長い冷遇期間を経て、10期最後のパック・ETCOと年末箱にて他のARC-Vゲスト組同様OCGオリジナルカードが追加。
強力な展開ができる《クリムゾン・リゾネーター》と更なる切り札の《スカーレッド・スーパーノヴァ・ドラゴン》が登場し、デッキとしてのパワーは大幅に向上した。
更に新マスタールールを経た後、2020年4月からのルール変更により【レッド・デーモン】はまだマシなレベルだったがメインゾーンにも融合シンクロエクシーズを出せるように戻るので展開の窮屈さも解消。

そして12期に、満を持してストラクチャーデッキ-王者の鼓動-が登場。歴代のライバルキャラたちに遅れながらも念願のストラク化。
リゾネーターのみに絞っても非チューナーを持ってこれる《ソウル・リゾネーター》、展開補助とリソース回復ができる《ヴィジョン・リゾネーター》と非常に優秀な2体が登場。
特に《ソウル・リゾネーター》は現代遊戯王らしくこいつ1枚で強力な盤面を産み出せる「1枚初動」としてデッキのエンジンとなる存在に。

永き冬の時代を経てキングの貫禄を見せライバルキャラとしての面目躍如となるか、今後の活躍が楽しみである。



追記・修正はエンターテイィィ↑メントにトリプルチューニングを行ってからお願いします。

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最終更新:2024年12月08日 11:59