登録日:2018/09/08 Sat 23:34:20
更新日:2025/02/26 Wed 12:20:44
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概要
南米の
ジャングルに本拠を置いており、組織名の「ゲドン」は古代インカの言語で「
偉大な闇の帝国」を意味する。
組織のシンボルマークは「
カラス」。
正面から見たハシビロコウにも見える。
だが、獣人は以前の組織の怪人のようにベルトを巻かない為、シンボルマークの存在感は薄い。
首領である十面鬼の意思を絶対とする体制(謂わばワンマン経営)が成されており、
ショッカー~
GODとは異なり幹部に当たる階級が存在しない。
作戦に失敗した者は容赦なく粛清される。
目的はショッカー等と同じ
世界征服だが、
彼等はそのために古代インカの秘宝である「
ギギの腕輪」「
ガガの腕輪」を揃えることで手に入ると言われる
「
古代インカの超エネルギー」を悪用しようと企む。
だが、ギギの腕輪は
アマゾンが持っているため、南米から彼を追って
日本にやって来た。
戦力は、
動物や昆虫を強化して人間並みの知能を持たせた
「獣人」。
作中ではゲドンは強大な力を持つ謎に満ちた組織とされているが、本拠地は山中の洞窟をほぼそのまま使っており、組織の構成員は十面鬼と獣人と赤ジューシャと少数の科学者のみ。
基地も少なく、第13話でアマゾンに本拠地を潰された際に十面鬼は「ゲドンの基地はまだまだある!」と強がっていたが、その僅か2話後にゲドンは滅びた。昭和ライダーシリーズでは最も小規模な組織である。
最終的に十面鬼に離反した獣人ヘビトンボの裏切りや、アマゾンライダーの活躍などが重なり、
十面鬼が倒されたことで壊滅した。
しかし十面鬼の持っていたガガの腕輪はヘビトンボに回収され、腕輪はゲドンに代わる新組織「
ガランダー帝国」の手に渡ることとなった。
構成員
首領
恐怖によってゲドンを支配している異形の改造人間。劇中では敵味方共に十面鬼と呼ばれることが多い。
元々はアマゾン(山本大介)の育ての親である長老バゴーの助手の一人を務める、優秀な科学者だった。
しかし、インカの秘宝「ギギの腕輪」「ガガの腕輪」と「古代インカの超エネルギー」の存在を知り、やがて世界征服の野望を抱くようになる。
自ら改造人間と化し、更に謎のエネルギーを持つ巨大
隕石から作り上げた「
人面岩」に自身の下半身と9人の悪党の頭部を埋め込み、完全に人の形を失った化け物となった。
9人の悪党の頭部は、本体のゴルゴスとは異なる自我を持っている様子。
古代インカ帝国の末裔を皆殺しにし、ガガの腕輪を奪うことに成功するが、
ギギの腕輪はバゴーがアマゾンに改造手術を施すと同時に託した為、奪取することにしくじる。
以降は、右腕にガガの腕輪を装着している。
性格は非常に短気かつ残虐で、部下である獣人が作戦失敗した場合はすぐに処刑しようとする。
どんな残酷なことも平気で行うその姿は、正に「
鬼」そのもの。
一方、オツムの方は元が科学者とは思えない程の脳筋気味。
ゴルゴス自身と9人の悪党を合わせた10人分の脳を持っている筈なのだが……。
その一方で戦闘能力は高く空を自在に飛行し、人面岩の口から、発火する赤い液や炎、溶解泡、小型
ミサイルを発射する。また「ブラックゴンゴルドー」と呪文を唱え辺りを暗闇にすることも可能。
人間の血が好物で、定期的に「血の供物」と呼ばれる生き血の生贄を求める。
ギギの腕輪を奪うべく、アマゾンを追って
日本に襲来。
様々な獣人を送り込んでギギの腕輪を狙うが、その苛烈なやり方故に人望は薄い。
モグラ獣人や獣人ヘビトンボに裏切られ、ヘビトンボに至っては別組織に寝返っている始末。
最終的にヘビトンボに誘き出され、アマゾンの大切断でガガの腕輪ごと右腕を切り落とされ敗北。
自身の死を悟り、空中で
自爆し死亡した。
まずはアマゾンのギギの腕輪を奪うことが最優先という歴代でも変わり種の組織で、それさえ達成すれば世界征服は容易いと大見栄を切っていた。ゆえにゲドンの作戦はアマゾンを直接殺しにいくか、ゴルゴスの食料確保のために人間を攫う作戦に二極化している。
このあたりの視点の小ささがゲドンの敗因であるとゼロ大帝は見做しており、ガランダーは従来のように世界征服を目的とした破壊作戦を中心に行動する。
後続組織のガランダーの全能の支配者がゲドンを影響下に置いていたと話しており、『
仮面ライダーストロンガー』では
岩石大首領がゲドンを裏で操っていたとされる。
ワンマン経営のゴルゴスがどう見ても誰かの指示を受けていたようには見えないのだが、性格が単純で御しやすく組織も小規模なので行動の制御が簡単だったのかもしれない。
獣人
ゲドンが戦力として用いている一種の生物兵器。
モチーフとなった動物や昆虫に改造を施し、人間の知能を与えることで作り出される。
この点は、人間をベースとしていたショッカー~GODの怪人とは大きく異なる特徴である。
製造法は上述以外にも、十面鬼の呪文で誕生する方法も存在し3話では口から泡と共にカマキリ獣人を作り出したこともある。
人間並みの知能があると言っても、それは「与えられた作戦を実行できる、ある程度の知能」で、実際には獣としての本能で動くことがある。中にはカマキリ獣人など人語を喋らないものも存在する。
ショッカー~GODは「怪人の方が戦闘員より立場が上」というヒエラルキーが存在したが、
ゲドンは「獣人と赤ジューシャの立場が対等」もしくは「赤ジューシャの方が上」という変わった構図となっている。
恐らくは、獣(ペット)を飼いならしているようなものだろうか。
なお彼らは何の動物をモチーフにしていても、
人間を常食とする。
モグラ獣人ですら、アマゾンが捕まえた赤ジューシャを食糧として捕獲したと誤認しており、ワニ獣人のように人間の
燻製を作ろうとしてたやつもいたほど。
番組後半の組織・ガランダー帝国も獣人を戦力とする。
戦闘員
ゲドンの戦闘員。全員が女性で構成され、獣人とは対等・もしくは上司の関係にある等、
ライダーシリーズの戦闘員の中でも異色の存在。
顔には仮面を付け、
腕から多数の白い糸を垂らしピッチリした赤いコスチュームを着用。
超一流のオートバイテクニックを持ち、戦闘ではレイピア状の
剣を使用。
彼女達の主な任務は獣人の監視や補佐、獣人の食料となる人間の拉致等。だが、獣人よりも地位が高いことを良いことに彼等を見下しているような様子も描かれた。
作中では一人の欠員も出ることも無いままゲドンが滅亡したため、その後の行方は不明。
女を殴り飛ばしたり噛みついたり切断したりが絵面的にまずいためかメディア展開でも姿を見せず、ガランダーの黒ジューシャ(男)がアマゾンの代表として出る事が多い。
ゲドンに所属する科学者。こちらは赤ジューシャとは異なり、全員が男性である。
赤ジューシャと同じ仮面と白衣を着用。
その他派生作品のゲドン
石ノ森章太郎の漫画版
本作ではクモ獣人に加え、獣人コンドル、ヒョウ獣人、ヤギ獣人が登場。原作ではガランダー所属だったハンミョウ獣人もこちらに所属。
モグラ獣人は子供を無理やり改造したという設定にされていた。
赤ジューシャはいない。
すがやみつるの漫画版
山田ゴロの漫画版
ガランダー帝国が登場しないため、ゴルゴス並びに獣人ヘビトンボがアマゾン編の実質的な
ラスボスになっている。
獣人ヘビトンボは原作と異なり本気で改心し、アマゾンと共同戦線を張ったが、ガガの腕輪に魅入られてしまい……
『10号誕生!仮面ライダー全員集合!!』
獣人大ムカデが、バダンの手によって復活した再生怪人として登場。
ゲドンが
大ショッカーと結託した組織として登場。
本作では十面鬼ゴルゴスのリメイク怪人「
十面鬼ユム・キミル」が登場。
ゲドンの獣人は登場しないが、代わりに獣人と同じ生物をモチーフにした他作品の怪人が役割を担っている。
戦闘員は赤ジューシャではなく
骨戦闘員。
十面鬼ユム・キミルがゲドン代表として、ショッカーと同盟を築いている。
TV本編のプロローグに当たる「MASKED RIDER AMAZON EDITION -プレ・ステージ-」では、人面岩の下に人型の胴体を持つ「
十面鬼(完全体)」が登場。
この姿は
パチンコ「仮面ライダーフルスロットル」でも登場している。
ゲドンそのものは登場しないが、ゲドンの獣人をモデルにしたと思われる生命体「
アマゾン」が登場。
シーズン2には、ゲドンのシンボル「カラス」をモチーフにした「
イユ/カラスアマゾン」が登場。
ライダー大陸の犯罪組織の一つで零細企業。
原作以上にゴルゴスの性格が悪すぎて、モグラ獣人に逃げられ遂に首領1人だけになってしまい、
おまけにレベルの打ち間違えを疑うほどアホみたいに強い
風見志郎に
飛鳥五郎の仇と狙われてしまい、あっという間にZEUSと風見に滅ぼされる。
しかもゴルゴスが逃げようとしていた先にはモグラ獣人が前以てゴルゴス用に仕掛けていた
落とし穴が用意されていたというオチが付く。
バダン配下の再生組織として復活。九州地方を制圧している。
阿蘇山を拠点にしており、十面鬼が獣人たちを率いてアマゾンを迎え撃った。
モグラ獣人を使って阿蘇山を内部から爆破し、大規模なカルデラ噴火を引き起こそうと目論む。
アマゾンによって阿蘇山起爆が阻止されるも、その一瞬のスキをついてガガの腕輪を奪還。
全員で獣人ツリーを作ってゴルゴスに渡すと、
速攻でアマゾンもろとも焼き捨てられた。
ちなみにモグラ獣人とヘビ獣人は逃げ遅れ、後者は
ZXに瞬殺、前者はSPIRITSに捕獲される。
しかしアマゾンは脱出しており、ゴルゴスの発生させた時空魔法陣に突入し、
沖縄県首里城に到達。
ゴルゴスはアマゾンの大切断で上半身を叩き切られるが、ゼロ大帝にガガの腕輪を届けるべく、
切断された自身の半身を投げ飛ばし、ガガの腕輪を渡すことに成功。
役目を終えたゴルゴスの半身はガランダーの獣人に食い尽くされた。
その後、上半身の半分を失ったゴルゴスの死体はゼロ大帝を乗せ、浮遊した状態で再登場。
ゼロ大帝によって残った半身にガガの腕輪を装着されたことで再び活動を始める。
ZXや彼に加勢したムシビト達と戦うが、最後はガガの腕輪を欲したゼロ大帝に腕輪を剥ぎ取られたことで完全に死亡した。
追記・修正はギギの腕輪とガガの腕輪を揃えてからお願いします。
- 超ブラック企業 -- 名無しさん (2018-09-09 08:05:37)
- ゲドンといえば(MTG脳 -- 名無しさん (2018-09-09 19:12:25)
- ↑2 1クール歴代ライダー史上最短命の悪の組織という不名誉な肩書きにはそういう背景もありそう、なんたってただでさえ希少な戦力の獣人達をみみっちい理由で処刑しまくるようなトップの器の欠片もない十面鬼がボスなんだもの。もちろんアマゾンや仲間達が頑張ったのもあるけど -- 名無しさん (2018-09-09 20:16:09)
- 特撮界の無惨様 -- 名無しさん (2018-09-12 18:13:58)
- ゲドンが攻めてきたぞ! げっ、どんどん増えてくる -- 名無しさん (2018-12-24 13:57:04)
- ゼロ大帝の敗因が手に持ったガガの腕輪が空中浮遊してアマゾンの腕に合体したことなので、ちゃんと腕に着けて移動しないようにしてた十面鬼は偉い -- 名無しさん (2024-10-13 21:05:18)
最終更新:2025年02月26日 12:20