登録日:2025/03/13 Thu 17:02:46
更新日:2025/03/13 Thu 17:53:18NEW!
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01系は、営団地下鉄(現:東京メトロ)が1983年から導入、1984年1月1日より運行を開始した
銀座線向けの車両であり、2017年3月まで運用された。
2015年以降、一部編成は熊本電鉄へ譲渡され、熊本電鉄01形として運用されている。本項目では熊電01形についても解説する。
概要
導入経緯
1980年代当時の銀座線では、さすがに1927年の開業当時からの車両はいなくとも、古い編成では戦前生まれ世代がまだ運用されており、乗客にとっては戦後に開通した丸ノ内線以降の各線よりも、古臭い印象がついていた。
そこで、営団地下鉄は従前の銀座線に対するイメージ払拭を目的に、01系の開発、導入を開始した。
営団地下鉄では01系の登場後、新形式の登場は2003年まで、増備は東京メトロ発足直後の2005年まで、1991年に開業した新線の
南北線を除く各路線での次世代形式として「0n系」(nには各線ごとに異なる形式番号が入る)を名乗る地下鉄電車が増備された。
車両概説
車体は
6000系以来営団では標準となった、アルミ合金製。アルミ大型押出形材を採用。無塗装車体であるため、ラインカラーのオレンジとアクセントの黒白帯を下部に纏う。なお、無塗装車体を採用した銀座線の車両は01系が最初で最後である。しかし、01系で採用されたオレンジ、白、黒のラインカラーは後継の1000系の帯にも採用されている。
走行装置は後期に製造された2編成を除いて、電機子と界磁双方のチョッパ制御を行う高周波分巻チョッパ制御を採用し、台車はボルスタ台車。後期の2編成のみVVVF制御を採用し、台車はボルスタレスになっている。
運転台のマスコン・ブレーキのハンドル配置は両方とも横軸のツーハンドル式。
車内は落ち着いた暖色系でまとめられたカラーデザイン。ドア上にはバリアフリー設備として、路線図の一部を光らせるタイプの案内表示と、ドアの開閉を知らせるドアチャイムが搭載されている。
製造グループごとの違い
量産先行車(第01編成)
1983年製造。川崎重工製。
製造当初は案内表示にドアの開く方向を表示する機能が搭載されていないほか、種類が混在していたが、1997年の溜池山王駅開業に合わせて量産車とともに共通の仕様に交換された。
また、チョッパ制御装置も編成中に異なるメーカーの個体が配置されていたのも特徴。
また、車高も量産車に比べて20mm高い。
量産車とは異なり、製造当初はテールランプおよび車側灯がLEDではなく白熱電球を使用していた。
第02~23編成
1984~1987年製造。このグループは川崎重工、日本車輌、東急車輛、近畿車輛の4メーカーが製造。
量産先行車の試験結果を受けて作られた、最初の量産車グループ。
このグループまでは冷房が製造当初は搭載されておらず、第24編成製造以降のタイミングで冷房が後付けで搭載された。
第24~31編成
1990~1991年製造。このグループ以降、製造メーカーが日本車輌に統一された。
このグループより冷房が製造当初から搭載された。
また、座席もバケットシートを採用。
第30編成が01系で最後まで残り、2017年3月10日に引退した。
第32~36編成
1992年製造。チョッパ車最終グループ。
このグループより行先表示、運行番号表示がLEDによる電光掲示となったほか、車いすスペースの設置や非常通報装置を警報を鳴らすだけのものから乗務員との通話が可能なものに変更。
第37・38編成
上述の通りVVVF車のグループ。補助電源もSIV(静止型インバータ)に変更。なお、量産先行車の時点で一度VVVF制御も検討されており、10年越しにそれが叶ったことになる。
1993年製造の第37編成をもって旧型車両の置き換えが完了し、銀座線の全列車の01系化が完了した。第38編成は1997年の溜池山王駅開業による必要編成増に伴う増備。
このグループは2編成の導入時期に空きがあるため、第38編成では転落防止幌の設置など、37編成に対する変更点がある。
また、第38編成は2007年にPMSM(永久磁石同期型電動機)の試験が行われた。
熊本電鉄01形
2015年に第35・36編成それぞれで1・6号車を使った2両編成を組み、狭軌用台車への組み替え、架線集電に対応すべくパンタグラフの設置、01系自体が先頭車に動力を搭載していないため、VVVF装置と主電動機の搭載、ワンマン運転用のミラーの設置、車幅を埋めるためのドアステップの設置などが行われた。
2016年から2017年にかけて、熊本県のキャラクター、「くまモン」のラッピングが施され、後にラッピングの程化された第35編成は、東京メトロ1000系に準拠したカラーの振るラッピングが施された。
保存車
1号車、2号車、6号車の3両編成に短縮された状態で、中野検車区に動態保存。
1号車の運転台部分をカットの上で、地下鉄博物館に保存。
6号車が東京大学柏キャンパス生産技術研究所千葉実験場に保存。
関連作品
2007年11月に銀座線初代車両の1000形とともにセットになる形で販売開始。翌月には単品販売が行われ、さらには2012年の後継の1000系登場直後に発売されたセットで、2007年の地下鉄80周年時代のラッピング仕様も発売。
モデルになった編成番号は1000形とセットの商品は第38編成、単品は第14編成、1000系とセットの商品は当時ラッピング当該だった第17編成。
2002年7月に発売。第37編成がモデル。
上述のポケトレインの販促アニメ。2003年ごろ放送だったため「えいだんちかてつ ぎんざせんさん」名義。
生真面目なサラリーマン気質の男性であるが、第22話ではたがいに走る路線に嫌気がさしていたE3系つばさと、走行路線を交換していた側面も。
劇中に登場したわけではないが、2015年12月に実施された、μ’s各メンバーを極力メンバーカラーとそろう各路線に振り分けた広告ジャック編成で、銀座線では新型の1000系が増えていたものの、01系第37編成が、主人公の
高坂穂乃果担当となった。なお、当該編成は翌月に廃車された。
追記・修正は唯一無二のシルバーボディーの銀座線に思いをはせながらお願いします。
- この車両の部品の一部が、溜池山王の改札外にある自販機に使われてる。 -- 名無しさん (2025-03-13 17:42:21)
- ゼロシリーズの高周波分巻チョッパの発車時のあの独特の音が好きで「地下鉄の音」というイメージだった -- 名無しさん (2025-03-13 17:53:18)
最終更新:2025年03月13日 17:53