「オープン戦、フィリーズーレッドソックス」(28日、クリアウォーター) 昨オフに阪神からポスティングシステムを使ってフィリーズとマイナー契約を結んだ青柳晃洋投手が米実戦初登板。1-3の四回から4番手でマウンドに上がり、2/3回1安打1失点…

 「オープン戦、フィリーズーレッドソックス」(28日、クリアウォーター)

 昨オフに阪神からポスティングシステムを使ってフィリーズとマイナー契約を結んだ青柳晃洋投手が米実戦初登板。1-3の四回から4番手でマウンドに上がり、2/3回1安打1失点、与四球2、奪三振2だった。制球が安定せず、29球のうちストライク12球、ボール17球。最速は146キロだった。

 2点を追う展開で四回のマウンドに立った青柳は先頭、ソガードに2球連続ボールの後、高めに浮いた143キロシンカーをセンター方向へ二塁打。続くトンプソンにもボールが先行し、カウント2-0から内角低めのチェンジアップをセンターへ運ばれ、無死一、三塁のピンチに陥ると、イートンにはカーブ、チェンジアップ、シンカーがいずれも外れてストレートの四球。苦しい投球が続いた。

 阪神で培った投球術で窮地を脱したい場面だったが、1番アンソニーにも3球連続ボール。2球連続チェンジアップで見逃しストライクを奪い、フルカウントに持ち込んだが、6球目のシンカーが内角低めに外れて痛恨の押し出し四球で1点を失った。続くキャンベルにもボールが先行したが、フルカウントから143キロシンカーで空振り三振を奪うと、メイヤーにはカウント2-2からチェンジアップでバットに空を切らせたところで降板を告げられた。

 夢に一歩近づいた米球界初のマウンドはストライク率41%。ほろ苦いデビュー戦となった。