◇アジアン&豪州ツアー共催◇ニュージーランドオープン by Sky Sport 2日目(28日)◇ニュージーランド・ミルブルックリゾート(コロネットコース=6936yd/パー71、リマーカブルズコース=6784yd/パー71)本大会は出場…
◇アジアン&豪州ツアー共催◇ニュージーランドオープン by Sky Sport 2日目(28日)◇ニュージーランド・ミルブルックリゾート(コロネットコース=6936yd/パー71、リマーカブルズコース=6784yd/パー71)
本大会は出場の156人がツアータイトルを争いながら、それぞれ一般アマチュアとタッグを組み、プロアマ戦を同時進行させる(プロ2人、アマ2人の4サムでプレー)。鍋谷太一は初日のティイングエリアで日本人のゲストと初対面。いきなりその日の夕食に誘われ、少々面食らいつつ「ぜひ!」と即答した。
「そう言っていただいて、雰囲気も良い感じで楽しくできました」という言葉通り、28歳にはこの数少ないフォーマットが良い方向に働いた。初日はリマーカブルズコースで「67」で回り、この日のコロネットコースは「66」でまとめた。向かい風の吹いた出だし1番で、残り141ydの第2打を8Iでコントロール。ピン右2mにつけてバーディ発進すると、好調なパッティングを軸にリーダーボードを駆け上がり、最終18番(パー5)は2m弱のチャンスをしっかりものにした。
ほとんどのプロツアー競技とは一線を画す試合で、通算9アンダーの13位ターン。大阪府出身の鍋谷は「本当に“プロアマ”を主戦場にしてもいいくらい。皆さんと話すのが大好き」と笑う。ラウンドのペースが普段と同じようにはいかなくても「気にならない」という。
「オフは知り合いのアマチュアの方と一緒に回るときもある。同じ感覚です。自分が打つときはもちろん真剣ですけど、(アマチュアの)ボール探しも一緒にする。普通の試合だと集中して“入り込んでしまう”ので、プロアマはある意味でオンとオフの切り替えがうまくできて、逆に自分に集中できる可能性もあります」
ニュージーランドは今回が初訪問。「南半球に来たのが初めてなんですよ。赤道をついに越えて、めちゃくちゃ良いところ!」。金曜日、西日で光るコースはプレーを終えたアマチュアを中心に酒を酌み交わす人でいっぱい。そんな雰囲気も楽しい。「最後のホールも、(ギャラリーは)たぶん僕らのことは見ていないんですよ。あの感じは日本ではまず見られない光景」。新鮮な空気を目いっぱい吸い込んでいる。(ニュージーランド・アロータウン/桂川洋一)