NTTジャパンラグビー リーグワン 2024-25ディビジョン1 第10節(交流戦)2025年3月2日(日)14:30 秩父宮ラグビー場 (東京都)東京サントリーサンゴリアス vs 横浜キヤノンイーグルス横浜キヤノンイーグルス(D1 カンフ…
NTTジャパンラグビー リーグワン 2024-25
ディビジョン1 第10節(交流戦)
2025年3月2日(日)14:30 秩父宮ラグビー場 (東京都)
東京サントリーサンゴリアス vs 横浜キヤノンイーグルス
横浜キヤノンイーグルス(D1 カンファレンスA)
自分の役割を「セットピースを安定させて、しっかりと相手にプレッシャーを掛けること」と語る中村駿太選手
3連敗中で足踏みが続く横浜キヤノンイーグルス(以下、横浜E)は今節、勝ち点21で並ぶ東京サントリーサンゴリアス(以下、東京SG)とのビジターゲームに臨む。
三重ホンダヒートとの前節は激闘の末、「ショッキングな敗戦」(中村駿太)だった。それでも、初のチャンピオンを目指す横浜Eに下を向いている暇はない。苦境脱出へ。フッカーで先発予定の中村は「チーム一丸、一貫性をもってプレーし続ける」と言葉に力を込める。
一昨季まで東京SGに所属し、古巣戦を戦う中村の頭の中には、“指標”とすべき試合がある。それは昨季の第11節、秩父宮ラグビー場での東京SG戦。田村優の“サヨナラペナルティゴール”で劇的に勝利したあと、中村は「シーズンの潮目が変わった」ことを実感したという。「今季のサンゴリアス戦もチームが波に乗るきっかけとなるようなゲームにしたい」。中村の気持ちは、チームの総意だろう。
もちろん、東京SGはかつて所属した古巣であるため、相手の実力も分かっている。「現状は求めている結果が出ていないかもしれませんが、もともと力のあるチームだし、侮れない」と中村。「自分を育ててもらったクラブ。自分が成長した姿を見せたい」という個人的な感情は二の次で、「サンゴリアスを倒したい」との決意は固い。
なお、今節は中村にとって、ジャパンラグビー トップリーグ&ジャパンラグビー リーグワン通算100キャップに到達する節目の試合だ。時を遡れば、トップリーグのファーストキャップは沢木敬介監督が率いていたサントリーサンゴリアス(当時)で。また節目の100キャップは沢木監督が率いる横浜Eの選手として、古巣の東京SG戦で達成する。なんという運命的な巡り合わせだろうか。さらに中村は試合2日前の2月28日に31歳の誕生日も迎えた。“メモリアルウィーク”を勝利で飾るために、中村自身が果たすべき役割とは──。
「セットピースを安定させて、しっかりと相手にプレッシャーを掛けること。あとは自分の強みであるフィールドプレーの部分でどれだけチームに貢献できるか。それに尽きると思います」
“ターニングポイント”の勝利は、意地でもつかみ取る。
(郡司聡)