JPS6238697B2 - - Google Patents
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- JPS6238697B2 JPS6238697B2 JP57115249A JP11524982A JPS6238697B2 JP S6238697 B2 JPS6238697 B2 JP S6238697B2 JP 57115249 A JP57115249 A JP 57115249A JP 11524982 A JP11524982 A JP 11524982A JP S6238697 B2 JPS6238697 B2 JP S6238697B2
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- G—PHYSICS
- G03—PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
- G03G—ELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
- G03G9/00—Developers
- G03G9/08—Developers with toner particles
- G03G9/10—Developers with toner particles characterised by carrier particles
- G03G9/113—Developers with toner particles characterised by carrier particles having coatings applied thereto
- G03G9/1132—Macromolecular components of coatings
- G03G9/1133—Macromolecular components of coatings obtained by reactions only involving carbon-to-carbon unsaturated bonds
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- Physics & Mathematics (AREA)
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- Developing Agents For Electrophotography (AREA)
Description
本発明は、電子写真現像剤、特にトナーとキヤ
リアーとから成る2成分現像剤におけるキヤリア
ーに関するものである。さらに詳しくは、磁気ブ
ラシ法に用いる、耐久性にすぐれた被覆キヤリア
ーに関するものである。 電子写真法において感光体上に形成された静電
荷像を磁気ブラシ法により現像する際に使用され
る乾式現像剤はトナーとキヤリアーの2成分系の
ものが用いられる。この現像剤は通常、比較的細
かいトナー粒子と比較的大きいキヤリアー粒子の
混合体から成り、その粒子の接触によつて生ずる
反対極性の静電力によつてキヤリアー粒子表面へ
トナー粒子が保持される。そして、この現像剤が
感光体上の静電荷像と接触するとトナー粒子が静
電荷像に引きつけられて画像を形成する。この場
合、トナー粒子は必ず感光体上の所望の像領域へ
優先的に引きつけられるような正確な帯電性及び
電荷の大きさを有していなければならない。 ところで、電子写真に用いられる従来の乾式現
像剤は、キヤリアー粒子とトナー粒子間、現像剤
と現像機の機械部分間での繰り返し接触・衝突に
よつて、トナー粒子の一部がキヤリアー粒子の表
面に物理的に付着して膜を形成する性質がある。
このような事態になるとキヤリアー粒子表面上に
トナー材の膜が徐々に蓄積され、キヤリアー粒子
とトナー粒子との間の摩擦帯電がトナー同志の摩
擦帯電に変つてしまい、現像剤全体の摩擦帯電特
性が劣化し、ひいてはコピー画像の地肌部にトナ
ーが多数付着するという所謂地汚れ現像が生じコ
ピー画質が低下することとなる。 かかる欠点をキヤリアーの側から改良する方法
として、キヤリアー表面を樹脂による被覆する方
法が種々提案されている。しかし、今までに提案
されたものでは、例えばコア材を低表面エネルギ
ーを持つ樹脂で被覆することによつてキヤリアー
表面へのトナー材の付着を防止できても、その樹
脂自体がコア材(例えば鉄粉)との密着性が必ず
しも充分とは言えない上に、摩耗及び衝撃にも弱
いなどの機械的強度も不足している。従つて、長
時間にわたつて連続複写を行なつていると、キヤ
リアー同志やキヤリアーと機械部品の接触・衝突
の繰り返しによりコア材表面に被覆された樹脂が
摩耗もしくは剥離してしまい、コア材が露出して
摩擦帯電は本来のトナーと樹脂との摩擦帯電から
トナーとコア材の摩擦帯電に変り、摩擦帯電特性
が一定に保たれず、それに伴つてコピー画質が劣
化してしまう欠点がある。 従つて、本発明の目的は上記欠点を改良した電
子写真用キヤリアーを提供することにある。即
ち、本発明の第1の目的はキヤリアー粒子表面へ
のトナー膜の形成のないキヤリアーを提供するこ
とにあり、さらに第2の目的は鉄粉コア材に対し
て極めて密着性が良い上に機械的強度を充分に有
している被覆キヤリアーを提供することにある。
また、第3の目的はトナーとキヤリアーの摩擦帯
電特性の経時安定性にすぐれたキヤリアーを提供
することにある。 本発明は、上記の目的を、エポキシ・ヒドロキ
シ炭化水素樹脂及びアクリル系樹脂を含有する樹
脂被覆材でコア材を被覆することにより達成した
ものである。 本発明において、エポキシ・ヒドロキシ炭化水
素樹脂及びアクリル系樹脂を含有する樹脂被覆材
とは、これらの2種の樹脂により成る被覆材の他
に必要に応じ他の樹脂或いは添加剤が混合されて
いる被覆材をも意味している。 本発明の電子写真用キヤリアーは、トルエン、
キシレン、メチルエチルケトン、酢酸エチル等の
適当な溶剤にエポキシ・ヒドロキシ炭化水素樹脂
及びアクリル系樹脂、また必要に応じて更に他の
樹脂或いは添加剤を溶解した樹脂溶液に、コア材
である鉄粉を浸漬する方法、或いは鉄粉を流動化
せしめておき、これに該樹脂溶液をスプレーする
方法等により、上記樹脂溶液をコア材に被覆後、
これに所定の温度で熱処理を施し製造することが
できる。この場合、上記樹脂溶液中の樹脂濃度に
ついては特に限定はないが、スプレーをする方法
をとる場合には樹脂溶液の流動性及び被覆後の乾
燥工程の効率化を考慮した場合、2〜10重量%で
あることが好ましい。 本発明で使用し得るエポキシ・ヒドロキシ炭化
水素樹脂は、ジエン化合物の重合体をエポキシ化
及びヒドロキシル化したものであり、特に1,3
−ペンタジエンをカチオン重合させ、しかる後に
エポキシ基及びヒドロキシル基を導入したもの
で、水酸基当量が500〜1200、エポキシ当量が400
〜1000の、常温で固体状のものが好ましい。さら
に具体的には、旭電化工業(株)製のLPHX1060、
LPHX2060及びLPHX2100等が好適に用いられ
る。 また、被覆材のもう1つの成分であるアクリル
系樹脂としては、三菱レイヨン製のダイヤナール
BR−50、51、52、60、64、70、75、77、80、
83、85、100及び101等、三洋化成製のハイマー
SBM−73、3700、600、700及び82等、グツトイ
アー(Good Year)社製のプライオライト
ACL、AC及びVTACL等が用いられる。 本発明における上記被覆材のコア材への被覆量
はあまり薄くても、またあまりに厚くても不都合
が生じやすく、コア材に対して0.05〜2重量%、
特に0.1〜1重量%が好ましい。 また、被覆層中のエポキシ・ヒドロキシ炭化水
素樹脂の含有量は1〜30重量%であれば良いが、
コア材である鉄粉との密着性及び被覆層の強度を
考慮した場合、2重量%未満では密着性がやや充
分ではなく、10重量%より多い場合は密着性は充
分であるが10重量%以下の場合に比して被覆層の
強度がやや充分ではなくなるため、2〜10重量%
であることがさらに好ましい。 本発明で使用するコア材は、粒子径が30〜200
ミクロンの鉄粉が好ましく、この場合鉄粉であれ
ば任意のものが使用でき、還元鉄粉、アトマイズ
鉄粉、電解鉄粉等の純鉄粉或いはこれらの鉄粉の
表面を酸化処理したものであつても良い。 また、本発明のキヤリアーと併用されるトナー
については特に制限はなく、天然樹脂、天然及び
合成樹脂を組合せた改良材を含む広い材料に周知
の各種染顔料を分散せしめて製造されたものが用
いられ得る。 以下、実施例により本発明を更に詳細に説明す
るが、本発明はその要旨を越えない限り、以下の
実施例に限定されるものではない。 実施例 1 アクリル樹脂(三菱レイヨン製BR−50)50部
(重量部、以下同じ)とエポキシ・ヒドロキシ炭
化水素樹脂LPHX2100(旭電化工業(株)製、エポキ
シ当量850、水酸基当量610)5部とをトルエン
900部に溶解し塗布液を調製した。 粒子径範囲44〜149μの扁平不定形鉄粉(見掛
密度2.60g/cm3)10000部を上記塗布液に浸漬し、
撹拌しながら溶剤を蒸発除去せしめて本発明の電
子写真用被覆キヤリアーを得た。 上記電子写真用被覆キヤリアー1000部に対して
市販の磁気ブラシ用トナー(東芝製BD−3504用
トナー)40部を1ポリエチレンビンに秤りと
り、75r.p.m.にて1時間撹拌して現像剤を調製し
た。 上記現像剤を用いてSe感光体上の静電潜像を
現像したところ、得られたコピー画像はいずれも
カブリのない優れた画質を有し、50000回の現像
後でも初期画質を維持するものであつた。 又、現像回数に伴う帯電量の変化をみると、下
表のようになつており、帯電量の経時安定性が良
好であつた。
リアーとから成る2成分現像剤におけるキヤリア
ーに関するものである。さらに詳しくは、磁気ブ
ラシ法に用いる、耐久性にすぐれた被覆キヤリア
ーに関するものである。 電子写真法において感光体上に形成された静電
荷像を磁気ブラシ法により現像する際に使用され
る乾式現像剤はトナーとキヤリアーの2成分系の
ものが用いられる。この現像剤は通常、比較的細
かいトナー粒子と比較的大きいキヤリアー粒子の
混合体から成り、その粒子の接触によつて生ずる
反対極性の静電力によつてキヤリアー粒子表面へ
トナー粒子が保持される。そして、この現像剤が
感光体上の静電荷像と接触するとトナー粒子が静
電荷像に引きつけられて画像を形成する。この場
合、トナー粒子は必ず感光体上の所望の像領域へ
優先的に引きつけられるような正確な帯電性及び
電荷の大きさを有していなければならない。 ところで、電子写真に用いられる従来の乾式現
像剤は、キヤリアー粒子とトナー粒子間、現像剤
と現像機の機械部分間での繰り返し接触・衝突に
よつて、トナー粒子の一部がキヤリアー粒子の表
面に物理的に付着して膜を形成する性質がある。
このような事態になるとキヤリアー粒子表面上に
トナー材の膜が徐々に蓄積され、キヤリアー粒子
とトナー粒子との間の摩擦帯電がトナー同志の摩
擦帯電に変つてしまい、現像剤全体の摩擦帯電特
性が劣化し、ひいてはコピー画像の地肌部にトナ
ーが多数付着するという所謂地汚れ現像が生じコ
ピー画質が低下することとなる。 かかる欠点をキヤリアーの側から改良する方法
として、キヤリアー表面を樹脂による被覆する方
法が種々提案されている。しかし、今までに提案
されたものでは、例えばコア材を低表面エネルギ
ーを持つ樹脂で被覆することによつてキヤリアー
表面へのトナー材の付着を防止できても、その樹
脂自体がコア材(例えば鉄粉)との密着性が必ず
しも充分とは言えない上に、摩耗及び衝撃にも弱
いなどの機械的強度も不足している。従つて、長
時間にわたつて連続複写を行なつていると、キヤ
リアー同志やキヤリアーと機械部品の接触・衝突
の繰り返しによりコア材表面に被覆された樹脂が
摩耗もしくは剥離してしまい、コア材が露出して
摩擦帯電は本来のトナーと樹脂との摩擦帯電から
トナーとコア材の摩擦帯電に変り、摩擦帯電特性
が一定に保たれず、それに伴つてコピー画質が劣
化してしまう欠点がある。 従つて、本発明の目的は上記欠点を改良した電
子写真用キヤリアーを提供することにある。即
ち、本発明の第1の目的はキヤリアー粒子表面へ
のトナー膜の形成のないキヤリアーを提供するこ
とにあり、さらに第2の目的は鉄粉コア材に対し
て極めて密着性が良い上に機械的強度を充分に有
している被覆キヤリアーを提供することにある。
また、第3の目的はトナーとキヤリアーの摩擦帯
電特性の経時安定性にすぐれたキヤリアーを提供
することにある。 本発明は、上記の目的を、エポキシ・ヒドロキ
シ炭化水素樹脂及びアクリル系樹脂を含有する樹
脂被覆材でコア材を被覆することにより達成した
ものである。 本発明において、エポキシ・ヒドロキシ炭化水
素樹脂及びアクリル系樹脂を含有する樹脂被覆材
とは、これらの2種の樹脂により成る被覆材の他
に必要に応じ他の樹脂或いは添加剤が混合されて
いる被覆材をも意味している。 本発明の電子写真用キヤリアーは、トルエン、
キシレン、メチルエチルケトン、酢酸エチル等の
適当な溶剤にエポキシ・ヒドロキシ炭化水素樹脂
及びアクリル系樹脂、また必要に応じて更に他の
樹脂或いは添加剤を溶解した樹脂溶液に、コア材
である鉄粉を浸漬する方法、或いは鉄粉を流動化
せしめておき、これに該樹脂溶液をスプレーする
方法等により、上記樹脂溶液をコア材に被覆後、
これに所定の温度で熱処理を施し製造することが
できる。この場合、上記樹脂溶液中の樹脂濃度に
ついては特に限定はないが、スプレーをする方法
をとる場合には樹脂溶液の流動性及び被覆後の乾
燥工程の効率化を考慮した場合、2〜10重量%で
あることが好ましい。 本発明で使用し得るエポキシ・ヒドロキシ炭化
水素樹脂は、ジエン化合物の重合体をエポキシ化
及びヒドロキシル化したものであり、特に1,3
−ペンタジエンをカチオン重合させ、しかる後に
エポキシ基及びヒドロキシル基を導入したもの
で、水酸基当量が500〜1200、エポキシ当量が400
〜1000の、常温で固体状のものが好ましい。さら
に具体的には、旭電化工業(株)製のLPHX1060、
LPHX2060及びLPHX2100等が好適に用いられ
る。 また、被覆材のもう1つの成分であるアクリル
系樹脂としては、三菱レイヨン製のダイヤナール
BR−50、51、52、60、64、70、75、77、80、
83、85、100及び101等、三洋化成製のハイマー
SBM−73、3700、600、700及び82等、グツトイ
アー(Good Year)社製のプライオライト
ACL、AC及びVTACL等が用いられる。 本発明における上記被覆材のコア材への被覆量
はあまり薄くても、またあまりに厚くても不都合
が生じやすく、コア材に対して0.05〜2重量%、
特に0.1〜1重量%が好ましい。 また、被覆層中のエポキシ・ヒドロキシ炭化水
素樹脂の含有量は1〜30重量%であれば良いが、
コア材である鉄粉との密着性及び被覆層の強度を
考慮した場合、2重量%未満では密着性がやや充
分ではなく、10重量%より多い場合は密着性は充
分であるが10重量%以下の場合に比して被覆層の
強度がやや充分ではなくなるため、2〜10重量%
であることがさらに好ましい。 本発明で使用するコア材は、粒子径が30〜200
ミクロンの鉄粉が好ましく、この場合鉄粉であれ
ば任意のものが使用でき、還元鉄粉、アトマイズ
鉄粉、電解鉄粉等の純鉄粉或いはこれらの鉄粉の
表面を酸化処理したものであつても良い。 また、本発明のキヤリアーと併用されるトナー
については特に制限はなく、天然樹脂、天然及び
合成樹脂を組合せた改良材を含む広い材料に周知
の各種染顔料を分散せしめて製造されたものが用
いられ得る。 以下、実施例により本発明を更に詳細に説明す
るが、本発明はその要旨を越えない限り、以下の
実施例に限定されるものではない。 実施例 1 アクリル樹脂(三菱レイヨン製BR−50)50部
(重量部、以下同じ)とエポキシ・ヒドロキシ炭
化水素樹脂LPHX2100(旭電化工業(株)製、エポキ
シ当量850、水酸基当量610)5部とをトルエン
900部に溶解し塗布液を調製した。 粒子径範囲44〜149μの扁平不定形鉄粉(見掛
密度2.60g/cm3)10000部を上記塗布液に浸漬し、
撹拌しながら溶剤を蒸発除去せしめて本発明の電
子写真用被覆キヤリアーを得た。 上記電子写真用被覆キヤリアー1000部に対して
市販の磁気ブラシ用トナー(東芝製BD−3504用
トナー)40部を1ポリエチレンビンに秤りと
り、75r.p.m.にて1時間撹拌して現像剤を調製し
た。 上記現像剤を用いてSe感光体上の静電潜像を
現像したところ、得られたコピー画像はいずれも
カブリのない優れた画質を有し、50000回の現像
後でも初期画質を維持するものであつた。 又、現像回数に伴う帯電量の変化をみると、下
表のようになつており、帯電量の経時安定性が良
好であつた。
【表】
実施例 2
アクリル樹脂(三菱レイヨン製BR−80)7部
とエポキシ・ヒドロキシ炭化水素樹脂LPHX2060
(旭電化工業(株)製、エポキシ当量430、水酸基当量
980)0.5部とをメチルエチルケトン200部に溶解
し塗布液を調製した。 粒子径範囲74〜149μの扁平不定形鉄粉(見掛
密度2.40g/cm3)2000部流動コーテイング装置を
用いて上記塗布液をスプレーコートして本発明の
電子写真用被覆キヤリアーを得た。 上記電子写真用被覆キヤリアー1000部を用い
て、実施例1と同様に、現像剤を調製して、Se
感光体上の静電潜像を現像したところ、得られた
コピー画像はいずれもカプリのない鮮明な画像を
有し、50000回の現像後でも初期画質を維持する
ものであつた。 実施例 3 実施例1で用いた扁平不定形鉄粉に代えて酸化
処理を施した扁平不定形鉄粉(酸素含有量は1.2
%)を用いた以外は実施例1と同様にして本発明
の電子写真用被覆キヤリアーを得た。この電子写
真用被覆キヤリアーを用いて、実施例1と同様
に、現像剤を調製してSe感光体上の静電潜像を
現像したところ、実施例1の場合と同じように良
好な結果が得られ、50000回の現像後でも初期画
質を維持した鮮明な画像が得られた。 実施例 4 スチレン−アクリル樹脂(三洋化成製SBM−
700)50部とエポキシ・ヒドロキシ炭化水素樹脂
LPHX2100(旭電化工業(株)製、エポキシ当量
850、水酸基当量610)5部とをトルエン900部に
溶解し塗布液を調製した。 粒子径範囲74〜149μの粒状不定形酸化処理鉄
粉(見掛密度2.91g/cm3)10000部を上記塗布液に
浸漬し、撹拌しながら溶剤を蒸発除去せしめて本
発明の電子写真用被覆キヤリアーを得た。 上記電子写真用被覆キヤリアー1000部を用い
て、実施例1と同様に現像剤を調製してSe感光
体上の静電潜像を現像したところ、得られたコピ
ー画像はいずれもカブリのない鮮明な画像が得ら
れた。又、50000回の現像を行なつた後も初期画
質を維持した鮮明なものであつた。 比較例 実施例1で用いたエポキシ・ヒドロキシ炭化水
素樹脂を含有させない以外は実施例1と同様にし
てアクリル樹脂のみで形成した樹脂被覆材を有す
るキヤリアーを得、これを用いて、実施例1と同
様に、現像剤を調製してSe感光体上の静電潜像
を現像したところ、初期は鮮明なコピー画像が得
られたが、20000回の現像後ではカブリが多く、
画像濃度の低い不鮮明な画像が得られた。 又、実施例2、3及び4でそれぞれ用いたエポ
キシ・ヒドロキシ炭化水素樹脂を含有させない以
外はそれぞれ実施例2、3及び4と同様にして得
たキヤリアーを用いて、それぞれ実施例2、3及
び4と同様に、現像剤を調製してSe感光体上の
静電潜像を現像したところ、いずれの場合も、
15000〜20000回の現像後で現像剤の劣化がみとめ
られ、また帯電量の増加がみとめられた。
とエポキシ・ヒドロキシ炭化水素樹脂LPHX2060
(旭電化工業(株)製、エポキシ当量430、水酸基当量
980)0.5部とをメチルエチルケトン200部に溶解
し塗布液を調製した。 粒子径範囲74〜149μの扁平不定形鉄粉(見掛
密度2.40g/cm3)2000部流動コーテイング装置を
用いて上記塗布液をスプレーコートして本発明の
電子写真用被覆キヤリアーを得た。 上記電子写真用被覆キヤリアー1000部を用い
て、実施例1と同様に、現像剤を調製して、Se
感光体上の静電潜像を現像したところ、得られた
コピー画像はいずれもカプリのない鮮明な画像を
有し、50000回の現像後でも初期画質を維持する
ものであつた。 実施例 3 実施例1で用いた扁平不定形鉄粉に代えて酸化
処理を施した扁平不定形鉄粉(酸素含有量は1.2
%)を用いた以外は実施例1と同様にして本発明
の電子写真用被覆キヤリアーを得た。この電子写
真用被覆キヤリアーを用いて、実施例1と同様
に、現像剤を調製してSe感光体上の静電潜像を
現像したところ、実施例1の場合と同じように良
好な結果が得られ、50000回の現像後でも初期画
質を維持した鮮明な画像が得られた。 実施例 4 スチレン−アクリル樹脂(三洋化成製SBM−
700)50部とエポキシ・ヒドロキシ炭化水素樹脂
LPHX2100(旭電化工業(株)製、エポキシ当量
850、水酸基当量610)5部とをトルエン900部に
溶解し塗布液を調製した。 粒子径範囲74〜149μの粒状不定形酸化処理鉄
粉(見掛密度2.91g/cm3)10000部を上記塗布液に
浸漬し、撹拌しながら溶剤を蒸発除去せしめて本
発明の電子写真用被覆キヤリアーを得た。 上記電子写真用被覆キヤリアー1000部を用い
て、実施例1と同様に現像剤を調製してSe感光
体上の静電潜像を現像したところ、得られたコピ
ー画像はいずれもカブリのない鮮明な画像が得ら
れた。又、50000回の現像を行なつた後も初期画
質を維持した鮮明なものであつた。 比較例 実施例1で用いたエポキシ・ヒドロキシ炭化水
素樹脂を含有させない以外は実施例1と同様にし
てアクリル樹脂のみで形成した樹脂被覆材を有す
るキヤリアーを得、これを用いて、実施例1と同
様に、現像剤を調製してSe感光体上の静電潜像
を現像したところ、初期は鮮明なコピー画像が得
られたが、20000回の現像後ではカブリが多く、
画像濃度の低い不鮮明な画像が得られた。 又、実施例2、3及び4でそれぞれ用いたエポ
キシ・ヒドロキシ炭化水素樹脂を含有させない以
外はそれぞれ実施例2、3及び4と同様にして得
たキヤリアーを用いて、それぞれ実施例2、3及
び4と同様に、現像剤を調製してSe感光体上の
静電潜像を現像したところ、いずれの場合も、
15000〜20000回の現像後で現像剤の劣化がみとめ
られ、また帯電量の増加がみとめられた。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 エポキシ・ヒドロキシ炭化水素樹脂及びアク
リル系樹脂を含有する樹脂被覆材により形成され
る被覆層でコア材が被覆されていることを特徴と
する電子写真用キヤリアー。 2 エポキシ・ヒドロキシ炭化水素樹脂の、水酸
基当量は500〜1200、エポキシ当量は400〜1000で
ある特許請求の範囲第1項記載の電子写真用キヤ
リアー。 3 エポキシ・ヒドロキシ炭化水素樹脂が被覆層
中に1〜30重量%含有されている特許請求の範囲
第1項記載の電子写真用キヤリアー。
Priority Applications (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP57115249A JPS597370A (ja) | 1982-07-02 | 1982-07-02 | 電子写真用キヤリア− |
US06/460,543 US4503136A (en) | 1982-07-02 | 1983-01-24 | Two-component resin system of acrylic and diene polymers for coating electrophotographic carrier particles |
DE3303444A DE3303444C2 (de) | 1982-07-02 | 1983-02-02 | Trägerteilchen für elektrophotographische Entwickler |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP57115249A JPS597370A (ja) | 1982-07-02 | 1982-07-02 | 電子写真用キヤリア− |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS597370A JPS597370A (ja) | 1984-01-14 |
JPS6238697B2 true JPS6238697B2 (ja) | 1987-08-19 |
Family
ID=14658017
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP57115249A Granted JPS597370A (ja) | 1982-07-02 | 1982-07-02 | 電子写真用キヤリア− |
Country Status (3)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US4503136A (ja) |
JP (1) | JPS597370A (ja) |
DE (1) | DE3303444C2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JPH01103887U (ja) * | 1987-12-28 | 1989-07-13 | ||
JPH0752346B2 (ja) * | 1987-05-29 | 1995-06-05 | ヤマハ株式会社 | 電子楽器の楽音制御信号発生装置 |
Families Citing this family (4)
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JP2580392B2 (ja) * | 1989-09-20 | 1997-02-12 | シルバーライン マニュファクチャリング カンパニー インコーポレーテッド | 着色した金属質の顔料 |
US5102769A (en) * | 1991-02-04 | 1992-04-07 | Xerox Corporation | Solution coated carrier particles |
JP3812955B2 (ja) * | 1993-08-24 | 2006-08-23 | 株式会社Neomax | 現像剤用キャリアおよびそれを使用した画像形成方法 |
JPH07261454A (ja) * | 1994-03-17 | 1995-10-13 | Hitachi Metals Ltd | 二成分系現像剤 |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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DE1597822B2 (de) * | 1966-07-05 | 1971-10-14 | Eastman Kodak Co , Rochester, N Y (V St A) | Traegerteilchen fuer einen elektrophotographischen pulver entwickler |
JPS5610306B2 (ja) * | 1971-09-06 | 1981-03-06 | ||
US4042517A (en) * | 1972-12-18 | 1977-08-16 | Xerox Corporation | Electrostatographic developer mixture containing a thermoset acrylic resin coated carrier |
-
1982
- 1982-07-02 JP JP57115249A patent/JPS597370A/ja active Granted
-
1983
- 1983-01-24 US US06/460,543 patent/US4503136A/en not_active Expired - Lifetime
- 1983-02-02 DE DE3303444A patent/DE3303444C2/de not_active Expired
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JPH0752346B2 (ja) * | 1987-05-29 | 1995-06-05 | ヤマハ株式会社 | 電子楽器の楽音制御信号発生装置 |
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Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
US4503136A (en) | 1985-03-05 |
DE3303444A1 (de) | 1984-01-05 |
JPS597370A (ja) | 1984-01-14 |
DE3303444C2 (de) | 1985-04-11 |
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