JPS607625Y2 - コ−ヒ−用ペ−パ−フイルタ− - Google Patents
コ−ヒ−用ペ−パ−フイルタ−Info
- Publication number
- JPS607625Y2 JPS607625Y2 JP17890380U JP17890380U JPS607625Y2 JP S607625 Y2 JPS607625 Y2 JP S607625Y2 JP 17890380 U JP17890380 U JP 17890380U JP 17890380 U JP17890380 U JP 17890380U JP S607625 Y2 JPS607625 Y2 JP S607625Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- paper
- coffee
- filter
- heat
- mol
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
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- Paper (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
本考案は、エチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物すな
わち、エチレン−ビニルアルコール共重合体(EVAと
略記)を−成分とする複合繊維を含む紙よりつくられた
耐熱水性及び形態安定性の優れたコーヒー用ペーパーフ
ィルター(以下ペーパーフィルターと略記する)に関す
るものである。
わち、エチレン−ビニルアルコール共重合体(EVAと
略記)を−成分とする複合繊維を含む紙よりつくられた
耐熱水性及び形態安定性の優れたコーヒー用ペーパーフ
ィルター(以下ペーパーフィルターと略記する)に関す
るものである。
コーヒーを容易に入れることができるのでインスタント
コーヒーが近年非常に多く利用されるようになってきた
ものの、コーヒ一本来の味、香りをそこなうことなく、
シかもサイフオン式やパーコレータ一式に比べるとはる
かに簡単にコーヒーを入れることができるので、ペーパ
ーフィルターを用いたドリップ式も広く家庭に普及して
いる。
コーヒーが近年非常に多く利用されるようになってきた
ものの、コーヒ一本来の味、香りをそこなうことなく、
シかもサイフオン式やパーコレータ一式に比べるとはる
かに簡単にコーヒーを入れることができるので、ペーパ
ーフィルターを用いたドリップ式も広く家庭に普及して
いる。
従来、コーヒーフィルター用の紙としてはパルプのみか
らなるものが一般的であるため扇形の袋状に成形する時
にはその張合せ部はエンボスによるミシン目をつくって
行なわれている。
らなるものが一般的であるため扇形の袋状に成形する時
にはその張合せ部はエンボスによるミシン目をつくって
行なわれている。
したがってその張合せ接合部の機械的強度は必ずしも充
分に強固なものといえない。
分に強固なものといえない。
とくに沸騰した熱湯がそそがれるとパルプのみからなる
紙は紙力が著しく低下するのでその傾向ははなはだしい
。
紙は紙力が著しく低下するのでその傾向ははなはだしい
。
又張合せ接合部以外の部分つまり濾過部分においても全
く同様のことがいえる。
く同様のことがいえる。
したがってコーヒーフィルターを使用後捨てようとする
時にあるいは、はなはだしい場合には使用中に袋が破れ
るという問題がおこる。
時にあるいは、はなはだしい場合には使用中に袋が破れ
るという問題がおこる。
このような問題を解決するためにポリプロピレン、ポリ
エチレン・ポリプロピレン複合繊維等の熱溶融性繊維を
混抄しておいて、次に熱接着して紙力の向上と接合部分
をヒートシールする方法が考えられる。
エチレン・ポリプロピレン複合繊維等の熱溶融性繊維を
混抄しておいて、次に熱接着して紙力の向上と接合部分
をヒートシールする方法が考えられる。
しかしこれでは混抄する繊維が疎水性であり又結合性も
ないため抄紙工程において抄き網からウェットフェルト
、ドライフェルトへの移行困難等でうまく抄紙すること
ができない。
ないため抄紙工程において抄き網からウェットフェルト
、ドライフェルトへの移行困難等でうまく抄紙すること
ができない。
又別な方法としてパルプからなる紙に樹脂等による後加
工を行なった後に接合部の熱接着を行なう方法もあるが
、これでは余分な後加工工程が必要で必ずしもメリット
のあるものでなく、又この場合特に後加工剤(接着剤)
を充分に留意して選択しないと人体に対する経口毒性や
風味の変化の問題も誘起する。
工を行なった後に接合部の熱接着を行なう方法もあるが
、これでは余分な後加工工程が必要で必ずしもメリット
のあるものでなく、又この場合特に後加工剤(接着剤)
を充分に留意して選択しないと人体に対する経口毒性や
風味の変化の問題も誘起する。
本考案者らはこれらの難点を解決するため種々検討した
結果、EVAを一成分とする複合繊維を含む紙よりなる
フィルターペーパーが、そノ品質、製造工程共に非常に
優れたものであることを見出した。
結果、EVAを一成分とする複合繊維を含む紙よりなる
フィルターペーパーが、そノ品質、製造工程共に非常に
優れたものであることを見出した。
すなわち本考案によるフィルターペーパーは紙力が大で
あることはもちろん耐沸騰水性が極めて良好であって、
使用時に沸謄した熱湯をそそいでも強度低下が小である
ので濾過部が破れるといったトラブルはフィルターペー
パーの日付けを従来品(パルプ100%)の半分程度に
しても全く認められなかった。
あることはもちろん耐沸騰水性が極めて良好であって、
使用時に沸謄した熱湯をそそいでも強度低下が小である
ので濾過部が破れるといったトラブルはフィルターペー
パーの日付けを従来品(パルプ100%)の半分程度に
しても全く認められなかった。
逆にコーヒーの濾過速度は速くなって非常に能率よくコ
ーヒーを入れることが出来る。
ーヒーを入れることが出来る。
一方、抄紙工程においてはEVAの特性として吸水状態
で湿熱接着し易く、また水分乾燥後は接着性がなくなり
トラブルの発生がない。
で湿熱接着し易く、また水分乾燥後は接着性がなくなり
トラブルの発生がない。
またEVAはいわゆるバインダー効果とヒートシール効
果を合せもっているので他にヒート・シール性繊維を混
抄しなくてもフィルター成形時に接合部をヒートシール
接着できるので接合部は非常に強固になり破れや剥離の
発生は全くなくなる。
果を合せもっているので他にヒート・シール性繊維を混
抄しなくてもフィルター成形時に接合部をヒートシール
接着できるので接合部は非常に強固になり破れや剥離の
発生は全くなくなる。
又本考案によるフィルターペーパーは経口毒性や風味の
保持上何等問題はない。
保持上何等問題はない。
本考案のEVAとはエチレン含量が30〜70モル%、
酢酸ビニル部のケン化度が98モル%以上のエチレン・
酢酸ビニル共重合体ケン化物である。
酢酸ビニル部のケン化度が98モル%以上のエチレン・
酢酸ビニル共重合体ケン化物である。
エチレン含量が30モル%以下では熱分解の発生が比較
的低温度で起りやすく任意な熱溶融性ポリマーとの複合
紡糸が困難となり、融点も180℃以上となって熱接着
処理しにくいこと、耐熱性が不良などで好ましくない。
的低温度で起りやすく任意な熱溶融性ポリマーとの複合
紡糸が困難となり、融点も180℃以上となって熱接着
処理しにくいこと、耐熱性が不良などで好ましくない。
また70モル%以上では吸水性が不足し、湿熱接着の温
度が高くなって接着しにくくなり、一方乾熱接着では粘
着しやすくやはり好ましくない。
度が高くなって接着しにくくなり、一方乾熱接着では粘
着しやすくやはり好ましくない。
またケン化度が98モル%以下では溶融紡糸時に熱分解
し易く、繊維化あるいは抄紙時に粘着し易い。
し易く、繊維化あるいは抄紙時に粘着し易い。
EVAと複合紡糸する他の熱可塑性ポリマーとしては、
ポリオレフィン、ポリエステル、ポリアミド等任意の溶
融紡糸可能なものが用いられる。
ポリオレフィン、ポリエステル、ポリアミド等任意の溶
融紡糸可能なものが用いられる。
湿式抄紙して得る紙の素材として、本考案の複合繊維を
2唾量%以上使用する。
2唾量%以上使用する。
他の素材として従来用いられてきたパルプ、ビニロン、
麻、レーヨン等を混抄してもよい。
麻、レーヨン等を混抄してもよい。
抄紙及び製袋成形加工は公知の装置により行なうことが
できる。
できる。
つぎに、実施例により本考案を説明する。
実施例 1
ポリエチレンテレフタレート(PET)を芯成分とし、
エチレン含量45モル%、ケン化度99.5%のEVA
を鞘成分とする、芯成分/鞘成分= 60740(重量
比)であるような複合紡糸し、ついで延伸、切断して繊
度1,5dr、繊維長5mm(7)PETとEVAの複
合繊維のショートカット製紙原料を得た。
エチレン含量45モル%、ケン化度99.5%のEVA
を鞘成分とする、芯成分/鞘成分= 60740(重量
比)であるような複合紡糸し、ついで延伸、切断して繊
度1,5dr、繊維長5mm(7)PETとEVAの複
合繊維のショートカット製紙原料を得た。
この複合繊維2唾量%及びパルプ8唾量%を混合し、0
.1%濃度で粘剤としてPEO(製鉄化学製)、分散剤
としてゾンテスKV (松本油脂製)を用いて分散し、
通常の短網抄紙機で20y/rrtの紙を混抄し、14
0°Cに設定した乾燥機を通過させた。
.1%濃度で粘剤としてPEO(製鉄化学製)、分散剤
としてゾンテスKV (松本油脂製)を用いて分散し、
通常の短網抄紙機で20y/rrtの紙を混抄し、14
0°Cに設定した乾燥機を通過させた。
これによって良好に湿熱接着を行なうことができ、かつ
工程上のトラブルも認められなかった。
工程上のトラブルも認められなかった。
得られた湿式混抄紙を用いて常法により円錐状のコーヒ
ー用フィルターペーパーを作成した。
ー用フィルターペーパーを作成した。
ただしこのとき張合せ接合部は160°Cでヒートシー
ルにより形成した。
ルにより形成した。
この工程で成形上のトラブルは全くなくヒートシール性
は良好であった。
は良好であった。
つぎにこのフィルターペーパーをドリップポットにしか
け、中びきのコーヒーの粉を所定量入れ、そして沸謄し
た熱湯をそそいでコーヒーを入れた。
け、中びきのコーヒーの粉を所定量入れ、そして沸謄し
た熱湯をそそいでコーヒーを入れた。
この際いくら高温の熱湯がそそがれてもフィルターペー
パーの強度が大きく低下することなく、破損や張合せ接
合部も剥離という事は全くなかった。
パーの強度が大きく低下することなく、破損や張合せ接
合部も剥離という事は全くなかった。
フィルターペーパーは通常のパルプ100%のものより
日付が1n程度小さいのでコーヒーの濾過速度もかなり
速くなった。
日付が1n程度小さいのでコーヒーの濾過速度もかなり
速くなった。
またコーヒーの出具合も良好で、異臭は全(なく好まし
い味であった。
い味であった。
第1図は本考案のコーヒーフィルターの模式図を示す。
1、張合せ接合部(ヒートシール部)、2.コーヒーの
粉。
粉。
Claims (1)
- エチレン含有が30〜70モル%、酢酸ビニル部のケン
化度カ98モル%以上のエチレン・酢酸ビニル共重合体
ケフ化物と他の熱可塑性ポリマーとからなる複合繊維を
15重量%以上を含む湿式抄紙して得た紙よりなるコー
ヒー用ペーパーフィルター。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17890380U JPS607625Y2 (ja) | 1980-12-11 | 1980-12-11 | コ−ヒ−用ペ−パ−フイルタ− |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17890380U JPS607625Y2 (ja) | 1980-12-11 | 1980-12-11 | コ−ヒ−用ペ−パ−フイルタ− |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5799641U JPS5799641U (ja) | 1982-06-18 |
JPS607625Y2 true JPS607625Y2 (ja) | 1985-03-14 |
Family
ID=29974113
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP17890380U Expired JPS607625Y2 (ja) | 1980-12-11 | 1980-12-11 | コ−ヒ−用ペ−パ−フイルタ− |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS607625Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4629597B2 (ja) * | 2006-03-01 | 2011-02-09 | 大王製紙株式会社 | 自動販売機用コーヒー濾紙 |
-
1980
- 1980-12-11 JP JP17890380U patent/JPS607625Y2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5799641U (ja) | 1982-06-18 |
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