JPS6018292B2 - 複合した帯状素材を製造するための装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、巻き出しステーションと巻き取りステーショ
ンとの間に設けた複合化装置を具備した装置にして、特
に硫化可能なゴムの層または弾性のある合成樹脂によっ
て出来ている帯状体の如き５複合した帯状素材を製造す
るための装置に関するものである。

ゴム及び合成樹脂加工工業においては、異なったあるい
はまた同種の材料でできた個々の帯状体から成るシート
素材を数枚の互に重ね合わせた層に連続的に製造するこ
とがま）行われるものである。

極普通の製造装置は基本的には出発材料帯状体用の貯蔵
ドラムを有する数個の巻き出しステーションと、例えば
圧延機あるいは多段ロールカレンダの形状をした複合装
置と、複合の完成したシート材料帯状体を収容するため
の１乃至は数個の巻き取りステーションとを順次この順
序で備えているものであり、その際目的に応じ、また品
質上の要求に応じ、そして他の色々と課せられた条件に
それぞれ応じて、付着を防止する連行帯状体の巻き戻し
あるいは巻き込みを行なうため、あるいは横方向切断及
び帯状体縁部の切り落しのため、あるいは動かされる帯
状素材を正確な方向で案内するため、あるいはこれらに
類似のことを行なうための付加装置にそれに付属する駆
動手段やブレーキ手段が設けられるものである。帯状体
によって順々に通過される処理加工ステーションは制御
を行なうためまた補正の可能性のために充分な相互間距
離を備えていなければならないので、周知製造装置を据
え付けるためにはとりわけ材料装入量の大きな装置及び
それに応じて巻き物ステーションに大きな収容キャパシ
ティーのある装置にあっては著しく大きな床面積が要求
されるものである。その床面積の長手方向への広がりは
更に前記装置の外観を複雑なものとし、該装置の個々の
機械を互に同期させて連結する必要があるがそれが非常
に問題となるし、更にまた製造方法の順序が固定してい
るため製造工程の本質的な変更は種合の困難をおいて始
めて可能となるものである。このことに鑑みて本発明の
課題とするところは、機械の能力やキャパシティーを維
持したま）であるいは上げるようにして前述した如きの
製造装置を実質的に床面積の小さな所に納め込み且つ同
時に自由な位置的変換及び製造工程の変更の可能性を創
り出すことである。この課題は本発明によれば初めに述
べた種の装置に対して次の様にして解決されるものであ
る。即ち巻き出しステーションを巻き取りステーション
の上側の一平面内に設けることによって解決されるもの
である。その際本発明をより都合の良いように発展させ
たものにあっては複合化装置を巻き出しステーションの
平面の下側で巻き取りステーションとほぼ同じ高さの所
に位置させ且つこの複合化装置の両側に巻き出しステー
ション及び巻き取りステーションを設けることが出来る
。本発明は機能的に異なる巻き物ステーションを階層式
に互に上下重ね合わせることで今迄普通の概念のものか
ら全く逸脱するものであり、結果においては極端に空間
を節約した詰った構造へと導くものであり、この構造は
不可欠の機械が空間的に間隔を詰めて配設されているに
も拘らず互に所要の案内路は確保され、そして装置の監
視に対しても運動経過の制御に対しても必要な見通しの
良さが得られることになる。

これと比較される従来装置に対して実際上半分に減らさ
れた所要床面積は直接的に建築構造上の長所が得られる
ということと相まって関後的には装置の駆動に際して操
作の簡単化及び装入方法の簡単化へとまた搬送路の短縮
化へという副次的効果もある。

装置の一端から他端に直線的に延びた通過路の代りに帯
状素材は複合化装置内におけるのと逆方向で鋤返しの軌
跡（Ｕターン状の軌跡）の如き曲つたカーブを描くので
、本発明に従う装置は経済的で最適な外観を維持しつつ
、空間的に無理なく及び運転がおだやかに全ての製造を
組み入れることが可能となる。これに対してより大きな
範囲で唯一つの共通する複合化装置の両側に設けた巻き
物ステーションを有する装置を本発明の一変形例に従っ
てこつに分けるのが特に有利であることが判った。その
ような装置を特に有利にしかし決して独占的ではなく使
用すれば布地補強の且つ鋼索補強のコンベア・ベルト用
のェラストマー構造成分の製造における新規な装置とな
り得るものである。

例えば短かく鋼素ベルトと称する高能力コンベア・ベル
トにして、駆動力を吸収するためもっぱら長手方向で互
に平行して貫通している線材ロープをその芯として鉄め
込んだものを含んだコンベア・ベルトは、あら椿えの状
態ではいまいまぴんと張った線村ロープを付着し易い芯
材混合物と耐摩耗性の被覆プレート混合物とから層状に
複合したゴム製帯状体で被覆することによって構成され
る。その様な多層の直ちに使用出来る芯材帯状体と被覆
プレート帯状体とを厳しい品質基準を維持しつ）普通寸
法のコンベア・ベルト用に予備加工することが製造装置
の能力に高い要求を課するとすれば、それに対して特別
の困難が生ずる。特に非常に幅の広いコンベア・ベルト
を構成する時に特別の困難が生ずるものである。これに
はベルトの幅が現存する硫化用プレスの寸法幅内にはあ
るが、そのェラストマーの出発材料が最早現存する圧出
機や他の成形装置での一行程では製造し得ないすべての
ベルトが当てはまる。限界値は使用しうる運転装置にそ
れぞれ応じて約２の位のものである。この場合には帯状
体はその層構造に対して付加的に尚幅に応じたより幅の
狭い部分片から構成されねばならず、その際よりつなが
り具合を良くするために長手方向に貫通する束ね結合は
個々の層で互に位置がずれている方が良い。本発明に従
う装置は特に有利には、この装置と関連する製造技術的
な問題を解決するのに適するものである。

何故ならばこの装置は交代する製造プログラムに合うよ
うに装備を変換しうる拡大な可能性を有しており、それ
で且つ種類の異なりまた寸法の異なった粗材料製帯状体
用に設けた切断装置並びに案内装置を備えた多数の巻き
物ステーションを比較的小さな空間に納めうるからであ
る。任意の層数及び寸法にある布地補強のコンベァ・ベ
ルト用のゴムで固めた布地帯状体の製造は、鋼素コンベ
ア・ベルト用の被覆プレート材料としての純粋ゴム帯状
体の製造と同様にしてコントロール出来るものである。
本発明は更にまた全製造過程を著しく経済的に形成する
ための前提条件を満たすものであり、そのために現存す
る硫化用プレスをより有効にするために原則的に幅の非
常に大きなベルト半製品を作り、この半製品を硫化終了
後に所望の幅の狭いベルトに分割するものである。（フ
ランス国特許第１３１８７２５号明細書参照）一方にお
いては複合化装置と巻き出しステーションとの間に、ま
た他方においては複合化装置と巻き取りステーションと
の間にそれぞれ帯状素材を引き受ける連続したベルトコ
ンベアを設けるのが合目的的であり、而して応力を受け
ない案内と帯状体の辺の正確な方向付けと、帯状体相互
の同時走行とが保証されることになる。

下方の階層を形成する巻き取りステーションの例えばカ
バー持ち上げ機を用いた上方からの操作は、たとえ不可
能でないとしても非常に困難なものであるので、本発明
の一つの特徴によれば巻き取りステーションに対して巻
き取り軸の垂直下方にある距離を鷹いて帯状素材の巻き
物を収容するために支持台の設けられた伸び縮み自在の
ピストン榛を有する堅固に組み立てられたシリンダを付
設することをすすめるものである。そのようなシリンダ
を使用すればいっぱいに巻き上げた帯状体は何らの困難
もなく取り外したり、そして一時的に位置を変えたり、
あるいは更に別の搬送を行なうために床にあるベルトコ
ンベア上へおろすことも出来る。次に本発明の実施例を
図面に基づいて詳細に説明することにしよう。図面はコ
ンベア・ベルトのシートに対する製造装置の側面図であ
り、その際図面を見易くするため本発明を理解するのに
不必要な個々の部村を省略してある。

図面は垂直方向の段落に見て図面右端の矢印によって示
す下側の階層１と上側の階層ロとに分けられる。

その際下側の階層の範囲内において工場の床３上に据え
付けられた複合化カレンダ４は結合部材並びに両階層間
の移行部を形成するものである。複合化カレンダは図面
には二段ロールとして例示されているが、この実施手段
は決して強制的なものではない。下側の階層１内には、
直接床３の上に置かれるかさもな〈ばその代りもこ支持
構造の部材に懸架するかして、巻き取りドラムーとして
表わした２つの巻き取りステーションが軸方向に移動可
能に納まっており、他方上側の階層ロはドラム２として
表わした３つの巻き出しステ−ションを有している。図
面から明らかなように同種の巻き出しステーション２１
が同じ高さのところで複合化カレンダ４の他側上にも設
けられているが、本発明の枠内で下側の階層１を同機に
巻き取りステーションを設け複合化カレンダを越えて拡
げることも出来る。巻き物ステーション１，２及び２１
には、図示していないが極普通の駆動装置とブレーキ装
置並びに連行する帯状体を取り除いたりまたは包み込ん
だりするためや、直線走行部を監視したり切断したりす
るためや、動いている帯状素材を案内し、切断しト不用
部分を切り落したりするための付加装置が設けられてい
るものである。複合化カレンダ４へのまたそこからの搬
送を連結するものは、下側の階層にあってはベルトコン
ベア５によってまた上側の階層にあってはベルトコンベ
ア６，６１によって成されるものである。ベルトコンベ
アはそれぞれ付属する巻き物ステーションの全領域にわ
たって延びており且つ矢印Ｖ乃至のの方向で複合化カレ
ンダ４と同じ速度で駆動されるものである。巻き取りス
テーション１の下側には工場の床３の中へ鉄め込んだシ
リンダ７があり、その伸び縮み自在のピストン棒１７は
巻き物ドラムを引き受けるための形状拘束的に作用する
連結手段に保有するものである。図示していないモータ
ーで駆動出来る車台を用いて持ち上げて取り外された巻
き物ドラムはその麹方向で全装置から側方へと移行する
ことが出来る。上側の階層０‘こある巻き出しドラム２
から引き出される部分帯状体１２乃至は１２１‘まベル
トコンベア６，６１によって引き受けられ、その時々に
応じて選ばれた横方向に並び合うような層を成したり、
互に重なり合うような層を成して複合化カレンダ４へと
搬送され、そのカレンダ内で。ール間を通過する際処理
加工の完了し結合する帯状体１１へと最終的な統合が成
されるものである。この帯状体１１は偏向ローラ８を介
して下側の階層１内にあるベルトコンベア５上へと走り
、別の偏向ローラ９を通過後は両巻き取りドラム１の一
方へと交互に引き上げられるものである。ドラム１が完
全に巻き上ると、帯状体１１は切断装置１０によってて
横方向に切断され、そして引続いて第２のドラム１へと
即座に供給されるものである。いっぱいになったドラム
はその時それに付設されたシリンダ７を用いてその支持
用軸受から持ち上げられ、全装置から側方へと移行し、
空のドラムと交換されるものである。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明の一実施例を示すコンベア・ベルト用の製
造装置の側面図である。 １……巻き取りステーション（ドラム）、２……巻き出
しステ−ション（ドラム）、４・…・・複合化装置（カ
レンダ）、５，６……ベルトコンベヤ、７・・・・・・
シリンダ、１１・・・・・・帯状体、１７・・・・・・
ピストン綾。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 織物またはスチロールロープで補強したベルトコン
   ベア中でエラストマ構造要素として使用するために加硫
   加能なゴムまたは弾性プラスチツクの層から組み立てた
   材料シートを造るための、巻き出しステーシヨンと巻き
   取りステーシヨンとの間に複合化装置をもつ装置におい
   て、 巻き出しステーシヨン２が巻き取りステーシヨン
   １の上方の一平面で複合化装置４の両側に組になつた集
   合体にして設けてあり、複合化装置４が巻き出しステー
   シヨンの平面の下側でほぼ巻き取りステーシヨンと同じ
   高さに設けられていることを特徴とする装置。 ２ 巻き取りステーシヨン２，２１；１を複合化装置４
   の両側に設けてある、特許請求の範囲第１項に記載の装
   置。 ３ 複合化装置４と巻き出し、巻き取りステーシヨン２
   ，２１：１の間の、材料シート１２，１２１；１１を収
   容する連続コンベア５；６，６１を設けたことを特徴と
   する特許請求の範囲第１項または２項記載の装置。 ４ 巻き取りステーシヨン１にそれぞれ垂直距離をおい
   て巻軸の下側に巻材料シートを収容するための支持台を
   備えた押し出し可能なピストン棒１７を有する固定組み
   込みシリンダ７を併設してある、特許請求の範囲第１項
   ないし３項のいずれか１項に記載の装置。