JPS646872Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は規定数の打球で１ゲームとしてこの１
ゲーム分の打球により遊技盤に配設された複数の
セーフ穴の組合せを成立させ、その組合せ成立の
得点に応じた数に従つて複数個のパチンコ球を景
品球としてゲーム機の前面下方部に取付けた球受
皿に排出させるパチンコ式組合せゲーム機に関
し、特に、景品球タンクレール内の球切れの状態
並びに景品球タンクレールの玉づまりによつて生
ずる景品球ケースへの球の供給切れの状態及び景
品球排出樋が球で満杯の状態をそれぞれ検知する
と同時に得点に応じた景品球の排出動作を停止さ
せるように構成したパチンコ式組合せゲーム機に
おける景品球排出制御装置に関するものである。

従来パチンコ式組合せゲーム機は、規定数の打
球で遊技盤に配設された複数のセーフ穴の組合せ
を成立させ、その組合せ成立に応じた得点数を電
子制御部の記憶回路に記憶させると共に、遊技盤
上の得点表示器に表示し、１ゲーム終了後スター
トスイツチボタンを操作することにより電子制御
部からの信号で得点表示器に表示された得点数値
に応じた回数だけ景品球ケースのソレノイドを駆
動して景品球を球受皿へ排出するように形成され
ている。その結果、仮りに、景品球ケースにパチ
ンコ球が供給されずに空の状態であつても、電子
制御部からの信号を受けて景品球ケースのソレノ
イドが駆動し、その与えられた信号の回数分につ
いて景品球の排出動作を行なつてしまうものであ
る。このような景品球ケースの空動作によつて、
実際に排出されなければならない景品球が球受皿
に排出されないことから、客との間で屡々トラブ
ルを起す原因となつていた。

また、景品球排出樋に景品球が充満している状
態のとき、高得点数に応じた回数の景品球の排出
動作が一挙に行われると該景品球が景品球ケース
の排出口を塞ぐような事態が生じ、正確な景品球
排出動作が行なわれなくなる等の欠点があつた。

本考案は上記の欠点を除去するために、景品球
タンクレール内が球切れになつている時並びに景
品球ケース内が球の供給切になつている時、或い
は景品球供給樋がパチンコ球で充満している時に
電子制御部からの景品球排出指令信号の発信を一
時的に停止させるための検知スイツチを夫々の所
要個所に設置して正確な景品球排出制御ができる
ように構成したものである。

以下図面によつて本考案実施例の一例を説明す
る。

図において、１はゲーム機本体で、その前面下
方には打球を投入する上部の球受皿２と、該受皿
２の余剰球球を貯溜する下部の球受皿３と、打球
ハンドル４と、スタートスイツチボタン５とが設
けられている。６は遊技盤で、ガイドレール７で
囲まれる遊技部には下部に所定個数並列したセー
フ穴８が配設されると共に、中央部には各セーフ
穴８に対応する表示部９を有した入賞球表示器１
０が配設される。前記各セーフ穴８には入賞した
打球を検出するスイツチ１１が組込まれており、
これらスイツチ１１は各表示部９の表示ランプ
（図示せず）にそれぞれ接続されると共に、電子
制御部１２に接続されており、該スイツチ１１か
らの信号が予じめ電子制御部１２で設定された組
合せを成立させたとき、その組合せに応じた得点
を付与して記憶回路に記憶させると共に、その得
点が遊技盤上の得点表示器１３に表示される。

遊技盤６の下方部には上部の球受皿２に投入さ
れた打球を打球ハンドル４の発射動作を連動して
ガイドレール７の発射部１４に供給する球送り出
し装置１５が設けられており、打球ハンドル４の
操作によつて遊技部に打ち込まれた球はガイドレ
ール７の開放端に設けたスイツチ１６によりカウ
ントされ、規定数の打球がカウントされると球送
り出し装置１５からの打球の供給が停止されるよ
うになつている。

また、遊技盤６の裏面上方には球タンク１７が
有り、その球タンク１７内の景品球は景品球タン
クレール１８、景品球供給樋２５を介して景品球
排出装置１９に送られる。景品球排出装置１９
は、所定数の景品球を収容する揺動自在な景品球
ケース２０と前記電子制御部１２からの景品球排
出指令信号によつて駆動されるソレノイド２１と
で構成され、該ソレノイド２１のプランジヤ２２
下端を景品球ケース２０の前面に枢着連結し、ソ
レノイド２１が駆動されるとプランジヤ２２が上
方へ吸引されて景品球ケース２０が枢軸２３を支
点として回動し、内部に収容された景品球を景品
球排出樋２４に排出させて上部の球受皿２で導
く。

本考案によれば、第２図及び第３図に示すよう
に、景品球タンクレール１８に重量検知板２６を
設置し、該検知板２６は連杆２７を介して支点２
８で遊技盤６の枢着された挺子杆２９の基端に枢
着連結し、挺子杆２９の先端側に押圧杆３０の上
端を枢着連結し、この押圧杆３０は下方へ延長垂
下させ、遊技盤６の下方部に固着設置された検知
スイツチ３１のスイツチレバー３２を押圧自在さ
せるようにし、この検知スイツチ３１は電子制御
部１２に電気接続させ、景品球タンクレール１８
が球切れになつた時に検知スイツチ３１の閉成に
より電子制御部１２から発信される景品球排出出
指令信号を停止させるようにする。

また第４図及び第５図に示すように景品球供給
樋２５に球切れ検知スイツチ３３を設置し、この
球切れ検知スイツチ３３を電子制御部１２に電気
接続させて球切れ検知スイツチ３３が閉成された
時に電子制御部１２から発信される景品球排出指
令信号を停止させるようにする。

景品球供給樋２５に設けた球切れ検知スイツチ
３３は本体部３４の下部に導電性ばね材から成る
帯板状の固定接点３５と可動接点３６とを所定間
隔を離して上下に重ねて垂下突設させて形成し、
固定台３７の上面に本体部３４を固着設置すると
共に固定台３７の左右側面にそれぞれレバー３
８，３８′を枢着設置する。これらレバー３８，
３８′は、第４図及び第５図に示すように三角状
板から成り一方の辺の下角部の外面に重錘３９，
３９′を備えさせると共に内面に押圧ピン４０，
４０′を突設させて形成し、固定台３７を景品球
供給樋２５の上面に固設すると共に景品球供給樋
２５の各球通路毎に縦長孔４１，４１′を貫通穿
設して前記各レバー３８，３８′の他方の辺の下
角部を夫々の縦長孔４１，４１′に臨ませ設置さ
せて形成する。

前記景品球排出樋２４は第６図及び第７図に示
すように、下部球受皿３の連通部付近に開口４２
を設け、球圧検知板４３を開口４２の上辺に枢着
設置し、球圧検知板４３の外面に押圧杆４４の基
端を枢着連結させて設置し、この押圧杆４４の先
端で前記景品球タンクレール１８の球切れ検知ス
イツチ３１のスイツチレバー３２を押圧操作自在
させて球受皿３の満杯の状態を検知して電子制御
部１２の景品球排出指令信号の発信を一時的に停
止させるようにする。

前記押圧杆４４は先端をＵ字状に折り返した曲
折部４５を備え、遊技盤６の裏面の前記検知スイ
ツチ３１と球圧検知板４３を結ぶ線上に透孔４６
を貫通穿設した案内片４７を固着設置して透孔４
６に前記押圧杆４４を遊挿貫通し、リターンスプ
リング４８の一端を押圧杆４８の曲折部４５に係
着し他端を案内片４７に係着させてリターンスプ
リング４８の弾撥力により押圧杆４８を介して球
圧検知板４３を景品球排出樋２４内へ押圧傾斜さ
せて形成する。

尚、前記検知スイツチ３１は景品球タンクレー
ル１８の球切れ状態と、景品球排出樋２４の満杯
の状態との検知を受ける共通に使用されるため
に、スイツチレバー３２は、第６図及び第７図に
示すように、くの字状に曲折して作用スイツチレ
バー３２の上部で景品球タンクレール１８の押圧
杆３０の下端を係合自在させると共にスイツチレ
バー３２の下部で景品球排出樋２４の押圧杆４４
の先端を係合自在させるように形成する。

本考案は上記のような構成であるから、まず景
品球タンクレール１８において、景品球タンクレ
ール１８に景品球が正常に流れている時はその球
の重量で重量検知板２６が第３図実線位置に置か
れており、押圧杆３０は上昇位置してその下端は
検知スイツチ３１のスイツチレバー３２から離反
して、検知スイツチ３１は開路されている。そし
て景品球タンクレール１８が球切れになつた時に
挺子杆２９が重錘４９の重量で重量検知板２６を
第３図鎖線位置に押し上げると共に、押圧杆３０
を降下させて押圧杆３０の下端で検知スイツチ３
１のスイツチレバー３２を押圧し検知スイツチ３
１を閉成する。検知スイツチ３１の閉成により電
子制御部１２からの景品球排出指令信号が停止さ
れて景品球ケース２０のソレノイド２１の駆動に
よる景品球排出動作は行われない。そして再び景
品球タンクレール１８に景品球が流れると挺子杆
２９の重錘４９に抗して重量検知板２６が第３図
実線位置に戻り押圧杆３０が挺子杆２９を介して
上昇位置して検知スイツチ３１のスイツチレバー
３２から離反して、電子制御部１２からの景品球
排出指令信号による景品球の排出動作を可能にす
る。

次に、景品球供給樋２５に景品球が正常に流れ
ている時には、第５図実線に示すように、レバー
３８，３８′は景品球によつて球通路の外部へ押
し出されて押圧ピン４０，４０′は可動接点３６
から離反し、検知スイツチ３３は開成されてい
る。そしてどちらか一方の球通路への景品球の供
給切れを生じた時にレバー３８或いは３８′が重
錘３９或いは３９′の重量で同図鎖のように球通
路へ突入し押圧ピン４０或いは４０′が可動接点
３６を固定接点３５へ押圧接触させて検知スイツ
チ３８を閉成し、検知スイツチ３３の閉成により
電子制御部１２からの景品球排出指令信号が停止
され、景品球ケース２０のソレノイド２１の駆動
による景品球排出動作を行わない。そして再び景
品球供給樋２５に景品球が流れるとその景品球の
重量でレバー３８，３８′を球流路から外部へ押
し出し押圧ピン４０，４０′が可動接点３６の押
圧を解除し検知スイツチ３３が開成される。

そしてまた、景品球排出樋２４において、下部
球受皿３が満杯の時に更に景品球が排出されて景
品球排出樋２４内に充満すると球圧検知板４３が
外方へ押圧されて回動し押圧杆４４をリターンス
プリング４８に抗して押圧して押圧杆１１のｕ字
状の曲折部４５で検知スイツチ３１のスイツチレ
バー３２を押圧し、検知スイツチ３１が閉成さ
れ、この検知スイツチ３１の閉成により電子制御
部１２からの景品球排出指令信号の発信を停止す
る。そして景品球排出樋２４から景品球が排除さ
れるとリターンスプリング４８の弾撥力で押圧杆
４４を介して球圧検知板４３を再び景品球排出樋
２４の内部へ傾斜位置させ、同時に押圧杆４４の
先端は検知スイツチ３１のスイツチレバー３２か
ら離反し、検知スイツチ３１が開成されることに
なる。

従つて本考案は、景品球タンクレール並びに景
品球供給樋とが球切れとなつた時に直ちにこの状
態を検知して電子制御部からの景品球排出指令信
号を停止し景品球の排出動作を停止するものであ
るから、景品球ケースの空動作によつて生じる客
とのトラブルを未然に防止することができ、そし
てまた下部球受皿が満杯となつた時にこの状態を
検知して同じように電子制御部からの景品球排出
指令信号の発信を停止するものであるから、景品
球の充満により景品球の排出動作が阻害されるよ
うなこともなくなり、それ故に得点に応じた回数
の景品球排出動作を正しく排出制御させることが
できる等の利点がある。

【図面の簡単な説明】

図は本考案に係るもので、第１図はパチンコ式
組合せゲーム機の正面図、第２図はその裏面図、
第３図は景品球タンクレールの要部拡大断面図、
第４図は景品球ケースと景品球供給樋の設置状態
を示す要部斜視図、第５図はその縦断面図、第６
図は景品球排出樋に設けた重量検知板と検知スイ
ツチの関係を示す要部斜視図、第７図はその正面
図、第８図はセーフ穴部分の断面図、第９図は電
気回路ブロツク図である。 １８……景品球タンクレール、２４……景品球
排出樋、２５……景品球供給樋、２６……重量検
知板、３０……押圧杆、３１……検知スイツチ、
３８……検知スイツチ、３４……本体部、３５…
…固定接点、３６……可動接点、３７……固定
台、３８，３８′……レバー、３９，３９′……重
錘、４０，４０′……押圧ピン、４１，４１′……
縦長孔、４２……開口、４３……球圧検知板、４
４……押圧杆。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 景品球タンクレールの球切れを検知する検知
   スイツチと、景品球供給樋の球供給切れを検知
   する検知スイツチと景品球排出樋の満杯状態を
   検知する検知スイツチを設け、これらの各検知
   スイツチを電子制御部に接続し、各検知スイツ
   チの閉成により電子制御部からの景品球排出指
   令信号の発信を停止させるように構成したパチ
   ンコ式組合せゲーム機における景品球排出制御
   装置。 (2) 景品球タンクレールの球切れを検知する検知
   スイツチは、景品球タンクレールに設けた重量
   検知板の押圧杆により開閉操作自在させて成る
   実用新案登録請求の範囲第１項記載のパチンコ
   式組合せゲーム機。 (3) 景品球供給樋の球供給切れを検知する検知ス
   イツチは、球切れにより重錘の作用で景品球供
   給樋の球流路内へ突入する球切れ検知レバーに
   より開閉操作自在させて成る実用新案登録請求
   の範囲第１項記載のパチンコ式組合せゲーム
   機。 (4) 景品球排出樋の球満杯の状態を検知するスイ
   ツチは景品球排出樋内に球圧検知板を枢着設置
   し、球圧検知板に枢着設置した押圧杆の先端で
   開閉操作自在させて成る実用新案登録請求の範
   囲第１項記載のパチンコ式組合せゲーム機。 (5) 景品球タンクレールの球切れを検知する検知
   スイツチは景品球排出樋の満杯状態を検知する
   検知スイツチと共用させて成る実用新案登録請
   求の範囲第１項記載のパチンコ式組合せゲーム
   機。