JPH11279157A - バルビツール酸誘導体およびそれらからなる骨・軟骨疾患予防・治療薬 - Google Patents
バルビツール酸誘導体およびそれらからなる骨・軟骨疾患予防・治療薬Info
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- JPH11279157A JPH11279157A JP10100355A JP10035598A JPH11279157A JP H11279157 A JPH11279157 A JP H11279157A JP 10100355 A JP10100355 A JP 10100355A JP 10035598 A JP10035598 A JP 10035598A JP H11279157 A JPH11279157 A JP H11279157A
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Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【課題】 本発明は、骨・軟骨疾患の予防・治療剤とし
て有用な化合物およびそれを含有してなる医薬組成物を
提供する。 【解決手段】 本発明は、次式(I)で示されるバルビ
ツール酸誘導体に関する。 【化1】 (式中、R又はR1は各々独立に水素原子、置換又は未
置換のC1〜C15のアルキル基又はアルケニル基、置
換又は未置換のアリールメチル基、あるいは置換又は未
置換のアリール基を表わし、R2は置換又は未置換のC
1〜C15のアルキル基又はアルケニル基、置換又は未
置換のアリールメチル基、あるいは置換又は未置換のア
リール基を表わす。) 本発明のバルビツール酸誘導体は強力な骨吸収阻害活性
を有し、骨・軟骨疾患の予防・治療剤として有用であ
る。
て有用な化合物およびそれを含有してなる医薬組成物を
提供する。 【解決手段】 本発明は、次式(I)で示されるバルビ
ツール酸誘導体に関する。 【化1】 (式中、R又はR1は各々独立に水素原子、置換又は未
置換のC1〜C15のアルキル基又はアルケニル基、置
換又は未置換のアリールメチル基、あるいは置換又は未
置換のアリール基を表わし、R2は置換又は未置換のC
1〜C15のアルキル基又はアルケニル基、置換又は未
置換のアリールメチル基、あるいは置換又は未置換のア
リール基を表わす。) 本発明のバルビツール酸誘導体は強力な骨吸収阻害活性
を有し、骨・軟骨疾患の予防・治療剤として有用であ
る。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は悪性高カルシウム血
症、骨ページェット病または骨粗鬆症等の骨吸収性骨疾
患、および膝・肩・関節等に生ずる変形性関節炎、大腿
骨頭壊死、関節リウマチ等の軟骨変性・壊死を伴う疾患
の予防・治療のための新規バルビツール酸誘導体、及
び、その用途に関する。
症、骨ページェット病または骨粗鬆症等の骨吸収性骨疾
患、および膝・肩・関節等に生ずる変形性関節炎、大腿
骨頭壊死、関節リウマチ等の軟骨変性・壊死を伴う疾患
の予防・治療のための新規バルビツール酸誘導体、及
び、その用途に関する。
【0002】
【従来の技術】日本は高齢化社会に突入しつつあり、骨
粗鬆症等の骨吸収性骨疾患が大きな問題になっている。
骨吸収性骨疾患とは、骨吸収の異常亢進により引き起こ
される骨疾患を意味し、骨髄腫やリンパ腫等が原因で起
こる悪性高カルシウム血症、局所性骨吸収により生ずる
骨ページェット病、加齢・閉経等の種々の要因により引
き起こされる骨粗鬆症等がある。現在のところ女性ホル
モン、カルシトニン、活性ビタミンD3、副甲状腺ホル
モン、ビスホスホネートやイプリフラボン等が治療に用
いられているが各々に欠点を有し根本的予防・治療法と
はなっていない。また、変形性関節症、大腿骨頭壊死、
関節リウマチは機械的ストレス、老化、炎症などの種々
の要因により関節軟骨および軟骨下骨が変性・壊死に至
り、軟骨・骨欠損を生ずる。こうした骨欠損は関節の変
形や痛みにより、日常生活の質の低下に著しく影響を及
ぼす。こうした疾患群に対して有効に軟骨欠損の阻止ま
たは修復する薬剤はいまだないに等しい。
粗鬆症等の骨吸収性骨疾患が大きな問題になっている。
骨吸収性骨疾患とは、骨吸収の異常亢進により引き起こ
される骨疾患を意味し、骨髄腫やリンパ腫等が原因で起
こる悪性高カルシウム血症、局所性骨吸収により生ずる
骨ページェット病、加齢・閉経等の種々の要因により引
き起こされる骨粗鬆症等がある。現在のところ女性ホル
モン、カルシトニン、活性ビタミンD3、副甲状腺ホル
モン、ビスホスホネートやイプリフラボン等が治療に用
いられているが各々に欠点を有し根本的予防・治療法と
はなっていない。また、変形性関節症、大腿骨頭壊死、
関節リウマチは機械的ストレス、老化、炎症などの種々
の要因により関節軟骨および軟骨下骨が変性・壊死に至
り、軟骨・骨欠損を生ずる。こうした骨欠損は関節の変
形や痛みにより、日常生活の質の低下に著しく影響を及
ぼす。こうした疾患群に対して有効に軟骨欠損の阻止ま
たは修復する薬剤はいまだないに等しい。
【0003】一方、バルビツール酸誘導体は医薬品、農
薬、またはその他多くの用途に用いられている化合物群
であり多くの誘導体が知られている。例えば、抗癌剤
(WO9116315参照)、電子写真感光剤(特開平
3−179361号および特開平3−111852号参
照)、駆虫剤(ヨーロッパ特許第192180号参
照)、殺虫剤(ヨーロッパ特許第455300号、ドイ
ツ特許第3903404号、および英国特許第1339
748号参照)、除草剤(米国特許第4797147
号、および特開昭50−154275号参照)、抗菌剤
(ヨーロッパ特許第517660号参照)等が挙げられ
る。然るに、本発明に関する一連の化合物は、本発明者
らが関知する限りにおいて、構造的に未知であると同時
に、強力な骨吸収抑制作用を有することも未だ知られて
おらず本発明者らによって初めて明らかにされたもので
ある。
薬、またはその他多くの用途に用いられている化合物群
であり多くの誘導体が知られている。例えば、抗癌剤
(WO9116315参照)、電子写真感光剤(特開平
3−179361号および特開平3−111852号参
照)、駆虫剤(ヨーロッパ特許第192180号参
照)、殺虫剤(ヨーロッパ特許第455300号、ドイ
ツ特許第3903404号、および英国特許第1339
748号参照)、除草剤(米国特許第4797147
号、および特開昭50−154275号参照)、抗菌剤
(ヨーロッパ特許第517660号参照)等が挙げられ
る。然るに、本発明に関する一連の化合物は、本発明者
らが関知する限りにおいて、構造的に未知であると同時
に、強力な骨吸収抑制作用を有することも未だ知られて
おらず本発明者らによって初めて明らかにされたもので
ある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明者等は、以前ポ
リヒドロキシフェノール誘導体に強力な骨吸収抑制作用
物質が存在することを見い出した(特願平9−1379
91)。さらに鋭意研究を継続し、それらの化合物の構
造活性相関の考察を行なった結果、新規なバルビツール
酸誘導体に強力な活性を見い出し本発明を完成させた。
従って、本発明の課題は新規かつ有用なバルビツール酸
誘導体、その塩及びその溶媒和物、並びに、それらの化
合物を用いた骨又は軟骨における各種疾患の予防又は治
療を提供することである。
リヒドロキシフェノール誘導体に強力な骨吸収抑制作用
物質が存在することを見い出した(特願平9−1379
91)。さらに鋭意研究を継続し、それらの化合物の構
造活性相関の考察を行なった結果、新規なバルビツール
酸誘導体に強力な活性を見い出し本発明を完成させた。
従って、本発明の課題は新規かつ有用なバルビツール酸
誘導体、その塩及びその溶媒和物、並びに、それらの化
合物を用いた骨又は軟骨における各種疾患の予防又は治
療を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、下記一般式
(I)
(I)
【0006】
【化2】
【0007】(式中、R又はR1は各々独立に水素原
子、置換又は未置換のC1〜C15のアルキル基又はアル
ケニル基、置換又は未置換のアリールメチル基、あるい
は置換又は未置換のアリール基を表わし、R2は置換又
は未置換のC1〜C15のアルキル基又はアルケニル基、
置換又は未置換のアリールメチル基、あるいは置換又は
未置換のアリール基を表わす。)で示されるバルビツー
ル酸誘導体、その塩又はその溶媒和物に関する。また、
本発明は、前記一般式(I)で示されるバルビツール酸
誘導体、その塩又はその溶媒和物の1種又は2種以上の
化合物、及び、製薬上許容される担体を含有してなる医
薬組成物、好ましくは骨・軟骨疾患予防・治療剤である
医薬組成物に関する。
子、置換又は未置換のC1〜C15のアルキル基又はアル
ケニル基、置換又は未置換のアリールメチル基、あるい
は置換又は未置換のアリール基を表わし、R2は置換又
は未置換のC1〜C15のアルキル基又はアルケニル基、
置換又は未置換のアリールメチル基、あるいは置換又は
未置換のアリール基を表わす。)で示されるバルビツー
ル酸誘導体、その塩又はその溶媒和物に関する。また、
本発明は、前記一般式(I)で示されるバルビツール酸
誘導体、その塩又はその溶媒和物の1種又は2種以上の
化合物、及び、製薬上許容される担体を含有してなる医
薬組成物、好ましくは骨・軟骨疾患予防・治療剤である
医薬組成物に関する。
【0008】さらに、本発明は、前記一般式(I)で示
されるバルビツール酸誘導体、その塩又はその溶媒和物
の1種又は2種以上の化合物の、骨・軟骨疾患の予防又
は治療のための医薬組成物を製造するための使用に関す
る。さらに、本発明は、前記一般式(I)で示されるバ
ルビツール酸誘導体、その塩又はその溶媒和物の1種又
は2種以上の化合物の骨・軟骨疾患の予防又は治療に有
効な量を投与することからなる骨・軟骨疾患を予防又は
治療する方法に関する。
されるバルビツール酸誘導体、その塩又はその溶媒和物
の1種又は2種以上の化合物の、骨・軟骨疾患の予防又
は治療のための医薬組成物を製造するための使用に関す
る。さらに、本発明は、前記一般式(I)で示されるバ
ルビツール酸誘導体、その塩又はその溶媒和物の1種又
は2種以上の化合物の骨・軟骨疾患の予防又は治療に有
効な量を投与することからなる骨・軟骨疾患を予防又は
治療する方法に関する。
【0009】本発明の前記一般式(I)で示される化合
物におけるアルキル基としては、炭素数1〜15、好ま
しくは2〜10、より好ましくは4〜10の直鎖又は分
枝状のアルキル基であり、アルケニル基としては、炭素
数2〜15、好ましくは3〜10、より好ましくは4〜
10の直鎖又は分枝状の不飽和炭化水素基、好ましくは
1個又はそれ以上の炭素−炭素二重結合を有する不飽和
炭化水素基である。本発明の前記一般式(I)で示され
る化合物におけるアリール基としては、炭素数6〜3
0、好ましくは6〜20、より好ましくは6〜10の単
環、多環又は縮合環式のアリール基であり、本発明のア
リール基は芳香環の中に少なくとも1個以上の窒素原
子、酸素原子又は硫黄原子を有し、1個の環の大きさが
5〜20員、好ましく5〜10員、より好ましく5〜7
員であって、飽和又は不飽和の炭化水素基からなる環を
縮合していてもよい単環、多環又は縮合環式の複素環式
芳香族基であってもよい。また、本発明の前記一般式
(I)で示される化合物におけるアリールメチル基とし
ては、前記のアリール基が置換しているメチル基が挙げ
られる。
物におけるアルキル基としては、炭素数1〜15、好ま
しくは2〜10、より好ましくは4〜10の直鎖又は分
枝状のアルキル基であり、アルケニル基としては、炭素
数2〜15、好ましくは3〜10、より好ましくは4〜
10の直鎖又は分枝状の不飽和炭化水素基、好ましくは
1個又はそれ以上の炭素−炭素二重結合を有する不飽和
炭化水素基である。本発明の前記一般式(I)で示され
る化合物におけるアリール基としては、炭素数6〜3
0、好ましくは6〜20、より好ましくは6〜10の単
環、多環又は縮合環式のアリール基であり、本発明のア
リール基は芳香環の中に少なくとも1個以上の窒素原
子、酸素原子又は硫黄原子を有し、1個の環の大きさが
5〜20員、好ましく5〜10員、より好ましく5〜7
員であって、飽和又は不飽和の炭化水素基からなる環を
縮合していてもよい単環、多環又は縮合環式の複素環式
芳香族基であってもよい。また、本発明の前記一般式
(I)で示される化合物におけるアリールメチル基とし
ては、前記のアリール基が置換しているメチル基が挙げ
られる。
【0010】本発明の前記一般式(I)中のアルキル
基、アルケニル基、アリールメチル基、又は、アリール
基は、本発明の医薬用途における活性を阻害しない置換
基で置換されていてもよい。また、本発明の一般式
(I)で示される化合物は、生体内で生理活性を発現し
ように生体内で活性体を生成し得る保護基で保護されて
いてもよい。一般式(I)中の前記したアルキル基、ア
ルケニル基、アリールメチル基、又は、アリール基の置
換基としては、これらの基が相互に置換することができ
る場合には、これらの基が相互に置換したものであって
もよい。例えば、アルキル置換アリール基、アルキル置
換アリールメチル基、アリール置換アルキル基、アリー
ル置換アルケニル基などが挙げられる。
基、アルケニル基、アリールメチル基、又は、アリール
基は、本発明の医薬用途における活性を阻害しない置換
基で置換されていてもよい。また、本発明の一般式
(I)で示される化合物は、生体内で生理活性を発現し
ように生体内で活性体を生成し得る保護基で保護されて
いてもよい。一般式(I)中の前記したアルキル基、ア
ルケニル基、アリールメチル基、又は、アリール基の置
換基としては、これらの基が相互に置換することができ
る場合には、これらの基が相互に置換したものであって
もよい。例えば、アルキル置換アリール基、アルキル置
換アリールメチル基、アリール置換アルキル基、アリー
ル置換アルケニル基などが挙げられる。
【0011】その他の置換基としては、水酸基、アミノ
基、前記したアルキル基からなるアルコキシ基、アルキ
ルチオ基、モノ又はジアルキルアミノ基、塩素、臭素、
フッ素などのハロゲン原子、メチレンジオキシ、2,2
−ジメチルメチレンジオキシ基などのアルキレンジオキ
シ基、シアノ基、ニトロ基などが挙げられる。好ましい
置換基としては、例えば、メチル基、エチル基、n−プ
ロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、t−ブチル
基などの低級アルキル基、フェニル基、ナフチル基など
のアリール基、メトキシ基、エトキシ基、n−プロポキ
シ基などの低級アルコキシ基、ジメチルアミノ基、ジエ
チルアミノ基、ジプロピルアミノ基などのジ低級アルキ
ルアミノ基、ヨウ素、臭素、塩素、フッ素などのハロゲ
ン原子、メチレンジオキシ、2,2−ジメチルメチレン
ジオキシ基などのアルキレンジオキシ基、水酸基、アミ
ノ基、シアノ基、ニトロ基などが挙げられる。
基、前記したアルキル基からなるアルコキシ基、アルキ
ルチオ基、モノ又はジアルキルアミノ基、塩素、臭素、
フッ素などのハロゲン原子、メチレンジオキシ、2,2
−ジメチルメチレンジオキシ基などのアルキレンジオキ
シ基、シアノ基、ニトロ基などが挙げられる。好ましい
置換基としては、例えば、メチル基、エチル基、n−プ
ロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、t−ブチル
基などの低級アルキル基、フェニル基、ナフチル基など
のアリール基、メトキシ基、エトキシ基、n−プロポキ
シ基などの低級アルコキシ基、ジメチルアミノ基、ジエ
チルアミノ基、ジプロピルアミノ基などのジ低級アルキ
ルアミノ基、ヨウ素、臭素、塩素、フッ素などのハロゲ
ン原子、メチレンジオキシ、2,2−ジメチルメチレン
ジオキシ基などのアルキレンジオキシ基、水酸基、アミ
ノ基、シアノ基、ニトロ基などが挙げられる。
【0012】本発明の前記一般式(I)で示される化合
物におけるアリール基の例としては、フェニル、ナフチ
ル、アントラセニル、ピリジル、キノリル、チエニル、
ピロリル基等を挙げることができる。また、置換アルキ
ル基または置換アルケニル基の置換基としたは、より具
体的には、これらの基の水素原子を他の原子団で置き換
えて誘導体を作ったときに水素原子の代わりに導入され
た原子団が好ましく、水酸基、アルコキシ、ヨード、ブ
ロモ、クロロ、フルオロ、アミノ、シアノ、ニトロ基等
が置換基の例としてあげられる。置換アリールメチルの
置換基とは芳香族化合物のベンゼン環の水素原子1個を
除いた残基にさらに水素原子がメチル基に置換された化
合物の水素原子を他の原子団で置き換えて誘導体をつく
ったとき、水素原子の代わりに導入された原子団が好ま
しく、例えば、水酸基、アルコキシ、ヨード、ブロモ、
クロロ、フルオロ、アミノ、シアノ、ニトロ基等が置換
基の例としてあげられる。置換アリールの置換基とは芳
香族化合物のベンゼン環の水素原子1個を除いた残基が
水酸基、アルコキシ、ヨード、ブロモ、クロロ、フルオ
ロ、アミノ、シアノ、ニトロ基等に置換されたが好まし
い。
物におけるアリール基の例としては、フェニル、ナフチ
ル、アントラセニル、ピリジル、キノリル、チエニル、
ピロリル基等を挙げることができる。また、置換アルキ
ル基または置換アルケニル基の置換基としたは、より具
体的には、これらの基の水素原子を他の原子団で置き換
えて誘導体を作ったときに水素原子の代わりに導入され
た原子団が好ましく、水酸基、アルコキシ、ヨード、ブ
ロモ、クロロ、フルオロ、アミノ、シアノ、ニトロ基等
が置換基の例としてあげられる。置換アリールメチルの
置換基とは芳香族化合物のベンゼン環の水素原子1個を
除いた残基にさらに水素原子がメチル基に置換された化
合物の水素原子を他の原子団で置き換えて誘導体をつく
ったとき、水素原子の代わりに導入された原子団が好ま
しく、例えば、水酸基、アルコキシ、ヨード、ブロモ、
クロロ、フルオロ、アミノ、シアノ、ニトロ基等が置換
基の例としてあげられる。置換アリールの置換基とは芳
香族化合物のベンゼン環の水素原子1個を除いた残基が
水酸基、アルコキシ、ヨード、ブロモ、クロロ、フルオ
ロ、アミノ、シアノ、ニトロ基等に置換されたが好まし
い。
【0013】上記一般式(I)で示されるバルビツール
酸誘導体の置換基R又はR1の置換又は未置換のアルキ
ル基の好ましい例としては、例えば、メチル、エチル、
プロピル、ブチル、ペンチル、ヘキシル、ヘプチル、オ
クチル、ノニル、デカニル、ウンデカニル、ドデシル、
トリデシル、テトラデシル、ペンタデシル基等の他にこ
れらの異性体を含むのみならず、これらの基に前述した
置換基が置換されたものまたは未置換のものが好まし
い。
酸誘導体の置換基R又はR1の置換又は未置換のアルキ
ル基の好ましい例としては、例えば、メチル、エチル、
プロピル、ブチル、ペンチル、ヘキシル、ヘプチル、オ
クチル、ノニル、デカニル、ウンデカニル、ドデシル、
トリデシル、テトラデシル、ペンタデシル基等の他にこ
れらの異性体を含むのみならず、これらの基に前述した
置換基が置換されたものまたは未置換のものが好まし
い。
【0014】上記一般式(I)で示されるバルビツール
酸誘導体の置換基R又はR1の置換又は未置換のアルケ
ニル基の好ましい例としては、エテニル、プロペニル、
ブテニル、ペンテニル、ヘキセニル、ヘプテニル、オク
テニル、ノネニル、デセニル、ウンデセニル、ドデセニ
ル、トリデセニル、テトラデセニル、ペンタデセニル基
等の他にこれらの異性体を含むのみならず、これらの基
に前述した置換基が置換されたものまたは未置換のもの
が好ましい。
酸誘導体の置換基R又はR1の置換又は未置換のアルケ
ニル基の好ましい例としては、エテニル、プロペニル、
ブテニル、ペンテニル、ヘキセニル、ヘプテニル、オク
テニル、ノネニル、デセニル、ウンデセニル、ドデセニ
ル、トリデセニル、テトラデセニル、ペンタデセニル基
等の他にこれらの異性体を含むのみならず、これらの基
に前述した置換基が置換されたものまたは未置換のもの
が好ましい。
【0015】上記一般式(I)で示されるバルビツール
酸誘導体の置換基R又はR1の置換又は未置換のアリー
ルメチル基の好ましい例としては、フェニルメチル、ナ
フチルメチル、アントラセニルメチル、ピリジルメチ
ル、キノリルメチル、チエニルメチル、ピロリルメチル
基などの他にこれらの基に前述した置換基が置換された
もの、例えば、水酸基、アルコキシ、ヨード、ブロモ、
クロロ、フルオロ、アミノ、シアノ、ニトロ基などの置
換基で置換されたもの又は未置換のものが好ましい。
酸誘導体の置換基R又はR1の置換又は未置換のアリー
ルメチル基の好ましい例としては、フェニルメチル、ナ
フチルメチル、アントラセニルメチル、ピリジルメチ
ル、キノリルメチル、チエニルメチル、ピロリルメチル
基などの他にこれらの基に前述した置換基が置換された
もの、例えば、水酸基、アルコキシ、ヨード、ブロモ、
クロロ、フルオロ、アミノ、シアノ、ニトロ基などの置
換基で置換されたもの又は未置換のものが好ましい。
【0016】上記一般式(I)で示されるバルビツール
酸誘導体の置換基R2の置換又は未置換のアルキル基の
好ましい例として、例えば、メチル、エチル、プロピ
ル、ブチル、ペンチル、ヘキシル、ヘプチル、オクチ
ル、ノニル、デカニル、ウンデカニル、ドデシル、トリ
デシル、テトラデシル、ペンタデシル基等の他にこれら
の異性体を含むのみならず、これらの基に前述した置換
基が置換されたものまたは未置換のものが好ましい。上
記一般式(I)で示されるバルビツール酸誘導体の置換
基R2の置換又は未置換のアルケニル基の好ましい例と
しては、例えば、エテニル、プロペニル、ブテニル、ペ
ンテニル、ヘキセニル、ヘプテニル、オクテニル、ノネ
ニル、デセニル、ウンデセニル、ドデセニル、トリデセ
ニル、テトラデセニル、ペンタデセニル基等の他にこれ
らの異性体を含むのみならず、これらの基に前述した置
換基が置換されたものまたは未置換のものが好ましい。
上記一般式(I)で示されるバルビツール酸誘導体の置
換基R2の置換又は未置換のアリールメチル基の好まし
い例としては、例えば、フェニルメチル、ナフチルメチ
ル、アントラセニルメチル、ピリジルメチル、キノリル
メチル、チエニルメチル、ピロリルメチル基の他にこれ
らの基に前述した置換基、例えば、水酸基、アルコキ
シ、ヨード、ブロモ、クロロ、フルオロ、アミノ、シア
ノ、ニトロ基等の置換基で置換されたもの又は未置換の
ものが好ましい。上記一般式(I)で示されるバルビツ
ール酸誘導体の置換基R2の置換又は未置換のアリール
基の好ましい例としては、例えば、フェニル、ナフチ
ル、アントラセニル、ピリジル、キノリル、チエニル、
ピロリル基等の他にこれらの基に前述した置換基が置換
されたものまたは未置換のものが好ましい。
酸誘導体の置換基R2の置換又は未置換のアルキル基の
好ましい例として、例えば、メチル、エチル、プロピ
ル、ブチル、ペンチル、ヘキシル、ヘプチル、オクチ
ル、ノニル、デカニル、ウンデカニル、ドデシル、トリ
デシル、テトラデシル、ペンタデシル基等の他にこれら
の異性体を含むのみならず、これらの基に前述した置換
基が置換されたものまたは未置換のものが好ましい。上
記一般式(I)で示されるバルビツール酸誘導体の置換
基R2の置換又は未置換のアルケニル基の好ましい例と
しては、例えば、エテニル、プロペニル、ブテニル、ペ
ンテニル、ヘキセニル、ヘプテニル、オクテニル、ノネ
ニル、デセニル、ウンデセニル、ドデセニル、トリデセ
ニル、テトラデセニル、ペンタデセニル基等の他にこれ
らの異性体を含むのみならず、これらの基に前述した置
換基が置換されたものまたは未置換のものが好ましい。
上記一般式(I)で示されるバルビツール酸誘導体の置
換基R2の置換又は未置換のアリールメチル基の好まし
い例としては、例えば、フェニルメチル、ナフチルメチ
ル、アントラセニルメチル、ピリジルメチル、キノリル
メチル、チエニルメチル、ピロリルメチル基の他にこれ
らの基に前述した置換基、例えば、水酸基、アルコキ
シ、ヨード、ブロモ、クロロ、フルオロ、アミノ、シア
ノ、ニトロ基等の置換基で置換されたもの又は未置換の
ものが好ましい。上記一般式(I)で示されるバルビツ
ール酸誘導体の置換基R2の置換又は未置換のアリール
基の好ましい例としては、例えば、フェニル、ナフチ
ル、アントラセニル、ピリジル、キノリル、チエニル、
ピロリル基等の他にこれらの基に前述した置換基が置換
されたものまたは未置換のものが好ましい。
【0017】さらに、本発明の一般式(I)で示される
化合物の好ましい化合物をより具体的に例示すれば、
1,3−ジベンジル−5−(3−メチル−1−オキソブ
チル)バルビツール酸(化合物番号:1)、1,3−ジ
ベンジル−5−(フェニルアセチル)バルビツール酸
(化合物番号:2)、1,3−ジベンジル−5−(2−
チエニルアセチル)バルビツール酸(化合物番号:3) 1,3−ビス(3−メチルブチル)−5−(3−メチル
−1−オキソブチル)バルビツール酸(化合物番号:
4) 1−ベンジル−3−(3−メチルブチル)−5−(3−
メチル−1−オキソブチル)バルビツール酸、1−ベン
ジル−3−(3−メチルブチル)−5−(フェニルアセ
チル)バルビツール酸、1−ベンジル−3−(3−メチ
ルブチル)−5−(2−チエニルアセチル)バルビツー
ル酸、1,3−ビス(3−メチル−2−ブテニル)−5
−(3−メチル−1−オキソブチル)バルビツール酸、
1,3−ビス(3−メチル−2−ブテニル)−5−(フ
ェニルアセチル)バルビツール酸、1,3−ビス(3−
メチル−2−ブテニル)−5−(2−チエニルアセチ
ル)バルビツール酸、
化合物の好ましい化合物をより具体的に例示すれば、
1,3−ジベンジル−5−(3−メチル−1−オキソブ
チル)バルビツール酸(化合物番号:1)、1,3−ジ
ベンジル−5−(フェニルアセチル)バルビツール酸
(化合物番号:2)、1,3−ジベンジル−5−(2−
チエニルアセチル)バルビツール酸(化合物番号:3) 1,3−ビス(3−メチルブチル)−5−(3−メチル
−1−オキソブチル)バルビツール酸(化合物番号:
4) 1−ベンジル−3−(3−メチルブチル)−5−(3−
メチル−1−オキソブチル)バルビツール酸、1−ベン
ジル−3−(3−メチルブチル)−5−(フェニルアセ
チル)バルビツール酸、1−ベンジル−3−(3−メチ
ルブチル)−5−(2−チエニルアセチル)バルビツー
ル酸、1,3−ビス(3−メチル−2−ブテニル)−5
−(3−メチル−1−オキソブチル)バルビツール酸、
1,3−ビス(3−メチル−2−ブテニル)−5−(フ
ェニルアセチル)バルビツール酸、1,3−ビス(3−
メチル−2−ブテニル)−5−(2−チエニルアセチ
ル)バルビツール酸、
【0018】1−ベンジル−3−(3−メチル−2−ブ
テニル)−5−(3−メチル−1−オキソブチル)バル
ビツール酸、1−ベンジル−3−(3−メチル−2−ブ
テニル)−5−(フェニルアセチル)バルビツール酸、
1−ベンジル−3−(3−メチル−2−ブテニル)−5
−(2−チエニルアセチル)バルビツール酸、1−(3
−メチル−2−ブテニル)−3−(3−メチルブチル)
−5−(3−メチル−1−オキソブチル)バルビツール
酸、1−(3−メチル−2−ブテニル)−3−(3−メ
チルブチル)−5−(フェニルアセチル)バルビツール
酸、1−(3−メチル−2−ブテニル)−3−(3−メ
チルブチル)−5−(2−チエニルアセチル)バルビツ
ール酸等が挙げられる。
テニル)−5−(3−メチル−1−オキソブチル)バル
ビツール酸、1−ベンジル−3−(3−メチル−2−ブ
テニル)−5−(フェニルアセチル)バルビツール酸、
1−ベンジル−3−(3−メチル−2−ブテニル)−5
−(2−チエニルアセチル)バルビツール酸、1−(3
−メチル−2−ブテニル)−3−(3−メチルブチル)
−5−(3−メチル−1−オキソブチル)バルビツール
酸、1−(3−メチル−2−ブテニル)−3−(3−メ
チルブチル)−5−(フェニルアセチル)バルビツール
酸、1−(3−メチル−2−ブテニル)−3−(3−メ
チルブチル)−5−(2−チエニルアセチル)バルビツ
ール酸等が挙げられる。
【0019】本発明の一般式(I)で示される化合物
は、公知の合成手段により合成することができる。例え
ば、次式で示される反応式における、次式(II)で示
されるバルビツール酸誘導体と次式(III)で示され
るアシル化剤との縮合反応により容易に合成することも
できる(次式参照)。
は、公知の合成手段により合成することができる。例え
ば、次式で示される反応式における、次式(II)で示
されるバルビツール酸誘導体と次式(III)で示され
るアシル化剤との縮合反応により容易に合成することも
できる(次式参照)。
【0020】
【化3】
【0021】アシル化剤(III)としてはアシルハラ
イド、酸無水物、カルボン酸等が用いられる。これらの
反応においては縮合剤が使用されるが採用される反応に
より使い分けがなされることは当業者にはよく知られて
いることである。縮合剤としては、例えば、アシル化剤
(III)がアシルハライドや酸無水物の場合には求核
反応性のない塩基、好ましくは三級アミンが使用され
る。例えば、ピリジン、キノリン等の芳香族アミン、ト
リエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、N−メ
チルピロリジン等の三級アルキルアミン、N,N−ジメ
チルアニリン等のアラルキルアミン等を挙げることがで
きる。このとき溶媒が用いられるがアシル化剤および三
級アミンの双方に不活性のものであれば特に限定されな
い。ピリジンやトリエチルアミン等を縮合剤として使用
する場合には、これを溶媒と兼ねて使用されることがあ
る(アメリカ化学会編、有機化学雑誌第45巻第460
6頁(J.Org.Chem.45,4606)198
0年)、ヨーロッパ特許第455300号、特開平3−
102358、および特開平3−111852等参
照)。アシル化剤(III)が遊離のカルボン酸の場合
には縮合剤として、例えば、オキシ塩化リン等が使用さ
れる(英国特許第1339748号参照)。
イド、酸無水物、カルボン酸等が用いられる。これらの
反応においては縮合剤が使用されるが採用される反応に
より使い分けがなされることは当業者にはよく知られて
いることである。縮合剤としては、例えば、アシル化剤
(III)がアシルハライドや酸無水物の場合には求核
反応性のない塩基、好ましくは三級アミンが使用され
る。例えば、ピリジン、キノリン等の芳香族アミン、ト
リエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、N−メ
チルピロリジン等の三級アルキルアミン、N,N−ジメ
チルアニリン等のアラルキルアミン等を挙げることがで
きる。このとき溶媒が用いられるがアシル化剤および三
級アミンの双方に不活性のものであれば特に限定されな
い。ピリジンやトリエチルアミン等を縮合剤として使用
する場合には、これを溶媒と兼ねて使用されることがあ
る(アメリカ化学会編、有機化学雑誌第45巻第460
6頁(J.Org.Chem.45,4606)198
0年)、ヨーロッパ特許第455300号、特開平3−
102358、および特開平3−111852等参
照)。アシル化剤(III)が遊離のカルボン酸の場合
には縮合剤として、例えば、オキシ塩化リン等が使用さ
れる(英国特許第1339748号参照)。
【0022】前記の反応式におけるアシル化される側の
バルビツール酸誘導体(II)の製造法としては、種々
の方法があり、当業者であれば容易に考えられるが、例
えば、次式で示される反応式により製造することができ
る(次式参照)。
バルビツール酸誘導体(II)の製造法としては、種々
の方法があり、当業者であれば容易に考えられるが、例
えば、次式で示される反応式により製造することができ
る(次式参照)。
【0023】
【化4】
【0024】例えば、尿素誘導体(IV)とマロン酸誘
導体(V)(YおよびZは塩素や臭素等のハロゲン原子
又は水酸基を示し、又はカルボニル基と一体となってエ
ステル基を形成する。)との縮合によるか、又は、カル
ボジイミド誘導体(VI)とマロン酸(V’)との縮合
による方法(ヨーロッパ特許第455300号参照)な
どを例示することができる。ここで原料となる尿素誘導
体(IV)やカルボジイミド誘導体(VI)等は一般的
に知られている化合物であり、その製造は例えば下記参
考文献の中に詳細に述べられている(参考文献:サンド
ラー他、「有機官能基の製造:第6章尿素、第9章カル
ボジイミド」第2版第2巻、アカデミック・プレス、1
986年(S.R.Sandler and W.Karo, Organic Function
al Group Preparations, Second Edition, Volume 2,
Chapter 6/ Ureas, Chapter 9/ Carbodiimides, Academ
ic Press(1986))。上記のようにして製造したバルビツ
ール酸誘導体の骨吸収阻害活性を吸収窩形成アッセイ法
(pit formation assay meth
od)により検定した。その結果、本発明の化合物は1
×10-5Mの濃度で優れた骨吸収阻害率を示した。
導体(V)(YおよびZは塩素や臭素等のハロゲン原子
又は水酸基を示し、又はカルボニル基と一体となってエ
ステル基を形成する。)との縮合によるか、又は、カル
ボジイミド誘導体(VI)とマロン酸(V’)との縮合
による方法(ヨーロッパ特許第455300号参照)な
どを例示することができる。ここで原料となる尿素誘導
体(IV)やカルボジイミド誘導体(VI)等は一般的
に知られている化合物であり、その製造は例えば下記参
考文献の中に詳細に述べられている(参考文献:サンド
ラー他、「有機官能基の製造:第6章尿素、第9章カル
ボジイミド」第2版第2巻、アカデミック・プレス、1
986年(S.R.Sandler and W.Karo, Organic Function
al Group Preparations, Second Edition, Volume 2,
Chapter 6/ Ureas, Chapter 9/ Carbodiimides, Academ
ic Press(1986))。上記のようにして製造したバルビツ
ール酸誘導体の骨吸収阻害活性を吸収窩形成アッセイ法
(pit formation assay meth
od)により検定した。その結果、本発明の化合物は1
×10-5Mの濃度で優れた骨吸収阻害率を示した。
【0025】したがって、これらの化合物は強力な骨吸
収抑制作用を有するものであり、本発明の一般式(I)
で示されるバルビツール酸誘導体、その塩又はその溶媒
和物は、骨・軟骨疾患の予防又は治療のための医薬組成
物の有効成分として有用なものであり、本発明はこれら
の化合物の1種又は2種以上を有効成分として含有して
なる医薬組成物、これを用いた骨吸収抑制作用に関与す
る各種疾患の予防治療方法、及び、それらの医薬組成物
の製造のためのこれらの化合物の使用を提供するもので
ある。
収抑制作用を有するものであり、本発明の一般式(I)
で示されるバルビツール酸誘導体、その塩又はその溶媒
和物は、骨・軟骨疾患の予防又は治療のための医薬組成
物の有効成分として有用なものであり、本発明はこれら
の化合物の1種又は2種以上を有効成分として含有して
なる医薬組成物、これを用いた骨吸収抑制作用に関与す
る各種疾患の予防治療方法、及び、それらの医薬組成物
の製造のためのこれらの化合物の使用を提供するもので
ある。
【0026】本発明は一般式(I)で示される化合物、
その製薬学的に許容される塩、その溶媒和物、又はその
保護物(例えば、生体内で活性体となるプロドラッグな
ど。)の1種又は2種以上を有効成分として含有する医
薬組成物に関する。また、本発明の医薬組成物は、製薬
上許容される各種の担体を含有してなる医薬組成物でも
ある。本発明の医薬組成物は、骨吸収阻害活性を有し、
骨又は軟骨の疾患予防・治療剤として有用である。本発
明の骨・軟骨疾患としては、悪性高カルシウム血症、骨
ページェット病または骨粗鬆症等の骨吸収性骨疾患、お
よび膝・肩・股関節等に生ずる変形性関節症、大腿骨頭
壊死、関節リウマチ等の軟骨変性・壊死を伴う疾患等を
意味する。
その製薬学的に許容される塩、その溶媒和物、又はその
保護物(例えば、生体内で活性体となるプロドラッグな
ど。)の1種又は2種以上を有効成分として含有する医
薬組成物に関する。また、本発明の医薬組成物は、製薬
上許容される各種の担体を含有してなる医薬組成物でも
ある。本発明の医薬組成物は、骨吸収阻害活性を有し、
骨又は軟骨の疾患予防・治療剤として有用である。本発
明の骨・軟骨疾患としては、悪性高カルシウム血症、骨
ページェット病または骨粗鬆症等の骨吸収性骨疾患、お
よび膝・肩・股関節等に生ずる変形性関節症、大腿骨頭
壊死、関節リウマチ等の軟骨変性・壊死を伴う疾患等を
意味する。
【0027】本発明の有効成分の臨床における投与量
は、投与法、疾患の状況、患者の状態等にもよるが、通
常は本発明の化合物として成人1日当たり0.01g〜
2g(約0.15mg〜30mg/Kg/日)、好まし
くは成人1日当たり0.1g〜2g(約1.5mg〜3
0mg/Kg/日)、より好ましくは成人1日当たり
0.1g〜1g(約1.5mg〜15mg/Kg/日)
の範囲である。また、本発明の医薬組成物の投与方法と
しては、静脈内、筋肉内、経口、直腸内投与が可能であ
り、静脈内投与の場合は通常の静脈内注射の他点滴静注
が可能である。本発明の化合物を含有する医薬組成物の
製剤化としては、通常の賦形剤、添加剤を用いて通常の
方法によって製造される。
は、投与法、疾患の状況、患者の状態等にもよるが、通
常は本発明の化合物として成人1日当たり0.01g〜
2g(約0.15mg〜30mg/Kg/日)、好まし
くは成人1日当たり0.1g〜2g(約1.5mg〜3
0mg/Kg/日)、より好ましくは成人1日当たり
0.1g〜1g(約1.5mg〜15mg/Kg/日)
の範囲である。また、本発明の医薬組成物の投与方法と
しては、静脈内、筋肉内、経口、直腸内投与が可能であ
り、静脈内投与の場合は通常の静脈内注射の他点滴静注
が可能である。本発明の化合物を含有する医薬組成物の
製剤化としては、通常の賦形剤、添加剤を用いて通常の
方法によって製造される。
【0028】注射剤製剤としては、例えば注射用粉末製
剤とすることが出来る。その場合は適当な水溶剤賦形剤
例えばマンニトール、蔗糖、乳糖、マルトース、ブドウ
糖、フルクトース等の一種または二種以上を加えて水で
溶解し、バイアルまたはアンプルに分注した後凍結乾燥
し密封して製剤とすることができる。経口用製剤として
は通常の錠剤、カプセル剤、顆粒剤、細粒剤、散剤とす
る他、腸溶性の製剤とすることができる。
剤とすることが出来る。その場合は適当な水溶剤賦形剤
例えばマンニトール、蔗糖、乳糖、マルトース、ブドウ
糖、フルクトース等の一種または二種以上を加えて水で
溶解し、バイアルまたはアンプルに分注した後凍結乾燥
し密封して製剤とすることができる。経口用製剤として
は通常の錠剤、カプセル剤、顆粒剤、細粒剤、散剤とす
る他、腸溶性の製剤とすることができる。
【0029】腸溶性の製剤とする場合は、マンニトー
ル、蔗糖、乳糖、マルトース、デンプン、無水ケイ酸、
リン酸カルシウム等の滑沢剤、カルボキシメチルセルロ
ース、メチルセルロース、ゼラチン、アラビアゴム等の
結合剤、カルボキシメチルセルロースカルシウム等の崩
壊剤等の添加剤を必要に応じて加えて錠剤、顆粒剤、細
粒剤とした上で、セルロースアセテートフタレート、ヒ
ドロキシプロピルメチルセルロースフタレート、ヒドロ
キシプロピルメチルセルロースアセチルサクシネート、
ポリビニルアルコールフタレート、スチレン、無水マレ
イン酸共重合体、アクリル酸メチル・メタルアクリル酸
共重合体等の腸溶性基剤の一種または二種以上を必要に
応じ酸化チタン等の着色剤を加えてコーティングを行っ
て製剤とする他、ここで製造した腸溶性の顆粒剤または
細粒剤をカプセルに充填しカプセル剤とすることができ
る。また、通常の方法で製造したカプセル剤を、前記の
腸溶性基剤でコーティングを行って腸溶性としたり、ま
た前記の腸溶性基剤単独又はこれにゼラチンを混合して
作ったカプセルを用いて腸溶性カプセル剤とすることも
可能である。
ル、蔗糖、乳糖、マルトース、デンプン、無水ケイ酸、
リン酸カルシウム等の滑沢剤、カルボキシメチルセルロ
ース、メチルセルロース、ゼラチン、アラビアゴム等の
結合剤、カルボキシメチルセルロースカルシウム等の崩
壊剤等の添加剤を必要に応じて加えて錠剤、顆粒剤、細
粒剤とした上で、セルロースアセテートフタレート、ヒ
ドロキシプロピルメチルセルロースフタレート、ヒドロ
キシプロピルメチルセルロースアセチルサクシネート、
ポリビニルアルコールフタレート、スチレン、無水マレ
イン酸共重合体、アクリル酸メチル・メタルアクリル酸
共重合体等の腸溶性基剤の一種または二種以上を必要に
応じ酸化チタン等の着色剤を加えてコーティングを行っ
て製剤とする他、ここで製造した腸溶性の顆粒剤または
細粒剤をカプセルに充填しカプセル剤とすることができ
る。また、通常の方法で製造したカプセル剤を、前記の
腸溶性基剤でコーティングを行って腸溶性としたり、ま
た前記の腸溶性基剤単独又はこれにゼラチンを混合して
作ったカプセルを用いて腸溶性カプセル剤とすることも
可能である。
【0030】坐剤用としては、カカオ脂や、脂肪酸トリ
グリセライドに脂肪酸モノグリセライド、脂肪酸ジグリ
セライドを種々の割合で混合した半合成基剤を加温溶解
したものを加え均一に混和し型に入れて成形し坐剤とす
ることができる。
グリセライドに脂肪酸モノグリセライド、脂肪酸ジグリ
セライドを種々の割合で混合した半合成基剤を加温溶解
したものを加え均一に混和し型に入れて成形し坐剤とす
ることができる。
【0031】
【実施例】以下、本発明を参考例、実施例、および試験
例により更に詳細に説明するが、本発明はそれらに限定
されるものではない。
例により更に詳細に説明するが、本発明はそれらに限定
されるものではない。
【0032】参考例1 N,N’−ジベンジル尿素の合成 尿素5.84g(9.72mmol)およびベンジルア
ミン25.0g(23.3mmol,2.4当量)の混
合物を空冷管をつけたフラスコ中で150〜155℃で
加熱した。無色透明の液状物からはアンモニアガスの発
生が認められた。5時間の加熱によりガスの発生は終了
した。放冷すると室温近くで結晶性の固体になった。エ
タノール/ベンゼン(1:1)から再結晶を行ない、白
色微細針状結晶として目的物N,N’−ジベンジル尿素
14.0gを得た(収率59.9%)。 NMR(DMSO−CDCl3)δ4.33(2H,
d,J=5.8Hz),6.02(1H,bt),7.
19−7.32(5H,m)。
ミン25.0g(23.3mmol,2.4当量)の混
合物を空冷管をつけたフラスコ中で150〜155℃で
加熱した。無色透明の液状物からはアンモニアガスの発
生が認められた。5時間の加熱によりガスの発生は終了
した。放冷すると室温近くで結晶性の固体になった。エ
タノール/ベンゼン(1:1)から再結晶を行ない、白
色微細針状結晶として目的物N,N’−ジベンジル尿素
14.0gを得た(収率59.9%)。 NMR(DMSO−CDCl3)δ4.33(2H,
d,J=5.8Hz),6.02(1H,bt),7.
19−7.32(5H,m)。
【0033】参考例2 N,N’−ビス(3−メチルブチル)尿素の合成 尿素0.601g(10.0mmol)および3−メチ
ルブチルアミン5.0mL(約6当量)の混合物を空冷
管をつけたフラスコ中で150℃で24時間加熱した。
途中で3−メチルブチルアミン2.5mLを追加した。
過剰のアミンを減圧下に除き室温に放冷し無色無定形固
体を得た。エーテルより再結晶を行ない白色板状結晶と
して目的物N,N’−ビス(3−メチルブチル)尿素
1.29gを得た(収率64.5%)。 NMR(CDCl3)δ0.91(6H,d,J=6.
9Hz),1.38(2H,q,J=7.2Hz),
1.63(1H,m),3.15(2H,t,J=7.
3Hz)。
ルブチルアミン5.0mL(約6当量)の混合物を空冷
管をつけたフラスコ中で150℃で24時間加熱した。
途中で3−メチルブチルアミン2.5mLを追加した。
過剰のアミンを減圧下に除き室温に放冷し無色無定形固
体を得た。エーテルより再結晶を行ない白色板状結晶と
して目的物N,N’−ビス(3−メチルブチル)尿素
1.29gを得た(収率64.5%)。 NMR(CDCl3)δ0.91(6H,d,J=6.
9Hz),1.38(2H,q,J=7.2Hz),
1.63(1H,m),3.15(2H,t,J=7.
3Hz)。
【0034】参考例3 1,3−ジベンジルバルビツール酸の合成 N,N’−ジベンジル尿素12.02g(50.0mm
ol)およびマロン酸5.20g(50.0mmol)
の混合物に窒素雰囲気下に無水酢酸50.0mL(53
0mmol,10.6当量)を加え、70〜75℃で1
4時間加熱した。反応液から減圧下に溜出物を除き、残
留物を2M水酸化ナトリウム水溶液250mLとエーテ
ル200mL中に分配させた。分離したアルカリ性水層
は一度エーテルで洗浄し、氷冷撹拌下に濃塩酸を滴下し
中和した(pH2〜3)。中和水層をクロロホルムで抽
出し、水洗、硫酸ナトリウム上乾燥の後、溶媒を減圧下
に除き淡黄色結晶状粉末として目的物1,3−ジベンジ
ルバルビツール酸14.7gを得た(収率95.6
%)。 NMR(CDCl3)δ3.60(1H,s),5.0
0(2H,s),7.22−7.45(5H,m)。
ol)およびマロン酸5.20g(50.0mmol)
の混合物に窒素雰囲気下に無水酢酸50.0mL(53
0mmol,10.6当量)を加え、70〜75℃で1
4時間加熱した。反応液から減圧下に溜出物を除き、残
留物を2M水酸化ナトリウム水溶液250mLとエーテ
ル200mL中に分配させた。分離したアルカリ性水層
は一度エーテルで洗浄し、氷冷撹拌下に濃塩酸を滴下し
中和した(pH2〜3)。中和水層をクロロホルムで抽
出し、水洗、硫酸ナトリウム上乾燥の後、溶媒を減圧下
に除き淡黄色結晶状粉末として目的物1,3−ジベンジ
ルバルビツール酸14.7gを得た(収率95.6
%)。 NMR(CDCl3)δ3.60(1H,s),5.0
0(2H,s),7.22−7.45(5H,m)。
【0035】参考例4 1,3−ビス(3−メチルブチル)バルビツール酸の合
成 N,N’−ビス(3−メチルブチル)尿素1.28g
(6.39mmol)およびマロン酸665mg(6.
39mmol)の混合物に窒素雰囲気下に無水酢酸6.
4mL(68mmol,11当量)を加え、70〜75
℃で4時間加熱した。反応液から減圧下に溜出物を除
き、残留物を2M水酸化ナトリウム水溶液50mLとエ
ーテル60mL中に分配させた。分離したアルカリ性水
層は一度エーテルで洗浄し、氷冷撹拌下に濃塩酸を滴下
し中和した(pH2〜3)。中和水層を塩化メチレンで
抽出し、水洗、硫酸ナトリウム上乾燥の後、溶媒を減圧
下に除き橙色固体1.22gを得た。これはカラムクロ
マト(シリカゲル、エーテルで流出)で精製し淡黄色結
晶状固体として目的物1,3−ビス(3−メチルブチ
ル)バルビツール酸954mgを得た(収率95.6
%)。 NMR(CDCl3)δ0.95(6H,d,J=6.
6Hz),1.48(2H,q,J=7.8Hz),
1.62(1H,m),3.65(1H,s),3.8
7(2H,t,J=7.8Hz)。
成 N,N’−ビス(3−メチルブチル)尿素1.28g
(6.39mmol)およびマロン酸665mg(6.
39mmol)の混合物に窒素雰囲気下に無水酢酸6.
4mL(68mmol,11当量)を加え、70〜75
℃で4時間加熱した。反応液から減圧下に溜出物を除
き、残留物を2M水酸化ナトリウム水溶液50mLとエ
ーテル60mL中に分配させた。分離したアルカリ性水
層は一度エーテルで洗浄し、氷冷撹拌下に濃塩酸を滴下
し中和した(pH2〜3)。中和水層を塩化メチレンで
抽出し、水洗、硫酸ナトリウム上乾燥の後、溶媒を減圧
下に除き橙色固体1.22gを得た。これはカラムクロ
マト(シリカゲル、エーテルで流出)で精製し淡黄色結
晶状固体として目的物1,3−ビス(3−メチルブチ
ル)バルビツール酸954mgを得た(収率95.6
%)。 NMR(CDCl3)δ0.95(6H,d,J=6.
6Hz),1.48(2H,q,J=7.8Hz),
1.62(1H,m),3.65(1H,s),3.8
7(2H,t,J=7.8Hz)。
【0036】実施例1 1,3−ジベンジル−5−(3−メチル−1−オキソブ
チル)バルビツール酸(化合物番号1)の合成 1,3−ジベンジルバルビツール酸265mg(0.8
59mmol)の乾燥塩化メチレン(2.0mL)溶液
に、窒素雰囲気下にピリジン1.0mL(12mmo
l)を加えた。ついで氷冷撹拌下にイソバレリルクロリ
ド104mg(0.859mmol,1.00当量)の
塩化メチレン(1.0mL)溶液を20分で滴下した。
室温に戻しつつさらに3時間撹拌を続けた。塩化メチレ
ン50mLを加え有機層を2M塩酸と食塩水で洗浄し硫
酸ナトリウム上で乾燥した。溶媒を減圧下に溜去し、粗
生成物橙色粘凋油状物351mgをカラムクロマト(シ
リカゲル、塩化メチレンで流出)で精製し無色粘凋油状
物として目的物1,3−ジベンジル−5−(3−メチル
−1−オキソブチル)バルビツール酸(1)299mg
を得た(収率88.7%)。これは2日後に白色結晶に
なった。 NMR(CDCl3)δ1.01(6H,d,J=6.
6Hz),2.20(1H,m),3.04(2H,
d,J=6.8Hz),5.10(2H,s),5.1
1(2H,s),7.23−7.47(10H,m)。
チル)バルビツール酸(化合物番号1)の合成 1,3−ジベンジルバルビツール酸265mg(0.8
59mmol)の乾燥塩化メチレン(2.0mL)溶液
に、窒素雰囲気下にピリジン1.0mL(12mmo
l)を加えた。ついで氷冷撹拌下にイソバレリルクロリ
ド104mg(0.859mmol,1.00当量)の
塩化メチレン(1.0mL)溶液を20分で滴下した。
室温に戻しつつさらに3時間撹拌を続けた。塩化メチレ
ン50mLを加え有機層を2M塩酸と食塩水で洗浄し硫
酸ナトリウム上で乾燥した。溶媒を減圧下に溜去し、粗
生成物橙色粘凋油状物351mgをカラムクロマト(シ
リカゲル、塩化メチレンで流出)で精製し無色粘凋油状
物として目的物1,3−ジベンジル−5−(3−メチル
−1−オキソブチル)バルビツール酸(1)299mg
を得た(収率88.7%)。これは2日後に白色結晶に
なった。 NMR(CDCl3)δ1.01(6H,d,J=6.
6Hz),2.20(1H,m),3.04(2H,
d,J=6.8Hz),5.10(2H,s),5.1
1(2H,s),7.23−7.47(10H,m)。
【0037】実施例2 1,3−ジベンジル−5−(フェニルアセチル)バルビ
ツール酸(化合物番号2)の合成 1,3−ジベンジルバルビツール酸192mg(0.6
23mmol)の乾燥塩化メチレン(2.0mL)溶液
に窒素雰囲気下にピリジン1.0mL(12mmol)
を加えた。ついで氷冷撹拌下にフェニル酢酸クロリド9
6mg(0.62mmol,1.0当量)の塩化メチレ
ン(1.0mL)溶液を20分で滴下した。室温に戻し
つつさらに3時間撹拌を続けた。塩化メチレン40mL
を加え、有機層を2M塩酸と食塩水で洗浄し硫酸ナトリ
ウム上で乾燥した。溶媒を減圧下に溜去し、粗生成物無
色固体273mgをカラムクロマト(シリカゲル、塩化
メチレンで流出)で精製し無色粘凋油状物として目的物
1,3−ジベンジル−5−フェニルアセチルバルビツー
ル酸(2)236mgを得た(収率88.7%)。これ
は徐々に白色結晶になった。 NMR(CDCl3)δ4.51(2H,s),5.0
9(2H,s),5.12(2H,s),7.25−
7.60(15H,m)。
ツール酸(化合物番号2)の合成 1,3−ジベンジルバルビツール酸192mg(0.6
23mmol)の乾燥塩化メチレン(2.0mL)溶液
に窒素雰囲気下にピリジン1.0mL(12mmol)
を加えた。ついで氷冷撹拌下にフェニル酢酸クロリド9
6mg(0.62mmol,1.0当量)の塩化メチレ
ン(1.0mL)溶液を20分で滴下した。室温に戻し
つつさらに3時間撹拌を続けた。塩化メチレン40mL
を加え、有機層を2M塩酸と食塩水で洗浄し硫酸ナトリ
ウム上で乾燥した。溶媒を減圧下に溜去し、粗生成物無
色固体273mgをカラムクロマト(シリカゲル、塩化
メチレンで流出)で精製し無色粘凋油状物として目的物
1,3−ジベンジル−5−フェニルアセチルバルビツー
ル酸(2)236mgを得た(収率88.7%)。これ
は徐々に白色結晶になった。 NMR(CDCl3)δ4.51(2H,s),5.0
9(2H,s),5.12(2H,s),7.25−
7.60(15H,m)。
【0038】実施例3 1,3−ジベンジル−5−(2−チエニルアセチル)バ
ルビツール酸(化合物番号3)の合成 1,3−ジベンジルバルビツール酸154mg(0.5
00mmol)の乾燥塩化メチレン(2.0mL)溶液
に窒素雰囲気下にピリジン1.0mL(12mmol)
を加えた。ついで氷冷撹拌下に2−チエニル酢酸クロリ
ド80mg(0.50mmol,1.0当量)の塩化メ
チレン(1.0mL)溶液を20分で滴下した。室温に
戻しつつさらに3時間撹拌を続けた。これにエーテル5
0mLを加え、有機層を2M塩酸と飽和食塩水で洗浄し
硫酸ナトリウム上で乾燥した。溶媒を減圧下に溜去し、
粗生成物赤色粘凋油状物216mgをカラムクロマト
(シリカゲル、塩化メチレンで流出)で精製し黄色粘凋
油状物として目的物1、3−ジベンジル−5−(2−チ
エニルアセチル)バルビツール酸(3)153mgを得
た(収率56.9%)。 NMR(CDCl3)δ4.68(2H,s),5.0
9(2H,s),5.13(2H,s),6.94(1
H,dd,J=3.5,5.3Hz), 7.03
(1H,dd,J=1.1,3.5Hz),7.20
(1H,dd,J=1.1,5.3Hz),7.23−
7.50(10H,m)。
ルビツール酸(化合物番号3)の合成 1,3−ジベンジルバルビツール酸154mg(0.5
00mmol)の乾燥塩化メチレン(2.0mL)溶液
に窒素雰囲気下にピリジン1.0mL(12mmol)
を加えた。ついで氷冷撹拌下に2−チエニル酢酸クロリ
ド80mg(0.50mmol,1.0当量)の塩化メ
チレン(1.0mL)溶液を20分で滴下した。室温に
戻しつつさらに3時間撹拌を続けた。これにエーテル5
0mLを加え、有機層を2M塩酸と飽和食塩水で洗浄し
硫酸ナトリウム上で乾燥した。溶媒を減圧下に溜去し、
粗生成物赤色粘凋油状物216mgをカラムクロマト
(シリカゲル、塩化メチレンで流出)で精製し黄色粘凋
油状物として目的物1、3−ジベンジル−5−(2−チ
エニルアセチル)バルビツール酸(3)153mgを得
た(収率56.9%)。 NMR(CDCl3)δ4.68(2H,s),5.0
9(2H,s),5.13(2H,s),6.94(1
H,dd,J=3.5,5.3Hz), 7.03
(1H,dd,J=1.1,3.5Hz),7.20
(1H,dd,J=1.1,5.3Hz),7.23−
7.50(10H,m)。
【0039】実施例4 1,3−ビス(3−メチルブチル)−5−(3−メチル
−1−オキソブチル)バルビツール酸(化合物番号4)
の合成 1,3−ビス(3−メチルブチル)バルビツール酸26
8mg(1.00mmol)の乾燥塩化メチレン(3.
0mL)溶液に窒素雰囲気下にピリジン0.81mL
(0.79g,10mmol,10当量)を加えた。つ
いで氷冷撹拌下にイソバレリルクロリド121mg
(1.00mmol,1.00当量)の塩化メチレン
(1.5mL)溶液を20分で滴下した。室温に戻しつ
つさらに4時間撹拌を続けた。これに塩化メチレン40
mLを加え、有機層を2M塩酸と食塩水で洗浄し硫酸ナ
トリウム上で乾燥した。溶媒を減圧下に溜去し、粗生成
物淡黄色固体383mgをカラムクロマト(シリカゲ
ル、塩化メチレンで流出)で精製し白色結晶として目的
物1,3−ビス(3−メチルブチル)−5−(3−メチ
ル−1−オキソブチル)バルビツール酸(4)278m
gを得た(収率79.0%)。 NMR(CDCl3)δ0.97(6H,d,J=6.
6Hz),1.02(12H,d,J=6.6Hz),
1.52(2H,m),1.64(2H,m),2.2
0(1H,m),3.04(2H,d,J=7.1H
z),3.91(4H,m)。
−1−オキソブチル)バルビツール酸(化合物番号4)
の合成 1,3−ビス(3−メチルブチル)バルビツール酸26
8mg(1.00mmol)の乾燥塩化メチレン(3.
0mL)溶液に窒素雰囲気下にピリジン0.81mL
(0.79g,10mmol,10当量)を加えた。つ
いで氷冷撹拌下にイソバレリルクロリド121mg
(1.00mmol,1.00当量)の塩化メチレン
(1.5mL)溶液を20分で滴下した。室温に戻しつ
つさらに4時間撹拌を続けた。これに塩化メチレン40
mLを加え、有機層を2M塩酸と食塩水で洗浄し硫酸ナ
トリウム上で乾燥した。溶媒を減圧下に溜去し、粗生成
物淡黄色固体383mgをカラムクロマト(シリカゲ
ル、塩化メチレンで流出)で精製し白色結晶として目的
物1,3−ビス(3−メチルブチル)−5−(3−メチ
ル−1−オキソブチル)バルビツール酸(4)278m
gを得た(収率79.0%)。 NMR(CDCl3)δ0.97(6H,d,J=6.
6Hz),1.02(12H,d,J=6.6Hz),
1.52(2H,m),1.64(2H,m),2.2
0(1H,m),3.04(2H,d,J=7.1H
z),3.91(4H,m)。
【0040】試験例1 (1)細胞の調製 生後11〜12日齢のICRマウス(チャールズリバー
社製)をエーテル麻酔により安楽死させた後、ただちに
70%エタノールに浸し消毒した。ついでマウスの大腿
骨および脛骨を摘出し、5%FBS(アーヴィング・サ
イエンティフィック(Irving Scientific)社製)、1
00U/mLペニシリン、100μg/mLストレプト
マイシンを含むα−MEM培地(フロー・ラボラトリー
ズ(FlowLaboratories)社製)中で細切し、さらにピペ
ッティングにより得られた上清を回収し、培溶液で洗浄
した後、5%FBS、α−MEM培溶液に懸濁させ破骨
細胞を含む骨細胞を得た。3分間静置した後の骨細胞浮
遊液上清を取り、メッシュ(セルストレーナー、70μ
m、ファルコン(Falcon)社製)を通した。細胞濃度1
×107個/mLに調製しピットフォーメションアッセ
イ(Pit formationassay)に用いた。 (2)ピットフォーメションアッセイ(Pit formation
assay)による検定 象牙片を厚さ150μmに精密低速切断機(ベーラー
(Buehler)社製)を用いて切断した後、直径6mmの
円板状にパンチで切り抜いた。この象牙片を70%エタ
ノールに浸し、5分間ずつ2回超音波洗浄処理を行な
い、滅菌PBSで3回、培地で2回洗浄した。この象牙
片を96穴培養プレート(ファルコン(Falcon)社製)
に入れ、2×10-5Mの濃度に調製した本発明の化合物
を含む培溶液100μLを各穴へ加え、さらに調製した
骨細胞1×107個/mLを含む培溶液100μLを各
穴へ入れ(最終化合物濃度1×10-5M)、37℃、1
0%CO2インキュベーター内で3日間培養した。その
後、象牙片上の細胞を2M水酸化ナトリウム液の中で除
去し、水およびメタノールで洗浄し吸収窩をクマシーブ
リリアントブルーで染色した後、顕微鏡下で吸収窩の数
を数えた。培溶液中にrPTH(1×10-8M)存在下
で化合物無添加の場合の吸収窩数を0%、吸収窩数が0
となった場合を100%として、骨吸収阻害率を算出し
た。骨細胞浮遊液中の各種細胞の比率や使用動物ロット
の差異により、当然各実験間では吸収窩数にばらつきが
見られるものの同一実験内では良好な成績が認められ
た。その結果を表1に示す。この結果からも明らかなよ
うに、本発明の化合物は顕著な骨吸収阻害率を示し、骨
吸収抑制作用を有する物質として有用である。
社製)をエーテル麻酔により安楽死させた後、ただちに
70%エタノールに浸し消毒した。ついでマウスの大腿
骨および脛骨を摘出し、5%FBS(アーヴィング・サ
イエンティフィック(Irving Scientific)社製)、1
00U/mLペニシリン、100μg/mLストレプト
マイシンを含むα−MEM培地(フロー・ラボラトリー
ズ(FlowLaboratories)社製)中で細切し、さらにピペ
ッティングにより得られた上清を回収し、培溶液で洗浄
した後、5%FBS、α−MEM培溶液に懸濁させ破骨
細胞を含む骨細胞を得た。3分間静置した後の骨細胞浮
遊液上清を取り、メッシュ(セルストレーナー、70μ
m、ファルコン(Falcon)社製)を通した。細胞濃度1
×107個/mLに調製しピットフォーメションアッセ
イ(Pit formationassay)に用いた。 (2)ピットフォーメションアッセイ(Pit formation
assay)による検定 象牙片を厚さ150μmに精密低速切断機(ベーラー
(Buehler)社製)を用いて切断した後、直径6mmの
円板状にパンチで切り抜いた。この象牙片を70%エタ
ノールに浸し、5分間ずつ2回超音波洗浄処理を行な
い、滅菌PBSで3回、培地で2回洗浄した。この象牙
片を96穴培養プレート(ファルコン(Falcon)社製)
に入れ、2×10-5Mの濃度に調製した本発明の化合物
を含む培溶液100μLを各穴へ加え、さらに調製した
骨細胞1×107個/mLを含む培溶液100μLを各
穴へ入れ(最終化合物濃度1×10-5M)、37℃、1
0%CO2インキュベーター内で3日間培養した。その
後、象牙片上の細胞を2M水酸化ナトリウム液の中で除
去し、水およびメタノールで洗浄し吸収窩をクマシーブ
リリアントブルーで染色した後、顕微鏡下で吸収窩の数
を数えた。培溶液中にrPTH(1×10-8M)存在下
で化合物無添加の場合の吸収窩数を0%、吸収窩数が0
となった場合を100%として、骨吸収阻害率を算出し
た。骨細胞浮遊液中の各種細胞の比率や使用動物ロット
の差異により、当然各実験間では吸収窩数にばらつきが
見られるものの同一実験内では良好な成績が認められ
た。その結果を表1に示す。この結果からも明らかなよ
うに、本発明の化合物は顕著な骨吸収阻害率を示し、骨
吸収抑制作用を有する物質として有用である。
【0041】
【表1】
【0042】
【発明の効果】本発明によって提供されるバルビツール
酸誘導体は強力な骨吸収抑制活性を有し、骨・軟骨疾患
の予防・治療剤として有用である。
酸誘導体は強力な骨吸収抑制活性を有し、骨・軟骨疾患
の予防・治療剤として有用である。
Claims (9)
- 【請求項1】 一般式(I) 【化1】 (式中、R又はR1は各々独立に水素原子、置換又は未
置換のC1〜C15のアルキル基又はアルケニル基、置換
又は未置換のアリールメチル基、あるいは置換又は未置
換のアリール基を表わし、R2は置換又は未置換のC1〜
C15のアルキル基又はアルケニル基、置換又は未置換の
アリールメチル基、あるいは置換又は未置換のアリール
基を表わす。)で示されるバルビツール酸誘導体、その
塩又はその溶媒和物。 - 【請求項2】 RおよびR1がベンジル基である請求項
1に記載の化合物、その塩又はその溶媒和物。 - 【請求項3】 RおよびR1が3−メチルブチル基であ
る請求項1に記載の化合物、その塩又はその溶媒和物。 - 【請求項4】 R2が2−メチルプロピル基である請求
項1、2又は3に記載の化合物、その塩又はその溶媒和
物。 - 【請求項5】 R2がベンジル基である請求項1又は2
に記載の化合物、その塩又はその溶媒和物。 - 【請求項6】 R2が2−チエニルメチル基である請求
項1又は2に記載の化合物、その塩又はその溶媒和物。 - 【請求項7】 請求項1〜6のいずれかに記載のバルビ
ツール酸誘導体、その塩又はその溶媒和物の1種又は2
種以上の化合物、及び、製薬上許容される担体を含有し
てなる医薬組成物。 - 【請求項8】 医薬組成物が骨・軟骨疾患予防・治療剤
である請求項7に記載の医薬組成物。 - 【請求項9】 請求項1〜6のいずれか1項に記載のバ
ルビツール酸誘導体、その塩又はその溶媒和物の1種又
は2種以上の化合物の、骨・軟骨疾患の予防又は治療の
ための医薬組成物を製造するための使用。
Priority Applications (20)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10100355A JPH11279157A (ja) | 1998-03-27 | 1998-03-27 | バルビツール酸誘導体およびそれらからなる骨・軟骨疾患予防・治療薬 |
AU37260/99A AU759249B2 (en) | 1998-03-27 | 1999-03-23 | Barbituric acid derivative and preventive and therapeutic agent for bone and cartilage containing the same |
CZ20003460A CZ20003460A3 (cs) | 1998-03-27 | 1999-03-23 | Derivát kyseliny barbiturové a přípravek pro prevenci a léčení onemocnění kostí a chrupavek jej obsahující |
SK1403-2000A SK14032000A3 (sk) | 1998-03-27 | 1999-03-23 | Derivát kyseliny barbiturovej a prípravok na prevenciu a liečbu ochorení kostí a chrupiek, ktorý ho obsahuje |
CA002324584A CA2324584A1 (en) | 1998-03-27 | 1999-03-23 | Barbituric acid derivative and preventive and therapeutic agent for bone and cartilage containing the same |
EA200000992A EA200000992A1 (ru) | 1998-03-27 | 1999-03-23 | Производное барбитуровой кислоты и содержащий его профилактический и терапевтический агент для костной и хрящевой системы |
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