JPH11246812A - ボールペン用油性インキ - Google Patents
ボールペン用油性インキInfo
- Publication number
- JPH11246812A JPH11246812A JP6405698A JP6405698A JPH11246812A JP H11246812 A JPH11246812 A JP H11246812A JP 6405698 A JP6405698 A JP 6405698A JP 6405698 A JP6405698 A JP 6405698A JP H11246812 A JPH11246812 A JP H11246812A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- ink
- parts
- polyvinylpyrrolidone
- complex
- oil
- Prior art date
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- Pending
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Abstract
(57)【要約】
【課題】インキボテが極端に少ない書き味の良好なボー
ルペン用油性インキを得ること。 【解決手段】 ポリビニルピロリドンとフェノール性の
水酸基を一つのベンゼン核に対し2個以上有する化合物
とを配合してなるボールペン用油性インキ。
ルペン用油性インキを得ること。 【解決手段】 ポリビニルピロリドンとフェノール性の
水酸基を一つのベンゼン核に対し2個以上有する化合物
とを配合してなるボールペン用油性インキ。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ボールペン用の油性イ
ンキ更に詳しくはボールペン特有のぼた落ち現象(以
下、インキボテとする)を極力抑制したボールペン用油
性インキに関するものである。
ンキ更に詳しくはボールペン特有のぼた落ち現象(以
下、インキボテとする)を極力抑制したボールペン用油
性インキに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のボールペン用油性インキは、一般
的に有機溶剤、着色剤、樹脂等より構成され、インキ漏
れを防ぐため粘度7000〜15000cpsの比較的
粘着性のインキを使用していた。
的に有機溶剤、着色剤、樹脂等より構成され、インキ漏
れを防ぐため粘度7000〜15000cpsの比較的
粘着性のインキを使用していた。
【0003】この場合、インキの粘着性が高いため筆記
時、インキがボールにまとわりついてしまい、ボール上
のインキの一部が紙面に転写せずに残り、回転するボー
ル上にインキが厚く堆積する。堆積したインキはボール
ペンチップの先端開口部に溜まってしまい、ある程度溜
った段階で紙面に落ちてインキボテとなる。このインキ
ボテの現象は筆跡の美観を損なうばかりでなく、またイ
ンキボテにより紙面に付着したインキは筆跡部分のイン
キに比べて著しく乾燥しにくいため接触した他のものを
汚してしまうという問題を引き起こすと云う油性ボール
ペン特有の”ボテ”と云う欠点が有った。
時、インキがボールにまとわりついてしまい、ボール上
のインキの一部が紙面に転写せずに残り、回転するボー
ル上にインキが厚く堆積する。堆積したインキはボール
ペンチップの先端開口部に溜まってしまい、ある程度溜
った段階で紙面に落ちてインキボテとなる。このインキ
ボテの現象は筆跡の美観を損なうばかりでなく、またイ
ンキボテにより紙面に付着したインキは筆跡部分のイン
キに比べて著しく乾燥しにくいため接触した他のものを
汚してしまうという問題を引き起こすと云う油性ボール
ペン特有の”ボテ”と云う欠点が有った。
【0004】従来よりインキボテを抑制するために、
(1)樹脂、界面活性剤等を種々組み合わせて添加し、
紙面への接着性を強くしたり、紙面へのヌレ性を良くす
ることによってインキの回転するボールから紙面への転
写性を良くする方法。(2)インキに曳糸性を持たせ、
紙面に転写したインキに対する追従性を高めたもの、等
があった。
(1)樹脂、界面活性剤等を種々組み合わせて添加し、
紙面への接着性を強くしたり、紙面へのヌレ性を良くす
ることによってインキの回転するボールから紙面への転
写性を良くする方法。(2)インキに曳糸性を持たせ、
紙面に転写したインキに対する追従性を高めたもの、等
があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述の従来のボールペ
ン用油性インキにおいては、(1)の具体的な添加剤と
して、ケトン樹脂、ロジン、ロジン変性マレイン酸樹脂
等の油溶性高分子やオレイン酸、ポリオキシエチレンア
ルキルエーテル類、ソルビタン脂肪酸エステル等の界面
活性剤を添加したもの等があるが十分に満足し得るもの
ではなかった。(2)の具体的な方法としては、高分子
量のポリビニルピロリドン等の曳糸性付与物を添加した
もの等が有るが大量に添加すると書き味を悪くさせるた
め、インキボテを十分に防ぐまでには添加できないと云
う欠点が有った。
ン用油性インキにおいては、(1)の具体的な添加剤と
して、ケトン樹脂、ロジン、ロジン変性マレイン酸樹脂
等の油溶性高分子やオレイン酸、ポリオキシエチレンア
ルキルエーテル類、ソルビタン脂肪酸エステル等の界面
活性剤を添加したもの等があるが十分に満足し得るもの
ではなかった。(2)の具体的な方法としては、高分子
量のポリビニルピロリドン等の曳糸性付与物を添加した
もの等が有るが大量に添加すると書き味を悪くさせるた
め、インキボテを十分に防ぐまでには添加できないと云
う欠点が有った。
【0006】JIS(S 6039)によれば、部分的
な筆跡幅が通常の筆跡(インキボテのない筆跡)の3〜
4倍程度になっているものをインキボテの大きさの限度
見本としている。具体的には資料中の図より、0.3m
m幅の筆跡の一部分が5.5cmにわたって最大幅0.
8mmとなっているものが示されている。従来の技術で
このような大きなボテは無くすことが出来たが0.3m
m幅の筆跡の一部分が2cmにわたって最大幅0.5m
mほどとなるの小さなボテを書き味を損なうことなく無
くすものではなかった。本発明は、インキボテが極端に
少なくしたボールペン用油性インキを得ることを目的と
する。
な筆跡幅が通常の筆跡(インキボテのない筆跡)の3〜
4倍程度になっているものをインキボテの大きさの限度
見本としている。具体的には資料中の図より、0.3m
m幅の筆跡の一部分が5.5cmにわたって最大幅0.
8mmとなっているものが示されている。従来の技術で
このような大きなボテは無くすことが出来たが0.3m
m幅の筆跡の一部分が2cmにわたって最大幅0.5m
mほどとなるの小さなボテを書き味を損なうことなく無
くすものではなかった。本発明は、インキボテが極端に
少なくしたボールペン用油性インキを得ることを目的と
する。
【0007】
【課題を解決するための手段】そこで本発明では、ポリ
ビニルピロリドンのボテ防止効果を活かし、強すぎる曳
糸性を制御することによってインキボテが極端に少なく
書き味も良いインキが得られるのではないかと考え鋭意
研究を重ねた。その結果、ポリビニルピロリドンをポリ
ビニルピロリドンの複合体に変えることによってボテ防
止効果を保ちながら曳糸性を少なくでき良好な書き味を
保てることを見いだし本発明を完成した。即ち、本発明
は、ポリビニルピロリドンとフェノール性の水酸基を一
つのベンゼン核に対し2個以上有する化合物とを配する
と共に、PH7.5以下に調整したことを特徴とするボ
ールペン用油性インキを要旨とする。
ビニルピロリドンのボテ防止効果を活かし、強すぎる曳
糸性を制御することによってインキボテが極端に少なく
書き味も良いインキが得られるのではないかと考え鋭意
研究を重ねた。その結果、ポリビニルピロリドンをポリ
ビニルピロリドンの複合体に変えることによってボテ防
止効果を保ちながら曳糸性を少なくでき良好な書き味を
保てることを見いだし本発明を完成した。即ち、本発明
は、ポリビニルピロリドンとフェノール性の水酸基を一
つのベンゼン核に対し2個以上有する化合物とを配する
と共に、PH7.5以下に調整したことを特徴とするボ
ールペン用油性インキを要旨とする。
【0008】以下、本発明を詳細に説明する。本発明
は、ポリビニルピロリドンとフェノール性の水酸基を一
つのベンゼン核に対し2個以上有する化合物とを配した
ことを特徴とするがフェノール性の水酸基を一つのベン
ゼン核に対し2個以上有する化合物はポリビニルピロリ
ドンと安定な複合体を形成する性質がある。「複合体」
とは「共有結合以外の結合であたかも一つの物質のよう
に挙動するもの」のことである。ポリビニルピロリドン
と複合体を形成するフェノール性の水酸基を一つのベン
ゼン核に対し2個以上有する化合物の例としては、タン
ニン酸、没食子酸、没食子酸メチル、没食子酸エチル、
没食子酸プロピル、没食子酸オクチル、没食子酸ラウリ
ル、没食子酸オレイル、没食子酸ステアリル、ガロカテ
キンガラート、ガロカルボン酸、3、5、7、3’、
4’−ペンタオキシフラバン、ピロガロール、ノルジヒ
ドログアヤレチック酸、プロトカテキュ酸、プロトカテ
キュ酸エチル、フロログルシノール、等があげられる。
次に、これらの化合物とポリビニルピロリドンとの複合
体はあらかじめインキ溶剤と混合し使用しても、インキ
の他の組成物を混合した後から添加する方法で用いても
良い。更に、これらの化合物以外の成分よりなるインキ
にこれらの化合物を攪拌しながら少量ずつ後添加してイ
ンキ中で複合体を生成させ本発明のインキを作る方法で
も良い。また、インキの他成分との混合性、相溶性など
によりこれらの化合物は単一もしくは数種類組み合わせ
て適宜用いることが出来る。但し、ポリビニルピロリド
ンとこれらの化合物の複合体はインキのPHがアルカリ
強いほど不安定であるためインキはPH7.5以下の中
性から酸性状態に調整することが必要である。インキを
中性から酸性状態に調整するためはオレイン酸、フタル
酸、テレフタル酸、トリメリット酸、ピロメリット酸、
酸性のリン酸エステル等の有機酸が適宜選択使用でき
る。
は、ポリビニルピロリドンとフェノール性の水酸基を一
つのベンゼン核に対し2個以上有する化合物とを配した
ことを特徴とするがフェノール性の水酸基を一つのベン
ゼン核に対し2個以上有する化合物はポリビニルピロリ
ドンと安定な複合体を形成する性質がある。「複合体」
とは「共有結合以外の結合であたかも一つの物質のよう
に挙動するもの」のことである。ポリビニルピロリドン
と複合体を形成するフェノール性の水酸基を一つのベン
ゼン核に対し2個以上有する化合物の例としては、タン
ニン酸、没食子酸、没食子酸メチル、没食子酸エチル、
没食子酸プロピル、没食子酸オクチル、没食子酸ラウリ
ル、没食子酸オレイル、没食子酸ステアリル、ガロカテ
キンガラート、ガロカルボン酸、3、5、7、3’、
4’−ペンタオキシフラバン、ピロガロール、ノルジヒ
ドログアヤレチック酸、プロトカテキュ酸、プロトカテ
キュ酸エチル、フロログルシノール、等があげられる。
次に、これらの化合物とポリビニルピロリドンとの複合
体はあらかじめインキ溶剤と混合し使用しても、インキ
の他の組成物を混合した後から添加する方法で用いても
良い。更に、これらの化合物以外の成分よりなるインキ
にこれらの化合物を攪拌しながら少量ずつ後添加してイ
ンキ中で複合体を生成させ本発明のインキを作る方法で
も良い。また、インキの他成分との混合性、相溶性など
によりこれらの化合物は単一もしくは数種類組み合わせ
て適宜用いることが出来る。但し、ポリビニルピロリド
ンとこれらの化合物の複合体はインキのPHがアルカリ
強いほど不安定であるためインキはPH7.5以下の中
性から酸性状態に調整することが必要である。インキを
中性から酸性状態に調整するためはオレイン酸、フタル
酸、テレフタル酸、トリメリット酸、ピロメリット酸、
酸性のリン酸エステル等の有機酸が適宜選択使用でき
る。
【0009】本発明のポリビニルピロリドンの複合体以
外のボールペン用油性インキの資材即ち有機溶剤、着色
剤、樹脂等は特に制限なく使用できる。即ち、本発明に
おいて、有機溶剤は従来ボールペン用油性インキに使用
されるものなら特に限定なく使用でき、例えばエチレン
グリコールモノフェニルエーテル、ベンジルアルコー
ル、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、
1,3−ブチレングリコール、へキシレングリコール、
テトラリン、プロピレングリコールモノフェニルエーテ
ル、ジプロピレングリコールモノメチルエーテル、ジプ
ロピレングリコールモノエチルエーテル、ジプロピレン
グリコールモノブチルエーテル、ジプロピレングリコー
ルモノメチルエーテルアセテート、トリプロピレングリ
コールモノメチルエーテル、N−メチル−2−ピロリド
ン等があり、これらを適宜選択して単独あるいは組み合
わせて使用でき、その使用量はインキ全量に対し30〜
70重量%が好ましい。
外のボールペン用油性インキの資材即ち有機溶剤、着色
剤、樹脂等は特に制限なく使用できる。即ち、本発明に
おいて、有機溶剤は従来ボールペン用油性インキに使用
されるものなら特に限定なく使用でき、例えばエチレン
グリコールモノフェニルエーテル、ベンジルアルコー
ル、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、
1,3−ブチレングリコール、へキシレングリコール、
テトラリン、プロピレングリコールモノフェニルエーテ
ル、ジプロピレングリコールモノメチルエーテル、ジプ
ロピレングリコールモノエチルエーテル、ジプロピレン
グリコールモノブチルエーテル、ジプロピレングリコー
ルモノメチルエーテルアセテート、トリプロピレングリ
コールモノメチルエーテル、N−メチル−2−ピロリド
ン等があり、これらを適宜選択して単独あるいは組み合
わせて使用でき、その使用量はインキ全量に対し30〜
70重量%が好ましい。
【0010】着色剤としては、従来、ボールペン用油性
インキに用いられている染料が用いられるが、調色、筆
跡特性改良のため顔料の併用も可能である。その具体例
を挙げると染料としては、バリファーストイエロー#3
104(C.I.13900A)、バリファーストイエ
ロー#3105(C.I.18690)、オリエントス
ピリットブラックAB(C.I.50415)、バリフ
ァーストブラック#3804(C.I.12195)、
バリファーストイエロー#1109、バリファーストオ
レンジ#2210、バリファーストレッド#1320、
バリファーストブルー#1605、バリファーストバイ
オレット#1701、オリエント オイル スカーレッ
ト#308、ニグロシンベースEX−BP(以上、オリ
エント化学工業(株)製の油性染料)、スピロンブラッ
ク GMHスペシャル、スピロンイエローC−2GH、
スピロンレッドC−GH、スピロンレッドC−BH、ス
ピロンブルーBPNH、スピロンブルーC−RH、スピ
ロンバイオレットC−RH、S.P.T.オレンジ6、
S.P.T.ブルー−111として、以上、保土谷化学
工業(株)製の油性染料)、ローダミンBベース(C.
I.45170B)住友化学工業(株)製油性染料)、
ビクトリアブルーF4R(C.I.42563B)
((株)B.A.S.F.社製、ドイツ)などの油性染
料などが例示できる。
インキに用いられている染料が用いられるが、調色、筆
跡特性改良のため顔料の併用も可能である。その具体例
を挙げると染料としては、バリファーストイエロー#3
104(C.I.13900A)、バリファーストイエ
ロー#3105(C.I.18690)、オリエントス
ピリットブラックAB(C.I.50415)、バリフ
ァーストブラック#3804(C.I.12195)、
バリファーストイエロー#1109、バリファーストオ
レンジ#2210、バリファーストレッド#1320、
バリファーストブルー#1605、バリファーストバイ
オレット#1701、オリエント オイル スカーレッ
ト#308、ニグロシンベースEX−BP(以上、オリ
エント化学工業(株)製の油性染料)、スピロンブラッ
ク GMHスペシャル、スピロンイエローC−2GH、
スピロンレッドC−GH、スピロンレッドC−BH、ス
ピロンブルーBPNH、スピロンブルーC−RH、スピ
ロンバイオレットC−RH、S.P.T.オレンジ6、
S.P.T.ブルー−111として、以上、保土谷化学
工業(株)製の油性染料)、ローダミンBベース(C.
I.45170B)住友化学工業(株)製油性染料)、
ビクトリアブルーF4R(C.I.42563B)
((株)B.A.S.F.社製、ドイツ)などの油性染
料などが例示できる。
【0011】顔料としてはPRINTEX 95、同7
5、同45、同P、同XE2、(以上、デグサ.ジャパ
ン(株)製)、#2400B、#1000、#MCF8
8、MA100、MA7、MA11、#50、#40、
#30、CF9、#20B、(以上、三菱化成工業
(株)製)、RAVEN7000、同2000、同12
00、同1000、同500、同410、同14(以
上、コロンビアカーボン日本(株)製)等のカーボンブ
ラック、P25(日本アエロジル(株)製)等の酸化チ
タン、黒色酸化鉄、黄色酸化鉄、赤色酸化鉄、群青、コ
バルトブルー、クロムグリーン、酸化クロム等の無機顔
料、ハンザイエロー10G、同5G、同3G、同4、同
GR、同A、パーマネントイエローNCG、パーマネン
トオレンジ、パーマネントブラウンFG、パーマネント
レッド4R(以上(株)ヘキスト社製、ドイツ、有機顔
料)、クロモフタール イェロー 2G、クロモフター
ル スカーレットA2G、オラリスリス レッドPR、
リソール レッドRS、ファナルピンク B、Gスープ
ラ、クロモフタール ブルー4G、クロモフタール ブ
ルーA3R、クロモフタール グリーンGF(以上、
(株)チバガイギー社製、スイス、有機顔料)モノライ
ト ファースト オレンジ3G、モノライト ファース
トレッドB、モノライト ファースト スカーレットR
B、モノライト ファースト カーミンB、モノライト
ファースト レッドLF、モノライト ファースト
ボルドー2R、ルビン トナー2B、モノライト レッ
ドD、ルビントナー 4B, ファーステル バイオレッ
ト R スープラ、ファーステルブルーB スープラ、
モノライト ファースト ブラウン3GV、モノライト
ファースト ブ ラックBX(以上(株)I.C.I社
製、英国、有機顔料)等の有機顔料が挙げられる。前記
した着色剤は、単独或いは他との組合せにより使用で
き、その使用量は色調等によっても異なるが、ボールペ
ン用油性インキ全量に対して10〜45重量%が好まし
い。また、染料、顔料は混合して使用することもでき
る。
5、同45、同P、同XE2、(以上、デグサ.ジャパ
ン(株)製)、#2400B、#1000、#MCF8
8、MA100、MA7、MA11、#50、#40、
#30、CF9、#20B、(以上、三菱化成工業
(株)製)、RAVEN7000、同2000、同12
00、同1000、同500、同410、同14(以
上、コロンビアカーボン日本(株)製)等のカーボンブ
ラック、P25(日本アエロジル(株)製)等の酸化チ
タン、黒色酸化鉄、黄色酸化鉄、赤色酸化鉄、群青、コ
バルトブルー、クロムグリーン、酸化クロム等の無機顔
料、ハンザイエロー10G、同5G、同3G、同4、同
GR、同A、パーマネントイエローNCG、パーマネン
トオレンジ、パーマネントブラウンFG、パーマネント
レッド4R(以上(株)ヘキスト社製、ドイツ、有機顔
料)、クロモフタール イェロー 2G、クロモフター
ル スカーレットA2G、オラリスリス レッドPR、
リソール レッドRS、ファナルピンク B、Gスープ
ラ、クロモフタール ブルー4G、クロモフタール ブ
ルーA3R、クロモフタール グリーンGF(以上、
(株)チバガイギー社製、スイス、有機顔料)モノライ
ト ファースト オレンジ3G、モノライト ファース
トレッドB、モノライト ファースト スカーレットR
B、モノライト ファースト カーミンB、モノライト
ファースト レッドLF、モノライト ファースト
ボルドー2R、ルビン トナー2B、モノライト レッ
ドD、ルビントナー 4B, ファーステル バイオレッ
ト R スープラ、ファーステルブルーB スープラ、
モノライト ファースト ブラウン3GV、モノライト
ファースト ブ ラックBX(以上(株)I.C.I社
製、英国、有機顔料)等の有機顔料が挙げられる。前記
した着色剤は、単独或いは他との組合せにより使用で
き、その使用量は色調等によっても異なるが、ボールペ
ン用油性インキ全量に対して10〜45重量%が好まし
い。また、染料、顔料は混合して使用することもでき
る。
【0012】インキ粘度を上昇させたり、筆跡の定着性
を良くするために添加する樹脂としては、ボールペン用
油性インキに使用されているものなら適宜選択使用でき
る。一例を挙げると、ケトン樹脂、キシレン樹脂、ポリ
エチレンオキサイド、ロジン樹脂、テルペン系樹脂、ク
マロンーインデン樹脂、ポリビニルブチラール、ポリビ
ニルピロリドン、ビニルピロリドン−酢酸ビニル共重合
物、ポリメタクリル酸エステル、ポリアクリル酸ポリメ
タクリル酸共重合物等が挙げられる。
を良くするために添加する樹脂としては、ボールペン用
油性インキに使用されているものなら適宜選択使用でき
る。一例を挙げると、ケトン樹脂、キシレン樹脂、ポリ
エチレンオキサイド、ロジン樹脂、テルペン系樹脂、ク
マロンーインデン樹脂、ポリビニルブチラール、ポリビ
ニルピロリドン、ビニルピロリドン−酢酸ビニル共重合
物、ポリメタクリル酸エステル、ポリアクリル酸ポリメ
タクリル酸共重合物等が挙げられる。
【0013】本発明のボールペン用油性インキには必要
に応じて上記成分以外に、各種添加剤、界面活性剤が使
用できる。一例を挙げると、酸化防止剤、紫外線吸収
剤、防錆剤の他、筆記性、運筆性改良等に用いられる各
種界面活性剤、例えば、脂肪酸塩類、高級アルコール硫
酸エステル塩類、脂肪酸硫酸エステル塩類、アルキルア
リルスルホン酸塩類等の陰イオン界面活性剤、デカグリ
セリン脂肪酸エステル、ヘキサグリセリン脂肪酸エステ
ル、ポリオキシエチレンアルキルエーテル類、ソルビタ
ン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪
酸エステル、ポリオキシエチレングリセリン脂肪酸エス
テル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキ
ルエ−テル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエ−
テル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油などの非イオン
系界面活性剤等が挙げられる。
に応じて上記成分以外に、各種添加剤、界面活性剤が使
用できる。一例を挙げると、酸化防止剤、紫外線吸収
剤、防錆剤の他、筆記性、運筆性改良等に用いられる各
種界面活性剤、例えば、脂肪酸塩類、高級アルコール硫
酸エステル塩類、脂肪酸硫酸エステル塩類、アルキルア
リルスルホン酸塩類等の陰イオン界面活性剤、デカグリ
セリン脂肪酸エステル、ヘキサグリセリン脂肪酸エステ
ル、ポリオキシエチレンアルキルエーテル類、ソルビタ
ン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪
酸エステル、ポリオキシエチレングリセリン脂肪酸エス
テル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキ
ルエ−テル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエ−
テル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油などの非イオン
系界面活性剤等が挙げられる。
【0014】
【作用】本発明のボールペン用油性インキにより、筆記
に伴うインキボテが極端に少なくなる理由は次のように
考えられる。高分子量のポリビニルピロリドンはインキ
溶剤に良く溶けるため分子鎖は広く伸びて溶解してい
る。また、複数のポリビニルピロリドン分子と水素結合
等をして更に巨大分子化しているためインキに曳糸距離
が数センチ〜数十センチもの大きな曳糸性を付与する作
用が有る。一方、ポリビニルピロリドンとフェノール性
の水酸基を一つのベンゼン核に対し2個以上有する化合
物はPH7.5以下の中性から酸性のインキ中で水素結
合等により安定な複合体を作る。この複合体は活性な水
素結合が複合体形成前のポリビニルピロリドン分子に比
べて減少しているため、複数の複合体同志が複合して更
に巨大化し大きい曳糸性をインキに付与する性質は大幅
に低下する。又、タンニン酸のようにフェノール性の水
酸基を一つのベンゼン核に対し2個以上有するベンゼン
核を複数有する化合物はポリビニルピロリドンとの間で
複数の複合体結合を形成したり複数のポリビニルピロリ
ドンとのあいだで複合体を形成するため複合体は1種の
架橋構造を形成する。このため、インキ溶剤中での分子
鎖の広がりが架橋により制限されて小さくなる。よっ
て、他のポリビニルピロリドンと絡み合うことも、自身
の分子鎖の周りにインキ溶剤等を水素結合等で結びつけ
インキに曳糸性を付与する性質も更に小さくなる。曳糸
性は見かけ上小さくなっているが基本骨格の分子量は小
さくなっていないため、曳糸性の長さは短くなっている
が、曳糸性の強さは弱くなっていないため、ボール表面
から紙面までと云った数ミリの短い距離での曳糸強度は
バネが太くなるようにむしろ大きくなっており、紙面に
転写しきれなかった僅かなインキは曳糸距離は短いが強
力な曳糸作用により紙面に引き戻され転写されるためボ
ール上に便ど堆積こなくなる。その結果、ボールペンチ
ップの先端開口部のインキの吐出する隙間に入りきれな
いインキが極端に少なくなり、インキボテが極端に少な
いボールペン用油性インキが得られたものと考えられ
る。更にこの複合体は曳糸距離が短いためボール後方の
インキにまで曳糸性の影響を及ぼさない粘着性が小さい
インキとなるためボールの回転を妨げないため良好な書
き味を兼ね備えたインキが得られたものと考えられる。
に伴うインキボテが極端に少なくなる理由は次のように
考えられる。高分子量のポリビニルピロリドンはインキ
溶剤に良く溶けるため分子鎖は広く伸びて溶解してい
る。また、複数のポリビニルピロリドン分子と水素結合
等をして更に巨大分子化しているためインキに曳糸距離
が数センチ〜数十センチもの大きな曳糸性を付与する作
用が有る。一方、ポリビニルピロリドンとフェノール性
の水酸基を一つのベンゼン核に対し2個以上有する化合
物はPH7.5以下の中性から酸性のインキ中で水素結
合等により安定な複合体を作る。この複合体は活性な水
素結合が複合体形成前のポリビニルピロリドン分子に比
べて減少しているため、複数の複合体同志が複合して更
に巨大化し大きい曳糸性をインキに付与する性質は大幅
に低下する。又、タンニン酸のようにフェノール性の水
酸基を一つのベンゼン核に対し2個以上有するベンゼン
核を複数有する化合物はポリビニルピロリドンとの間で
複数の複合体結合を形成したり複数のポリビニルピロリ
ドンとのあいだで複合体を形成するため複合体は1種の
架橋構造を形成する。このため、インキ溶剤中での分子
鎖の広がりが架橋により制限されて小さくなる。よっ
て、他のポリビニルピロリドンと絡み合うことも、自身
の分子鎖の周りにインキ溶剤等を水素結合等で結びつけ
インキに曳糸性を付与する性質も更に小さくなる。曳糸
性は見かけ上小さくなっているが基本骨格の分子量は小
さくなっていないため、曳糸性の長さは短くなっている
が、曳糸性の強さは弱くなっていないため、ボール表面
から紙面までと云った数ミリの短い距離での曳糸強度は
バネが太くなるようにむしろ大きくなっており、紙面に
転写しきれなかった僅かなインキは曳糸距離は短いが強
力な曳糸作用により紙面に引き戻され転写されるためボ
ール上に便ど堆積こなくなる。その結果、ボールペンチ
ップの先端開口部のインキの吐出する隙間に入りきれな
いインキが極端に少なくなり、インキボテが極端に少な
いボールペン用油性インキが得られたものと考えられ
る。更にこの複合体は曳糸距離が短いためボール後方の
インキにまで曳糸性の影響を及ぼさない粘着性が小さい
インキとなるためボールの回転を妨げないため良好な書
き味を兼ね備えたインキが得られたものと考えられる。
【0015】以下、本発明を実施例によって詳細に説明
するが、単に「部」とあるのは、重量部を示す。
するが、単に「部」とあるのは、重量部を示す。
【0016】 複合体液1の調整 フェニルセロソルブ(溶剤、エチレングリコールモノフェニルエーテル) 27.97部 ベンジルアルコール 27.98部 ポリビニルピロリドンK−90(BASF社製、ドイツ) 0.5部 上記成分よりなる溶液を60℃で攪拌しながら没食子酸
エチル0.15部を加え1時間攪拌してポリビニルピロ
リドンK−90の没食子酸エチル複合体の溶液を得た。
エチル0.15部を加え1時間攪拌してポリビニルピロ
リドンK−90の没食子酸エチル複合体の溶液を得た。
【0017】 複合体溶液2の調整 フェニルセロソルブ(溶剤、エチレングリコールモノフェニルエーテル) 27.9部 ベンジルアルコール 28.0部 ポリビニルピロリドンK−90(BASF社製、ドイツ) 0.6部 上記成分よりなる溶液を60℃で攪拌しながら没食子酸
0.2部を加え1時間攪拌してポリビニルピロリドンK
−90の没食子酸複合体の溶液を得た。
0.2部を加え1時間攪拌してポリビニルピロリドンK
−90の没食子酸複合体の溶液を得た。
【0018】 複合体溶液3の調整 フェニルセロソルブ(溶剤、エチレングリコールモノフェニルエーテル) 27.8部 ベンジルアルコール 27.9部 ポリビニルピロリドンK−90(BASF社製、ドイツ) 0.7部 上記成分よりなる溶液を60℃で攪拌しながらタンニン
酸0.1部を加え1時間攪拌してポリビニルピロリドン
K−90のタンニン酸複合体の溶液を得た。
酸0.1部を加え1時間攪拌してポリビニルピロリドン
K−90のタンニン酸複合体の溶液を得た。
【0019】 複合体溶液4の調整 フェニルセロソルブ(溶剤、エチレングリコールモノフェニルエーテル) 27.5部 ベンジルアルコール 27.5部 ポリビニルピロリドンK−90(BASF社製、ドイツ) 0.7部 上記成分よりなる溶液を60℃で攪拌しながらノルジヒ
ドログアヤレチック酸0.1部を加え1時間攪拌してポ
リビニルピロリドンK−90のノルジヒドログアヤレチ
ック酸複合体の溶液を得た。
ドログアヤレチック酸0.1部を加え1時間攪拌してポ
リビニルピロリドンK−90のノルジヒドログアヤレチ
ック酸複合体の溶液を得た。
【0020】 複合体溶液5の調整 フェニルセロソルブ(溶剤、エチレングリコールモノフェニルエーテル) 27.0部 ベンジルアルコール 27.0部 ポリビニルピロリドンK−90(BASF社製、ドイツ) 0.6部 上記成分よりなる溶液を60℃で攪拌しながら没食子酸
メチル0.15部を加え1時間攪拌してポリビニルピロ
リドンK−90の没食子酸メチル複合体の溶液を得た。
メチル0.15部を加え1時間攪拌してポリビニルピロ
リドンK−90の没食子酸メチル複合体の溶液を得た。
【0021】 複合体溶液6の調整 フェニルセロソルブ(溶剤、エチレングリコールモノフェニルエーテル) 28.3部 ベンジルアルコール 28.4部 ヘキシレングリコール 5.0部 ポリビニルピロリドンK−90(BASF社製、ドイツ) 0.6部 上記成分よりなる溶液を60℃で攪拌しながら没食子酸
プロピル0.15部を加え1時間攪拌してポリビニルピ
ロリドンK−90の没食子酸プロピル複合体の溶液を得
た。
プロピル0.15部を加え1時間攪拌してポリビニルピ
ロリドンK−90の没食子酸プロピル複合体の溶液を得
た。
【0022】 複合体溶液7の調整 フェニルセロソルブ(溶剤、エチレングリコールモノフェニルエーテル) 26.3部 ベンジルアルコール 26.4部 ブタンジオール 3.0部 ポリビニルピロリドンK−90(BASF社製、ドイツ) 0.6部 上記成分よりなる溶液を60℃で攪拌しながら没食子酸
ラウリル0.1部及び没食子酸0.1部を加え1時間攪
拌してポリビニルピロリドンK−90の没食子酸ラウリ
ル、没食子酸の複合体の溶液を得た。
ラウリル0.1部及び没食子酸0.1部を加え1時間攪
拌してポリビニルピロリドンK−90の没食子酸ラウリ
ル、没食子酸の複合体の溶液を得た。
【0023】 複合体溶液8の調整 フェニルセロソルブ(溶剤、エチレングリコールモノフェニルエーテル) 27.8部 ベンジルアルコール 27.9部 N−メチル2ピロリドン 2.0部 オレイン酸 5.0部 ポリビニルピロリドンK−90(BASF社製、ドイツ) 0.6部 上記成分よりなる溶液を60℃で攪拌しながら没食子酸
ステアリル0.2部を加え1時間攪拌してポリビニルピ
ロリドンK−90の没食子酸ステアリル複合体の溶液を
得た。
ステアリル0.2部を加え1時間攪拌してポリビニルピ
ロリドンK−90の没食子酸ステアリル複合体の溶液を
得た。
【0024】 実施例1 複合体溶液1 56.6部 ケトン樹脂 10.0部 オレイン酸 2.0部 ソルビタンセスキオレエート 2.0部 バリファーストブラック3820(染料、オリエント化学工業(株)製) 20.0部 バリファーストバイオレット1701(染料、オリエント化学工業(株)製) 10.0部 複合体溶液1に他の配合物を60℃で攪拌しながら添加
した。添加後、更に80℃5時間攪拌してPH4.1の
黒色インキを得た。
した。添加後、更に80℃5時間攪拌してPH4.1の
黒色インキを得た。
【0025】 実施例2 複合体溶液2 56.7部 ケトン樹脂 10.0部 ソルビタンセスキオレエート 2.0部 バリファーストブラック3820(染料、オリエント化学工業(株)製) 20.0部 バリファーストバイオレット1701(染料、オリエント化学工業(株)製) 10.0部 複合体溶液2に他の配合物を60℃で攪拌しながら添加
した。添加後、更に80℃5時間攪拌してPH6.7の
黒色インキを得た。
した。添加後、更に80℃5時間攪拌してPH6.7の
黒色インキを得た。
【0026】 実施例3 複合体溶液3 56.5部 ケトン樹脂 10.0部 プライサーフA212C(第一工業製薬(株)製界面活性剤) 1.0部 ソルビタンセスキオレエート 2.0部 バリファーストブラック3820(染料、オリエント化学工業(株)製) 20.0部 バリファーストバイオレット1701(染料、オリエント化学工業(株)製) 10.0部 複合体溶液3に他の化合物を60℃で攪拌しながら添加
した。添加後、更に80℃5時間攪拌してPH3.7.
の黒色インキを得た。
した。添加後、更に80℃5時間攪拌してPH3.7.
の黒色インキを得た。
【0027】 実施例4 複合体溶液4 55.8部 ケトン樹脂 10.0部 オレイン酸 2.0部 ソルビタンセスキオレエート 2.0部 バリファーストブラック3820(染料、オリエント化学工業(株)製) 20.0部 バリファーストバイオレット1701(染料、オリエント化学工業(株)製) 10.0部 複合体溶液4に他の配合物を60℃で攪拌しながら添加
した。添加後、更に80℃5時間攪拌してPH4.1の
黒色インキを得た。
した。添加後、更に80℃5時間攪拌してPH4.1の
黒色インキを得た。
【0028】 実施例5 複合体溶液5 54.75部 ケトン樹脂 10.0部 オレイン酸 2.0部 ソルビタンセスキオレエート 2.0部 バリファーストブラック3820(染料、オリエント化学工業(株)製) 20.0部 バリファーストバイオレット1701(染料、オリエント化学工業(株)製) 10.0部 複合体溶液5に他の配合物を60℃で攪拌しながら添加
した。添加後、更に80℃5時間攪拌してPH4.1の
黒色インキを得た。
した。添加後、更に80℃5時間攪拌してPH4.1の
黒色インキを得た。
【0029】 実施例6 複合体溶液6 62.45部 ケトン樹脂 14.0部 オレイン酸 2.0部 ソルビタンセスキオレエート 2.0部 バリファーストブルー1607(染料、オリエント化学工業(株)製) 20.0部 複合体溶液6に他の配合物を60℃で攪拌しながら添加
した。添加後、更に80℃5時間攪拌してPH4.7の
青色インキを得た。
した。添加後、更に80℃5時間攪拌してPH4.7の
青色インキを得た。
【0030】 実施例7 複合体溶液7 56.5部 ケトン樹脂 13.0部 オキシエチレンドデシルアミン 1.0部 ソルビタンセスキオレエート 2.0部 スピロンレッドC−GH(染料、保土ヶ谷化学工業(株)製) 12.0部 スピロンオレンジ(染料、保土ヶ谷化学工業(株)製) 15.0部 複合体溶液7に他の配合物を60℃で攪拌しながら添加
した。添加後、更に80℃5時間攪拌してPH7.5の
赤色インキを得た。
した。添加後、更に80℃5時間攪拌してPH7.5の
赤色インキを得た。
【0031】 実施例8 複合体溶液8 63.5部 ケトン樹脂 15.0部 オレイン酸 2.0部 ソルビタンセスキオレエート 2.0部 カーボンブラック 18.0部 複合体溶液8に他の配合物を60℃で攪拌しながら添加
した。添加後、更に80℃5時間攪拌してPH4.1の
黒色インキを得た。
した。添加後、更に80℃5時間攪拌してPH4.1の
黒色インキを得た。
【0032】 実施例9 フェニルセロソルブ(溶剤、エチレングリコールモノフェニルエーテル) 42.0部 ベンジルアルコール 28.0部 ポリビニルピロリドンK−30(BASF社製、ドイツ) 12.0部 テトラリン 2.0部 ソルビタンセスキオレエート 2.0部 バリファーストブルー#1607 12.0部 バリファーストブルー#1621 12.0部 オレイン酸 2.0部 タンニン酸 2.4部 上記配合物のうち、先ず、フェニルセロソルブ、ベンジ
ルアルコール、ポリビニルピロリドンK−30を混合し
た溶液に、テトラリン、バリファーストブルー#160
7、バリファーストブルー#1621、オレイン酸を加
え5時間攪拌し、次いで、タンニン酸を添加後更に80
℃5時間攪拌してPH6.5の青色インキを得た。
ルアルコール、ポリビニルピロリドンK−30を混合し
た溶液に、テトラリン、バリファーストブルー#160
7、バリファーストブルー#1621、オレイン酸を加
え5時間攪拌し、次いで、タンニン酸を添加後更に80
℃5時間攪拌してPH6.5の青色インキを得た。
【0033】 実施例10 フェニルセロソルブ(溶剤、エチレングリコールモノフェニルエーテル) 27.8部 ベンジルアルコール 27.9部 ポリビニルピロリドンK−90(BASF社製、ドイツ) 0.7部 ケトン樹脂 10.0部 オレイン酸 2.0部 ソルビタンセスキオレエート 2.0部 バリファーストブラック3820(染料、オリエント化学工業(株)製) 20.0部 バリファーストバイオレット1701(染料、オリエント化学工業(株)製) 10.0部 ガロカテキンガラート 0.1部 上記配合物のうち、先ず、フェニルセロソルブ、ベンジ
ルアルコール、ポリビニルピロリドンK−90を混合し
た溶液に、ケトン樹脂、オレイン酸、ソルビタンセスキ
オレエート、バリファーストブラックー3820、バリ
ファーストバイオレット1701を加え80℃で5時間
攪拌し、次いで、ガロカテキンガラートを添加後更に8
0℃1時間攪拌してPH4.0の黒色インキを得た。
ルアルコール、ポリビニルピロリドンK−90を混合し
た溶液に、ケトン樹脂、オレイン酸、ソルビタンセスキ
オレエート、バリファーストブラックー3820、バリ
ファーストバイオレット1701を加え80℃で5時間
攪拌し、次いで、ガロカテキンガラートを添加後更に8
0℃1時間攪拌してPH4.0の黒色インキを得た。
【0034】比較例1 実施例1において没食子酸エチル0.15部を除いた以
外は全く同様にして黒色インキを得た。
外は全く同様にして黒色インキを得た。
【0035】比較例2 実施例2において没食子酸0.2部を除いた以外は全く
同様にして黒色インキを得た。
同様にして黒色インキを得た。
【0036】比較例3 実施例9においてタンニン酸2.4部を除いた以外は全
く同様にして青色インキを得た。
く同様にして青色インキを得た。
【0037】
【発明の効果】実施例1〜10及び比較例1〜3のボー
ルペン用油性インキを市販の金属チップ油性ボールペン
本体BK100(ぺんてる(株)製)に各0.25g充
填し、インキボテ及び書き味について試験を行った。結
果を表1、表2に示す。
ルペン用油性インキを市販の金属チップ油性ボールペン
本体BK100(ぺんてる(株)製)に各0.25g充
填し、インキボテ及び書き味について試験を行った。結
果を表1、表2に示す。
【0038】インキボテ数計測試験;筆記加重200
g、筆記角度70度、筆記速度7cm/secで上質紙
に螺旋を1000m描いた後、筆跡をScale Lu
pe(東海産業(株)製)で観察し、螺旋筆跡上にある
インキボテの個数を計測した。
g、筆記角度70度、筆記速度7cm/secで上質紙
に螺旋を1000m描いた後、筆跡をScale Lu
pe(東海産業(株)製)で観察し、螺旋筆跡上にある
インキボテの個数を計測した。
【0039】インキボテは通常の筆跡の面積のおよそ
1.5倍程度のものを0.25個、それ以上3倍程度の
ものを0.50個、JIS S 6039で規定された
インキボテと同等のものを1.00個として計測し、合
計したものをインキボテ数とした。試験数n=4であり
平均値を記載する。
1.5倍程度のものを0.25個、それ以上3倍程度の
ものを0.50個、JIS S 6039で規定された
インキボテと同等のものを1.00個として計測し、合
計したものをインキボテ数とした。試験数n=4であり
平均値を記載する。
【0040】書き味(筆記抵抗値)試験;ペン先垂直荷
重100g、筆記角度70度、回転速度3回/毎分、筆
記速度4cm/secで上質紙に紙面と筆記具とが11
0度の角度を示す線の方向に直線を書いている時、この
筆記方向に対して逆方向にかかる筆記抵抗値をペン先部
に当てた圧力センサーで検出して測定し筆記抵抗値とし
た。試験数n=10であり平均値を記載する。
重100g、筆記角度70度、回転速度3回/毎分、筆
記速度4cm/secで上質紙に紙面と筆記具とが11
0度の角度を示す線の方向に直線を書いている時、この
筆記方向に対して逆方向にかかる筆記抵抗値をペン先部
に当てた圧力センサーで検出して測定し筆記抵抗値とし
た。試験数n=10であり平均値を記載する。
【0041】
【表1】
【0042〈稲領【表2】
【0043】以上のように、本発明のボールペン用油性
インキは、インキボテが極端に少ない書き味の良好なも
のである。
インキは、インキボテが極端に少ない書き味の良好なも
のである。
Claims (1)
- 【請求項1】 ポリビニルピロリドンとフェノール性の
水酸基を一つのベンゼン核に対し2個以上有する化合物
とを配すると共に、PH7.5以下に調整したことを特
徴とするボールペン用油性インキ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6405698A JPH11246812A (ja) | 1998-02-27 | 1998-02-27 | ボールペン用油性インキ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6405698A JPH11246812A (ja) | 1998-02-27 | 1998-02-27 | ボールペン用油性インキ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11246812A true JPH11246812A (ja) | 1999-09-14 |
Family
ID=13247065
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6405698A Pending JPH11246812A (ja) | 1998-02-27 | 1998-02-27 | ボールペン用油性インキ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11246812A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010111871A (ja) * | 2008-11-07 | 2010-05-20 | Lg Display Co Ltd | インク組成物及びこれを用いた液晶表示装置の製造方法 |
JP2011137106A (ja) * | 2009-12-28 | 2011-07-14 | Pilot Corporation | 油性ボールペン用インキ組成物 |
US9169409B2 (en) | 2008-11-07 | 2015-10-27 | Lg Display Co., Ltd. | Ink composition for imprint lithography and roll printing |
JP2017008256A (ja) * | 2015-06-25 | 2017-01-12 | 株式会社パイロットコーポレーション | マーキングペン用油性インキ組成物及びそれを収容したマーキングペン |
JP2018024721A (ja) * | 2016-08-08 | 2018-02-15 | 株式会社パイロットコーポレーション | 筆記具用油性インキ組成物及びそれを用いた筆記具 |
JP2018065917A (ja) * | 2016-10-19 | 2018-04-26 | 株式会社パイロットコーポレーション | 油性ボールペン用インキ組成物及びそれを用いた油性ボールペン |
-
1998
- 1998-02-27 JP JP6405698A patent/JPH11246812A/ja active Pending
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010111871A (ja) * | 2008-11-07 | 2010-05-20 | Lg Display Co Ltd | インク組成物及びこれを用いた液晶表示装置の製造方法 |
US9169409B2 (en) | 2008-11-07 | 2015-10-27 | Lg Display Co., Ltd. | Ink composition for imprint lithography and roll printing |
JP2011137106A (ja) * | 2009-12-28 | 2011-07-14 | Pilot Corporation | 油性ボールペン用インキ組成物 |
JP2017008256A (ja) * | 2015-06-25 | 2017-01-12 | 株式会社パイロットコーポレーション | マーキングペン用油性インキ組成物及びそれを収容したマーキングペン |
JP2018024721A (ja) * | 2016-08-08 | 2018-02-15 | 株式会社パイロットコーポレーション | 筆記具用油性インキ組成物及びそれを用いた筆記具 |
JP2018065917A (ja) * | 2016-10-19 | 2018-04-26 | 株式会社パイロットコーポレーション | 油性ボールペン用インキ組成物及びそれを用いた油性ボールペン |
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