JPH11189117A - 乗員拘束装置 - Google Patents
乗員拘束装置Info
- Publication number
- JPH11189117A JPH11189117A JP9357998A JP35799897A JPH11189117A JP H11189117 A JPH11189117 A JP H11189117A JP 9357998 A JP9357998 A JP 9357998A JP 35799897 A JP35799897 A JP 35799897A JP H11189117 A JPH11189117 A JP H11189117A
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- JP
- Japan
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- belt
- bag
- occupant
- pressure gas
- chest
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- Automotive Seat Belt Assembly (AREA)
- Air Bags (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 共通のインフレータが発生する高圧ガスで膨
張して乗員の胸部および頭部を効果的に保護し得る乗員
拘束装置を提供する。 【解決手段】 シートに座った乗員の胸部を拘束するシ
ョルダーベルト6の内部にベルト膨張用バッグ12を収
納し、このベルト膨張用バッグ12をインフレータ11
が発生する高圧ガスで膨張させることにより、乗員をシ
ートに柔らかく拘束するとともに乗員の胸部側面を保護
する。ベルト膨張用バッグ12の上部に接続された補助
バッグ28は、ベルト膨張用バッグ12から連通口29
を介して供給される高圧ガスで膨張して乗員の頭部と車
体内面との間に展開する。ベルト膨張用バッグ12と補
助バッグ28とを別体に構成することにより、ベルト膨
張用バッグ12の形状に束縛されずに補助バッグ28の
形状を設定することができるため、補助バッグ28によ
る乗員の頭部の保護を効果的に行うことができる。
張して乗員の胸部および頭部を効果的に保護し得る乗員
拘束装置を提供する。 【解決手段】 シートに座った乗員の胸部を拘束するシ
ョルダーベルト6の内部にベルト膨張用バッグ12を収
納し、このベルト膨張用バッグ12をインフレータ11
が発生する高圧ガスで膨張させることにより、乗員をシ
ートに柔らかく拘束するとともに乗員の胸部側面を保護
する。ベルト膨張用バッグ12の上部に接続された補助
バッグ28は、ベルト膨張用バッグ12から連通口29
を介して供給される高圧ガスで膨張して乗員の頭部と車
体内面との間に展開する。ベルト膨張用バッグ12と補
助バッグ28とを別体に構成することにより、ベルト膨
張用バッグ12の形状に束縛されずに補助バッグ28の
形状を設定することができるため、補助バッグ28によ
る乗員の頭部の保護を効果的に行うことができる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両の側面衝突時
にインフレータが発生する高圧ガスで膨張して乗員の胸
部および頭部を保護し得る乗員拘束装置に関する。
にインフレータが発生する高圧ガスで膨張して乗員の胸
部および頭部を保護し得る乗員拘束装置に関する。
【0002】
【従来の技術】車両の側面衝突時にドアあるいはセンタ
ーピラーと乗員との間に展開し、乗員の胸部および頭部
を保護する側面衝突用のエアバッグ装置は、特開平9−
220993号公報により既に知られている。またシー
トベルトのショルダーベルトの内部にバッグを収納し、
車両の側面衝突時に前記バッグを膨張させて乗員の胸部
および頭部を保護するエアベルト装置は、特開平6−6
4493号公報により既に知られている。
ーピラーと乗員との間に展開し、乗員の胸部および頭部
を保護する側面衝突用のエアバッグ装置は、特開平9−
220993号公報により既に知られている。またシー
トベルトのショルダーベルトの内部にバッグを収納し、
車両の側面衝突時に前記バッグを膨張させて乗員の胸部
および頭部を保護するエアベルト装置は、特開平6−6
4493号公報により既に知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来の
側面衝突用のエアバッグ装置は、乗員の胸部を保護する
胸部バッグ部分の上方に乗員の頭部を保護する頭部バッ
グ部分を一体に連設しているので、そのエアバッグ装置
にシートベルトを併用すると、前記頭部バッグ部分がシ
ートベルトのショルダーベルトと干渉してスムーズな展
開が妨げられる可能性がある。また上記従来の側面衝突
用のエアベルト装置は、1本のショルダーベルトを膨張
させて乗員の胸部および頭部の両方を保護する必要があ
るため、そのショルダーベルトを乗員の頭部を効果的に
保護し得る形状に膨張させるのが難しいという問題があ
る。
側面衝突用のエアバッグ装置は、乗員の胸部を保護する
胸部バッグ部分の上方に乗員の頭部を保護する頭部バッ
グ部分を一体に連設しているので、そのエアバッグ装置
にシートベルトを併用すると、前記頭部バッグ部分がシ
ートベルトのショルダーベルトと干渉してスムーズな展
開が妨げられる可能性がある。また上記従来の側面衝突
用のエアベルト装置は、1本のショルダーベルトを膨張
させて乗員の胸部および頭部の両方を保護する必要があ
るため、そのショルダーベルトを乗員の頭部を効果的に
保護し得る形状に膨張させるのが難しいという問題があ
る。
【0004】本発明は前述の事情に鑑みてなされたもの
で、共通のインフレータが発生する高圧ガスで膨張して
乗員の胸部および頭部を効果的に保護し得る乗員拘束装
置を提供することを目的とする。
で、共通のインフレータが発生する高圧ガスで膨張して
乗員の胸部および頭部を効果的に保護し得る乗員拘束装
置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、請求項1に記載された発明は、高圧ガスを発生する
インフレータと、シートに座った乗員の胸部を拘束する
ショルダーベルトと、ショルダーベルトの内部に収納さ
れたベルト膨張用バッグとを備えてなり、車両の側面衝
突の衝撃が検出されたときにインフレータが発生する高
圧ガスをベルト膨張用バッグに供給し、ショルダーベル
トを膨張させて乗員の胸部を保護する乗員拘束装置にお
いて、インフレータからベルト膨張用バッグに供給され
た高圧ガスの一部をショルダーベルトの上部に取り付け
た補助バッグに供給することにより、この補助バッグを
乗員の頭部と車体内面との間に展開させることを特徴と
する。
に、請求項1に記載された発明は、高圧ガスを発生する
インフレータと、シートに座った乗員の胸部を拘束する
ショルダーベルトと、ショルダーベルトの内部に収納さ
れたベルト膨張用バッグとを備えてなり、車両の側面衝
突の衝撃が検出されたときにインフレータが発生する高
圧ガスをベルト膨張用バッグに供給し、ショルダーベル
トを膨張させて乗員の胸部を保護する乗員拘束装置にお
いて、インフレータからベルト膨張用バッグに供給され
た高圧ガスの一部をショルダーベルトの上部に取り付け
た補助バッグに供給することにより、この補助バッグを
乗員の頭部と車体内面との間に展開させることを特徴と
する。
【0006】上記構成によれば、車両の側面衝突の衝撃
が検出されると、インフレータが発生する高圧ガスがベ
ルト膨張用バッグに供給されてショルダーベルトが膨張
し、乗員の胸部をシートに拘束して側面衝突の衝撃から
乗員の胸部を保護することができる。ショルダーベルト
を膨張させた高圧ガスの一部が補助バッグに供給される
と、その補助バッグが膨張して乗員の頭部と車体内面と
の間に展開するため、側面衝突の衝撃から乗員の頭部を
保護することができる。ベルト膨張用バッグと補助バッ
グとを別体に構成することにより、ベルト膨張用バッグ
の形状に束縛されることなく補助バッグの形状を設定す
ることができるため、補助バッグによる乗員の頭部の保
護を効果的に行うことができる。しかもベルト膨張用バ
ッグおよび補助バッグを共通のインフレータで膨張させ
るので、構造を簡略化してコストの削減を図ることがで
きる。
が検出されると、インフレータが発生する高圧ガスがベ
ルト膨張用バッグに供給されてショルダーベルトが膨張
し、乗員の胸部をシートに拘束して側面衝突の衝撃から
乗員の胸部を保護することができる。ショルダーベルト
を膨張させた高圧ガスの一部が補助バッグに供給される
と、その補助バッグが膨張して乗員の頭部と車体内面と
の間に展開するため、側面衝突の衝撃から乗員の頭部を
保護することができる。ベルト膨張用バッグと補助バッ
グとを別体に構成することにより、ベルト膨張用バッグ
の形状に束縛されることなく補助バッグの形状を設定す
ることができるため、補助バッグによる乗員の頭部の保
護を効果的に行うことができる。しかもベルト膨張用バ
ッグおよび補助バッグを共通のインフレータで膨張させ
るので、構造を簡略化してコストの削減を図ることがで
きる。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、添
付図面に示した本発明の実施例に基づいて説明する。
付図面に示した本発明の実施例に基づいて説明する。
【0008】図1〜図6は本発明の一実施例を示すもの
で、図1は車両のフロントシート部の側面図、図2は図
1の2方向矢視図、図3はエアベルト装置の斜視図、図
4は図3の4−4線拡大断面図、図5は図3の5−5線
拡大断面図、図6は作用の説明図である。
で、図1は車両のフロントシート部の側面図、図2は図
1の2方向矢視図、図3はエアベルト装置の斜視図、図
4は図3の4−4線拡大断面図、図5は図3の5−5線
拡大断面図、図6は作用の説明図である。
【0009】図1〜図3に示すように、乗員(実施例で
はドライバー)を前部右側シート1に拘束するエアベル
ト装置は、センターピラー2の下部に設けられたショル
ダーベルト用リトラクタ3と、このショルダーベルト用
リトラクタ3の下側に設けられたラップベルト用リトラ
クタ4と、ショルダーベルト用リトラクタ3から引き出
され、センターピラー2の上部に設けたスリップガイド
5を経由して延びるショルダーベルト6と、ラップベル
ト用リトラクタ4から引き出されるラップベルト7と、
ショルダーベルト6およびラップベルト7の端部に固定
されたタング装置8と、シートフレームあるいはスライ
ドレールよりなるシートベース10に固定されて前記タ
ング装置8が結合されるバックル装置9と、バックル装
置9に一体に設けられたインフレータ11とを備える。
はドライバー)を前部右側シート1に拘束するエアベル
ト装置は、センターピラー2の下部に設けられたショル
ダーベルト用リトラクタ3と、このショルダーベルト用
リトラクタ3の下側に設けられたラップベルト用リトラ
クタ4と、ショルダーベルト用リトラクタ3から引き出
され、センターピラー2の上部に設けたスリップガイド
5を経由して延びるショルダーベルト6と、ラップベル
ト用リトラクタ4から引き出されるラップベルト7と、
ショルダーベルト6およびラップベルト7の端部に固定
されたタング装置8と、シートフレームあるいはスライ
ドレールよりなるシートベース10に固定されて前記タ
ング装置8が結合されるバックル装置9と、バックル装
置9に一体に設けられたインフレータ11とを備える。
【0010】公知のショルダーベルト用リトラクタ3お
よびラップベルト用リトラクタ4は、それぞれショルダ
ーベルト6およびラップベルト7を引き出し可能に巻き
取るもので、図示せぬ加速度センサが所定値以上の加速
度を検出していない通常時には、前記両ベルト6,7を
引き出し可能にして乗員の身体の移動を許容し、車両の
衝突時に前記加速度センサが所定値以上の加速度を検出
すると、両ベルト6,7を引き出し不能にロックして乗
員を拘束するようになっている。公知のインフレータ1
1は、加速度センサが所定値以上の加速度を検出したと
きに点火し、推薬の燃焼による高圧ガスを発生する。
よびラップベルト用リトラクタ4は、それぞれショルダ
ーベルト6およびラップベルト7を引き出し可能に巻き
取るもので、図示せぬ加速度センサが所定値以上の加速
度を検出していない通常時には、前記両ベルト6,7を
引き出し可能にして乗員の身体の移動を許容し、車両の
衝突時に前記加速度センサが所定値以上の加速度を検出
すると、両ベルト6,7を引き出し不能にロックして乗
員を拘束するようになっている。公知のインフレータ1
1は、加速度センサが所定値以上の加速度を検出したと
きに点火し、推薬の燃焼による高圧ガスを発生する。
【0011】図4を併せて参照すると、バックル装置9
の本体部を構成するバックルハウジング14は、その下
部に前記インフレータ11が固定され、その上部にバッ
クル15が固定される。バックルハウジング14にボル
ト16で上端を固定されたアンカー部材17の下端が、
支点ピン18を介してシートベース10に前後揺動自在
に支持される。バックルハウジング14の上壁に開口す
る接続口19とインフレータ11とが、バックルハウジ
ング14の内部に形成したガス通路20により連通す
る。
の本体部を構成するバックルハウジング14は、その下
部に前記インフレータ11が固定され、その上部にバッ
クル15が固定される。バックルハウジング14にボル
ト16で上端を固定されたアンカー部材17の下端が、
支点ピン18を介してシートベース10に前後揺動自在
に支持される。バックルハウジング14の上壁に開口す
る接続口19とインフレータ11とが、バックルハウジ
ング14の内部に形成したガス通路20により連通す
る。
【0012】タング装置8のタングハウジング21の上
部外周面に嵌合するショルダーベルト6のベルト膨張用
バッグ12およびカバー13と、それらの外側に重ね合
わされたラップベルト7とが環状のホルダー22で締め
付けられて固定される。タングハウジング21の内部に
上半部を埋め込まれたタング23が、ホルダー22、ラ
ップベルト7、カバー13およびベルト膨張用バッグ1
2を貫通するボルト24でタングハウジング21に固定
される。タングハウジング21の下面には、バックルハ
ウジング14の接続口19に挿入可能な接続管25が突
設される。タングハウジング21および接続管25の内
部には前記接続口19をベルト膨張用バッグ12の内部
に連通させるガス通路26が形成される。バックル15
に結合されたタング23を分離するためのリリースボタ
ン27がバックルハウジング14に設けられる。
部外周面に嵌合するショルダーベルト6のベルト膨張用
バッグ12およびカバー13と、それらの外側に重ね合
わされたラップベルト7とが環状のホルダー22で締め
付けられて固定される。タングハウジング21の内部に
上半部を埋め込まれたタング23が、ホルダー22、ラ
ップベルト7、カバー13およびベルト膨張用バッグ1
2を貫通するボルト24でタングハウジング21に固定
される。タングハウジング21の下面には、バックルハ
ウジング14の接続口19に挿入可能な接続管25が突
設される。タングハウジング21および接続管25の内
部には前記接続口19をベルト膨張用バッグ12の内部
に連通させるガス通路26が形成される。バックル15
に結合されたタング23を分離するためのリリースボタ
ン27がバックルハウジング14に設けられる。
【0013】図3および図5から明らかなように、ラッ
プベルト7は通常の合成繊維の平織ベルトから構成され
る。一方、ショルダーベルト6のうちの乗員の胸部に接
触する部分は、筒状に形成されたゴム製のベルト膨張用
バッグ12と、その外側を覆うカバー13とから構成さ
れる。ベルト膨張用バッグ12およびカバー13は通常
時には偏平な帯状になっているが、インフレータ11か
らベルト膨張用バッグ12に高圧ガスが供給されると、
図1および図2に示す状態に膨張して乗員を柔らかく拘
束する。経編みニットから構成されたカバー13がバッ
グ12の膨張に伴って半径方向に広がると、その分だけ
長手方向に収縮してショルダーベルト6に初期張力を発
生させる。
プベルト7は通常の合成繊維の平織ベルトから構成され
る。一方、ショルダーベルト6のうちの乗員の胸部に接
触する部分は、筒状に形成されたゴム製のベルト膨張用
バッグ12と、その外側を覆うカバー13とから構成さ
れる。ベルト膨張用バッグ12およびカバー13は通常
時には偏平な帯状になっているが、インフレータ11か
らベルト膨張用バッグ12に高圧ガスが供給されると、
図1および図2に示す状態に膨張して乗員を柔らかく拘
束する。経編みニットから構成されたカバー13がバッ
グ12の膨張に伴って半径方向に広がると、その分だけ
長手方向に収縮してショルダーベルト6に初期張力を発
生させる。
【0014】ベルト膨張用バッグ12の上部に補助バッ
グ28が縫製により取り付けられており、補助バッグ2
8およびベルト膨張用バッグ12は縫製部に形成した連
通孔29により相互に連通する。折り畳まれてベルト膨
張用バッグ12に重ね合わされた補助バッグ28は前記
カバー13に形成した開口30に対向しており、この開
口30は容易に破断可能なパッチ31により閉塞され
る。
グ28が縫製により取り付けられており、補助バッグ2
8およびベルト膨張用バッグ12は縫製部に形成した連
通孔29により相互に連通する。折り畳まれてベルト膨
張用バッグ12に重ね合わされた補助バッグ28は前記
カバー13に形成した開口30に対向しており、この開
口30は容易に破断可能なパッチ31により閉塞され
る。
【0015】次に、前述の構成を備えた本発明の実施例
の作用を説明する。
の作用を説明する。
【0016】図4に示すように、エアベルト装置を装着
すべくタング装置8のタング23をバックル装置9のバ
ックル15に結合すると、タング装置8の接続管25が
バックル装置9の接続口19に挿入される。
すべくタング装置8のタング23をバックル装置9のバ
ックル15に結合すると、タング装置8の接続管25が
バックル装置9の接続口19に挿入される。
【0017】車両の側面衝突により所定値以上の加速度
が検出されると、インフレータ11が点火して高圧ガス
が発生し、発生した高圧ガスはバックルハウジング14
のガス通路20およびタングハウジング21のガス通路
26を経てショルダーベルト6のベルト膨張用バッグ1
2内に供給され、このベルト膨張用バッグ12を膨張さ
せる。このようにしてショルダーベルト6が膨張する
と、膨張前のショルダーベルト6に比べて乗員の胸部に
対する接触面積が増加するため、乗員を一層柔らかく拘
束することができる。
が検出されると、インフレータ11が点火して高圧ガス
が発生し、発生した高圧ガスはバックルハウジング14
のガス通路20およびタングハウジング21のガス通路
26を経てショルダーベルト6のベルト膨張用バッグ1
2内に供給され、このベルト膨張用バッグ12を膨張さ
せる。このようにしてショルダーベルト6が膨張する
と、膨張前のショルダーベルト6に比べて乗員の胸部に
対する接触面積が増加するため、乗員を一層柔らかく拘
束することができる。
【0018】図6に示すように、ベルト膨張用バッグ1
2を膨張させた高圧ガスは連通孔29を通過して補助バ
ッグ28を膨張させる。補助バッグ28が膨張するとシ
ョルダーベルト6のカバー13のパッチ31が破断し、
その開口30から補助バッグ28が展開する。このよう
にして展開した補助バッグ28は、図1および図2に示
すように、センターピラー2あるいは前部ドアと乗員の
頭部との間に介在し、側面衝突の衝撃から乗員の頭部側
面を保護することができる。
2を膨張させた高圧ガスは連通孔29を通過して補助バ
ッグ28を膨張させる。補助バッグ28が膨張するとシ
ョルダーベルト6のカバー13のパッチ31が破断し、
その開口30から補助バッグ28が展開する。このよう
にして展開した補助バッグ28は、図1および図2に示
すように、センターピラー2あるいは前部ドアと乗員の
頭部との間に介在し、側面衝突の衝撃から乗員の頭部側
面を保護することができる。
【0019】ベルト膨張用バッグ12および補助バッグ
28を共通のインフレータ11で膨張させるので、それ
ぞれにインフレータを設ける場合に比べてコストの削減
を図ることができる。また補助バッグ28をベルト膨張
用バッグ12と別個に製作してから一体化するので、ベ
ルト膨張用バッグ12の形状に束縛されることなく補助
バッグ28の形状を設定することが可能になり、補助バ
ッグ28による乗員の頭部の保護を効果的に行うことが
できる。
28を共通のインフレータ11で膨張させるので、それ
ぞれにインフレータを設ける場合に比べてコストの削減
を図ることができる。また補助バッグ28をベルト膨張
用バッグ12と別個に製作してから一体化するので、ベ
ルト膨張用バッグ12の形状に束縛されることなく補助
バッグ28の形状を設定することが可能になり、補助バ
ッグ28による乗員の頭部の保護を効果的に行うことが
できる。
【0020】以上、本発明の実施例を詳述したが、本発
明はその要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更を行う
ことが可能である。
明はその要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更を行う
ことが可能である。
【0021】
【発明の効果】以上のように、請求項1に記載された発
明によれば、車両の側面衝突の衝撃が検出されると、イ
ンフレータが発生する高圧ガスがベルト膨張用バッグに
供給されてショルダーベルトが膨張し、乗員の胸部をシ
ートに拘束して側面衝突の衝撃から乗員の胸部を保護す
ることができる。ショルダーベルトを膨張させた高圧ガ
スの一部が補助バッグに供給されると、その補助バッグ
が膨張して乗員の頭部と車体内面との間に展開するた
め、側面衝突の衝撃から乗員の頭部を保護することがで
きる。ベルト膨張用バッグと補助バッグとを別体に構成
することにより、ベルト膨張用バッグの形状に束縛され
ることなく補助バッグの形状を設定することができるた
め、補助バッグによる乗員の頭部の保護を効果的に行う
ことができる。しかもベルト膨張用バッグおよび補助バ
ッグを共通のインフレータで膨張させるので、構造を簡
略化してコストの削減を図ることができる。
明によれば、車両の側面衝突の衝撃が検出されると、イ
ンフレータが発生する高圧ガスがベルト膨張用バッグに
供給されてショルダーベルトが膨張し、乗員の胸部をシ
ートに拘束して側面衝突の衝撃から乗員の胸部を保護す
ることができる。ショルダーベルトを膨張させた高圧ガ
スの一部が補助バッグに供給されると、その補助バッグ
が膨張して乗員の頭部と車体内面との間に展開するた
め、側面衝突の衝撃から乗員の頭部を保護することがで
きる。ベルト膨張用バッグと補助バッグとを別体に構成
することにより、ベルト膨張用バッグの形状に束縛され
ることなく補助バッグの形状を設定することができるた
め、補助バッグによる乗員の頭部の保護を効果的に行う
ことができる。しかもベルト膨張用バッグおよび補助バ
ッグを共通のインフレータで膨張させるので、構造を簡
略化してコストの削減を図ることができる。
【図1】車両のフロントシート部の側面図
【図2】図1の2方向矢視図
【図3】エアベルト装置の斜視図
【図4】図3の4−4線拡大断面図
【図5】図3の5−5線拡大断面図
【図6】作用の説明図
1 シート 6 ショルダーベルト 11 インフレータ 12 ベルト膨張用バッグ 28 補助バッグ
Claims (1)
- 【請求項1】 高圧ガスを発生するインフレータ(1
1)と、 シート(1)に座った乗員の胸部を拘束するショルダー
ベルト(6)と、 ショルダーベルト(6)の内部に収納されたベルト膨張
用バッグ(12)と、を備えてなり、車両の側面衝突の
衝撃が検出されたときにインフレータ(11)が発生す
る高圧ガスをベルト膨張用バッグ(12)に供給し、シ
ョルダーベルト(6)を膨張させて乗員の胸部を保護す
る乗員拘束装置において、 インフレータ(11)からベルト膨張用バッグ(12)
に供給された高圧ガスの一部をショルダーベルト(6)
の上部に取り付けた補助バッグ(28)に供給すること
により、この補助バッグ(28)を乗員の頭部と車体内
面との間に展開させることを特徴とする乗員拘束装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP35799897A JP3741850B2 (ja) | 1997-12-25 | 1997-12-25 | 乗員拘束装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP35799897A JP3741850B2 (ja) | 1997-12-25 | 1997-12-25 | 乗員拘束装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11189117A true JPH11189117A (ja) | 1999-07-13 |
JP3741850B2 JP3741850B2 (ja) | 2006-02-01 |
Family
ID=18457023
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP35799897A Expired - Fee Related JP3741850B2 (ja) | 1997-12-25 | 1997-12-25 | 乗員拘束装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3741850B2 (ja) |
Cited By (21)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6276714B1 (en) * | 1998-06-08 | 2001-08-21 | Takata Corporation | Inflatable belt and inflatable belt device |
JP2002002436A (ja) * | 2000-05-25 | 2002-01-09 | Bayerische Motoren Werke Ag | 自動車両の乗客用の頭部保護装置 |
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JP2006044614A (ja) * | 2004-08-09 | 2006-02-16 | Nissan Motor Co Ltd | 乗員保護装置および乗員保護方法 |
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