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JP2000108832A - エアベルト装置 - Google Patents

エアベルト装置

Info

Publication number
JP2000108832A
JP2000108832A JP10283700A JP28370098A JP2000108832A JP 2000108832 A JP2000108832 A JP 2000108832A JP 10283700 A JP10283700 A JP 10283700A JP 28370098 A JP28370098 A JP 28370098A JP 2000108832 A JP2000108832 A JP 2000108832A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sewing
occupant
webbing
cover
neck
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10283700A
Other languages
English (en)
Inventor
Hidetsugu Okazaki
英継 岡崎
Hidetoshi Uchiumi
英俊 内海
Osamu Kyogoku
理 京極
Yoshihiko Kinoshita
義彦 木下
Hiroshi Akaha
博 赤羽
Tomoyuki Kamimura
知行 上村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Honda Motor Co Ltd filed Critical Honda Motor Co Ltd
Priority to JP10283700A priority Critical patent/JP2000108832A/ja
Publication of JP2000108832A publication Critical patent/JP2000108832A/ja
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  • Air Bags (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 エアベルト装置のショルダーベルトのウエビ
ングを覆うカバーを乗員の首筋に対向しない側で確実に
破断する。 【解決手段】 エアベルト装置のショルダーベルト6の
うちの乗員の胸部に接触する部分は、筒状に形成された
膨張可能なバッグ12と、その外側を覆って車両の衝突
時に荷重を支持するウエビング13と、更にその外側を
覆うカバー28とから構成される。カバー28は2層構
造であって、外層はモケット等の肌触りの良い基布2
9,30から成り、内層は弾力性を有するパッド35か
ら成る。基布29,30の縫製部31,33のうち、乗
員の首筋に対向する側の第1縫製部31の縫製強度に比
べて乗員の首筋に対向しない側の第2縫製部32の縫製
強度を低く設定することにより、車両の衝突時に第2縫
製部32を破断してウエビング13が乗員の首筋に直接
接触するのを防止することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両の衝突時に乗
員をシートに拘束するショルダーベルトを、インフレー
タから供給されるガスで膨張させるエアベルト装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】シートベルトの内部にバッグを収納し、
車両の衝突時に前記バッグを膨張させて乗員を柔らかく
拘束するエアベルト装置は、例えば特開平6−5600
1号公報により既に知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】かかるエアベルト装置
のショルダーベルトは外側のウエビングと内部のバッグ
とから構成されており、ウエビングはバッグの膨張に追
従して直径が増加すると同時に長手方向に収縮し得るよ
うに経編みニットのメッシュ構造を有している。従っ
て、ウエビングの表面はざらざらした目の粗いものとな
り、特にショルダーベルトの上部が乗員の首筋に衣服を
介さずに直接当たったときの感触は必ずしも好ましいも
のではなかった。そこで、ウエビングの外表面をトリコ
ットやモケット等の肌触りの良い材質で覆うことにより
乗員の装着感を良好にすることが考えられる。このよう
にウエビングをカバーで覆った場合、ショルダーベルト
の膨張時にカバーが破断して該ショルダーベルトの膨張
を妨げないように考慮する必要があり、しかもショルダ
ーベルトの膨張時にウエビングと乗員の首筋との間にカ
バーが介在するように、該カバーが乗員の首筋に対向し
ない側で破断するように考慮する必要がある。
【0004】本発明は前述の事情に鑑みてなされたもの
で、エアベルト装置のショルダーベルトのウエビングを
覆うカバーを乗員の首筋に対向しない側で確実に破断す
ることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に記載された発明は、乗員をシートに拘束
するショルダーベルトが、インフレータが発生するガス
で膨張可能なバッグと、バッグの外表面を覆って衝突に
より発生する荷重を支持するウエビングと、ウエビング
の外表面を覆ってバッグの膨張時に破断するカバーとを
備えたエアベルト装置において、前記カバーはウエビン
グの両面をそれぞれ覆う内側基布および外側基布を、そ
れらの両端縁に沿う第1、第2縫製部で筒状に縫製して
なり、乗員の首筋に対向する側の第1縫製部の縫製強度
に比べて乗員の首筋に対向しない側の第2縫製部の縫製
強度を低く設定したことを特徴とする。
【0006】上記構成によれば、エアベルト装置のウエ
ビングの表面をカバーで被覆したので、乗員に接触する
ウエビングの肌触りが良くなり、エアベルト装置を装着
した際の乗員の違和感を軽減することができ、しかもウ
エビングを損傷から保護することができる。カバーの基
布の両端縁に沿う第1、第2縫製部のうち、乗員の首筋
に対向する側の第1縫製部の縫製強度に比べて乗員の首
筋に対向しない側の第2縫製部の縫製強度を低く設定し
たので、車両の衝突によりエアバッグおよびウエビング
が膨張するとき、前記第2縫製部を破断してウエビング
が乗員の首筋に直接接触するのを防止することができ
る。
【0007】また請求項2に記載された発明は、請求項
1の構成に加えて、第1縫製部の縫製糸よりも第2縫製
部の縫製糸を細くしたことを特徴とする。
【0008】上記構成によれば、第1縫製部の縫製糸よ
りも第2縫製部の縫製糸を細くしたので、第2縫製部の
縫製強度を低下させて該第2縫製部を確実に破断するこ
とができる。
【0009】また請求項3に記載された発明は、請求項
1の構成に加えて、第1縫製部の縫製ピッチよりも第2
縫製部の縫製ピッチを粗くしたことを特徴とする。
【0010】上記構成によれば、第1縫製部の縫製ピッ
チよりも第2縫製部の縫製ピッチを粗くしたので、第2
縫製部の縫製強度を低下させて該第2縫製部を確実に破
断することができる。
【0011】また請求項4に記載された発明は、乗員を
シートに拘束するショルダーベルトが、インフレータが
発生するガスで膨張可能なバッグと、バッグの外表面を
覆って衝突により発生する荷重を支持するウエビング
と、ウエビングの外表面を覆ってバッグの膨張時に破断
するカバーとを備えたエアベルト装置において、前記カ
バーは折り線で二つ折りにした基布でウエビングの両面
を覆って該基布の両端縁どうしを縫製部で筒状に縫製し
てなり、前記折り線を乗員の首筋に対向する側に配置す
るとともに、前記縫製部を乗員の首筋に対向しない側に
配置したことを特徴とする。
【0012】上記構成によれば、エアベルト装置のウエ
ビングの表面をカバーで被覆したので、乗員に接触する
ウエビングの肌触りが良くなり、エアベルト装置を装着
した際の乗員の違和感を軽減することができ、しかもウ
エビングを損傷から保護することができる。折り線で二
つ折りにされたカバーの基布の縫製部を乗員の首筋に対
向しない側に配置したので、車両の衝突によりエアバッ
グおよびウエビングが膨張するとき、乗員の首筋とウエ
ビングとの間に基布を確実に介在させ、ウエビングが乗
員の首筋に直接接触するのを防止することができる。
【0013】また請求項5に記載された発明は、請求項
1〜4の何れかの構成に加えて、前記カバーの内表面に
クッション材を積層したことを特徴とする。
【0014】上記構成によれば、カバーの内表面にクッ
ション材を積層したので、カバーの肌触りが一層良好に
なるだけでなく、カバーの衝撃吸収性を向上させること
ができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、添
付図面に示した本発明の実施例に基づいて説明する。
【0016】図1〜図7は本発明の第1実施例を示すも
ので、図1は車両のフロントシート部の側面図、図2は
図1の2方向矢視図、図3はエアベルト装置の斜視図、
図4は図3の4−4線拡大断面図、図5は図3の5方向
矢視図、図6は図5の6−6線断面図、図7は膨張した
ショルダーベルトの横断面図である。
【0017】図1〜図3に示すように、乗員(実施例で
はドライバー)を前部右側シート1に拘束するエアベル
ト装置は、センターピラー2の下部に設けられたショル
ダーベルト用リトラクタ3と、このショルダーベルト用
リトラクタ3の下側に設けられたラップベルト用リトラ
クタ4と、ショルダーベルト用リトラクタ3から引き出
され、センターピラー2の上部に設けたスリップガイド
5を経由して延びるショルダーベルト6と、ラップベル
ト用リトラクタ4から引き出されるラップベルト7と、
ショルダーベルト6およびラップベルト7の端部に固定
されたタング装置8と、シートフレームあるいはスライ
ドレールよりなるシートベース10に固定されて前記タ
ング装置8が結合されるバックル装置9と、バックル装
置9に一体に設けられたインフレータ11とを備える。
【0018】公知のショルダーベルト用リトラクタ3お
よびラップベルト用リトラクタ4は、それぞれショルダ
ーベルト6およびラップベルト7を引き出し可能に巻き
取るもので、図示せぬ加速度センサが所定値以上の加速
度を検出していない通常時には、前記両ベルト6,7を
引き出し可能にして乗員の身体の移動を許容し、車両の
衝突時に前記加速度センサが所定値以上の加速度を検出
すると、両ベルト6,7を引き出し不能にロックして乗
員を拘束するようになっている。公知のインフレータ1
1は、加速度センサが所定値以上の加速度を検出したと
きに点火し、推薬の燃焼により高圧のガスを発生する。
【0019】図3、図5および図6に示すように、ラッ
プベルト7は通常の合成繊維の平織ベルトから構成され
る。一方、ショルダーベルト6のうちの乗員の胸部およ
び右側の首筋に接触する部分は、筒状に形成されて平坦
に折り畳まれたバッグ12と、その外側を覆って車両の
衝突時に張力を発生するウエビング13と、更にその外
側を覆うカバー28とから構成される。ショルダーベル
ト6は通常時には偏平な帯状になっているが、インフレ
ータ11からバッグ12にガスが供給されると、図1お
よび図2に示す状態に膨張して乗員を柔らかく拘束す
る。経編みニットから構成されたウエビング13がバッ
グ12の膨張に伴って半径方向に広がると、その分だけ
長手方向に収縮してショルダーベルト6に初期張力を発
生させる。このとき、ショルダーベルト6の膨張を阻害
しないように、カバー28はその長手方向に沿って破断
する。
【0020】カバー28は、トリコットやモケットのよ
うな肌触りの良い材質よりなる内側基布29および外側
基布30を、それらの両側縁に沿う第1縫製部31およ
び第2縫製部32で筒状に縫製してなる。エアベルト装
置を装着したとき、内側基布29は乗員の胸部に当接す
る側に位置し、外側基布30はその反対側に位置する。
また第1縫製部31はショルダーベルト6の両端縁のう
ちの乗員の首筋に対向する側に位置し、第2縫製部32
はその反対側(乗員の首筋に対向しない側)に位置す
る。第1、第2縫製部31,32において、内側基布2
9および外側基布30は、その両端縁を二重に折り返し
た状態で重ね合わされ、それぞれ縫製糸33,34で縫
製される。第2縫製部32の縫製糸34は第1縫製部3
1の縫製糸33よりも細くなっており、従って第2縫製
部32は第1縫製部31よりも破断し易くなっている。
内側基布29および外側基布30の内表面には、ウエビ
ング13の外表面に当接するクッション材35,35が
積層される。クッション材35,35は弾力性を有する
ウレタンシート等で構成される。
【0021】ショルダーベルト6は乗員の身体の首筋か
ら脇腹までの胸部に接触するが、その表面が柔軟なカバ
ー28で覆われているために感触が良くなり、エアベル
ト装置の装着による乗員の違和感を減少させて装着率の
向上に寄与することができる。また車両の衝突時に膨張
したショルダーベルト6が乗員の身体に強く密着して
も、カバー28の存在により乗員を柔らかく拘束するこ
とができ、特にカバー28の内側基布29および外側基
布30の内表面に積層したクッション材35,35によ
り緩衝効果を一層高めることができる。更にカバー28
の表面に色や模様を付けることにより美観を向上させる
ことが可能になるだけでなく、ウエビング13がいたず
らにより損傷したり乗員のアクセサリーとの接触により
損傷したりするのを防止することが可能となる。
【0022】図4から明らかなように、バックル装置9
の本体部を構成するバックルハウジング14は、その下
部に前記インフレータ11が固定され、その上部にバッ
クル15が固定される。バックルハウジング14にボル
ト16で上端を固定されたアンカー部材17の下端が、
支点ピン18を介してシートベース10に前後揺動自在
に支持される。バックルハウジング14の上壁に開口す
る接続口19とインフレータ11とが、バックルハウジ
ング14の内部に形成したガス通路20により連通す
る。
【0023】タング装置8のタングハウジング21の上
部外周面に嵌合するショルダーベルト6のバッグ12、
ウエビング13およびカバー28と、それらの外側に重
ね合わされたラップベルト7とが環状のホルダー22で
締め付けられて固定される。タングハウジング21の内
部に上半部を埋め込まれたタング23が、ホルダー2
2、ラップベルト7、カバー28、ウエビング13およ
びバッグ12を貫通するボルト24でタングハウジング
21に固定される。タングハウジング21の下面には、
バックルハウジング14の接続口19に挿入可能な接続
管25が突設される。タングハウジング21および接続
管25の内部には前記接続口19をバッグ12の内部に
連通させるガス通路26が形成される。バックル15に
結合されたタング23を分離するためのリリースボタン
27(図3参照)がバックルハウジング14に設けられ
る。
【0024】次に、前述の構成を備えた本発明の実施例
の作用を説明する。
【0025】図4に示すように、エアベルト装置を装着
すべくタング装置8のタング23をバックル装置9のバ
ックル15に結合すると、タング装置8の接続管25が
バックル装置9の接続口19に挿入される。
【0026】車両の衝突により加速度センサが所定値以
上の加速度を検出すると、インフレータ11が点火して
高圧のガスが発生し、発生したガスはバックルハウジン
グ14のガス通路20およびタングハウジング21のガ
ス通路26を経てショルダーベルト6のバッグ12内に
供給され、このバッグ12を膨張させる。図7に示すよ
うに、バッグ12が膨張する圧力でウエビング13が膨
張すると、その圧力がカバー28の内表面に作用する。
このとき、カバー28の内側基布29および外側基布3
0を筒状に縫製する第1縫製部31および第2縫製部3
2のうち、細い縫製糸34が使用されている第2縫製部
32が破断してバッグ12およびウエビング13の膨張
を許容する。このようにしてショルダーベルト6が膨張
すると、膨張前のショルダーベルト6に比べて乗員の胸
部に対する接触面積が増加するため、乗員を一層柔らか
く拘束することができる。
【0027】以上のように、ショルダーベルト6が膨張
する際に、そのカバー28の第1縫製部31および第2
縫製部32のうち、乗員の首筋に対向する第1縫製部3
1が破断せずに、その反対側の第2縫製部32が破断す
るため、衣服に覆われていない乗員の首筋とウエビング
13との間に感触の良いカバー28を確実に介在させる
ことが可能となる。
【0028】次に、図8に基づいて本発明の第2実施例
を説明する。
【0029】第2実施例は、カバー28の第1縫製部3
1および第2縫製部32の構造において前記第1実施例
と異なっている。即ち、第1実施例では第2縫製部32
の縫製糸34を第1縫製部31の縫製糸33よりも細く
して該第2縫製部32を破断しているが、第2実施例で
は第2縫製部32の縫製糸34の縫製ピッチP2 を第1
縫製部31の縫製糸33の縫製ピッチP1 よりも粗くし
ている。第1縫製部31の縫製糸33および第2縫製部
32の縫製糸34に荷重が加わったとき、縫製ピッチP
2 が粗い第2縫製部32の縫製糸34に大きな荷重が集
中するため、その第2縫製部32を早期に破断すること
ができる。
【0030】次に、図9に基づいて本発明の第3実施例
を説明する。
【0031】第1、第2実施例はカバー28が内側基布
29および外側基布30を備えているが、第3実施例は
折り線37において二つ折りに折り畳まれた1枚の基布
36でバッグ12およびウエビング13を覆っており、
基布36の両端縁は縫製部38において縫製糸39で縫
製される。このとき、基布36の折り線37は乗員の首
筋に対向する側に位置し、縫製部38はその反対側(乗
員の首筋に対向しない側)に位置している。
【0032】本実施例によっても、ショルダーベルト6
の膨張時に基布36は乗員の首筋に対向しない縫製部3
8において破断するため、第1、第2実施例と同様の作
用効果を得ることができる。
【0033】次に、図10に基づいて本発明の第4実施
例を説明する。
【0034】第4実施例は第3実施例の改良であって、
その縫製部38の構造において異なっている。第3実施
例では縫製部38の縫製糸39が外部から目視可能であ
るが、第4実施例では基布36を裏返した状態で縫製部
38を縫製し、縫製完了後に基布36を表返して図10
の状態にしている。この縫製構造により縫製糸39が基
布36の内側に隠れて見えなくなるため、美観が向上す
るだけでなく感触も向上する。
【0035】次に、図11に基づいて本発明の第5実施
例を説明する。
【0036】第5実施例は第4実施例の改良であって、
カバー28の基布36およびクッション材35の間にウ
レタン系のフィルム40を挟んだものである。フィルム
40は水分を通し難いため、乗員の汗等が基布36を透
過してクッション材35にしみ込まないようにしてショ
ルダーベルト6を劣化を防止することができる。
【0037】以上、本発明の実施例を詳述したが、本発
明はその要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更を行う
ことが可能である。
【0038】例えば、カバー28のクッション材35は
必ずしも必要ではなく、基布29,30,36の材質等
によっては省略することが可能である。また第4実施例
(図10参照)の縫製部38の構造を第1実施例および
第2実施例に適用することも可能である。
【0039】
【発明の効果】以上のように請求項1に記載された発明
によれば、エアベルト装置のウエビングの表面をカバー
で被覆したので、乗員に接触するウエビングの肌触りが
良くなり、エアベルト装置を装着した際の乗員の違和感
を軽減することができ、しかもウエビングを損傷から保
護することができる。カバーの基布の両端縁に沿う第
1、第2縫製部のうち、乗員の首筋に対向する側の第1
縫製部の縫製強度に比べて乗員の首筋に対向しない側の
第2縫製部の縫製強度を低く設定したので、車両の衝突
によりエアバッグおよびウエビングが膨張するとき、前
記第2縫製部を破断してウエビングが乗員の首筋に直接
接触するのを防止することができる。
【0040】また請求項2に記載された発明によれば、
第1縫製部の縫製糸よりも第2縫製部の縫製糸を細くし
たので、第2縫製部の縫製強度を低下させて該第2縫製
部を確実に破断することができる。
【0041】また請求項3に記載された発明によれば、
第1縫製部の縫製ピッチよりも第2縫製部の縫製ピッチ
を粗くしたので、第2縫製部の縫製強度を低下させて該
第2縫製部を確実に破断することができる。
【0042】また請求項4に記載された発明によれば、
エアベルト装置のウエビングの表面をカバーで被覆した
ので、乗員に接触するウエビングの肌触りが良くなり、
エアベルト装置を装着した際の乗員の違和感を軽減する
ことができ、しかもウエビングを損傷から保護すること
ができる。折り線で二つ折りにされたカバーの基布の縫
製部を乗員の首筋に対向しない側に配置したので、車両
の衝突によりエアバッグおよびウエビングが膨張すると
き、乗員の首筋とウエビングとの間に基布を確実に介在
させ、ウエビングが乗員の首筋に直接接触するのを防止
することができる。
【0043】また請求項5に記載された発明によれば、
カバーの内表面にクッション材を積層したので、カバー
の肌触りが一層良好になるだけでなく、カバーの衝撃吸
収性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】車両のフロントシート部の側面図
【図2】図1の2方向矢視図
【図3】エアベルト装置の斜視図
【図4】図3の4−4線拡大断面図
【図5】図3の5方向矢視図
【図6】図5の6−6線断面図
【図7】膨張したショルダーベルトの横断面図
【図8】本発明の第2実施例に係る、前記図5に対応す
る図
【図9】本発明の第3実施例に係る、前記図6に対応す
る図
【図10】本発明の第4実施例に係る、前記図6に対応
する図
【図11】本発明の第5実施例に係る、前記図6に対応
する図
【符号の説明】
1 シート 6 ショルダーベルト 11 インフレータ 12 バッグ 13 ウエビング 28 カバー 29 内側基布 30 外側基布 31 第1縫製部 32 第2縫製部 33 縫製糸 34 縫製糸 35 クッション材 36 基布 37 折り線 38 縫製部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 京極 理 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式会 社本田技術研究所内 (72)発明者 木下 義彦 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式会 社本田技術研究所内 (72)発明者 赤羽 博 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式会 社本田技術研究所内 (72)発明者 上村 知行 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式会 社本田技術研究所内 Fターム(参考) 3D054 AA02 AA07 AA25 BB30 CC30 CC36 CC41 EE14 EE25 FF02 FF20

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 乗員をシート(1)に拘束するショルダ
    ーベルト(6)が、インフレータ(11)が発生するガ
    スで膨張可能なバッグ(12)と、バッグ(12)の外
    表面を覆って衝突により発生する荷重を支持するウエビ
    ング(13)と、ウエビング(13)の外表面を覆って
    バッグ(12)の膨張時に破断するカバー(28)とを
    備えたエアベルト装置において、 前記カバー(28)はウエビング(13)の両面をそれ
    ぞれ覆う内側基布(29)および外側基布(30)を、
    それらの両端縁に沿う第1、第2縫製部(31,32)
    で筒状に縫製してなり、乗員の首筋に対向する側の第1
    縫製部(31)の縫製強度に比べて乗員の首筋に対向し
    ない側の第2縫製部(32)の縫製強度を低く設定した
    ことを特徴とするエアベルト装置。
  2. 【請求項2】 第1縫製部(31)の縫製糸(33)よ
    りも第2縫製部(32)の縫製糸(34)を細くしたこ
    とを特徴とする、請求項1に記載のエアベルト装置。
  3. 【請求項3】 第1縫製部(31)の縫製ピッチよりも
    第2縫製部(32)の縫製ピッチを粗くしたことを特徴
    とする、請求項1に記載のエアベルト装置。
  4. 【請求項4】 乗員をシート(1)に拘束するショルダ
    ーベルト(6)が、インフレータ(11)が発生するガ
    スで膨張可能なバッグ(12)と、バッグ(12)の外
    表面を覆って衝突により発生する荷重を支持するウエビ
    ング(13)と、ウエビング(13)の外表面を覆って
    バッグ(12)の膨張時に破断するカバー(28)とを
    備えたエアベルト装置において、 前記カバー(28)は折り線(37)で二つ折りにした
    基布(36)でウエビング(13)の両面を覆って該基
    布(36)の両端縁どうしを縫製部(38)で筒状に縫
    製してなり、前記折り線(37)を乗員の首筋に対向す
    る側に配置するとともに、前記縫製部(38)を乗員の
    首筋に対向しない側に配置したことを特徴とするエアベ
    ルト装置。
  5. 【請求項5】 前記カバー(28)の内表面にクッショ
    ン材(35)を積層したことを特徴とする、請求項1〜
    4の何れかに記載のエアベルト装置。
JP10283700A 1998-10-06 1998-10-06 エアベルト装置 Pending JP2000108832A (ja)

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