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JPH10150959A - 飲用液組成物 - Google Patents

飲用液組成物

Info

Publication number
JPH10150959A
JPH10150959A JP9268374A JP26837497A JPH10150959A JP H10150959 A JPH10150959 A JP H10150959A JP 9268374 A JP9268374 A JP 9268374A JP 26837497 A JP26837497 A JP 26837497A JP H10150959 A JPH10150959 A JP H10150959A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
vitamin
derivative
extract
weight
liquid composition
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP9268374A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroyuki Yano
浩之 矢野
Hisayoshi Shimizu
久義 清水
Yukio Araki
征雄 荒木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Takeda Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Takeda Chemical Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Takeda Chemical Industries Ltd filed Critical Takeda Chemical Industries Ltd
Priority to JP9268374A priority Critical patent/JPH10150959A/ja
Publication of JPH10150959A publication Critical patent/JPH10150959A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

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  • Medicinal Preparation (AREA)
  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
  • Medicines Containing Plant Substances (AREA)
  • Non-Alcoholic Beverages (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 飲用液組成物において、苦痛なく服用するた
め、ビタミンB1 誘導体の特異な苦味を軽減する。 【構成】 フルスルチアミンなどのビタミンB1 誘導体
を含む飲用液組成物に、苦味を有する生薬抽出物を添加
する。ビタミンB1 誘導体には、非対称ジスルフィド型
1 誘導体、対称ジスルフィド型B1 誘導体、S−アシ
ル型B1 誘導体などが含まれ、生薬抽出物には、イカリ
ソウ、オウギ、オウセイ、クコシ、ジオウ、トウキ、ト
チュウやニンジンなどの生薬からの抽出物が含まれる。
飲用液組成物は、ビタミンB1 誘導体0.001〜0.
5重量%および苦味を有する生薬抽出物0.001〜1
0重量%を含み、かつビタミンB1 誘導体1重量部に対
する生薬抽出物の割合は、原生薬換算で1〜2000重
量部である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ビタミンB1 誘導体の
苦味が軽減された飲用液組成物、及びビタミンB1 誘導
体含有飲用液組成物におけるビタミンB1 誘導体の苦味
軽減法に関する。
【0002】
【従来の技術】ビタミンB群は水溶性ビタミンであり、
ドリンク剤など広く使用されている。しかし、ビタミン
B群は一般に苦味を有する。その中でも特にビタミンB
1 誘導体は、非常に強力なえぐ味を伴う苦味を呈し、服
用後、長時間口中に残留するという特異性がある。この
ようなビタミンB1 誘導体を含むドリンク剤などの水溶
液では、その苦味が顕著に発現し、服用に苦痛を伴う。
【0003】そのため、ビタミンB1 誘導体の苦味をマ
スクする種々のマスキング法が検討されている。例え
ば、甘味料(しょ糖、果糖、ブドウ糖などの糖類、ソル
ビトールなどの糖アルコール、グリチルリチンなどの呈
甘味剤、天然又は人工甘味料など)、可食性有機酸(ク
エン酸、酒石酸など)などを添加し、ビタミンB1 誘導
体の苦味をマスクしている。しかし、このような苦味マ
スキング方法で、ビタミンB1 誘導体の特異な苦味を充
分に抑制することは極めて困難である。
【0004】特開昭60−246325号公報には、フ
ルスルチアミンなどの苦味成分を含む水性溶液に、苦味
を軽減するため、クエン酸およびクエン酸アルカリ金属
塩を添加し、pHを2.5〜5.5に調整することが開
示されている。この苦味成分含有水性溶液は、苦味成分
の苦味を軽減できるものの、苦味成分1重量部に対し
て、クエン酸換算で50重量部以上(好ましくは70〜
150倍程度)のクエン酸およびクエン酸アルカリ金属
塩を必要とする。
【0005】また、特開平5−146253号公報に
は、コーヒー抽出物及び/又はコーヒーフレーバーと、
ビタミンB群作用物質とを含有する飲料が開示されてい
る。この飲料では、コーヒー抽出物及び/又はコーヒー
フレーバーの添加量は、コーヒー味を呈する範囲とさ
れ、比較的多くのコーヒー抽出物やコーヒーフレーバー
を必要とする。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の目的
は、ビタミンB1 誘導体の特異な苦味を有効に軽減し、
苦痛なく服用できる飲用液組成物、及びビタミンB1
導体含有飲用液におけるビタミンB1 誘導体の苦味を軽
減する方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、ビタミン
1 誘導体の苦味を抑制することに固執することなく、
前記目的を達成するため鋭意検討の結果、ビタミンB1
誘導体に苦味を有する生薬抽出物を添加すると、ビタミ
ンB1 誘導体の特異な苦味を、生薬抽出物の苦味成分に
より置換でき、苦痛なく服用できる液組成物が得られる
ことを見いだし、本発明を完成した。
【0008】すなわち、本発明の飲用液組成物は、ビタ
ミンB1 誘導体、および苦味を有する生薬抽出物を含ん
でいる。また、本発明のビタミンB1 誘導体含有飲用液
組成物におけるビタミンB1 誘導体の苦味軽減法では、
ビタミンB1 誘導体含有飲用液組成物に苦味を有する生
薬抽出物を配合する。
【0009】ビタミンB1 誘導体には、苦味を呈する種
々の誘導体、例えば、非対称ジスルフィド型B1 誘導
体、対称ジスルフィド型B1 誘導体およびS−アシル型
1 誘導体などが含まれる。非対称ジスルフィド型B1
誘導体としては、例えば、チアミンプロピルジスルフィ
ド、チアミンテトラヒドロフルフリルジスルフィド(フ
ルスルチアミン)、チアミン−8−(メチル−6−アセ
チルジヒドロチオクテート)ジスルフィドおよびそれら
の塩(例えば塩酸塩など)が挙げられ、対称ジスルフィ
ド型B1 誘導体としては、例えば、チアミンジスルフィ
ド、O−ベンゾイルチアミンジスルフィド、チアミンモ
ノフォスフェートジスルフィドなどが挙げられる。S−
アシル型B1 誘導体には、例えば、O,S−ジベンゾイ
ルチアミン、S−ベンゾイルチアミン−O−モノフォス
フェート、O,S−ジカルベトキシチアミンなどが含ま
れる。これらのビタミンB1 誘導体は一種又は二種以上
混合して使用できる。
【0010】本発明の特色は、ビタミンB1 誘導体の強
力で特異な苦味を、甘味や酸味などではなく、生薬抽出
物の苦味により軽減する点にある。多くの生薬は周知の
ように苦味を有しており、この苦味を軽減するための方
法も種々検討されている。従って、ビタミンB1 誘導体
と生薬抽出物とを併用すると、苦味が増強され、飲用に
適さないと予想される。そのため、医薬用ドリンク剤、
清涼飲料水、機能性飲料などの飲用組成物が数多く市販
されているにも拘らず、通常、甘味料、酸味料などによ
り、苦味をマスクしている。しかし、共に苦味を有する
ビタミンB1 誘導体と生薬抽出物を併用すると、予想に
反して、ビタミンB1 誘導体の特異的な苦味が著しく軽
減される。このことは、生薬独特の苦味が、口中に長時
間残留するビタミンB1 誘導体の不快な苦味にオーバー
ラップすることにより、ビタミンB1 誘導体の苦味が著
しく軽減されるものと思われる。
【0011】また、飲用液組成物は、ただ単に苦味を軽
減するだけでなく、生薬抽出物による薬効も発現できる
という利点がある。
【0012】生薬抽出物は、ビタミンB1 誘導体の特異
な苦味を軽減できる苦味成分を含んでいればよい。従っ
て、生薬抽出物の起源は特に制限されず、苦味成分を含
む種々の生薬原料からの抽出物が使用できる。
【0013】苦味を有する生薬抽出物には、例えば、イ
カリソウ、オウギ、オウセイ、オンジ、ガラナ、クコ
シ、ジオウ、トウキ、トチュウ、ニンジン、アマロゲン
チン、オウゴン、オウバク、オウレン、オンジ、ガジュ
ツ、カスカリラノキ、カロウコン、キキョウ、キジツ、
キハダ、クジン、ケツメイシ、ケンゴシ、ゲンチアナ、
コウブシ、コウボク、ゴシツ、コロンボ、コンズラン
ゴ、サイコ、サフラン、サンズコン、ジオウ、シコン、
シャジン(ツリガネニンジン)、シャゼン(オオバ
コ)、ショウマ、セイヒ、セキショウコン、センコツ、
センタウリウム草、センブリ、センボウ、ソウジュツ、
ソウハクヒ、ダイオウ、チモ、チレッタ草、チンピ、ト
ウヒ、ニガキ、ビャクシ、ビャクジュツ、ベラドンナコ
ン、ボウイ、ヨモギ、ニガヨモギ、ゴシュユ、ホップ、
ホミカ、マオウ、モクツウ、モッコウ、リュウタン、リ
ンドウ、ルソンカ、レンギョウなどの生薬原料からの抽
出物が挙げられる。これらの生薬抽出物は一種又は二種
以上使用できる。これら苦味を有する生薬抽出物は、ビ
タミンB1 誘導体の特異な苦味を有効に軽減できる。
【0014】好ましい生薬抽出物には、例えば、イカリ
ソウ、オウギ、オウセイ、クコシ、ジオウ、トウキ、ト
チュウ、ニンジンなどの生薬原料からの抽出物が含まれ
る。
【0015】生薬抽出物は、慣用の方法、例えば、抽出
溶媒を用いて、適当な温度、例えば低温又は加熱して生
薬原料から抽出することにより得ることができる。抽出
溶媒は、生薬の苦味成分に応じて適当に選択できるが、
水、親水性溶媒(特にエタノール)およびこれらの混合
溶媒が好ましく用いられる。
【0016】生薬抽出物は、抽出した液状エキスをその
まま使用してもよく、水などで希釈してもよく、抽出し
たエキスを濃縮した濃縮エキスとしても使用できる。ま
た、生薬抽出物は、必要により添加剤を添加して、スプ
レードライなどの方法により粉末化した乾燥エキスとし
ても使用できる。すなわち、生薬抽出物は、乾燥エキ
ス、粘稠な軟エキス、流エキス、エタノール又はエタノ
ールと水を含むチンキなどいずれの形態でも使用でき
る。
【0017】ビタミンB1 誘導体に対する生薬抽出物の
割合は、ビタミンB1 誘導体や生薬抽出物の種類と苦味
の程度などに応じて広い範囲で選択でき、例えば、ビタ
ミンB1 誘導体1重量部に対して、原生薬換算で、苦味
を有する生薬抽出物1〜2000重量部、好ましくは5
〜1000重量部、さらに好ましくは10〜500重量
部程度であり、30〜500重量部程度用いる場合が多
い。
【0018】なお、生薬抽出物の上記割合を、固形分の
重量に換算すると、例えば、ビタミンB1 誘導体1重量
部に対して、苦味を有する生薬抽出物0.05〜100
重量部、好ましくは0.1〜75重量部、さらに好まし
くは1〜50重量部程度である場合が多い。
【0019】飲用液組成物において、ビタミンB1 誘導
体と生薬抽出物の含有量は、液組成物の種類などに応じ
て選択できる。ビタミンB1 誘導体の含有量は、例え
ば、0.001〜0.5重量%、好ましくは0.005
〜0.1重量%程度である。また、苦味を有する生薬抽
出物の含有量は、例えば、0.001〜10重量%、好
ましくは0.01〜5重量%程度である。
【0020】なお、飲用液組成物は、他のビタミン類、
例えば、ビタミンB群、ビタミンC類などの水溶性ビタ
ミン、ビタミンA類、ビタミンD類、ビタミンE類など
の脂溶性ビタミンなどを含んでいてもよい。これらのビ
タミン類は、一種又は二種以上使用できる。
【0021】ビタミンB群には、例えば、塩酸チアミ
ン、硝酸チアミン、チアミンピロリン酸などのビタミン
1 類、リボフラビン、リン酸リボフラビンおよびその
塩類、フラビンアデニンジヌクレオチド、酪酸リボフラ
ビンなどのビタミンB2 類、ピリドキシン、ピリドキサ
ール、ピリドキサミン、リン酸ピリドキシン、リン酸ピ
リドキサール、リン酸ピリドキサミンおよびそれらの塩
類などのビタミンB6 類、コバラミン、シアノコバラミ
ン、ヒドロキソコバラミン、酢酸ヒドロキソコバラミ
ン、メコバラミンなどのビタミンB12類、ニコチン酸お
よびその塩、ニコチン酸アミド、パントテン酸およびそ
の塩類、パンテノール、パンテチン、葉酸およびその塩
類、ビオチンなどが挙げられる。ビタミンC類には、ア
スコルビン酸およびその塩類が含まれる。
【0022】ビタミンA類には、エトレチナート、ビタ
ンA油、酢酸レチノール、パルミチン酸レチノール、肝
油などが含まれる。ビタミンD類には、コレカルシフェ
ロール、エルゴカルシフェロール、ジヒドロタキステロ
ール、アルファカルシドール、カルシトリオールなどが
含まれ、ビタミンE類には、α−トコフェロール、コハ
ク酸トコフェロールカルシウム、酢酸トコフェロール、
ニコチン酸トコフェロールなどが含まれる。また、ビタ
ミンには、フィトナジオン、メナテレインなどのビタミ
ンK類なども含まれる。
【0023】本発明の飲用液組成物は、前記以外の生薬
抽出物を含んでいてもよい。このような生薬には、例え
ば、ゴオウ、ロクジョウ、ハンピ、シベット、アカメガ
シワ、アシタバ、アセンヤク、アニス実、アマドコロ、
アマチャ、アマナ、イチョウ、イラクサ、ウイキョウ、
ウコギ、エゾウコギ、オウセイ、オタネニンジン、オニ
ク、オニノヤガラ、オニバス、ガガイモ、カキドオシ、
カッコン、カミツレ、カンキョウ、カンゾウ、キコク、
キョウニン、クコ、クワ、ケイガイ、ケイヒ、ゲンノシ
ョウコ、ケツメイシ、ゴカヒ、コウカ、コショウ、ゴミ
シ、コロハ、サイシン、サンキライ、サンザシ、サンシ
ュユ、サンソウニン、サンナ、サンショウ、サンヤク、
シソシ、シベット、シュクシャ、ショウキョウ、ショウ
ズク、センキュウ、センソ、センポウ、ソウキセイ、ソ
ヨウ、ダイウイキョウ、タイソウ、タクシャ、チクセツ
ニンジン、チョウセンゴミシ、チョレイ、ツチアケビ、
ツルドクダミ、テンモンドウ、トウキ、トウジン、トウ
ニン、トシシ、トチュウ、ナルコユリ、ネナシカズラ、
ノコギリソウ、バクモンドウ、ハッカ、ハマビシ、ハン
ゲ、ハンピ、ヒハツ、ビャクシ、ビンロウジ、フクボン
シ、ブクリョウ、ブシ、ホウキギ、ボウコン、ボウフ
ウ、ホコツシ、メントール、ヤクチ、ヨウバイヒ、ヨク
イニン、リョウキョウ、レイシ(霊芝)、ロクジョウな
どが含まれる。これらの生薬抽出物も一種又は二種以上
使用できる。
【0024】本発明の飲用液組成物のpHは、通常、2
〜7程度、好ましくは3〜6程度である。飲用液組成物
のpHは、慣用のpH調整剤を用いて調整できる。pH
調整剤としては、例えば、クエン酸、リンゴ酸、酒石
酸、酢酸、コハク酸、乳酸、フマル酸、アスコルビン酸
などの可食性有機酸;塩酸、リン酸などの無機酸;およ
びこれらの塩類(例えば、ナトリウム、カリウム、カル
シウム、マグネシウム、アンモニウム塩など)が挙げら
れる。
【0025】さらに、飲用液組成物には、L−アスパラ
ギン酸またはその塩(例えば、ナトリウム、カリウム塩
など)などのアミノ酸、カフェイン、矯味剤(例えば、
しょ糖、果糖、ブドウ糖、ソルビトール、グリチルリチ
ン、ハチミツなどの天然又は人工甘味剤、前記可食性酸
などの酸味剤、グルタミン酸ナトリウム、タウリンなど
の旨味剤、着香剤など)、矯臭剤、香料、防腐剤などの
保存剤(例えば、安息香酸ナトリウムやパラオキシ安息
香酸エステルなど)、ローヤルゼリー、アルコール、界
面活性剤、可溶化剤、着色剤、食物繊維、抗酸化剤、溶
解補助剤などを添加してもよい。
【0026】飲用液組成物は、慣用の方法で調製でき、
その方法は特に制限されないが、通常、各成分と精製水
の一部とを混合し、残りの精製水を添加し、必要に応じ
て、濾過や滅菌処理することにより調製できる。なお、
脂溶性成分を含む場合には、例えば、ツイーン80、シ
ョ糖脂肪酸エステルなどの界面活性剤、可溶化剤により
乳化又は可溶化してもよく、アラビアゴム、メチルセル
ロース、カルボキシメチルセルロース、ポリビニルピロ
リドン、プルラン、デキストリン、ゼラチン、結晶セル
ロースなどの分散助剤を用いて分散してもよい。
【0027】本発明の飲用液組成物は、例えば、ドリン
ク剤、シロップ剤、エキス剤、エリキシル剤、リモナー
デ剤などの内服用液剤に限らず、健康飲料などの各種飲
料にも適用できる。
【0028】
【発明の効果】本発明の飲用液組成物は、苦味を有する
生薬抽出物を含むので、ビタミンB1誘導体の特異な苦
味を有効に軽減し、苦痛なく服用できる。また、本発明
の方法によれば、ビタミンB1 誘導体含有飲用液組成物
におけるビタミンB1 誘導体の特異な苦味を有効に軽減
できる。
【0029】
【実施例】以下に、実施例に基づいて本発明をより詳細
に説明する。
【0030】比較例1及び2、実施例1〜4 以下の6種類の飲用水溶液を調製し、20人のパネラー
により苦味の程度を官能試験により評価した。
【0031】比較例1:塩酸フルスルチアミン0.02
重量%を含有する水溶液 比較例2:塩酸フルスルチアミン0.02重量%、クエ
ン酸1重量%およびグラニウ糖20重量%を含有する水
溶液 実施例1:塩酸フルスルチアミン0.02重量%、ニン
ジン流エキス2重量%、クエン酸1重量%およびグラニ
ウ糖20重量%を含有する水溶液 実施例2:塩酸フルスルチアミン0.02重量%、ニン
ジン流エキス2重量%、リボフラビン0.004重量
%、塩酸ピリドキシン0.02重量%、無水カフェイン
0.1重量%、クエン酸1重量%およびグラニウ糖20
重量%を含有する水溶液 実施例3:塩酸フルスルチアミン0.02重量%、イカ
リソウエキス1重量%、ゴオウチンキ2重量%、クエン
酸1重量%、リンゴ酸1重量%およびグラニウ糖20重
量%を含有する水溶液 実施例4:塩酸フルスルチアミン0.02重量%、イカ
リソウエキス1重量%、ゴオウチンキ2重量%、ローヤ
ルゼリー0.2重量%、L−アスパラギン酸ナトリウム
0.25重量%、クエン酸1重量%、リンゴ酸1重量%
およびグラニウ糖20重量%を含有する水溶液 なお、苦味の評価は、以下の4段階評価で行なった。結
果を表1に示す。
【0032】 A:不快で、強烈な苦味を感じ、非常に飲みづらい B:不快な苦味を感じ、飲みづらい C:やや不快な苦味を感じるが、飲用に抵抗はない D:苦味は感じるが、飲用に抵抗はない E:苦みを感じず、飲み易い
【0033】
【表1】 表1より明らかなように、苦味を有する生薬抽出物によ
り、ビタミンB1 誘導体の特異な苦味が顕著に軽減され
る。
【0034】比較例3及び実施例5〜10 以下の組成からなる7種類の水溶液を調製し、10人の
パネラーにより苦味の程度を官能試験により評価した。
なお、官能試験においては、比較例3の飲用液組成物の
苦味及び飲み難さを10点とし、相対的に評価した。結
果を表2に示す。
【0035】比較例3:塩酸フルスルチアミン0.02
重量%、砂糖5.0重量%およびクエン酸0.2重量%
を含む水溶液 実施例5:塩酸フルスルチアミン0.02重量%、砂糖
5.0重量%、クエン酸0.2重量%およびニンジン流
エキス2重量%を含む水溶液 実施例6:塩酸フルスルチアミン0.02重量%、砂糖
5.0重量%、クエン酸0.2重量%およびトチュウ流
エキス2重量%を含む水溶液 実施例7:塩酸フルスルチアミン0.02重量%、砂糖
5.0重量%、クエン酸0.2重量%およびクコシ流エ
キス2重量%を含む水溶液 実施例8:塩酸フルスルチアミン0.02重量%、砂糖
5.0重量%、クエン酸0.2重量%およびトウキ流エ
キス2重量%を含む水溶液 実施例9:塩酸フルスルチアミン0.02重量%、砂糖
5.0重量%、クエン酸0.2重量%およびオウギ流エ
キス2重量%を含む水溶液 実施例10:塩酸フルスルチアミン0.02重量%、砂
糖5.0重量%、クエン酸0.2重量%およびイカリソ
ウエキス1重量%を含む水溶液
【0036】
【表2】 表2より明らかなように、比較例3に比べて、苦味を有
する生薬抽出物を添加した実施例の飲用液組成物は、ビ
タミンB1 誘導体の特異な苦味が顕著に軽減されてい
る。
【0037】飲用液組成物の調製例 下記の調製例1〜6における各成分を、室温で、全量の
60重量%の精製水に溶解し、所定の調製例においては
pHを調整した後、精製水で液量を調整し、ドリンク剤
またはシロップ剤を調製した。
【0038】 調製例1 塩酸フルスルチアミン 5mg ニンジンエキス 1000mg (原生薬換算:2000mg) 精製白糖 5 g ハチミツ 5 g クエン酸 100mg クエン酸ナトリウム 100mg 安息香酸ナトリウム 30mg フレーバー 微 量 精製水 (全量) 50ml 調製例2 チアミンジスルフィド 10mg イカリソウエキス 100mg (原生薬換算:1000mg) トウキエキス 1000mg (原生薬換算:1000mg) リン酸リボフラビンナトリウム 2mg 塩酸ピリドキシン 10mg 無水カフェイン 50mg 精製白糖 20 g クエン酸 100mg リンゴ酸 500mg ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油60 50mg 安息香酸ナトリウム 35mg フレーバー 微 量 精製水 (全量) 50ml 調製例3 チアミンプロピルジスルフィド 5mg ニンジン流エキス 500mg (原生薬換算:500mg) クコシ流エキス 800mg (原生薬換算:800mg) リン酸リボフラビンナトリウム 5mg 塩酸ピリドキシン 10mg シベットチンキ 1000mg ローヤルゼリー 200mg 精製白糖 10 g クエン酸 200mg リンゴ酸 200mg 安息香酸ナトリウム 35mg フレーバー 微 量 精製水 (全量) 30ml 調製例4 塩酸フルスルチアミン 10mg ニンジン流エキス 600mg (原生薬換算:600mg) トチュウ流エキス 500mg (原生薬換算:500mg) リボフラビン 2mg 塩酸ピリドキシン 10mg ニコチン酸アミド 30mg 無水カフェイン 50mg 塩化カルニチン 100mg L−アスパラギン酸ナトリウム 125mg ロクジョウチンキ 1100mg ローヤルゼリー 150mg 精製白糖 10 g クエン酸 200mg ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油50 200mg 安息香酸ナトリウム 30mg フレーバー 微 量 精製水 (全量) 50ml 調製例5 塩酸フルスルチアミン 10mg オウギ流エキス 200mg (原生薬換算:200mg) クコシ流エキス 500mg (原生薬換算:500mg) オウセイ流エキス 800mg (原生薬換算:800mg) オンジ流エキス 500mg (原生薬換算:500mg) リン酸リボフラビンナトリウム 5mg 塩酸ピリドキシン 10mg ニコチン酸アミド 25mg 無水カフェイン 50mg タウリン 1000mg コンドロイチン硫酸ナトリウム 120mg ローヤルゼリー 100mg 精製白糖 12 g ハチミツ 5 g クエン酸 350mg グルタミン酸ナトリウム 50mg ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油60 75mg 安息香酸ナトリウム 35mg パラオキシ安息香酸エチル 3mg フレーバー 微 量 塩酸(pH調整用) 適 量 精製水 (全量) 50ml 調製例6 チアミンモノフォスフェートジスルフィド 20mg ニンジンエキス 300mg (原生薬換算:1000mg) ジオウエキス 50mg (原生薬換算:100mg) ガラナ流エキス 500mg (原生薬換算:500mg) リボフラビン 2mg 塩酸ピリドキシン 10mg ニコチン酸アミド 30mg 酢酸トコフェロール 50mg 無水カフェイン 50mg ハンピチンキ 100mg ローヤルゼリー 150mg ハチミツ 8 g クエン酸 100mg ポリソルベート80 100mg 安息香酸ナトリウム 35mg フレーバー 微 量 精製水 (全量) 100ml
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI A61K 35/78 A61K 35/78 R C M G J A23L 2/00 F

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ビタミンB1 誘導体、および苦味を有す
    る生薬抽出物を含む飲用液組成物。
  2. 【請求項2】 ビタミンB1 誘導体が、非対称ジスルフ
    ィド型B1 誘導体、対称ジスルフィド型B1 誘導体また
    はS−アシル型B1 誘導体である請求項1記載の飲用液
    組成物。
  3. 【請求項3】 生薬抽出物が、イカリソウ、オウギ、オ
    ウセイ、クコシ、ジオウ、トウキ、トチュウおよびニン
    ジンの抽出物から選ばれた1又は2以上である請求項1
    記載の飲用液組成物。
  4. 【請求項4】 ビタミンB1 誘導体1重量部に対して、
    苦味を有する生薬抽出物を原生薬換算で1〜2000重
    量部含む請求項1記載の飲用液組成物。
  5. 【請求項5】 ビタミンB1 誘導体0.001〜0.5
    重量%および苦味を有する生薬抽出物0.001〜10
    重量%を含む請求項1記載の飲用液組成物。
  6. 【請求項6】 ビタミンB1 誘導体の苦味が軽減された
    請求項1記載の飲用液組成物。
  7. 【請求項7】 ビタミンB1 誘導体含有飲用液組成物に
    苦味を有する生薬抽出物を配合することを特徴とするビ
    タミンB1 誘導体含有飲用液組成物におけるビタミンB
    1 誘導体の苦味軽減法。
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