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JPH0614746A - 健康飲料 - Google Patents

健康飲料

Info

Publication number
JPH0614746A
JPH0614746A JP4196545A JP19654592A JPH0614746A JP H0614746 A JPH0614746 A JP H0614746A JP 4196545 A JP4196545 A JP 4196545A JP 19654592 A JP19654592 A JP 19654592A JP H0614746 A JPH0614746 A JP H0614746A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
weight
drinking
rutin
quercetin
health drink
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP4196545A
Other languages
English (en)
Inventor
Mamoru Ito
護 伊藤
Midori Itou
美どり 伊藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
OMIYA YAKUGYO KK
OOMIYA YAKUGYO KK
Original Assignee
OMIYA YAKUGYO KK
OOMIYA YAKUGYO KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by OMIYA YAKUGYO KK, OOMIYA YAKUGYO KK filed Critical OMIYA YAKUGYO KK
Priority to JP4196545A priority Critical patent/JPH0614746A/ja
Publication of JPH0614746A publication Critical patent/JPH0614746A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A23FOODS OR FOODSTUFFS; TREATMENT THEREOF, NOT COVERED BY OTHER CLASSES
    • A23VINDEXING SCHEME RELATING TO FOODS, FOODSTUFFS OR NON-ALCOHOLIC BEVERAGES AND LACTIC OR PROPIONIC ACID BACTERIA USED IN FOODSTUFFS OR FOOD PREPARATION
    • A23V2002/00Food compositions, function of food ingredients or processes for food or foodstuffs

Landscapes

  • Coloring Foods And Improving Nutritive Qualities (AREA)
  • Non-Alcoholic Beverages (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、ケルセチンの配糖体と、2価の金
属イオン及びグリチルリチンを含む安全な食品添加物で
ある甘草抽出物を必須成分とすることにより、この甘草
抽出物はアルコール代謝を促進してその負担を緩和し、
且つ肝障害抑制作用やミクロゾーム系の代謝酵素、又は
細胞膜等に作用してエタノールやアセトアルデヒドによ
る障害を抑制する機能があり、2価の金属イオンであ
る、カルシウム、マグネシウム、亜鉛等との相乗効果に
よって、飲酒に伴う酔い過ぎ、悪酔い、二日酔いの予防
や防止を効果的に図り、しかも、安全でいつでも、飲酒
前或いは飲酒直前や飲酒後においても手軽に飲用しうる
健康飲料を提供することを目的とするものである。 【構成】 本発明は、ケルセチンの配糖体と、2価の金
属イオン及び甘草抽出物を必須成分とするものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ケルセチン配糖体と2
価の金属イオンと甘草抽出物を必須成分とした健康飲料
であり、飲酒の際の肝臓におけるアルコール代謝機能を
促進し、生体のイオンバランスを正常に保つことによっ
て飲酒に伴う酔い過ぎ、悪酔い、二日酔いの予防及び防
止等に有効な健康飲料に関する。
【0002】
【従来の技術】ケルセチン配糖体として、ルチンがエン
ジュやそばに含有されており、このルチンは主として毛
細血管性出血の治療に用いられる上、高血圧症、毛細血
管拡張症、そのほか欠陥脆弱による各種出血の治療に有
効であると言われている。
【0003】又、カルシウム、マグネシウム及び亜鉛等
のミネラル成分は、骨、歯の構成成分であり、体内有機
化合物の成分になる他、体液イオンの浸透圧の保持、酸
アルカリ平衡、筋肉神経の刺激伝達などの生理調整物質
であり、生体にとって何れも重要な物質である。
【0004】ところで、飲酒に起因するアルコールと人
体との関係、とりわけ飲酒による悪酔いや二日酔いは酒
をたしなむものにとって必ずと言ってよい程、誰もが体
験するものである。この悪酔いや二日酔いは飲酒の前や
飲酒と同時に食物を食しておくことによって、胃壁を保
護しアルコールの吸収を遅延させる等の効果によって、
いくぶん緩和されることが知られているが十分な対策と
なりうるものでない。
【0005】又、アルコールは、体内で最終的に炭酸ガ
スと水とに分解されるが、その間、二日酔いや悪酔いの
原因と言われているアセトアルデヒドの生成や、電解質
バランス更にプロスタグランジンへの関与等が指摘され
ているだけでなく、脂質代謝、アミノ酸蛋白質代謝、消
化器官、脳神経等の多方面に影響を与えていると言われ
ている。
【0006】更に、一般に、飲酒の際、胃腸等の負担に
よって食事が減退したり或いは食事がおろそかとなって
胃や腸などの消化器官の負担が大となり、この結果、体
力の回復に長時間を要したり、つまり二日酔いの原因と
なったり、栄養のバランスが崩れ、種々の問題が指摘さ
れている。
【0007】 二日酔い、悪酔いの予防及び対応の食
品又は医薬品として、飲酒に伴う胃や腸の機能低下の改
善を目的として、健胃作用や整腸作用を期待した胃腸薬
や、酵母食品、カキ肉エキス、柿タンニン等が提案され
ている。
【0008】 各種ミネラルやビタミン、その他生薬
等の種々の成分を加えた、スポーツドリンクや滋養強壮
を目的とした健康飲料も広く飲用されている。
【0009】更に、 甘草抽出物を成分とする、肝臓
機能を強化し保護する目的の医薬品も提供されている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ものには以下に述べる課題がある。即ち、上記のもの
においては、酵母食品、カキ肉エキス及び柿タンニンな
どを摂取することにより、アルコール代謝が促進される
とともにアルコールによる負担が緩和され、ある程度の
効果が期待できるものの二日酔いや悪酔いに対して充分
なものと言えるものではない。
【0011】又、上記のスポーツドリンクや健康飲料
は、各種ミネラルを補給し体調を整える作用を有する
が、飲酒に対応する目的のものでもなくその効果を期待
するものでもない上、二日酔いや悪酔いに対しては全く
効果が期待できないのである。
【0012】上記のものは、甘草に含まれるグリチル
リチンが体内でグルクロン酸を生じて解毒等の作用を表
し、肝臓を保護しアルコールの代謝を促進させるもので
あり、飲酒に対してある程度の効果が期待できるが、充
分なものではなかった。
【0013】本発明は、上記技術的課題に鑑み、完成さ
れたものである。即ち、本発明者は、そばの若葉を有効
成分とする機能性食品が、飲酒による酔い過ぎ、悪酔い
及び二日酔いに対して大変優れた効果があることから、
そばの若葉の成分を鋭意研究し、その成分であるルチン
とカルシウム、マグネシウム等のミネラルがグリチルリ
チンを含む甘草抽出物と相乗的に働いて、飲酒による酔
い過ぎ、悪酔い及び二日酔いの予防や対応に効果がある
ことを見い出したのである。
【0014】そして、これらの有効成分を水溶液とし、
飲酒に対応して飲用する場合、この有用な成分のうち、
ルチン及びグリチルリチンは水に難溶の成分であり、飲
酒対応健康飲料とするには問題がある。
【0015】そこで、本発明者は、毛細血管性出血や各
種出血の治療や高血圧に有効であると言われ、更に酸化
防止効果のあるケルセチンの配糖体を含み、又、体液の
浸透圧の保持や酸アルカリ平衡等の電解質バランスに影
響を与え、しかも筋肉神経の刺激伝達などの生理機能調
整物質であるミネラルのうち、ケルセチン配糖体と錯体
を形成する等の相互作用を有する2価の金属イオンであ
る、カルシウム、マグネシウム、亜鉛を含有してなるも
のを検討し、これらのミネラルは、生体にとって不可欠
なものであるが、特に飲酒による生体の諸機能の変調の
回復に重要な役割を果すことを見い出した。
【0016】本発明は、ケルセチンの配糖体と、2価の
金属イオン及びグリチルリチンを含む安全な食品添加物
である甘草抽出物を必須成分とすることにより、この甘
草抽出物はアルコール代謝を促進してその負担を緩和
し、且つ肝障害抑制作用やミクロゾーム系の代謝酵素、
又は細胞膜等に作用してエタノールやアセトアルデヒド
による障害を抑制する機能があり、2価の金属イオンで
ある、カルシウム、マグネシウム、亜鉛等との相乗効果
によって、飲酒に伴う酔い過ぎ、悪酔い、二日酔いの予
防や防止を効果的に図り、しかも、安全でいつでも、飲
酒前或いは飲酒直前や飲酒後においても手軽に飲用しう
る健康飲料を提供することを目的としたものである。
【0017】更に、本発明においては、各有効成分とし
て水溶性の成分を用いたり、各有効成分を水に可溶化す
ることによって、有用な健康飲料を提供することを目的
とするものであり、各有効成分の摂取必要量は、通常の
医薬品としての常用量に比較して、極めて少量で飲酒に
伴う酔い過ぎ、悪酔い、二日酔いの予防や防止効果を発
現するものである。
【0018】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の健康飲料は、以下の技術的手段を講じたも
のである。
【0019】即ち、本発明の健康飲料においては、ケル
セチンの配糖体と、2価の金属イオン及び甘草抽出物を
必須成分とするものである。以下、本発明を詳細に説明
する。
【0020】本発明に用いられるケルセチンの配糖体と
しては特に限定されるものではないが、水溶性のケルセ
チンの配糖体、即ち、水溶性ルチン或いは、シクロデキ
ストリンによって包摂されているケルセチンの配糖体が
挙げられる。
【0021】ケルセチンの配糖体としては、水溶性ルチ
ンとして、グルコース数が複数個からなる糖を付加した
α−グルコシルルチンが挙げられる。又、常法によって
得られるルチンのシクロデキストリンの包摂化合物を用
いてもよいのである。
【0022】ところで、ケルセチンの配糖体のルチン
は、エンジュやそば、柑橘類に含まれているものであ
り、極めて安全性の高いものである。
【0023】又、本発明の健康飲料においては、上記ケ
ルセチン配糖体と、2価の金属イオン及び甘草抽出物を
必須成分とするものである。
【0024】この2価の金属イオンとしてはカルシウ
ム、マグネシウム又は亜鉛のうち少なくとも1種が挙げ
られる。
【0025】本発明において、カルシウム、マグネシウ
ム又は亜鉛が、健康飲料中で、イオンの形で存在できる
ものであれば、特に限定されるものではないが、一般に
食品として使用されるものが安全性の点から好ましい。
【0026】即ち、カルシウム化合物としては溶解度が
0.1g/100ml以上のものであれば特に限定され
るものではなく、具体的には、例えば乳酸カルシウム、
グルコン酸カルシウム、パントテン酸カルシウム、硫酸
カルシウム、塩化カルシウム、プロピオン酸カルシウ
ム、水酸化カルシウム、リン酸カルシウム、及び天然の
カルシウム源である骨粉や貝の殻、卵の殻等をイオン化
し水溶性にしたものなどが挙げられる。
【0027】又、マグネシウム化合物としては溶解度が
0.1g/100ml以上のものであれば特に限定され
るものではなく、具体的には、例えば塩化マグネシウ
ム、硫酸マグネシウム、酸化マグネシウムやステアリン
酸マグネシウム等が挙げられる。
【0028】更に、亜鉛化合物としては溶解度が0.1
g/100ml以上のものであれば特に限定されるもの
ではなく、具体的には、例えば硫酸亜鉛、グルコン酸亜
鉛、亜鉛を含むカキ肉エキス等の貝の抽出エキスや海藻
の抽出エキス等が挙げられる。
【0029】また、そばの葉や大麦の葉、特にこれらの
若葉の抽出エキス等の植物からのエキスもカルシウムや
マグネシウムを含んでおり、有用に利用できるものであ
る。
【0030】そして、本発明の健康飲料においては、抹
消の血管を強化したり、高血圧や酸化防止等の有用な作
用を持つと言われており、しかも安全性の高いケルセチ
ンの配糖体に、体液の浸透圧の保持や酸アルカリ平衡等
の電解質バランスに影響を与え、しかも筋肉神経の刺激
伝達などの生理機能調整物質であるミネラルのうち、ケ
ルセチン配糖体と錯体を形成する等の相互作用を有する
2価の金属イオンである、カルシウム、マグネシウム、
亜鉛を含有させてなるものに、加えて、アルコール代謝
を促進してその負担を緩和し、且つ肝障害抑制やミクロ
ゾーム系の代謝酵素、又は細胞膜等に作用してエタノー
ルやアセトアルデヒドによる障害を抑制すると言われて
いるグリチルリチンを含む甘草抽出物を含有させると、
驚くべきことに、これら成分の相互作用によって、飲酒
による酔い過ぎ、悪酔い、二日酔いの予防や防止を効果
的に図ることができるのである。
【0031】ところで、甘草は、中国北部に自生するマ
メ科の多年草であり、根を用いるのであるが、特殊な甘
味を持っているため近縁植物を含めて、矯味剤や甘味剤
として、古くから味噌や醤油の甘味料、その他種々の食
品の矯味剤や甘味料として食品分野で、又、同様に医薬
品分野でも矯味剤や甘味剤その他の目的で広く用いられ
てきた安全性の高いものである。
【0032】本発明で用いられるのは、この甘草から種
々の方法によって抽出した、甘草抽出物であって、特
に、主成分のグリチルリチンの含有量で品質を確保した
抽出物が使いやすく好ましい。
【0033】また、グリチルリチンは遊離の形のもので
あるので、通常の健康飲料においては水に難溶であるの
で、公知の方法で、シクロデキストリンで包摂し、可溶
性にさせたものを用いることが好ましいのである。
【0034】このグリチルリチンが体内で1分子加水分
解して、2分子のグルクロン酸を生成して、これが解毒
作用、つまり強力に毒素と抱合体を形成すること等によ
って毒素による体内への悪影響を防止するとともに、副
腎皮質ホルモン増強作用、脱コレステロール作用及び動
脈硬化抑制作用、又、アルコールの代謝及び消失を促進
し、更に肝臓機能向上及び保護作用等を発現するのであ
る。
【0035】このように、ケルセチン配糖体、2価の金
属イオンとグリチルリチンを含んだ甘草抽出物からなる
健康飲料を飲用すれば、体内においてこれらの相互作用
によって、摂取する各成分量は少量であっても、驚くべ
きことに、酔い過ぎ、悪酔い、二日酔いを防止できるこ
とはもとより、飲酒前或いは飲酒直前に飲用しておけ
ば、今までの飲酒時の状態とは全く異なり、酔いが少な
く著しく酩酊状態が改善されるのであり、その上、酒に
対する味覚には何ら変化がないことが認められた。
【0036】本発明の健康飲料は上述の成分を必須とす
るものであるが、所望により種々の水溶性添加剤を含有
させることによって飲用時の味覚や感覚を向上させ、更
に栄養を強化しても良いのである。
【0037】この目的として、例えば、白糖、果糖、ブ
ドウ糖、オリゴ糖、フラクトオリゴ糖、麦芽糖、ステビ
ア、蜂蜜、塩化ナトリウム、塩化カリウム、グリセリ
ン、デキストリン、CMC、アルギン酸、アラギアゴム
末、アミノ酸、ビタミン類、椎茸エキス、クチナシエキ
ス、梅肉エキス、レモン等の柑橘類のエキス、香料、等
の甘味剤、矯味剤、溶剤、増粘剤、着香剤、更に防腐
剤、界面活性剤、健康増進剤、肝臓の機能に有用な天然
物等の水溶性添加剤を含有しても良いのである。
【0038】本発明の健康飲料は、飲酒に対して飲用す
るものであるが、1回の飲用量が容易に分かるように、
小分して遮光ガラス瓶等の容器に密封したものが至極便
利であると同時に、外界の空気を遮断することによって
変質を防ぐことができるのである。この場合、1回量と
しては、25〜100mlの飲用量が一般的である。
【0039】本発明の健康飲料においては、各成分の配
合割合は、効果を発現する所望の割合であれば、特に限
定するものではない。
【0040】本発明の健康飲料は、上述の飲料において
その配合割合が、ケルセチン配糖体(A)がルチン換算で
0.005〜1重量%、2価の金属イオン(B)が0.0
01〜1重量%と甘草抽出物(C)がその有効成分である
グリチルリチンとして0.005〜0.5重量%である
ものが有益である。
【0041】上記(A)成分の含有量が0.005重量%
未満になると、当該健康飲料の成分の相乗効果を充分に
生かすことができないことがあり、効果が乏しくなり、
一方、1重量%以上になると、上記(B)及び(C)成分と
のバランスが崩れて、相乗効果が乏しくなり、悪酔いや
二日酔い等に対する効果が乏しくなる恐れがあるので好
ましくない。これらの理由により、上記(A)成分の含有
量が、特にルチン換算で0.01〜0.5重量%とする
のが望ましい。
【0042】ここにおいて、上記(A)成分配合割合を定
めるにあたり、ルチン換算としたのは以下の理由によ
る。即ち、ケルセチン配糖体において、配糖体の糖の種
類によって分子量が異なるのであり、これらの糖は健康
飲料に対して、ケルセチン配糖体を水溶性の成分として
提供するものであり、しかもいずれのケルセチン配糖体
も体内ではケルセチンと糖とに分解するのであり、ケル
セチン配糖体として最も代表的な成分であり、汎用され
ているルチンを基本として、換算するのが、本発明の目
的に合致するからである。
【0043】又、上記(B)において、2価の金属イオン
が、0.001重量%未満となると、配合する意義が少
なくなるとともに、上記成分(A)との相互作用が期待で
きなくなるので、悪酔いや二日酔いに対する効果が乏し
くなる恐れがあり、一方、1重量%を超えると、本発明
の健康飲料の目的としては過剰量になり、不経済である
とともに、これら金属イオンによって健康飲料中の成分
に影響を与えて沈澱を起こしたり、又、健康飲料の風味
が悪くなる恐れ等が生じるので好ましくない。
【0044】これらの理由により、上記(B)成分の含有
量が、0.002〜0.5重量%の範囲とするのが好ま
しい。
【0045】又、上記(C)成分の含有量において、その
有効成分であるグリチルリチンの含有量が0.005重
量%未満になるとグリチルリチンそのものの効果が乏し
くなったり、上記(A)及び(B)成分とのバランスが崩れ
相互作用が乏しくなる結果、悪酔いや二日酔い等に対す
る効果が期待できなくなる恐れがあり、一方、0.5重
量%を超えると、上記(A)及び(B)成分とのバランスが
崩れるとともに、風味が低下する等、健康飲料としての
価値が減少するだけでなく、沈澱等の濁りが生じる恐れ
が生じるので好ましくない。
【0046】従って、上記(C)成分の配合割合としては
その有効成分であるグリチルリチンとしての含有量が、
特に0.01〜0.3重量%のものが望ましい。
【0047】このように、この健康飲料において、上記
(C)成分の配合割合を定めるにあたり、その有効成分で
あるグリチルリチンの割合で決定するのは以下の理由に
よる。
【0048】即ち、甘草は天然物であるので、有効成分
であるグリチルリチン含有量が約2〜5重量%と種々の
グレードのものがあり、又、甘草に由来する抽出物にお
いて種々の成分が混在する。従って、その有効成分であ
るグリチルリチンを指標物質とすることが、本発明の目
的を達成する上で至極重要だからである。
【0049】本発明の上記健康飲料においては、水溶性
のケルセチン配糖体に代えて、ルチンをシクロデキスト
リンで包摂して水に可溶な形にしたものを用いることが
できる。
【0050】即ち、健康飲料は変質を防いだり味覚を爽
やかにする等の理由で、その水溶液として、酸性である
のが一般的であり、一方酸性水溶液にはルチンは難溶で
あるので、ケルセチン配糖体のうちで最も入手しやすく
汎用されているルチンを有効に用いるためには、上記の
ような可溶な形にすることが望ましいのである。
【0051】ルチンをシクロデキストリンで包摂する方
法としては、公知の方法でよいのである。
【0052】更に、甘草抽出物の有効成分であるグリチ
ルリチンは、酸性物質であり、酸性水溶液においては遊
離の酸として存在し、溶解性が悪い等の理由で、上記ル
チンと同様にシクロデキストリン包摂体を用いることが
できる。
【0053】甘草抽出物をシクロデキストリンで包摂す
る方法としては、公知の方法でよいのである。
【0054】本発明の上記健康飲料においては、当該飲
料の成分として上述の種々の添加剤が含有されたものも
含まれるが、この添加剤の配合割合はその配合目的を達
成する所望の量でよいのであり、これによって健康飲料
の風味を良くし飲用しやすくしたり、機能を向上させる
ことができるのである。
【0055】更に、上記健康飲料を小分して遮光性ガラ
ス瓶等の容器に密封することによって、外界の空気を遮
断し、紫外線の影響を防ぐことによって変質を防止する
ことができるのと同時に、1回の飲用量が容易に分かる
ので至極便利である。
【0056】本発明においては、ケルセチン配糖体(A)
と、2価の金属イオン(B)及び甘草抽出物(C)にビタミ
ンC及び/又は有機酸(D)を必須成分とするものが特に
有益である。
【0057】本発明においては、上述の健康飲料にビタ
ミンC及び/又は有機酸を含有させたものであり、ここ
で用いられる上記(A)、(B)及び(C)の成分は上述の健
康飲料と同様なので重複説明を避けるために省略する。
【0058】このように、上述の健康飲料に成分(D)の
うち、ビタミンCを含有させると、当該健康飲料中のケ
ルセチン配糖体の安定性や吸収性が向上して、ケルセチ
ン配糖体による末梢血管強化等の効果が一層向上するの
である。
【0059】更に、ビタミンCは、利尿作用を促進し、
生体内の毒素を早期に体外に放出して生体の活動を正常
に回復させる機能を有するのである。
【0060】又、上述の健康飲料に成分(D)のうち、有
機酸を含有させた健康飲料において、有機酸を含有し、
且つそのpHが3〜5であると、当該健康飲料中のケル
セチン配糖体の安定性や吸収性が向上する上、吸収され
て細胞の賦活を促進するのであり、更に有機酸の存在に
よって、ケルセチン配糖体やビタミンCの安定性が増強
されるのである。
【0061】ここで用いられる有機酸としては食用に供
しうる有機の酸性物質であれば特に限定されるものでは
なく、具体的な代表例としては、例えばクエン酸、リン
ゴ酸、或いは酒石酒等が挙げられるのであり、これらは
単独或いは2種以上併用できる。
【0062】この有機酸のうち、特にクエン酸は体内で
乳酸や焦性ブドウ酸等を分解させ、血液の酸性化を防止
する点から好ましい。
【0063】又、この健康飲料は上述の場合と同様に、
種々の添加剤を含有させることにより、健康飲料の風味
を良くし飲用しやすくしたり機能を向上させることがで
きるのである。
【0064】更に、上記の場合と同様に、遮光瓶に小分
けをして変質を防止する等の措置を講じるのが好ましい
のである。
【0065】本発明の健康飲料においては、各成分の配
合割合は、効果を現す所望の割合であれば、特に限定す
るものではない。
【0066】本発明の健康飲料は、上記飲料において各
成分の配合割合が、ケルセチン配糖体(A)がルチン換算
で0.005〜1重量%、2価の金属イオン(B)が0.
001〜1重量%と甘草抽出物(C)がその有効成分であ
るグリチルリチンとして0.005〜0.5重量%、及
びビタミンC及び/又は有機酸(D)0.01〜2重量
%が含有されているものが至極有益である。
【0067】本発明の健康飲料において、上記の(A)、
(B)及び(C)の成分を特定した理由は、上述の健康飲料
の場合と同様なので重複説明を避けるために省略する。
【0068】又、ここで上記(D)成分を特定した理由
は、以下の通りである。即ち、上述の通り、上記(D)の
成分のうち、ビタミンCは健康飲料中のケルセチン配糖
体の安定性や吸収性を向上させ、ケルセチン配糖体によ
る末梢血管強化等効果が一層向上するのであり、更に、
利尿作用を促進し、生体内の毒素を早期に体外へ放出す
る等、アルコールによって低下した生体の機能を正常に
回復させるのである。
【0069】一方、上記(D)の成分のうち、有機酸を含
有させると、当該健康飲料中のケルセチン配糖体の安定
性や吸収性が向上する上、吸収されて細胞の賦活を促進
するのであり、更に有機酸の存在によって、ケルセチン
配糖体やビタミンCの安定性が増強されるのである。
【0070】ところが、本発明の健康飲料においては、
上記(D)の成分についてビタミンC及び/又は有機酸が
0.01重量%未満になると、ケルセチン配糖体の安定
性や吸収性が不十分になって相乗効果が乏しくなる恐れ
があるだけでなく、細胞の賦活作用を促進できない場合
があるほか、健康飲料が所望の酸性度を得ることができ
ない等の問題が生じ、一方、ビタミンC及び/又は有機
酸が2重量%を超えると(A)、(B)及び(C)の成分等の
他成分とのバランスが崩れ、風味や飲用感が低下し飲料
としての価値が減少するとともに、酸性度が強くなり過
ぎて、成分の沈澱や飲料に混濁を生じる恐れがあるので
好ましくない。
【0071】従って、上記(D)成分においてその含有量
が、特にビタミンC及び/又は有機酸0.05〜1重量
%とするのが望ましい。
【0072】本発明においては、上記健康飲料におい
て、当該健康飲料中に上述の種々の添加剤が含有された
ものも含まれるが、上述と同様なので省略する。又、容
器についても上述と同様なので省略する。
【0073】
【作用】本発明の健康飲料は、上記構成を有し、ケルセ
チン配糖体と、2価の金属イオン及び甘草抽出物を必須
成分とするものである。ケルセチン配糖体の代表的成分
であるルチンはそば等に含まれている成分で、そばは古
来より長期にわたって幅広い地域で食されてきたもので
あり、又、甘草及び甘草に由来する抽出物も食品や医薬
品の矯味剤や甘味剤として汎用されてきたものであっ
て、いずれも至極安全なものである。
【0074】又、ケルセチン配糖体は毛細管性出血の治
療や各種出血の治療に有効であると言われており、且つ
酸化防止作用があるとされているが、該ケルセチン配糖
体が飲酒による血圧の上昇や血液や体液の循環の亢進に
対して、末梢の血管を保護するのであり、又、体液の滲
透圧の保持や酸アルカリ平衡等の電解質バランスに影響
を与え、しかも筋肉神経の刺激伝達などの生理調整物質
であり、更にケルセチン配糖体と錯体を形成する等の相
互作用を有する、2価の金属イオンであるカルシウム、
マグネシウム及び亜鉛のいずれか少なくとも1種を含有
することによって、飲酒による生体の機能の回復を促進
させるのであり、更に、甘草抽出物を含有することによ
って、有効成分のグリチルリチンがアルコールの代謝を
促進してその負担を緩和し、且つ肝障害抑制やミクロゾ
ーム系の代謝酵素、又は細胞膜等に作用してエタノール
やアルデヒドによる障害を抑制し、しかもグリチルリチ
ンが体内で分解して生じたグルクロン酸が、毒素と抱合
体を形成すること等によって解毒作用を発現し、アルコ
ールの代謝及び消失を促進し、又、解毒作用や肝臓機能
向上及び保護作用を示すとともに、胆汁の分泌が促進さ
れるのであり、これらの成分の相乗作用によって、飲酒
に伴う良い過ぎ、悪酔い、二日酔いの予防や防止を効果
的に図り、しかも、安全にいつでも何処でも、飲酒の前
はもとより飲酒に対応して手軽に飲用して悪酔い等に対
応しうる作用を有するのである。
【0075】又、本発明の健康飲料において、更にビタ
ミンC及び/又は有機酸を含有させると、該ビタミンC
はケルセチン配糖体の吸収性や安定性を向上させるだけ
でなく、ケルセチン配糖体との相互作用によって、消化
器、循環器において相乗的に効果を発現すのであり、こ
のため、一層アルコール代謝が促進されて飲酒による酔
い過ぎ、悪酔い、二日酔いの一層の防止を図れるととも
に、該有機酸を含有させるとケルセチン配糖体やビタミ
ンCの一層の安定化を図ることができる上、細胞の賦活
を促進する作用を有するのであり、特に、クエン酸を用
いることによって、体内の乳酸や焦性ブドウ酸等を分解
させ、血液の酸性化を防止することができる作用を有す
るのである。
【0076】このように、本発明の健康飲料において
は、驚いたことに、飲酒前に飲用しておけば、今までの
飲酒の状態とはまったく異なり、各成分の量は少なくて
も、酔いが少なく著しく酩酊状態が改善される上、飲酒
による酔い過ぎ、悪酔い、二日酔いの一層の予防及び防
止ができる作用を有するのである。
【0077】
【実施例】以下、本発明を実施例に基づき詳細に説明す
るが、本発明はこれに限定されるものではない。 実施例1 α−グリコシルルチン 0.1重量% 乳酸カルシウム 0.2重量% 塩化マグネシウム 0.1重量% 甘草抽出物のシクロデキストリン包摂体 1.5重量% ビタミンC 0.2重量% クエン酸 0.1重量% 精製水 97.8重量%
【0078】α−グリコシルルチン、即ち水溶性ルチン
はルチン換算としてその含量が40重量%のものを用い
た。このものはルチンに1〜4個のグルコースが付加さ
れた混合物である。
【0079】甘草抽出物のシクロデキストリン包摂体は
グリチルリチンの含有量が4.2重量%のものを用い
た。
【0080】実施例2 ルチンのシクロデキストリン包摂体 0.3重量% 乳酸カルシウム 0.2重量% 硫酸マグネシウム 0.15重量% カキ肉エキス 5.0重量% 甘草抽出物のシクロデキストリン包摂体 1.5重量% ビタミンC 0.2重量% 精製水 92.65重量%
【0081】ルチンのシクロデキストリン包摂体として
は、ルチン含有量が10重量%のものを用いた。又、カ
キ肉エキス中の亜鉛の含有量は0.065重量%であっ
た。
【0082】甘草抽出物のシクロデキストリン包摂体は
グリチルリチンの含有量が4.2重量%のものを用い
た。
【0083】実施例3 ルチンのシクロデキストリン包摂体 0.3重量% グルコン酸カルシウム 0.2重量% 塩化マグネシウム 0.15重量% グルコン酸亜鉛 0.1重量% 塩化ナトリウム 0.1重量% 甘草抽出物のシクロデキストリン包摂体 1.5重量% クエン酸 0.2重量% 塩化カリウム 0.1重量% タウリン 1.0重量% 安息香酸ナトリウム 0.001重量% 蜂蜜 3.0重量% ステビア 0.05重量% 精製水 93.299重量%
【0084】ルチンのシクロデキストリン包摂体として
は、ルチン含有量が10重量%のものを用いた。
【0085】甘草抽出物のシクロデキストリン包摂体は
グリチルリチンの含有量が4.2重量%のものを用い
た。
【0086】実施例4 α−グリコシルルチン 0.1重量% そばの葉の水抽出エキス 2.0重量% 甘草抽出物のシクロデキストリン包摂体 0.8重量% ビタミンC 0.2重量% クエン酸 0.1重量% 精製水 96.8重量%
【0087】α−グリコシルルチン、即ち水溶性ルチン
はルチン換算としてその含量が40重量%のものを用い
た。このものはルチンに1〜4個のグルコースが付加さ
れた混合物である。
【0088】そばの葉の水抽出エキスは、水1000ml
にそばの葉の乾燥粉末100gを加えて、時々かき混ぜ
ながら30℃で2日間滲出し、減圧濾過を行って得られ
た抽出水溶液を減圧にて濃縮して200mlとし、再び濾
過して得られた溶液を濃縮して50mlの水抽出エキスを
得た。このエキス中にはカルシウム3.6重量%、マグ
ネシウム1.7重量%が含有されていたが、ルチンは検
出されなかった。
【0089】甘草抽出物のシクロデキストリン包摂体は
グリチルリチンの含有量が4.2重量%のものを用い
た。
【0090】実施例5 α−グリコシルルチン 0.3重量% 乳酸カルシウム 0.2重量% 甘草エキス 3.0重量% グリセリン 8.0重量% 白糖 2.0重量% 精製水 86.5重量%
【0091】α−グリコシルルチン、即ち水溶性ルチン
はルチン換算としてその含量が40重量%のものを用い
た。このものはルチンに1〜4個のグルコースが付加さ
れた混合物である。
【0092】甘草エキスは、グリチルリチン含量が3.
5重量%のものを用いた。
【0093】実施例6 α−グリコシルルチン 0.3重量% 塩化マグネシウム 0.2重量% 甘草エキス 1.5重量% グリセリン 8.0重量% 白糖 1.0重量% 精製水 89.0重量%
【0094】α−グリコシルルチン、即ち水溶性ルチン
はルチン換算としてその含量が40重量%のものを用い
た。このものはルチンに1〜4個のグルコースが付加さ
れた混合物である。
【0095】甘草エキスは、グリチルリチン含量が3.
5重量%のものを用いた。
【0096】比較例1 α−グリコシルルチン 0.3重量% 塩化マグネシウム 0.2重量% 乳酸カルシウム 0.2重量% グリセリン 8.0重量% 白糖 1.0重量% 精製水 90.3重量%
【0097】α−グリコシルルチン、即ち水溶性ルチン
はルチン換算としてその含量が40重量%のものを用い
た。このものはルチンに1〜4個のグルコースが付加さ
れた混合物である。
【0098】比較例2 塩化マグネシウム 0.2重量% 乳酸カルシウム 0.2重量% 甘草抽出物のシクロデキストリン包摂体 1.5重量% グリセリン 8.0重量% 白糖 1.0重量% 精製水 89.1重量%
【0099】甘草抽出物のシクロデキストリン包摂体は
グリチルリチンの含有量は4.2重量%のものを用い
た。
【0100】比較例3 α−グリコシルルチン 0.3重量% 甘草エキス 3.0重量% グリセリン 8.0重量% 白糖 1.0重量% 精製水 87.7重量%
【0101】甘草エキスは、グリチルリチン含量が3.
5重量%のものを用いた。
【0102】比較例4 α−グリコシルルチン 0.3重量% 甘草抽出物のシクロデキストリン包摂体 1.5重量% グリセリン 8.0重量% 白糖 1.0重量% ビタミンC 0.2重量% クエン酸 0.1重量% 精製水 88.9重量%
【0103】α−グリコシルルチン、即ち水溶性ルチン
はルチン換算としてその含量が40重量%のものを用い
た。このものはルチンに1〜4個のグルコースが付加さ
れた混合物である。
【0104】甘草抽出物のシクロデキストリン包摂体は
グリチルリチンの含有量が4.2重量%のものを用い
た。
【0105】なお、上記各実施例及び比較例に用いた、
甘草抽出物及び甘草抽出物のシクロデキストリン包摂体
中のグリチルリチンの含有率は、高速液体クロマトグラ
フ法によって測定したものである。
【0106】上記実施例1の健康飲料を用い、38〜5
6才の男子15名に飲酒直前に50g(50ml)飲用させ
た。
【0107】この場合、月例の宴会であり、比較的多量
の酒を飲む機会であった。評価は、今まで同様の飲酒の
機会であって、同様な酒の量或いはそれ以上の酒を飲ん
だ場合の状態と比較した結果を自発的な申告の評価とし
た。
【0108】この結果、15名中12名までが、今まで
より、酔いの状態が非常に少ないと評価し、しかも、酩
酊状態でなく精神状態がしっかりしており、3名が、今
までより、酔いの状態が少ないと評価し、更に1名にお
いては少々酔いが少ないように感じるが分からないとの
評価を申告した。
【0109】又、15名において、排尿の頻度が高いと
評価し、酒の味については、特にまずくなったという者
はいなかった。
【0110】翌朝は何れの者も二日酔いがなく目覚めも
良かったとの申告を行った。
【0111】更に、翌月に同じメンバーで、比較例1に
ついて同様に飲酒に対しての効果を評価した。ここにお
いて前月と同じくらいの飲酒を行ったところ、10名の
者が同量の飲酒を行った場合の酔いの状態と何ら変わら
ないと評価し、5名において、少々酔いが少ないと評価
を行った。
【0112】又、翌朝、いわゆる二日酔いである頭痛を
経験したものが3名おり、酒が残った感じがある。気分
が優れなく倦怠感があると申告した者が3名いた。
【0113】更に、実施例2〜6の健康飲料を50g(5
0ml)ずつ各20本、合計100本を製造し、パネラー
20名にランダムに一人当たり5本の健康飲料を提供
し、1回の飲酒に際して、飲酒30分前〜1時間前に1
本を飲んでその効果を自己申告を依頼した。
【0114】ここで、健康飲料の飲用を行った者は、飲
酒の機会が多く、更に二日酔いの経験のあるものである
ことを条件とした。
【0115】同様に、比較例1〜4の飲料を50g(50
ml)ずつ各20本、合計80本を製造し、上記のパネラ
ー20名にランダムに一人当たり4本の飲料を提供し、
1回の飲酒に際して、同様に飲酒30分前〜1時間前に
1本を飲んでその効果の自己申告を依頼した。
【0116】なお、パネラーは、31〜65才の男子1
5名、42〜55才の女子5名であり、女子は飲酒の接
待を仕事としている者である。
【0117】この結果のまとめは、表1及び表2に示す
通りであった。
【0118】
【表1】
【0119】表1において、酔いの状態及び尿の頻度は
以下に示す方法で評価した。 酔いの状態 A 酔いが著しく少なく、意識がハッキリしている。 B 酔いが少ない。 C 酔いが少ないように感じられる。 D 変わらない。分からない。 尿の頻度 A 何時もの飲酒の時とは、尿の頻度が多く、量も多
い。 B 何時もの飲酒の時と変わらない。分からない。
【0120】
【表2】
【0121】表2において、翌日の状態1及び翌日の状
態2は以下に示す方法で評価した。 翌日の状態1 A 何時もの飲酒の時と比べて目覚めがよい。 B 何時もの飲酒の時と変わらない。分からない。 翌日の状態2(ひとりが複数項目の評価は、重複して集
計を行った。) A 体調がよい。 B 飲み疲れ等の倦怠感がある。 C アルコールが残っているように感じる。 D 頭痛がする。 E 胃の調子が悪い。
【0122】即ち、実施例2〜4の健康飲料について
は、飲酒による酔い過ぎ、二日酔い等の予防や防止に優
れた効果があり、又、実施例5又は実施例6について
は、飲酒によるそれらに効果があるが、一方、比較例1
〜5の飲料については、効果がないか、効果ある場合が
あっても充分でないことが分かった。
【0123】
【発明の効果】本発明の健康飲料は、上記構成を有し、
当該飲料は上述のとおり、至極安全なものである。又、
ケルセチン配糖体は毛細管性出血の治療や各種出血の治
療に有効であり、且つ酸化防止作用があるとされている
が、該ケルセチン配糖体が飲酒による血圧の上昇や体液
の循環の亢進に対して、末梢の血管を保護するのであ
り、又、体液の滲透圧の保持や酸アルカリ平衡等の電解
質バランスに影響を与え、しかも筋肉神経の刺激伝達な
どの生理調整物質であり、更にケルセチン配糖体と錯体
を形成する等の相互作用を有する、2価の金属イオンで
あるカルシウム、マグネシウム及び亜鉛のいずれか少な
くとも1種を含有することによって、飲酒による生体の
機能の回復を促進させるのであり、更に、甘草抽出物を
含有することによって、有効成分のグリチルリチンがア
ルコールの代謝を促進してその負担を緩和し、且つ肝障
害抑制やミクロゾーム系の代謝酵素、又は細胞膜等に作
用してエタノールやアルデヒドによる障害を抑制するの
であり、しかもグリチルリチンが体内で分解して生じた
グルクロン酸が、毒素と抱合体を形成すること等によっ
て解毒作用を発現し、アルコールの代謝及び消失を促進
し、又、解毒作用や肝臓機能向上及び保護作用を示すと
ともに、胆汁の分泌が促進されるのであり、これらの成
分の相乗効果によって、飲酒に伴う良い過ぎ、悪酔い、
二日酔いの予防や防止を効果的に図り、しかも、安全に
いつでも何処でも、飲酒の前はもとより飲酒に対応して
手軽に飲用して悪酔い等に対応しうる効果を有するので
ある。
【0124】又、本発明の健康飲料において、更にビタ
ミンC及び/又は有機酸を含有させると、該ビタミンC
はケルセチン配糖体の吸収性や安定性を向上させるだけ
でなく、ケルセチン配糖体との相互作用によって、消化
器、循環器において相乗的に効果を現すのであり、この
ため、一層アルコール代謝が促進されて飲酒による酔い
過ぎ、悪酔い、二日酔いの一層の防止を図れるととも
に、該有機酸を含有させるとケルセチン配糖体やビタミ
ンCの一層の安定化を図ることができる上、細胞の賦活
を促進する効果を有するのであり、特に、クエン酸を用
いることによって、体内の乳酸や焦性ブドウ酸等を分解
させ、血液の酸性化を防止することができる効果を有す
るのである。
【0125】このように、本発明の健康飲料において
は、驚いたことに、飲酒前に飲用しておけば、今までの
飲酒の状態とはまったく異なり、各成分の量は少なくて
も、酔いが少なく著しく酩酊状態が改善される上、飲酒
による酔い過ぎ、悪酔い、二日酔いの一層の予防及び防
止ができる効果を有するのである。
【0126】上記のように、本発明の健康飲料は、安全
性が高い飲料であり、手軽に何時でも飲用でき、更に成
分の複合作用及び効果において、飲酒に対応した至極有
用なものである。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ケルセチンの配糖体と、2価の金属イオ
    ン及び甘草抽出物を必須成分とする健康飲料。
  2. 【請求項2】 ケルセチンの配糖体が水溶性である請求
    項1に記載の健康飲料。
  3. 【請求項3】 ケルセチンの配糖体がシクロデキストリ
    ンによって包摂されている請求項1に記載の健康飲料。
  4. 【請求項4】 2価の金属イオンがカルシウム、マグネ
    シウム又は亜鉛のうち少なくとも1種である請求項1な
    いし3のいずれかに記載の健康飲料。
  5. 【請求項5】 甘草抽出物がグリチルリチンを含有して
    なる請求項1ないし4のいずれかに記載の健康飲料。
  6. 【請求項6】 甘草抽出物がシクロデキストリンで包摂
    されている請求項1ないし5のいずれかに記載の健康飲
    料。
  7. 【請求項7】 有機酸がビタミンC、クエン酸、リンゴ
    酸又は酒石酒のうち少なくとも1種を含有してなる請求
    項7に記載の健康飲料。
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