JPH0387463A - 防音床材 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野］ 本発明は防音床材に係り、特に床衝撃音を軽減するため
に表面が平滑Ｇこ整備されたコンクリート面もしくは合
板やパーティクルボードなどの床下地に主として接着剤
を用いて固定される木質系床材に関する。

〔従来の技術〕

マンシ目ンや住宅の床１１ｉ　撃合を軽減するには従来
様々な方法が提案されてきた。この場合、床衝撃音とし
ては重量衝撃音と軽量衝撃音とに分類されるが、重量衝
撃音は建築物の構造そのものが影響するため、床材料の
改良の面での軽減対策としては軽量衝撃音の軽減が専ら
指向されている。

軽量ｔＥ”Ｊ音の軽減には床表面仕上げ材の硬さの調整
が有効で、表面材料が柔らかいほど軽減の効果が高い、
しかし、無垢板や天然木化粧合板を用いた木質系床材に
おいては表面が木材であるため表面を柔らかくすること
はできない。比較的柔らかい木材を使うことも可能では
あるが、表面塗装の有無に関わらず傷が付き易く商品価
値は低いものとなる。そこで、従来は木質系床材を何層
かに分割して異種材料を組み合わせる方法がとられてき
た。

このとき、合板やパーティクルボードなどの木質材料に
組み合わせる材料としては、樹脂製の制振シート、グラ
スウール、ロックウール、ポリスチレンなどの発泡樹脂
シート、ゴムクツション、不織布などが使われている。

これらの技術については既に多くの提案がなされており
、たとえば特開昭６３−４４０６７号、特開昭６３−６
３８５７号、特開平１−１０８６９号各公報などが知ら
れている。

さらにこれらの方法でも床衝撃音の軽減が充分でない場
合には特別に床下地材を用いている。これにはスチレン
フオーム、グラスウール、ロックウールなどの比較的厚
い板状材がある。

一方、浮き床工法、置き床工法と称する方法もある。こ
れらの技術についても既に多くの提案がなされており、
たとえば特開昭５６−１６２７４１号、特開昭６１−１
４６９５７号、特開昭６２−１４６３５５号、特開昭６
３−３０８１５２号各公報など少なくない。

また合板の上面又は下面に積層される緩衝材についても
種々の工夫がなされ、例えば、特開平１１３７０６４号
、特開平１−１３１７５３号各公報には、緩衝材に凹凸
面を設けて床衝撃音の抑制を図ることが記載されている
。

〔発明が解決しようとする課題〕

従来の木質系床材の下地材料にはスチレンフオーム、グ
ラスウール、ロックウールなどの比較的厚い板状材が用
いられている。これらには非常に厚い材料のわりには床
衝撃音の軽減の効果が少ないうえ、厚い材料の使用は設
計上の制約を受けることが少なくない。軽減効果を期待
するあまり柔らかい材料を用いると中には荷重がかかっ
た際に圧縮されると変形量が大きく、厚いものを使用す
ると木質系床材の上を歩いた際に沈み込みが大きいため
歩行者がフワフワした感じを受けるという欠点を持つも
のもある。

また、従来の木質系床材で幾つかの層に分割する場合、
木質材料の他には樹脂製の制振シート、グラスウール、
ロックウール、ポリスチレンなどの発泡樹脂シート、ゴ
ムクツシラン、不織布などが用いられている。これらの
方法では各種材料の性質を利用して床衝撃音の軽減がは
かられているが、床用撃力を２方向以上へ分散させるこ
とができないため、決定的な方法ではなかった。尚、上
記したように、！１衝材に凹凸面を設けるという従来技
術も存し、これによれば床衝撃音の軽減という面である
程度の効果が期待されるが、過度の沈み込みを防止する
という点で未だ不十分なものであった。

それ故、本発明の目的とするところは、積層型の木質系
床に用いられる下地材を改良して、厚みの少ないわりに
は床衝撃音の軽減効果が大きく、しかも圧縮変形量の少
ない床材を提供することにある。

〔課題を解決するための手段〕

本発明者らは上記のような課題を解決するため研究を行
い、弾性を持ち衝撃吸収の機能を持つシートと床用撃力
を分散させる板状材を組み合わせることにより効果的に
床衝撃音の軽減を行う床下地材料を見出し、これを用い
た本発明の床材を完成するに到った。

即ち本発明は、凹凸面を形成した板状材の少なくとも一
方の面に圧縮変形の少ない弾性シート材を積層してなる
床下地材を、木質系床材層に設けてなることを特徴とす
る防音床材である。

以下、本発明の詳細な説明する。

本発明はそれ自体弾性を持つシート状材料と床用撃力を
分散させる板状材とからなる床下地材を木質系床材層の
下面に設けてなるものである。

第１図は本発明床材の一構成例を示すもので、ｌは木質
系床材層、２は該床材層ｌの下面に設けられた床下地材
である。床下地材２は、凹凸面３を形成した板状材４の
上下両面に、圧縮変形の少ない弾性シート材５を積層し
て構成される。

圧縮変形の少ない弾性シート材５として、弾性繊維シー
トや高反発性制振材を用いることができる。

弾性繊維シートは、繊維同士を弾性樹脂により接合する
と共に、繊維間に所定の空隙を形成してなるもので、こ
の繊維シートは繊維材料で構成された面に垂直な方向の
力に対して弾性を持つものである。このシート材料は空
隙を構成するため５０％〜８０％の空隙率を持つのが望
ましい、５０％未満では緩衝効果が少なく、また、８０
％を越える場合、圧縮力による変形量が多くなりすぎ適
当ではない。

厚さは２Ｂ以上のものが望ましく、２ｆｆ１１１未満で
はシートの弾性を充分生かすことが出来ない。しかし、
あまり厚いと緩衝効果が低下する。好ましい厚みは２〜
１０ｍである。

繊維の材質は特に問わないが、比較的長繊維で太く、腰
があり、繰り返し荷重に対する耐久性がある供維材料で
構成されることが望ましい。このような材料として、ポ
リエステル、ポリプロピレン、ナイロン、椰子繊維など
が挙げられる。該繊維材料の繊維長としては２〜５ｃｍ
、繊維径は０゜１〜０．１５間が好ましい。

シートに弾性を持たせるため、繊維は通直のままである
よりも、編んだり織ったりするほか、折りたたみ状、捩
じる、螺旋状にする等してシート状にすることにより、
シートの面に垂直な方向にかかる圧縮力に対して、必ず
繊維自体が反発するような構造とする。ここで繊維同士
は振動衝撃の伝達防止、緩衝の作用がある弾性樹脂で接
合される。このような樹脂には例えば、天然ゴム（Ｎｌ
２）、ネオブレンゴム（ＣＲ）、ニトリルゴム（ＮＢＲ
）　、シリコンゴム、ブチルゴムＣＩＩＲ）　、スチレ
ンブタジェンゴム（ＳＢＲ）　、エチレンプロピレンジ
エン共重合体（ＥＰＤＭ）などが挙げられる。この樹脂
の添加量は少ないと繊維をうまく固定できないのでシー
トの安定性が低く、また、樹脂量が多過ぎると繊維の持
つ弾性が１員なわれて反発力を充分に生かすことが出来
なくなる。従って、樹脂固形分は５０％以下に抑えるこ
とが望ましい。樹脂の塗布方法はドブ漬でもスプレー塗
布でもよい。また、繊維同士が点で接合されるようにす
ると、緩衝効果上有利となる。

一方、高反発性制振材は、反発弾性の高い材料から構成
された制振材で、このような制振材として、天然ゴム（
ＮＲ）、ネオブレンゴム（ＣＲ）、ニトリルゴム（ＮＢ
Ｒ）　、シリコンゴム、ブチルゴム（ｒｌＲ）、スチレ
ンブタジェンゴム（ＳＢＲ）　、エチレンプロピレンジ
エン共重合体（ＥＰＤＭ）等の制振ゴム材料や塩ビに充
填材を添加した制振シート、シリコンゲルなどが挙げら
れる。この高反発性制振材の厚みは、所望の弾性と緩衝
効果を出すため２〜５ｍが好ましい。

本発明は上記のような弾性シート材５に、床用撃力を分
散させる板状材４を組み合わせることにより、床衝撃音
の軽減を効果的に行なわしめるものである。

板状材４は凹凸面３を有するが、この凹凸面の形成には
種々の態様が考えられ、たとえば第２図に示すように、
波形状６に形成したものでも、或いは第３図に示すよう
に、独立した突起７を多数形成したものでもよい。８は
凸部、９は凹部を示す。

このように板状材４に凹凸面３を形成することによって
、床材に衝撃力が加わった際に力を２方向以上に分散さ
せることができる。即ち、第４図に示すように床材に加
わった衝撃力は板状材４の凸部８に垂直力Ｗとして及ぼ
されるが、この垂直力ＷはＷ５、及びＷ２の２方向に分
散する。凸部８が独立型の突起である場合には、紙面方
向及びその反対方向にも分散力が生しるので２方向以上
の分散となる。

板状材４の材質としては硬質塩化ビニル、ポリエステル
、ポリカーボネート等が用いられる。また板状材の厚み
は３〜２０ＩＩＩ１１が好ましい。

本発明における床下地材は、板状材４の片面にのみ弾性
シート材５を積層したものでもよい。板状材４の上下両
面に弾性シート材５を積層する場合は、上下両面共に同
一材料の弾性シート材であっても、或いは上面と下面と
で異なった材料の弾性シート材であってもよい。例えば
板状材の一方の面に弾性繊維シートを、他方の面に高反
発性制振材をそれぞれ積層したものでもよい。

本発明床材を構成する各層は接着剤、粘着剤、両面テー
プ等により相互に固定される。

〔作用〕

本発明の床材は圧縮変形の少ない弾性シート材と凹凸面
を形成してなる板状材とを積層して構成される床下地材
を有するため、垂直方向にかかる圧縮力に対して弾性シ
ート材が反発すると共に、前記板状材が変形して垂直力
を２方向以上に分散するので、これによって圧縮変形量
が少なく、しかも軽量衝撃音の軽減並びに振動衝撃の防
止が可能となる。

（実施例〕 以下に本発明の詳細な説明する。

本実施例に用いた材料 １、　Ｊ　Ａ、　Ｓ普通合板：ｒ￥さ４恥２、有孔合板
：　ＪＡＳ哲適合仮に３ｃｍ間隔で５ｍｍ径の孔をあけ
たもの ３、不織布：東亜紡　ＤＦ６００ ４、弾性シート（１）：本発明のもの　厚さ５ｍ空隙率
６５％ 椰子繊維：５ＢＲ＝１００： ３５（固形分比） 糠維径０．１０〜０．１３ １１Ｉｌ１Ｍのものが８０％以上 ５、弾性シー１−（２）：本発明のもの　厚さ５ｍブチ
ルゴムシート ６、波板二市販品硬質塩ビ 上記材料を用い、ＪＩＳ　Ａ］４１８　　ｒ建築物の現
場における床衝撃音レベルの測定方法」に準してタッピ
ングマシーンにより測定を行なった。

衝撃音の軽減効果が明確に現れるオクターブ帯域中心周
波数１２５１１ｚ、　２５０ｔｌｚの測定値を第１表に
示 す。

（発明の効果〕 本発明によれば、圧縮変形量が少なく、しかも軽量衝撃
音の軽減に優れるという理想的な木質系床材を提供する
ことが可能となるものであり、防音床材として大なる便
益を有するものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明床材の一実施例を示す部分断面斜視図、
第２図、第３図はそれぞれ凹凸面を有する板状材の構成
例を示す部分断面斜視図、第４図は板状材の凸部に力が
及ぼされたときの力の分散状態を示す説明図である。 １・・・木質系床材層 ２・・・床下地材 ３・・・凹凸面 ４・・・板状材 ５・　・　・弾性シート材 第 図 ５・・・弾性／−ト材 第 図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 凹凸面を形成した板状材の少なくとも一方の面に圧縮変
   形の少ない弾性シート材を積層してなる床下地材を、木
   質系床材層に設けてなることを特徴とする防音床材。