JPH0469699B2 - - Google Patents
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- JPH0469699B2 JPH0469699B2 JP62281379A JP28137987A JPH0469699B2 JP H0469699 B2 JPH0469699 B2 JP H0469699B2 JP 62281379 A JP62281379 A JP 62281379A JP 28137987 A JP28137987 A JP 28137987A JP H0469699 B2 JPH0469699 B2 JP H0469699B2
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- Floor Finish (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
(産業上の利用分野)
本発明は、コンクリート床スラブに直接接着施
工される直貼り木質床材の改良に関するものであ
る。
工される直貼り木質床材の改良に関するものであ
る。
(従来の技術)
一般に、この種の直貼り木質床材は、コンクリ
ート床スラブの凹凸を吸収して馴染み易くするた
めに、木質製の床材本体の裏面に裏打ち材とし
て、発泡樹脂シートを設けたり、あるいは木質繊
維や麻繊維の繊維材を設けて構成されている。
ート床スラブの凹凸を吸収して馴染み易くするた
めに、木質製の床材本体の裏面に裏打ち材とし
て、発泡樹脂シートを設けたり、あるいは木質繊
維や麻繊維の繊維材を設けて構成されている。
(発明が解決しようとする問題点)
ところが、上記従来の直貼り木質床材のうち、
発泡樹脂シートを裏打ち材とするものの場合、発
泡樹脂の発泡体が潰れると復元性がなくなり、床
面に沈みが生じるという問題がある。特に、家具
等の重量物を置いた部分では沈みが顕著に現れ、
かつその沈みは元に戻らない。また、発泡体内部
の空気は閉じこめられているので、床衝撃が加わ
ると、内部圧力が高くなつた状態でもつて床スラ
ブに衝撃力を伝え易く、床衝撃音の低減化を図る
ことができない。JIS−A−1418の床衝撃試験に
よる遮音性能では日本建築学会基準の軽量床衝撃
音レベルでL−60の性能が限度である。
発泡樹脂シートを裏打ち材とするものの場合、発
泡樹脂の発泡体が潰れると復元性がなくなり、床
面に沈みが生じるという問題がある。特に、家具
等の重量物を置いた部分では沈みが顕著に現れ、
かつその沈みは元に戻らない。また、発泡体内部
の空気は閉じこめられているので、床衝撃が加わ
ると、内部圧力が高くなつた状態でもつて床スラ
ブに衝撃力を伝え易く、床衝撃音の低減化を図る
ことができない。JIS−A−1418の床衝撃試験に
よる遮音性能では日本建築学会基準の軽量床衝撃
音レベルでL−60の性能が限度である。
また一方、木質繊維や麻繊維の繊維材を裏打ち
材とするものの場合にも、上述の発泡樹脂シート
を裏打ち材とするものの場合と同様復元性および
防音性の点で問題がある。すなわち、木質繊維や
麻繊維は、湿気によつて繊維同志の結合が緩んで
軟化し、圧縮状態での厚さが減少変化するととも
に、圧縮復元の繰返しによつて繊維同志の結合が
外れ、繊維材内部の剥離や床材本体からの剥離を
生じ易く、これらのことから復元性に欠けるので
ある。また、繊維自体が通直に近いので、繊維の
バネ作用が小さく、圧縮されたときの衝撃エネル
ギーが床スラブに伝達し易く、このことから防音
性に欠けるのである。
材とするものの場合にも、上述の発泡樹脂シート
を裏打ち材とするものの場合と同様復元性および
防音性の点で問題がある。すなわち、木質繊維や
麻繊維は、湿気によつて繊維同志の結合が緩んで
軟化し、圧縮状態での厚さが減少変化するととも
に、圧縮復元の繰返しによつて繊維同志の結合が
外れ、繊維材内部の剥離や床材本体からの剥離を
生じ易く、これらのことから復元性に欠けるので
ある。また、繊維自体が通直に近いので、繊維の
バネ作用が小さく、圧縮されたときの衝撃エネル
ギーが床スラブに伝達し易く、このことから防音
性に欠けるのである。
本発明はかかる点に鑑みてなされたものであ
り、その目的とするところは、裏打ち材として適
切な繊維材料を用いることにより、復元性および
防音性に優れた直貼り木質床材を提供せんとする
ものである。
り、その目的とするところは、裏打ち材として適
切な繊維材料を用いることにより、復元性および
防音性に優れた直貼り木質床材を提供せんとする
ものである。
(発明が解決しようとする問題点)
上記目的を達成するため、本発明の解決手段
は、コンクリート床スラブに直接接着施工される
直貼り木質床材として、木質製の床材本体の裏面
に、合成繊維の捲縮繊維を繊維同志の交錯点で熱
による自己融着で三次元網目構造に結合してなる
繊維密度0.01〜0.08g/cm3の繊維質緩衝材を一体
に貼着する構成にしたものである。
は、コンクリート床スラブに直接接着施工される
直貼り木質床材として、木質製の床材本体の裏面
に、合成繊維の捲縮繊維を繊維同志の交錯点で熱
による自己融着で三次元網目構造に結合してなる
繊維密度0.01〜0.08g/cm3の繊維質緩衝材を一体
に貼着する構成にしたものである。
(作用)
上記の構成により、本発明では、床材の裏打ち
材としての繊維質緩衝材は、合成繊維の捲縮繊維
を繊維同志の交錯点で熱による自己融着で三次元
網目構造に結合してなるので、木質繊維や麻繊維
等の場合の如く繊維の結合部分でスベリや剥離が
生じることはなく、復元性が良好でかつ安定なも
のとなる。しかも、繊維が湿気で軟化することも
ないので、繊維質緩衝材の厚みがコンクリート床
スラブからの湿気によつて減少することもない。
材としての繊維質緩衝材は、合成繊維の捲縮繊維
を繊維同志の交錯点で熱による自己融着で三次元
網目構造に結合してなるので、木質繊維や麻繊維
等の場合の如く繊維の結合部分でスベリや剥離が
生じることはなく、復元性が良好でかつ安定なも
のとなる。しかも、繊維が湿気で軟化することも
ないので、繊維質緩衝材の厚みがコンクリート床
スラブからの湿気によつて減少することもない。
また、上記繊維質緩衝材を構成する捲縮繊維
は、繊維一つ一つがそれぞれ大きなバネ作用を発
揮するので、衝撃力に対する吸収性ないし防音性
が高くなる。しかも、その繊維同志は三次元網目
構造でもつて相互に結合されているので、縦方向
の圧縮変形が捲縮繊維のバネ作用によつて横方向
にも伝達し易く、衝撃エネルギーの分散吸収によ
り防音性がより高められる。さらに、繊維密度が
0.01〜0.08g/cm3という低密度であるため、圧縮
時の空気の流れが床材下面に生じて空気圧の上昇
が防止され、これにより防音性をより一層高める
ことができる。
は、繊維一つ一つがそれぞれ大きなバネ作用を発
揮するので、衝撃力に対する吸収性ないし防音性
が高くなる。しかも、その繊維同志は三次元網目
構造でもつて相互に結合されているので、縦方向
の圧縮変形が捲縮繊維のバネ作用によつて横方向
にも伝達し易く、衝撃エネルギーの分散吸収によ
り防音性がより高められる。さらに、繊維密度が
0.01〜0.08g/cm3という低密度であるため、圧縮
時の空気の流れが床材下面に生じて空気圧の上昇
が防止され、これにより防音性をより一層高める
ことができる。
(実施例)
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明す
る。
る。
第1図は本発明の一実施例に係わる直貼り木質
床材Aを示し、この床材Aは、木質製の床材本体
1と、該床材本体1の裏面に接着剤2によつて一
体に貼着された繊維質緩衝材3とからなる。上記
床材本体1の周縁部には、他の床材Aと継ぎ合わ
せるための雄実又は雌実の継手部1aが形成され
ている。尚、床本体1の厚さとしては、従来の直
貼り木質床材における通常の合板製床材本体の厚
さ(12mm程度)よりも薄く設定することが床衝撃
力を床材全体の曲げ変形で吸収できるので望まし
く、特に防音性を高めるためには、4〜8mm程度
に設定したり、あるいは裏面に切り溝などを設け
て曲げ変形し易くすることが望ましい。
床材Aを示し、この床材Aは、木質製の床材本体
1と、該床材本体1の裏面に接着剤2によつて一
体に貼着された繊維質緩衝材3とからなる。上記
床材本体1の周縁部には、他の床材Aと継ぎ合わ
せるための雄実又は雌実の継手部1aが形成され
ている。尚、床本体1の厚さとしては、従来の直
貼り木質床材における通常の合板製床材本体の厚
さ(12mm程度)よりも薄く設定することが床衝撃
力を床材全体の曲げ変形で吸収できるので望まし
く、特に防音性を高めるためには、4〜8mm程度
に設定したり、あるいは裏面に切り溝などを設け
て曲げ変形し易くすることが望ましい。
また、上記繊維質緩衝材3は、合繊繊維の捲縮
繊維を繊維同志の交錯点で熱による自己融着で三
次元網目構造に結合してなるものであり、その繊
維密度は0.01〜0.08g/cm3である。ここで、合成
繊維としては、ナイロン、ポリエステル、ポリプ
ロピレン等のいずれでもよいが、特に耐アルカリ
性に優れたポリプロピレンやナイロン繊維によつ
て形成したものは、コンクリート床スラブ4(第
2図参照)からのアルカリ成分で劣化することが
なく、柔軟性および圧縮復元性が低下しないの
で、施工後長期間経過しても防音性が良好に保持
されて望ましい。特に、繊維径が20〜50μのポリ
プロピレン繊維は、家具の荷重で厚さが減少せず
に床面を安定支持することができるとともに、歩
行感もよく望ましい。また、合成繊維としては、
カーボンを混入して靭性を高くしたものを用いて
もよい。そして、このような合成繊維の捲縮繊維
とは、第3図に示すように、繊維3a,3a、…
…一本一本が各々三次元的に捲縮した形状になつ
ているものであり、かつ繊維3a,3a同志は、
その交錯点で熱による自己融着でもつて互いに結
合されている。この捲縮繊維の構造は、恰も、第
4図に示すような多数のコイルスプリングs,
s、……を三次元網目状に互いに結合したように
なつている。
繊維を繊維同志の交錯点で熱による自己融着で三
次元網目構造に結合してなるものであり、その繊
維密度は0.01〜0.08g/cm3である。ここで、合成
繊維としては、ナイロン、ポリエステル、ポリプ
ロピレン等のいずれでもよいが、特に耐アルカリ
性に優れたポリプロピレンやナイロン繊維によつ
て形成したものは、コンクリート床スラブ4(第
2図参照)からのアルカリ成分で劣化することが
なく、柔軟性および圧縮復元性が低下しないの
で、施工後長期間経過しても防音性が良好に保持
されて望ましい。特に、繊維径が20〜50μのポリ
プロピレン繊維は、家具の荷重で厚さが減少せず
に床面を安定支持することができるとともに、歩
行感もよく望ましい。また、合成繊維としては、
カーボンを混入して靭性を高くしたものを用いて
もよい。そして、このような合成繊維の捲縮繊維
とは、第3図に示すように、繊維3a,3a、…
…一本一本が各々三次元的に捲縮した形状になつ
ているものであり、かつ繊維3a,3a同志は、
その交錯点で熱による自己融着でもつて互いに結
合されている。この捲縮繊維の構造は、恰も、第
4図に示すような多数のコイルスプリングs,
s、……を三次元網目状に互いに結合したように
なつている。
尚、上記実施例においては、床材本体1と繊維
質緩衝材3との間に、床板の振動を抑制する制振
材や、床材裏面の吸湿を防止する防湿層(図示せ
ず)を介在させてもよい。
質緩衝材3との間に、床板の振動を抑制する制振
材や、床材裏面の吸湿を防止する防湿層(図示せ
ず)を介在させてもよい。
次に、上記実施例の作用効果について説明する
に、施工時には、第2図に示すように、隣接する
直貼り木質床材A,A同志をその床材本体1,1
の継手部1a,1aで継ぎ合わせながら各直貼り
木質床材Aを、それぞれ繊維質緩衝材3側を下側
にしてコンクリート床スラブ4上に接着剤5によ
つて貼着して敷設する。この際、床スラブ4の凹
凸は木質床材Aの繊維質緩衝材3の変形によつて
吸収され、木質床材Aが床スラブ4に対して馴染
み易くなる。
に、施工時には、第2図に示すように、隣接する
直貼り木質床材A,A同志をその床材本体1,1
の継手部1a,1aで継ぎ合わせながら各直貼り
木質床材Aを、それぞれ繊維質緩衝材3側を下側
にしてコンクリート床スラブ4上に接着剤5によ
つて貼着して敷設する。この際、床スラブ4の凹
凸は木質床材Aの繊維質緩衝材3の変形によつて
吸収され、木質床材Aが床スラブ4に対して馴染
み易くなる。
その上、上記繊維質緩衝材3は、ポリプロピレ
ン等の合成繊維の捲縮繊維を繊維同志の交錯点で
熱による自己融着で三次元網目構造に結合してな
り、繊維同志の結合が強固なものとなつているの
で、木質繊維や麻繊維の場合の如く圧縮復元の繰
返し等によつて繊維の結合部分でスベリや剥離が
生じることはなく、復元性が良好でかつ安定した
ものとなる。しかも、この合成繊維は湿気で軟化
することはないので、繊維質緩衝材3ひいては直
貼り木質床材Aの厚みがコンクリート床スラブ4
からの湿気によつて減少することもなく、耐湿性
に優れるとともに、この点からも復元性がより一
層良好なものとなる。
ン等の合成繊維の捲縮繊維を繊維同志の交錯点で
熱による自己融着で三次元網目構造に結合してな
り、繊維同志の結合が強固なものとなつているの
で、木質繊維や麻繊維の場合の如く圧縮復元の繰
返し等によつて繊維の結合部分でスベリや剥離が
生じることはなく、復元性が良好でかつ安定した
ものとなる。しかも、この合成繊維は湿気で軟化
することはないので、繊維質緩衝材3ひいては直
貼り木質床材Aの厚みがコンクリート床スラブ4
からの湿気によつて減少することもなく、耐湿性
に優れるとともに、この点からも復元性がより一
層良好なものとなる。
また、上記繊維質緩衝材3を構成する捲縮繊維
は、繊維3a,3a、……一本一本がそれぞれ大
きなバネ作用を発揮するので、床衝撃力に対する
吸収性ないし防音性が高くなる。しかも、その繊
維3a,3a同志は三次元網目構造でもつて相互
に結合されているので、縦方向の圧縮変形が捲縮
繊維のバネ作用によつて横方向にも伝達し易く、
床衝撃エネルギーの分散吸収により防音性がより
高められる。さらに、繊維密度が0.01〜0.08g/
cm3という低密度であるため、圧縮時の空気の流れ
が床材A下面に生じて空気圧の上昇が防止され、
これにより防音性をより一層高めることができ
る。ここで、繊維密度を0.01〜0.08g/cm3とした
のは、この値以上になると空気の流動が妨げられ
てい床衝撃力が床スラブ4に伝播し易くなるため
であり、また、この値以下であると、圧縮変形量
が大きくなつて床面(床材Aの上面)の沈みが生
じるからである。
は、繊維3a,3a、……一本一本がそれぞれ大
きなバネ作用を発揮するので、床衝撃力に対する
吸収性ないし防音性が高くなる。しかも、その繊
維3a,3a同志は三次元網目構造でもつて相互
に結合されているので、縦方向の圧縮変形が捲縮
繊維のバネ作用によつて横方向にも伝達し易く、
床衝撃エネルギーの分散吸収により防音性がより
高められる。さらに、繊維密度が0.01〜0.08g/
cm3という低密度であるため、圧縮時の空気の流れ
が床材A下面に生じて空気圧の上昇が防止され、
これにより防音性をより一層高めることができ
る。ここで、繊維密度を0.01〜0.08g/cm3とした
のは、この値以上になると空気の流動が妨げられ
てい床衝撃力が床スラブ4に伝播し易くなるため
であり、また、この値以下であると、圧縮変形量
が大きくなつて床面(床材Aの上面)の沈みが生
じるからである。
ここで、本発明の効果のうち、防音性について
の効果を実証するために、JIS−A−1418による
軽量床衝撃力を加えて、階下における床衝撃音の
衝撃音レベルを測定するという軽量床衝撃音に対
する遮音性能に関する実験の結果を第5図に示
す。この実験においては、本発明例として、厚さ
7mmの合板製床材本体1の裏面に、厚さ4mmの繊
維質緩衝材(ポリプロピレン繊維の捲縮繊維を使
用)3を貼着したものを用いた。また、第1比較
例としては、厚さ12mmの合板製床材本体の裏面に
厚さ2mmの発泡ポリエチレン樹脂シートを貼着し
たものを、第2比較例としては、厚さ7mmの合板
製床材本体の裏面に厚さ8mmの発泡ポリエチレン
樹脂シートを貼着したものをそれぞれ使用した。
第5図から判るように、第1および第2比較例の
場合、遮音性能が日本建築学会基準の軽量床衝撃
音レベルで各々L−67およびL−60であるのに対
して、本発明例の場合はL−55であり、遮音性な
いし防音性が大巾に向上する。
の効果を実証するために、JIS−A−1418による
軽量床衝撃力を加えて、階下における床衝撃音の
衝撃音レベルを測定するという軽量床衝撃音に対
する遮音性能に関する実験の結果を第5図に示
す。この実験においては、本発明例として、厚さ
7mmの合板製床材本体1の裏面に、厚さ4mmの繊
維質緩衝材(ポリプロピレン繊維の捲縮繊維を使
用)3を貼着したものを用いた。また、第1比較
例としては、厚さ12mmの合板製床材本体の裏面に
厚さ2mmの発泡ポリエチレン樹脂シートを貼着し
たものを、第2比較例としては、厚さ7mmの合板
製床材本体の裏面に厚さ8mmの発泡ポリエチレン
樹脂シートを貼着したものをそれぞれ使用した。
第5図から判るように、第1および第2比較例の
場合、遮音性能が日本建築学会基準の軽量床衝撃
音レベルで各々L−67およびL−60であるのに対
して、本発明例の場合はL−55であり、遮音性な
いし防音性が大巾に向上する。
(発明の効果)
以上の如く、本発明の直貼り木質床材によれ
ば、裏打ち材としての繊維質緩衝材が合成樹脂の
捲縮繊維を繊維同志の交錯点で熱による自己融着
で三次元網目構造に結合してなることによつて、
圧縮復元の繰返しにより繊維同志の結合部が緩む
ことはなく、復元性が良好かつ安定であるととも
に、コンクリート床スラブからの湿気による影響
を受けることもなく、耐湿性に優れている。ま
た、捲縮繊維各々の三次元的な大きなバネ作用に
より床衝撃力を効果的に吸収することができ、防
音性の向上をも図ることができる。
ば、裏打ち材としての繊維質緩衝材が合成樹脂の
捲縮繊維を繊維同志の交錯点で熱による自己融着
で三次元網目構造に結合してなることによつて、
圧縮復元の繰返しにより繊維同志の結合部が緩む
ことはなく、復元性が良好かつ安定であるととも
に、コンクリート床スラブからの湿気による影響
を受けることもなく、耐湿性に優れている。ま
た、捲縮繊維各々の三次元的な大きなバネ作用に
より床衝撃力を効果的に吸収することができ、防
音性の向上をも図ることができる。
図面は本発明の実施例を示すもので、第1図は
直貼り木質床材の断面図、第2図は直貼り木質床
材の施工状態を示す断面図、第3図は繊維質緩衝
材を構成する捲縮繊維の構造を示す拡大図、第4
図は同構造を模式的に示す図である。第5図は軽
量床衝撃音に対する遮音性能に関する実験結果を
示すグラフである。 A……直貼り木質床材、1……床材本体、3…
…繊維質緩衝材。
直貼り木質床材の断面図、第2図は直貼り木質床
材の施工状態を示す断面図、第3図は繊維質緩衝
材を構成する捲縮繊維の構造を示す拡大図、第4
図は同構造を模式的に示す図である。第5図は軽
量床衝撃音に対する遮音性能に関する実験結果を
示すグラフである。 A……直貼り木質床材、1……床材本体、3…
…繊維質緩衝材。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 木質製の床材本体の裏面に、合成繊維の捲縮
繊維を繊維同志の交錯点で熱による自己融着で三
次元網目構造に結合してなる繊維密度0.01〜0.08
g/cm3の繊維質緩衝材が一体に貼着されてなるこ
とを特徴とする直貼り木質床板。 2 合成繊維が繊維径20〜50μのポリプロピレン
の捲縮繊維である特許請求の範囲第1項記載の直
貼り木質床材。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28137987A JPH01125463A (ja) | 1987-11-06 | 1987-11-06 | 直貼り木質床材 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28137987A JPH01125463A (ja) | 1987-11-06 | 1987-11-06 | 直貼り木質床材 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH01125463A JPH01125463A (ja) | 1989-05-17 |
JPH0469699B2 true JPH0469699B2 (ja) | 1992-11-06 |
Family
ID=17638317
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP28137987A Granted JPH01125463A (ja) | 1987-11-06 | 1987-11-06 | 直貼り木質床材 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH01125463A (ja) |
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1987
- 1987-11-06 JP JP28137987A patent/JPH01125463A/ja active Granted
Patent Citations (2)
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JPH01125463A (ja) | 1989-05-17 |
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