JP2565449Y2 - 床下地パネル - Google Patents
床下地パネルInfo
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- JP2565449Y2 JP2565449Y2 JP2334191U JP2334191U JP2565449Y2 JP 2565449 Y2 JP2565449 Y2 JP 2565449Y2 JP 2334191 U JP2334191 U JP 2334191U JP 2334191 U JP2334191 U JP 2334191U JP 2565449 Y2 JP2565449 Y2 JP 2565449Y2
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- base panel
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は多層建築物において、上
階で発生した振動や騒音の階下への伝達を防止し得る新
規な床下地パネルに関する。
階で発生した振動や騒音の階下への伝達を防止し得る新
規な床下地パネルに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、上階から床を伝通して伝播する
騒音はJIS−A1418に記載されている如く、軽量
衝撃音と重量衝撃音とに大別される。これらの衝撃音を
防止する手法は基本的に異なるものとされている。すな
わち硬質の衝撃体により発生する軽量衝撃音は高周波領
域にあるため、床構造には高周波の吸収能力が要求さ
れ、通常カーペット、畳などの柔軟な仕上げ材を用いる
ことが有効であるとされている。軟質の衝撃体により発
生する重量性の衝撃音は低周波領域にあり、床構造には
低周波の吸収能力が要求され、通常、床構造の質量を上
げる方法が有効な手段とされている。近年、木質系仕上
げ材(木質フローリング),石板系仕上げ材など表面緩
衝効果の低い仕上げ材の普及に伴い、軽量衝撃音に対す
る問題が取り上げられている。前記問題を解決する方法
の一つとして、仕上げ材と床基盤との間に防振性を付与
させた床下地パネルを配置する方法が用いられている。
該床下地パネルは、防振性付与の為、板材の下面にグラ
スウール,ロックウール等の繊維状物、あるいは防振ゴ
ム等を貼設したものがもちいられているが、グラスウー
ル、ロックウール等の繊維状物は床下地用部材として用
いたとき重量物などの荷重により大きく変形すること、
また荷重を除いても変形が復元しない、また防振ゴムな
どは軽量衝撃音に対する低減効果が乏しいといった問題
をそれぞれ有している。繊維状物を用いた床下地パネル
に対しては、繊維状物の密度を上げ圧縮強度を向上させ
る方法、適当な間隔で補強用の桟を用い桟と桟との間に
繊維状物を充填する方法などが取られているが、前者は
軽量衝撃音に対する低減効果が減少し、後者も又振動が
補強用桟を介して階下へ伝達されるため低減効果が減少
することから問題の解決には到っていない。
騒音はJIS−A1418に記載されている如く、軽量
衝撃音と重量衝撃音とに大別される。これらの衝撃音を
防止する手法は基本的に異なるものとされている。すな
わち硬質の衝撃体により発生する軽量衝撃音は高周波領
域にあるため、床構造には高周波の吸収能力が要求さ
れ、通常カーペット、畳などの柔軟な仕上げ材を用いる
ことが有効であるとされている。軟質の衝撃体により発
生する重量性の衝撃音は低周波領域にあり、床構造には
低周波の吸収能力が要求され、通常、床構造の質量を上
げる方法が有効な手段とされている。近年、木質系仕上
げ材(木質フローリング),石板系仕上げ材など表面緩
衝効果の低い仕上げ材の普及に伴い、軽量衝撃音に対す
る問題が取り上げられている。前記問題を解決する方法
の一つとして、仕上げ材と床基盤との間に防振性を付与
させた床下地パネルを配置する方法が用いられている。
該床下地パネルは、防振性付与の為、板材の下面にグラ
スウール,ロックウール等の繊維状物、あるいは防振ゴ
ム等を貼設したものがもちいられているが、グラスウー
ル、ロックウール等の繊維状物は床下地用部材として用
いたとき重量物などの荷重により大きく変形すること、
また荷重を除いても変形が復元しない、また防振ゴムな
どは軽量衝撃音に対する低減効果が乏しいといった問題
をそれぞれ有している。繊維状物を用いた床下地パネル
に対しては、繊維状物の密度を上げ圧縮強度を向上させ
る方法、適当な間隔で補強用の桟を用い桟と桟との間に
繊維状物を充填する方法などが取られているが、前者は
軽量衝撃音に対する低減効果が減少し、後者も又振動が
補強用桟を介して階下へ伝達されるため低減効果が減少
することから問題の解決には到っていない。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】本考案はかかる点に鑑
みなされたもので、その目的とするところは、床下地パ
ネルとして軽量床衝撃音低減効果に優れ、且つ重量物な
どの荷重に対する充分なる耐久性を兼ね備えた床下地材
パネルについて種々検討を重ねた結果、天然もしくは合
成樹脂フィラメントを3次元的に交絡してなる立体網状
構造体を桟として用いることによりその繊維が交絡した
立体構造の故に、良好な振動エネルギーの遮断性能を示
し、かつへたりにくい特性を有していることを見出し、
本考案を完成するに到った。
みなされたもので、その目的とするところは、床下地パ
ネルとして軽量床衝撃音低減効果に優れ、且つ重量物な
どの荷重に対する充分なる耐久性を兼ね備えた床下地材
パネルについて種々検討を重ねた結果、天然もしくは合
成樹脂フィラメントを3次元的に交絡してなる立体網状
構造体を桟として用いることによりその繊維が交絡した
立体構造の故に、良好な振動エネルギーの遮断性能を示
し、かつへたりにくい特性を有していることを見出し、
本考案を完成するに到った。
【0004】
【課題を解決するための手段】すなわち、本考案によれ
ば上層板材、下層板材、桟より構成され、前記桟が天然
もしくは合成繊維フィラメントを3次元的に交絡してな
る立体網状構造体、もしくは該立体網状構造体に板材を
貼設したものであることを特徴とする床下地パネルが提
供される。
ば上層板材、下層板材、桟より構成され、前記桟が天然
もしくは合成繊維フィラメントを3次元的に交絡してな
る立体網状構造体、もしくは該立体網状構造体に板材を
貼設したものであることを特徴とする床下地パネルが提
供される。
【0005】以下に添付の図面に基づき本考案を説明す
る。図1乃至図6は本考案に係る床下地パネルにおける
構造例を示す断面図である。図1に示す床下地パネルは
上層板材1と下層板材2との間に桟としての立体網状構
造体3を挿入したものであり、図2は立体網状構造体の
上下にレベル調整を目的とした板材4を貼設した桟を用
い、且つ下層板材2の下面に不陸調整用の緩衝シート5
を貼着して形成したものであり、図3は図2の桟と桟と
の間に繊維状物6を充填したものである。図4は桟とし
て用いられる立体網状構造体3を板材4を介して二重に
用いたものである。図5は図1の構造に加え上層板材1
の上面に立体網状構造体3,さらに板材7を貼設し、図
6は図1の構成に加え下層板材2に立体網状構造体3を
貼設した構造を示す。なお、本考案に係る床下地パネル
はこれらの構成例に限られるものではなく、上層板材,
下層板材,桟より構成され、前記桟が天然もしくは合成
繊維フィラメントを3次元的に交絡してなる立体網状構
造体、もしくは該立体網状構造体に板材を貼設したもの
であれば積層構造は特に限定されない。
る。図1乃至図6は本考案に係る床下地パネルにおける
構造例を示す断面図である。図1に示す床下地パネルは
上層板材1と下層板材2との間に桟としての立体網状構
造体3を挿入したものであり、図2は立体網状構造体の
上下にレベル調整を目的とした板材4を貼設した桟を用
い、且つ下層板材2の下面に不陸調整用の緩衝シート5
を貼着して形成したものであり、図3は図2の桟と桟と
の間に繊維状物6を充填したものである。図4は桟とし
て用いられる立体網状構造体3を板材4を介して二重に
用いたものである。図5は図1の構造に加え上層板材1
の上面に立体網状構造体3,さらに板材7を貼設し、図
6は図1の構成に加え下層板材2に立体網状構造体3を
貼設した構造を示す。なお、本考案に係る床下地パネル
はこれらの構成例に限られるものではなく、上層板材,
下層板材,桟より構成され、前記桟が天然もしくは合成
繊維フィラメントを3次元的に交絡してなる立体網状構
造体、もしくは該立体網状構造体に板材を貼設したもの
であれば積層構造は特に限定されない。
【0006】図7,図8及び図9は比較例としての構成
を示す。図7は上層板材1の下面に繊維状物6を貼設し
たものである。図8は上層板材1と下層板材2との間に
繊維状物6を挿入し、下層板材2の下面に不陸調整用の
緩衝シート5を貼着したものであり、図9は図8の構造
に対し、補強用の木桟8を挿入したものである。図10
は床下地パネルの平面図を示し、図中破線は桟の位置を
示す。桟の幅は通常30〜300mm程度、好ましくは5
0〜150mm程度のものが使用されるが、これらに限定
されるものではない。桟の幅、ピッチは桟上に載置され
る板材の剛性などにより適宜選定すればよい。立体網状
構造体3の片面または両面には積層が容易になるようプ
ラスチックシート、ゴムシート、不織布などのシート状
物を貼設しても良い。これら立体網状構造体3は比較的
剛性に富んだ天然もしくは合成樹脂フィラメントを立体
的に交絡して作られた立体網状構造体の中で、非共振,
非強制振動型の動的こわさ試験機を用いて、常温で10
0N/cm2・cm以下の値を示す構造体が好ましく、この値
は低ければ低いほど良い。この値が100N/cm2・cmを
超えると衝撃音の緩衝効果は充分でなくなるからであ
る。
を示す。図7は上層板材1の下面に繊維状物6を貼設し
たものである。図8は上層板材1と下層板材2との間に
繊維状物6を挿入し、下層板材2の下面に不陸調整用の
緩衝シート5を貼着したものであり、図9は図8の構造
に対し、補強用の木桟8を挿入したものである。図10
は床下地パネルの平面図を示し、図中破線は桟の位置を
示す。桟の幅は通常30〜300mm程度、好ましくは5
0〜150mm程度のものが使用されるが、これらに限定
されるものではない。桟の幅、ピッチは桟上に載置され
る板材の剛性などにより適宜選定すればよい。立体網状
構造体3の片面または両面には積層が容易になるようプ
ラスチックシート、ゴムシート、不織布などのシート状
物を貼設しても良い。これら立体網状構造体3は比較的
剛性に富んだ天然もしくは合成樹脂フィラメントを立体
的に交絡して作られた立体網状構造体の中で、非共振,
非強制振動型の動的こわさ試験機を用いて、常温で10
0N/cm2・cm以下の値を示す構造体が好ましく、この値
は低ければ低いほど良い。この値が100N/cm2・cmを
超えると衝撃音の緩衝効果は充分でなくなるからであ
る。
【0007】本考案の100N/cm2・cm以下を示
す構造体としては、6ナイロン、66ナイロンなどのナ
イロン類、ポリプロピレン、硬質,半硬質のポリ塩化ビ
ニル、ポリアセタール、ポリエステル樹脂のフィラメン
トが挙げられる。低密度ポリエチレン・酢酸ビニル共重
合体、ABS樹脂、ゴム変性ポリスチレン等のフィラメ
ントは“こわさ”が不足するので一部の範囲からなる立
体網状構造体が含まれる。また、パームなどの天然の繊
維の中の或種の範囲の剛性のものが、本考案の数値内に
該当する網状構造体として利用することが出来る。しか
し、天然の剛性に富む繊維は集合住宅などに用いた場
合、換気が不十分になって‘ダニ’などの発生を助長さ
せたり、強いアルカリ性湿気の故に強度を低下させたり
する恐れがあるので、使用前に樹脂含浸処理等の対策を
施すことが好ましい。この意味から合成樹脂フィラメン
トからなる立体網状構造体は、より好ましい材料であっ
て本考案の骨格をなすのものである。これら立体網状構
造体のフィラメントの径は材質によっても異なるが、網
状構造体が100N/cm2・cm以下の物性値を持つ
ためには通常0.2mm〜3mmφの径のものが用いら
れる。これよりも径が細いと如何に網状構造が密でも荷
重や衝撃によって変形してしまって効果を発現できな
い。又、3mm以上の径では剛性に富み過ぎて、衝撃音
を緩和するような挙動を示さない材料が多い。又、立体
網状構造体の厚みは2mm以上であり、2mm未満では
衝撃音の低減効果が乏しくなる。
す構造体としては、6ナイロン、66ナイロンなどのナ
イロン類、ポリプロピレン、硬質,半硬質のポリ塩化ビ
ニル、ポリアセタール、ポリエステル樹脂のフィラメン
トが挙げられる。低密度ポリエチレン・酢酸ビニル共重
合体、ABS樹脂、ゴム変性ポリスチレン等のフィラメ
ントは“こわさ”が不足するので一部の範囲からなる立
体網状構造体が含まれる。また、パームなどの天然の繊
維の中の或種の範囲の剛性のものが、本考案の数値内に
該当する網状構造体として利用することが出来る。しか
し、天然の剛性に富む繊維は集合住宅などに用いた場
合、換気が不十分になって‘ダニ’などの発生を助長さ
せたり、強いアルカリ性湿気の故に強度を低下させたり
する恐れがあるので、使用前に樹脂含浸処理等の対策を
施すことが好ましい。この意味から合成樹脂フィラメン
トからなる立体網状構造体は、より好ましい材料であっ
て本考案の骨格をなすのものである。これら立体網状構
造体のフィラメントの径は材質によっても異なるが、網
状構造体が100N/cm2・cm以下の物性値を持つ
ためには通常0.2mm〜3mmφの径のものが用いら
れる。これよりも径が細いと如何に網状構造が密でも荷
重や衝撃によって変形してしまって効果を発現できな
い。又、3mm以上の径では剛性に富み過ぎて、衝撃音
を緩和するような挙動を示さない材料が多い。又、立体
網状構造体の厚みは2mm以上であり、2mm未満では
衝撃音の低減効果が乏しくなる。
【0008】衝撃音の低減効果を上げる為、図4に示す
如く桟に用いる立体網状構造体を多層にして用いること
ができ、図5に示す如く上層板材の上部に立体網状構造
体、さらに板材を貼設しても良く、又図6に示す構造で
あっても良い。図3に示す桟と桟との間に充填される繊
維状物6はグラスウール、ロックウール、フェルト、不
織布など、及びこれらを複合したものが用いられる。こ
れら繊維状物は断熱効果、さらには立体網状構造体を構
成要因とする桟との組み合わせにより軽量衝撃音をさら
に低減させる効果もある。床下地パネルを構成する上層
板材1、下層板材2は、合板、パーチクルボード、ハー
ドボード、杉板等の天然木材、プラスチックボード、窯
業系ボードなど、及びこれらを複合したものが用いられ
る。さらには緩衝、制振効果を有する可撓性シート状物
を付加したものであってもよい。これらの板材の厚みは
種類、又仕上げ板材等の仕様により異なるが、通常2〜
50mm程度、好ましくは4〜30mm程度のものが用いら
れる。パネルの配置は、相互のパネルが密接しても、間
隔を有してもよい。床下地パネルの上部には木質フロー
リングを載置するのが一般的であるが、床暖房用ユニッ
トでもよく、又、振動を発生する設備ユニットであって
もよい。さらに、本考案に係るパネルは壁材として用い
ることも出来る。
如く桟に用いる立体網状構造体を多層にして用いること
ができ、図5に示す如く上層板材の上部に立体網状構造
体、さらに板材を貼設しても良く、又図6に示す構造で
あっても良い。図3に示す桟と桟との間に充填される繊
維状物6はグラスウール、ロックウール、フェルト、不
織布など、及びこれらを複合したものが用いられる。こ
れら繊維状物は断熱効果、さらには立体網状構造体を構
成要因とする桟との組み合わせにより軽量衝撃音をさら
に低減させる効果もある。床下地パネルを構成する上層
板材1、下層板材2は、合板、パーチクルボード、ハー
ドボード、杉板等の天然木材、プラスチックボード、窯
業系ボードなど、及びこれらを複合したものが用いられ
る。さらには緩衝、制振効果を有する可撓性シート状物
を付加したものであってもよい。これらの板材の厚みは
種類、又仕上げ板材等の仕様により異なるが、通常2〜
50mm程度、好ましくは4〜30mm程度のものが用いら
れる。パネルの配置は、相互のパネルが密接しても、間
隔を有してもよい。床下地パネルの上部には木質フロー
リングを載置するのが一般的であるが、床暖房用ユニッ
トでもよく、又、振動を発生する設備ユニットであって
もよい。さらに、本考案に係るパネルは壁材として用い
ることも出来る。
【0009】
【実施例】以下に実施例により本考案を更に具体的に説
明する。床衝撃音試験に供した床下地パネルの実施例、
比較例の構成、厚み等を表1に示す。
明する。床衝撃音試験に供した床下地パネルの実施例、
比較例の構成、厚み等を表1に示す。
【0010】
【表1】
【0011】なお、立体網状構造体は、材質ナイロン,
線径0.8mmで、不陸調整材は材質ポリエチレン,発泡
倍率7.0倍、繊維状物はグラスウール厚み25mm,密
度32kg/m3(実施例3,比較例2)、グラスウール厚
み25mm,密度96kg/m3(比較例1)を各使用した。
また、実施例1乃至実施例6は、それぞれ図1乃至図6
に対応した構造で、比較例1及び比較例2はそれぞれ図
8及び図9に対応した構造のものである。
線径0.8mmで、不陸調整材は材質ポリエチレン,発泡
倍率7.0倍、繊維状物はグラスウール厚み25mm,密
度32kg/m3(実施例3,比較例2)、グラスウール厚
み25mm,密度96kg/m3(比較例1)を各使用した。
また、実施例1乃至実施例6は、それぞれ図1乃至図6
に対応した構造で、比較例1及び比較例2はそれぞれ図
8及び図9に対応した構造のものである。
【0012】
【表2】
【0013】 表中、歩行感A:固すぎず、適度の弾性を有する。 B:硬すぎ、転倒した際怪我の恐れ有り。を各示す。
【0014】床衝撃音の測定方法は、縦3600mm、横
2680mm、床から天井スラブまでの高さ1800mmの
部屋の天井150mmコンクリートスラブ中央部上に、縦
1800mm、横2700mmの床下地パネルを両面テープ
を用いコンクリートスラブに固定した。なお、床下地パ
ネルは900mm×900mmサイズのものを縦2列、横3
列とした。桟を用いた床下地パネルは図10に示す桟の
配置とし、桟の幅は70mmとした。床下地パネルの上部
には厚み12mmのフローリングを載置しクギで固定し
た。JIS A 1418に基づく階上からのタッピングマシンに
よる衝撃音を、マイクロホン10を床上1200mm高さ
で部屋中央に設置し測定した。実施例に示す如く、本考
案に係る床下地パネルにあっては、L等級が改善され制
振,防音効果に優れ、また歩行感も良好であるのに対
し、樹来例の比較例にあっては振動や騒音の伝播がひど
く、歩行感も悪かった。
2680mm、床から天井スラブまでの高さ1800mmの
部屋の天井150mmコンクリートスラブ中央部上に、縦
1800mm、横2700mmの床下地パネルを両面テープ
を用いコンクリートスラブに固定した。なお、床下地パ
ネルは900mm×900mmサイズのものを縦2列、横3
列とした。桟を用いた床下地パネルは図10に示す桟の
配置とし、桟の幅は70mmとした。床下地パネルの上部
には厚み12mmのフローリングを載置しクギで固定し
た。JIS A 1418に基づく階上からのタッピングマシンに
よる衝撃音を、マイクロホン10を床上1200mm高さ
で部屋中央に設置し測定した。実施例に示す如く、本考
案に係る床下地パネルにあっては、L等級が改善され制
振,防音効果に優れ、また歩行感も良好であるのに対
し、樹来例の比較例にあっては振動や騒音の伝播がひど
く、歩行感も悪かった。
【0015】
【考案の効果】以上に説明したように、本考案に係る床
下地パネルは、前記した如く適度の剛性を有する立体網
状構造体を構成要因とする桟を用いている為、荷重によ
る“へたり”の心配がなく、且つ軽量衝撃音に対して優
れた低減効果がある。
下地パネルは、前記した如く適度の剛性を有する立体網
状構造体を構成要因とする桟を用いている為、荷重によ
る“へたり”の心配がなく、且つ軽量衝撃音に対して優
れた低減効果がある。
【0016】
【図1】床下地パネル実施例の断面図である。
【図2】他の床下地パネル実施例の断面図である。
【図3】他の床下地パネル実施例の断面図である。
【図4】他の床下地パネル実施例の断面図である。
【図5】他の床下地パネル実施例の断面図である。
【図6】他の床下地パネル実施例の断面図である。
【図7】床下地パネル比較例の断面図である。
【図8】他の床下地パネル比較例の断面図である。
【図9】他の床下地パネル比較例の断面図である。
【図10】床下地パネルの平面図である。
1 上層板材 2 下層板材 3 立体網状構造体 5 不陸調整材 6 繊維状物
Claims (2)
- 【請求項1】 建築構造物の床基盤上に設置される床下
地パネルであって、前記床下地パネルが上層板材、下層
板材、桟より構成され、前記桟が天然もしくは合成繊維
フィラメントを3次元的に交絡してなる立体網状構造
体、もしくは該立体網状構造体に板材を貼設してなり、
前記立体網状構造体が厚みが2mm以上であり、動的剛
性試験値が100N/cm2・cm以下であることを特
徴とする床下地パネル。 - 【請求項2】 桟と桟の間に繊維状物を充填したことを
特徴とする請求項1記載の床下地パネル。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2334191U JP2565449Y2 (ja) | 1991-03-18 | 1991-03-18 | 床下地パネル |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2334191U JP2565449Y2 (ja) | 1991-03-18 | 1991-03-18 | 床下地パネル |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04111838U JPH04111838U (ja) | 1992-09-29 |
JP2565449Y2 true JP2565449Y2 (ja) | 1998-03-18 |
Family
ID=31908614
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2334191U Expired - Fee Related JP2565449Y2 (ja) | 1991-03-18 | 1991-03-18 | 床下地パネル |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2565449Y2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2579050Y2 (ja) * | 1992-07-18 | 1998-08-20 | 新日鐵化学株式会社 | 床下地パネル及び防音床構造 |
JP2015155604A (ja) * | 2014-02-20 | 2015-08-27 | 株式会社アヴェントハウス | 床構造および床構造の組み立て方法 |
-
1991
- 1991-03-18 JP JP2334191U patent/JP2565449Y2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04111838U (ja) | 1992-09-29 |
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