JPH0934098A - ホトマスク、ホトマスクの製造方法、パタン形成方法、半導体装置の製造方法及びマスクパタン設計用の装置 - Google Patents
ホトマスク、ホトマスクの製造方法、パタン形成方法、半導体装置の製造方法及びマスクパタン設計用の装置Info
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- JPH0934098A JPH0934098A JP18367395A JP18367395A JPH0934098A JP H0934098 A JPH0934098 A JP H0934098A JP 18367395 A JP18367395 A JP 18367395A JP 18367395 A JP18367395 A JP 18367395A JP H0934098 A JPH0934098 A JP H0934098A
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- Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)
- Preparing Plates And Mask In Photomechanical Process (AREA)
- Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】不要な投影像の発生を防止し、不要なパタンの
転写を防止することのできるホトマスクを提供するこ
と。 【構成】少なくとも露光光に対して半透明な領域と、透
明な領域とからなり、半透明な領域と、透明な領域とを
通過する光の位相差が実質的に180°であって、透明
な領域よりなる主パタン4の所望の2つの辺34、35
又はその延長線の交点のなす角が、半透明位相シフト部
6で180度より小さい領域に、透明で、かつ、上記主
パタン4と同位相の補助パタン5を配置したホトマス
ク。
転写を防止することのできるホトマスクを提供するこ
と。 【構成】少なくとも露光光に対して半透明な領域と、透
明な領域とからなり、半透明な領域と、透明な領域とを
通過する光の位相差が実質的に180°であって、透明
な領域よりなる主パタン4の所望の2つの辺34、35
又はその延長線の交点のなす角が、半透明位相シフト部
6で180度より小さい領域に、透明で、かつ、上記主
パタン4と同位相の補助パタン5を配置したホトマス
ク。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体装置等の製造に
用いるホトマスク、その製造方法、それを用いたパタン
形成方法、半導体装置の製造方法及びマスクパタン設計
用の装置に関する。
用いるホトマスク、その製造方法、それを用いたパタン
形成方法、半導体装置の製造方法及びマスクパタン設計
用の装置に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体集積回路や液晶パネル等のパタン
形成には、リソグラフィ技術と呼ばれる、マスク上に描
かれたパタンを被露光基板上に転写する方法が広く採用
されている。このパタン転写を行なうために、一般に
は、マスク上のパタンを縮小して転写する縮小投影型の
投影露光装置が用いられる。
形成には、リソグラフィ技術と呼ばれる、マスク上に描
かれたパタンを被露光基板上に転写する方法が広く採用
されている。このパタン転写を行なうために、一般に
は、マスク上のパタンを縮小して転写する縮小投影型の
投影露光装置が用いられる。
【0003】近年のパタンの微細化と共に、前記投影露
光装置には、従来より高い解像力が要求される。一般
に、投影レンズの開口数(NA)が大きいほど、あるい
は露光に用いる光の波長が短いほど解像力は向上する。
しかし、NAを大きくする方法はパタン転写時に焦点深
度の低下をもたらし、光の短波長化は光源、光学系材料
あるいはレジスト材料の面で種々の制約がある。
光装置には、従来より高い解像力が要求される。一般
に、投影レンズの開口数(NA)が大きいほど、あるい
は露光に用いる光の波長が短いほど解像力は向上する。
しかし、NAを大きくする方法はパタン転写時に焦点深
度の低下をもたらし、光の短波長化は光源、光学系材料
あるいはレジスト材料の面で種々の制約がある。
【0004】そこで、現状の投影露光装置を用いて、か
つ従来の解像限界を超える微細パタンを転写する試みが
なされている。特開昭57−62052号公報には、マ
スク上の特定の光透過部に光の位相を反転させる透明部
材(位相シフタ)を設けることにより、周期性を有する
複数のパタンに対して解像力を大幅に向上させたことが
示されている。
つ従来の解像限界を超える微細パタンを転写する試みが
なされている。特開昭57−62052号公報には、マ
スク上の特定の光透過部に光の位相を反転させる透明部
材(位相シフタ)を設けることにより、周期性を有する
複数のパタンに対して解像力を大幅に向上させたことが
示されている。
【0005】また、前記位相シフタを自動的に配置する
技術は、VLSIシンポジウム(1991)において報告さ
れ、ダイジェスト オブ テクニカルペーパーズ 95
〜96頁(Digest of Technical papers pp.95〜96 )
における、オートマティックパタン ジェネレーション
システム フォア フェイズ シフティング マスク
(Automatic Pattern Generation System For Phase Sh
ifting Mask)と題する論文に記載されている。同様の
技術は、ダイジェスト オブ ペーパーズ マイクロプ
ロセス’93 50〜51頁(Digest of Papers Micro
Process '93 pp.50〜51)における、アルゴリズム フ
ォア フェイズ シフト マスク デザイン ウイズ
プライオリティ オン シフタ プレイスメント(Algo
rithm for Phase Shift Mask Design with Priority on
Shifter Placement)と題する論文、及び、同書52〜
53頁における A CAD システム フォア デザ
イニング フェイズ シフティング マスクス(A CAD
System for Designing Phase-Shifting Masks)と題す
る論文にも記載されている。また、所望の投影像形状を
入力してマスクパタンを決定する方法が、アイ イー
イー イー、トランザクション オン セミコンダクタ
ー マニュファクチャリング5(2)(1992年)1
38〜152頁(IEEE Transaction on Semiconductor
Manufacturing, Vol.5, No.2(1992), pp.138〜152)に
おける バイナリ アンド フェイズシフティング マ
スク デザイン フォア オプティカル リソグラフィ
(Binary and Phase Shifting Mask Design for Optica
l Lithography)と題する論文に記載されている。
技術は、VLSIシンポジウム(1991)において報告さ
れ、ダイジェスト オブ テクニカルペーパーズ 95
〜96頁(Digest of Technical papers pp.95〜96 )
における、オートマティックパタン ジェネレーション
システム フォア フェイズ シフティング マスク
(Automatic Pattern Generation System For Phase Sh
ifting Mask)と題する論文に記載されている。同様の
技術は、ダイジェスト オブ ペーパーズ マイクロプ
ロセス’93 50〜51頁(Digest of Papers Micro
Process '93 pp.50〜51)における、アルゴリズム フ
ォア フェイズ シフト マスク デザイン ウイズ
プライオリティ オン シフタ プレイスメント(Algo
rithm for Phase Shift Mask Design with Priority on
Shifter Placement)と題する論文、及び、同書52〜
53頁における A CAD システム フォア デザ
イニング フェイズ シフティング マスクス(A CAD
System for Designing Phase-Shifting Masks)と題す
る論文にも記載されている。また、所望の投影像形状を
入力してマスクパタンを決定する方法が、アイ イー
イー イー、トランザクション オン セミコンダクタ
ー マニュファクチャリング5(2)(1992年)1
38〜152頁(IEEE Transaction on Semiconductor
Manufacturing, Vol.5, No.2(1992), pp.138〜152)に
おける バイナリ アンド フェイズシフティング マ
スク デザイン フォア オプティカル リソグラフィ
(Binary and Phase Shifting Mask Design for Optica
l Lithography)と題する論文に記載されている。
【0006】一方、米国の特許公報 USP 4,360,586 に
は、マスクを透過するX線や光の強度と位相を制御する
ホトマスクが示されている。また、同様なホトマスク
は、特開平04−136854にも示されている。
は、マスクを透過するX線や光の強度と位相を制御する
ホトマスクが示されている。また、同様なホトマスク
は、特開平04−136854にも示されている。
【0007】これらのホトマスクは、単一透明パタンの
周囲を半透明にして、すなわち、通常のホトマスクの遮
光部を半透明にして、かつ、半透明部を通過する僅かな
光の位相を、透明パタンを通過する光の位相と反転させ
るようにしている。つまり、パタンを転写するレジスト
の感度以下の光を半透明部から通過させ、この光と透明
パタンを通過してきた光の位相が反転するようにしてい
る。半透明部を通過した光は、主パタンである透明パタ
ンを通過した光に対して位相が反転しているため、その
境界部で位相が反転し、境界部での光強度が0に近づ
く。これにより、相対的に透明パタンを通過した光の強
度と、パタン境界部の光強度の比は大きくなり、通常の
遮光型マスクに比べコントラストの高い光強度分布が得
られ、パタン形成の焦点深度も約2倍に拡大する。ま
た、このマスク構造は従来の遮光膜を位相反転機能を持
つ半透明膜に変更するだけで実現でき、マスク作製も簡
単である。以下、このようなマスクを半透明位相シフト
マスクという。
周囲を半透明にして、すなわち、通常のホトマスクの遮
光部を半透明にして、かつ、半透明部を通過する僅かな
光の位相を、透明パタンを通過する光の位相と反転させ
るようにしている。つまり、パタンを転写するレジスト
の感度以下の光を半透明部から通過させ、この光と透明
パタンを通過してきた光の位相が反転するようにしてい
る。半透明部を通過した光は、主パタンである透明パタ
ンを通過した光に対して位相が反転しているため、その
境界部で位相が反転し、境界部での光強度が0に近づ
く。これにより、相対的に透明パタンを通過した光の強
度と、パタン境界部の光強度の比は大きくなり、通常の
遮光型マスクに比べコントラストの高い光強度分布が得
られ、パタン形成の焦点深度も約2倍に拡大する。ま
た、このマスク構造は従来の遮光膜を位相反転機能を持
つ半透明膜に変更するだけで実現でき、マスク作製も簡
単である。以下、このようなマスクを半透明位相シフト
マスクという。
【0008】また、ダイジェスト オブ ペーパーズ
マイクロプロセス’93 44〜45頁(Digest of Pa
pers MicroProcess '93 pp.44〜45)の Resolution Imp
rovement usinng Auxiliary Pattern Groups in Obliqu
e Illumination Lithographyと題する論文には、同様の
半透明位相シフトマスクの周期性のある複数のパタンの
両端に、補助パタンを設けることにより、投影されたパ
タンの形状を改良したことが記載されている。
マイクロプロセス’93 44〜45頁(Digest of Pa
pers MicroProcess '93 pp.44〜45)の Resolution Imp
rovement usinng Auxiliary Pattern Groups in Obliqu
e Illumination Lithographyと題する論文には、同様の
半透明位相シフトマスクの周期性のある複数のパタンの
両端に、補助パタンを設けることにより、投影されたパ
タンの形状を改良したことが記載されている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記特
開昭57−62052号公報記載の従来技術は、周期性
を有する複数のパタンに対しては、解像力を大幅に向上
させることができるが、周期性のない一般的なパタンに
対して、位相シフタを配置する方法は記載されていな
い。
開昭57−62052号公報記載の従来技術は、周期性
を有する複数のパタンに対しては、解像力を大幅に向上
させることができるが、周期性のない一般的なパタンに
対して、位相シフタを配置する方法は記載されていな
い。
【0010】また、上記ダイジェスト オブ テクニカ
ルペーパーズ 95〜96頁(Digest of Technical pa
pers pp.95〜96 )に記載された従来技術、上記ダイジ
ェスト オブ ペーパーズ マイクロプロセス’93
50〜51頁(Digest of Papers MicroProcess '93 p
p.50〜51)に記載された従来技術、同書52〜53頁に
記載された従来技術及びアイ イー イー イー、トラ
ンザクション オンセミコンダクター マニュファクチ
ャリング5(2)(1992年)138〜152頁(IE
EE Transaction on Semiconductor Manufacturing, Vo
l.5, No.2(1992), pp.138〜152)に記載された従来技術
は、いずれも、マスク上の光透過部に位相シフタを自動
的に配置する技術に関するものである。
ルペーパーズ 95〜96頁(Digest of Technical pa
pers pp.95〜96 )に記載された従来技術、上記ダイジ
ェスト オブ ペーパーズ マイクロプロセス’93
50〜51頁(Digest of Papers MicroProcess '93 p
p.50〜51)に記載された従来技術、同書52〜53頁に
記載された従来技術及びアイ イー イー イー、トラ
ンザクション オンセミコンダクター マニュファクチ
ャリング5(2)(1992年)138〜152頁(IE
EE Transaction on Semiconductor Manufacturing, Vo
l.5, No.2(1992), pp.138〜152)に記載された従来技術
は、いずれも、マスク上の光透過部に位相シフタを自動
的に配置する技術に関するものである。
【0011】半透明位相シフトマスクは、本来遮光すべ
き領域にもわずかな透過光が存在するから、その透過光
はパタンが接近すると干渉効果で強調され、その結果、
本来パタンの存在しない部分にも無視できない光強度レ
ベルを有する投影像が形成されるという問題がある。
き領域にもわずかな透過光が存在するから、その透過光
はパタンが接近すると干渉効果で強調され、その結果、
本来パタンの存在しない部分にも無視できない光強度レ
ベルを有する投影像が形成されるという問題がある。
【0012】また、通常の遮光型マスクも、半透明位相
シフトマスクの場合よりレベルは低いが、干渉によっ
て、同様に本来パタンの存在しない部分に投影像が形成
されるという問題がある。上記した従来技術は、いずれ
もこの問題を解決する方法について記載されていない。
シフトマスクの場合よりレベルは低いが、干渉によっ
て、同様に本来パタンの存在しない部分に投影像が形成
されるという問題がある。上記した従来技術は、いずれ
もこの問題を解決する方法について記載されていない。
【0013】また、米国の特許公報 USP 4,360,586 及
び特開平04−136854に記載の従来技術は、微細
なパタンの焦点深度が低下する問題を解決していないた
め、微細化した素子を製造するときに、解像不良により
製造歩留まりが低下するという問題があった。さらに、
上記した本来パタンの存在しない部分に投影像が形成さ
れるという問題がある。
び特開平04−136854に記載の従来技術は、微細
なパタンの焦点深度が低下する問題を解決していないた
め、微細化した素子を製造するときに、解像不良により
製造歩留まりが低下するという問題があった。さらに、
上記した本来パタンの存在しない部分に投影像が形成さ
れるという問題がある。
【0014】また、ダイジェスト オブ ペーパーズ
マイクロプロセス’93 44〜45頁(Digest of Pa
pers MicroProcess '93 pp.44〜45)に記載の従来技術
は、周期性のある複数のパタンに対しては、解像力を大
幅に向上させることができるが、周期性のない一般的な
パタンに対しては、なにも記載されていない。
マイクロプロセス’93 44〜45頁(Digest of Pa
pers MicroProcess '93 pp.44〜45)に記載の従来技術
は、周期性のある複数のパタンに対しては、解像力を大
幅に向上させることができるが、周期性のない一般的な
パタンに対しては、なにも記載されていない。
【0015】上記特開平04−136854記載の半透
明位相シフトマスクを用いた従来の技術は、解像限界付
近のパタンの焦点深度が実素子の製造ではなお十分とは
いえず、素子微細化に問題があった。また、ダイジェス
ト オブ ペーパーズ マイクロプロセス’93 44
〜45頁に記載の従来技術は、周期性のある複数のパタ
ンに対しては、解像力を向上させることができるが、周
期性のない一般的なパタンに対しては、対応できないと
いう問題があった。
明位相シフトマスクを用いた従来の技術は、解像限界付
近のパタンの焦点深度が実素子の製造ではなお十分とは
いえず、素子微細化に問題があった。また、ダイジェス
ト オブ ペーパーズ マイクロプロセス’93 44
〜45頁に記載の従来技術は、周期性のある複数のパタ
ンに対しては、解像力を向上させることができるが、周
期性のない一般的なパタンに対しては、対応できないと
いう問題があった。
【0016】本発明の第1の目的は、不要な投影像の発
生を防止し、不要なパタンの転写を防止することのでき
るホトマスクを提供することにある。本発明の第2の目
的は、そのようなホトマスクを用いたパタン形成方法を
提供することにある。本発明の第3の目的は、そのよう
なホトマスクを用いて、微細なパタンが形成された半導
体装置を製造する方法を提供することにある。本発明の
第4の目的は、そのようなホトマスクを設計するための
マスクパタン設計用の装置を提供することにある。本発
明の第5の目的は、そのようなホトマスクの製造方法を
提供することにある。本発明の第6の目的は、そのよう
なホトマスクの製造方法により製造されたホトマスクを
用いたパタン形成方法を提供することにある。
生を防止し、不要なパタンの転写を防止することのでき
るホトマスクを提供することにある。本発明の第2の目
的は、そのようなホトマスクを用いたパタン形成方法を
提供することにある。本発明の第3の目的は、そのよう
なホトマスクを用いて、微細なパタンが形成された半導
体装置を製造する方法を提供することにある。本発明の
第4の目的は、そのようなホトマスクを設計するための
マスクパタン設計用の装置を提供することにある。本発
明の第5の目的は、そのようなホトマスクの製造方法を
提供することにある。本発明の第6の目的は、そのよう
なホトマスクの製造方法により製造されたホトマスクを
用いたパタン形成方法を提供することにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記第1の目的を達成す
るために、本発明のホトマスクは、少なくとも露光光に
対して半透明な領域と、透明な領域とを含み、上記半透
明な領域と、上記透明な領域とを通過する光の位相差が
実質的に180°であり、上記透明な領域よりなる主パ
タンの所望の2辺又はその延長線の交点のなす角が、半
透明部で180度より小さい領域に、透明で、かつ、上
記主パタンと同位相の補助パタンを配置したものであ
る。
るために、本発明のホトマスクは、少なくとも露光光に
対して半透明な領域と、透明な領域とを含み、上記半透
明な領域と、上記透明な領域とを通過する光の位相差が
実質的に180°であり、上記透明な領域よりなる主パ
タンの所望の2辺又はその延長線の交点のなす角が、半
透明部で180度より小さい領域に、透明で、かつ、上
記主パタンと同位相の補助パタンを配置したものであ
る。
【0018】上記主パタンの所望の2辺又はその延長線
の交点のなす上記角が、特に、半透明部で110度以下
であるときに、補助パタンを設けることが好ましい。ま
た、補助パタンの少なくとも一辺の大きさは、上記ホト
マスクを用いる投影光学系の解像限界以下の寸法である
ことが好ましい。さらにまた、補助パタンの中心の位置
は、上記二辺からの距離Dが、D=dλ/NAmの関係
を満たす(但し、NAmは投影光学系のマスク側の開口
数、λは露光波長、dは係数で0.4≦d≦0.7の範囲
の値)位置にあることが好ましい。
の交点のなす上記角が、特に、半透明部で110度以下
であるときに、補助パタンを設けることが好ましい。ま
た、補助パタンの少なくとも一辺の大きさは、上記ホト
マスクを用いる投影光学系の解像限界以下の寸法である
ことが好ましい。さらにまた、補助パタンの中心の位置
は、上記二辺からの距離Dが、D=dλ/NAmの関係
を満たす(但し、NAmは投影光学系のマスク側の開口
数、λは露光波長、dは係数で0.4≦d≦0.7の範囲
の値)位置にあることが好ましい。
【0019】また、上記第1の目的を達成するために、
本発明のホトマスクは、露光光に対して半透明な領域
と、透明な領域とを含み、上記半透明な領域と、上記透
明な領域を通過する光の位相差が実質的に180°であ
り、上記透明な領域よりなる主パタンの異なる2辺から
の干渉光が互いに強め合う位置に対応するホトマスクの
位置に、透明で、上記主パタンと同位相で、かつ、投影
光学系の解像限界以下の寸法の補助パタンを配置したも
のである。
本発明のホトマスクは、露光光に対して半透明な領域
と、透明な領域とを含み、上記半透明な領域と、上記透
明な領域を通過する光の位相差が実質的に180°であ
り、上記透明な領域よりなる主パタンの異なる2辺から
の干渉光が互いに強め合う位置に対応するホトマスクの
位置に、透明で、上記主パタンと同位相で、かつ、投影
光学系の解像限界以下の寸法の補助パタンを配置したも
のである。
【0020】さらにまた、上記第1の目的を達成するた
めに、本発明のホトマスクは、露光光に対して半透明な
領域と、透明な領域とを含み、上記半透明な領域と、上
記透明な領域を通過する光の位相差が実質的に180°
であり、上記透明な領域よりなる主パタンを少なくとも
2個配置し、上記2個の主パタンの中心からの距離S
が、それぞれS=sλ/NAm(但し、NAmは投影光
学系のマスク側の開口数、λは露光波長、sは係数で、
0.8≦s≦1.1の範囲の値)の関係を満たす位置に、
透明で、上記主パタンと同位相で、かつ、投影光学系の
解像限界以下の寸法の補助パタンを配置したものであ
る。
めに、本発明のホトマスクは、露光光に対して半透明な
領域と、透明な領域とを含み、上記半透明な領域と、上
記透明な領域を通過する光の位相差が実質的に180°
であり、上記透明な領域よりなる主パタンを少なくとも
2個配置し、上記2個の主パタンの中心からの距離S
が、それぞれS=sλ/NAm(但し、NAmは投影光
学系のマスク側の開口数、λは露光波長、sは係数で、
0.8≦s≦1.1の範囲の値)の関係を満たす位置に、
透明で、上記主パタンと同位相で、かつ、投影光学系の
解像限界以下の寸法の補助パタンを配置したものであ
る。
【0021】さらにまた、上記第1の目的を達成するた
めに、本発明のホトマスクは、露光光に対して半透明な
領域と、透明な領域とを含み、上記半透明な領域と、上
記透明な領域を通過する光の位相差が実質的に180°
であり、上記透明な領域よりなる主パタンが少なくとも
2個配置され、上記各主パタンにより投影されたそれぞ
れの主ピークの周囲の第1のサブピークが互いに重なる
位置に対応するホトマスクの位置に、透明で、上記主パ
タンと同位相で、かつ、投影光学系の解像限界以下の寸
法の補助パタンを配置したものである。
めに、本発明のホトマスクは、露光光に対して半透明な
領域と、透明な領域とを含み、上記半透明な領域と、上
記透明な領域を通過する光の位相差が実質的に180°
であり、上記透明な領域よりなる主パタンが少なくとも
2個配置され、上記各主パタンにより投影されたそれぞ
れの主ピークの周囲の第1のサブピークが互いに重なる
位置に対応するホトマスクの位置に、透明で、上記主パ
タンと同位相で、かつ、投影光学系の解像限界以下の寸
法の補助パタンを配置したものである。
【0022】さらにまた、上記第1の目的を達成するた
めに、本発明のホトマスクは、露光光に対して半透明な
領域と、透明な領域とを含み、上記半透明な領域と、上
記透明な領域を通過する光の位相差が実質的に180°
であり、上記透明な領域よりなる主パタンが少なくとも
2個配置され、上記各主パタンからの回折光が同位相で
重なった位置に対応するホトマスクの位置に、透明で、
上記主パタンと同位相で、かつ、投影光学系の解像限界
以下の寸法の補助パタンを配置したものである。 これ
らのホトマスクは、不要な光強度ピークが発生する位置
に対応するマスク上の位置に、透過光の位相差が主パタ
ンと同じでかつ透明な補助パタンを配置することによ
り、不要な光強度ピークを打ち消すことができる。すな
わち、不要な光強度ピークと逆位相の光を、補助パタン
から入射することにより、光を打ち消す。従って、補助
パタンの大きさは、光を打ち消すに充分な光強度が得ら
れる大きさにする必要があるが、それ以上の大きさにし
た場合は逆効果となり、不適切である。
めに、本発明のホトマスクは、露光光に対して半透明な
領域と、透明な領域とを含み、上記半透明な領域と、上
記透明な領域を通過する光の位相差が実質的に180°
であり、上記透明な領域よりなる主パタンが少なくとも
2個配置され、上記各主パタンからの回折光が同位相で
重なった位置に対応するホトマスクの位置に、透明で、
上記主パタンと同位相で、かつ、投影光学系の解像限界
以下の寸法の補助パタンを配置したものである。 これ
らのホトマスクは、不要な光強度ピークが発生する位置
に対応するマスク上の位置に、透過光の位相差が主パタ
ンと同じでかつ透明な補助パタンを配置することによ
り、不要な光強度ピークを打ち消すことができる。すな
わち、不要な光強度ピークと逆位相の光を、補助パタン
から入射することにより、光を打ち消す。従って、補助
パタンの大きさは、光を打ち消すに充分な光強度が得ら
れる大きさにする必要があるが、それ以上の大きさにし
た場合は逆効果となり、不適切である。
【0023】また、上記第2の目的を達成するために、
本発明のパタン形成方法は、(a)少なくとも露光光に
対して半透明な領域と、透明な領域とを含み、上記半透
明な領域と、上記透明な領域とを通過する光の位相差が
実質的に180°であり、上記透明な領域よりなる主パ
タンの所望の2辺又はその延長線の交点のなす角が、半
透明部で180度より小さい領域に、透明で、かつ、上
記主パタンと同位相の補助パタンが配置されたホトマス
クを準備し、(b)投影光学系により、上記ホトマスク
を用い、基板上の感光性薄膜に露光し、(c)現像によ
り、パタンを形成するようにしたものである。
本発明のパタン形成方法は、(a)少なくとも露光光に
対して半透明な領域と、透明な領域とを含み、上記半透
明な領域と、上記透明な領域とを通過する光の位相差が
実質的に180°であり、上記透明な領域よりなる主パ
タンの所望の2辺又はその延長線の交点のなす角が、半
透明部で180度より小さい領域に、透明で、かつ、上
記主パタンと同位相の補助パタンが配置されたホトマス
クを準備し、(b)投影光学系により、上記ホトマスク
を用い、基板上の感光性薄膜に露光し、(c)現像によ
り、パタンを形成するようにしたものである。
【0024】さらにまた、上記第2の目的を達成するた
めに、本発明のパタン形成方法は、(a)露光光に対し
て半透明な領域と、透明な領域とを含み、上記半透明な
領域と、上記透明な領域を通過する光の位相差が実質的
に180°であり、上記透明な領域よりなる主パタンの
異なる2辺からの干渉光が互いに強め合う位置に対応す
るホトマスクの位置に、透明で、上記主パタンと同位相
で、かつ、投影光学系の解像限界以下の寸法の補助パタ
ンが配置されたホトマスクを準備し、(b)投影光学系
により、上記ホトマスクを用い、基板上の感光性薄膜に
露光し、(c)現像により、パタンを形成するようにし
たものである。
めに、本発明のパタン形成方法は、(a)露光光に対し
て半透明な領域と、透明な領域とを含み、上記半透明な
領域と、上記透明な領域を通過する光の位相差が実質的
に180°であり、上記透明な領域よりなる主パタンの
異なる2辺からの干渉光が互いに強め合う位置に対応す
るホトマスクの位置に、透明で、上記主パタンと同位相
で、かつ、投影光学系の解像限界以下の寸法の補助パタ
ンが配置されたホトマスクを準備し、(b)投影光学系
により、上記ホトマスクを用い、基板上の感光性薄膜に
露光し、(c)現像により、パタンを形成するようにし
たものである。
【0025】さらにまた、上記第2の目的を達成するた
めに、本発明のパタン形成方法は、(a)露光光に対し
て半透明な領域と、透明な領域とを含み、上記半透明な
領域と、上記透明な領域を通過する光の位相差が実質的
に180°であり、上記透明な領域よりなる主パタンが
少なくとも2個配置され、上記2個の主パタンの中心か
らの距離Sが、それぞれS=sλ/NAm(但し、NA
mは投影光学系のマスク側の開口数、λは露光波長、s
は係数で、0.8≦s≦1.1の範囲の値)の関係を満た
す位置に、透明で、上記主パタンと同位相で、かつ、投
影光学系の解像限界以下の寸法の補助パタンが配置され
たホトマスクを準備し、(b)投影光学系により、上記
ホトマスクを用い、基板上の感光性薄膜に露光し、
(c)現像により、パタンを形成するようにしたもので
ある。
めに、本発明のパタン形成方法は、(a)露光光に対し
て半透明な領域と、透明な領域とを含み、上記半透明な
領域と、上記透明な領域を通過する光の位相差が実質的
に180°であり、上記透明な領域よりなる主パタンが
少なくとも2個配置され、上記2個の主パタンの中心か
らの距離Sが、それぞれS=sλ/NAm(但し、NA
mは投影光学系のマスク側の開口数、λは露光波長、s
は係数で、0.8≦s≦1.1の範囲の値)の関係を満た
す位置に、透明で、上記主パタンと同位相で、かつ、投
影光学系の解像限界以下の寸法の補助パタンが配置され
たホトマスクを準備し、(b)投影光学系により、上記
ホトマスクを用い、基板上の感光性薄膜に露光し、
(c)現像により、パタンを形成するようにしたもので
ある。
【0026】さらにまた、上記第2の目的を達成するた
めに、本発明のパタン形成方法は、(a)露光光に対し
て半透明な領域と、透明な領域とを含み、上記半透明な
領域と、上記透明な領域を通過する光の位相差が実質的
に180°であり、上記透明な領域よりなる主パタンが
少なくとも2個配置され、上記各主パタンにより投影さ
れたそれぞれの主ピークの周囲の第1のサブピークが互
いに重なる位置に対応するホトマスクの位置に、透明
で、上記主パタンと同位相で、かつ、投影光学系の解像
限界以下の寸法の補助パタンが配置されたホトマスクを
準備し、(b)投影光学系により、上記ホトマスクを用
い、基板上の感光性薄膜に露光し、(c)現像により、
パタンを形成するようにしたものである。
めに、本発明のパタン形成方法は、(a)露光光に対し
て半透明な領域と、透明な領域とを含み、上記半透明な
領域と、上記透明な領域を通過する光の位相差が実質的
に180°であり、上記透明な領域よりなる主パタンが
少なくとも2個配置され、上記各主パタンにより投影さ
れたそれぞれの主ピークの周囲の第1のサブピークが互
いに重なる位置に対応するホトマスクの位置に、透明
で、上記主パタンと同位相で、かつ、投影光学系の解像
限界以下の寸法の補助パタンが配置されたホトマスクを
準備し、(b)投影光学系により、上記ホトマスクを用
い、基板上の感光性薄膜に露光し、(c)現像により、
パタンを形成するようにしたものである。
【0027】さらにまた、上記第2の目的を達成するた
めに、本発明のパタン形成方法は、(a)露光光に対し
て半透明な領域と、透明な領域とを含み、上記半透明な
領域と、上記透明な領域を通過する光の位相差が実質的
に180°であり、上記透明な領域よりなる主パタンが
少なくとも2個配置され、上記各主パタンからの回折光
が同位相で重なった位置に対応するホトマスクの位置
に、透明で、上記主パタンと同位相で、かつ、投影光学
系の解像限界以下の寸法の補助パタンが配置されたホト
マスクを準備し、(b)投影光学系により、上記ホトマ
スクを用い、基板上の感光性薄膜に露光し、(c)現像
により、パタンを形成するようにしたものである。
めに、本発明のパタン形成方法は、(a)露光光に対し
て半透明な領域と、透明な領域とを含み、上記半透明な
領域と、上記透明な領域を通過する光の位相差が実質的
に180°であり、上記透明な領域よりなる主パタンが
少なくとも2個配置され、上記各主パタンからの回折光
が同位相で重なった位置に対応するホトマスクの位置
に、透明で、上記主パタンと同位相で、かつ、投影光学
系の解像限界以下の寸法の補助パタンが配置されたホト
マスクを準備し、(b)投影光学系により、上記ホトマ
スクを用い、基板上の感光性薄膜に露光し、(c)現像
により、パタンを形成するようにしたものである。
【0028】また、上記第3の目的を達成するために、
本発明の半導体装置の製造方法は、 (a)投影光学系に用いられ、少なくとも露光光に対し
て半透明な領域と、透明な領域を含み、上記半透明な領
域と、上記透明な領域を通過する光の位相差が実質的に
180°であり、主パタンは、上記透明な領域よりなる
ホトマスクに、透過光の位相差が上記透明な領域と同じ
で、透明な補助パタンを、マスク設計装置により、次の
ステップで決定し、(1)上記主パタンのデータに基づ
いて、上記主パタンの所望の2辺又はその延長線の交点
のなす角が、半透明部で180度より小さい領域を検出
し、(2)上記180度より小さい領域が検出されたと
き、上記180度より小さい領域に、上記所望の2辺か
らそれぞれ所定の距離にある位置に、予め定められた補
助パタンを決定し、 (b)ホトマスク基板上に、上記主パタンと決定された
上記補助パタンを形成し、 (c)半導体基板上の感光性材料の薄膜に、上記主パタ
ンと決定された上記補助パタンが形成されたホトマスク
を用いて投影露光し、半導体集積回路のパタンの少なく
とも一部を形成するようにしたものである。
本発明の半導体装置の製造方法は、 (a)投影光学系に用いられ、少なくとも露光光に対し
て半透明な領域と、透明な領域を含み、上記半透明な領
域と、上記透明な領域を通過する光の位相差が実質的に
180°であり、主パタンは、上記透明な領域よりなる
ホトマスクに、透過光の位相差が上記透明な領域と同じ
で、透明な補助パタンを、マスク設計装置により、次の
ステップで決定し、(1)上記主パタンのデータに基づ
いて、上記主パタンの所望の2辺又はその延長線の交点
のなす角が、半透明部で180度より小さい領域を検出
し、(2)上記180度より小さい領域が検出されたと
き、上記180度より小さい領域に、上記所望の2辺か
らそれぞれ所定の距離にある位置に、予め定められた補
助パタンを決定し、 (b)ホトマスク基板上に、上記主パタンと決定された
上記補助パタンを形成し、 (c)半導体基板上の感光性材料の薄膜に、上記主パタ
ンと決定された上記補助パタンが形成されたホトマスク
を用いて投影露光し、半導体集積回路のパタンの少なく
とも一部を形成するようにしたものである。
【0029】さらにまた、上記第3の目的を達成するた
めに、本発明の半導体装置の製造方法は、 (a)投影光学系に用いられ、少なくとも露光光に対し
て半透明な領域と、透明な領域を含み、上記半透明な領
域と、上記透明な領域を通過する光の位相差が実質的に
180°であり、主パタンは、上記透明な領域よりなる
ホトマスクに、透過光の位相差が上記透明な領域と同じ
で、透明な補助パタンを、マスク設計装置により、次の
ステップで決定し、(1)少なくとも2個の上記主パタ
ンのデータと上記投影光学系の光学条件を表わすパラメ
ータに基づいて、上記各主パタンからの中心からの距離
Sが、それぞれS=sλ/NAm(但し、NAmは投影
光学系のマスク側の開口数、λは露光波長、sは係数
で、0.8≦s≦1.1の範囲の値)の関係を満たす位置
を検出し、(2)上記関係を満たす位置を検出したと
き、上記関係を満たす位置に、上記投影光学系の解像限
界以下の寸法の補助パタンを決定し、 (b)ホトマスク基板上に、上記主パタンと上記補助パ
タンを形成し、 (c)半導体基板上の感光性材料の薄膜に、上記主パタ
ンと上記補助パタンが形成されたホトマスクを用いて投
影露光し、半導体集積回路のパタンの少なくとも一部を
形成するようにしたものである。
めに、本発明の半導体装置の製造方法は、 (a)投影光学系に用いられ、少なくとも露光光に対し
て半透明な領域と、透明な領域を含み、上記半透明な領
域と、上記透明な領域を通過する光の位相差が実質的に
180°であり、主パタンは、上記透明な領域よりなる
ホトマスクに、透過光の位相差が上記透明な領域と同じ
で、透明な補助パタンを、マスク設計装置により、次の
ステップで決定し、(1)少なくとも2個の上記主パタ
ンのデータと上記投影光学系の光学条件を表わすパラメ
ータに基づいて、上記各主パタンからの中心からの距離
Sが、それぞれS=sλ/NAm(但し、NAmは投影
光学系のマスク側の開口数、λは露光波長、sは係数
で、0.8≦s≦1.1の範囲の値)の関係を満たす位置
を検出し、(2)上記関係を満たす位置を検出したと
き、上記関係を満たす位置に、上記投影光学系の解像限
界以下の寸法の補助パタンを決定し、 (b)ホトマスク基板上に、上記主パタンと上記補助パ
タンを形成し、 (c)半導体基板上の感光性材料の薄膜に、上記主パタ
ンと上記補助パタンが形成されたホトマスクを用いて投
影露光し、半導体集積回路のパタンの少なくとも一部を
形成するようにしたものである。
【0030】さらにまた、上記第3の目的を達成するた
めに、本発明の半導体装置の製造方法は、 (a)投影光学系に用いられ、少なくとも露光光に対し
て半透明な領域と、透明な領域を含み、上記半透明な領
域と、上記透明な領域を通過する光の位相差が実質的に
180°であり、主パタンは、上記透明な領域よりなる
ホトマスクに、透過光の位相差が上記透明な領域と同じ
で、透明な補助パタンを、マスク設計装置により、次の
ステップで決定し、(1)少なくとも2個の上記主パタ
ンのデータと上記投影光学系の光学条件を表わすパラメ
ータに基づいて、上記各主パタンの投影像光強度分布を
計算し、(2)上記投影像光強度分布のそれぞれの上記
主パタンの主ピークの周囲の第1のサブピークが互いに
重なる位置を検出し、(3)上記位置が検出されたと
き、上記位置に対応するホトマスクの位置に、上記投影
光学系の解像限界以下の寸法の補助パタンを決定し、 (b)ホトマスク基板上に、上記主パタンと上記補助パ
タンを形成し、 (c)半導体基板上の感光性材料の薄膜に、上記主パタ
ンと上記補助パタンが形成されたホトマスクを用いて投
影露光し、半導体集積回路のパタンの少なくとも一部を
形成するようにしたものである。
めに、本発明の半導体装置の製造方法は、 (a)投影光学系に用いられ、少なくとも露光光に対し
て半透明な領域と、透明な領域を含み、上記半透明な領
域と、上記透明な領域を通過する光の位相差が実質的に
180°であり、主パタンは、上記透明な領域よりなる
ホトマスクに、透過光の位相差が上記透明な領域と同じ
で、透明な補助パタンを、マスク設計装置により、次の
ステップで決定し、(1)少なくとも2個の上記主パタ
ンのデータと上記投影光学系の光学条件を表わすパラメ
ータに基づいて、上記各主パタンの投影像光強度分布を
計算し、(2)上記投影像光強度分布のそれぞれの上記
主パタンの主ピークの周囲の第1のサブピークが互いに
重なる位置を検出し、(3)上記位置が検出されたと
き、上記位置に対応するホトマスクの位置に、上記投影
光学系の解像限界以下の寸法の補助パタンを決定し、 (b)ホトマスク基板上に、上記主パタンと上記補助パ
タンを形成し、 (c)半導体基板上の感光性材料の薄膜に、上記主パタ
ンと上記補助パタンが形成されたホトマスクを用いて投
影露光し、半導体集積回路のパタンの少なくとも一部を
形成するようにしたものである。
【0031】さらにまた、上記第3の目的を達成するた
めに、本発明の半導体装置の製造方法は、 (a)投影光学系に用いられ、少なくとも露光光に対し
て半透明な領域と、透明な領域を含み、上記半透明な領
域と、上記透明な領域を通過する光の位相差が実質的に
180°であり、主パタンは、上記透明な領域よりなる
ホトマスクに、透過光の位相差が上記透明な領域と同じ
で、透明な補助パタンを、マスク設計装置により、次の
ステップで決定し、(1)少なくとも2個の上記主パタ
ンのデータと上記投影光学系の光学条件を表わすパラメ
ータに基づいて、上記各主パタンからの回折光が同位相
で重なった位置を検出し、(2)上記位置が検出された
とき、上記位置に対応するホトマスクの位置に、投影光
学系の解像限界以下の寸法の補助パタンを決定し、 (b)ホトマスク基板上に、上記主パタンと上記補助パ
タンを形成し、 (c)半導体基板上の感光性材料の薄膜に、上記主パタ
ンと上記補助パタンが形成されたホトマスクを用いて投
影露光し、半導体集積回路のパタンの少なくとも一部を
形成するようにしたものである。
めに、本発明の半導体装置の製造方法は、 (a)投影光学系に用いられ、少なくとも露光光に対し
て半透明な領域と、透明な領域を含み、上記半透明な領
域と、上記透明な領域を通過する光の位相差が実質的に
180°であり、主パタンは、上記透明な領域よりなる
ホトマスクに、透過光の位相差が上記透明な領域と同じ
で、透明な補助パタンを、マスク設計装置により、次の
ステップで決定し、(1)少なくとも2個の上記主パタ
ンのデータと上記投影光学系の光学条件を表わすパラメ
ータに基づいて、上記各主パタンからの回折光が同位相
で重なった位置を検出し、(2)上記位置が検出された
とき、上記位置に対応するホトマスクの位置に、投影光
学系の解像限界以下の寸法の補助パタンを決定し、 (b)ホトマスク基板上に、上記主パタンと上記補助パ
タンを形成し、 (c)半導体基板上の感光性材料の薄膜に、上記主パタ
ンと上記補助パタンが形成されたホトマスクを用いて投
影露光し、半導体集積回路のパタンの少なくとも一部を
形成するようにしたものである。
【0032】さらにまた、上記第3の目的を達成するた
めに、本発明の半導体装置の製造方法は、 (a)投影光学系によりパタン転写を行なうために用い
るホトマスクの補助パタンを、マスクパタン設計用の装
置により、次ぎのステップにより決定し、(1)上記ホ
トマスクに形成する少なくとも1個の主パタンのデータ
と投影光学系の光学条件を表わすパラメータに基づい
て、上記投影光学系で得られる上記主パタンの投影像光
強度分布を計算し、(2)上記投影像光強度分布と上記
主パタンから、上記主パタンに対応する領域以外の領域
で、光強度が所定値より大きい領域を決定し、(3)上
記所定値より大きい領域が決定されたとき、上記所定値
より大きい領域に対応するホトマスクの領域に、1個又
は複数個の補助パタンを決定し、 (b)ホトマスク基板に、上記主パタン及び決定された
上記補助パタンを形成し、 (c)半導体基板上の感光性材料の薄膜に、上記主パタ
ン及び上記決定された補助パタンが形成されたホトマス
クを用いて投影露光し、半導体集積回路のパタンの少な
くとも一部を形成するようにしたものである。
めに、本発明の半導体装置の製造方法は、 (a)投影光学系によりパタン転写を行なうために用い
るホトマスクの補助パタンを、マスクパタン設計用の装
置により、次ぎのステップにより決定し、(1)上記ホ
トマスクに形成する少なくとも1個の主パタンのデータ
と投影光学系の光学条件を表わすパラメータに基づい
て、上記投影光学系で得られる上記主パタンの投影像光
強度分布を計算し、(2)上記投影像光強度分布と上記
主パタンから、上記主パタンに対応する領域以外の領域
で、光強度が所定値より大きい領域を決定し、(3)上
記所定値より大きい領域が決定されたとき、上記所定値
より大きい領域に対応するホトマスクの領域に、1個又
は複数個の補助パタンを決定し、 (b)ホトマスク基板に、上記主パタン及び決定された
上記補助パタンを形成し、 (c)半導体基板上の感光性材料の薄膜に、上記主パタ
ン及び上記決定された補助パタンが形成されたホトマス
クを用いて投影露光し、半導体集積回路のパタンの少な
くとも一部を形成するようにしたものである。
【0033】ここで用いられるホトマスクは、露光光に
対して半透明な領域と、透明な領域とを含み、上記半透
明な領域と、上記透明な領域とを通過する光の位相差が
実質的に180°であり、上記主パタンと上記補助パタ
ンは、いずれも透明な領域からなり、かつ、同位相であ
るホトマスク、すなわちハーフトーン位相シフトマスク
であることが好ましい。
対して半透明な領域と、透明な領域とを含み、上記半透
明な領域と、上記透明な領域とを通過する光の位相差が
実質的に180°であり、上記主パタンと上記補助パタ
ンは、いずれも透明な領域からなり、かつ、同位相であ
るホトマスク、すなわちハーフトーン位相シフトマスク
であることが好ましい。
【0034】ハーフトーン位相シフトマスクを例とし
て、上記の投影像光強度分布の計算の一例について説明
する。図19(a)は従来のハーフトーン位相シフトマ
スクの平面図、図19(b)はその断面図、図19
(c)はそのマスク透過光の振幅分布を示す図、図19
(d)は被露光基板上の振幅分布を示す図、図19
(e)は被露光基板上の光強度分布を示す図である。
て、上記の投影像光強度分布の計算の一例について説明
する。図19(a)は従来のハーフトーン位相シフトマ
スクの平面図、図19(b)はその断面図、図19
(c)はそのマスク透過光の振幅分布を示す図、図19
(d)は被露光基板上の振幅分布を示す図、図19
(e)は被露光基板上の光強度分布を示す図である。
【0035】図19(a)、(b)に示すように、ハー
フトーン位相シフトマスクは、光学的に透明な基板42
とハーフトーン部材43とから構成され、半透明位相シ
フト部6と開口された主パタン4からなる。半透明位相
シフト部6と主パタン4を透過する光は、図19(c)
に示す振幅分布44のように異符号、すなわち互いに位
相が反転している。投影光学系を介して被露光基板上で
得られる振幅分布は、図19(d)に示す曲線45であ
り、その絶対値の二乗をとって、図19(e)に示す光
強度分布47が得られる。
フトーン位相シフトマスクは、光学的に透明な基板42
とハーフトーン部材43とから構成され、半透明位相シ
フト部6と開口された主パタン4からなる。半透明位相
シフト部6と主パタン4を透過する光は、図19(c)
に示す振幅分布44のように異符号、すなわち互いに位
相が反転している。投影光学系を介して被露光基板上で
得られる振幅分布は、図19(d)に示す曲線45であ
り、その絶対値の二乗をとって、図19(e)に示す光
強度分布47が得られる。
【0036】投影像を計算する手段は、主パタンのデー
タと露光光学条件を入力して最終的に光強度分布47を
求めるものである。ここで、パタンエッジ近傍には、負
の振幅ピーク46が発生し、これが投影像のサブピーク
48となって現われる。特に2個以上の開口パタンが接
近してくると、それぞれのパタンに対応したサブピーク
が強調されて、パタンエッジからほぼL1の距離の所に
不要の投影像が得られる。
タと露光光学条件を入力して最終的に光強度分布47を
求めるものである。ここで、パタンエッジ近傍には、負
の振幅ピーク46が発生し、これが投影像のサブピーク
48となって現われる。特に2個以上の開口パタンが接
近してくると、それぞれのパタンに対応したサブピーク
が強調されて、パタンエッジからほぼL1の距離の所に
不要の投影像が得られる。
【0037】上記不要のサブピークの発生位置は、マス
クパタンの投影像光強度分布を計算し、そこから予測さ
れる像の形状と入力したパタン形状とを比較することに
より容易に知ることができる。ここで、パタンエッジ近
傍に生じるサブピークは、前述のように主パタンの光と
は異符号の光振幅によるものである。
クパタンの投影像光強度分布を計算し、そこから予測さ
れる像の形状と入力したパタン形状とを比較することに
より容易に知ることができる。ここで、パタンエッジ近
傍に生じるサブピークは、前述のように主パタンの光と
は異符号の光振幅によるものである。
【0038】図20(a)は本発明のハーフトーン位相
シフトマスクの平面図、図20(b)はその断面図、図
20(c)は被露光基板上の振幅分布を示す図である。
図20(a)、(b)に示すように、主パタン4のエッ
ジからほぼL1の距離の所に新たな補助パタン5を付加
すると、図20(c)に示す振幅分布52の負の振幅ピ
ーク部と、補助パタンの振幅分布53とが重なってサブ
ピークの発生を防止することができる。ここで、補助パ
タン5は、単独では転写されない寸法とするのが良いの
で、被露光基板上で、その幅をほぼ0.05λ/NAか
ら0.4λ/NAの間にとれば良い。ここに、λは露光
光の波長、NAは露光用投影レンズの開口数である。こ
れはマスク上では、0.05λ/NAmから0.4λ/
NAm(NAmは露光用投影レンズのマスク側の開口
数)の間に相当する。
シフトマスクの平面図、図20(b)はその断面図、図
20(c)は被露光基板上の振幅分布を示す図である。
図20(a)、(b)に示すように、主パタン4のエッ
ジからほぼL1の距離の所に新たな補助パタン5を付加
すると、図20(c)に示す振幅分布52の負の振幅ピ
ーク部と、補助パタンの振幅分布53とが重なってサブ
ピークの発生を防止することができる。ここで、補助パ
タン5は、単独では転写されない寸法とするのが良いの
で、被露光基板上で、その幅をほぼ0.05λ/NAか
ら0.4λ/NAの間にとれば良い。ここに、λは露光
光の波長、NAは露光用投影レンズの開口数である。こ
れはマスク上では、0.05λ/NAmから0.4λ/
NAm(NAmは露光用投影レンズのマスク側の開口
数)の間に相当する。
【0039】さらにまた、上記第3の目的を達成するた
めに、本発明の半導体装置の製造方法は、 (a)投影光学系によりパタン転写を行なうために用い
るホトマスクの補助パタンを、マスクパタン設計用の装
置により、次ぎのステップにより決定し、(1)上記ホ
トマスクに形成する少なくとも2個の主パタンのデータ
に基づいて、上記各主パタンの外周線を、所定の距離L
だけ外側にそれぞれ移動させ、拡大された外周線を決定
し、(2)上記各拡大された外周線が所定距離M以下に
接近した位置を検出し、(3)上記接近した位置が検出
されたとき、上記接近した位置に、予め定められた形状
の1個又は複数個の補助パタンを決定し、 (b)ホトマスク基板に、上記主パタン及び決定された
上記補助パタンを形成し、 (c)半導体基板上の感光性材料の薄膜に、上記主パタ
ン及び上記決定された補助パタンが形成されたホトマス
クを用いて投影露光し、半導体集積回路のパタンの少な
くとも一部を形成するようにしたものである。
めに、本発明の半導体装置の製造方法は、 (a)投影光学系によりパタン転写を行なうために用い
るホトマスクの補助パタンを、マスクパタン設計用の装
置により、次ぎのステップにより決定し、(1)上記ホ
トマスクに形成する少なくとも2個の主パタンのデータ
に基づいて、上記各主パタンの外周線を、所定の距離L
だけ外側にそれぞれ移動させ、拡大された外周線を決定
し、(2)上記各拡大された外周線が所定距離M以下に
接近した位置を検出し、(3)上記接近した位置が検出
されたとき、上記接近した位置に、予め定められた形状
の1個又は複数個の補助パタンを決定し、 (b)ホトマスク基板に、上記主パタン及び決定された
上記補助パタンを形成し、 (c)半導体基板上の感光性材料の薄膜に、上記主パタ
ン及び上記決定された補助パタンが形成されたホトマス
クを用いて投影露光し、半導体集積回路のパタンの少な
くとも一部を形成するようにしたものである。
【0040】ここで用いられるホトマスクは、露光光に
対して半透明な領域と、透明な領域とを含み、上記半透
明な領域と、上記透明な領域とを通過する光の位相差が
実質的に180°であり、上記主パタンと上記補助パタ
ンは、いずれも透明な領域からなり、かつ、同位相であ
るホトマスク、すなわちハーフトーン位相シフトマスク
であることが好ましい。
対して半透明な領域と、透明な領域とを含み、上記半透
明な領域と、上記透明な領域とを通過する光の位相差が
実質的に180°であり、上記主パタンと上記補助パタ
ンは、いずれも透明な領域からなり、かつ、同位相であ
るホトマスク、すなわちハーフトーン位相シフトマスク
であることが好ましい。
【0041】上記所定の距離Lは、k1・λ/NAm
(但し、NAmは上記投影光学系のマスク側の開口数、
λは露光光の波長、k1は係数で、0.4≦k1≦1.1
の範囲の値)とすることが好ましい。また、上記補助パ
タンは、正方形若しくは矩形又はこれらが結合した形状
であって、正方形のときはその一辺、矩形のときは短辺
の長さが、k2・λ/NAm(但し、NAmは上記投影
光学系のマスク側の開口数、λは露光光の波長、k2は
係数で、0.05≦k2≦0.4の範囲の値である)で
あることが好ましい。
(但し、NAmは上記投影光学系のマスク側の開口数、
λは露光光の波長、k1は係数で、0.4≦k1≦1.1
の範囲の値)とすることが好ましい。また、上記補助パ
タンは、正方形若しくは矩形又はこれらが結合した形状
であって、正方形のときはその一辺、矩形のときは短辺
の長さが、k2・λ/NAm(但し、NAmは上記投影
光学系のマスク側の開口数、λは露光光の波長、k2は
係数で、0.05≦k2≦0.4の範囲の値である)で
あることが好ましい。
【0042】このホトマスクの補助パタンの形成につい
て説明する。図19に示したサブピークの発生する位置
は光学条件から予測することができる。図19に示した
距離L1は、ほぼ0.55λ/NA程度である。ただ
し、フォーカス位置に依存して変化するので、L1のと
りうる範囲は0.4λ/NA<L1<1.1λ/NA程
度である。これはマスク上の距離では0.4λ/NAm
<L1<1.1λ/NAmに相当する。そこで、主パタ
ンの外周線を、所定の距離L1だけ外側にそれぞれ移動
させ、拡大された外周線を求め、その拡大された外周線
が接近する部分を求めれば、そこがサブピークの強調さ
れる部分である。その部分に補助パタンを配置すれば、
所望の投影像が得られる。
て説明する。図19に示したサブピークの発生する位置
は光学条件から予測することができる。図19に示した
距離L1は、ほぼ0.55λ/NA程度である。ただ
し、フォーカス位置に依存して変化するので、L1のと
りうる範囲は0.4λ/NA<L1<1.1λ/NA程
度である。これはマスク上の距離では0.4λ/NAm
<L1<1.1λ/NAmに相当する。そこで、主パタ
ンの外周線を、所定の距離L1だけ外側にそれぞれ移動
させ、拡大された外周線を求め、その拡大された外周線
が接近する部分を求めれば、そこがサブピークの強調さ
れる部分である。その部分に補助パタンを配置すれば、
所望の投影像が得られる。
【0043】また、上記第4の目的を達成するために、
本発明のマスクパタン設計用装置は、投影光学系に用い
るホトマスクに形成する少なくとも1個の主パタンのデ
ータと、上記投影光学系の光学条件を表わすパラメータ
に基づいて、上記投影光学系で得られる上記主パタンの
投影像光強度分布を計算するための演算手段と、上記投
影像光強度分布と上記主パタンから、上記主パタンに対
応する領域以外の領域で、光強度が所定値より大きい領
域を決定する第1の決定手段と、上記所定値より大きい
領域が決定されたとき、上記所定値より大きい領域に対
応するホトマスクの領域に、1個又は複数個の補助パタ
ンを決定する第2の決定手段とから構成されるようにし
たものである。
本発明のマスクパタン設計用装置は、投影光学系に用い
るホトマスクに形成する少なくとも1個の主パタンのデ
ータと、上記投影光学系の光学条件を表わすパラメータ
に基づいて、上記投影光学系で得られる上記主パタンの
投影像光強度分布を計算するための演算手段と、上記投
影像光強度分布と上記主パタンから、上記主パタンに対
応する領域以外の領域で、光強度が所定値より大きい領
域を決定する第1の決定手段と、上記所定値より大きい
領域が決定されたとき、上記所定値より大きい領域に対
応するホトマスクの領域に、1個又は複数個の補助パタ
ンを決定する第2の決定手段とから構成されるようにし
たものである。
【0044】さらにまた、上記第4の目的を達成するた
めに、本発明のマスクパタン設計用装置は、投影光学系
に用いるホトマスクに形成する少なくとも2個の主パタ
ンのデータに基づいて、上記各主パタンの外周線を、所
定の距離Lだけ外側にそれぞれ移動させ、拡大された外
周線を決定する第1の決定手段と、上記各拡大された外
周線が所定距離M以下に接近した位置を検出するための
検出手段と、上記接近した位置が検出されたとき、上記
接近した位置に、予め定められた形状の1個又は複数個
の補助パタンを決定する第2の決定手段とから構成され
るようにしたものである。
めに、本発明のマスクパタン設計用装置は、投影光学系
に用いるホトマスクに形成する少なくとも2個の主パタ
ンのデータに基づいて、上記各主パタンの外周線を、所
定の距離Lだけ外側にそれぞれ移動させ、拡大された外
周線を決定する第1の決定手段と、上記各拡大された外
周線が所定距離M以下に接近した位置を検出するための
検出手段と、上記接近した位置が検出されたとき、上記
接近した位置に、予め定められた形状の1個又は複数個
の補助パタンを決定する第2の決定手段とから構成され
るようにしたものである。
【0045】これらのマスクパタン設計用装置は、上記
主パタン、決定された補助パタン又は投影像光強度分布
などを表示するための表示手段を、さらに設けることが
好ましい。この表示手段は、ホトマスクの全領域又は指
定された部分領域を順次に或は同時に表示するようにす
ればよい。
主パタン、決定された補助パタン又は投影像光強度分布
などを表示するための表示手段を、さらに設けることが
好ましい。この表示手段は、ホトマスクの全領域又は指
定された部分領域を順次に或は同時に表示するようにす
ればよい。
【0046】また、上記第5の目的を達成するために、
本発明のホトマスクの製造方法は、 (a)投影光学系によりパタン転写を行なうために用い
るホトマスクの補助パタンを、マスクパタン設計用の装
置により、次ぎのステップにより決定し、(1)上記ホ
トマスクに形成する少なくとも1個の主パタンのデータ
と投影光学系の光学条件を表わすパラメータに基づい
て、上記投影光学系で得られる上記主パタンの投影像光
強度分布を計算し、(2)上記投影像光強度分布と上記
主パタンから、上記主パタンに対応する領域以外の領域
で、光強度が所定値より大きい領域を決定し、(3)上
記所定値より大きい領域が決定されたとき、上記所定値
より大きい領域に対応するホトマスクの領域に、1個又
は複数個の補助パタンを決定し、 (b)ホトマスク基板に、上記主パタン及び決定された
上記補助パタンを形成するようにしたものである。
本発明のホトマスクの製造方法は、 (a)投影光学系によりパタン転写を行なうために用い
るホトマスクの補助パタンを、マスクパタン設計用の装
置により、次ぎのステップにより決定し、(1)上記ホ
トマスクに形成する少なくとも1個の主パタンのデータ
と投影光学系の光学条件を表わすパラメータに基づい
て、上記投影光学系で得られる上記主パタンの投影像光
強度分布を計算し、(2)上記投影像光強度分布と上記
主パタンから、上記主パタンに対応する領域以外の領域
で、光強度が所定値より大きい領域を決定し、(3)上
記所定値より大きい領域が決定されたとき、上記所定値
より大きい領域に対応するホトマスクの領域に、1個又
は複数個の補助パタンを決定し、 (b)ホトマスク基板に、上記主パタン及び決定された
上記補助パタンを形成するようにしたものである。
【0047】また、上記第5の目的を達成するために、
本発明のホトマスクの製造方法は、 (a)投影光学系によりパタン転写を行なうために用い
るホトマスクの補助パタンを、マスクパタン設計用の装
置により、次ぎのステップにより決定し、(1)上記ホ
トマスクに形成する少なくとも2個の主パタンのデータ
に基づいて、上記各主パタンの外周線を、所定の距離L
だけ外側にそれぞれ移動させ、拡大された外周線を決定
し、(2)上記各拡大された外周線が所定距離M以下に
接近した位置を検出し、(3)上記接近した位置が検出
されたとき、上記接近した位置に、予め定められた形状
の1個又は複数個の補助パタンを決定し、 (b)ホトマスク基板に、上記主パタン及び決定された
上記補助パタンを形成するようにしたものである。
本発明のホトマスクの製造方法は、 (a)投影光学系によりパタン転写を行なうために用い
るホトマスクの補助パタンを、マスクパタン設計用の装
置により、次ぎのステップにより決定し、(1)上記ホ
トマスクに形成する少なくとも2個の主パタンのデータ
に基づいて、上記各主パタンの外周線を、所定の距離L
だけ外側にそれぞれ移動させ、拡大された外周線を決定
し、(2)上記各拡大された外周線が所定距離M以下に
接近した位置を検出し、(3)上記接近した位置が検出
されたとき、上記接近した位置に、予め定められた形状
の1個又は複数個の補助パタンを決定し、 (b)ホトマスク基板に、上記主パタン及び決定された
上記補助パタンを形成するようにしたものである。
【0048】これらのホトマスクの製造方法で製造する
ホトマスクは、露光光に対して半透明な領域と、透明な
領域とを含み、上記半透明な領域と、上記透明な領域と
を通過する光の位相差が実質的に180°であり、上記
主パタンと上記補助パタンは、いずれも透明な領域から
なり、かつ、同位相である、すなわちハーフトーン位相
シフトマスクであることが好ましい。
ホトマスクは、露光光に対して半透明な領域と、透明な
領域とを含み、上記半透明な領域と、上記透明な領域と
を通過する光の位相差が実質的に180°であり、上記
主パタンと上記補助パタンは、いずれも透明な領域から
なり、かつ、同位相である、すなわちハーフトーン位相
シフトマスクであることが好ましい。
【0049】また、上記第6の目的を達成するために、
本発明のパタン形成方法は、 (a)投影光学系によりパタン転写を行なうために用い
るホトマスクの補助パタンを、マスクパタン設計用の装
置により、次ぎのステップにより決定し、(1)上記ホ
トマスクに形成する少なくとも1個の主パタンのデータ
と投影光学系の光学条件を表わすパラメータに基づい
て、上記投影光学系で得られる上記主パタンの投影像光
強度分布を計算し、(2)上記投影像光強度分布と上記
主パタンから、上記主パタンに対応する領域以外の領域
で、光強度が所定値より大きい領域を決定し、(3)上
記所定値より大きい領域が決定されたとき、上記所定値
より大きい領域に対応するホトマスクの領域に、1個又
は複数個の補助パタンを決定し、 (b)ホトマスク基板に、上記主パタン及び決定された
上記補助パタンを形成し、 (c)投影光学装置により、上記主パタン及び決定され
た上記補助パタンが形成されたホトマスクを用い、投影
露光するようにしたものである。
本発明のパタン形成方法は、 (a)投影光学系によりパタン転写を行なうために用い
るホトマスクの補助パタンを、マスクパタン設計用の装
置により、次ぎのステップにより決定し、(1)上記ホ
トマスクに形成する少なくとも1個の主パタンのデータ
と投影光学系の光学条件を表わすパラメータに基づい
て、上記投影光学系で得られる上記主パタンの投影像光
強度分布を計算し、(2)上記投影像光強度分布と上記
主パタンから、上記主パタンに対応する領域以外の領域
で、光強度が所定値より大きい領域を決定し、(3)上
記所定値より大きい領域が決定されたとき、上記所定値
より大きい領域に対応するホトマスクの領域に、1個又
は複数個の補助パタンを決定し、 (b)ホトマスク基板に、上記主パタン及び決定された
上記補助パタンを形成し、 (c)投影光学装置により、上記主パタン及び決定され
た上記補助パタンが形成されたホトマスクを用い、投影
露光するようにしたものである。
【0050】さらにまた、上記第6の目的を達成するた
めに、本発明のパタン形成方法は、 (a)投影光学系によりパタン転写を行なうために用い
るホトマスクの補助パタンを、マスクパタン設計用の装
置により、次ぎのステップにより決定し、(1)上記ホ
トマスクに形成する少なくとも2個の主パタンのデータ
に基づいて、上記各主パタンの外周線を、所定の距離L
だけ外側にそれぞれ移動させ、拡大された外周線を決定
し、(2)上記各拡大された外周線が所定距離M以下に
接近した位置を検出し、(3)上記接近した位置が検出
されたとき、上記接近した位置に、予め定められた形状
の1個又は複数個の補助パタンを決定し、 (b)ホトマスク基板に、上記主パタン及び決定された
上記補助パタンを形成し、 (c)投影光学装置により、上記主パタン及び決定され
た上記補助パタンが形成されたホトマスクを用い、投影
露光するようにしたものである。
めに、本発明のパタン形成方法は、 (a)投影光学系によりパタン転写を行なうために用い
るホトマスクの補助パタンを、マスクパタン設計用の装
置により、次ぎのステップにより決定し、(1)上記ホ
トマスクに形成する少なくとも2個の主パタンのデータ
に基づいて、上記各主パタンの外周線を、所定の距離L
だけ外側にそれぞれ移動させ、拡大された外周線を決定
し、(2)上記各拡大された外周線が所定距離M以下に
接近した位置を検出し、(3)上記接近した位置が検出
されたとき、上記接近した位置に、予め定められた形状
の1個又は複数個の補助パタンを決定し、 (b)ホトマスク基板に、上記主パタン及び決定された
上記補助パタンを形成し、 (c)投影光学装置により、上記主パタン及び決定され
た上記補助パタンが形成されたホトマスクを用い、投影
露光するようにしたものである。
【0051】
【作用】不要な光強度ピークは、主パタンからの回折光
と半透明部を通過した光の位相が一致した部分で、光が
互いに強め合うために発生する。特に二つのパタンから
の回折光が同位相で重なった部分では大きな光強度ピー
クとなる。従って、不要な光強度ピークが発生する位置
に対応するマスク上の位置に、透過光の位相差が主パタ
ンと同じで、かつ、透明な補助パタンを配置することに
より、回折光を打ち消すことができる。すなわち、不要
な光強度ピークと逆位相の光を補助パタンから入射する
ことにより、不要な光を消すことができる。
と半透明部を通過した光の位相が一致した部分で、光が
互いに強め合うために発生する。特に二つのパタンから
の回折光が同位相で重なった部分では大きな光強度ピー
クとなる。従って、不要な光強度ピークが発生する位置
に対応するマスク上の位置に、透過光の位相差が主パタ
ンと同じで、かつ、透明な補助パタンを配置することに
より、回折光を打ち消すことができる。すなわち、不要
な光強度ピークと逆位相の光を補助パタンから入射する
ことにより、不要な光を消すことができる。
【0052】
〈実施例1〉本発明の第1の実施例を図1(a)、
(b)及び図2で説明する。図1(a)は従来のホトマ
スクの平面図、図1(b)は本発明のホトマスクの平面
図である。6が半透明位相シフト部、4が透明な主パタ
ンである。図2は図1(a)、(b)のホトマスクを用
いてウエハにパタンを投影したときのウエハ上で得られ
る光強度分布をシミュレーションにより求め、マスク上
の位置(A−B)について示したものである。投影光学系
のNAは0.52、露光波長は365nm、光源のコヒ
ーレンシーσは0.3とした。この投影光学系は実験の
一つの条件例であり、他の投影光学系を用いてもよい。
(b)及び図2で説明する。図1(a)は従来のホトマ
スクの平面図、図1(b)は本発明のホトマスクの平面
図である。6が半透明位相シフト部、4が透明な主パタ
ンである。図2は図1(a)、(b)のホトマスクを用
いてウエハにパタンを投影したときのウエハ上で得られ
る光強度分布をシミュレーションにより求め、マスク上
の位置(A−B)について示したものである。投影光学系
のNAは0.52、露光波長は365nm、光源のコヒ
ーレンシーσは0.3とした。この投影光学系は実験の
一つの条件例であり、他の投影光学系を用いてもよい。
【0053】図2で、曲線aが従来のホトマスク、曲線
bが本発明のホトマスクで得られた光強度分布である。
図1(a)に示す従来のホトマスクで得られる光強度分
布では、点P1の部分で約0.3の相対光強度ピークが
発生していることがわかる。
bが本発明のホトマスクで得られた光強度分布である。
図1(a)に示す従来のホトマスクで得られる光強度分
布では、点P1の部分で約0.3の相対光強度ピークが
発生していることがわかる。
【0054】図1(b)の本発明のホトマスクでは点P
1の部分に透明な補助パタン5を配置した。補助パタン
5の位置は、辺34および辺35からの距離Dが0.3
8μmの位置(マスク上の距離では、レンズの倍率×
0.38μmとなる)とした。この距離Dは、D=dλ
/NA(マスク上ではD=dλ/NAm)の関係を満た
す位置(ただし、投影光学系の開口数をNA、投影光学
系のマスク側の開口数をNAm、露光波長をλ、0.4
≦d≦0.7とする)であれば同様の効果が得られる。
1の部分に透明な補助パタン5を配置した。補助パタン
5の位置は、辺34および辺35からの距離Dが0.3
8μmの位置(マスク上の距離では、レンズの倍率×
0.38μmとなる)とした。この距離Dは、D=dλ
/NA(マスク上ではD=dλ/NAm)の関係を満た
す位置(ただし、投影光学系の開口数をNA、投影光学
系のマスク側の開口数をNAm、露光波長をλ、0.4
≦d≦0.7とする)であれば同様の効果が得られる。
【0055】補助パタン5は正方形とし、辺の長さIは
0.3μm(マスク上の長さでは、レンズの倍率×0.3
μmとなる)としたが、これに限らない。 I=iλ
/NAmの関係(ただし、投影光学系のマスク側の開口
数をNAm、露光波長をλ、0.3≦i≦0.6とする)
を満たす大きさであれば同様の効果が得られる。また、
形状も正方形に限らない。長方形や円形等でもよい。面
積がほぼ同等であれば同様の効果が得られる。
0.3μm(マスク上の長さでは、レンズの倍率×0.3
μmとなる)としたが、これに限らない。 I=iλ
/NAmの関係(ただし、投影光学系のマスク側の開口
数をNAm、露光波長をλ、0.3≦i≦0.6とする)
を満たす大きさであれば同様の効果が得られる。また、
形状も正方形に限らない。長方形や円形等でもよい。面
積がほぼ同等であれば同様の効果が得られる。
【0056】上記ホトマスクを用いて基板上に塗布した
通常のポジ型レジストにパタンを転写した。設計通りの
寸法にレジストパタンを形成できる露光量は、240m
J/cm2であった。この露光量の場合は従来のホトマ
スクを用いても、主パタン4以外の部分に不要なパタン
は形成されなかった。しかし、露光量を280mJ/c
m2にしたところ、マスク上のP1に対応する位置にレ
ジストの膜べりが生じた。さらに、300mJ/cm2
にしたところ、P1に対応する位置に不要な穴パタンが
形成された。これに対し本発明のホトマスクでは300
mJ/cm2の露光量でもP1に対応する位置、あるい
はその他の位置にも不要なパタンは形成されなかった。
通常のポジ型レジストにパタンを転写した。設計通りの
寸法にレジストパタンを形成できる露光量は、240m
J/cm2であった。この露光量の場合は従来のホトマ
スクを用いても、主パタン4以外の部分に不要なパタン
は形成されなかった。しかし、露光量を280mJ/c
m2にしたところ、マスク上のP1に対応する位置にレ
ジストの膜べりが生じた。さらに、300mJ/cm2
にしたところ、P1に対応する位置に不要な穴パタンが
形成された。これに対し本発明のホトマスクでは300
mJ/cm2の露光量でもP1に対応する位置、あるい
はその他の位置にも不要なパタンは形成されなかった。
【0057】〈実施例2〉本発明の第2の実施例につい
て図3(a)、(b)及び図4を用いて説明する。図3
(a)は従来のホトマスクの平面図、図3(b)に本発
明のホトマスクの平面図である。それぞれ半透明位相シ
フト部6内に透明な正方形の主パタン4が2個並列して
並んでいる。主パタン4は一辺の長さが0.5μmの正
方形であり、パタン中心間の距離は1.1μmとした。
このパタン寸法及び配置は1例でありこれに限らない。
て図3(a)、(b)及び図4を用いて説明する。図3
(a)は従来のホトマスクの平面図、図3(b)に本発
明のホトマスクの平面図である。それぞれ半透明位相シ
フト部6内に透明な正方形の主パタン4が2個並列して
並んでいる。主パタン4は一辺の長さが0.5μmの正
方形であり、パタン中心間の距離は1.1μmとした。
このパタン寸法及び配置は1例でありこれに限らない。
【0058】図4は図3のホトマスクを用いて基板にパ
タンを投影したときの基板上で得られる光強度分布をシ
ミュレーションで求め、それぞれホトマスク上の位置
(C−D)について光強度を示したものである。投影光
学系のレンズのNAは0.52、露光波長は365n
m、光源のコヒーレンシーσは0.3である。
タンを投影したときの基板上で得られる光強度分布をシ
ミュレーションで求め、それぞれホトマスク上の位置
(C−D)について光強度を示したものである。投影光
学系のレンズのNAは0.52、露光波長は365n
m、光源のコヒーレンシーσは0.3である。
【0059】図4の曲線cが従来のホトマスク、曲線d
が本発明のホトマスクで得られた光強度分布である。図
3(a)に示す従来のホトマスクで得られる光強度分布
では、点P2、P3の部分で約0.25の相対光強度ピ
ークが発生していることがわかる。この位置は、一方の
主パタンの投影像の主ピークの周囲の第1のサブピーク
と、他方の主パタンの投影像の主ピークの周囲の第1の
サブピークとが重なった位置である。
が本発明のホトマスクで得られた光強度分布である。図
3(a)に示す従来のホトマスクで得られる光強度分布
では、点P2、P3の部分で約0.25の相対光強度ピ
ークが発生していることがわかる。この位置は、一方の
主パタンの投影像の主ピークの周囲の第1のサブピーク
と、他方の主パタンの投影像の主ピークの周囲の第1の
サブピークとが重なった位置である。
【0060】図3(b)の本発明のホトマスクは、点P
2、P3の部分に透明な補助パタン5を配置した。補助
パタン5の位置は2個の主パタン4の中心から等しい距
離Sの位置に配置した。距離Sは0.65μmとしたが
これに限らない。距離Sは、S=sλ/NAの関係(た
だし、投影光学系の開口数をNA、露光波長をλ、S
は、0.8≦s≦1.1の範囲の値とする)を満たす位置
(マスク上では、投影光学系のマスク側の開口数をNA
mとして、S=sλ/NAmを満たす位置、ただし、S
は、0.8≦s≦1.1の範囲の値)であれば同様の効果
が得られる。
2、P3の部分に透明な補助パタン5を配置した。補助
パタン5の位置は2個の主パタン4の中心から等しい距
離Sの位置に配置した。距離Sは0.65μmとしたが
これに限らない。距離Sは、S=sλ/NAの関係(た
だし、投影光学系の開口数をNA、露光波長をλ、S
は、0.8≦s≦1.1の範囲の値とする)を満たす位置
(マスク上では、投影光学系のマスク側の開口数をNA
mとして、S=sλ/NAmを満たす位置、ただし、S
は、0.8≦s≦1.1の範囲の値)であれば同様の効果
が得られる。
【0061】補助パタン5は正方形とし、辺の長さIは
0.2μmとしたが、これに限らない。I=iλ/NA
の関係(ただし、投影光学系の開口数をNA、露光波長
をλ、0.2≦i≦0.5とする)を満たす大きさであれ
ば同様の効果が得られる。これは、マスク上ではI=i
λ/NAm(ただし、投影光学系のマスク側の開口数を
NAm、露光波長をλ、0.2≦i≦0.5とする)に対
応する。また、形状も正方形に限らない。長方形や円形
等でもよい。面積がほぼ同等であれば同様の効果が得ら
れる。
0.2μmとしたが、これに限らない。I=iλ/NA
の関係(ただし、投影光学系の開口数をNA、露光波長
をλ、0.2≦i≦0.5とする)を満たす大きさであれ
ば同様の効果が得られる。これは、マスク上ではI=i
λ/NAm(ただし、投影光学系のマスク側の開口数を
NAm、露光波長をλ、0.2≦i≦0.5とする)に対
応する。また、形状も正方形に限らない。長方形や円形
等でもよい。面積がほぼ同等であれば同様の効果が得ら
れる。
【0062】図4の曲線dに示すように、本発明のホト
マスクで得られる光強度分布では、P2及びP3の部分
での光強度は小さくなっており、従来のホトマスクで得
られるピークは消失したことがわかる。
マスクで得られる光強度分布では、P2及びP3の部分
での光強度は小さくなっており、従来のホトマスクで得
られるピークは消失したことがわかる。
【0063】これらのホトマスクを用いて基板上に塗布
した通常のポジ型レジストにパタンを転写した。設計通
りの寸法にレジストパタンを形成できる露光量は270
mJ/cm2であった。この露光量の場合は従来のホト
マスクを用いても、主パタン4以外の部分に不要なパタ
ンは形成されなかった。しかし、露光量を280mJ/
cm2にしたところ、マスク上のP2、3に対応する位
置にレジストの膜べりが生じた。さらに、300mJ/
cm2にしたところ、P2、3に対応する位置に不要な
穴パタンが形成された。これに対し本発明のホトマスク
では300mJ/cm2の露光量でもP2、3に対応す
る位置、あるいはその他の位置にも不要なパタンは形成
されなかった。
した通常のポジ型レジストにパタンを転写した。設計通
りの寸法にレジストパタンを形成できる露光量は270
mJ/cm2であった。この露光量の場合は従来のホト
マスクを用いても、主パタン4以外の部分に不要なパタ
ンは形成されなかった。しかし、露光量を280mJ/
cm2にしたところ、マスク上のP2、3に対応する位
置にレジストの膜べりが生じた。さらに、300mJ/
cm2にしたところ、P2、3に対応する位置に不要な
穴パタンが形成された。これに対し本発明のホトマスク
では300mJ/cm2の露光量でもP2、3に対応す
る位置、あるいはその他の位置にも不要なパタンは形成
されなかった。
【0064】本実施例は半透明位相シフトマスクのパタ
ン配置に関するものである。透明な主パタン部から回折
した光が、半透明部を通過した光と同位相で重なったと
きに光強度ピーク(サブピーク)が発生する。複数の透
明な主パタン部から回折した光によるサブピークが重な
ったときに、より強い光強度ピークが発生する。補助パ
タンは、このより強い光強度ピークを打ち消すように配
置されたものである。
ン配置に関するものである。透明な主パタン部から回折
した光が、半透明部を通過した光と同位相で重なったと
きに光強度ピーク(サブピーク)が発生する。複数の透
明な主パタン部から回折した光によるサブピークが重な
ったときに、より強い光強度ピークが発生する。補助パ
タンは、このより強い光強度ピークを打ち消すように配
置されたものである。
【0065】また、サブピークは複数発生するが、主パ
タンのピークに最も近いサブピークを第1のサブピーク
とすると、サブピークの内で第1のサブピークの光強度
が最も大きい。それ故、複数の主パタンの第1のサブピ
ーク同士が重なった位置の光強度が大きいので、補助パ
タンは、この位置の光強度ピークを打ち消すように配置
すればよい。
タンのピークに最も近いサブピークを第1のサブピーク
とすると、サブピークの内で第1のサブピークの光強度
が最も大きい。それ故、複数の主パタンの第1のサブピ
ーク同士が重なった位置の光強度が大きいので、補助パ
タンは、この位置の光強度ピークを打ち消すように配置
すればよい。
【0066】〈実施例3〉図5は、本発明に用いるマス
ク設計用装置の構成を示すブロック図である。このマス
ク設計用装置は、CPU140、RAM141、記憶装
置142、キーボード148、ディスプレイ等の表示装
置149、プリンタ151等の出力装置150から構成
される。記憶装置142には、オペレーティングシステ
ム格納領域143、補助パタン発生プログラム格納領域
144、各種パラメータ格納領域145、入力される主
パタンの格納領域146、補助パタンの格納領域147
等が含まれている。
ク設計用装置の構成を示すブロック図である。このマス
ク設計用装置は、CPU140、RAM141、記憶装
置142、キーボード148、ディスプレイ等の表示装
置149、プリンタ151等の出力装置150から構成
される。記憶装置142には、オペレーティングシステ
ム格納領域143、補助パタン発生プログラム格納領域
144、各種パラメータ格納領域145、入力される主
パタンの格納領域146、補助パタンの格納領域147
等が含まれている。
【0067】RAM141は、記憶装置142から読み
出された各種パラメータや主パタン等を一時的に記憶す
る領域、補助パタン決定に必要な演算を行う作業領域、
決定された補助パタンを一時的に記憶する領域等を有し
ている。
出された各種パラメータや主パタン等を一時的に記憶す
る領域、補助パタン決定に必要な演算を行う作業領域、
決定された補助パタンを一時的に記憶する領域等を有し
ている。
【0068】CPU140に対する種々の指令は、キー
ボード148により行われる。表示装置149は、主パ
タンや決定された補助パタン等の図形、CPU140へ
の指示に必要なメニュー画面、指示図面等を表示する。
また、必要に応じて種々のデータが出力装置150から
出力される。
ボード148により行われる。表示装置149は、主パ
タンや決定された補助パタン等の図形、CPU140へ
の指示に必要なメニュー画面、指示図面等を表示する。
また、必要に応じて種々のデータが出力装置150から
出力される。
【0069】図6は図5に示したマスク設計用装置の処
理動作の一例を示すフローチャートである。このフロー
チャートに沿ってこの装置の処理動作について具体的に
説明する。
理動作の一例を示すフローチャートである。このフロー
チャートに沿ってこの装置の処理動作について具体的に
説明する。
【0070】まず、主パタンのデータに基づいて、1個
の主パタンを選択する(ステップS11)。選択された
主パタンがあれば、その各辺又はその延長線の交点のな
す角を測定する(ステップS13)。この交点のなす角
が半透明部、つまり主パタンの外側の領域、で180度
より小さい領域があるか検出する(ステップS14)。
180度より小さい領域が検出されないとき、ステップ
S11に戻って、再び他の主パタンを選択する。選択さ
れた主パタンがなければ、つまり、すべての主パタンが
すでに選択されたときは、終了する(ステップS1
2)。
の主パタンを選択する(ステップS11)。選択された
主パタンがあれば、その各辺又はその延長線の交点のな
す角を測定する(ステップS13)。この交点のなす角
が半透明部、つまり主パタンの外側の領域、で180度
より小さい領域があるか検出する(ステップS14)。
180度より小さい領域が検出されないとき、ステップ
S11に戻って、再び他の主パタンを選択する。選択さ
れた主パタンがなければ、つまり、すべての主パタンが
すでに選択されたときは、終了する(ステップS1
2)。
【0071】ステップS13に戻って、180度より小
さい領域が検出されたときは、この領域の外側の2辺か
らそれぞれ所定の距離にある位置に補助パタンを配置す
るように、補助パタンのデータを決定し(ステップS1
5)、この補助パタンのデータを記憶し(ステップS1
6)、再びステップS11に戻って、次ぎの主パタンを
選択する。
さい領域が検出されたときは、この領域の外側の2辺か
らそれぞれ所定の距離にある位置に補助パタンを配置す
るように、補助パタンのデータを決定し(ステップS1
5)、この補助パタンのデータを記憶し(ステップS1
6)、再びステップS11に戻って、次ぎの主パタンを
選択する。
【0072】上記主パタンのデータと上記補助パタンの
データに基づいて、実施例1と同様にして、ホトマスク
基板に主パタンと補助パタンを形成する。
データに基づいて、実施例1と同様にして、ホトマスク
基板に主パタンと補助パタンを形成する。
【0073】次ぎに、上記主パタンと上記補助パタンが
形成されたホトマスクを用い、実施例6と同様にして、
半導体装置を製造した。本実施例のように、補助パタン
の配置はマスク設計用装置により行ない、そのデータに
基づいてホトマスクを製造し、そのホトマスクを用い
て、半導体装置を製造することができる。
形成されたホトマスクを用い、実施例6と同様にして、
半導体装置を製造した。本実施例のように、補助パタン
の配置はマスク設計用装置により行ない、そのデータに
基づいてホトマスクを製造し、そのホトマスクを用い
て、半導体装置を製造することができる。
【0074】〈実施例4〉図7は図5に示したマスク設
計用装置の処理動作の他の例を示すフローチャートであ
る。このフローチャートに沿ってこの装置の処理動作の
他の例について具体的に説明する。
計用装置の処理動作の他の例を示すフローチャートであ
る。このフローチャートに沿ってこの装置の処理動作の
他の例について具体的に説明する。
【0075】まず、主パタンのデータと投影光学系のパ
ラメータに基づいて、各主パタンから距離Sである輪郭
線を計算する(ステップS21)。Sは、S=sλ/N
Am(但し、NAmは投影光学系のマスク側の開口数、
λは露光波長、sは係数で、0.8≦s≦1.1の範囲の
値)である。ある主パタンを選択し(ステップS2
2)、この主パタンの輪郭線と他の主パタンの輪郭線が
接近(交叉も含む)している位置を検出する(ステップ
S24)。さらにこの位置が他の主パタン上にないか検
討し、そのような位置があれば削除する。そして、共に
距離Sである位置がないか、あってもすべて削除された
ときは、再びステップS22に戻って、次ぎの主パタン
を選択する。選択された主パタンがなければ、つまり、
すべての主パタンがすでに選択されたときは、終了する
(ステップS23)。
ラメータに基づいて、各主パタンから距離Sである輪郭
線を計算する(ステップS21)。Sは、S=sλ/N
Am(但し、NAmは投影光学系のマスク側の開口数、
λは露光波長、sは係数で、0.8≦s≦1.1の範囲の
値)である。ある主パタンを選択し(ステップS2
2)、この主パタンの輪郭線と他の主パタンの輪郭線が
接近(交叉も含む)している位置を検出する(ステップ
S24)。さらにこの位置が他の主パタン上にないか検
討し、そのような位置があれば削除する。そして、共に
距離Sである位置がないか、あってもすべて削除された
ときは、再びステップS22に戻って、次ぎの主パタン
を選択する。選択された主パタンがなければ、つまり、
すべての主パタンがすでに選択されたときは、終了する
(ステップS23)。
【0076】ステップS25で共に距離Sである位置が
あると判定されれば、そこに所定に形状の補助パタンを
配置するように、補助パタンのデータを決定し(ステッ
プS26)、この補助パタンのデータを記憶し(ステッ
プS27)、再びステップS22に戻って、次ぎの主パ
タンを選択する。
あると判定されれば、そこに所定に形状の補助パタンを
配置するように、補助パタンのデータを決定し(ステッ
プS26)、この補助パタンのデータを記憶し(ステッ
プS27)、再びステップS22に戻って、次ぎの主パ
タンを選択する。
【0077】上記主パタンのデータと上記補助パタンの
データに基づいて、実施例1と同様にして、ホトマスク
基板に主パタンと補助パタンを形成する。次ぎに、上記
主パタンと上記補助パタンが形成されたホトマスクを用
い、実施例6と同様にして、半導体装置を製造した。
データに基づいて、実施例1と同様にして、ホトマスク
基板に主パタンと補助パタンを形成する。次ぎに、上記
主パタンと上記補助パタンが形成されたホトマスクを用
い、実施例6と同様にして、半導体装置を製造した。
【0078】〈実施例5〉図8は図5に示したマスク設
計用装置の処理動作の他の例を示すフローチャートであ
る。このフローチャートに沿ってこの装置の処理動作の
他の例について具体的に説明する。
計用装置の処理動作の他の例を示すフローチャートであ
る。このフローチャートに沿ってこの装置の処理動作の
他の例について具体的に説明する。
【0079】まず、主パタンのデータと投影光学系のパ
ラメータに基づいて、各主パタンの投影光学像分布を計
算する(ステップS31)。この投影光学像分布で表わ
れた第1のサブピークのうちの1つを選択する(ステッ
プS32)。この第1のサブピークに他の第1のサブピ
ークが重なる位置を検出する(ステップS34)。重な
る位置が検出されないとき、再びステップS32に戻っ
て、他の第1のサブピークを選択する(ステップS3
5)。選択された主パタンがなければ、つまり、すべて
の主パタンがすでに選択されたときは、終了する(ステ
ップS33)。
ラメータに基づいて、各主パタンの投影光学像分布を計
算する(ステップS31)。この投影光学像分布で表わ
れた第1のサブピークのうちの1つを選択する(ステッ
プS32)。この第1のサブピークに他の第1のサブピ
ークが重なる位置を検出する(ステップS34)。重な
る位置が検出されないとき、再びステップS32に戻っ
て、他の第1のサブピークを選択する(ステップS3
5)。選択された主パタンがなければ、つまり、すべて
の主パタンがすでに選択されたときは、終了する(ステ
ップS33)。
【0080】ステップS34で、2つの第1のサブピー
クが重なる位置があれば、その位置に補助パタンを配置
するように、補助パタンのデータを決定し(ステップS
36)、この補助パタンのデータを記憶し(ステップS
37)、再びステップS32に戻って、次ぎの第1のサ
ブピークを選択する。
クが重なる位置があれば、その位置に補助パタンを配置
するように、補助パタンのデータを決定し(ステップS
36)、この補助パタンのデータを記憶し(ステップS
37)、再びステップS32に戻って、次ぎの第1のサ
ブピークを選択する。
【0081】次ぎに、上記主パタンのデータと上記補助
パタンのデータに基づいて、実施例1と同様にして、ホ
トマスク基板の上記位置と対応する位置に主パタンと補
助パタンを形成する。次ぎに、上記主パタンと上記補助
パタンが形成されたホトマスクを用い、実施例6と同様
にして、半導体装置を製造した。
パタンのデータに基づいて、実施例1と同様にして、ホ
トマスク基板の上記位置と対応する位置に主パタンと補
助パタンを形成する。次ぎに、上記主パタンと上記補助
パタンが形成されたホトマスクを用い、実施例6と同様
にして、半導体装置を製造した。
【0082】〈実施例6〉図9は図5に示したマスク設
計用装置の処理動作の他の例を示すフローチャートであ
る。このフローチャートに沿ってこの装置の処理動作の
他の例について具体的に説明する。
計用装置の処理動作の他の例を示すフローチャートであ
る。このフローチャートに沿ってこの装置の処理動作の
他の例について具体的に説明する。
【0083】まず、主パタンのデータと投影光学系のパ
ラメータに基づいて、各主パタンからの回折光を計算し
(ステップS41)、この回折光が同位相で重なった位
置を検出する(ステップS42)。そのような位置が検
出されたとき(ステップS43)、その位置に対応する
ホトマスクの位置に、解像限界以下の寸法の補助パタン
を配置するように、補助パタンのデータを決定し(ステ
ップS44)、この補助パタンのデータを記憶する(ス
テップS45)。
ラメータに基づいて、各主パタンからの回折光を計算し
(ステップS41)、この回折光が同位相で重なった位
置を検出する(ステップS42)。そのような位置が検
出されたとき(ステップS43)、その位置に対応する
ホトマスクの位置に、解像限界以下の寸法の補助パタン
を配置するように、補助パタンのデータを決定し(ステ
ップS44)、この補助パタンのデータを記憶する(ス
テップS45)。
【0084】次ぎに、上記主パタンのデータと上記補助
パタンのデータに基づいて、実施例1と同様にして、ホ
トマスク基板に主パタンと補助パタンを形成する。次ぎ
に、上記主パタンと上記補助パタンが形成されたホトマ
スクを用い、実施例6と同様にして、半導体装置を製造
した。
パタンのデータに基づいて、実施例1と同様にして、ホ
トマスク基板に主パタンと補助パタンを形成する。次ぎ
に、上記主パタンと上記補助パタンが形成されたホトマ
スクを用い、実施例6と同様にして、半導体装置を製造
した。
【0085】このように本発明のホトマスクは従来のホ
トマスクで問題となっていた主パタンのパタン配置に依
存した不要な光強度ピークが無くなり、不要なパタンの
転写を避けることができ、主パタンのみ転写できる露光
量の設定幅が大きくなった。言い替えれば、不要パタン
が転写される不良の発生を防止できた。また、このホト
マスクを用いて半導体素子を作成した結果、パタンの微
細化が実現でき素子面積の縮小化が実現できた。
トマスクで問題となっていた主パタンのパタン配置に依
存した不要な光強度ピークが無くなり、不要なパタンの
転写を避けることができ、主パタンのみ転写できる露光
量の設定幅が大きくなった。言い替えれば、不要パタン
が転写される不良の発生を防止できた。また、このホト
マスクを用いて半導体素子を作成した結果、パタンの微
細化が実現でき素子面積の縮小化が実現できた。
【0086】〈実施例7〉図10は、本発明のマスク設
計用装置の構成を示すブロック図である。このマスク設
計用装置は、CPU140、RAM141、記憶装置1
42、キーボード148、ディスプレイ等の表示装置1
49、プリンタ151等の出力装置150から構成され
る。記憶装置142には、オペレーティングシステム格
納領域143、補助パタン発生プログラム格納領域14
4、各種パラメータ格納領域145、入力される主パタ
ンの格納領域146、補助パタンの格納領域147等が
含まれている。
計用装置の構成を示すブロック図である。このマスク設
計用装置は、CPU140、RAM141、記憶装置1
42、キーボード148、ディスプレイ等の表示装置1
49、プリンタ151等の出力装置150から構成され
る。記憶装置142には、オペレーティングシステム格
納領域143、補助パタン発生プログラム格納領域14
4、各種パラメータ格納領域145、入力される主パタ
ンの格納領域146、補助パタンの格納領域147等が
含まれている。
【0087】RAM141は、記憶装置142から読み
出された各種パラメータや主パタン等を一時的に記憶す
る領域、補助パタン決定に必要な演算を行う作業領域、
決定された補助パタンを一時的に記憶する領域等を有し
ている。
出された各種パラメータや主パタン等を一時的に記憶す
る領域、補助パタン決定に必要な演算を行う作業領域、
決定された補助パタンを一時的に記憶する領域等を有し
ている。
【0088】CPU140に対する種々の指令は、キー
ボード148により行われる。表示装置149は、主パ
タンや決定された補助パタン等の図形、CPU140へ
の指示に必要なメニュー画面、指示図面等を表示する。
また、必要に応じて種々のデータが出力装置150から
出力される。
ボード148により行われる。表示装置149は、主パ
タンや決定された補助パタン等の図形、CPU140へ
の指示に必要なメニュー画面、指示図面等を表示する。
また、必要に応じて種々のデータが出力装置150から
出力される。
【0089】図11は、図10に示したマスク設計用装
置の処理動作の一例を示すフローチャートである。この
フローチャートに沿って、この装置の処理動作について
具体的に説明する。
置の処理動作の一例を示すフローチャートである。この
フローチャートに沿って、この装置の処理動作について
具体的に説明する。
【0090】まず、ステップ51で、ハーフトーン位相
シフトマスクの主パタンのデータとマスクパタンを被露
光基板上に転写する投影光学系のパラメータを読み込
む。ここで、投影光学系のパラメータとは、投影レンズ
の開口数NA、投影レンズのマスク側の開口数NAm、
転写に用いる光の波長λ、コヒーレンスの度合いを表わ
すパラメータσである。
シフトマスクの主パタンのデータとマスクパタンを被露
光基板上に転写する投影光学系のパラメータを読み込
む。ここで、投影光学系のパラメータとは、投影レンズ
の開口数NA、投影レンズのマスク側の開口数NAm、
転写に用いる光の波長λ、コヒーレンスの度合いを表わ
すパラメータσである。
【0091】次に、ステップ52で、上記主パタンで得
られる投影像光強度分布を計算する。投影像光強度分布
と主パタンに対応するウエハ上のパタンとはステップ5
3で表示される。表示領域は、全体あるいは指定した部
分のいずれかを選択できるようにした。同時に、ステッ
プ54で、主パタンと計算された投影像の形状の比較を
行なう。ここで投影像の形状とは、例えば、光強度分布
を所定の強度レベルでスライスして得られる輪郭であ
る。比較の結果、両者が許容値以下の差であれば設計終
了であるが、差が大きい場合、すなわちサイドローブが
強調されて不要のパタンが形成された場合は、ステップ
55で補助パタンを付与する。ここで、補助パタンの寸
法を0.25λ/NAとした。再度投影像計算を行なっ
て、入力したマスクパタンと比較する。両者の差が小さ
くなるように、補助パタン配置と投影像計算とを数回程
度繰り返してもよい。ただし、この繰り返しループが無
限ループになるのを防ぐために所定の打切り回数を予め
入力しておく。
られる投影像光強度分布を計算する。投影像光強度分布
と主パタンに対応するウエハ上のパタンとはステップ5
3で表示される。表示領域は、全体あるいは指定した部
分のいずれかを選択できるようにした。同時に、ステッ
プ54で、主パタンと計算された投影像の形状の比較を
行なう。ここで投影像の形状とは、例えば、光強度分布
を所定の強度レベルでスライスして得られる輪郭であ
る。比較の結果、両者が許容値以下の差であれば設計終
了であるが、差が大きい場合、すなわちサイドローブが
強調されて不要のパタンが形成された場合は、ステップ
55で補助パタンを付与する。ここで、補助パタンの寸
法を0.25λ/NAとした。再度投影像計算を行なっ
て、入力したマスクパタンと比較する。両者の差が小さ
くなるように、補助パタン配置と投影像計算とを数回程
度繰り返してもよい。ただし、この繰り返しループが無
限ループになるのを防ぐために所定の打切り回数を予め
入力しておく。
【0092】図12は、ハーフトーン位相シフトマスク
の入力パタン例であり、半透明位相シフト部6の中に主
パタン11−1、11−2、11−3、11−4が配置
されている。このマスクをλ=0.365μm、NA=
0.5、σ=0.3なる投影露光装置で転写した時に得
られる像を演算した。結果は図13に示す通りであり、
強調されたサイドローブが発生した。そこで、サイドロ
ーブが発生した部分に対応するマスク上に、図14に示
すように、補助パタン5−1、5−2、5−3、5−4
を発生させた(幅はウエハ上で0.15μmに相当す
る)。その結果、投影像は、図15に示すものとなり、
良好なパタンが得られた。得られたマスクパタンはステ
ップ56で、パタンデータとして格納した。
の入力パタン例であり、半透明位相シフト部6の中に主
パタン11−1、11−2、11−3、11−4が配置
されている。このマスクをλ=0.365μm、NA=
0.5、σ=0.3なる投影露光装置で転写した時に得
られる像を演算した。結果は図13に示す通りであり、
強調されたサイドローブが発生した。そこで、サイドロ
ーブが発生した部分に対応するマスク上に、図14に示
すように、補助パタン5−1、5−2、5−3、5−4
を発生させた(幅はウエハ上で0.15μmに相当す
る)。その結果、投影像は、図15に示すものとなり、
良好なパタンが得られた。得られたマスクパタンはステ
ップ56で、パタンデータとして格納した。
【0093】〈実施例8〉図27は、実施例7記載の処
理動作を行なうためのマスク設計用装置の他の例の構成
を示すブロック図である。ファイル121に格納されて
いる主パタンのデータは、入力データ読み込み手段12
2で読み込まれ、ファイル128に格納される。投影像
光強度演算手段123は、入力データから予測される投
影像を計算し、結果をファイル129に格納する。比較
手段125は、ファイル128、129に格納されてい
るデータを比較する。同時に、両者は表示手段124で
同時又は順次表示される。両者の差が大きい場合は、パ
タン発生手段126で前述の補助パタンを発生させて主
パタンに付加し、再びファイル128に格納する。ファ
イル128、129に格納されているデータの差が許容
値以内となっとき、格納手段127はファイル128に
格納されたデータを最終的に得られたホトマスクパタン
データとして、ファイル130に出力する。
理動作を行なうためのマスク設計用装置の他の例の構成
を示すブロック図である。ファイル121に格納されて
いる主パタンのデータは、入力データ読み込み手段12
2で読み込まれ、ファイル128に格納される。投影像
光強度演算手段123は、入力データから予測される投
影像を計算し、結果をファイル129に格納する。比較
手段125は、ファイル128、129に格納されてい
るデータを比較する。同時に、両者は表示手段124で
同時又は順次表示される。両者の差が大きい場合は、パ
タン発生手段126で前述の補助パタンを発生させて主
パタンに付加し、再びファイル128に格納する。ファ
イル128、129に格納されているデータの差が許容
値以内となっとき、格納手段127はファイル128に
格納されたデータを最終的に得られたホトマスクパタン
データとして、ファイル130に出力する。
【0094】なお、入力したパタン、新たに発生させた
パタンを含むパタン群、あるいは投影像計算結果を同時
又は順次表示することにより、システムの操作性を高め
ることができた。
パタンを含むパタン群、あるいは投影像計算結果を同時
又は順次表示することにより、システムの操作性を高め
ることができた。
【0095】本実施例によれば、パタ−ン配置や形状が
複雑であっても補助パタ−ンの位置を正確に求めること
ができる。
複雑であっても補助パタ−ンの位置を正確に求めること
ができる。
【0096】〈実施例9〉図16は、図10に示したマ
スク設計用装置の処理動作の一例を示すフローチャート
である。このフローチャートに沿って、この装置の処理
動作について具体的に説明する。
スク設計用装置の処理動作の一例を示すフローチャート
である。このフローチャートに沿って、この装置の処理
動作について具体的に説明する。
【0097】まず、ステップ61で、ハーフトーン位相
シフトマスクの主パタンのデータとマスクパタンを被露
光基板上に転写する投影光学系のパラメータを読み込
む。
シフトマスクの主パタンのデータとマスクパタンを被露
光基板上に転写する投影光学系のパラメータを読み込
む。
【0098】次に、ステップ62で、入力された主パタ
ンが拡大するように、その外周線を所定距離Lだけ外側
に移動させ、新たな図形の輪郭線を発生させる。図17
に示す例では、入力した主パタン4に対して、各辺を矢
印151、152、153、154に示す向きに距離L
だけ移動させて、拡大された図形の外周線(以下、輪郭
線という)156を決定した。図12に示した主パタン
に対して上記の処理を施した結果、図18に示す輪郭線
156−1、156−2、156−3、156−4を形
成することができた。
ンが拡大するように、その外周線を所定距離Lだけ外側
に移動させ、新たな図形の輪郭線を発生させる。図17
に示す例では、入力した主パタン4に対して、各辺を矢
印151、152、153、154に示す向きに距離L
だけ移動させて、拡大された図形の外周線(以下、輪郭
線という)156を決定した。図12に示した主パタン
に対して上記の処理を施した結果、図18に示す輪郭線
156−1、156−2、156−3、156−4を形
成することができた。
【0099】再び図16に戻って説明する。パタンの拡
大図形を発生させた後、図16のステップ63で、輪郭
線が所定距離以内に接近した位置を検出する。2本の輪
郭線が接していても、交差していてもよい。その部分
に、ステップ64で補助パタンを配置するように補助パ
タンのデータを決定する。その結果をステップ65で所
定のファイルに格納した。図18に示す例では、補助パ
タン5−1、5−2、5−3、5−4、5−5、5−
6、5−7が付与された。
大図形を発生させた後、図16のステップ63で、輪郭
線が所定距離以内に接近した位置を検出する。2本の輪
郭線が接していても、交差していてもよい。その部分
に、ステップ64で補助パタンを配置するように補助パ
タンのデータを決定する。その結果をステップ65で所
定のファイルに格納した。図18に示す例では、補助パ
タン5−1、5−2、5−3、5−4、5−5、5−
6、5−7が付与された。
【0100】更に、図21(a)、(b)、(c)にホ
トマスクの平面図、断面図、被露光基板上の光強度分布
を示すように、密集パタン外側にはサイドローブが発生
することがわかるので、マニュアル操作で補助パタン1
4−1、14−2を挿入した。いずれも、パタン寸法は
実施例7と同一に設定してある。その結果、図15に示
す結果と同様の良好な結果が得られた。マニュアル操作
で付与した補助パタン14−1、14−2は必ずしも必
要ではなく、端部のパタン寸法をやや大きく設定しても
事実上問題の無い結果が得られた。尚、図24(a)に
示す補助パタン5−7等は一方向に長いパタンである。
このような場合、図24(b)に示すように、補助パタ
ン5−7を、補助パタン5−8、5−9、5−10に分
割し、それらの間隔を補助パタンの幅程度にして並べて
配置しても、同様の効果が得られた。
トマスクの平面図、断面図、被露光基板上の光強度分布
を示すように、密集パタン外側にはサイドローブが発生
することがわかるので、マニュアル操作で補助パタン1
4−1、14−2を挿入した。いずれも、パタン寸法は
実施例7と同一に設定してある。その結果、図15に示
す結果と同様の良好な結果が得られた。マニュアル操作
で付与した補助パタン14−1、14−2は必ずしも必
要ではなく、端部のパタン寸法をやや大きく設定しても
事実上問題の無い結果が得られた。尚、図24(a)に
示す補助パタン5−7等は一方向に長いパタンである。
このような場合、図24(b)に示すように、補助パタ
ン5−7を、補助パタン5−8、5−9、5−10に分
割し、それらの間隔を補助パタンの幅程度にして並べて
配置しても、同様の効果が得られた。
【0101】〈実施例10〉図28は、実施例9記載の
処理動作を行なうためのマスク設計用装置の他の例の構
成を示すブロック図である。
処理動作を行なうためのマスク設計用装置の他の例の構
成を示すブロック図である。
【0102】主パタンのデータが格納されているファイ
ル121、入力データ読み込み手段122および出力フ
ァイル130は、図27に示すシステムと同一である。
輪郭線生成手段131は、図16に示すステップ62を
実現する手段であって、生成した輪郭線をファイル13
5に出力する。演算手段132は、輪郭線が接近した領
域を求める手段で、図16に示すステップ63を実現す
るものである。補助パタンのデータを決定させるステッ
プ64を実現する手段がパタン発生手段133であり、
補助パタンを含むホトマスクパタンはパタンデータ格納
手段134によってファイル130に格納する。
ル121、入力データ読み込み手段122および出力フ
ァイル130は、図27に示すシステムと同一である。
輪郭線生成手段131は、図16に示すステップ62を
実現する手段であって、生成した輪郭線をファイル13
5に出力する。演算手段132は、輪郭線が接近した領
域を求める手段で、図16に示すステップ63を実現す
るものである。補助パタンのデータを決定させるステッ
プ64を実現する手段がパタン発生手段133であり、
補助パタンを含むホトマスクパタンはパタンデータ格納
手段134によってファイル130に格納する。
【0103】〈実施例11〉補助パタン配置を高性能化
する処理方法の一例として、以下の処理を行なった。ま
ず、パタンの拡大図形の輪郭線発生に先だって、入力パ
タンの隣接位置関係を計算する。距離L’(例えば被露
光基板上で、1.2λ/NA)以内に隣接パタンが存在
しないパタンあるいはパタンの辺を抽出して、その図形
が解像限界に近い寸法を有するときは、その幅を所定量
だけ大きくする。隣接パタンが存在するパタンについて
は寸法の変更は行なわない。例えば、図25(a)に示
すように、パタン82が解像限界に近い幅を有するとき
は、その寸法を所定量だけ大きくして図形83を定義す
る。同様に図25(b)に示すように、パタン80の微
細幅の部分については拡幅し、図形81を定義する。次
に、図17に示した輪郭線をすべての入力パタンについ
て求める。図25(a)、(b)に示す例では、輪郭線
156−1、156−2を求める。最後に、輪郭線が互
いに接近した部分に、図16に示したステップ64で補
助パタンを配置する。
する処理方法の一例として、以下の処理を行なった。ま
ず、パタンの拡大図形の輪郭線発生に先だって、入力パ
タンの隣接位置関係を計算する。距離L’(例えば被露
光基板上で、1.2λ/NA)以内に隣接パタンが存在
しないパタンあるいはパタンの辺を抽出して、その図形
が解像限界に近い寸法を有するときは、その幅を所定量
だけ大きくする。隣接パタンが存在するパタンについて
は寸法の変更は行なわない。例えば、図25(a)に示
すように、パタン82が解像限界に近い幅を有するとき
は、その寸法を所定量だけ大きくして図形83を定義す
る。同様に図25(b)に示すように、パタン80の微
細幅の部分については拡幅し、図形81を定義する。次
に、図17に示した輪郭線をすべての入力パタンについ
て求める。図25(a)、(b)に示す例では、輪郭線
156−1、156−2を求める。最後に、輪郭線が互
いに接近した部分に、図16に示したステップ64で補
助パタンを配置する。
【0104】更に、入力パタンの寸法を所定量だけ大き
くしたパタンの輪郭線については、距離L’以内に隣接
パタンが存在しない領域に対しては補助パタンを発生さ
せた。また、入力パタンの図形が一方向に長く、かつ幅
が微細な場合には、パタン頂点部に対応する輪郭線を無
視して補助パタンを配置する候補から外した。同様に、
入力パタンの全体あるいは部分的に寸法が大きく、かつ
対応する輪郭線が他の輪郭線と交差も接近もしていない
場合は、補助パタンを配置する候補から外した。その結
果、図14に示すパタンと同様の結果が得られた。
くしたパタンの輪郭線については、距離L’以内に隣接
パタンが存在しない領域に対しては補助パタンを発生さ
せた。また、入力パタンの図形が一方向に長く、かつ幅
が微細な場合には、パタン頂点部に対応する輪郭線を無
視して補助パタンを配置する候補から外した。同様に、
入力パタンの全体あるいは部分的に寸法が大きく、かつ
対応する輪郭線が他の輪郭線と交差も接近もしていない
場合は、補助パタンを配置する候補から外した。その結
果、図14に示すパタンと同様の結果が得られた。
【0105】〈実施例12〉図22(a)は比較的大き
な主パタン8−1、8−2が角部で接近している例であ
る。更に、周辺部には遮光領域59が設定されている。
遮光領域は、パタン入力直後に、図23(a)又は図2
3(b)に示すような微細周期パタン群68に自動的に
置き換えられる。ここで、ハーフトーン周期パタンの光
透過領域とハーフトーン領域との面積比は、√t:1
(tはハーフトーン部の光強度透過率)に設定され、そ
の周期は投影光学系の解像限界より小さい値である。
な主パタン8−1、8−2が角部で接近している例であ
る。更に、周辺部には遮光領域59が設定されている。
遮光領域は、パタン入力直後に、図23(a)又は図2
3(b)に示すような微細周期パタン群68に自動的に
置き換えられる。ここで、ハーフトーン周期パタンの光
透過領域とハーフトーン領域との面積比は、√t:1
(tはハーフトーン部の光強度透過率)に設定され、そ
の周期は投影光学系の解像限界より小さい値である。
【0106】このホトマスクを用いると、主パタン8−
1、8−2の投影像60,61の他に、近接効果によっ
て不要のパタン62,63が投影されたが、2か所に補
助パタン5−1、5−2を配置することにより、不要パ
タンの無い投影像を得ることができた。
1、8−2の投影像60,61の他に、近接効果によっ
て不要のパタン62,63が投影されたが、2か所に補
助パタン5−1、5−2を配置することにより、不要パ
タンの無い投影像を得ることができた。
【0107】本実施例によれば、投影像計算をしなくて
すむので短時間で補助パタ−ンの位置を求めることがで
きる。
すむので短時間で補助パタ−ンの位置を求めることがで
きる。
【0108】〈実施例13〉ホトマスク基板に、前記実
施例7、9、11、12の方法により決定されたデータ
を用い、実施例1と同様な方法で、それぞれ主パタンと
補助パタンを形成した。
施例7、9、11、12の方法により決定されたデータ
を用い、実施例1と同様な方法で、それぞれ主パタンと
補助パタンを形成した。
【0109】さらに、半導体基板上の感光性薄膜に、上
記主パタンと補助パタンが形成されたホトマスクを用
い、投影露光装置により投影露光した。この投影露光装
置のブロック図を図26に示す。
記主パタンと補助パタンが形成されたホトマスクを用
い、投影露光装置により投影露光した。この投影露光装
置のブロック図を図26に示す。
【0110】マスク108を投影露光装置のマスク載置
台109上に載置し、投影レンズ111を介して、通常
の方法でレジストが塗布されたウェーハ112上にパタ
ンを転写した。光源101から発する光は、凹面鏡10
2、ミラー103、106、フライアイレンズ104、
絞り104−1、レンズ系105、107を介してマス
ク108を照明する。この時、絞り104−1の大きさ
を制御することによりハーフトーン位相マスクとしての
効果を引き出すことができた。ウェーハ112はウェー
ハ載置台113上に固定され、更に投影レンズ111の
光軸方向に移動可能なステージ114と前記光軸と垂直
な面内に移動可能なステージ115の上に搭載されてい
る。両ステージはそれぞれの駆動系118、119によ
り制御されている。マスク位置制御系110でマスク載
置台109を位置決めすると共に、ウェーハ位置をミラ
ー116の位置としてレーザ干渉系117でモニタする
ことにより、マスク108とウェーハ112との位置合
わせを行なった。露光装置全体の制御は主制御系120
を用いて行なった。パタン転写後に、通常の現像処理に
よりレジストパタンを形成した。その結果、微細パタン
を有する半導体集積回路等を製造することができた。
台109上に載置し、投影レンズ111を介して、通常
の方法でレジストが塗布されたウェーハ112上にパタ
ンを転写した。光源101から発する光は、凹面鏡10
2、ミラー103、106、フライアイレンズ104、
絞り104−1、レンズ系105、107を介してマス
ク108を照明する。この時、絞り104−1の大きさ
を制御することによりハーフトーン位相マスクとしての
効果を引き出すことができた。ウェーハ112はウェー
ハ載置台113上に固定され、更に投影レンズ111の
光軸方向に移動可能なステージ114と前記光軸と垂直
な面内に移動可能なステージ115の上に搭載されてい
る。両ステージはそれぞれの駆動系118、119によ
り制御されている。マスク位置制御系110でマスク載
置台109を位置決めすると共に、ウェーハ位置をミラ
ー116の位置としてレーザ干渉系117でモニタする
ことにより、マスク108とウェーハ112との位置合
わせを行なった。露光装置全体の制御は主制御系120
を用いて行なった。パタン転写後に、通常の現像処理に
よりレジストパタンを形成した。その結果、微細パタン
を有する半導体集積回路等を製造することができた。
【0111】尚、ハーフトーン位相マスクではなく、通
常のクロムマスクを用いた場合でも類似の効果が得られ
る。特に、投影露光装置の絞り104−1を絞って干渉
性の強い条件とした場合は、補助パタン配置の効果が良
く現われた。
常のクロムマスクを用いた場合でも類似の効果が得られ
る。特に、投影露光装置の絞り104−1を絞って干渉
性の強い条件とした場合は、補助パタン配置の効果が良
く現われた。
【0112】このように、パタン寸法の修正や投影像形
状誤差を補助するための補助パタンの発生を、マスク設
計用装置により行なうことによって、補助パタンのパタ
ン形状の最適化を容易に実現できる。そのため、このホ
トマスクを用いた投影露光により、微細パタン転写が効
率良く行なわれ、集積度の高い半導体デバイスの製造が
容易になった。
状誤差を補助するための補助パタンの発生を、マスク設
計用装置により行なうことによって、補助パタンのパタ
ン形状の最適化を容易に実現できる。そのため、このホ
トマスクを用いた投影露光により、微細パタン転写が効
率良く行なわれ、集積度の高い半導体デバイスの製造が
容易になった。
【0113】
【発明の効果】本発明のホトマスクを用いてパタン形成
を行なうと、不要なパタンの転写を防止することができ
た。また、このホトマスクを用いて半導体装置を作成し
たところ、パタンの微細化が実現でき、素子面積の縮小
化が実現できた。また、本発明のマスクパタン設計装置
を用いて、ホトマスクを設計すると、このホトマスクを
は、パタン形成のときに不要なパタンの転写を防止する
ことができた。また、本発明のホトマスクの製造方法に
より、上記のようなホトマスクを容易に製造することが
できた。
を行なうと、不要なパタンの転写を防止することができ
た。また、このホトマスクを用いて半導体装置を作成し
たところ、パタンの微細化が実現でき、素子面積の縮小
化が実現できた。また、本発明のマスクパタン設計装置
を用いて、ホトマスクを設計すると、このホトマスクを
は、パタン形成のときに不要なパタンの転写を防止する
ことができた。また、本発明のホトマスクの製造方法に
より、上記のようなホトマスクを容易に製造することが
できた。
【図1】従来のホトマスクの平面図及び本発明の実施例
1のホトマスクの平面図。
1のホトマスクの平面図。
【図2】図1に示したホトマスクの透過光の光強度分布
を示す特性図。
を示す特性図。
【図3】従来のホトマスクの平面図及び本発明の実施例
2のホトマスクの平面図。
2のホトマスクの平面図。
【図4】図3に示したホトマスクの透過光の光強度分布
を示す特性図。
を示す特性図。
【図5】本発明に用いるマスク設計用装置の構成を示す
ブロック図。
ブロック図。
【図6】その処理動作の一例を示すフローチャート。
【図7】その処理動作の他の例を示すフローチャート。
【図8】その処理動作のさらに他の例を示すフローチャ
ート。
ート。
【図9】その処理動作のさらに他の例を示すフローチャ
ート。
ート。
【図10】本発明の実施例7のマスク設計用装置の構成
を示すブロック図。
を示すブロック図。
【図11】その処理動作の一例を示すフローチャート。
【図12】本発明の実施例7で用いるホトマスクの平面
図。
図。
【図13】その投影像光強度分布図。
【図14】本発明の実施例7のホトマスクの平面図。
【図15】その投影像光強度分布図。
【図16】本発明の実施例9のマスク設計用装置の処理
動作の一例を示すフローチャート。
動作の一例を示すフローチャート。
【図17】本発明の実施例9のマスク設計を説明するた
めの図。
めの図。
【図18】本発明の実施例9のホトマスクの平面図。
【図19】従来のホトマスクの平面図、その断面図、そ
の透過光の振幅分布図、被露光基板上の振幅分布図及び
被露光基板上の光強度分布図。
の透過光の振幅分布図、被露光基板上の振幅分布図及び
被露光基板上の光強度分布図。
【図20】本発明を説明するためのホトマスクの平面
図、その断面図及び被露光基板上の振幅分布図。
図、その断面図及び被露光基板上の振幅分布図。
【図21】本発明を説明するためのホトマスクの平面
図、その断面図及び被露光基板上の振幅分布図。
図、その断面図及び被露光基板上の振幅分布図。
【図22】本発明を説明するためのホトマスクの平面
図、その投影像光強度分布図及び本発明の実施例12の
ホトマスクの平面図。
図、その投影像光強度分布図及び本発明の実施例12の
ホトマスクの平面図。
【図23】本発明の実施例12のホトマスクの部分平面
図。
図。
【図24】本発明のホトマスクを説明するためのパタン
部分の平面図。
部分の平面図。
【図25】本発明のホトマスクを説明するためのパタン
部分の平面図。
部分の平面図。
【図26】本発明に用いる投影露光装置のブロック図。
【図27】本発明の実施例8のマスク設計用装置の構成
を示すブロック図。
を示すブロック図。
【図28】本発明の実施例10のマスク設計用装置の構
成を示すブロック図。
成を示すブロック図。
4、8−1、8−2、11−1〜11−4…主パタン 5、5−1〜5−9、14−1、14−2…補助パタン 6…半透明位相シフト部 34、35…辺 42…基板 43…ハーフトーン部材 44、52…振幅分布 45…曲線 46、53…振幅ピーク 47…光強度分布 48…サブピーク 60、61…投影像 62、63、80、82…パタン 68…微細周期パタン 83…図形 101…光源 102…凹面鏡 103、106…ミラー 104…フライアイレンズ 104−1…絞り 105、107…レンズ系 108…マスク 109…マスク載置台 110…マスク位置制御系 111…投影レンズ 112…ウェーハ 112…ウェーハ 113…ウェーハ載置台 114、115…ステージ 116…ミラー 117…レーザ干渉系 118、119…駆動系 120…主制御系 121、128、129、130…ファイル 122…入力データ読み込み手段 123…投影像光強度演算手段 124…表示手段 125…比較手段 126…パタン発生手段 127…格納手段 140…CPU 141…RAM 142…記憶装置 148…キーボード 149…表示装置 151…プリンタ 150…出力装置 142…記憶装置 143…オペレーティングシステム格納領域 144…補助パタン発生プログラム格納領域 145…各種パラメータ格納領域 146…主パタンの格納領域 147…補助パタンの格納領域 151、152、153、154…矢印 156、156−1〜156−4…輪郭線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 茂庭 明美 東京都国分寺市東恋ケ窪1丁目280番地 株式会社日立製作所中央研究所内 (72)発明者 岡崎 信次 東京都小平市上水本町五丁目20番1号 株 式会社日立製作所半導体事業部内
Claims (31)
- 【請求項1】少なくとも露光光に対して半透明な領域
と、透明な領域とを含み、上記半透明な領域と、上記透
明な領域とを通過する光の位相差が実質的に180°で
あるホトマスクにおいて、上記透明な領域よりなる主パ
タンの所望の2辺又はその延長線の交点のなす角が、半
透明部で180度より小さい領域に、透明で、かつ、上
記主パタンと同位相の補助パタンが配置されたことを特
徴とするホトマスク。 - 【請求項2】請求項1記載のホトマスクにおいて、上記
主パタンの所望の2辺又はその延長線の交点のなす上記
角は、半透明部で110度以下であることを特徴とする
ホトマスク。 - 【請求項3】請求項1又は2記載のホトマスクにおい
て、上記補助パタンの少なくとも一辺の大きさが、上記
ホトマスクを用いる投影光学系の解像限界以下の寸法で
あることを特徴とするホトマスク。 - 【請求項4】請求項1から3のいずれか一に記載のホト
マスクにおいて、上記補助パタンの中心の位置は、上記
二辺からの距離Dが、D=dλ/NAmの関係を満たす
(但し、NAmは投影光学系のマスク側の開口数、λは
露光波長、dは係数で0.4≦d≦0.7の範囲の値)位
置にあることを特徴とするホトマスク。 - 【請求項5】露光光に対して半透明な領域と、透明な領
域とを含み、上記半透明な領域と、上記透明な領域を通
過する光の位相差が実質的に180°であるホトマスク
において、上記透明な領域よりなる主パタンの異なる2
辺からの干渉光が互いに強め合う位置に対応するホトマ
スクの位置に、透明で、上記主パタンと同位相で、か
つ、投影光学系の解像限界以下の寸法の補助パタンが配
置されたことを特徴とするホトマスク。 - 【請求項6】露光光に対して半透明な領域と、透明な領
域とを含み、上記半透明な領域と、上記透明な領域を通
過する光の位相差が実質的に180°であるホトマスク
において、上記透明な領域よりなる主パタンが少なくと
も2個配置され、上記2個の主パタンの中心からの距離
Sが、それぞれS=sλ/NAm(但し、NAmは投影
光学系のマスク側の開口数、λは露光波長、sは係数
で、0.8≦s≦1.1の範囲の値)の関係を満たす位置
に、透明で、上記主パタンと同位相で、かつ、投影光学
系の解像限界以下の寸法の補助パタンが配置されたこと
を特徴とするホトマスク。 - 【請求項7】露光光に対して半透明な領域と、透明な領
域とを含み、上記半透明な領域と、上記透明な領域を通
過する光の位相差が実質的に180°であるホトマスク
において、上記透明な領域よりなる主パタンが少なくと
も2個配置され、上記各主パタンにより投影されたそれ
ぞれの主ピークの周囲の第1のサブピークが互いに重な
る位置に対応するホトマスクの位置に、透明で、上記主
パタンと同位相で、かつ、投影光学系の解像限界以下の
寸法の補助パタンが配置されたことを特徴とするホトマ
スク。 - 【請求項8】露光光に対して半透明な領域と、透明な領
域とを含み、上記半透明な領域と、上記透明な領域を通
過する光の位相差が実質的に180°であるホトマスク
において、上記透明な領域よりなる主パタンが少なくと
も2個配置され、上記各主パタンからの回折光が同位相
で重なった位置に対応するホトマスクの位置に、透明
で、上記主パタンと同位相で、かつ、投影光学系の解像
限界以下の寸法の補助パタンが配置されたことを特徴と
するホトマスク。 - 【請求項9】(a)少なくとも露光光に対して半透明な
領域と、透明な領域とを含み、上記半透明な領域と、上
記透明な領域とを通過する光の位相差が実質的に180
°であり、上記透明な領域よりなる主パタンの所望の2
辺又はその延長線の交点のなす角が、半透明部で180
度より小さい領域に、透明で、かつ、上記主パタンと同
位相の補助パタンが配置されたホトマスクを準備し、
(b)投影光学系により、上記ホトマスクを用い、基板
上の感光性薄膜に露光し、(c)現像により、パタンを
形成することを特徴とするパタン形成方法。 - 【請求項10】(a)露光光に対して半透明な領域と、
透明な領域とを含み、上記半透明な領域と、上記透明な
領域を通過する光の位相差が実質的に180°であり、
上記透明な領域よりなる主パタンの異なる2辺からの干
渉光が互いに強め合う位置に対応するホトマスクの位置
に、透明で、上記主パタンと同位相で、かつ、投影光学
系の解像限界以下の寸法の補助パタンが配置されたホト
マスクを準備し、(b)投影光学系により、上記ホトマ
スクを用い、基板上の感光性薄膜に露光し、(c)現像
により、パタンを形成することを特徴とするパタン形成
方法。 - 【請求項11】(a)露光光に対して半透明な領域と、
透明な領域とを含み、上記半透明な領域と、上記透明な
領域を通過する光の位相差が実質的に180°であり、
上記透明な領域よりなる主パタンが少なくとも2個配置
され、上記2個の主パタンの中心からの距離Sが、それ
ぞれS=sλ/NAm(但し、NAmは投影光学系のマ
スク側の開口数、λは露光波長、sは係数で、0.8≦
s≦1.1の範囲の値)の関係を満たす位置に、透明
で、上記主パタンと同位相で、かつ、投影光学系の解像
限界以下の寸法の補助パタンが配置されたホトマスクを
準備し、(b)投影光学系により、上記ホトマスクを用
い、基板上の感光性薄膜に露光し、(c)現像により、
パタンを形成することを特徴とするパタン形成方法。 - 【請求項12】(a)露光光に対して半透明な領域と、
透明な領域とを含み、上記半透明な領域と、上記透明な
領域を通過する光の位相差が実質的に180°であり、
上記透明な領域よりなる主パタンが少なくとも2個配置
され、上記各主パタンにより投影されたそれぞれの主ピ
ークの周囲の第1のサブピークが互いに重なる位置に対
応するホトマスクの位置に、透明で、上記主パタンと同
位相で、かつ、投影光学系の解像限界以下の寸法の補助
パタンが配置されたホトマスクを準備し、(b)投影光
学系により、上記ホトマスクを用い、基板上の感光性薄
膜に露光し、(c)現像により、パタンを形成すること
を特徴とするパタン形成方法。 - 【請求項13】(a)露光光に対して半透明な領域と、
透明な領域とを含み、上記半透明な領域と、上記透明な
領域を通過する光の位相差が実質的に180°であり、
上記透明な領域よりなる主パタンが少なくとも2個配置
され、上記各主パタンからの回折光が同位相で重なった
位置に対応するホトマスクの位置に、透明で、上記主パ
タンと同位相で、かつ、投影光学系の解像限界以下の寸
法の補助パタンが配置されたホトマスクを準備し、
(b)投影光学系により、上記ホトマスクを用い、基板
上の感光性薄膜に露光し、(c)現像により、パタンを
形成することを特徴とするパタン形成方法。 - 【請求項14】次ぎの工程からなる半導体装置の製造方
法: (a)投影光学系に用いられ、少なくとも露光光に対し
て半透明な領域と、透明な領域を含み、上記半透明な領
域と、上記透明な領域を通過する光の位相差が実質的に
180°であり、主パタンは、上記透明な領域よりなる
ホトマスクに、透過光の位相差が上記透明な領域と同じ
で、透明な補助パタンを、マスク設計装置により、次の
ステップで決定し、(1)上記主パタンのデータに基づ
いて、上記主パタンの所望の2辺又はその延長線の交点
のなす角が、半透明部で180度より小さい領域を検出
し、(2)上記180度より小さい領域が検出されたと
き、上記180度より小さい領域に、上記所望の2辺か
らそれぞれ所定の距離にある位置に、予め定められた補
助パタンを決定し、 (b)ホトマスク基板上に、上記主パタンと決定された
上記補助パタンを形成し、 (c)半導体基板上の感光性材料の薄膜に、上記主パタ
ンと決定された上記補助パタンが形成されたホトマスク
を用いて投影露光し、半導体集積回路のパタンの少なく
とも一部を形成する。 - 【請求項15】次ぎの工程からなる半導体装置の製造方
法: (a)投影光学系に用いられ、少なくとも露光光に対し
て半透明な領域と、透明な領域を含み、上記半透明な領
域と、上記透明な領域を通過する光の位相差が実質的に
180°であり、主パタンは、上記透明な領域よりなる
ホトマスクに、透過光の位相差が上記透明な領域と同じ
で、透明な補助パタンを、マスク設計装置により、次の
ステップで決定し、(1)少なくとも2個の上記主パタ
ンのデータと上記投影光学系の光学条件を表わすパラメ
ータに基づいて、上記各主パタンからの中心からの距離
Sが、それぞれS=sλ/NAm(但し、NAmは投影
光学系のマスク側の開口数、λは露光波長、sは係数
で、0.8≦s≦1.1の範囲の値)の関係を満たす位置
を検出し、(2)上記関係を満たす位置を検出したと
き、上記関係を満たす位置に、上記投影光学系の解像限
界以下の寸法の補助パタンを決定し、 (b)ホトマスク基板上に、上記主パタンと上記補助パ
タンを形成し、 (c)半導体基板上の感光性材料の薄膜に、上記主パタ
ンと上記補助パタンが形成されたホトマスクを用いて投
影露光し、半導体集積回路のパタンの少なくとも一部を
形成する。 - 【請求項16】次ぎの工程からなる半導体装置の製造方
法: (a)投影光学系に用いられ、少なくとも露光光に対し
て半透明な領域と、透明な領域を含み、上記半透明な領
域と、上記透明な領域を通過する光の位相差が実質的に
180°であり、主パタンは、上記透明な領域よりなる
ホトマスクに、透過光の位相差が上記透明な領域と同じ
で、透明な補助パタンを、マスク設計装置により、次の
ステップで決定し、(1)少なくとも2個の上記主パタ
ンのデータと上記投影光学系の光学条件を表わすパラメ
ータに基づいて、上記各主パタンの投影像光強度分布を
計算し、(2)上記投影像光強度分布のそれぞれの上記
主パタンの主ピークの周囲の第1のサブピークが互いに
重なる位置を検出し、(3)上記位置が検出されたと
き、上記位置に対応するホトマスクの位置に、上記投影
光学系の解像限界以下の寸法の補助パタンを決定し、 (b)ホトマスク基板上に、上記主パタンと上記補助パ
タンを形成し、 (c)半導体基板上の感光性材料の薄膜に、上記主パタ
ンと上記補助パタンが形成されたホトマスクを用いて投
影露光し、半導体集積回路のパタンの少なくとも一部を
形成する。 - 【請求項17】次ぎの工程からなる半導体装置の製造方
法: (a)投影光学系に用いられ、少なくとも露光光に対し
て半透明な領域と、透明な領域を含み、上記半透明な領
域と、上記透明な領域を通過する光の位相差が実質的に
180°であり、主パタンは、上記透明な領域よりなる
ホトマスクに、透過光の位相差が上記透明な領域と同じ
で、透明な補助パタンを、マスク設計装置により、次の
ステップで決定し、(1)少なくとも2個の上記主パタ
ンのデータと上記投影光学系の光学条件を表わすパラメ
ータに基づいて、上記各主パタンからの回折光が同位相
で重なった位置を検出し、(2)上記位置が検出された
とき、上記位置に対応するホトマスクの位置に、投影光
学系の解像限界以下の寸法の補助パタンを決定し、 (b)ホトマスク基板上に、上記主パタンと上記補助パ
タンを形成し、 (c)半導体基板上の感光性材料の薄膜に、上記主パタ
ンと上記補助パタンが形成されたホトマスクを用いて投
影露光し、半導体集積回路のパタンの少なくとも一部を
形成する。 - 【請求項18】次ぎの工程からなる半導体装置の製造方
法: (a)投影光学系によりパタン転写を行なうために用い
るホトマスクの補助パタンを、マスクパタン設計用の装
置により、次ぎのステップにより決定し、(1)上記ホ
トマスクに形成する少なくとも1個の主パタンのデータ
と投影光学系の光学条件を表わすパラメータに基づい
て、上記投影光学系で得られる上記主パタンの投影像光
強度分布を計算し、(2)上記投影像光強度分布と上記
主パタンから、上記主パタンに対応する領域以外の領域
で、光強度が所定値より大きい領域を決定し、(3)上
記所定値より大きい領域が決定されたとき、上記所定値
より大きい領域に対応するホトマスクの領域に、1個又
は複数個の補助パタンを決定し、 (b)ホトマスク基板に、上記主パタン及び決定された
上記補助パタンを形成し、 (c)半導体基板上の感光性材料の薄膜に、上記主パタ
ン及び上記決定された補助パタンが形成されたホトマス
クを用いて投影露光し、半導体集積回路のパタンの少な
くとも一部を形成する。 - 【請求項19】請求項18記載の半導体装置の製造方法
において、上記ホトマスクは、露光光に対して半透明な
領域と、透明な領域とを含み、上記半透明な領域と、上
記透明な領域とを通過する光の位相差が実質的に180
°であり、上記主パタンと上記補助パタンは、いずれも
透明な領域からなり、かつ、同位相であることを特徴と
する半導体装置の製造方法。 - 【請求項20】次ぎの工程からなる半導体装置の製造方
法: (a)投影光学系によりパタン転写を行なうために用い
るホトマスクの補助パタンを、マスクパタン設計用の装
置により、次ぎのステップにより決定し、(1)上記ホ
トマスクに形成する少なくとも2個の主パタンのデータ
に基づいて、上記各主パタンの外周線を、所定の距離L
だけ外側にそれぞれ移動させ、拡大された外周線を決定
し、(2)上記各拡大された外周線が所定距離M以下に
接近した位置を検出し、(3)上記接近した位置が検出
されたとき、上記接近した位置に、予め定められた形状
の1個又は複数個の補助パタンを決定し、 (b)ホトマスク基板に、上記主パタン及び決定された
上記補助パタンを形成し、 (c)半導体基板上の感光性材料の薄膜に、上記主パタ
ン及び上記決定された補助パタンが形成されたホトマス
クを用いて投影露光し、半導体集積回路のパタンの少な
くとも一部を形成する。 - 【請求項21】請求項20記載の半導体装置の製造方法
において、上記ホトマスクは、露光光に対して半透明な
領域と、透明な領域とを含み、上記半透明な領域と、上
記透明な領域とを通過する光の位相差が実質的に180
°であり、上記主パタンと上記補助パタンは、いずれも
透明な領域からなり、かつ、同位相であることを特徴と
する半導体装置の製造方法。 - 【請求項22】請求項20又は21記載の半導体装置の
製造方法において、上記所定の距離Lは、k1・λ/N
Am(但し、NAmは上記投影光学系のマスク側の開口
数、λは露光光の波長、k1は係数で、0.4≦k1≦
1.1の範囲の値)であることを特徴とする半導体装置
の製造方法。 - 【請求項23】請求項20から22のいずれか一に記載
の半導体装置の製造方法において、上記補助パタンは、
正方形若しくは矩形又はこれらが結合した形状であっ
て、正方形のときはその一辺、矩形のときは短辺の長さ
が、k2・λ/NAm(但し、NAmは上記投影光学系
のマスク側の開口数、λは露光光の波長、k2は係数
で、0.05≦k2≦0.4の範囲の値である)である
ことを特徴とする半導体装置の製造方法。 - 【請求項24】投影光学系に用いるホトマスクに形成す
る少なくとも1個の主パタンのデータと、上記投影光学
系の光学条件を表わすパラメータに基づいて、上記投影
光学系で得られる上記主パタンの投影像光強度分布を計
算するための演算手段と、上記投影像光強度分布と上記
主パタンから、上記主パタンに対応する領域以外の領域
で、光強度が所定値より大きい領域を決定する第1の決
定手段と、上記所定値より大きい領域が決定されたと
き、上記所定値より大きい領域に対応するホトマスクの
領域に、1個又は複数個の補助パタンを決定する第2の
決定手段を有することを特徴とするマスクパタン設計用
装置。 - 【請求項25】投影光学系に用いるホトマスクに形成す
る少なくとも2個の主パタンのデータに基づいて、上記
各主パタンの外周線を、所定の距離Lだけ外側にそれぞ
れ移動させ、拡大された外周線を決定する第1の決定手
段と、上記各拡大された外周線が所定距離M以下に接近
した位置を検出するための検出手段と、上記接近した位
置が検出されたとき、上記接近した位置に、予め定めら
れた形状の1個又は複数個の補助パタンを決定する第2
の決定手段を有することを特徴とするマスクパタン設計
用装置。 - 【請求項26】(a)投影光学系によりパタン転写を行
なうために用いるホトマスクの補助パタンを、マスクパ
タン設計用の装置により、次ぎのステップにより決定
し、(1)上記ホトマスクに形成する少なくとも1個の
主パタンのデータと投影光学系の光学条件を表わすパラ
メータに基づいて、上記投影光学系で得られる上記主パ
タンの投影像光強度分布を計算し、(2)上記投影像光
強度分布と上記主パタンから、上記主パタンに対応する
領域以外の領域で、光強度が所定値より大きい領域を決
定し、(3)上記所定値より大きい領域が決定されたと
き、上記所定値より大きい領域に対応するホトマスクの
領域に、1個又は複数個の補助パタンを決定し、 (b)ホトマスク基板に、上記主パタン及び決定された
上記補助パタンを形成することを特徴とするホトマスク
の製造方法。 - 【請求項27】請求項26記載のホトマスクの製造方法
において、上記ホトマスクは、露光光に対して半透明な
領域と、透明な領域とを含み、上記半透明な領域と、上
記透明な領域とを通過する光の位相差が実質的に180
°であり、上記主パタンと上記補助パタンは、いずれも
透明な領域からなり、かつ、同位相であることを特徴と
するホトマスクの製造方法。 - 【請求項28】(a)投影光学系によりパタン転写を行
なうために用いるホトマスクの補助パタンを、マスクパ
タン設計用の装置により、次ぎのステップにより決定
し、(1)上記ホトマスクに形成する少なくとも2個の
主パタンのデータに基づいて、上記各主パタンの外周線
を、所定の距離Lだけ外側にそれぞれ移動させ、拡大さ
れた外周線を決定し、(2)上記各拡大された外周線が
所定距離M以下に接近した位置を検出し、(3)上記接
近した位置が検出されたとき、上記接近した位置に、予
め定められた形状の1個又は複数個の補助パタンを決定
し、 (b)ホトマスク基板に、上記主パタン及び決定された
上記補助パタンを形成することを特徴とするホトマスク
の製造方法。 - 【請求項29】請求項28記載のホトマスクの製造方法
において、上記ホトマスクは、露光光に対して半透明な
領域と、透明な領域とを含み、上記半透明な領域と、上
記透明な領域とを通過する光の位相差が実質的に180
°であり、上記主パタンと上記補助パタンは、いずれも
透明な領域からなり、かつ、同位相であることを特徴と
するホトマスクの製造方法。 - 【請求項30】(a)投影光学系によりパタン転写を行
なうために用いるホトマスクの補助パタンを、マスクパ
タン設計用の装置により、次ぎのステップにより決定
し、(1)上記ホトマスクに形成する少なくとも1個の
主パタンのデータと投影光学系の光学条件を表わすパラ
メータに基づいて、上記投影光学系で得られる上記主パ
タンの投影像光強度分布を計算し、(2)上記投影像光
強度分布と上記主パタンから、上記主パタンに対応する
領域以外の領域で、光強度が所定値より大きい領域を決
定し、(3)上記所定値より大きい領域が決定されたと
き、上記所定値より大きい領域に対応するホトマスクの
領域に、1個又は複数個の補助パタンを決定し、 (b)ホトマスク基板に、上記主パタン及び決定された
上記補助パタンを形成し、 (c)投影光学装置により、上記主パタン及び決定され
た上記補助パタンが形成されたホトマスクを用い、投影
露光することを特徴とするパタン形成方法。 - 【請求項31】(a)投影光学系によりパタン転写を行
なうために用いるホトマスクの補助パタンを、マスクパ
タン設計用の装置により、次ぎのステップにより決定
し、(1)上記ホトマスクに形成する少なくとも2個の
主パタンのデータに基づいて、上記各主パタンの外周線
を、所定の距離Lだけ外側にそれぞれ移動させ、拡大さ
れた外周線を決定し、(2)上記各拡大された外周線が
所定距離M以下に接近した位置を検出し、(3)上記接
近した位置が検出されたとき、上記接近した位置に、予
め定められた形状の1個又は複数個の補助パタンを決定
し、 (b)ホトマスク基板に、上記主パタン及び決定された
上記補助パタンを形成し、 (c)投影光学装置により、上記主パタン及び決定され
た上記補助パタンが形成されたホトマスクを用い、投影
露光することを特徴とするパタン形成方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18367395A JPH0934098A (ja) | 1995-07-20 | 1995-07-20 | ホトマスク、ホトマスクの製造方法、パタン形成方法、半導体装置の製造方法及びマスクパタン設計用の装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18367395A JPH0934098A (ja) | 1995-07-20 | 1995-07-20 | ホトマスク、ホトマスクの製造方法、パタン形成方法、半導体装置の製造方法及びマスクパタン設計用の装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0934098A true JPH0934098A (ja) | 1997-02-07 |
Family
ID=16139933
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP18367395A Pending JPH0934098A (ja) | 1995-07-20 | 1995-07-20 | ホトマスク、ホトマスクの製造方法、パタン形成方法、半導体装置の製造方法及びマスクパタン設計用の装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0934098A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006179938A (ja) * | 2004-12-22 | 2006-07-06 | Asml Netherlands Bv | サイドローブのプリントを避けるための最適化 |
JP2006189845A (ja) * | 2005-01-03 | 2006-07-20 | Synopsys Inc | アシストフィーチャを配置するための方法および装置 |
JP2013190828A (ja) * | 2007-06-04 | 2013-09-26 | Asml Netherlands Bv | モデルベースのリソグラフィ誘導レイアウト設計を実行するための方法 |
JP5882520B1 (ja) * | 2015-06-18 | 2016-03-09 | トーヨーカネツ株式会社 | 貯槽構造および貯槽の施工法 |
US9779186B2 (en) | 2007-08-28 | 2017-10-03 | Asml Netherlands B.V. | Methods for performing model-based lithography guided layout design |
-
1995
- 1995-07-20 JP JP18367395A patent/JPH0934098A/ja active Pending
Cited By (7)
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JP5882520B1 (ja) * | 2015-06-18 | 2016-03-09 | トーヨーカネツ株式会社 | 貯槽構造および貯槽の施工法 |
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