JPH0926042A - 電動三方弁及びこの電動三方弁を用いた冷暖用 空気調和装置 - Google Patents
電動三方弁及びこの電動三方弁を用いた冷暖用 空気調和装置Info
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- JPH0926042A JPH0926042A JP20985695A JP20985695A JPH0926042A JP H0926042 A JPH0926042 A JP H0926042A JP 20985695 A JP20985695 A JP 20985695A JP 20985695 A JP20985695 A JP 20985695A JP H0926042 A JPH0926042 A JP H0926042A
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- electric
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 切換音の発生を防止し、冷媒調整もリニア制
御を可能し、しかも省スペース化を図ること。 【解決手段】 ガイド部16の上昇により弁体8が上昇
し、弁部8aが第1弁座6より離れて第1通路2から第
2通路3へと流体が流れる。コイル15に電源を印加し
てガイド部16を回転させると、ガイド部16は下降
し、弁部8aにより第1弁座6を次第に閉塞する。さら
にガイド部16を回転させると、弁体8はそのままの状
態にあるものの、弁体8に摺動自在に装着している逆止
弁9が下方に押動されていくことで、第2弁座7での開
度制御が行われる。
御を可能し、しかも省スペース化を図ること。 【解決手段】 ガイド部16の上昇により弁体8が上昇
し、弁部8aが第1弁座6より離れて第1通路2から第
2通路3へと流体が流れる。コイル15に電源を印加し
てガイド部16を回転させると、ガイド部16は下降
し、弁部8aにより第1弁座6を次第に閉塞する。さら
にガイド部16を回転させると、弁体8はそのままの状
態にあるものの、弁体8に摺動自在に装着している逆止
弁9が下方に押動されていくことで、第2弁座7での開
度制御が行われる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は電動三方弁、及び
複数の室内ユニットを同時に冷房と暖房とが行なえる電
動三方弁を用いた冷暖用空気調和装置に関するものであ
る。
複数の室内ユニットを同時に冷房と暖房とが行なえる電
動三方弁を用いた冷暖用空気調和装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】複数室(室内ユニット)の全てを同時に
冷房、又は暖房ができ、且つ同時に複数室のいずれかの
室を冷房し、残りの室を暖房できる多室型空気調和装置
の従来例としては、例えば特開平3−55475号公報
が挙げられる。この装置においては、室外ユニットと複
数の室内ユニットとの間を、高圧ガス管、低圧ガス管及
び液管の3本のユニット間配管にて接続している。また
上記高圧ガス管、低圧ガス管には、冷房と暖房とを切り
換えるためにそれぞれ切換弁を介設し、さらに室内ユニ
ット側にはそれぞれ冷媒減圧機構を備えている。かかる
構成の空気調和装置では、室外ユニットと各室内ユニッ
ト間のユニット間配管が3本となるので配管工事が面倒
であり、また室内ユニット側に減圧・開閉機能を必要と
するため、従来の多室用空気調和装置との互換性を失っ
てしまうという問題がある。また切換弁を電磁弁で構成
しているために、切換音が発生したり、あるいは絞り機
構等から冷媒音が発生するという問題があった。
冷房、又は暖房ができ、且つ同時に複数室のいずれかの
室を冷房し、残りの室を暖房できる多室型空気調和装置
の従来例としては、例えば特開平3−55475号公報
が挙げられる。この装置においては、室外ユニットと複
数の室内ユニットとの間を、高圧ガス管、低圧ガス管及
び液管の3本のユニット間配管にて接続している。また
上記高圧ガス管、低圧ガス管には、冷房と暖房とを切り
換えるためにそれぞれ切換弁を介設し、さらに室内ユニ
ット側にはそれぞれ冷媒減圧機構を備えている。かかる
構成の空気調和装置では、室外ユニットと各室内ユニッ
ト間のユニット間配管が3本となるので配管工事が面倒
であり、また室内ユニット側に減圧・開閉機能を必要と
するため、従来の多室用空気調和装置との互換性を失っ
てしまうという問題がある。また切換弁を電磁弁で構成
しているために、切換音が発生したり、あるいは絞り機
構等から冷媒音が発生するという問題があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】そこで上記公報に記載
の技術を改良しようとするのが図4に示す空気調和装置
(冷媒回路)である。図4において、51は室外熱交換
器、52は圧縮機であり、61a、61bは室内熱交換
器である。そして室外熱交換器51の一端を圧縮機52
の吐出管53と吸込管54とに切換弁55a、55bを
介して分岐接続し、また各室内ユニット60a、60b
へのユニット配管のガス管62a、62bを吐出管53
と吸込管54とに切換弁63a、63b及び64a、6
4bを介してそれぞれ分岐接続している。さらに室外熱
交換器51の他端と各ユニット間配管の液管に絞り機構
56、65a、65bを設けている。そしてこれら切換
弁63a、63b及び64a、64b、絞り機構65
a、65bは室外ユニット側に設けている。これにより
室内側にあった減圧・開閉機構を室外ユニットに移すこ
とで従来通り2本での配管接続が可能になると共に、室
内ユニットの互換性が取れるようになる。
の技術を改良しようとするのが図4に示す空気調和装置
(冷媒回路)である。図4において、51は室外熱交換
器、52は圧縮機であり、61a、61bは室内熱交換
器である。そして室外熱交換器51の一端を圧縮機52
の吐出管53と吸込管54とに切換弁55a、55bを
介して分岐接続し、また各室内ユニット60a、60b
へのユニット配管のガス管62a、62bを吐出管53
と吸込管54とに切換弁63a、63b及び64a、6
4bを介してそれぞれ分岐接続している。さらに室外熱
交換器51の他端と各ユニット間配管の液管に絞り機構
56、65a、65bを設けている。そしてこれら切換
弁63a、63b及び64a、64b、絞り機構65
a、65bは室外ユニット側に設けている。これにより
室内側にあった減圧・開閉機構を室外ユニットに移すこ
とで従来通り2本での配管接続が可能になると共に、室
内ユニットの互換性が取れるようになる。
【0004】図5は図4をさらに改良しようとする冷媒
回路であり、図4に示す一対の切換弁55a・・・の代
わりに三方切換弁71a、71b、71cを用いた例で
ある。これら三方切換弁71a、71b、71cは室外
ユニット側に設けてある。この場合には2個の切換弁を
1個の三方切換弁で代用することができるので、室外ユ
ニットがコンパクト化、省スペース化される。しかしな
がら上記従来の切換弁や、図4に示す切換弁、また図5
に示す三方切換弁は、いずれも電磁弁で構成していたの
で、切り換え時において切換音が発生し、しかも冷媒流
量の制御ができないという問題があった。また従来の切
換弁は高価でもあった。
回路であり、図4に示す一対の切換弁55a・・・の代
わりに三方切換弁71a、71b、71cを用いた例で
ある。これら三方切換弁71a、71b、71cは室外
ユニット側に設けてある。この場合には2個の切換弁を
1個の三方切換弁で代用することができるので、室外ユ
ニットがコンパクト化、省スペース化される。しかしな
がら上記従来の切換弁や、図4に示す切換弁、また図5
に示す三方切換弁は、いずれも電磁弁で構成していたの
で、切り換え時において切換音が発生し、しかも冷媒流
量の制御ができないという問題があった。また従来の切
換弁は高価でもあった。
【0005】この発明は上記従来の欠点を解決するため
になされたものであって、その目的は、切換音の発生を
防止し、冷媒流量の制御を可能とすることが可能な電動
三方弁及びこの電動三方弁を用いた冷暖用空気調和装置
を提供することにある。
になされたものであって、その目的は、切換音の発生を
防止し、冷媒流量の制御を可能とすることが可能な電動
三方弁及びこの電動三方弁を用いた冷暖用空気調和装置
を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】そこで請求項1の電動三
方弁は、本体ケーシング1内に、その軸方向に延びる流
路5を形成し、流路5の一端側を第1通路2に、他端側
を第3通路4に、その中途部を第2通路3にそれぞれ接
続すると共に、上記流路5内においては、上記第1通路
2と第2通路3との間に第1弁座6を、上記第2通路3
と第3通路4との間に第2弁座7をそれぞれ設け、上記
流路5内には、その軸方向に沿い、かつ上記第2弁座7
を貫通して第1弁座6側へと延びる弁体8を配置し、弁
体8の先端側には上記第1弁座6に近接、離反して開度
制御を行うための弁部8aを設け、さらに上記弁体8に
は上記第2弁座7よりも先端側の位置に逆止弁9を摺動
自在に嵌挿し、流路5内に作用する流体圧力でもって上
記逆止弁9を押動して上記第2弁座7を閉鎖すべく構成
し、さらに上記弁体8及び逆止弁9を駆動するための電
気的駆動機構13を設け、この電気的駆動機構13によ
り、流路5内の流体圧力によって逆止弁9が第2弁座7
を閉鎖すると共に、上記弁体8の軸方向移動による第1
弁座6での開度制御を行う第1の状態、上記流路5内の
流体圧力によって逆止弁9が第2弁座7を閉鎖すると共
に、上記弁体8で第1弁座6を閉鎖した第2の状態、上
記流路5内の流体圧力に抗して逆止弁9を移動させるこ
とにより第2弁座7での開度制御を行うと共に、弁体8
で第1弁座6を閉鎖した第3の状態をそれぞれ形成すべ
く構成していることを特徴としている。
方弁は、本体ケーシング1内に、その軸方向に延びる流
路5を形成し、流路5の一端側を第1通路2に、他端側
を第3通路4に、その中途部を第2通路3にそれぞれ接
続すると共に、上記流路5内においては、上記第1通路
2と第2通路3との間に第1弁座6を、上記第2通路3
と第3通路4との間に第2弁座7をそれぞれ設け、上記
流路5内には、その軸方向に沿い、かつ上記第2弁座7
を貫通して第1弁座6側へと延びる弁体8を配置し、弁
体8の先端側には上記第1弁座6に近接、離反して開度
制御を行うための弁部8aを設け、さらに上記弁体8に
は上記第2弁座7よりも先端側の位置に逆止弁9を摺動
自在に嵌挿し、流路5内に作用する流体圧力でもって上
記逆止弁9を押動して上記第2弁座7を閉鎖すべく構成
し、さらに上記弁体8及び逆止弁9を駆動するための電
気的駆動機構13を設け、この電気的駆動機構13によ
り、流路5内の流体圧力によって逆止弁9が第2弁座7
を閉鎖すると共に、上記弁体8の軸方向移動による第1
弁座6での開度制御を行う第1の状態、上記流路5内の
流体圧力によって逆止弁9が第2弁座7を閉鎖すると共
に、上記弁体8で第1弁座6を閉鎖した第2の状態、上
記流路5内の流体圧力に抗して逆止弁9を移動させるこ
とにより第2弁座7での開度制御を行うと共に、弁体8
で第1弁座6を閉鎖した第3の状態をそれぞれ形成すべ
く構成していることを特徴としている。
【0007】上記請求項1記載の電動三方弁によれば、
第1の状態では弁部8aと第1弁座6の間の開度制御が
行われているので第1通路2と第2通路3との間の開
閉、及び流量調整が可能になると共に、流路5内の圧力
により第2弁座7は逆止弁9により閉塞されている。こ
の第1の状態から電気駆動機構13により弁体8をその
軸方向に駆動していき第1弁座6及び第2弁座7を共に
閉塞する第2の状態に移行させる。またこの第2の状態
から逆止弁9が弁体8の弁部8a側に駆動されて第2弁
座7での開度制御を行う第3の状態に移行する。また上
記とは逆向きに弁体8等を駆動することで、第2弁座7
のみの開放から、第1弁座6及び第2弁座7共に閉塞さ
せた状態へ、さらに第1弁座6のみが開放した第1の状
態へとスムーズに移行させることができる。
第1の状態では弁部8aと第1弁座6の間の開度制御が
行われているので第1通路2と第2通路3との間の開
閉、及び流量調整が可能になると共に、流路5内の圧力
により第2弁座7は逆止弁9により閉塞されている。こ
の第1の状態から電気駆動機構13により弁体8をその
軸方向に駆動していき第1弁座6及び第2弁座7を共に
閉塞する第2の状態に移行させる。またこの第2の状態
から逆止弁9が弁体8の弁部8a側に駆動されて第2弁
座7での開度制御を行う第3の状態に移行する。また上
記とは逆向きに弁体8等を駆動することで、第2弁座7
のみの開放から、第1弁座6及び第2弁座7共に閉塞さ
せた状態へ、さらに第1弁座6のみが開放した第1の状
態へとスムーズに移行させることができる。
【0008】また請求項2の電動三方弁は、上記電気的
駆動機構13は、コイル15に流れる電流によって回転
駆動されるガイド部16に軸部18を設けると共に、こ
の軸部18を上記本体ケーシング1に設けられたネジ孔
10に螺合し、上記ガイド部16の回転を直線的な往復
動に変換すべく構成し、上記弁体8は、上記軸部18を
摺動可能に貫通して流路5内に導入されており、さらに
上記弁体8は、上記ガイド部16と連動可能で、かつ上
記ガイド部16が弁体8を第1弁座6を閉鎖する方向に
移動させ、これにより上記弁体8の弁部8aが第1弁座
6に当接した後、さらに上記ガイド部材16を同方向に
移動可能であるようにガイド部材16に支持されてお
り、またガイド部材16の上記同方向への移動により上
記軸部18の先端部が上記逆止弁9を開弁方向に押動す
べく構成していることを特徴としている。
駆動機構13は、コイル15に流れる電流によって回転
駆動されるガイド部16に軸部18を設けると共に、こ
の軸部18を上記本体ケーシング1に設けられたネジ孔
10に螺合し、上記ガイド部16の回転を直線的な往復
動に変換すべく構成し、上記弁体8は、上記軸部18を
摺動可能に貫通して流路5内に導入されており、さらに
上記弁体8は、上記ガイド部16と連動可能で、かつ上
記ガイド部16が弁体8を第1弁座6を閉鎖する方向に
移動させ、これにより上記弁体8の弁部8aが第1弁座
6に当接した後、さらに上記ガイド部材16を同方向に
移動可能であるようにガイド部材16に支持されてお
り、またガイド部材16の上記同方向への移動により上
記軸部18の先端部が上記逆止弁9を開弁方向に押動す
べく構成していることを特徴としている。
【0009】上記請求項2記載の電動三方弁によれば、
上記の第1の状態から第3の状態へ、あるいは第3の状
態から第1の状態への移行においては、ガイド部16を
回転させ、該ガイド部16の軸部18と本体ケーシング
1のネジ孔10との螺合によってガイド部16を直線的
に往復動させているので、弁体8及び逆止弁9の軸方向
における移動をスムーズに行なうことができ、従って簡
素な構成で精度の良い開度制御が行える。
上記の第1の状態から第3の状態へ、あるいは第3の状
態から第1の状態への移行においては、ガイド部16を
回転させ、該ガイド部16の軸部18と本体ケーシング
1のネジ孔10との螺合によってガイド部16を直線的
に往復動させているので、弁体8及び逆止弁9の軸方向
における移動をスムーズに行なうことができ、従って簡
素な構成で精度の良い開度制御が行える。
【0010】さらに請求項3の電動三方弁を用いた冷暖
用空気調和装置は、圧縮機38と室外熱交換器35とを
有する室外ユニット31と、室内熱交換器26a、26
bを有する複数台の室内ユニット25a、25bとを備
え、全室を冷房または暖房、あるいは所定の室を冷房運
転し、他の室を暖房運転するようにした冷暖用空気調和
装置において、上記室外熱交換器35の一端側に第1の
電動膨張弁32を介設した配管36を分岐させると共
に、各枝管37a、37bを第2の電動膨張弁33a、
33bを介して室内熱交換器26a、26bの一端側に
それぞれ接続し、室外熱交換器35及び各室内熱交換器
26a、26bの他端側には上記請求項1の電動三方弁
A1、A2、A3の第2通路3をそれぞれ接続し、圧縮
機38の吐出管40を室外熱交換器35側の第1電動三
方弁A1の第1通路2に接続すると共に、上記吐出管4
0を分岐して室内熱交換器26a、26b側の第2及び
第3電動三方弁A2、A3の第1通路2にそれぞれ接続
し、圧縮機38の吸込側の吸込管41を室外熱交換器3
5側の電動三方弁A1の第3通路4に接続すると共に、
上記吸込管41を分岐して室内熱交換器26a、26b
側の第2及び第3電動三方弁A2、A3の第3通路4に
それぞれ接続していることを特徴としている。
用空気調和装置は、圧縮機38と室外熱交換器35とを
有する室外ユニット31と、室内熱交換器26a、26
bを有する複数台の室内ユニット25a、25bとを備
え、全室を冷房または暖房、あるいは所定の室を冷房運
転し、他の室を暖房運転するようにした冷暖用空気調和
装置において、上記室外熱交換器35の一端側に第1の
電動膨張弁32を介設した配管36を分岐させると共
に、各枝管37a、37bを第2の電動膨張弁33a、
33bを介して室内熱交換器26a、26bの一端側に
それぞれ接続し、室外熱交換器35及び各室内熱交換器
26a、26bの他端側には上記請求項1の電動三方弁
A1、A2、A3の第2通路3をそれぞれ接続し、圧縮
機38の吐出管40を室外熱交換器35側の第1電動三
方弁A1の第1通路2に接続すると共に、上記吐出管4
0を分岐して室内熱交換器26a、26b側の第2及び
第3電動三方弁A2、A3の第1通路2にそれぞれ接続
し、圧縮機38の吸込側の吸込管41を室外熱交換器3
5側の電動三方弁A1の第3通路4に接続すると共に、
上記吸込管41を分岐して室内熱交換器26a、26b
側の第2及び第3電動三方弁A2、A3の第3通路4に
それぞれ接続していることを特徴としている。
【0011】請求項3記載の電動三方弁を用いた冷暖用
空気調和装置によれば、室外熱交換器35及び室内熱交
換器26a、26b側にそれぞれ第1〜第3電動三方弁
A1〜A3を用いているので、冷媒回路を全室暖房、ま
たは全室冷房としたり、あるいは所定の室を冷房し、残
りの室を暖房の同時運転を行なう場合にも、各電動三方
弁A1〜A3の各弁座の開閉を行なうだけで良い。
空気調和装置によれば、室外熱交換器35及び室内熱交
換器26a、26b側にそれぞれ第1〜第3電動三方弁
A1〜A3を用いているので、冷媒回路を全室暖房、ま
たは全室冷房としたり、あるいは所定の室を冷房し、残
りの室を暖房の同時運転を行なう場合にも、各電動三方
弁A1〜A3の各弁座の開閉を行なうだけで良い。
【0012】
【発明の実施の形態】次にこの発明の電動三方弁及びこ
の電動三方弁を用いた冷暖用空気調和装置の具体的な実
施の形態について、図面を参照しつつ詳細に説明する。
図1は電動三方弁Aの動作説明用の断面図を示してい
る。1は筒状の本体ケーシングであり、この本体ケーシ
ング1の下部を第1通路2としている。この第1通路2
の上方には本体ケーシング1より側方に向けて接続され
る第2通路3が形成されており、本体ケーシング1のさ
らにそれよりも上部には側方に向けて接続される第3通
路4が形成されている。上記第1通路2、第2通路3及
び第3通路4は、本体ケーシング1内を軸方向に延びる
流路5によってそれぞれ連通している。第1通路2と第
2通路3との間には第1弁座6が形成され、また第3通
路4の内側、つまり第2通路3と第3通路4との間の位
置には第2弁座7が形成されている。上記流路5内には
円柱状の弁体8が本体ケーシング1の軸方向に沿って移
動自在に設けてある。この弁体8は、上記第2弁座7の
内部を貫通して下方へ延びるものであって、その下端部
の弁部8aが上記第1弁座6に当接、離反して流路5を
開閉するものである。また上記第2弁座7よりも第2通
路3側の流路5内には、略円筒状の逆止弁9が設けられ
ているが、この逆止弁9は上記弁体8に摺動自在に嵌挿
されたものであり、この逆止弁9が上記第2弁座8に当
接離反することで流路5を開閉するようになっている。
の電動三方弁を用いた冷暖用空気調和装置の具体的な実
施の形態について、図面を参照しつつ詳細に説明する。
図1は電動三方弁Aの動作説明用の断面図を示してい
る。1は筒状の本体ケーシングであり、この本体ケーシ
ング1の下部を第1通路2としている。この第1通路2
の上方には本体ケーシング1より側方に向けて接続され
る第2通路3が形成されており、本体ケーシング1のさ
らにそれよりも上部には側方に向けて接続される第3通
路4が形成されている。上記第1通路2、第2通路3及
び第3通路4は、本体ケーシング1内を軸方向に延びる
流路5によってそれぞれ連通している。第1通路2と第
2通路3との間には第1弁座6が形成され、また第3通
路4の内側、つまり第2通路3と第3通路4との間の位
置には第2弁座7が形成されている。上記流路5内には
円柱状の弁体8が本体ケーシング1の軸方向に沿って移
動自在に設けてある。この弁体8は、上記第2弁座7の
内部を貫通して下方へ延びるものであって、その下端部
の弁部8aが上記第1弁座6に当接、離反して流路5を
開閉するものである。また上記第2弁座7よりも第2通
路3側の流路5内には、略円筒状の逆止弁9が設けられ
ているが、この逆止弁9は上記弁体8に摺動自在に嵌挿
されたものであり、この逆止弁9が上記第2弁座8に当
接離反することで流路5を開閉するようになっている。
【0013】次に上記本体ケーシング1内に移動自在に
配設している弁体8及び逆止弁9を軸方向に沿って駆動
制御する電気駆動機構13の構成について説明する。電
気駆動機構13は、そのケース14の下面が本体ケーシ
ング1の上面に固着して配設されており、ケース14の
外周部にはコイル15が配設してある。ケース14の内
部には、内部を空洞としたガイド部16が配設され、こ
のガイド部16の外周面にマグネット17が取着されて
いる。上記ガイド部16の下面中央から円筒状の軸部1
8が一体に垂設されており、この軸部18の外周面には
略全長にわたってネジ部19が螺刻されている。また、
この軸部18のネジ部19と螺合するネジ孔10が本体
ケーシング1の上部に螺刻してある。上記弁体8は、上
記軸部18を貫通した状態でガイド部16に軸方向、つ
まり上下動可能に支持されているが、その上面には、細
径の軸11が一体に突設されていて、この軸11の上端
には平板状の固定金具12が抜止め用として一体的に形
成されている。そしてケース14内に位置している軸1
1にコイル状の拡がりスプリング20が介装されてお
り、該スプリング20の上端面がケース14の天井面に
弾接すると共に、スプリング20の下端面が弁体8の上
端面を下方へと押圧している。
配設している弁体8及び逆止弁9を軸方向に沿って駆動
制御する電気駆動機構13の構成について説明する。電
気駆動機構13は、そのケース14の下面が本体ケーシ
ング1の上面に固着して配設されており、ケース14の
外周部にはコイル15が配設してある。ケース14の内
部には、内部を空洞としたガイド部16が配設され、こ
のガイド部16の外周面にマグネット17が取着されて
いる。上記ガイド部16の下面中央から円筒状の軸部1
8が一体に垂設されており、この軸部18の外周面には
略全長にわたってネジ部19が螺刻されている。また、
この軸部18のネジ部19と螺合するネジ孔10が本体
ケーシング1の上部に螺刻してある。上記弁体8は、上
記軸部18を貫通した状態でガイド部16に軸方向、つ
まり上下動可能に支持されているが、その上面には、細
径の軸11が一体に突設されていて、この軸11の上端
には平板状の固定金具12が抜止め用として一体的に形
成されている。そしてケース14内に位置している軸1
1にコイル状の拡がりスプリング20が介装されてお
り、該スプリング20の上端面がケース14の天井面に
弾接すると共に、スプリング20の下端面が弁体8の上
端面を下方へと押圧している。
【0014】次に図1を参照しつつ上記電動三方弁Aの
動作を説明する。ここで第1通路2には流体の高圧(H
P)が作用し、第2通路3には上記第1通路2の圧力よ
りも低い中圧(MP)が作用し、さらに第3通路4には
第2通路3よりも低い低圧(LP)が作用するようにな
っている。いま仮に図1(a)の状態を初期状態とする
と、(a)の状態では弁体8は最も上部の位置となり弁
体8の弁部8aが第1弁座6より最も離れて第1弁座6
における開度が最大となる。そのため、第1通路2から
第1弁座6及び流路5を介して流体が第2通路3へと流
れる。またこのとき逆止弁9は高圧の流体により上方に
付勢されるために逆止弁9が第2弁座7を閉じ、流体が
逆止弁により阻止されて第3通路4へは流れない。
動作を説明する。ここで第1通路2には流体の高圧(H
P)が作用し、第2通路3には上記第1通路2の圧力よ
りも低い中圧(MP)が作用し、さらに第3通路4には
第2通路3よりも低い低圧(LP)が作用するようにな
っている。いま仮に図1(a)の状態を初期状態とする
と、(a)の状態では弁体8は最も上部の位置となり弁
体8の弁部8aが第1弁座6より最も離れて第1弁座6
における開度が最大となる。そのため、第1通路2から
第1弁座6及び流路5を介して流体が第2通路3へと流
れる。またこのとき逆止弁9は高圧の流体により上方に
付勢されるために逆止弁9が第2弁座7を閉じ、流体が
逆止弁により阻止されて第3通路4へは流れない。
【0015】上記の図1(a)の状態でコイル15に電
流を流すとフレミングの左手の法則によりガイド部16
に回転力が発生し、マグネット17と共にガイド部16
が回転することになる。ガイド部16が回転すると、該
ガイド部16の軸部18のネジ部19と本体ケーシング
1のネジ孔10との螺合しているためにガイド部16は
図中下方に螺進し、ガイド部16は下降する。このとき
ガイド部16が下降するとスプリング20の下端が弁体
8の上面を付勢しているので、スプリング20によりガ
イド部16の下降に伴って弁体8を下降させていく。そ
して図1(a)の状態から図1(b)の状態まで、つま
り弁体8の下降により弁部8aが第1弁座6を完全に閉
塞するまで弁体8は下方に駆動される。ここでガイド部
16の回転によりガイド部16及び弁体8が次第に下降
(移動)していくので、弁体8による第1弁座6の開度
制御が精度良く行なえる。この図1(b)の状態におい
てガイド部16の軸部18の下端面と逆止弁9の上端面
とは非接触の状態となっており、逆止弁9はガイド部1
6の軸部18により下方へは押圧されず、流路5内の流
体の圧力により上方へと付勢されており、そのため逆止
弁9により第2弁座は完全に閉塞された状態となってい
る。すなわち、図1(b)の状態は第1弁座6及び第2
弁座7ともに閉じた状態となっており、各通路2〜4に
おいて流体の流れが阻止されて電動三方弁Aは閉の状態
となっている。
流を流すとフレミングの左手の法則によりガイド部16
に回転力が発生し、マグネット17と共にガイド部16
が回転することになる。ガイド部16が回転すると、該
ガイド部16の軸部18のネジ部19と本体ケーシング
1のネジ孔10との螺合しているためにガイド部16は
図中下方に螺進し、ガイド部16は下降する。このとき
ガイド部16が下降するとスプリング20の下端が弁体
8の上面を付勢しているので、スプリング20によりガ
イド部16の下降に伴って弁体8を下降させていく。そ
して図1(a)の状態から図1(b)の状態まで、つま
り弁体8の下降により弁部8aが第1弁座6を完全に閉
塞するまで弁体8は下方に駆動される。ここでガイド部
16の回転によりガイド部16及び弁体8が次第に下降
(移動)していくので、弁体8による第1弁座6の開度
制御が精度良く行なえる。この図1(b)の状態におい
てガイド部16の軸部18の下端面と逆止弁9の上端面
とは非接触の状態となっており、逆止弁9はガイド部1
6の軸部18により下方へは押圧されず、流路5内の流
体の圧力により上方へと付勢されており、そのため逆止
弁9により第2弁座は完全に閉塞された状態となってい
る。すなわち、図1(b)の状態は第1弁座6及び第2
弁座7ともに閉じた状態となっており、各通路2〜4に
おいて流体の流れが阻止されて電動三方弁Aは閉の状態
となっている。
【0016】この図1(b)の状態においてさらにガイ
ド部16を回転させていくと、今度はガイド部16のみ
が回転により下降していく。つまりスプリング20の弾
発力により弁体8を下方に押圧しても弁体8は第1弁座
6により下方への移動を阻止されて、スプリング20が
収縮するだけで、それ以上弁体8は下降しない。その一
方、ガイド部16の下降により該ガイド部16の軸部1
8の下端面が逆止弁9の上端面を押接するので、ガイド
部16の下降により逆止弁9は弁体8の外面を摺動しな
がら次第に下降していく。逆止弁9の下降に伴い第2弁
座7の開度量が大きくなり、ガイド部16の下降による
逆止弁9の動作により第2弁座7での開度制御を行なう
ことができる。この逆止弁9の開制御により第2通路3
から流路5及び第2弁座7を介して流体が第3通路4へ
と流れていく。そしてガイド部16を最も下降させた状
態が図1(c)に示す状態である。
ド部16を回転させていくと、今度はガイド部16のみ
が回転により下降していく。つまりスプリング20の弾
発力により弁体8を下方に押圧しても弁体8は第1弁座
6により下方への移動を阻止されて、スプリング20が
収縮するだけで、それ以上弁体8は下降しない。その一
方、ガイド部16の下降により該ガイド部16の軸部1
8の下端面が逆止弁9の上端面を押接するので、ガイド
部16の下降により逆止弁9は弁体8の外面を摺動しな
がら次第に下降していく。逆止弁9の下降に伴い第2弁
座7の開度量が大きくなり、ガイド部16の下降による
逆止弁9の動作により第2弁座7での開度制御を行なう
ことができる。この逆止弁9の開制御により第2通路3
から流路5及び第2弁座7を介して流体が第3通路4へ
と流れていく。そしてガイド部16を最も下降させた状
態が図1(c)に示す状態である。
【0017】次に、図1(c)の状態から(b)及び
(a)へと上記の逆の動作を行なわしめる場合には、
(c)の状態からコイル15に流す電流の向きが逆にな
るように電圧を印加することで、ガイド部16を上記と
は逆向きに回転させる。図1(c)の状態からガイド部
16が上昇していくとそれに伴い逆止弁9は流路5内に
流れる流体の圧力により弁体8上を上方へ摺動しながら
上昇していく。逆止弁9が上昇していくと逆止弁9の太
径となっている基部の外面が第2弁座7に当接して第2
弁座7は閉塞する。この状態が図1(b)の状態であ
る。ガイド部16がさらに上昇していくと、ガイド部1
6の上昇に伴いガイド部16により弁体8を引き上げら
れるような形で弁体8が上昇していく。弁体8が上昇し
ていくと弁体8の弁部8aが第1弁座6から離れていく
ので、第1弁座6は開度が大きくなる方向に制御される
ことになる。
(a)へと上記の逆の動作を行なわしめる場合には、
(c)の状態からコイル15に流す電流の向きが逆にな
るように電圧を印加することで、ガイド部16を上記と
は逆向きに回転させる。図1(c)の状態からガイド部
16が上昇していくとそれに伴い逆止弁9は流路5内に
流れる流体の圧力により弁体8上を上方へ摺動しながら
上昇していく。逆止弁9が上昇していくと逆止弁9の太
径となっている基部の外面が第2弁座7に当接して第2
弁座7は閉塞する。この状態が図1(b)の状態であ
る。ガイド部16がさらに上昇していくと、ガイド部1
6の上昇に伴いガイド部16により弁体8を引き上げら
れるような形で弁体8が上昇していく。弁体8が上昇し
ていくと弁体8の弁部8aが第1弁座6から離れていく
ので、第1弁座6は開度が大きくなる方向に制御される
ことになる。
【0018】このように弁体8による第1弁座6の開度
制御及び逆止弁9による第2弁座7の開度制御は閉じる
方向、開く方向共に行なうことができる。したがって流
路切換機能に加えて、流量調整機能を有し、しかも流路
5の開閉の切り換え時における大きな切換音が発生しな
いという利点が生じる。また電動三方弁Aの構成も簡単
なので、安価に形成できると共に小型化を図ることがで
きる。したがって電動三方弁Aを空気調和機の冷媒回路
に適用した場合には、冷媒調整もリニア制御が可能とな
り、さらに省スペース化を図ることができる。
制御及び逆止弁9による第2弁座7の開度制御は閉じる
方向、開く方向共に行なうことができる。したがって流
路切換機能に加えて、流量調整機能を有し、しかも流路
5の開閉の切り換え時における大きな切換音が発生しな
いという利点が生じる。また電動三方弁Aの構成も簡単
なので、安価に形成できると共に小型化を図ることがで
きる。したがって電動三方弁Aを空気調和機の冷媒回路
に適用した場合には、冷媒調整もリニア制御が可能とな
り、さらに省スペース化を図ることができる。
【0019】図2は上記の電動三方弁Aを空気調和装置
の冷媒回路に適用した実施の形態を示している。この形
態では室内ユニット25a、25bの2室としている
が、2室以上にも適用できる。なお説明の便宜上、2室
の場合について説明する。室内ユニット25a、25b
にはそれぞれ室内熱交換器26a、26bと、室内ファ
ン27a、27bとが設けられている。さらに室内熱交
換器26a、26bの温度を検出する温度センサー28
a、28bが配設してある。これら以外の後述する部材
はすべて室外ユニット31側に配設され、室外ユニット
31と複数の室内ユニット25a、25bとは2本配管
としている。
の冷媒回路に適用した実施の形態を示している。この形
態では室内ユニット25a、25bの2室としている
が、2室以上にも適用できる。なお説明の便宜上、2室
の場合について説明する。室内ユニット25a、25b
にはそれぞれ室内熱交換器26a、26bと、室内ファ
ン27a、27bとが設けられている。さらに室内熱交
換器26a、26bの温度を検出する温度センサー28
a、28bが配設してある。これら以外の後述する部材
はすべて室外ユニット31側に配設され、室外ユニット
31と複数の室内ユニット25a、25bとは2本配管
としている。
【0020】室外ユニット31のファン34を付設して
いる室外熱交換器35の一端は電動膨張弁32を介設し
た配管36が接続されており、この配管36は枝管37
a、37bに分岐接続されている。この枝管37a、3
7bは電動膨張弁33a、33bを介設して室内ユニッ
ト25a、25bの室内熱交換器26a、26bの一端
に接続されている。室外熱交換器35の他端は第1電動
三方弁A1の第2通路3に接続され、該電動三方弁A1
の第1通路2は圧縮機38からの吐出管40が接続され
ている。また第1電動三方弁A1の第3通路4は吸込管
41を介してアキュムレータ39に接続されている。さ
らに室内ユニット25a、25bの室内熱交換器26
a、26bの他端は枝管42a、42bを介して第2及
び第3電動三方弁A2、A3の第2通路3にそれぞれ接
続されている。また各電動三方弁A2、A3の第1通路
2は吐出管40に、第3通路4は吸込管41にそれぞれ
接続されている。なお、43は吐出管40の温度を検出
する温度センサーで、44は中間圧サーミスタと呼ばれ
る温度センサーである。
いる室外熱交換器35の一端は電動膨張弁32を介設し
た配管36が接続されており、この配管36は枝管37
a、37bに分岐接続されている。この枝管37a、3
7bは電動膨張弁33a、33bを介設して室内ユニッ
ト25a、25bの室内熱交換器26a、26bの一端
に接続されている。室外熱交換器35の他端は第1電動
三方弁A1の第2通路3に接続され、該電動三方弁A1
の第1通路2は圧縮機38からの吐出管40が接続され
ている。また第1電動三方弁A1の第3通路4は吸込管
41を介してアキュムレータ39に接続されている。さ
らに室内ユニット25a、25bの室内熱交換器26
a、26bの他端は枝管42a、42bを介して第2及
び第3電動三方弁A2、A3の第2通路3にそれぞれ接
続されている。また各電動三方弁A2、A3の第1通路
2は吐出管40に、第3通路4は吸込管41にそれぞれ
接続されている。なお、43は吐出管40の温度を検出
する温度センサーで、44は中間圧サーミスタと呼ばれ
る温度センサーである。
【0021】次に図2に示す冷媒回路による冷房、暖房
運転の動作について説明する。まず冷房運転の場合であ
るが、室外熱交換器35側の第1電動三方弁A1の流体
(冷媒)の流れは実線の矢印に示すように第1通路2か
ら第2通路3に切り換え制御し、室内熱交換器26a、
26b側の第2及び第3電動三方弁A2、A3は実線矢
印に示すように第2通路3から第3通路4に流れるよう
に切り換え制御する。また電動膨張弁32は全開とし、
電動膨張弁33a及び33bは目標吐出管温度制御及び
ガス管等温制御を行なうようにしている。圧縮機38か
ら吐出された冷媒は、吐出管40、第1電動三方弁A1
の第1通路2から第2通路3、室外熱交換器35へと順
次流れて凝縮液化した後、配管36を介して枝管37
a、37bへと分配され電動膨張弁33a、33bで減
圧され、室内熱交換器26a、26bで蒸発気化されて
冷風を室内に送る。そして室内熱交換器26a、26b
を出た冷媒は枝管42a、42b、第2及び第3電動三
方弁A2、A3の第2通路3から第3通路4、吸込管4
1、アキュムレータ39を順次経て圧縮機38に吸入さ
れる。このようにして蒸発器として作用する各室内熱交
換器26a、26bで全室(この場合は2室)が同時に
冷房されることになる。
運転の動作について説明する。まず冷房運転の場合であ
るが、室外熱交換器35側の第1電動三方弁A1の流体
(冷媒)の流れは実線の矢印に示すように第1通路2か
ら第2通路3に切り換え制御し、室内熱交換器26a、
26b側の第2及び第3電動三方弁A2、A3は実線矢
印に示すように第2通路3から第3通路4に流れるよう
に切り換え制御する。また電動膨張弁32は全開とし、
電動膨張弁33a及び33bは目標吐出管温度制御及び
ガス管等温制御を行なうようにしている。圧縮機38か
ら吐出された冷媒は、吐出管40、第1電動三方弁A1
の第1通路2から第2通路3、室外熱交換器35へと順
次流れて凝縮液化した後、配管36を介して枝管37
a、37bへと分配され電動膨張弁33a、33bで減
圧され、室内熱交換器26a、26bで蒸発気化されて
冷風を室内に送る。そして室内熱交換器26a、26b
を出た冷媒は枝管42a、42b、第2及び第3電動三
方弁A2、A3の第2通路3から第3通路4、吸込管4
1、アキュムレータ39を順次経て圧縮機38に吸入さ
れる。このようにして蒸発器として作用する各室内熱交
換器26a、26bで全室(この場合は2室)が同時に
冷房されることになる。
【0022】今度は逆に全室を同時に暖房する場合に
は、各電動三方弁A1〜A3を次のように切り換え制御
する。まず第1電動三方弁A1では破線矢印に示すよう
に第2通路3から第3通路4へと冷媒が流れるように切
換制御し、第2及び第3電動三方弁A2、A3は破線矢
印に示すように第1通路2から第2通路3へと冷媒が流
れるようにそれぞれ切換制御する。また、電動膨張弁3
2は全開とし、電動膨張弁33a、33bは目標吐出管
温度制御及びSC制御等を行なうようにしている。圧縮
機38から吐出された冷媒は吐出管40、この吐出管4
0から枝管42a、42b側に分配されて第2及び第3
電動三方弁A2、A3の第1通路2から第2通路3、室
内熱交換器26a、26bへと流れ、冷媒はこの室内熱
交換器26a、26bでそれぞれ凝縮液化した後、電動
膨張弁33a、33bで減圧され、枝管37a、37b
を経て配管36で合流され、電動膨張弁32を経て室外
熱交換器35で蒸発気化した後、第1電動三方弁A1の
第2通路3から第3通路4、アキュムレータ39を介し
て圧縮機38に吸入される。このように凝縮器として作
用する各室内熱交換器26a、26bで全室が同時に暖
房されることになる。
は、各電動三方弁A1〜A3を次のように切り換え制御
する。まず第1電動三方弁A1では破線矢印に示すよう
に第2通路3から第3通路4へと冷媒が流れるように切
換制御し、第2及び第3電動三方弁A2、A3は破線矢
印に示すように第1通路2から第2通路3へと冷媒が流
れるようにそれぞれ切換制御する。また、電動膨張弁3
2は全開とし、電動膨張弁33a、33bは目標吐出管
温度制御及びSC制御等を行なうようにしている。圧縮
機38から吐出された冷媒は吐出管40、この吐出管4
0から枝管42a、42b側に分配されて第2及び第3
電動三方弁A2、A3の第1通路2から第2通路3、室
内熱交換器26a、26bへと流れ、冷媒はこの室内熱
交換器26a、26bでそれぞれ凝縮液化した後、電動
膨張弁33a、33bで減圧され、枝管37a、37b
を経て配管36で合流され、電動膨張弁32を経て室外
熱交換器35で蒸発気化した後、第1電動三方弁A1の
第2通路3から第3通路4、アキュムレータ39を介し
て圧縮機38に吸入される。このように凝縮器として作
用する各室内熱交換器26a、26bで全室が同時に暖
房されることになる。
【0023】次に1室を冷房、残りの1室を暖房する場
合、例えば、第1室内ユニット25aを冷房、第2室内
ユニット25bを暖房とする場合について説明する。こ
のとき第1電動三方弁A1は実線矢印に示す第1通路2
から第2通路3に冷媒が流れるように切換制御し、第2
電動三方弁A2は実線矢印に示すように第2通路3から
第3通路4に冷媒が流れるように切換制御し、第3電動
三方弁A3は破線矢印に示すように第1通路2から第2
通路3に冷媒が流れるように切換制御する。そして電動
膨張弁32は微少開度とし、余剰冷媒の調整を行なう。
また電動膨張弁33a、33bは目標吐出管温度制御及
びSC制御を行いつつ、温度センサー44での検出温度
が外気温度よりも5℃程度低くなるように制御する。ま
た、電動膨張弁32及び第1電動三方弁A1は流通冷媒
量を温度センサー28a、28bにより判断して開度制
御を行なうようにしている。圧縮機38から吐出された
冷媒の一部が吐出管40、第1電動三方弁A1の第1通
路2から第2通路3を経て室外熱交換器35に流れると
共に、圧縮機38からの冷媒の残りは吐出管40、第3
電動三方弁A3の第1通路2から第2通路3を経て第2
室内熱交換器26bへと流れ、この第2室内熱交換器2
6bと室外熱交換器35とでそれぞれ凝縮液化される。
そしてこれらの熱交換器26b、35で凝縮液化された
冷媒は電動膨張弁32、33bで減圧され、枝管37a
で合流し、電動膨張弁33aを介して第1室内熱交換器
26aへと流れる。そしてこの第1室内熱交換器26a
にて蒸発気化され、第2電動三方弁A2の第2通路3か
ら第3通路4、吸込管41及びアキュムレータ39を介
して圧縮機38に吸入される。このようにして、凝縮器
として作用する第2室内熱交換器26bで一室が暖房さ
れ、蒸発器として作用する第1室内熱交換器26aで他
室が冷房される。
合、例えば、第1室内ユニット25aを冷房、第2室内
ユニット25bを暖房とする場合について説明する。こ
のとき第1電動三方弁A1は実線矢印に示す第1通路2
から第2通路3に冷媒が流れるように切換制御し、第2
電動三方弁A2は実線矢印に示すように第2通路3から
第3通路4に冷媒が流れるように切換制御し、第3電動
三方弁A3は破線矢印に示すように第1通路2から第2
通路3に冷媒が流れるように切換制御する。そして電動
膨張弁32は微少開度とし、余剰冷媒の調整を行なう。
また電動膨張弁33a、33bは目標吐出管温度制御及
びSC制御を行いつつ、温度センサー44での検出温度
が外気温度よりも5℃程度低くなるように制御する。ま
た、電動膨張弁32及び第1電動三方弁A1は流通冷媒
量を温度センサー28a、28bにより判断して開度制
御を行なうようにしている。圧縮機38から吐出された
冷媒の一部が吐出管40、第1電動三方弁A1の第1通
路2から第2通路3を経て室外熱交換器35に流れると
共に、圧縮機38からの冷媒の残りは吐出管40、第3
電動三方弁A3の第1通路2から第2通路3を経て第2
室内熱交換器26bへと流れ、この第2室内熱交換器2
6bと室外熱交換器35とでそれぞれ凝縮液化される。
そしてこれらの熱交換器26b、35で凝縮液化された
冷媒は電動膨張弁32、33bで減圧され、枝管37a
で合流し、電動膨張弁33aを介して第1室内熱交換器
26aへと流れる。そしてこの第1室内熱交換器26a
にて蒸発気化され、第2電動三方弁A2の第2通路3か
ら第3通路4、吸込管41及びアキュムレータ39を介
して圧縮機38に吸入される。このようにして、凝縮器
として作用する第2室内熱交換器26bで一室が暖房さ
れ、蒸発器として作用する第1室内熱交換器26aで他
室が冷房される。
【0024】ここで一室を冷房、他室を暖房といった冷
暖同時運転においては、室外熱交換器35に余剰冷媒が
溜まるように運転される。ところで室外熱交換器35は
外気温度とほぼ同じ温度になる訳であるが、配管36に
設けた温度センサー44により該配管36の温度が外気
温度より高くなると配管36の圧力が室外熱交換器35
より高くなり、室内熱交換器26a、26bから室外熱
交換器35へ冷媒が逆流することになる。そこで室内熱
交換器26a、26bから室外熱交換器35へ冷媒が逆
流して冷媒不足になるのを防止するために、配管36の
温度を温度センサー44で検出し、温度センサー44で
の検出温度が外気温度より5℃程度低くなるように電動
膨張弁33a、33bを調整している。つまり検出温度
が高くなると、電動膨張弁33aを開くように制御する
と共に、電動膨張弁33bを閉じるように制御すること
で、配管36の温度が下がり、室外熱交換器35へ冷媒
が逆流するのを防止することができる。つまり、冷暖同
時運転の場合には、室内熱交換器26a、26b間で循
環している冷媒量を確保する必要があるので、冷媒が室
外熱交換器35へ逆流するのを防止するものである。ま
た、各室内熱交換器26a、26bの温度DCA、DC
Bを温度センサー28a、28bでそれぞれ検出してい
るが、各室内熱交換器26a、26bの温度DCA、D
CBが高くなると、冷媒循環量が過剰であることから、
冷媒を室外熱交換器35へ溜める方向に制御を行なう。
また、各室内熱交換器26a、26bの温度DCA、D
CBが低くなると、冷媒循環量が不足気味であることか
ら、室外熱交換器35から冷媒を放出する方向に制御を
行なう。これらの制御の仕方を表しているのが図3であ
る。図3は圧縮機38の運転周波数も同時に変化させて
いる。つまり、室内熱交換器26a、26bの温度DC
A、DCBが高くなると、電動膨張弁32を閉じると共
に、第1電動三方弁A1を開く方向にそれぞれ制御す
る。また、室内熱交換器26a、26bの温度DCA、
DCBが低くなると、電動膨張弁32を開くと共に、第
1電動三方弁A1を閉じる方向にそれぞれ制御する。ま
た温度DCAが高く、温度DCBが低いときには圧縮機
38の運転周波数を上昇させ、上記とは逆の場合には運
転周波数を低下させる。
暖同時運転においては、室外熱交換器35に余剰冷媒が
溜まるように運転される。ところで室外熱交換器35は
外気温度とほぼ同じ温度になる訳であるが、配管36に
設けた温度センサー44により該配管36の温度が外気
温度より高くなると配管36の圧力が室外熱交換器35
より高くなり、室内熱交換器26a、26bから室外熱
交換器35へ冷媒が逆流することになる。そこで室内熱
交換器26a、26bから室外熱交換器35へ冷媒が逆
流して冷媒不足になるのを防止するために、配管36の
温度を温度センサー44で検出し、温度センサー44で
の検出温度が外気温度より5℃程度低くなるように電動
膨張弁33a、33bを調整している。つまり検出温度
が高くなると、電動膨張弁33aを開くように制御する
と共に、電動膨張弁33bを閉じるように制御すること
で、配管36の温度が下がり、室外熱交換器35へ冷媒
が逆流するのを防止することができる。つまり、冷暖同
時運転の場合には、室内熱交換器26a、26b間で循
環している冷媒量を確保する必要があるので、冷媒が室
外熱交換器35へ逆流するのを防止するものである。ま
た、各室内熱交換器26a、26bの温度DCA、DC
Bを温度センサー28a、28bでそれぞれ検出してい
るが、各室内熱交換器26a、26bの温度DCA、D
CBが高くなると、冷媒循環量が過剰であることから、
冷媒を室外熱交換器35へ溜める方向に制御を行なう。
また、各室内熱交換器26a、26bの温度DCA、D
CBが低くなると、冷媒循環量が不足気味であることか
ら、室外熱交換器35から冷媒を放出する方向に制御を
行なう。これらの制御の仕方を表しているのが図3であ
る。図3は圧縮機38の運転周波数も同時に変化させて
いる。つまり、室内熱交換器26a、26bの温度DC
A、DCBが高くなると、電動膨張弁32を閉じると共
に、第1電動三方弁A1を開く方向にそれぞれ制御す
る。また、室内熱交換器26a、26bの温度DCA、
DCBが低くなると、電動膨張弁32を開くと共に、第
1電動三方弁A1を閉じる方向にそれぞれ制御する。ま
た温度DCAが高く、温度DCBが低いときには圧縮機
38の運転周波数を上昇させ、上記とは逆の場合には運
転周波数を低下させる。
【0025】このように上記実施の形態では電動三方弁
Aを従来の切換弁や三方弁の代わりに用いることで、全
室暖房または全室冷房の場合や、あるいは複数の室の冷
暖同時運転を行なう場合でも、電動三方弁Aの第1弁座
6及び第2弁座7の開閉を行なうだけでシステムを容易
に構築することが可能となる。また、電動三方弁Aによ
り従来のように切換音が発生せず、高品質、高効率化を
達成でき、冷媒調整もリニア制御が可能となり、さらに
省スペース化を図ることができる。
Aを従来の切換弁や三方弁の代わりに用いることで、全
室暖房または全室冷房の場合や、あるいは複数の室の冷
暖同時運転を行なう場合でも、電動三方弁Aの第1弁座
6及び第2弁座7の開閉を行なうだけでシステムを容易
に構築することが可能となる。また、電動三方弁Aによ
り従来のように切換音が発生せず、高品質、高効率化を
達成でき、冷媒調整もリニア制御が可能となり、さらに
省スペース化を図ることができる。
【0026】
【発明の効果】この発明の請求項1記載の電動三方弁に
よれば、切換機能に加えて流量調整が可能であり、さら
に従来のような切換音の発生を抑制できる。しかも製品
を安価で且つ省スペース化、高品質、高効率に提供する
ことができる。
よれば、切換機能に加えて流量調整が可能であり、さら
に従来のような切換音の発生を抑制できる。しかも製品
を安価で且つ省スペース化、高品質、高効率に提供する
ことができる。
【0027】また請求項2記載の電動三方弁によれば、
弁体及び逆止弁の軸方向における移動をスムーズに行な
うことができる。したがって流体量制御を容易、かつ精
度良く行うことができる。
弁体及び逆止弁の軸方向における移動をスムーズに行な
うことができる。したがって流体量制御を容易、かつ精
度良く行うことができる。
【0028】請求項3記載の電動三方弁を用いた冷暖用
空気調和装置によれば、室外熱交換器及び室内熱交換器
側にそれぞれ電動三方弁を用いているので、冷媒回路を
全室暖房、または全室冷房としたり、あるいは所定の室
を冷房し、残りの室を暖房の同時運転を行なう場合に
も、電動三方弁の各弁座の開閉を行なうだけで良い。し
たがってこのようなシステム構築が容易となる。また、
電動三方弁により従来のように切換音が発生せず、高品
質、高効率化を達成でき、冷媒調整もリニア制御が可能
となり、さらに省スペース化を図ることができる。
空気調和装置によれば、室外熱交換器及び室内熱交換器
側にそれぞれ電動三方弁を用いているので、冷媒回路を
全室暖房、または全室冷房としたり、あるいは所定の室
を冷房し、残りの室を暖房の同時運転を行なう場合に
も、電動三方弁の各弁座の開閉を行なうだけで良い。し
たがってこのようなシステム構築が容易となる。また、
電動三方弁により従来のように切換音が発生せず、高品
質、高効率化を達成でき、冷媒調整もリニア制御が可能
となり、さらに省スペース化を図ることができる。
【図1】この発明の実施の一形態の電動三方弁の動作説
明図である。
明図である。
【図2】上記電動三方弁を用いた冷媒回路図である。
【図3】上記冷媒回路の動作説明図である。
【図4】従来例の冷暖同時運転用の冷媒回路図である。
【図5】他の従来例の冷暖同時運転用の冷媒回路図であ
る。
る。
1 本体ケーシング 2 第1通路 3 第2通路 4 第3通路 5 流路 6 第1弁座 7 第2弁座 8 弁体 8a 弁部 9 逆止弁 10 第1のネジ孔 13 電気駆動機構 15 コイル 16 ガイド部 18 軸部 20 スプリング 25a、25b 室内ユニット 26a、26b 室内熱交換器 31 室外ユニット 32 第1の電動膨張弁 33a、33b 第2の電動膨張弁 35 室外熱交換器 36 配管 37a、37b 枝管 38 圧縮機 40 吐出管 41 吸込管 A 電動三方弁 A1〜A3 電動三方弁
Claims (3)
- 【請求項1】 本体ケーシング(1)内に、その軸方向
に延びる流路(5)を形成し、流路(5)の一端側を第
1通路(2)に、他端側を第3通路(4)に、その中途
部を第2通路(3)にそれぞれ接続すると共に、上記流
路(5)内においては、上記第1通路(2)と第2通路
(3)との間に第1弁座(6)を、上記第2通路(3)
と第3通路(4)との間に第2弁座(7)をそれぞれ設
け、上記流路(5)内には、その軸方向に沿い、かつ上
記第2弁座(7)を貫通して第1弁座(6)側へと延び
る弁体(8)を配置し、弁体(8)の先端側には上記第
1弁座(6)に近接、離反して開度制御を行うための弁
部(8a)を設け、さらに上記弁体(8)には上記第2
弁座(7)よりも先端側の位置に逆止弁(9)を摺動自
在に嵌挿し、流路(5)内に作用する流体圧力でもって
上記逆止弁(9)を押動して上記第2弁座(7)を閉鎖
すべく構成し、さらに上記弁体(8)及び逆止弁(9)
を駆動するための電気的駆動機構(13)を設け、この
電気的駆動機構(13)により、流路(5)内の流体圧
力によって逆止弁(9)が第2弁座(7)を閉鎖すると
共に、上記弁体(8)の軸方向移動による第1弁座
(6)での開度制御を行う第1の状態、上記流路(5)
内の流体圧力によって逆止弁(9)が第2弁座(7)を
閉鎖すると共に、上記弁体(8)で第1弁座(6)を閉
鎖した第2の状態、上記流路(5)内の流体圧力に抗し
て逆止弁(9)を移動させることにより第2弁座(7)
での開度制御を行うと共に、弁体(8)で第1弁座
(6)を閉鎖した第3の状態をそれぞれ形成すべく構成
していることを特徴とする電動三方弁。 - 【請求項2】 上記電気的駆動機構(13)は、コイル
(15)に流れる電流によって回転駆動されるガイド部
(16)に軸部(18)を設けると共に、この軸部(1
8)を上記本体ケーシング(1)に設けられたネジ孔
(10)に螺合し、上記ガイド部(16)の回転を直線
的な往復動に変換すべく構成し、上記弁体(8)は、上
記軸部(18)を摺動可能に貫通して流路(5)内に導
入されており、さらに上記弁体(8)は、上記ガイド部
(16)と連動可能で、かつ上記ガイド部(16)が弁
体(8)を第1弁座(6)を閉鎖する方向に移動させ、
これにより上記弁体(8)の弁部(8a)が第1弁座
(6)に当接した後、さらに上記ガイド部材(16)を
同方向に移動可能であるようにガイド部材(16)に支
持されており、またガイド部材(16)の上記同方向へ
の移動により上記軸部(18)の先端部が上記逆止弁
(9)を開弁方向に押動すべく構成していることを特徴
とする請求項1の電動三方弁。 - 【請求項3】 圧縮機(38)と室外熱交換器(35)
とを有する室外ユニット(31)と、室内熱交換器(2
6a)(26b)を有する複数台の室内ユニット(25
a)(25b)とを備え、全室を冷房または暖房、ある
いは所定の室を冷房運転し、他の室を暖房運転するよう
にした冷暖用空気調和装置において、上記室外熱交換器
(35)の一端側に第1の電動膨張弁(32)を介設し
た配管(36)を分岐させると共に、各枝管(37a)
(37b)を第2の電動膨張弁(33a)(33b)を
介して室内熱交換器(26a)(26b)の一端側にそ
れぞれ接続し、室外熱交換器(35)及び各室内熱交換
器(26a)(26b)の他端側にはそれぞれ上記請求
項1の電動三方弁(A1)(A2)(A3)の第2通路
(3)を接続し、圧縮機(38)の吐出管(40)を室
外熱交換器(35)側の第1電動三方弁(A1)の第1
通路(2)に接続すると共に、上記吐出管(40)を分
岐して室内熱交換器(26a)(26b)側の第2及び
第3電動三方弁(A2)(A3)の第1通路(2)にそ
れぞれ接続し、圧縮機(38)の吸込側の吸込管(4
1)を室外熱交換器(35)側の第1電動三方弁
(A1)の第3通路(4)に接続すると共に、上記吸込
管(41)を分岐して室内熱交換器(26a)(26
b)側の第2及び第3電動三方弁(A2)(A3)の第
3通路(4)にそれぞれ接続していることを特徴とする
電動三方弁を用いた冷暖用空気調和装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20985695A JPH0926042A (ja) | 1995-07-14 | 1995-07-14 | 電動三方弁及びこの電動三方弁を用いた冷暖用 空気調和装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20985695A JPH0926042A (ja) | 1995-07-14 | 1995-07-14 | 電動三方弁及びこの電動三方弁を用いた冷暖用 空気調和装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0926042A true JPH0926042A (ja) | 1997-01-28 |
Family
ID=16579763
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP20985695A Pending JPH0926042A (ja) | 1995-07-14 | 1995-07-14 | 電動三方弁及びこの電動三方弁を用いた冷暖用 空気調和装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0926042A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002340436A (ja) * | 2001-05-18 | 2002-11-27 | Fujitsu General Ltd | 多室形空気調和機 |
JP2011245978A (ja) * | 2010-05-27 | 2011-12-08 | Tgk Co Ltd | 制御弁および車両用冷暖房装置 |
WO2012144137A1 (ja) * | 2011-04-20 | 2012-10-26 | 株式会社テージーケー | 制御弁 |
CN110397944A (zh) * | 2019-07-29 | 2019-11-01 | 浙江天地环保科技有限公司 | 一种rto装置组合切换阀及运行方法 |
KR20230152253A (ko) * | 2022-04-27 | 2023-11-03 | (주)엠투엔 | 냉난방 시스템용 전자식 팽창밸브 |
-
1995
- 1995-07-14 JP JP20985695A patent/JPH0926042A/ja active Pending
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002340436A (ja) * | 2001-05-18 | 2002-11-27 | Fujitsu General Ltd | 多室形空気調和機 |
JP2011245978A (ja) * | 2010-05-27 | 2011-12-08 | Tgk Co Ltd | 制御弁および車両用冷暖房装置 |
WO2012144137A1 (ja) * | 2011-04-20 | 2012-10-26 | 株式会社テージーケー | 制御弁 |
JP2012225438A (ja) * | 2011-04-20 | 2012-11-15 | Tgk Co Ltd | 制御弁 |
CN110397944A (zh) * | 2019-07-29 | 2019-11-01 | 浙江天地环保科技有限公司 | 一种rto装置组合切换阀及运行方法 |
KR20230152253A (ko) * | 2022-04-27 | 2023-11-03 | (주)엠투엔 | 냉난방 시스템용 전자식 팽창밸브 |
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