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JPH0899827A - 皮膚外用剤 - Google Patents

皮膚外用剤

Info

Publication number
JPH0899827A
JPH0899827A JP25948294A JP25948294A JPH0899827A JP H0899827 A JPH0899827 A JP H0899827A JP 25948294 A JP25948294 A JP 25948294A JP 25948294 A JP25948294 A JP 25948294A JP H0899827 A JPH0899827 A JP H0899827A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fatty acid
acid ester
tocopheryl retinoate
tocopherol
skin
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP25948294A
Other languages
English (en)
Inventor
Okihiko Sakamoto
興彦 阪本
Takeshi Yanagida
威 柳田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shiseido Co Ltd
Original Assignee
Shiseido Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Shiseido Co Ltd filed Critical Shiseido Co Ltd
Priority to JP25948294A priority Critical patent/JPH0899827A/ja
Publication of JPH0899827A publication Critical patent/JPH0899827A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

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  • Cosmetics (AREA)
  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は、α−トコフェリルレチノエートの安
定性を向上させ、その効果を著しく改良した皮膚外用剤
を提供する。 【構成】α−トコフェリルレチノエートと、ペンタエリ
スリトール脂肪酸エステルおよびトリメチロールプロパ
ン脂肪酸エステルからなる群から選ばれる極性油分の一
種または二種以上を含有する皮膚外用剤。さらに、油溶
性抗酸化剤を配合する皮膚外用剤。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、α−トコフェリルレチ
ノエートの安定性を向上させ、その効果を著しく改良し
た皮膚外用剤に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】α−ト
コフェリルレチノエートが皮膚角化症等の予防、治療
や、皮膚老化の防止、回復に有効な成分であることが知
られており、医薬品および化粧料成分として用いられて
いる化合物である(特公昭59−22684号公報、特
開昭53−15429号公報、特開昭54−84034
号公報、特開平2−300123号公報他)。
【0003】しかしながらよく知られている通り、α−
トコフェリルレチノエートは構造的に極めて不安定であ
り、光、空気、熱、金属イオン等により容易に加水分解
や種々の異性化、重合等を起こすため、保存中に活性が
低下するという問題点があり、安定に皮膚外用剤に配合
することが困難であった。そこで、従来から、α−トコ
フェリルレチノエ−トの保存安定性を改善せんとする試
みがなされており、例えば、アスコルビン酸やトコフェ
ロ−ル等の抗酸化剤を共存させたり(特開平2−300
123号公報)、カロチノイドを共存させて光等に対す
る安定性を高めたりすること(特開平5−163143
号公報)が知られている。しかし、前者の抗酸化剤を共
存させる方法では、その安定化作用は不十分であり、ま
た、後者のカロチノイドを配合する方法では、0.00
01重量%程度の配合量でも基剤が着色され、所期の安
定化効果を得るための必要量を配合しようとするとかな
りの着色を免れることはできず、皮膚外用剤としての性
質上過度の着色は避ける必要があることを考慮すると、
カロチノイドを多量に配合できないという問題点があっ
た。α−トコフェリルレチノエ−トを安定化させるため
に満足し得る方法は、未だ見出されておらず、優れた安
定化の手段の開発が望まれている。
【0004】
【発明が解決するための手段】本発明者らは係る事情に
鑑み鋭意研究の結果、α−トコフェリルレチノエートと
ともに、ペンタエリスリトール脂肪酸エステル、および
トリメチロールプロパン脂肪酸エステルからなる群から
選ばれる極性油分の一種または二種以上を配合すればα
−トコフェリルレチノエートの安定性が向上することを
見出し、さらに、α−トコフェリルレチノエートととも
に、ペンタエリスリトール脂肪酸エステル、およびトリ
メチロールプロパン脂肪酸エステルからなる群から選ば
れる極性油分の一種または二種以上と、ブチルヒドロキ
シトルエン、ブチルヒドロキシアニソール、α,β,
γ,δ−トコフェロール、ノルジヒドログアヤレチン、
没食子酸プロピル、ビタミンC脂肪酸エステル、ソルビ
ン酸からなる群から選ばれる油溶性抗酸化剤の一種また
は二種以上とを配合すればα−トコフェリルレチノエー
トの安定性が著しく向上することを見出し、本発明を完
成するに至った。すなわち本発明の要旨は、α−トコフ
ェリルレチノエートと、ペンタエリスリトール脂肪酸エ
ステル、およびトリメチロールプロパン脂肪酸エステル
からなる群から選ばれる極性油分の一種または二種以上
を配合すること、好ましくは、α−トコフェリルレチノ
エートと、ペンタエリスリトール脂肪酸エステル、およ
びトリメチロールプロパン脂肪酸エステルからなる群か
ら選ばれる極性油分の一種または二種以上と、ブチルヒ
ドロキシトルエン(以下BHTと略する。)、ブチルヒ
ドロキシアニソール(以下BHAと略する。)、α,
β,γ,δ−トコフェロール、ノルジヒドログアヤレチ
ン、没食子酸プロピル、ビタミンC脂肪酸エステル、ソ
ルビン酸からなる群から選ばれる油溶性抗酸化剤の一種
または二種以上を配合することを特徴とする皮膚外用剤
に存在する。
【0005】以下本発明の構成について詳述する。本発
明に用いられるα−トコフェリルレチノエ−トとは、α
−トコフェロ−ルとビタミンA酸のエステルであり、α
−トコフェリルレチノエートは、DL−α−トコフェロ
ール、D−α−トコフェロールまたはD−α−トコフェ
ロールを含有する天然混合トコフェロールであり、ビタ
ミンA酸とはレチノイン酸すなわちall-trans-レチノイ
ン酸、13-cis- レチノイン酸、11-cis- レチノイン酸、
9-cis-レチノイン酸またはそれらを含有する混合異性体
である。中でも、DL−α−トコフェロールとall-tran
s-レチノイン酸のエステルが最も好ましい。
【0006】本発明に従って皮膚外用剤に配合されるα
−トコフェリルレチノエートの量としては、特に制限は
ないが、α−トコフェリルレチノエートの肌への効果を
考えると0.0001重量%以上であり、α−トコフェ
リルレチノエートの効果を強く訴求するするためには好
ましくは0.001重量%であり、より好ましくは0.
01重量%以上である。配合上限は皮膚外用剤としての
性質上10重量%以下であり、好ましくは5.0重量%
まで、より好ましくは、2.0重量%までである。
【0007】本発明に用いられる極性油分としては、ペ
ンタエリスリトール脂肪酸エステル、好ましくは炭素数
6〜12のペンタエリスリトール脂肪酸エステル、およ
びトリメチロールプロパン脂肪酸エステル、好ましくは
炭素数6〜12のトリメチロールプロパン脂肪酸エステ
ルからなる群から選ばれる極性油分であり、具体的には
ペンタエリスリト−ル脂肪酸エステルとしてペンタエリ
スリトール−テトラ(2−エチルヘキサン酸)エステ
ル、ペンタエリスリトール−テトラカプリル酸エステル
が用いられ、トリメチルプロパン脂肪酸エステルとして
トリメチロールプロパン−トリ(2−エチルヘキサン
酸)エステル、トリメチロールプロパン−トリカプリン
酸エステルなどが例示される。
【0008】本発明の皮膚外用剤に配合されるペンタエ
リスリト−ル脂肪酸エステルおよび/またはトリメチル
プロパン脂肪酸エステルの配合量は、皮膚外用剤剤型に
より多岐にわたっているので特に限定することはできな
いが、極端に少量の場合、α−トコフェリルレチノエー
トあるいは油溶性抗酸化剤を溶解できなくなり、本発明
の効果を充分に発揮できなくなる。従って皮膚外用剤に
配合されるα−トコフェリルレチノエートまたは、α−
トコフェリルレチノエートおよび油溶性抗酸化剤の量の
和を上回る量であることが望ましく、0.002重量%
以上、好適には0.1重量%以上である。配合の上限は
皮膚外用剤の剤型により多岐にわたり特に限定できない
が、皮膚外用剤全量より本発明に係るα−トコフェリル
レチノエートまたは、α−トコフェリルレチノエートお
よび油溶性抗酸化剤量を減じた量が上限となる。
【0009】本発明の皮膚外用剤に配合される油溶性抗
酸化剤としては、ブチルヒドロキシトルエン、ブチルヒ
ドロキシアニソ−ル、α,β,γ,δ−トコフェロール
類、ノルジヒドログアヤレチン、没食子酸プロピル、ビ
タミンC脂肪酸エステル、ソルビン酸などが例示され
る。
【0010】配合量としては0.001重量%以上であ
り、好ましくは0.005重量%以上である。また発明
の効果をより長期に発揮させるためには0.01重量%
以上が好適である。上限は発明の効果からは特に限定で
きないが、著しく多量の場合には結晶の析出等により皮
膚外用剤としての品質を損ねる場合があるので注意が必
要であり、好ましくは10重量%である。
【0011】本発明の皮膚外用剤には、前述の必須成分
以外に、通常、化粧品や医薬部外品に用いられている他
の成分、例えば保湿剤、界面活性剤、防腐剤、水、アル
コール、増粘剤、その他の油分、薬剤、キレート剤、香
料、色剤、紫外線吸収剤などが必要に応じて、本発明の
効果を損なわない範囲で配合できる。
【0012】
【実施例】次に本発明を実施例によりさらに詳細に説明
するが、本発明はこれにより限定されるものではない。
なお、実施例および比較例中の配合量は全て重量%であ
る。
【0013】実施例1〜3および比較例1、2の製法と
温度試験方法 ペンタエリスリト−ル脂肪酸エステルおよび/またはト
リメチルプロパン脂肪酸エステルを各油分に60℃で完
全溶解したのち、40℃まで冷却する。その後α−トコ
フェリルレチノエ−トを完全溶解し、褐色ガラス製サン
プル管に密封し40℃恒温槽に保管する。
【0014】
【表1】
【0015】α−トコフェリルレチノエ−トの定量方法 逆相系高速液体クロマトグラフィ−によりUV検出器を
用いて定量した。
【0016】実施例1、2及び3では比較例に比べα−
トコフェリルレチノエ−トの安定性が向上しているが、
これは本発明に係わる効果である。
【0017】実施例4、5および比較例3、4の製法と
温度試験方法 ブチルヒドロキシトルエンおよびトコフェロールを各油
分に60℃で完全溶解したのち、40℃まで冷却する。
そののちα−トコフェリルレチノエートを完全溶解し、
褐色ガラス製サンプル管に密封し40℃恒温槽に保管す
る。
【0018】
【表2】
【0019】α−トコフェリルレチノエ−トの定量方法 逆相系高速液体クロマトグラフィーによりUV検出器を
用いて定量した。
【0020】実施例4及び5では比較例に比べα−トコ
フェリルレチノエ−トの安定性が向上しているが、これ
は本発明に係わる効果である。
【0021】実施例6、7および比較例5、6の製法と
温度試験方法 ブチルヒドロキシトルエン、トコフェロールおよび各油
性成分と界面活性剤を70℃で完全溶解したのち、乳化
直前にα−トコフェリルレチノエ−トを完全溶解し油相
とする。グリセリン、プロピレングリコール、カルボキ
シビニルポリマー、苛性カリを精製水に完全溶解し70
℃に加温した水相中に油相を加え、ホモミキサー型乳化
機により乳化する。次いで熱交換器により30℃まで冷
却処理を施し、乳液を得る。乳液は金属コートを施した
ガラス瓶に充填し、密封して40℃恒温槽に保管する。
【0022】
【表3】
【0023】実施例6および7では比較例に比べα−ト
コフェリルレチノエ−トの安定性が向上しているが、こ
れは本発明に係る効果である。
【0024】α−トコフェリルレチノエートの定量方法 逆相系高速液体クロマトグラフィーによりUV検出器を
用いて定量した。
【0025】 実施例8 化粧水 (重量%) ペンタエリスリトールテトラカプリン酸エステル 0.002 δ−トコフェロール 0.001 α−トコフェロール 0.0005 α−トコフェリルレチノエ−ト 0.0001 POE(50)オレイルエーテル 0.7 乳酸 0.1 乳酸ナトリウム 0.9 エタノール 5 グリセリン 1 メチルパラベン 0.2 エデト酸三ナトリウム 0.01 精製水 全体を100とする量
【0026】 実施例9 オイルエッセンス (重量%) ペンタエリスリトールテトラ(2−エチルヘキサン酸)エステル 60 トリメチロールプロパントリカプリン酸エステル 20 スクワラン 10 BHT 1 α−トコフェロール 4 α−トコフェリルレチノエ−ト 5
【0027】 実施例10 クリーム (重量%) 2−エチルヘキサン酸トリグリセリド 10 ペンタエリスリトールテトラ(2−エチルヘキサン酸)エステル 15 BHT 0.05 BHA 0.01 α−トコフェロール 0.01 α−トコフェリルレチノエ−ト 0.3 ワセリン 2 スクワラン 8 ブチルパラベン 0.1 プロピルパラベン 0.1 オレイン酸モノグリセリド 3 ジグリセリンジイソステアレート 2 PEG400ジオレエート 1 グリセリン 10 ジプロピレングリコール 5 精製水 全体を100とする量
【0028】 実施例11 アイリンクルオイル (重量%) ペンタエリスリトールテトラ(2−エチルヘキサン酸)エステル 40 トリメチロールプロパントリカプリン酸エステル 20 2−エチルヘキサン酸トリグリセリド 20 スクワラン 19 α−トコフェリルレチノエ−ト 1
【0029】 実施例12 化粧水 (重量%) ペンタエリスリトールテトラカプリン酸エステル 0.002 δ−トコフェロール 0.001 トコレチナート 0.0001 POE(50)オレイルエーテル 0.7 乳酸 0.1 乳酸ナトリウム 0.9 エタノール 5 グリセリン 1 メチルパラベン 0.2 エデト酸三ナトリウム 0.01 精製水 全体を100とする量
【0030】 実施例13 オイルエッセンス (重量%) ペンタエリスリトールテトラ(2−エチルヘキサン酸)エステル 60 トリメチロールプロパントリカプリン酸エステル 10 スクワラン 10 BHT 1 α−トコフェロール 9 α−トコフェリルレチノエ−ト 10
【0031】実施例8〜13の皮膚外用剤は日常的な使
用においてα−トコフェリルレチノエートの安定性に優
れたものであった。
【0032】
【発明の効果】本発明の皮膚外用剤においては、ペンタ
エリスリトール脂肪酸エステルおよびトリメチロールプ
ロパン脂肪酸エステルからなる群から選ばれる極性油分
の一種または二種以上、を配合することによりα−トコ
フェリルレチノエ−トの安定性を向上させることができ
る。また、好ましくは、α−トコフェリルレチノエート
と共に、ペンタエリスリトール脂肪酸エステル、および
トリメチロールプロパン脂肪酸エステルからなる群から
選ばれる極性油分の一種または二種以上と、ブチルヒド
ロキシトルエン、ブチルヒドロキシアニソール、α,
β,γ,δ−トコフェロール、ノルジヒドログアヤレチ
ン、没食子酸プロピル、ビタミンC脂肪酸エステル、ソ
ルビン酸からなる群から選ばれる油溶性抗酸化剤の一種
または二種以上を配合することによりα−トコフェリル
レチノエートの安定性を著しく向上させることができ
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 A61K 47/22 K

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 α−トコフェリルレチノエートと、ペン
    タエリスリトール脂肪酸エステルおよびトリメチロール
    プロパン脂肪酸エステルからなる群から選ばれる極性油
    分の一種または二種以上を配合することを特徴とする皮
    膚外用剤。
  2. 【請求項2】 油溶性抗酸化剤を配合することを特徴と
    する請求項1記載の皮膚外用剤。
  3. 【請求項3】 油溶性抗酸化剤が、ブチルヒドロキシト
    ルエン、ブチルヒドロキシアニソール、α,β,γ,δ
    −トコフェロール、ノルジヒドログアヤレチン、没食子
    酸プロピル、ビタミンC脂肪酸エステル、ソルビン酸の
    中から選ばれる一種または二種以上である請求項2記載
    の皮膚外用剤。
JP25948294A 1994-09-29 1994-09-29 皮膚外用剤 Withdrawn JPH0899827A (ja)

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Effective date: 20020115