JPH0881013A - 搬送装置の初期学習方法及び初期学習システム - Google Patents
搬送装置の初期学習方法及び初期学習システムInfo
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- JPH0881013A JPH0881013A JP6220663A JP22066394A JPH0881013A JP H0881013 A JPH0881013 A JP H0881013A JP 6220663 A JP6220663 A JP 6220663A JP 22066394 A JP22066394 A JP 22066394A JP H0881013 A JPH0881013 A JP H0881013A
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Landscapes
- Warehouses Or Storage Devices (AREA)
- Control Of Position, Course, Altitude, Or Attitude Of Moving Bodies (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 昇降装置を備えた複数台の搬送装置を有する
搬送システムにおいて、各搬送装置に対して走行学習及
び昇降学習を行うのに要する時間を短縮する。 【構成】 搬送システムは昇降装置を備えた複数台の搬
送装置を所定の走行路に沿って設けられた複数のステー
ション間で運行させる。搬送装置は荷の搬送作業を行う
ための作業走行を行う前に、走行路の原点やステーショ
ン位置等を学習するための走行学習と、各ステーション
における昇降データを記憶する昇降学習とを含む初期学
習を行う。初期学習の際には、先ず各搬送装置を走行路
に沿って走行させることにより各搬送装置に装備された
記憶装置に各ステーションの位置を走行路の原点を基準
としたデータとして記憶させる走行学習を行わせる。次
に各搬送装置の記憶装置に各ステーションにおける昇降
装置の昇降データを記憶するための昇降学習を行わせ
る。
搬送システムにおいて、各搬送装置に対して走行学習及
び昇降学習を行うのに要する時間を短縮する。 【構成】 搬送システムは昇降装置を備えた複数台の搬
送装置を所定の走行路に沿って設けられた複数のステー
ション間で運行させる。搬送装置は荷の搬送作業を行う
ための作業走行を行う前に、走行路の原点やステーショ
ン位置等を学習するための走行学習と、各ステーション
における昇降データを記憶する昇降学習とを含む初期学
習を行う。初期学習の際には、先ず各搬送装置を走行路
に沿って走行させることにより各搬送装置に装備された
記憶装置に各ステーションの位置を走行路の原点を基準
としたデータとして記憶させる走行学習を行わせる。次
に各搬送装置の記憶装置に各ステーションにおける昇降
装置の昇降データを記憶するための昇降学習を行わせ
る。
Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は昇降装置を備えた複数台
の搬送装置を所定の走行路に沿って設けられた複数のス
テーション間で運行させる搬送システムにおける搬送装
置の初期学習方法及び初期学習システムに関するもので
ある。
の搬送装置を所定の走行路に沿って設けられた複数のス
テーション間で運行させる搬送システムにおける搬送装
置の初期学習方法及び初期学習システムに関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来、無人車(搬送装置)を利用した搬
送システム(物流システム)として、無人車の走行路に
沿って複数のステーションを設け、複数台の無人車を介
してステーション間で荷の運搬を行うシステムが実施さ
れている。この種のシステムに使用される無人車とし
て、天井に架設されたレールに沿って移動して、荷を工
場あるいは倉庫内のステーションからステーションへと
搬送する搬送装置が提案され(例えば、特開平6−80
389号公報)、又、実施されている。そして、この種
の搬送装置は荷等の被搬送物を吊下する被搬送物支持手
段を装備するとともに、該被搬送物支持手段をステーシ
ョンにおいて昇降させる昇降装置を備えている。
送システム(物流システム)として、無人車の走行路に
沿って複数のステーションを設け、複数台の無人車を介
してステーション間で荷の運搬を行うシステムが実施さ
れている。この種のシステムに使用される無人車とし
て、天井に架設されたレールに沿って移動して、荷を工
場あるいは倉庫内のステーションからステーションへと
搬送する搬送装置が提案され(例えば、特開平6−80
389号公報)、又、実施されている。そして、この種
の搬送装置は荷等の被搬送物を吊下する被搬送物支持手
段を装備するとともに、該被搬送物支持手段をステーシ
ョンにおいて昇降させる昇降装置を備えている。
【0003】この種の搬送システムにおいて各搬送装置
をステーションと対応する所定位置で停止させる方法と
して、各搬送装置に原点位置から各ステーションまでの
走行量に対応した位置データを記憶させておき、その位
置データに基づいて搬送装置に装備された制御装置が搬
送装置を所定位置で停止させる方法がある。そして、位
置データとして原点位置から所定位置まで搬送装置が移
動する間における、走行輪の回転量に対応するパルス信
号を出力するロータリエンコーダからの出力パルス数を
制御装置に装備された記憶装置に記憶させている。又、
各ステーションにおいて昇降装置を作動させて被搬送物
支持手段を円滑にかつ短時間で昇降させるための昇降デ
ータを前記記憶装置に記憶させている。昇降データとし
て、被搬送物支持手段が原点位置から所定位置まで移動
する間における、昇降装置の駆動用モータの出力軸の回
転量に対応するパルス信号を出力するロータリエンコー
ダからの出力パルス数を使用している。即ち、目標停止
位置近傍までは搬送装置あるいは昇降装置を高速で作動
させ、その後、低速で作動させて所定位置に正確に停止
させる。
をステーションと対応する所定位置で停止させる方法と
して、各搬送装置に原点位置から各ステーションまでの
走行量に対応した位置データを記憶させておき、その位
置データに基づいて搬送装置に装備された制御装置が搬
送装置を所定位置で停止させる方法がある。そして、位
置データとして原点位置から所定位置まで搬送装置が移
動する間における、走行輪の回転量に対応するパルス信
号を出力するロータリエンコーダからの出力パルス数を
制御装置に装備された記憶装置に記憶させている。又、
各ステーションにおいて昇降装置を作動させて被搬送物
支持手段を円滑にかつ短時間で昇降させるための昇降デ
ータを前記記憶装置に記憶させている。昇降データとし
て、被搬送物支持手段が原点位置から所定位置まで移動
する間における、昇降装置の駆動用モータの出力軸の回
転量に対応するパルス信号を出力するロータリエンコー
ダからの出力パルス数を使用している。即ち、目標停止
位置近傍までは搬送装置あるいは昇降装置を高速で作動
させ、その後、低速で作動させて所定位置に正確に停止
させる。
【0004】しかし、各搬送装置に装備されるロータリ
エンコーダ、走行輪の径、及び昇降装置取付け状態を完
全に同一に製作することはできない。従って、各搬送装
置は荷の搬送作業を行うための作業走行を行う前に、走
行路の原点やステーション位置等を学習するための走行
学習と、各ステーションにおける昇降データを記憶する
昇降学習を行う。そして、従来は各ステーションで停止
して昇降学習を行いながら、走行学習を行うようにして
いた。
エンコーダ、走行輪の径、及び昇降装置取付け状態を完
全に同一に製作することはできない。従って、各搬送装
置は荷の搬送作業を行うための作業走行を行う前に、走
行路の原点やステーション位置等を学習するための走行
学習と、各ステーションにおける昇降データを記憶する
昇降学習を行う。そして、従来は各ステーションで停止
して昇降学習を行いながら、走行学習を行うようにして
いた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、各ステーシ
ョンで停止した状態で行われる昇降学習に必要な時間
は、搬送装置がステーションとステーションとの間を移
動するのに必要な時間に比べて長い。従って、複数台の
搬送装置に昇降学習を行わせながら走行学習を行うと、
昇降学習を行っている搬送装置の後続の搬送装置の待ち
時間が長くなり、全体として走行学習及び昇降学習を完
了するまでに長時間かかるという問題がある。
ョンで停止した状態で行われる昇降学習に必要な時間
は、搬送装置がステーションとステーションとの間を移
動するのに必要な時間に比べて長い。従って、複数台の
搬送装置に昇降学習を行わせながら走行学習を行うと、
昇降学習を行っている搬送装置の後続の搬送装置の待ち
時間が長くなり、全体として走行学習及び昇降学習を完
了するまでに長時間かかるという問題がある。
【0006】本発明は前記の問題点に鑑みてなされたも
のであって、その目的は昇降装置を備えた複数台の搬送
装置を所定の走行路に沿って設けられた複数のステーシ
ョン間で運行させる搬送システムにおいて、各搬送装置
に対して走行学習及び昇降学習を行うのに要する時間を
短縮することができる搬送装置の初期学習方法及び初期
学習システムを提供することにある。
のであって、その目的は昇降装置を備えた複数台の搬送
装置を所定の走行路に沿って設けられた複数のステーシ
ョン間で運行させる搬送システムにおいて、各搬送装置
に対して走行学習及び昇降学習を行うのに要する時間を
短縮することができる搬送装置の初期学習方法及び初期
学習システムを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
め請求項1に記載の発明では、昇降装置を備えた複数台
の搬送装置を所定の走行路に沿って設けられた複数のス
テーション間で運行させる搬送システムにおいて、各搬
送装置を走行路に沿って走行させることにより各搬送装
置に装備された記憶装置に各ステーションの位置を走行
路の原点を基準としたデータとして記憶させる走行学習
を行わせた後、各搬送装置の記憶装置に各ステーション
における昇降装置の昇降データを記憶するための昇降学
習を行わせるようにした。
め請求項1に記載の発明では、昇降装置を備えた複数台
の搬送装置を所定の走行路に沿って設けられた複数のス
テーション間で運行させる搬送システムにおいて、各搬
送装置を走行路に沿って走行させることにより各搬送装
置に装備された記憶装置に各ステーションの位置を走行
路の原点を基準としたデータとして記憶させる走行学習
を行わせた後、各搬送装置の記憶装置に各ステーション
における昇降装置の昇降データを記憶するための昇降学
習を行わせるようにした。
【0008】又、請求項2に記載の発明では、前記走行
学習は、各搬送装置を走行路に沿って走行させることに
より走行路の原点を学習するための第1の学習走行を行
った後、ステーション位置を記憶するための第2の学習
走行を行う。
学習は、各搬送装置を走行路に沿って走行させることに
より走行路の原点を学習するための第1の学習走行を行
った後、ステーション位置を記憶するための第2の学習
走行を行う。
【0009】又、請求項3に記載の発明では、請求項1
又は請求項2に記載の発明において、前記搬送システム
は前記走行路が閉ループ状に形成されるとともに、各搬
送装置が走行路を同一方向に周回するように走行する搬
送システムであって、昇降学習時に最初に原点を通過し
た搬送装置は原点から最も遠い位置にあるステーション
において先ず昇降学習を行った後、以下順次昇降学習を
終えたステーションより進行方向側に位置する次のステ
ーションにおいて昇降学習を行うようにし、当該搬送装
置の後続の搬送装置は、前に位置する搬送装置が最初に
昇降学習を行うステーションより進行方向と反対側で1
つ手前のステーションの昇降学習を行った後、以下順次
昇降学習を終えたステーションより進行方向側に位置す
る次のステーションにおいて昇降学習を行うようにし
た。
又は請求項2に記載の発明において、前記搬送システム
は前記走行路が閉ループ状に形成されるとともに、各搬
送装置が走行路を同一方向に周回するように走行する搬
送システムであって、昇降学習時に最初に原点を通過し
た搬送装置は原点から最も遠い位置にあるステーション
において先ず昇降学習を行った後、以下順次昇降学習を
終えたステーションより進行方向側に位置する次のステ
ーションにおいて昇降学習を行うようにし、当該搬送装
置の後続の搬送装置は、前に位置する搬送装置が最初に
昇降学習を行うステーションより進行方向と反対側で1
つ手前のステーションの昇降学習を行った後、以下順次
昇降学習を終えたステーションより進行方向側に位置す
る次のステーションにおいて昇降学習を行うようにし
た。
【0010】又、請求項4に記載の発明では、昇降装置
を備えた複数台の搬送装置を所定の走行路に沿って設け
られた複数のステーション間で運行させる搬送システム
において、各搬送装置に原点位置を検出する原点位置検
出手段と、各ステーション位置を検出するステーション
検出手段と、走行量検出手段と、原点位置から各ステー
ションまでの走行量を各ステーションの位置データとし
て記憶するとともに各ステーションにおける昇降量検出
手段による昇降装置の昇降データを記憶する記憶手段
と、搬送装置の走行及び昇降装置の昇降を制御する制御
手段とを設け、各搬送装置が荷の搬送作業を行う作業走
行に先立って、各搬送装置の制御手段に各搬送装置を走
行路に沿って走行させることにより各搬送装置に装備さ
れた記憶手段に各ステーションの位置を走行路の原点を
基準としたデータとして記憶するための走行学習を行わ
せる指令信号を出力するとともに、前記走行学習終了後
に各搬送装置の記憶手段に各ステーションにおける昇降
装置の昇降データを記憶するための昇降学習を行わせる
指令信号を出力する運行管理装置を設けた搬送装置の初
期学習システム。
を備えた複数台の搬送装置を所定の走行路に沿って設け
られた複数のステーション間で運行させる搬送システム
において、各搬送装置に原点位置を検出する原点位置検
出手段と、各ステーション位置を検出するステーション
検出手段と、走行量検出手段と、原点位置から各ステー
ションまでの走行量を各ステーションの位置データとし
て記憶するとともに各ステーションにおける昇降量検出
手段による昇降装置の昇降データを記憶する記憶手段
と、搬送装置の走行及び昇降装置の昇降を制御する制御
手段とを設け、各搬送装置が荷の搬送作業を行う作業走
行に先立って、各搬送装置の制御手段に各搬送装置を走
行路に沿って走行させることにより各搬送装置に装備さ
れた記憶手段に各ステーションの位置を走行路の原点を
基準としたデータとして記憶するための走行学習を行わ
せる指令信号を出力するとともに、前記走行学習終了後
に各搬送装置の記憶手段に各ステーションにおける昇降
装置の昇降データを記憶するための昇降学習を行わせる
指令信号を出力する運行管理装置を設けた搬送装置の初
期学習システム。
【0011】
【作用】請求項1に記載の発明では、昇降装置を備えた
複数台の搬送装置が所定の走行路に沿って設けられた複
数のステーション間で運行される。ステーション位置を
走行路の原点を基準としたデータとして搬送装置の記憶
装置に記憶する走行学習と、各ステーションにおける昇
降装置の昇降データを記憶装置に記憶する昇降学習とが
行われる。各搬送装置は先ず走行路に沿って走行して走
行学習を行う。全搬送装置の走行学習が終了した後、各
搬送装置は再び走行路に沿って走行するとともに、各ス
テーションで停止して昇降学習を行う。即ち、学習に要
する時間が異なる走行学習及び昇降学習がそれぞれ別に
行われ、従来のように走行学習中の搬送装置が昇降学習
中の他の搬送装置の学習を待つことによる待ち時間の増
加がなくなる。
複数台の搬送装置が所定の走行路に沿って設けられた複
数のステーション間で運行される。ステーション位置を
走行路の原点を基準としたデータとして搬送装置の記憶
装置に記憶する走行学習と、各ステーションにおける昇
降装置の昇降データを記憶装置に記憶する昇降学習とが
行われる。各搬送装置は先ず走行路に沿って走行して走
行学習を行う。全搬送装置の走行学習が終了した後、各
搬送装置は再び走行路に沿って走行するとともに、各ス
テーションで停止して昇降学習を行う。即ち、学習に要
する時間が異なる走行学習及び昇降学習がそれぞれ別に
行われ、従来のように走行学習中の搬送装置が昇降学習
中の他の搬送装置の学習を待つことによる待ち時間の増
加がなくなる。
【0012】請求項2に記載の発明では、前記走行学習
は、先ず各搬送装置が走行路に沿って走行して走行路の
原点を学習するための第1の学習走行が行われる。次に
各ステーションの位置を記憶するための第2の学習走行
が行われる。
は、先ず各搬送装置が走行路に沿って走行して走行路の
原点を学習するための第1の学習走行が行われる。次に
各ステーションの位置を記憶するための第2の学習走行
が行われる。
【0013】又、請求項3に記載の発明では、走行路が
閉ループ状に形成され、各搬送装置が走行路を同一方向
に周回するように走行する。そして、昇降学習時に最初
に原点を通過した搬送装置は原点から最も遠い位置にあ
るステーションにおいて先ず昇降学習を行う。その後、
該搬送装置は昇降学習を終えたステーションより進行方
向側に位置する次のステーションにおいて順次昇降学習
を行って、全ステーションにおける昇降学習を完了す
る。当該搬送装置の後続の搬送装置は、前に位置する搬
送装置が最初に昇降学習を行うステーションより進行方
向と反対側で1つ手前のステーションにおいて先ず昇降
学習を行う。その後、順次昇降学習を終えたステーショ
ンより進行方向側に位置する次のステーションにおいて
昇降学習を行って、全ステーションにおける昇降学習を
完了する。
閉ループ状に形成され、各搬送装置が走行路を同一方向
に周回するように走行する。そして、昇降学習時に最初
に原点を通過した搬送装置は原点から最も遠い位置にあ
るステーションにおいて先ず昇降学習を行う。その後、
該搬送装置は昇降学習を終えたステーションより進行方
向側に位置する次のステーションにおいて順次昇降学習
を行って、全ステーションにおける昇降学習を完了す
る。当該搬送装置の後続の搬送装置は、前に位置する搬
送装置が最初に昇降学習を行うステーションより進行方
向と反対側で1つ手前のステーションにおいて先ず昇降
学習を行う。その後、順次昇降学習を終えたステーショ
ンより進行方向側に位置する次のステーションにおいて
昇降学習を行って、全ステーションにおける昇降学習を
完了する。
【0014】又、請求項4に記載の発明では、各搬送装
置に装備された制御手段が搬送装置の走行及び昇降装置
の昇降を制御する。原点位置検出手段により走行路の原
点位置が検出され、ステーション検出手段により各ステ
ーション位置が検出される。そして、走行量検出手段に
より原点位置から各ステーションまでの走行量が検出さ
れ、その値が各ステーションの位置データとして記憶手
段に記憶される。又、昇降量検出手段により各ステーシ
ョンにおける昇降装置の昇降データが記憶手段に記憶さ
れる。各搬送装置は運行管理装置からの指令信号に基づ
いて走行学習及び昇降学習を行う。運行管理装置は各搬
送装置の制御手段に対して先ず走行学習の指令信号を出
力し、各搬送装置の走行学習終了後に昇降学習の指令信
号を出力する。
置に装備された制御手段が搬送装置の走行及び昇降装置
の昇降を制御する。原点位置検出手段により走行路の原
点位置が検出され、ステーション検出手段により各ステ
ーション位置が検出される。そして、走行量検出手段に
より原点位置から各ステーションまでの走行量が検出さ
れ、その値が各ステーションの位置データとして記憶手
段に記憶される。又、昇降量検出手段により各ステーシ
ョンにおける昇降装置の昇降データが記憶手段に記憶さ
れる。各搬送装置は運行管理装置からの指令信号に基づ
いて走行学習及び昇降学習を行う。運行管理装置は各搬
送装置の制御手段に対して先ず走行学習の指令信号を出
力し、各搬送装置の走行学習終了後に昇降学習の指令信
号を出力する。
【0015】
【実施例】以下、本発明を具体化した一実施例を図1〜
図5に従って説明する。図3に示すよう搬送システム1
の走行路2は天井に架設される走行レール3により閉ル
ープ状に形成され、走行レール3上を複数台(この実施
例では3台)の搬送装置4A〜4Cが同一方向(矢印A
方向)に周回走行するようになっている。走行レール3
に沿って複数(この実施例では3個)のステーションST
1 〜ST3 が設けられている。各ステーションST1 〜ST3
にはコンベア(図示せず)が設けられ、搬送装置4A〜
4Cは各ステーションST1 〜ST3 にて荷の受渡し作業を
行うようになっている。
図5に従って説明する。図3に示すよう搬送システム1
の走行路2は天井に架設される走行レール3により閉ル
ープ状に形成され、走行レール3上を複数台(この実施
例では3台)の搬送装置4A〜4Cが同一方向(矢印A
方向)に周回走行するようになっている。走行レール3
に沿って複数(この実施例では3個)のステーションST
1 〜ST3 が設けられている。各ステーションST1 〜ST3
にはコンベア(図示せず)が設けられ、搬送装置4A〜
4Cは各ステーションST1 〜ST3 にて荷の受渡し作業を
行うようになっている。
【0016】走行レール3には電源供給用及び通信用の
トロリー線が配設され、図5に示すように、搬送装置4
A〜4Cはトロリー線L1から電力の供給を受けて動力
源として使用するとともに、通信用のトロリー線L2を
介して運行管理装置5と通信可能になっている。又、各
搬送装置4A〜4Cは通信用のトロリー線L2を介して
相互に通信可能になっている。図3に示すように、走行
レール3には走行路2の原点(走行原点)を示す原点用
被検知部D0 が設けられるとともに、各ステーションST
1 〜ST3 と対応する位置に被検知部D1 〜D3 が設けら
れている。各被検知部として例えば投光装置が使用され
ている。
トロリー線が配設され、図5に示すように、搬送装置4
A〜4Cはトロリー線L1から電力の供給を受けて動力
源として使用するとともに、通信用のトロリー線L2を
介して運行管理装置5と通信可能になっている。又、各
搬送装置4A〜4Cは通信用のトロリー線L2を介して
相互に通信可能になっている。図3に示すように、走行
レール3には走行路2の原点(走行原点)を示す原点用
被検知部D0 が設けられるとともに、各ステーションST
1 〜ST3 と対応する位置に被検知部D1 〜D3 が設けら
れている。各被検知部として例えば投光装置が使用され
ている。
【0017】図4に示すように、搬送装置4A〜4Cは
レール3上を転動する走行輪としての駆動輪6a及び従
動輪6bと、レール3の側面を挟持するガイド輪7とを
備え、駆動輪6aは走行用モータ8により駆動される。
搬送装置4A〜4Cはベルト9を介して吊下された昇降
台10を昇降用モータ11により昇降させる昇降装置1
2を備えている。
レール3上を転動する走行輪としての駆動輪6a及び従
動輪6bと、レール3の側面を挟持するガイド輪7とを
備え、駆動輪6aは走行用モータ8により駆動される。
搬送装置4A〜4Cはベルト9を介して吊下された昇降
台10を昇降用モータ11により昇降させる昇降装置1
2を備えている。
【0018】図5に示すように、各搬送装置4A〜4C
には制御手段としてのコントローラ13が設けられてい
る。コントローラ13はインバータ14を介して前記両
モータ8,11に接続され、インバータ14を介して各
モータ8,11を制御する。コントローラ13には原点
位置検出手段としての原点検出用センサ15と、ステー
ション検出手段としてのステーション検出用センサ16
a〜16cとが接続されている。各センサ15,16a
〜16cには光センサが使用されている。原点検出用セ
ンサ15は原点用被検知部D0 を検出すると原点検出信
号を出力し、各センサ16a〜16cは被検知部D1 〜
D3 を検出するとそれぞれステーション検出信号を出力
する。又、コントローラ13には昇降原点検出手段とし
ての昇降原点検出用センサ17と、下降位置検出用セン
サ18とが接続されている。そして、昇降原点検出用セ
ンサ17は昇降台10が最上昇位置(昇降原点)に位置
するときに昇降原点検出信号を出力し、下降位置検出用
センサ18は昇降台10が下降位置に位置するときに当
該ステーションに設けられた被検知部(図示せず)を検
出して下降位置検出信号を出力するようになっている。
には制御手段としてのコントローラ13が設けられてい
る。コントローラ13はインバータ14を介して前記両
モータ8,11に接続され、インバータ14を介して各
モータ8,11を制御する。コントローラ13には原点
位置検出手段としての原点検出用センサ15と、ステー
ション検出手段としてのステーション検出用センサ16
a〜16cとが接続されている。各センサ15,16a
〜16cには光センサが使用されている。原点検出用セ
ンサ15は原点用被検知部D0 を検出すると原点検出信
号を出力し、各センサ16a〜16cは被検知部D1 〜
D3 を検出するとそれぞれステーション検出信号を出力
する。又、コントローラ13には昇降原点検出手段とし
ての昇降原点検出用センサ17と、下降位置検出用セン
サ18とが接続されている。そして、昇降原点検出用セ
ンサ17は昇降台10が最上昇位置(昇降原点)に位置
するときに昇降原点検出信号を出力し、下降位置検出用
センサ18は昇降台10が下降位置に位置するときに当
該ステーションに設けられた被検知部(図示せず)を検
出して下降位置検出信号を出力するようになっている。
【0019】コントローラ13には走行量検出手段とし
てのロータリエンコーダ(以下、走行用エンコーダとい
う)19と、昇降量検出手段としてのロータリエンコー
ダ(以下、昇降用エンコーダという)20とが接続され
ている。走行用エンコーダ19は各搬送装置4A〜4C
に装備された計測輪(図示せず)の回転量に対応するパ
ルス信号を出力するようになっており、計測輪は搬送装
置4A〜4Cの移動に伴って走行レール3の側面を転動
する。昇降用エンコーダ20は昇降装置12のベルト9
の走行量に対応して回転する部分の回転量に対応するパ
ルス信号を出力するようになっており、例えば昇降用モ
ータ11の出力軸に接続されている。
てのロータリエンコーダ(以下、走行用エンコーダとい
う)19と、昇降量検出手段としてのロータリエンコー
ダ(以下、昇降用エンコーダという)20とが接続され
ている。走行用エンコーダ19は各搬送装置4A〜4C
に装備された計測輪(図示せず)の回転量に対応するパ
ルス信号を出力するようになっており、計測輪は搬送装
置4A〜4Cの移動に伴って走行レール3の側面を転動
する。昇降用エンコーダ20は昇降装置12のベルト9
の走行量に対応して回転する部分の回転量に対応するパ
ルス信号を出力するようになっており、例えば昇降用モ
ータ11の出力軸に接続されている。
【0020】コントローラ13にはバックアップ用の電
池(図示せず)を備えたRAM(読み出し及び書換え可
能なメモリ)からなる記憶手段としての不揮発性メモリ
21が設けられている。又、コントローラ13には走行
用エンコーダ19の出力パルス数をカウントする第1の
カウンタ22と、昇降用エンコーダ20の出力パルス数
をカウントする第2のカウンタ23とが設けられてい
る。この不揮発性メモリ21には、走行用エンコーダ1
9より出力された原点から各ステーションST1〜ST3ま
でのパルス数(ステーション位置)、走行路一周分のパ
ルス数(走行路全長)等の走行データが記憶される。こ
れらの走行データは荷の搬送作業を行う搬送装置4A〜
4Cの作業走行に先立って行われる走行学習時に記憶さ
れる。又、不揮発性メモリ21には各ステーションST1
〜ST3 において、昇降用エンコーダ20より出力された
昇降台10の最上昇位置(昇降原点)から下降位置まで
のパルス数である昇降データが各ステーションST1〜ST
3毎に記憶される。これらの昇降データは前記走行学習
の次に行われる昇降学習時に記憶される。
池(図示せず)を備えたRAM(読み出し及び書換え可
能なメモリ)からなる記憶手段としての不揮発性メモリ
21が設けられている。又、コントローラ13には走行
用エンコーダ19の出力パルス数をカウントする第1の
カウンタ22と、昇降用エンコーダ20の出力パルス数
をカウントする第2のカウンタ23とが設けられてい
る。この不揮発性メモリ21には、走行用エンコーダ1
9より出力された原点から各ステーションST1〜ST3ま
でのパルス数(ステーション位置)、走行路一周分のパ
ルス数(走行路全長)等の走行データが記憶される。こ
れらの走行データは荷の搬送作業を行う搬送装置4A〜
4Cの作業走行に先立って行われる走行学習時に記憶さ
れる。又、不揮発性メモリ21には各ステーションST1
〜ST3 において、昇降用エンコーダ20より出力された
昇降台10の最上昇位置(昇降原点)から下降位置まで
のパルス数である昇降データが各ステーションST1〜ST
3毎に記憶される。これらの昇降データは前記走行学習
の次に行われる昇降学習時に記憶される。
【0021】コントローラ13は原点検出信号及び走行
用エンコーダ19のパルス信号に基づいて搬送装置4A
〜4Cの位置を判断する。即ち、コントローラ13は走
行原点を基準に走行用エンコーダ19からのパルス信号
のパルス数を順次カウントすることにより、走行原点か
らの搬送装置4A〜4Cの走行位置を演算する。この走
行位置は通信トロリー線L2を介して各搬送装置4A〜
4Cに送信され、コントローラ13は各搬送装置4A〜
4Cの走行位置を認識する。そして、コントローラ13
は相互の離間距離を所定量以上に保持するように、走行
用モータ11を制御する。コントローラ13は昇降原点
を基準に昇降用エンコーダ20からのパルス信号を順次
カウントすることにより、昇降原点からの昇降台10の
位置を演算する。
用エンコーダ19のパルス信号に基づいて搬送装置4A
〜4Cの位置を判断する。即ち、コントローラ13は走
行原点を基準に走行用エンコーダ19からのパルス信号
のパルス数を順次カウントすることにより、走行原点か
らの搬送装置4A〜4Cの走行位置を演算する。この走
行位置は通信トロリー線L2を介して各搬送装置4A〜
4Cに送信され、コントローラ13は各搬送装置4A〜
4Cの走行位置を認識する。そして、コントローラ13
は相互の離間距離を所定量以上に保持するように、走行
用モータ11を制御する。コントローラ13は昇降原点
を基準に昇降用エンコーダ20からのパルス信号を順次
カウントすることにより、昇降原点からの昇降台10の
位置を演算する。
【0022】マイクロコンピュータを備えた運行管理装
置5は各搬送装置4A〜4Cが各ステーションST1 〜ST
3 間で荷を搬送する作業走行を行う場合に、各搬送装置
4A〜4Cのコントローラ13に対して行先、作業内容
等の指令を行う。又、運行管理装置5には各搬送装置4
A〜4Cが走行学習及び昇降学習を完了しているか否か
の別を記憶する記憶装置としてのメモリ5aが設けられ
ている。運行管理装置5は各搬送装置4A〜4Cの作業
走行に先立って、各搬送装置4A〜4Cが両学習を完了
しているか否かを判断する。そして、各搬送装置4A〜
4Cが両学習を完了していないときは、運行管理装置5
は各搬送装置4A〜4Cのコントローラ13に走行学習
を行わせる走行学習指令信号を出力するとともに、前記
走行学習終了後に昇降学習を行わせる昇降学習指令信号
を出力する。
置5は各搬送装置4A〜4Cが各ステーションST1 〜ST
3 間で荷を搬送する作業走行を行う場合に、各搬送装置
4A〜4Cのコントローラ13に対して行先、作業内容
等の指令を行う。又、運行管理装置5には各搬送装置4
A〜4Cが走行学習及び昇降学習を完了しているか否か
の別を記憶する記憶装置としてのメモリ5aが設けられ
ている。運行管理装置5は各搬送装置4A〜4Cの作業
走行に先立って、各搬送装置4A〜4Cが両学習を完了
しているか否かを判断する。そして、各搬送装置4A〜
4Cが両学習を完了していないときは、運行管理装置5
は各搬送装置4A〜4Cのコントローラ13に走行学習
を行わせる走行学習指令信号を出力するとともに、前記
走行学習終了後に昇降学習を行わせる昇降学習指令信号
を出力する。
【0023】走行学習は第1の学習走行、第2の学習走
行及び第3の学習走行の3段階に分かれている。第1の
学習走行は原点用被検知部D0 、即ち、走行原点を検出
するための走行である。そして、走行原点を検出した時
点で第1の学習走行は終了し、第2の学習走行に移行す
る。第2の学習走行は各ステーションST1 〜ST3 の位置
及び走行路2の全長を走行用エンコーダ19の出力パル
ス数として不揮発性メモリ21に記憶するための走行で
ある。この第2の学習走行は搬送装置4A〜4Cが走行
路2を一周して再度原点用被検知部D0 を検出した時点
で終了し、第3の学習走行に移行する。第3の学習走行
は搬送装置4A〜4Cのブレーキ(図示せず)の停止距
離を走行用エンコーダ19の出力パルス数として不揮発
性メモリ21に記憶するための走行である。第3の学習
走行は第2の学習走行終了後、走行路2を一周して再度
原点用被検知部D0 を検出することによって終了する。
行及び第3の学習走行の3段階に分かれている。第1の
学習走行は原点用被検知部D0 、即ち、走行原点を検出
するための走行である。そして、走行原点を検出した時
点で第1の学習走行は終了し、第2の学習走行に移行す
る。第2の学習走行は各ステーションST1 〜ST3 の位置
及び走行路2の全長を走行用エンコーダ19の出力パル
ス数として不揮発性メモリ21に記憶するための走行で
ある。この第2の学習走行は搬送装置4A〜4Cが走行
路2を一周して再度原点用被検知部D0 を検出した時点
で終了し、第3の学習走行に移行する。第3の学習走行
は搬送装置4A〜4Cのブレーキ(図示せず)の停止距
離を走行用エンコーダ19の出力パルス数として不揮発
性メモリ21に記憶するための走行である。第3の学習
走行は第2の学習走行終了後、走行路2を一周して再度
原点用被検知部D0 を検出することによって終了する。
【0024】昇降学習は各ステーションステーションST
1 〜ST3 の昇降原点から下降位置まで昇降台10が下降
する間に昇降用エンコーダ20から出力されるパルス数
を不揮発性メモリ21に記憶させる作業である。
1 〜ST3 の昇降原点から下降位置まで昇降台10が下降
する間に昇降用エンコーダ20から出力されるパルス数
を不揮発性メモリ21に記憶させる作業である。
【0025】次に、前記のように構成された搬送システ
ム1の作用について説明する。運行管理装置5からの指
令に基づいて各コントローラ13がインバータ14を介
して両モータ8,11を駆動制御する。そして、各搬送
装置4A〜4Cは走行用レール3上を走行し、各ステー
ションST1 〜ST3 間で荷の搬送を行う。搬送システム1
が組立られた後、各搬送装置4A〜4Cが各ステーショ
ンST1 〜ST3 間で荷の搬送を行う作業走行を行う前に、
作業走行に必要な走行データ及び昇降データを不揮発性
メモリ21に記憶するための初期学習、即ち走行学習及
び昇降学習が行われる。
ム1の作用について説明する。運行管理装置5からの指
令に基づいて各コントローラ13がインバータ14を介
して両モータ8,11を駆動制御する。そして、各搬送
装置4A〜4Cは走行用レール3上を走行し、各ステー
ションST1 〜ST3 間で荷の搬送を行う。搬送システム1
が組立られた後、各搬送装置4A〜4Cが各ステーショ
ンST1 〜ST3 間で荷の搬送を行う作業走行を行う前に、
作業走行に必要な走行データ及び昇降データを不揮発性
メモリ21に記憶するための初期学習、即ち走行学習及
び昇降学習が行われる。
【0026】走行学習及び昇降学習の順序及び作用を図
1及び図2のフローチャートに従って説明する。図1は
運行管理装置5の作用を示し、図2はコントローラ13
の作用を示すフローチャートである。なお、各搬送装置
4A〜4Cは図3に示すように、搬送装置4Aの進行方
向前側に原点用被検知部D0 が位置し、4A、4B、4
Cの順に並んだ状態で停止しているものとする。
1及び図2のフローチャートに従って説明する。図1は
運行管理装置5の作用を示し、図2はコントローラ13
の作用を示すフローチャートである。なお、各搬送装置
4A〜4Cは図3に示すように、搬送装置4Aの進行方
向前側に原点用被検知部D0 が位置し、4A、4B、4
Cの順に並んだ状態で停止しているものとする。
【0027】電源投入後、図1に示すように、運行管理
装置5はステップS1において各搬送装置4A〜4Cが
走行学習及び昇降学習の両者を完了しているか否かを判
断し、完了していなければステップS2に進んで走行学
習のみ完了しているか否かを判断する。ステップS2,
S3が初期学習状況判断工程を構成する。そして、走行
学習も完了していない場合はステップS3に進んで各搬
送装置4A〜4Cに走行学習指令信号を出力する。次に
運行管理装置5はステップS4で各搬送装置4A〜4C
の走行学習が完了したか否かを判断する(走行学習状況
判断工程)。搬送装置4A〜4Cの走行学習が完了する
と、ステップS5で走行学習指令信号の出力を中止し、
ステップS6で各搬送装置4A〜4Cに昇降学習指令信
号を出力する。次に運行管理装置5はステップS7で搬
送装置4A〜4Cの昇降学習が完了したか否かを判断し
(昇降学習状況判断工程)、各搬送装置4A〜4Cの昇
降学習が完了するとステップS8で昇降学習指令信号の
出力を中止して学習指令処理を終了する。
装置5はステップS1において各搬送装置4A〜4Cが
走行学習及び昇降学習の両者を完了しているか否かを判
断し、完了していなければステップS2に進んで走行学
習のみ完了しているか否かを判断する。ステップS2,
S3が初期学習状況判断工程を構成する。そして、走行
学習も完了していない場合はステップS3に進んで各搬
送装置4A〜4Cに走行学習指令信号を出力する。次に
運行管理装置5はステップS4で各搬送装置4A〜4C
の走行学習が完了したか否かを判断する(走行学習状況
判断工程)。搬送装置4A〜4Cの走行学習が完了する
と、ステップS5で走行学習指令信号の出力を中止し、
ステップS6で各搬送装置4A〜4Cに昇降学習指令信
号を出力する。次に運行管理装置5はステップS7で搬
送装置4A〜4Cの昇降学習が完了したか否かを判断し
(昇降学習状況判断工程)、各搬送装置4A〜4Cの昇
降学習が完了するとステップS8で昇降学習指令信号の
出力を中止して学習指令処理を終了する。
【0028】又、ステップS1で走行学習及び昇降学習
の両者が完了している場合は、学習指令処理を終了す
る。搬送システム1が組立られた後、1度初期学習が完
了した後に搬送システム1の電源が投入された場合は、
この流れとなる。又、ステップS2で走行学習のみが完
了している場合は、ステップS2からステップS6へと
進み、前記と同様にステップS6以降の動作がなされ
る。搬送システム1が組立られた後、初期学習の際に何
らかの原因で走行学習が完了した時点で学習動作が中断
された場合は、この流れとなる。
の両者が完了している場合は、学習指令処理を終了す
る。搬送システム1が組立られた後、1度初期学習が完
了した後に搬送システム1の電源が投入された場合は、
この流れとなる。又、ステップS2で走行学習のみが完
了している場合は、ステップS2からステップS6へと
進み、前記と同様にステップS6以降の動作がなされ
る。搬送システム1が組立られた後、初期学習の際に何
らかの原因で走行学習が完了した時点で学習動作が中断
された場合は、この流れとなる。
【0029】図2に示すように、各コントローラ13は
走行学習指令信号を入力すると、ステップS11におい
てインバータ14に走行用モータ8を所定の低速で駆動
するための指令信号を出力する。その結果、各搬送装置
4A〜4Cは走行原点の位置を確認するため、低速で走
行する第1の学習走行を開始する。この第1の学習走行
では、走行原点を検出する前の走行であるため、コント
ローラ13は走行原点を認識しておらず、自らの位置や
走行路2上を走行する他の搬送装置の位置を認識できな
い。
走行学習指令信号を入力すると、ステップS11におい
てインバータ14に走行用モータ8を所定の低速で駆動
するための指令信号を出力する。その結果、各搬送装置
4A〜4Cは走行原点の位置を確認するため、低速で走
行する第1の学習走行を開始する。この第1の学習走行
では、走行原点を検出する前の走行であるため、コント
ローラ13は走行原点を認識しておらず、自らの位置や
走行路2上を走行する他の搬送装置の位置を認識できな
い。
【0030】そして、コントローラ13はステップS1
2で原点検出用センサ15から原点検出信号が出力され
たか否かの判断を行い、原点検出信号を入力すると走行
原点を検出したとして、ステップS13に進んで第1の
学習走行を終了し、第2の学習走行を開始する。即ち、
ステップS11,S12が第1の学習走行工程を構成す
る。第2の学習走行を開始すると同時に走行原点を基準
とした走行用エンコーダ19の出力パルス数のカウント
が開始される。すなわち、コントローラ13は原点検出
信号を入力した時点で第1のカウンタ22をリセットす
る。次にコントローラ13はステップS14でセンサ1
6aから被検知部D1 の検出信号が出力されたか否かを
判断する。そして、イエスであれば、コントローラ13
はステップS15でその時の第1のカウンタ22のカウ
ント値を走行原点からステーションST1 までの位置デー
タとして不揮発性メモリ21に記憶する。次にコントロ
ーラ13はステップS16でセンサ16bから被検知部
D2 の検出信号が出力されると、ステップS17でその
時の第1のカウンタ22のカウント値を走行原点からス
テーションST2 までの位置データとして不揮発性メモリ
21に記憶する。又、同様にしてコントローラ13はス
テップS18でセンサ16cから被検知部D 3 の検出信
号が出力されると、ステップS19でその時の第1のカ
ウンタ22のカウント値を走行原点からステーションST
3 までの位置データとして不揮発性メモリ21に記憶す
る。
2で原点検出用センサ15から原点検出信号が出力され
たか否かの判断を行い、原点検出信号を入力すると走行
原点を検出したとして、ステップS13に進んで第1の
学習走行を終了し、第2の学習走行を開始する。即ち、
ステップS11,S12が第1の学習走行工程を構成す
る。第2の学習走行を開始すると同時に走行原点を基準
とした走行用エンコーダ19の出力パルス数のカウント
が開始される。すなわち、コントローラ13は原点検出
信号を入力した時点で第1のカウンタ22をリセットす
る。次にコントローラ13はステップS14でセンサ1
6aから被検知部D1 の検出信号が出力されたか否かを
判断する。そして、イエスであれば、コントローラ13
はステップS15でその時の第1のカウンタ22のカウ
ント値を走行原点からステーションST1 までの位置デー
タとして不揮発性メモリ21に記憶する。次にコントロ
ーラ13はステップS16でセンサ16bから被検知部
D2 の検出信号が出力されると、ステップS17でその
時の第1のカウンタ22のカウント値を走行原点からス
テーションST2 までの位置データとして不揮発性メモリ
21に記憶する。又、同様にしてコントローラ13はス
テップS18でセンサ16cから被検知部D 3 の検出信
号が出力されると、ステップS19でその時の第1のカ
ウンタ22のカウント値を走行原点からステーションST
3 までの位置データとして不揮発性メモリ21に記憶す
る。
【0031】なお、第1の学習が終了した後は、各コン
トローラ13は各搬送装置4A〜4Cの現在位置を表す
第1のカウンタ22のカウント数を位置データとして、
通信用のトロリー線L2へ出力する。そして、各コント
ローラ13は他の搬送装置の位置をその位置データに基
づいて認識し、所定距離以内に近づかないように走行用
モータ8を制御する。
トローラ13は各搬送装置4A〜4Cの現在位置を表す
第1のカウンタ22のカウント数を位置データとして、
通信用のトロリー線L2へ出力する。そして、各コント
ローラ13は他の搬送装置の位置をその位置データに基
づいて認識し、所定距離以内に近づかないように走行用
モータ8を制御する。
【0032】次にコントローラ13はステップS20で
原点検出用センサ15から原点用被検知部D0 の検出信
号が出力されたか否かの判断を行う。そして、イエスで
あればコントローラ13は当該搬送装置4A〜4Cの第
2の学習走行が完了したと判断して、ステップS21に
進んで第3の学習走行を開始する。即ち、その時の第1
のカウンタ22のカウント値を走行路2の全長として不
揮発性メモリ21に記憶するとともに、第1のカウンタ
22をリセットする。ステップS13〜ステップS20
が第2の学習走行工程を構成する。
原点検出用センサ15から原点用被検知部D0 の検出信
号が出力されたか否かの判断を行う。そして、イエスで
あればコントローラ13は当該搬送装置4A〜4Cの第
2の学習走行が完了したと判断して、ステップS21に
進んで第3の学習走行を開始する。即ち、その時の第1
のカウンタ22のカウント値を走行路2の全長として不
揮発性メモリ21に記憶するとともに、第1のカウンタ
22をリセットする。ステップS13〜ステップS20
が第2の学習走行工程を構成する。
【0033】コントローラ13は第3の学習走行を行う
場合は、インバータ14に搬送装置4A〜4Cを最高速
度で走行させる高速走行指令信号を出力する。そして、
搬送装置4A〜4Cが最高速に達するとともに所定位置
を通過したか否かを判断する(ステップS22)。イエ
スであれば、コントローラ13はステップS23で停止
指令を出力するとともに、ステップS24で停止指令出
力時から停止までの走行用エンコーダ19からの出力パ
ルス数を不揮発性メモリ21に記憶する。この停止動作
はスリップが生じない状態で行われる。
場合は、インバータ14に搬送装置4A〜4Cを最高速
度で走行させる高速走行指令信号を出力する。そして、
搬送装置4A〜4Cが最高速に達するとともに所定位置
を通過したか否かを判断する(ステップS22)。イエ
スであれば、コントローラ13はステップS23で停止
指令を出力するとともに、ステップS24で停止指令出
力時から停止までの走行用エンコーダ19からの出力パ
ルス数を不揮発性メモリ21に記憶する。この停止動作
はスリップが生じない状態で行われる。
【0034】次にコントローラ13はステップS25で
原点検出用センサ15から原点用被検知部D0 の検出信
号が出力されたか否かの判断を行う。そして、イエスで
あれば、コントローラ13はステップS26に進んで第
1のカウンタ22をリセットするとともに、運行管理装
置5に走行学習完了信号を出力する。ステップS21〜
ステップS25が第3の学習走行工程を構成する。そし
て、コントローラ13はステップS27(昇降学習指令
確認工程)で運行管理装置5からの昇降学習指令信号の
入力を確認すると、ステップS28(昇降学習工程)に
進んで昇降学習を行い、昇降学習完了後、運行管理装置
5に昇降学習完了信号を出力して学習動作を終了する。
原点検出用センサ15から原点用被検知部D0 の検出信
号が出力されたか否かの判断を行う。そして、イエスで
あれば、コントローラ13はステップS26に進んで第
1のカウンタ22をリセットするとともに、運行管理装
置5に走行学習完了信号を出力する。ステップS21〜
ステップS25が第3の学習走行工程を構成する。そし
て、コントローラ13はステップS27(昇降学習指令
確認工程)で運行管理装置5からの昇降学習指令信号の
入力を確認すると、ステップS28(昇降学習工程)に
進んで昇降学習を行い、昇降学習完了後、運行管理装置
5に昇降学習完了信号を出力して学習動作を終了する。
【0035】昇降学習の際、各搬送装置4A〜4C毎に
ステーションST1 〜ST3 での停止順序が異なる。搬送装
置4Aは先ずステーションST3 で、次にステーションST
1 で、最後にステーションST2 でそれぞれ停止する。
又、搬送装置4Bは先ずステーションST2 で、次にステ
ーションST3 で、最後にステーションST1 でそれぞれ停
止し、搬送装置4Cは先ずステーションST1 で、次にス
テーションST2 で、最後にステーションST3 でそれぞれ
停止する。即ち、昇降学習時に最初に走行原点を通過し
た搬送装置4Aは走行原点から最も遠い位置にあるステ
ーションST3 において先ず昇降学習を行った後、以下順
次昇降学習を終えたステーションより進行方向側に位置
する次のステーションにおいて昇降学習を行う。又、後
続の搬送装置4B,4Cは、前に位置する搬送装置4
A,4Bが最初に昇降学習を行うステーションより進行
方向と反対側で1つ手前のステーションで先ず昇降学習
を行う。その後、順次昇降学習を終えたステーションよ
り進行方向側に位置する次のステーションにおいて昇降
学習を行う。
ステーションST1 〜ST3 での停止順序が異なる。搬送装
置4Aは先ずステーションST3 で、次にステーションST
1 で、最後にステーションST2 でそれぞれ停止する。
又、搬送装置4Bは先ずステーションST2 で、次にステ
ーションST3 で、最後にステーションST1 でそれぞれ停
止し、搬送装置4Cは先ずステーションST1 で、次にス
テーションST2 で、最後にステーションST3 でそれぞれ
停止する。即ち、昇降学習時に最初に走行原点を通過し
た搬送装置4Aは走行原点から最も遠い位置にあるステ
ーションST3 において先ず昇降学習を行った後、以下順
次昇降学習を終えたステーションより進行方向側に位置
する次のステーションにおいて昇降学習を行う。又、後
続の搬送装置4B,4Cは、前に位置する搬送装置4
A,4Bが最初に昇降学習を行うステーションより進行
方向と反対側で1つ手前のステーションで先ず昇降学習
を行う。その後、順次昇降学習を終えたステーションよ
り進行方向側に位置する次のステーションにおいて昇降
学習を行う。
【0036】コントローラ13は各搬送装置4A〜4C
をステーションST1 〜ST3 と対応する位置で停止させ
る。そして、その状態で昇降装置12を作動させて、昇
降台10が昇降原点から下降位置に到達した時点での第
2のカウンタ23のカウント値を昇降データとして不揮
発性メモリ21に記憶させる。第2のカウンタ23はア
ップダウンカウンタで構成され、昇降原点においてカウ
ント値が0となるように設定されているので、第2のカ
ウンタ23のカウント値が昇降原点から昇降台10の現
在位置まで移動する間に昇降用エンコーダ20から出力
されたパルス数となる。
をステーションST1 〜ST3 と対応する位置で停止させ
る。そして、その状態で昇降装置12を作動させて、昇
降台10が昇降原点から下降位置に到達した時点での第
2のカウンタ23のカウント値を昇降データとして不揮
発性メモリ21に記憶させる。第2のカウンタ23はア
ップダウンカウンタで構成され、昇降原点においてカウ
ント値が0となるように設定されているので、第2のカ
ウンタ23のカウント値が昇降原点から昇降台10の現
在位置まで移動する間に昇降用エンコーダ20から出力
されたパルス数となる。
【0037】前記のように、学習に要する時間が異なる
走行学習と昇降学習とを混合して行わずに、走行学習完
了後に昇降学習を行うため、走行学習中の搬送装置が昇
降学習中の他の搬送装置の学習を待つことによる待ち時
間の増加がなくなる。その結果、全搬送装置4A〜4C
の学習完了までに要する時間が短縮される。
走行学習と昇降学習とを混合して行わずに、走行学習完
了後に昇降学習を行うため、走行学習中の搬送装置が昇
降学習中の他の搬送装置の学習を待つことによる待ち時
間の増加がなくなる。その結果、全搬送装置4A〜4C
の学習完了までに要する時間が短縮される。
【0038】又、この実施例では昇降学習時に最初に走
行原点を通過した搬送装置4Aが走行原点から最も遠い
位置にあるステーションST3 で先ず昇降学習を行い、後
続の搬送装置4B,4Cは前に位置する搬送装置4A,
4Bが昇降学習を行うステーションST3,ST2 より1つ手
前のステーションST2,ST1 の昇降学習を行う。従って、
最初に昇降学習を行う搬送装置4Aの前側に昇降学習が
可能なステーションが有る状態で、後続の搬送装置4
B,4Cが待機するという状態がなくなる。その結果、
全搬送装置4A〜4C全体の昇降学習に要する時間が短
縮される。
行原点を通過した搬送装置4Aが走行原点から最も遠い
位置にあるステーションST3 で先ず昇降学習を行い、後
続の搬送装置4B,4Cは前に位置する搬送装置4A,
4Bが昇降学習を行うステーションST3,ST2 より1つ手
前のステーションST2,ST1 の昇降学習を行う。従って、
最初に昇降学習を行う搬送装置4Aの前側に昇降学習が
可能なステーションが有る状態で、後続の搬送装置4
B,4Cが待機するという状態がなくなる。その結果、
全搬送装置4A〜4C全体の昇降学習に要する時間が短
縮される。
【0039】さらに、昇降学習の際は既に走行学習が完
了しており、コントローラ13は各ステーションST1 〜
ST3 の位置データを利用できるため、目的とするステー
ションで確実に停止するのに必要な減速距離を残した所
定位置まで高速で走行することができる。その結果、昇
降学習の時間がより短縮される。
了しており、コントローラ13は各ステーションST1 〜
ST3 の位置データを利用できるため、目的とするステー
ションで確実に停止するのに必要な減速距離を残した所
定位置まで高速で走行することができる。その結果、昇
降学習の時間がより短縮される。
【0040】又、第1の学習走行中に原点用被検知部D
0 を検出すると、直ちに第1の学習走行を終了して、第
2の学習走行に移行するので、走行路2を一周した後、
第2の学習走行に移行する場合に比較して学習走行の時
間を短縮できる。
0 を検出すると、直ちに第1の学習走行を終了して、第
2の学習走行に移行するので、走行路2を一周した後、
第2の学習走行に移行する場合に比較して学習走行の時
間を短縮できる。
【0041】なお、本発明は前記実施例に限定されるも
のではなく、例えば、次のように具体化してもよい。 (1)前記実施例では、第1の学習走行を走行原点を検
出した時点で終了させたが、搬送装置4A〜4Cが走行
原点を検出した後、走行路2を一周した時点で第1の学
習走行を終了させてもよい。
のではなく、例えば、次のように具体化してもよい。 (1)前記実施例では、第1の学習走行を走行原点を検
出した時点で終了させたが、搬送装置4A〜4Cが走行
原点を検出した後、走行路2を一周した時点で第1の学
習走行を終了させてもよい。
【0042】(2)原点用被検知部D0 及び被検知部D
1 〜D3 を投光装置に代えて、金属片、磁石あるいは反
射板で構成し、それらを検出する検出手段として磁気セ
ンサや反射式(投受光式)光センサを使用してもよい。
この場合、被検知部用の配線が不要となり走行レール3
への取り付けが容易になる。又、昇降原点検出用センサ
17及び下降位置検出用センサ18とそれに対応する被
検知部にも同様の構成を採用してもよい。
1 〜D3 を投光装置に代えて、金属片、磁石あるいは反
射板で構成し、それらを検出する検出手段として磁気セ
ンサや反射式(投受光式)光センサを使用してもよい。
この場合、被検知部用の配線が不要となり走行レール3
への取り付けが容易になる。又、昇降原点検出用センサ
17及び下降位置検出用センサ18とそれに対応する被
検知部にも同様の構成を採用してもよい。
【0043】(3)走行量検出手段として走行用モータ
8の出力軸にロータリエンコーダを取付けてもよい。こ
の場合、計測輪を設ける必要が無く、構成が簡単とな
る。 (4)計測輪の回転量をロータリエンコーダで減少する
場合、計測輪の径が摩耗により減少すると、同じパルス
数であっても走行距離が減少する。その場合、計測輪の
径に対応する係数をパルス数のカウント値に掛け合わせ
補正してもよい。
8の出力軸にロータリエンコーダを取付けてもよい。こ
の場合、計測輪を設ける必要が無く、構成が簡単とな
る。 (4)計測輪の回転量をロータリエンコーダで減少する
場合、計測輪の径が摩耗により減少すると、同じパルス
数であっても走行距離が減少する。その場合、計測輪の
径に対応する係数をパルス数のカウント値に掛け合わせ
補正してもよい。
【0044】(5)搬送装置及びステーションの数を適
宜変更してもよく、両者の数は同数でなくてもよい。 (6)昇降学習の際、各搬送装置が走行原点に近いステ
ーションから順に停止して、昇降データを不揮発性メモ
リ21に記憶してもよい。
宜変更してもよく、両者の数は同数でなくてもよい。 (6)昇降学習の際、各搬送装置が走行原点に近いステ
ーションから順に停止して、昇降データを不揮発性メモ
リ21に記憶してもよい。
【0045】(7)走行原点から第1のステーションST
1 までの走行距離が大きな場合、ブレーキデータを収集
する第3の学習走行を単独で行う代わりに、昇降学習の
ために第1のステーションST1 へ移動する途中でブレー
キデータを収集してもよい。この場合、ブレーキデータ
の収集のためにのみ走行路2を1周する必要が無くな
り、初期学習に要する時間をより短縮できる。
1 までの走行距離が大きな場合、ブレーキデータを収集
する第3の学習走行を単独で行う代わりに、昇降学習の
ために第1のステーションST1 へ移動する途中でブレー
キデータを収集してもよい。この場合、ブレーキデータ
の収集のためにのみ走行路2を1周する必要が無くな
り、初期学習に要する時間をより短縮できる。
【0046】(8)走行路2は必ずしもループ状でなく
てもよく、走行路上を搬送装置が往復移動する形式の搬
送システムに適用してもよい。前記各実施例及び変更例
から把握できる請求項記載以外の発明について、以下に
その効果とともに記載する。
てもよく、走行路上を搬送装置が往復移動する形式の搬
送システムに適用してもよい。前記各実施例及び変更例
から把握できる請求項記載以外の発明について、以下に
その効果とともに記載する。
【0047】(1)請求項4に記載の発明において、走
行量検出手段として走行用モータの出力軸にその回動量
に対応したパルス信号を出力するロータリエンコーダを
取付ける。この場合、前記出力軸にロータリエンコーダ
を取付けるだけで容易に搬送装置の走行位置及び走行デ
ータを求めることができる。
行量検出手段として走行用モータの出力軸にその回動量
に対応したパルス信号を出力するロータリエンコーダを
取付ける。この場合、前記出力軸にロータリエンコーダ
を取付けるだけで容易に搬送装置の走行位置及び走行デ
ータを求めることができる。
【0048】(2)請求項4に記載の発明において、運
行管理装置に走行学習及び昇降学習の完了データを記憶
する記憶装置を設ける。この場合、例えば走行学習完了
後、昇降学習完了前に初期学習が中断した場合、再度初
期学習を行う際に、完了データがない学習だけを行わせ
ることにより、同じ学習を最初から繰り返す無駄を無く
すことができる。
行管理装置に走行学習及び昇降学習の完了データを記憶
する記憶装置を設ける。この場合、例えば走行学習完了
後、昇降学習完了前に初期学習が中断した場合、再度初
期学習を行う際に、完了データがない学習だけを行わせ
ることにより、同じ学習を最初から繰り返す無駄を無く
すことができる。
【0049】
【発明の効果】以上詳述したように請求項1〜請求項4
に記載の発明によれば、昇降装置を備えた複数台の搬送
装置を所定の走行路に沿って設けられた複数のステーシ
ョン間で運行させる搬送システムにおいて、各搬送装置
に対して走行学習及び昇降学習を行うのに要する時間を
短縮することができる。又、請求項3に記載の発明によ
れば、昇降学習に要する時間をより短縮できる。
に記載の発明によれば、昇降装置を備えた複数台の搬送
装置を所定の走行路に沿って設けられた複数のステーシ
ョン間で運行させる搬送システムにおいて、各搬送装置
に対して走行学習及び昇降学習を行うのに要する時間を
短縮することができる。又、請求項3に記載の発明によ
れば、昇降学習に要する時間をより短縮できる。
【図1】 運行管理装置の作用を示すフローチャートで
ある。
ある。
【図2】 コントローラの作用を示すフローチャートで
ある。
ある。
【図3】 搬送システムを示す構成図である。
【図4】 搬送装置の概略側面図である。
【図5】 電気的構成を示すブロック図である。
1…搬送システム、2…走行路、3…走行レール、4A
〜4C…搬送装置、5…運行管理装置、12…昇降装
置、13…制御手段としてのコントローラ、15…原点
位置検出手段としての原点検出用センサ、16a〜16
c…ステーション検出手段としてのステーション検出用
センサ、19…走行量検出手段としての走行用エンコー
ダ、20…昇降量検出手段としての昇降用エンコーダ、
21…記憶手段としての不揮発性メモリ、ST1 〜ST3 …
ステーション。
〜4C…搬送装置、5…運行管理装置、12…昇降装
置、13…制御手段としてのコントローラ、15…原点
位置検出手段としての原点検出用センサ、16a〜16
c…ステーション検出手段としてのステーション検出用
センサ、19…走行量検出手段としての走行用エンコー
ダ、20…昇降量検出手段としての昇降用エンコーダ、
21…記憶手段としての不揮発性メモリ、ST1 〜ST3 …
ステーション。
Claims (4)
- 【請求項1】 昇降装置を備えた複数台の搬送装置を所
定の走行路に沿って設けられた複数のステーション間で
運行させる搬送システムにおいて、 各搬送装置を走行路に沿って走行させることにより各搬
送装置に装備された記憶装置に各ステーションの位置を
走行路の原点を基準としたデータとして記憶させる走行
学習を行わせた後、各搬送装置の記憶装置に各ステーシ
ョンにおける昇降装置の昇降データを記憶するための昇
降学習を行わせる搬送装置の初期学習方法。 - 【請求項2】 前記走行学習は、各搬送装置を走行路に
沿って走行させることにより走行路の原点を学習するた
めの第1の学習走行を行った後、ステーション位置を記
憶するための第2の学習走行を行う請求項1に記載の搬
送装置の初期学習方法。 - 【請求項3】 前記搬送システムは前記走行路が閉ルー
プ状に形成されるとともに、各搬送装置が走行路を同一
方向に周回するように走行する搬送システムであって、
昇降学習時に最初に原点を通過した搬送装置は原点から
最も遠い位置にあるステーションにおいて先ず昇降学習
を行った後、以下順次昇降学習を終えたステーションよ
り進行方向側に位置する次のステーションにおいて昇降
学習を行うようにし、当該搬送装置の後続の搬送装置
は、前に位置する搬送装置が最初に昇降学習を行うステ
ーションより進行方向と反対側で1つ手前のステーショ
ンの昇降学習を行った後、以下順次昇降学習を終えたス
テーションより進行方向側に位置する次のステーション
において昇降学習を行うようにした請求項1又は請求項
2に記載の搬送装置の初期学習方法。 - 【請求項4】 昇降装置を備えた複数台の搬送装置を所
定の走行路に沿って設けられた複数のステーション間で
運行させる搬送システムにおいて、 各搬送装置に原点位置を検出する原点位置検出手段と、
各ステーション位置を検出するステーション検出手段
と、走行量検出手段と、昇降量検出手段と、原点位置か
ら各ステーションまでの走行量を各ステーションの位置
データとして記憶するとともに各ステーションにおける
昇降量検出手段による昇降装置の昇降データを記憶する
記憶手段と、搬送装置の走行及び昇降装置の昇降を制御
する制御手段とを設け、各搬送装置が荷の搬送作業を行
う作業走行に先立って、各搬送装置の制御手段に各搬送
装置を走行路に沿って走行させることにより各搬送装置
に装備された記憶手段に各ステーションの位置を走行路
の原点を基準としたデータとして記憶するための走行学
習を行わせる指令信号を出力するとともに、前記走行学
習終了後に各搬送装置の記憶手段に各ステーションにお
ける昇降装置の昇降データを記憶するための昇降学習を
行わせる指令信号を出力する運行管理装置を設けた搬送
装置の初期学習システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6220663A JPH0881013A (ja) | 1994-09-14 | 1994-09-14 | 搬送装置の初期学習方法及び初期学習システム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6220663A JPH0881013A (ja) | 1994-09-14 | 1994-09-14 | 搬送装置の初期学習方法及び初期学習システム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0881013A true JPH0881013A (ja) | 1996-03-26 |
Family
ID=16754508
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6220663A Pending JPH0881013A (ja) | 1994-09-14 | 1994-09-14 | 搬送装置の初期学習方法及び初期学習システム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0881013A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH09265320A (ja) * | 1996-03-29 | 1997-10-07 | Toyota Autom Loom Works Ltd | 無人搬送車の走行制御装置 |
JP2002205247A (ja) * | 2001-01-09 | 2002-07-23 | Murata Mach Ltd | ワーク搬送システム |
KR20170013973A (ko) * | 2014-06-03 | 2017-02-07 | 오카도 이노베이션 리미티드 | 반송 디바이스의 움직임을 제어하기 위한 방법, 시스템 및 장치 |
-
1994
- 1994-09-14 JP JP6220663A patent/JPH0881013A/ja active Pending
Cited By (18)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JPH09265320A (ja) * | 1996-03-29 | 1997-10-07 | Toyota Autom Loom Works Ltd | 無人搬送車の走行制御装置 |
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KR20170013973A (ko) * | 2014-06-03 | 2017-02-07 | 오카도 이노베이션 리미티드 | 반송 디바이스의 움직임을 제어하기 위한 방법, 시스템 및 장치 |
JP2017518940A (ja) * | 2014-06-03 | 2017-07-13 | オカド・イノベーション・リミテッド | 搬送デバイスの移動を制御する方法、システムおよび装置 |
JP2019194127A (ja) * | 2014-06-03 | 2019-11-07 | オカド・イノベーション・リミテッド | 搬送デバイスの移動を制御する方法、システムおよび装置 |
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JP2019194129A (ja) * | 2014-06-03 | 2019-11-07 | オカド・イノベーション・リミテッド | 搬送デバイスの移動を制御する方法、システムおよび装置 |
JP2020111470A (ja) * | 2014-06-03 | 2020-07-27 | オカド・イノベーション・リミテッド | 搬送デバイスの移動を制御する方法、システムおよび装置 |
US10901404B2 (en) | 2014-06-03 | 2021-01-26 | Ocado Innovation Limited | Methods, systems and apparatus for controlling movement of transporting devices |
US10955834B2 (en) | 2014-06-03 | 2021-03-23 | Ocado Innovation Limited | Methods, systems and apparatus for controlling movement of transporting devices |
US11066239B2 (en) | 2014-06-03 | 2021-07-20 | Ocado Innovation Limited | Methods, systems and apparatus for controlling movement of transporting devices |
US11079770B2 (en) | 2014-06-03 | 2021-08-03 | Ocado Innovation Limited | Methods, systems and apparatus for controlling movement of transporting devices |
KR20220062132A (ko) * | 2014-06-03 | 2022-05-13 | 오카도 이노베이션 리미티드 | 반송 디바이스의 움직임을 제어하기 위한 방법, 시스템 및 장치 |
KR20220130241A (ko) * | 2014-06-03 | 2022-09-26 | 오카도 이노베이션 리미티드 | 반송 디바이스의 움직임을 제어하기 위한 방법, 시스템 및 장치 |
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US11640176B2 (en) | 2014-06-03 | 2023-05-02 | Ocado Innovation Limited | Methods, systems and apparatus for controlling movement of transporting devices |
US11650601B2 (en) | 2014-06-03 | 2023-05-16 | Ocado Innovation Limited | Methods, systems and apparatus for controlling movement of transporting devices |
US12030718B2 (en) | 2014-06-03 | 2024-07-09 | Ocado Innovation Limited | Methods, systems and apparatus for controlling movement of transporting devices |
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