JPH08326904A - 自動変速機の制御装置 - Google Patents
自動変速機の制御装置Info
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- JPH08326904A JPH08326904A JP8103684A JP10368496A JPH08326904A JP H08326904 A JPH08326904 A JP H08326904A JP 8103684 A JP8103684 A JP 8103684A JP 10368496 A JP10368496 A JP 10368496A JP H08326904 A JPH08326904 A JP H08326904A
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- pressure
- line
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 自動変速機の油圧制御回路における定常走行
時のライン圧制御において、摩擦要素への入力トルクを
確実に伝達することができ、かつ必要以上に高くするこ
とによる燃費の悪化を生じさせることがないようにライ
ン圧を設定しながら、各種の運転状態に応じて、それぞ
れ要求されるライン圧を確保する。 【解決手段】 タービントルクTtに応じたライン圧P
1と、スロットル開度θに応じたライン圧P2と、車速
に応じたライン圧P3と、ロックアップ制御中か否かに
応じたライン圧P4とをそれぞれ算出すると共に、これ
らのライン圧P1〜P4のうちの最大のものを目標ライ
ン圧P0に採用し、この目標ライン圧P0が得られるよう
にライン圧を制御する。
時のライン圧制御において、摩擦要素への入力トルクを
確実に伝達することができ、かつ必要以上に高くするこ
とによる燃費の悪化を生じさせることがないようにライ
ン圧を設定しながら、各種の運転状態に応じて、それぞ
れ要求されるライン圧を確保する。 【解決手段】 タービントルクTtに応じたライン圧P
1と、スロットル開度θに応じたライン圧P2と、車速
に応じたライン圧P3と、ロックアップ制御中か否かに
応じたライン圧P4とをそれぞれ算出すると共に、これ
らのライン圧P1〜P4のうちの最大のものを目標ライ
ン圧P0に採用し、この目標ライン圧P0が得られるよう
にライン圧を制御する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は自動車に搭載される
自動変速機の制御装置、特に油圧制御回路におけるライ
ン圧の制御に関する。
自動変速機の制御装置、特に油圧制御回路におけるライ
ン圧の制御に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、自動車に搭載される自動変速機
は、トルクコンバータと変速歯車機構とを組み合わせ、
この変速歯車機構の動力伝達経路をクラッチやブレーキ
等の複数の摩擦要素の選択的作動により切り換えて、所
定の変速段に自動的に変速するように構成したもので、
この種の自動変速機には、上記摩擦要素や、トルクコン
バータに備えられてその動力伝達経路を変化させるロッ
クアップクラッチに対する作動圧の給排を制御する油圧
制御回路が備えられる。
は、トルクコンバータと変速歯車機構とを組み合わせ、
この変速歯車機構の動力伝達経路をクラッチやブレーキ
等の複数の摩擦要素の選択的作動により切り換えて、所
定の変速段に自動的に変速するように構成したもので、
この種の自動変速機には、上記摩擦要素や、トルクコン
バータに備えられてその動力伝達経路を変化させるロッ
クアップクラッチに対する作動圧の給排を制御する油圧
制御回路が備えられる。
【0003】この油圧制御回路は、摩擦要素やロックア
ップクラッチに供給される作動圧の元圧として、オイル
ポンプの吐出圧をレギュレータバルブによって所定のラ
イン圧に調整するようになっており、その場合に、この
ライン圧は、例えばデューティソレノイドバルブやリニ
アソレノイドバルブ等によって生成される制御圧を上記
レギュレータバルブに供給することにより、変速動作中
や変速動作が行われていない定常走行中等の各種の状況
に応じてそれぞれ適切に設定されるようになっており、
特に定常走行中は次のように設定される。
ップクラッチに供給される作動圧の元圧として、オイル
ポンプの吐出圧をレギュレータバルブによって所定のラ
イン圧に調整するようになっており、その場合に、この
ライン圧は、例えばデューティソレノイドバルブやリニ
アソレノイドバルブ等によって生成される制御圧を上記
レギュレータバルブに供給することにより、変速動作中
や変速動作が行われていない定常走行中等の各種の状況
に応じてそれぞれ適切に設定されるようになっており、
特に定常走行中は次のように設定される。
【0004】つまり、このライン圧としては、定常走行
時には、各摩擦要素が滑りを生じることなくトルクを確
実に伝達し得るだけの圧力が必要とされる一方、必要以
上に高くすると、オイルポンプの駆動損失が増大してエ
ンジンの燃費が悪化することになり、そこで、エンジン
の出力トルクとトルクコンバータのトルク比とから変速
機への入力トルク、即ちタービントルクを算出し、この
タービントルクと、その時点の変速段のギヤ比及びその
変速段での当該摩擦要素のトルク分担率等とから各摩擦
要素への入力トルクを求め、このトルクを確実に伝達す
ることができ、しかも必要以上に高くならないようにラ
イン圧が設定されるのである(例えば特開昭62−12
4343号公報参照)。
時には、各摩擦要素が滑りを生じることなくトルクを確
実に伝達し得るだけの圧力が必要とされる一方、必要以
上に高くすると、オイルポンプの駆動損失が増大してエ
ンジンの燃費が悪化することになり、そこで、エンジン
の出力トルクとトルクコンバータのトルク比とから変速
機への入力トルク、即ちタービントルクを算出し、この
タービントルクと、その時点の変速段のギヤ比及びその
変速段での当該摩擦要素のトルク分担率等とから各摩擦
要素への入力トルクを求め、このトルクを確実に伝達す
ることができ、しかも必要以上に高くならないようにラ
イン圧が設定されるのである(例えば特開昭62−12
4343号公報参照)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、定常走行時で
あっても、上記のように常にタービントルクのみに基づ
いてライン圧を設定すれば足りるというものではなく、
例えば、アクセルペダルを急速に踏み込んだ場合には、
タービントルクの上昇に応じてライン圧を上昇させよう
としても、タービントルクの算出時間等のためにライン
圧の上昇が遅れ、そのため摩擦要素への入力トルクに対
してそのライン圧が一時的に不足する状態が発生するの
である。
あっても、上記のように常にタービントルクのみに基づ
いてライン圧を設定すれば足りるというものではなく、
例えば、アクセルペダルを急速に踏み込んだ場合には、
タービントルクの上昇に応じてライン圧を上昇させよう
としても、タービントルクの算出時間等のためにライン
圧の上昇が遅れ、そのため摩擦要素への入力トルクに対
してそのライン圧が一時的に不足する状態が発生するの
である。
【0006】また、停車中にアクセルペダルを踏み込ん
だ状態、即ち空吹かし状態で、シフトレバーによってN
−D操作等を行った場合には、タービントルクが低く、
したがってライン圧も低い状態で、高速で相対回転する
摩擦要素を締結させなければならないことになり、その
締結に時間がかかる等、摩擦要素が良好に締結されない
ことになる。
だ状態、即ち空吹かし状態で、シフトレバーによってN
−D操作等を行った場合には、タービントルクが低く、
したがってライン圧も低い状態で、高速で相対回転する
摩擦要素を締結させなければならないことになり、その
締結に時間がかかる等、摩擦要素が良好に締結されない
ことになる。
【0007】さらに、低負荷高車速の運転状態において
は、自動変速機の各構成部材が高速で摺動回転するにも
拘わらず、タービントルクが低く、したがってライン圧
も低くいため、各構成部材の摺動部に必要とされるだけ
の潤滑油が供給されないことになり、潤滑不足のおそれ
が生じる。
は、自動変速機の各構成部材が高速で摺動回転するにも
拘わらず、タービントルクが低く、したがってライン圧
も低くいため、各構成部材の摺動部に必要とされるだけ
の潤滑油が供給されないことになり、潤滑不足のおそれ
が生じる。
【0008】さらに、ロックアップクラッチの作動に際
しては、所要の圧力の作動圧が必要とされるのである
が、その元圧となるライン圧が、タービントルクが低い
ために低くなっていると、該作動圧が不十分となり或は
不安定となって、ロックアップクラッチが良好に作動し
ないことになる。特に、この問題は、例えばデューティ
ソレノイドバルブ等によりライン圧を元圧として作動圧
を生成し、これをフィードバック制御することによりロ
ックアップクラッチのスリップ制御を行う場合等に特に
顕著となり、ライン圧が不足したり不安定になったりす
ると、このような緻密な制御が行えなくなるのである。
しては、所要の圧力の作動圧が必要とされるのである
が、その元圧となるライン圧が、タービントルクが低い
ために低くなっていると、該作動圧が不十分となり或は
不安定となって、ロックアップクラッチが良好に作動し
ないことになる。特に、この問題は、例えばデューティ
ソレノイドバルブ等によりライン圧を元圧として作動圧
を生成し、これをフィードバック制御することによりロ
ックアップクラッチのスリップ制御を行う場合等に特に
顕著となり、ライン圧が不足したり不安定になったりす
ると、このような緻密な制御が行えなくなるのである。
【0009】そこで、本発明は、ライン圧をタービント
ルクのみに基づいて設定するだけでは不十分な上記のよ
うな各種の運転状態の存在に着目し、これらの運転状態
においても、それぞれ適切にライン圧を設定することが
でき、しかもその設定が運転状態の変化に対して応答遅
れを生じることなく、円滑かつ速やかに行われるように
することを課題とする。
ルクのみに基づいて設定するだけでは不十分な上記のよ
うな各種の運転状態の存在に着目し、これらの運転状態
においても、それぞれ適切にライン圧を設定することが
でき、しかもその設定が運転状態の変化に対して応答遅
れを生じることなく、円滑かつ速やかに行われるように
することを課題とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明では次のような手段を用いる。
め、本発明では次のような手段を用いる。
【0011】まず、本願の請求項1に係る発明(以下、
第1発明という)は、トルクコンバータと、締結状態に
より該トルクコンバータの動力伝達経路を変化させるロ
ックアップクラッチと、変速歯車機構と、作動圧の給排
により選択的に締結されて上記変速歯車機構の動力伝達
経路を切り換える複数の摩擦要素と、上記ロックアップ
クラッチ及び摩擦要素に供給される作動圧用のライン圧
を生成するライン圧生成手段とを有する自動変速機にお
いて、当該自動変速機の複数種類の運転状態をそれぞれ
検出する複数の運転状態検出手段と、これらの検出手段
でそれぞれ検出された運転状態に応じたライン圧を算出
する複数のライン圧算出手段と、これらの算出手段でそ
れぞれ算出されたライン圧のうちの最大値のものを選択
して目標ライン圧に設定する目標ライン圧設定手段と、
この設定手段で設定された目標ライン圧が得られるよう
に上記ライン圧生成手段を制御するライン圧制御手段と
を備えたことを特徴とする。
第1発明という)は、トルクコンバータと、締結状態に
より該トルクコンバータの動力伝達経路を変化させるロ
ックアップクラッチと、変速歯車機構と、作動圧の給排
により選択的に締結されて上記変速歯車機構の動力伝達
経路を切り換える複数の摩擦要素と、上記ロックアップ
クラッチ及び摩擦要素に供給される作動圧用のライン圧
を生成するライン圧生成手段とを有する自動変速機にお
いて、当該自動変速機の複数種類の運転状態をそれぞれ
検出する複数の運転状態検出手段と、これらの検出手段
でそれぞれ検出された運転状態に応じたライン圧を算出
する複数のライン圧算出手段と、これらの算出手段でそ
れぞれ算出されたライン圧のうちの最大値のものを選択
して目標ライン圧に設定する目標ライン圧設定手段と、
この設定手段で設定された目標ライン圧が得られるよう
に上記ライン圧生成手段を制御するライン圧制御手段と
を備えたことを特徴とする。
【0012】また、請求項2に係る発明(以下、第2発
明という)は、上記第1発明において、運転状態検出手
段として、トルクコンバータの出力トルクを少なくとも
間接的に検出するタービントルク検出手段と、当該エン
ジンのスロットル開度を検出するスロットル開度検出手
段と、当該車両の車速を検出する車速検出手段と、ロッ
クアップクラッチの状態を検出するロックアップ検出手
段のうちの2つ以上を備えると共に、これに対応させ
て、ライン圧算出手段として、タービントルクに応じた
ライン圧を算出するタービントルク対応ライン圧算出手
段と、スロットル開度に対応するライン圧を算出するス
ロットル開度対応ライン圧算出手段と、車速に対応する
ライン圧を算出する車速対応ライン圧算出手段と、ロッ
クアップクラッチの状態に応じたライン圧を算出するロ
ックアップ対応ライン圧算出手段のうちの2つ以上を備
える。そして、目標ライン圧設定手段により、これらの
2つ以上の算出手段でそれぞれ算出されたライン圧のう
ちの最大値のものを選択して目標ライン圧に設定するこ
とを特徴とする。
明という)は、上記第1発明において、運転状態検出手
段として、トルクコンバータの出力トルクを少なくとも
間接的に検出するタービントルク検出手段と、当該エン
ジンのスロットル開度を検出するスロットル開度検出手
段と、当該車両の車速を検出する車速検出手段と、ロッ
クアップクラッチの状態を検出するロックアップ検出手
段のうちの2つ以上を備えると共に、これに対応させ
て、ライン圧算出手段として、タービントルクに応じた
ライン圧を算出するタービントルク対応ライン圧算出手
段と、スロットル開度に対応するライン圧を算出するス
ロットル開度対応ライン圧算出手段と、車速に対応する
ライン圧を算出する車速対応ライン圧算出手段と、ロッ
クアップクラッチの状態に応じたライン圧を算出するロ
ックアップ対応ライン圧算出手段のうちの2つ以上を備
える。そして、目標ライン圧設定手段により、これらの
2つ以上の算出手段でそれぞれ算出されたライン圧のう
ちの最大値のものを選択して目標ライン圧に設定するこ
とを特徴とする。
【0013】さらに、請求項3に係る発明(以下、第3
発明という)は、同じく第1発明において、運転状態検
出手段として、トルクコンバータの出力トルクを少なく
とも間接的に検出するタービントルク検出手段と、当該
エンジンのスロットル開度を検出するスロットル開度検
出手段と、当該車両の車速を検出する車速検出手段と、
ロックアップクラッチの状態を検出するロックアップ検
出手段とを備えると共に、ライン圧算出手段として、タ
ービントルクに応じたライン圧を算出するタービントル
ク対応ライン圧算出手段と、スロットル開度に対応する
ライン圧を算出するスロットル開度対応ライン圧算出手
段と、車速に対応するライン圧を算出する車速対応ライ
ン圧算出手段と、ロックアップクラッチの状態に応じた
ライン圧を算出するロックアップ対応ライン圧算出手段
とを備える。そして、目標ライン圧設定手段により、こ
れらの4つの算出手段でそれぞれ算出されたライン圧の
うちの最大値のものを選択して目標ライン圧に設定する
ことを特徴とする。
発明という)は、同じく第1発明において、運転状態検
出手段として、トルクコンバータの出力トルクを少なく
とも間接的に検出するタービントルク検出手段と、当該
エンジンのスロットル開度を検出するスロットル開度検
出手段と、当該車両の車速を検出する車速検出手段と、
ロックアップクラッチの状態を検出するロックアップ検
出手段とを備えると共に、ライン圧算出手段として、タ
ービントルクに応じたライン圧を算出するタービントル
ク対応ライン圧算出手段と、スロットル開度に対応する
ライン圧を算出するスロットル開度対応ライン圧算出手
段と、車速に対応するライン圧を算出する車速対応ライ
ン圧算出手段と、ロックアップクラッチの状態に応じた
ライン圧を算出するロックアップ対応ライン圧算出手段
とを備える。そして、目標ライン圧設定手段により、こ
れらの4つの算出手段でそれぞれ算出されたライン圧の
うちの最大値のものを選択して目標ライン圧に設定する
ことを特徴とする。
【0014】一方、請求項4に係る発明(以下、第4発
明という)は、ライン圧生成手段で生成されたライン圧
を元圧としてロックアップクラッチに供給される作動圧
を生成するデューティソレノイドバルブが備えられてい
る場合に、第1発明における複数の運転状態検出手段の
1つとして、ロックアップクラッチの状態を検出するロ
ックアップ検出手段が備えられ、かつ、これらの検出手
段でそれぞれ検出された運転状態に応じたライン圧を算
出する複数のライン圧算出手段の1つとして、ロックア
ップクラッチの状態に応じたライン圧を算出するロック
アップ対応ライン圧算出手段が備えられていることを特
徴とする。
明という)は、ライン圧生成手段で生成されたライン圧
を元圧としてロックアップクラッチに供給される作動圧
を生成するデューティソレノイドバルブが備えられてい
る場合に、第1発明における複数の運転状態検出手段の
1つとして、ロックアップクラッチの状態を検出するロ
ックアップ検出手段が備えられ、かつ、これらの検出手
段でそれぞれ検出された運転状態に応じたライン圧を算
出する複数のライン圧算出手段の1つとして、ロックア
ップクラッチの状態に応じたライン圧を算出するロック
アップ対応ライン圧算出手段が備えられていることを特
徴とする。
【0015】このような手段を用いることにより、本発
明によれば、変速動作が行われていない定常走行時に、
その時点の運転状態に応じて必要とされるライン圧が適
切に得られることになる。
明によれば、変速動作が行われていない定常走行時に、
その時点の運転状態に応じて必要とされるライン圧が適
切に得られることになる。
【0016】例えば、アクセルペダルを急速に踏み込ん
だ場合には、タービントルクの算出を待つことなく、ス
ロットル開度の増大に応じて速やかにライン圧が上昇し
て、摩擦要素への入力トルクに対してライン圧が一時的
に不足する状態が回避されることになり、また、停車中
に空吹かし状態でN−D操作等を行った場合にも、スロ
ットル開度に応じた高いライン圧が得られて摩擦要素が
速やかに締結されることになる。
だ場合には、タービントルクの算出を待つことなく、ス
ロットル開度の増大に応じて速やかにライン圧が上昇し
て、摩擦要素への入力トルクに対してライン圧が一時的
に不足する状態が回避されることになり、また、停車中
に空吹かし状態でN−D操作等を行った場合にも、スロ
ットル開度に応じた高いライン圧が得られて摩擦要素が
速やかに締結されることになる。
【0017】また、低負荷高車速の運転状態において
は、車速に応じた高いライン圧が得られて、高速で摺動
回転する自動変速機の各構成部材に必要量の潤滑油が供
給されることになる。
は、車速に応じた高いライン圧が得られて、高速で摺動
回転する自動変速機の各構成部材に必要量の潤滑油が供
給されることになる。
【0018】さらに、ロックアップクラッチの作動時に
は、その作動に必要とされるライン圧が確保されて、ロ
ックアップクラッチの良好な作動が得られることにな
る。特に、第4発明によれば、ライン圧生成手段で生成
されたライン圧を元圧としてロックアップクラッチに供
給される作動圧を生成するデューティソレノイドバルブ
が備えられ、該バルブを用いてロックアップクラッチの
スリップ量をフィードバック制御する場合等に、上記作
動圧の元圧としてのライン圧が所要の圧力で安定するこ
とにより、フィードバック制御による緻密なロックアッ
プ制御が可能となる。
は、その作動に必要とされるライン圧が確保されて、ロ
ックアップクラッチの良好な作動が得られることにな
る。特に、第4発明によれば、ライン圧生成手段で生成
されたライン圧を元圧としてロックアップクラッチに供
給される作動圧を生成するデューティソレノイドバルブ
が備えられ、該バルブを用いてロックアップクラッチの
スリップ量をフィードバック制御する場合等に、上記作
動圧の元圧としてのライン圧が所要の圧力で安定するこ
とにより、フィードバック制御による緻密なロックアッ
プ制御が可能となる。
【0019】そして、これらの運転状態以外の状態で
は、ライン圧はタービントルクに応じて設定されるの
で、各摩擦要素に入力されるトルクを確実に伝達するこ
とができ、しかも、ライン圧を必要以上に高くすること
によるポンプ駆動損失の増大や当該エンジンの燃費の悪
化が抑制されることになる。
は、ライン圧はタービントルクに応じて設定されるの
で、各摩擦要素に入力されるトルクを確実に伝達するこ
とができ、しかも、ライン圧を必要以上に高くすること
によるポンプ駆動損失の増大や当該エンジンの燃費の悪
化が抑制されることになる。
【0020】また、本発明によれば、各種の運転状態に
応じた複数のライン圧がそれぞれ同時並行的に算出さ
れ、そのうちの最大となるライン圧を選択することによ
り目標ライン圧が設定されるから、例えば、タービント
ルクに基づいて算出したライン圧をそれぞれの運転状態
に応じて補正するといった方法に比べて、目標ライン圧
が応答遅れを生じることなく、速やかに設定されること
になる。
応じた複数のライン圧がそれぞれ同時並行的に算出さ
れ、そのうちの最大となるライン圧を選択することによ
り目標ライン圧が設定されるから、例えば、タービント
ルクに基づいて算出したライン圧をそれぞれの運転状態
に応じて補正するといった方法に比べて、目標ライン圧
が応答遅れを生じることなく、速やかに設定されること
になる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て説明する。
て説明する。
【0022】まず、図1の骨子図により本実施の形態に
係る自動変速機10の全体の概略構成を説明する。
係る自動変速機10の全体の概略構成を説明する。
【0023】この自動変速機10は、主たる構成要素と
して、トルクコンバータ20と、該コンバータ20の出
力により駆動される変速歯車機構として隣接配置された
第1、第2遊星歯車機構30,40と、これらの遊星歯
車機構30,40でなる動力伝達経路を切り換えるクラ
ッチやブレーキ等の複数の摩擦要素51〜55及びワン
ウェイクラッチ56とを有し、これらによりDレンジに
おける1〜4速、Sレンジにおける1〜3速及びLレン
ジにおける1〜2速と、Rレンジにおける後退速とが得
られるようになっている。
して、トルクコンバータ20と、該コンバータ20の出
力により駆動される変速歯車機構として隣接配置された
第1、第2遊星歯車機構30,40と、これらの遊星歯
車機構30,40でなる動力伝達経路を切り換えるクラ
ッチやブレーキ等の複数の摩擦要素51〜55及びワン
ウェイクラッチ56とを有し、これらによりDレンジに
おける1〜4速、Sレンジにおける1〜3速及びLレン
ジにおける1〜2速と、Rレンジにおける後退速とが得
られるようになっている。
【0024】上記トルクコンバータ20は、エンジン出
力軸1に連結されたケース21内に固設されたポンプ2
2と、該ポンプ22に対向状に配置されて該ポンプ22
により作動油を介して駆動されるタービン23と、該ポ
ンプ22とタービン23との間に介設され、かつ、変速
機ケース11にワンウェイクラッチ24を介して支持さ
れてトルク増大作用を行うステータ25と、上記ケース
21とタービン23との間に設けられ、該ケース21を
介してエンジン出力軸1とタービン23とを直結するロ
ックアップクラッチ26とで構成されている。そして、
上記タービン23の回転がタービンシャフト27を介し
て遊星歯車機構30,40側に出力されるようになって
いる。
力軸1に連結されたケース21内に固設されたポンプ2
2と、該ポンプ22に対向状に配置されて該ポンプ22
により作動油を介して駆動されるタービン23と、該ポ
ンプ22とタービン23との間に介設され、かつ、変速
機ケース11にワンウェイクラッチ24を介して支持さ
れてトルク増大作用を行うステータ25と、上記ケース
21とタービン23との間に設けられ、該ケース21を
介してエンジン出力軸1とタービン23とを直結するロ
ックアップクラッチ26とで構成されている。そして、
上記タービン23の回転がタービンシャフト27を介し
て遊星歯車機構30,40側に出力されるようになって
いる。
【0025】ここで、このトルクコンバータ20の反エ
ンジン側には、該トルクコンバータ20のケース21を
介してエンジン出力軸1に駆動されるオイルポンプ12
が配置されている。
ンジン側には、該トルクコンバータ20のケース21を
介してエンジン出力軸1に駆動されるオイルポンプ12
が配置されている。
【0026】一方、上記第1、第2遊星歯車機構30,
40は、いずれも、サンギヤ31,41と、このサンギ
ヤ31,41に噛み合った複数のピニオン32…32,
42…42と、これらのピニオン32…32,42…4
2を支持するピニオンキャリヤ33,43と、ピニオン
32…32,42…42に噛み合ったリングギヤ34,
44とで構成されている。
40は、いずれも、サンギヤ31,41と、このサンギ
ヤ31,41に噛み合った複数のピニオン32…32,
42…42と、これらのピニオン32…32,42…4
2を支持するピニオンキャリヤ33,43と、ピニオン
32…32,42…42に噛み合ったリングギヤ34,
44とで構成されている。
【0027】そして、上記タービンシャフト27と第1
遊星歯車機構30のサンギヤ31との間にフォワードク
ラッチ51が、同じくタービンシャフト27と第2遊星
歯車機構40のサンギヤ41との間にリバースクラッチ
52が、また、タービンシャフト27と第2遊星歯車機
構40のピニオンキャリヤ43との間に3−4クラッチ
53がそれぞれ介設されていると共に、第2遊星歯車機
構40のサンギヤ41を固定する2−4ブレーキ54が
備えられている。
遊星歯車機構30のサンギヤ31との間にフォワードク
ラッチ51が、同じくタービンシャフト27と第2遊星
歯車機構40のサンギヤ41との間にリバースクラッチ
52が、また、タービンシャフト27と第2遊星歯車機
構40のピニオンキャリヤ43との間に3−4クラッチ
53がそれぞれ介設されていると共に、第2遊星歯車機
構40のサンギヤ41を固定する2−4ブレーキ54が
備えられている。
【0028】さらに、第1遊星歯車機構30のリングギ
ヤ34と第2遊星歯車機構40のピニオンキャリヤ43
とが連結されて、これらと変速機ケース11との間にロ
ーリバースブレーキ55とワンウエイクラッチ56とが
並列に配置されていると共に、第1遊星歯車機構30の
ピニオンキャリヤ33と第2遊星歯車機構40のリング
ギヤ44とが連結されて、これらに出力ギヤ13が接続
されている。
ヤ34と第2遊星歯車機構40のピニオンキャリヤ43
とが連結されて、これらと変速機ケース11との間にロ
ーリバースブレーキ55とワンウエイクラッチ56とが
並列に配置されていると共に、第1遊星歯車機構30の
ピニオンキャリヤ33と第2遊星歯車機構40のリング
ギヤ44とが連結されて、これらに出力ギヤ13が接続
されている。
【0029】そして、この出力ギヤ13が、中間伝動機
構60を構成するアイドルシャフト61上の第1中間ギ
ヤ62に噛み合わされていると共に、該アイドルシャフ
ト61上の第2中間ギヤ63と差動装置70の入力ギヤ
71とが噛み合わされて、上記出力ギヤ13の回転が差
動装置70のデフケース72に入力され、該差動装置7
0を介して左右の車軸73,74が駆動されるようにな
っている。
構60を構成するアイドルシャフト61上の第1中間ギ
ヤ62に噛み合わされていると共に、該アイドルシャフ
ト61上の第2中間ギヤ63と差動装置70の入力ギヤ
71とが噛み合わされて、上記出力ギヤ13の回転が差
動装置70のデフケース72に入力され、該差動装置7
0を介して左右の車軸73,74が駆動されるようにな
っている。
【0030】ここで、上記各クラッチやブレーキ等の摩
擦要素51〜55及びワンウェイクラッチ56の作動状
態と変速段との関係をまとめると、次の表1に示すよう
になる。
擦要素51〜55及びワンウェイクラッチ56の作動状
態と変速段との関係をまとめると、次の表1に示すよう
になる。
【0031】
【表1】 なお、上記の骨子図に示す自動変速機10の変速歯車機
構の部分は、具体的には図2に示すように構成されてい
るが、この図に示すように、変速機ケース11には後述
する制御で用いられるタービン回転センサ305が取り
付けられている。このセンサ305は、先端部がタービ
ンシャフト27と一体的に回転するフォワードクラッチ
51のドラム51aの外周面に対向するように取り付け
られ、該ドラム外周面に設けられたスプラインによって
生じる磁場の周期的変化を検知することにより、上記タ
ービンシャフト27の回転数を検出するようになってい
る。
構の部分は、具体的には図2に示すように構成されてい
るが、この図に示すように、変速機ケース11には後述
する制御で用いられるタービン回転センサ305が取り
付けられている。このセンサ305は、先端部がタービ
ンシャフト27と一体的に回転するフォワードクラッチ
51のドラム51aの外周面に対向するように取り付け
られ、該ドラム外周面に設けられたスプラインによって
生じる磁場の周期的変化を検知することにより、上記タ
ービンシャフト27の回転数を検出するようになってい
る。
【0032】次に、図1、図2に示す各摩擦要素51〜
55に設けられた油圧室に対して作動圧を給排する油圧
制御回路について説明する。
55に設けられた油圧室に対して作動圧を給排する油圧
制御回路について説明する。
【0033】なお、上記各摩擦要素のうち、バンドブレ
ーキでなる2−4ブレーキ54は、作動圧が供給される
油圧室として締結室54aと解放室54bとを有し、締
結室54aのみに作動圧が供給されているときに当該2
−4ブレーキ54が締結され、解放室54bのみに作動
圧が供給されているとき、両室54a,54bとも作動
圧が供給されていないとき、及び両室54a,54bと
も作動圧が供給されているときに、2−4ブレーキ54
が解放されるようになっている。
ーキでなる2−4ブレーキ54は、作動圧が供給される
油圧室として締結室54aと解放室54bとを有し、締
結室54aのみに作動圧が供給されているときに当該2
−4ブレーキ54が締結され、解放室54bのみに作動
圧が供給されているとき、両室54a,54bとも作動
圧が供給されていないとき、及び両室54a,54bと
も作動圧が供給されているときに、2−4ブレーキ54
が解放されるようになっている。
【0034】また、その他の摩擦要素51〜53,55
は単一の油圧室を有し、該油圧室に作動圧が供給されて
いるときに当該摩擦要素が締結される。
は単一の油圧室を有し、該油圧室に作動圧が供給されて
いるときに当該摩擦要素が締結される。
【0035】図3に示すように、この油圧制御回路10
0には、主たる構成要素として、ライン圧を生成するレ
ギュレータバルブ101と、手動操作によってレンジの
切り換えを行うためのマニュアルバルブ102と、変速
時に作動して各摩擦要素51〜55に通じる油路を切り
換えるローリバースバルブ103、バイパスバルブ10
4、3−4シフトバルブ105及びロックアップコント
ロールバルブ106と、これらのバルブ103〜106
を作動させるための第1、第2ON−OFFソレノイド
バルブ(以下、「第1、第2SV」と記す)111,1
12と、第1SV111からの作動圧の供給先を切り換
えるソレノイドリレーバルブ(以下、「リレーバルブ」
と記す)107と、各摩擦要素51〜55の油圧室に供
給される作動圧の生成、調整、排出等の制御を行う第1
〜第3デューティソレノイドバルブ(以下、「第1〜第
3DSV」と記す)121,122,123等が備えら
れている。
0には、主たる構成要素として、ライン圧を生成するレ
ギュレータバルブ101と、手動操作によってレンジの
切り換えを行うためのマニュアルバルブ102と、変速
時に作動して各摩擦要素51〜55に通じる油路を切り
換えるローリバースバルブ103、バイパスバルブ10
4、3−4シフトバルブ105及びロックアップコント
ロールバルブ106と、これらのバルブ103〜106
を作動させるための第1、第2ON−OFFソレノイド
バルブ(以下、「第1、第2SV」と記す)111,1
12と、第1SV111からの作動圧の供給先を切り換
えるソレノイドリレーバルブ(以下、「リレーバルブ」
と記す)107と、各摩擦要素51〜55の油圧室に供
給される作動圧の生成、調整、排出等の制御を行う第1
〜第3デューティソレノイドバルブ(以下、「第1〜第
3DSV」と記す)121,122,123等が備えら
れている。
【0036】ここで、上記第1、第2SV111,11
2及び第1〜第3DSV121〜123はいずれも3方
弁であって、上、下流側の油路を連通させた状態と、下
流側の油路をドレンさせた状態とが得られるようになっ
ている。そして、後者の場合、上流側の油路が遮断され
るので、ドレン状態で上流側からの作動油を徒に排出す
ることがなく、オイルポンプ12の駆動ロスが低減され
る。
2及び第1〜第3DSV121〜123はいずれも3方
弁であって、上、下流側の油路を連通させた状態と、下
流側の油路をドレンさせた状態とが得られるようになっ
ている。そして、後者の場合、上流側の油路が遮断され
るので、ドレン状態で上流側からの作動油を徒に排出す
ることがなく、オイルポンプ12の駆動ロスが低減され
る。
【0037】なお、第1、第2SV111,112はO
Nのときに上、下流側の油路を連通させる。また、第1
〜第3DSV121〜123はOFFのとき、即ちデュ
ーティ率(1ON−OFF周期におけるON時間の比
率)が0%のときに全開となって、上、下流側の油路を
完全に連通させ、ONのとき、即ちデューティ率が10
0%のときに、上流側の油路を遮断して下流側の油路を
ドレン状態とすると共に、その中間のデューティ率で
は、上流側の油圧を元圧として、下流側にそのデューテ
ィ率に応じた値に調整した油圧を生成するようになって
いる。
Nのときに上、下流側の油路を連通させる。また、第1
〜第3DSV121〜123はOFFのとき、即ちデュ
ーティ率(1ON−OFF周期におけるON時間の比
率)が0%のときに全開となって、上、下流側の油路を
完全に連通させ、ONのとき、即ちデューティ率が10
0%のときに、上流側の油路を遮断して下流側の油路を
ドレン状態とすると共に、その中間のデューティ率で
は、上流側の油圧を元圧として、下流側にそのデューテ
ィ率に応じた値に調整した油圧を生成するようになって
いる。
【0038】上記レギュレータバルブ101は、オイル
ポンプ12から吐出された作動油の圧力を所定のライン
圧に調整する。そして、このライン圧は、メインライン
200を介して上記マニュアルバルブ102に供給され
ると共に、ソレノイドレデューシングバルブ(以下、
「レデューシングバルブ」と記す)108と3−4シフ
トバルブ105とに供給される。
ポンプ12から吐出された作動油の圧力を所定のライン
圧に調整する。そして、このライン圧は、メインライン
200を介して上記マニュアルバルブ102に供給され
ると共に、ソレノイドレデューシングバルブ(以下、
「レデューシングバルブ」と記す)108と3−4シフ
トバルブ105とに供給される。
【0039】このレデューシングバルブ108に供給さ
れたライン圧は、該バルブ108によって減圧されて一
定圧とされた上で、ライン201,202を介して第
1、第2SV111,112に供給される。
れたライン圧は、該バルブ108によって減圧されて一
定圧とされた上で、ライン201,202を介して第
1、第2SV111,112に供給される。
【0040】そして、この一定圧は、第1SV111が
ONのときには、ライン203を介して上記リレーバル
ブ107に供給されると共に、該リレーバルブ107の
スプールが図面上(以下同様)右側に位置するときは、
さらにライン204を介してバイパスバルブ104の一
端の制御ポートにパイロット圧として供給されて、該バ
イパスバルブ104のスプールを左側に付勢する。ま
た、リレーバルブ107のスプールが左側に位置すると
きは、ライン205を介して3−4シフトバルブ105
の一端の制御ポートにパイロット圧として供給されて、
該3−4シフトバルブ105のスプールを右側に付勢す
る。
ONのときには、ライン203を介して上記リレーバル
ブ107に供給されると共に、該リレーバルブ107の
スプールが図面上(以下同様)右側に位置するときは、
さらにライン204を介してバイパスバルブ104の一
端の制御ポートにパイロット圧として供給されて、該バ
イパスバルブ104のスプールを左側に付勢する。ま
た、リレーバルブ107のスプールが左側に位置すると
きは、ライン205を介して3−4シフトバルブ105
の一端の制御ポートにパイロット圧として供給されて、
該3−4シフトバルブ105のスプールを右側に付勢す
る。
【0041】また、第2SV112がONのときには、
上記レデューシングバルブ108からの一定圧は、ライ
ン206を介してバイパスバルブ104に供給されると
共に、該バイパスバルブ104のスプールが右側に位置
するときは、さらにライン207を介してロックアップ
コントロールバルブ106の一端の制御ポートにパイロ
ット圧として供給されて、該コントロールバルブ106
のスプールを左側に付勢する。また、バイパスバルブ1
04のスプールが左側に位置するときは、ライン208
を介してローリバースバルブ103の一端の制御ポート
にパイロット圧として供給されて、該ローリバースバル
ブ103のスプールを左側に付勢する。
上記レデューシングバルブ108からの一定圧は、ライ
ン206を介してバイパスバルブ104に供給されると
共に、該バイパスバルブ104のスプールが右側に位置
するときは、さらにライン207を介してロックアップ
コントロールバルブ106の一端の制御ポートにパイロ
ット圧として供給されて、該コントロールバルブ106
のスプールを左側に付勢する。また、バイパスバルブ1
04のスプールが左側に位置するときは、ライン208
を介してローリバースバルブ103の一端の制御ポート
にパイロット圧として供給されて、該ローリバースバル
ブ103のスプールを左側に付勢する。
【0042】さらに、レデューシングバルブ108から
の一定圧は、ライン209を介して上記レギュレータバ
ルブ101の制御ポート101aにも供給される。その
場合に、この一定圧は、上記ライン209に備えられた
リニアソレノイドバルブ131により例えばトルクコン
バータ20の出力トルクであるタービントルク等に応じ
て調整され、したがって、レギュレータバルブ101に
より、ライン圧が上記タービントルク等に応じて調整さ
れることになる。
の一定圧は、ライン209を介して上記レギュレータバ
ルブ101の制御ポート101aにも供給される。その
場合に、この一定圧は、上記ライン209に備えられた
リニアソレノイドバルブ131により例えばトルクコン
バータ20の出力トルクであるタービントルク等に応じ
て調整され、したがって、レギュレータバルブ101に
より、ライン圧が上記タービントルク等に応じて調整さ
れることになる。
【0043】なお、上記3−4シフトバルブ105に導
かれたメインライン200は、該バルブ105のスプー
ルが右側に位置するときに、ライン210を介して第1
アキュムレータ141に通じ、該アキュムレータ141
にライン圧を導入する。
かれたメインライン200は、該バルブ105のスプー
ルが右側に位置するときに、ライン210を介して第1
アキュムレータ141に通じ、該アキュムレータ141
にライン圧を導入する。
【0044】一方、上記メインライン200からマニュ
アルバルブ102に供給されたライン圧は、D,S,L
の各前進レンジでは第1出力ライン211及び第2出力
ライン212に、Rレンジでは第1出力ライン211及
び第3出力ライン213に、また、Nレンジでは第3出
力ライン213にそれぞれ導入される。
アルバルブ102に供給されたライン圧は、D,S,L
の各前進レンジでは第1出力ライン211及び第2出力
ライン212に、Rレンジでは第1出力ライン211及
び第3出力ライン213に、また、Nレンジでは第3出
力ライン213にそれぞれ導入される。
【0045】そして、上記第1出力ライン211は第1
DSV121に導かれて、該第1DSV121に制御元
圧としてライン圧を供給する。この第1DSV121の
下流側は、ライン214を介してローリバースバルブ1
03に導かれ、該バルブ103のスプールが右側に位置
するときには、さらにライン(サーボアプライライン)
215を介して2−4ブレーキ54の締結室54aに導
かれ、また、上記ローリバースバルブ103のスプール
が左側に位置するときには、さらにライン(ローリバー
スブレーキライン)216を介してローリバースブレー
キ55の油圧室に導かれる。
DSV121に導かれて、該第1DSV121に制御元
圧としてライン圧を供給する。この第1DSV121の
下流側は、ライン214を介してローリバースバルブ1
03に導かれ、該バルブ103のスプールが右側に位置
するときには、さらにライン(サーボアプライライン)
215を介して2−4ブレーキ54の締結室54aに導
かれ、また、上記ローリバースバルブ103のスプール
が左側に位置するときには、さらにライン(ローリバー
スブレーキライン)216を介してローリバースブレー
キ55の油圧室に導かれる。
【0046】ここで、上記ライン214からはライン2
17が分岐されて、第2アキュムレータ142に導かれ
ている。
17が分岐されて、第2アキュムレータ142に導かれ
ている。
【0047】また、上記第2出力ライン212は、第2
DSV122及び第3DSV123に導かれて、これら
のDSV122,123に制御元圧としてライン圧をそ
れぞれ供給すると共に、3−4シフトバルブ105にも
導かれている。
DSV122及び第3DSV123に導かれて、これら
のDSV122,123に制御元圧としてライン圧をそ
れぞれ供給すると共に、3−4シフトバルブ105にも
導かれている。
【0048】この3−4シフトバルブ105に導かれた
ライン212は、該バルブ105のスプールが左側に位
置するときに、ライン218を介してロックアップコン
トロールバルブ106に導かれ、該バルブ106のスプ
ールが左側に位置するときに、さらにライン(フォワー
ドクラッチライン)219を介してフォワードクラッチ
51の油圧室に導かれる。
ライン212は、該バルブ105のスプールが左側に位
置するときに、ライン218を介してロックアップコン
トロールバルブ106に導かれ、該バルブ106のスプ
ールが左側に位置するときに、さらにライン(フォワー
ドクラッチライン)219を介してフォワードクラッチ
51の油圧室に導かれる。
【0049】ここで、上記フォワードクラッチライン2
19から分岐されたライン220は3−4シフトバルブ
105に導かれ、該バルブ105のスプールが左側に位
置するときに、前述のライン210を介して第1アキュ
ムレータ141に通じると共に、該バルブ105のスプ
ールが右側に位置するときには、ライン(サーボリリー
スライン)221を介して2−4ブレーキ54の解放室
54bに通じる。
19から分岐されたライン220は3−4シフトバルブ
105に導かれ、該バルブ105のスプールが左側に位
置するときに、前述のライン210を介して第1アキュ
ムレータ141に通じると共に、該バルブ105のスプ
ールが右側に位置するときには、ライン(サーボリリー
スライン)221を介して2−4ブレーキ54の解放室
54bに通じる。
【0050】また、第2出力ライン212から制御元圧
が供給される第2DSV122の下流側は、ライン22
2を介して上記リレーバルブ107の一端の制御ポート
に導かれて該ポートにパイロット圧を供給し、該リレー
バルブ107のスプールを左側に付勢する。また、上記
ライン222から分岐されたライン223はローリバー
スバルブ103に導かれ、該バルブ103のスプールが
右側に位置するときに、さらにライン224に通じる。
が供給される第2DSV122の下流側は、ライン22
2を介して上記リレーバルブ107の一端の制御ポート
に導かれて該ポートにパイロット圧を供給し、該リレー
バルブ107のスプールを左側に付勢する。また、上記
ライン222から分岐されたライン223はローリバー
スバルブ103に導かれ、該バルブ103のスプールが
右側に位置するときに、さらにライン224に通じる。
【0051】このライン224からは、オリフィス15
1を介してライン225が分岐されていると共に、この
分岐されたライン225は3−4シフトバルブ105に
導かれ、該3−4シフトバルブ105のスプールが左側
に位置するときに、前述のサーボリリースライン221
を介して2−4ブレーキ54の解放室54bに導かれ
る。
1を介してライン225が分岐されていると共に、この
分岐されたライン225は3−4シフトバルブ105に
導かれ、該3−4シフトバルブ105のスプールが左側
に位置するときに、前述のサーボリリースライン221
を介して2−4ブレーキ54の解放室54bに導かれ
る。
【0052】また、上記ライン224からオリフィス1
51を介して分岐されたライン225からは、さらにラ
イン226が分岐されていると共に、このライン226
はバイパスバルブ104に導かれ、該バルブ104のス
プールが右側に位置するときに、ライン(3−4クラッ
チライン)227を介して3−4クラッチ53の油圧室
に導かれる。
51を介して分岐されたライン225からは、さらにラ
イン226が分岐されていると共に、このライン226
はバイパスバルブ104に導かれ、該バルブ104のス
プールが右側に位置するときに、ライン(3−4クラッ
チライン)227を介して3−4クラッチ53の油圧室
に導かれる。
【0053】さらに、上記ライン224は直接バイパス
バルブ104に導かれ、該バルブ104のスプールが左
側に位置するときに、上記ライン226を介してライン
225に通じる。つまり、ライン224とライン225
とが上記オリフィス151をバイパスして通じることに
なる。
バルブ104に導かれ、該バルブ104のスプールが左
側に位置するときに、上記ライン226を介してライン
225に通じる。つまり、ライン224とライン225
とが上記オリフィス151をバイパスして通じることに
なる。
【0054】また、第2出力ライン212から制御元圧
が供給される第3DSV123の下流側は、ライン22
8を介してロックアップコントロールバルブ106に導
かれ、該バルブ106のスプールが右側に位置するとき
に、上記フォワードクラッチライン219に連通する。
また、該ロックアップコントロールバルブ106のスプ
ールが左側に位置するときには、ライン229を介して
ロックアップクラッチ26のフロント室26aに通じ
る。
が供給される第3DSV123の下流側は、ライン22
8を介してロックアップコントロールバルブ106に導
かれ、該バルブ106のスプールが右側に位置するとき
に、上記フォワードクラッチライン219に連通する。
また、該ロックアップコントロールバルブ106のスプ
ールが左側に位置するときには、ライン229を介して
ロックアップクラッチ26のフロント室26aに通じ
る。
【0055】さらに、マニュアルバルブ102からの第
3出力ライン213は、ローリバースバルブ103に導
かれて、該バルブ103にライン圧を供給する。そし
て、該バルブ103のスプールが左側に位置するとき
に、ライン(リバースクラッチライン)230を介して
リバースクラッチ52の油圧室に導かれる。
3出力ライン213は、ローリバースバルブ103に導
かれて、該バルブ103にライン圧を供給する。そし
て、該バルブ103のスプールが左側に位置するとき
に、ライン(リバースクラッチライン)230を介して
リバースクラッチ52の油圧室に導かれる。
【0056】また、第3出力ライン213から分岐され
たライン231はバイパスバルブ104に導かれ、該バ
ルブ104のスプールが右側に位置するときに、前述の
ライン208を介してローリバースバルブ103の制御
ポートにパイロット圧としてライン圧を供給し、該ロー
リバースバルブ103のスプールを左側に付勢する。
たライン231はバイパスバルブ104に導かれ、該バ
ルブ104のスプールが右側に位置するときに、前述の
ライン208を介してローリバースバルブ103の制御
ポートにパイロット圧としてライン圧を供給し、該ロー
リバースバルブ103のスプールを左側に付勢する。
【0057】以上の構成に加えて、この油圧制御回路1
00には、コンバータリリーフバルブ109が備えられ
ている。このバルブ109は、レギュレータバルブ10
1からライン232を介して供給される作動圧を一定圧
に調圧した上で、この一定圧をライン233を介してロ
ックアップコントロールバルブ106に供給する。そし
て、この一定圧は、ロックアップコントロールバルブ1
06のスプールが右側に位置するときには、前述のライ
ン229を介してロックアップクラッチ26のフロント
室26aに供給され、また、該バルブ106のスプール
が左側に位置するときには、一定圧がライン234を介
してリヤ室26bに供給されるようになっている。
00には、コンバータリリーフバルブ109が備えられ
ている。このバルブ109は、レギュレータバルブ10
1からライン232を介して供給される作動圧を一定圧
に調圧した上で、この一定圧をライン233を介してロ
ックアップコントロールバルブ106に供給する。そし
て、この一定圧は、ロックアップコントロールバルブ1
06のスプールが右側に位置するときには、前述のライ
ン229を介してロックアップクラッチ26のフロント
室26aに供給され、また、該バルブ106のスプール
が左側に位置するときには、一定圧がライン234を介
してリヤ室26bに供給されるようになっている。
【0058】このロックアップクラッチ26は、フロン
ト室26aに上記一定圧が供給されたときに解放される
と共に、上記ロックアップコントロールバルブ106の
スプールが左側に位置して、第3DSV123で生成さ
れた作動圧がフロント室26aに供給されたときには、
その作動圧に応じたスリップ状態に制御されるようにな
っている。
ト室26aに上記一定圧が供給されたときに解放される
と共に、上記ロックアップコントロールバルブ106の
スプールが左側に位置して、第3DSV123で生成さ
れた作動圧がフロント室26aに供給されたときには、
その作動圧に応じたスリップ状態に制御されるようにな
っている。
【0059】また、上記マニュアルバルブ102から
は、D,S,L,Nの各レンジでメインライン200に
通じるライン235が導かれて、レギュレータバルブ1
01の減圧ポート101bに接続されており、上記の各
レンジで該減圧ポート101bにライン圧が導入される
ようになっている。
は、D,S,L,Nの各レンジでメインライン200に
通じるライン235が導かれて、レギュレータバルブ1
01の減圧ポート101bに接続されており、上記の各
レンジで該減圧ポート101bにライン圧が導入される
ようになっている。
【0060】ここで、上記レギュレータバルブ101を
中心とするライン圧生成部の構成を詳しく説明すると、
図4に示すように、このレギュレータバルブ101にお
いては、スプール101cの一端側に、前述のリニアソ
レノイドバルブ131からの制御圧が導入されて、該ス
プール101cを増圧側に付勢する制御ポート101a
が、他端側に、メインライン200からライン圧が導入
されて、該スプール101cを減圧側に付勢するフィー
ドバックポート101dがそれぞれ設けられていると共
に、このフィードバックポート101dに隣接させて、
該フィードバックポート101dと同様に減圧方向にス
プール101cを付勢する減圧ポート101bが設けら
れている。そして、上記のように、この減圧ポート10
1bに、マニュアルバルブ102から導かれて、D,
S,L,Nの各レンジでメインライン200に通じるラ
イン235が接続されている。
中心とするライン圧生成部の構成を詳しく説明すると、
図4に示すように、このレギュレータバルブ101にお
いては、スプール101cの一端側に、前述のリニアソ
レノイドバルブ131からの制御圧が導入されて、該ス
プール101cを増圧側に付勢する制御ポート101a
が、他端側に、メインライン200からライン圧が導入
されて、該スプール101cを減圧側に付勢するフィー
ドバックポート101dがそれぞれ設けられていると共
に、このフィードバックポート101dに隣接させて、
該フィードバックポート101dと同様に減圧方向にス
プール101cを付勢する減圧ポート101bが設けら
れている。そして、上記のように、この減圧ポート10
1bに、マニュアルバルブ102から導かれて、D,
S,L,Nの各レンジでメインライン200に通じるラ
イン235が接続されている。
【0061】したがって、このレギュレータバルブ10
1によれば、D,S,L,Nの各レンジでは、メインラ
イン200からマニュアルバルブ102およびライン2
35を介して該レギュレータバルブ101の減圧ポート
101bにライン圧が導入され、このライン圧と、メイ
ンライン200からフィードバックポート101dに直
接導入されたライン圧とが、制御ポート101aに導入
されているリニアソレノイドバルブ131からの制御圧
に対抗することになるから、該レギュレータバルブ10
1で調整されるライン圧の圧力値は、減圧ポート101
bにライン圧が導入された分だけ低くなる。
1によれば、D,S,L,Nの各レンジでは、メインラ
イン200からマニュアルバルブ102およびライン2
35を介して該レギュレータバルブ101の減圧ポート
101bにライン圧が導入され、このライン圧と、メイ
ンライン200からフィードバックポート101dに直
接導入されたライン圧とが、制御ポート101aに導入
されているリニアソレノイドバルブ131からの制御圧
に対抗することになるから、該レギュレータバルブ10
1で調整されるライン圧の圧力値は、減圧ポート101
bにライン圧が導入された分だけ低くなる。
【0062】これに対して、Rレンジでは、マニュアル
バルブ102からレギュレータバルブ101の減圧ポー
ト101bへのライン圧の導入がなく、したがって、フ
ィードバックポート101dに直接導入されたライン圧
のみが制御ポート101aに導入されているリニアソレ
ノイドバルブ131からの制御圧に対抗することにな
る。したがって、上記のようなライン圧の減圧作用がな
く、Dレンジ等よりも高いライン圧が得られる。
バルブ102からレギュレータバルブ101の減圧ポー
ト101bへのライン圧の導入がなく、したがって、フ
ィードバックポート101dに直接導入されたライン圧
のみが制御ポート101aに導入されているリニアソレ
ノイドバルブ131からの制御圧に対抗することにな
る。したがって、上記のようなライン圧の減圧作用がな
く、Dレンジ等よりも高いライン圧が得られる。
【0063】一方、当該自動変速機10には、図5に示
すように、油圧制御回路100における上記第1、第2
SV111,112、第1〜第3DSV121〜123
及びリニアソレノイドバルブ131を制御するコントロ
ーラ300が備えられていると共に、このコントローラ
300には、当該車両の車速を検出する車速センサ30
1、エンジンのスロットル開度を検出するスロットル開
度センサ302、エンジン回転数を検出するエンジン回
転センサ303、運転者によって選択されたシフト位置
(レンジ)を検出するシフト位置センサ304、トルク
コンバータ20におけるタービン23の回転数を検出す
るタービン回転センサ305、作動油の油温を検出する
油温センサ306等からの信号が入力され、これらのセ
ンサ301〜306からの信号が示す当該車両ないしエ
ンジンの運転状態等に応じて、上記第1、第2SV11
1,112、第1〜第3DSV121〜123、及びリ
ニアソレノイドバルブ131の作動を制御するようにな
っている。
すように、油圧制御回路100における上記第1、第2
SV111,112、第1〜第3DSV121〜123
及びリニアソレノイドバルブ131を制御するコントロ
ーラ300が備えられていると共に、このコントローラ
300には、当該車両の車速を検出する車速センサ30
1、エンジンのスロットル開度を検出するスロットル開
度センサ302、エンジン回転数を検出するエンジン回
転センサ303、運転者によって選択されたシフト位置
(レンジ)を検出するシフト位置センサ304、トルク
コンバータ20におけるタービン23の回転数を検出す
るタービン回転センサ305、作動油の油温を検出する
油温センサ306等からの信号が入力され、これらのセ
ンサ301〜306からの信号が示す当該車両ないしエ
ンジンの運転状態等に応じて、上記第1、第2SV11
1,112、第1〜第3DSV121〜123、及びリ
ニアソレノイドバルブ131の作動を制御するようにな
っている。
【0064】ここで、第1、第2SV111,112及
び第1〜第3DSV121〜123の作動状態を各変速
段ごとにまとめると、次の表2に示すようになる。この
表2中、(○)は、第1、第2SV111,112につ
いてはON、第1〜第3DSV121〜123について
はOFFであって、いずれも、上流側の油路を下流側の
油路に連通させて元圧をそのまま下流側に供給する状態
を示す。また、(×)は、第1、第2SV111,11
2についてはOFF、第1〜第3DSV121〜123
についてはONであって、いずれも、上流側の油路を遮
断して、下流側の油路をドレンさせた状態を示す。
び第1〜第3DSV121〜123の作動状態を各変速
段ごとにまとめると、次の表2に示すようになる。この
表2中、(○)は、第1、第2SV111,112につ
いてはON、第1〜第3DSV121〜123について
はOFFであって、いずれも、上流側の油路を下流側の
油路に連通させて元圧をそのまま下流側に供給する状態
を示す。また、(×)は、第1、第2SV111,11
2についてはOFF、第1〜第3DSV121〜123
についてはONであって、いずれも、上流側の油路を遮
断して、下流側の油路をドレンさせた状態を示す。
【0065】
【表2】 次に、上記コントローラ300によるリニアソレノイド
バルブ131の制御、即ちライン圧制御の具体的動作に
ついて説明する。
バルブ131の制御、即ちライン圧制御の具体的動作に
ついて説明する。
【0066】この制御は図6に示すプログラムに従って
行われ、まずステップS1〜S3に従って、タービント
ルクTtに応じたライン圧P1、スロットル開度θに応
じたライン圧P2、及び当該自動車の車速Vに応じたラ
イン圧P3を計算する。
行われ、まずステップS1〜S3に従って、タービント
ルクTtに応じたライン圧P1、スロットル開度θに応
じたライン圧P2、及び当該自動車の車速Vに応じたラ
イン圧P3を計算する。
【0067】つまり、図5に示すセンサ302,30
3,305によってそれぞれ検出されるスロットル開
度、エンジン回転数及びタービン回転数と、予め記憶さ
れたエンジンの出力特性及びトルクコンバータのトルク
比特性等のデータとに基づき、その時点のエンジン出力
トルクとトルクコンバータのトルク比とからタービント
ルクを求め、このタービントルクTtに応じた油圧P
1′を、図7に示すように予め設定されたマップから読
み取る。
3,305によってそれぞれ検出されるスロットル開
度、エンジン回転数及びタービン回転数と、予め記憶さ
れたエンジンの出力特性及びトルクコンバータのトルク
比特性等のデータとに基づき、その時点のエンジン出力
トルクとトルクコンバータのトルク比とからタービント
ルクを求め、このタービントルクTtに応じた油圧P
1′を、図7に示すように予め設定されたマップから読
み取る。
【0068】また、上記センサ302によって検出され
るスロットル開度θに応じた油圧P2′を、図8に示す
ように予め設定されたマップから読み取る。さらに、セ
ンサ301によって検出される車速Vに応じた油圧P
3′を、図9に示すように予め設定されたマップから読
み取る。
るスロットル開度θに応じた油圧P2′を、図8に示す
ように予め設定されたマップから読み取る。さらに、セ
ンサ301によって検出される車速Vに応じた油圧P
3′を、図9に示すように予め設定されたマップから読
み取る。
【0069】そして、これらの油圧P1′,P2′,P
3′に、その時点の変速段とレンジとに応じた係数C
1,C2,C3をそれぞれ掛けることにより、上記各ラ
イン圧P1,P2,P3を求めるのである。
3′に、その時点の変速段とレンジとに応じた係数C
1,C2,C3をそれぞれ掛けることにより、上記各ラ
イン圧P1,P2,P3を求めるのである。
【0070】ここで、上記係数C1〜C3は互いに異な
る値に設定されると共に、タービントルクTtに応じた
ライン圧P1を計算するための係数C1は、レンジ及び
変速段によって入力トルクを受け持つクラッチが異なっ
たり、そのクラッチの分担トルクが異なったりするの
で、レンジ及び変速段によって異なる値に設定される。
また、スロットル開度θに応じたライン圧P2を計算す
るための係数C2も同様であるが、この係数C2につい
ては、トルクコンバータにおける潤滑油の発熱を考慮し
て、ライン圧P2を高くするように設定される。さら
に、車速Vに応じたライン圧P3を計算するための係数
C3も、レンジ及び変速段によって変速機内部の各部材
の回転数が異なるため、レンジ及び変速段によって異な
る値に設定される。
る値に設定されると共に、タービントルクTtに応じた
ライン圧P1を計算するための係数C1は、レンジ及び
変速段によって入力トルクを受け持つクラッチが異なっ
たり、そのクラッチの分担トルクが異なったりするの
で、レンジ及び変速段によって異なる値に設定される。
また、スロットル開度θに応じたライン圧P2を計算す
るための係数C2も同様であるが、この係数C2につい
ては、トルクコンバータにおける潤滑油の発熱を考慮し
て、ライン圧P2を高くするように設定される。さら
に、車速Vに応じたライン圧P3を計算するための係数
C3も、レンジ及び変速段によって変速機内部の各部材
の回転数が異なるため、レンジ及び変速段によって異な
る値に設定される。
【0071】次に、ステップS4で、ロックアップクラ
ッチ26のスリップ制御中であるか否かに応じたライン
圧P4を求める。このライン圧P4は、上記スリップ制
御中には高い油圧P4′に、非制御中には低い油圧P
4″に設定される。
ッチ26のスリップ制御中であるか否かに応じたライン
圧P4を求める。このライン圧P4は、上記スリップ制
御中には高い油圧P4′に、非制御中には低い油圧P
4″に設定される。
【0072】そして、ステップS5で、上記各ライン圧
P1,P2,P3,P4のうちから最も高いものを選択
し、これを定常走行時における目標ライン圧P0に設定
すると共に、この目標ライン圧P0が得られるように、
リニアソレノイドバルブ131に制御信号を出力するの
である。
P1,P2,P3,P4のうちから最も高いものを選択
し、これを定常走行時における目標ライン圧P0に設定
すると共に、この目標ライン圧P0が得られるように、
リニアソレノイドバルブ131に制御信号を出力するの
である。
【0073】これにより、定常走行時であっても、例え
ば通常の走行状態からアクセルペダルを急速に踏み込ん
だ場合や、停車中に空吹かし状態でのN−D操作を行っ
た場合等には、スロットル開度θに応じたライン圧P2
が最も高くなって、この高いライン圧P2が目標ライン
圧P0に採用されることになる。したがって、アクセル
ペダルの急踏み込み時には、タービントルクを算出した
上で目標ライン圧を設定する場合のようなライン圧上昇
の応答遅れが回避されて、摩擦要素への入力トルクに対
してライン圧が一時的に不足する事態が防止され、ま
た、停車中における空吹かし状態でのN−D操作時に
は、摩擦要素が速やかに締結されることになる。
ば通常の走行状態からアクセルペダルを急速に踏み込ん
だ場合や、停車中に空吹かし状態でのN−D操作を行っ
た場合等には、スロットル開度θに応じたライン圧P2
が最も高くなって、この高いライン圧P2が目標ライン
圧P0に採用されることになる。したがって、アクセル
ペダルの急踏み込み時には、タービントルクを算出した
上で目標ライン圧を設定する場合のようなライン圧上昇
の応答遅れが回避されて、摩擦要素への入力トルクに対
してライン圧が一時的に不足する事態が防止され、ま
た、停車中における空吹かし状態でのN−D操作時に
は、摩擦要素が速やかに締結されることになる。
【0074】また、低負荷高車速の運転状態において
は、車速Vに応じたライン圧P3が最も高くなって、こ
の高いライン圧P3が目標ライン圧P0に採用されるこ
とにより、高速で摺動回転する自動変速機の各構成部材
に十分な量の潤滑油が供給されることになる。
は、車速Vに応じたライン圧P3が最も高くなって、こ
の高いライン圧P3が目標ライン圧P0に採用されるこ
とにより、高速で摺動回転する自動変速機の各構成部材
に十分な量の潤滑油が供給されることになる。
【0075】さらに、ロックアップクラッチ26の作動
時には、高い油圧P4″とされたライン圧P4が目標ラ
インP0に採用されるから、第3DSV123の制御元
圧として十分に高いライン圧が安定して得られることに
なり、したがって、上記第3DSV123による作動圧
のフィードバック制御により、ロックアップクラッチ2
6の緻密なスリップ制御が実現されることになる。
時には、高い油圧P4″とされたライン圧P4が目標ラ
インP0に採用されるから、第3DSV123の制御元
圧として十分に高いライン圧が安定して得られることに
なり、したがって、上記第3DSV123による作動圧
のフィードバック制御により、ロックアップクラッチ2
6の緻密なスリップ制御が実現されることになる。
【0076】また、これらの運転状態以外の状態では、
タービントルクTtに応じたライン圧P1が目標ライン
圧P0に採用されるので、摩擦要素に入力されるトルク
を確実に伝達することができ、しかも、ライン圧を必要
以上に高くすることによるポンプ駆動損失の増大や当該
エンジンの燃費の悪化が抑制されることになる。
タービントルクTtに応じたライン圧P1が目標ライン
圧P0に採用されるので、摩擦要素に入力されるトルク
を確実に伝達することができ、しかも、ライン圧を必要
以上に高くすることによるポンプ駆動損失の増大や当該
エンジンの燃費の悪化が抑制されることになる。
【0077】そして、特に上記のプログラムによれば、
各種の運転状態に応じたライン圧P1〜P4をそれぞれ
同時並行的に求めておき、そのうちの最大となるライン
圧を目標ライン圧P0に採用するだけの簡素な制御でよ
いので、運転状態に応じたライン圧が応答性よく得られ
ることになる。
各種の運転状態に応じたライン圧P1〜P4をそれぞれ
同時並行的に求めておき、そのうちの最大となるライン
圧を目標ライン圧P0に採用するだけの簡素な制御でよ
いので、運転状態に応じたライン圧が応答性よく得られ
ることになる。
【0078】また、図10に示すように、運転状態の変
化に従って、例えばタービントルクTtに応じたライン
圧P1が最も高くなる状態からスロットル開度θに応じ
たライン圧P2が最も高くなる状態に移行する場合に、
矢印Aで示すように、目標ライン圧P0が一方のライン
圧P1から他方のライン圧P2に連続的に移行すること
になって、該目標ライン圧P0の急激な変化が抑制され
る。
化に従って、例えばタービントルクTtに応じたライン
圧P1が最も高くなる状態からスロットル開度θに応じ
たライン圧P2が最も高くなる状態に移行する場合に、
矢印Aで示すように、目標ライン圧P0が一方のライン
圧P1から他方のライン圧P2に連続的に移行すること
になって、該目標ライン圧P0の急激な変化が抑制され
る。
【0079】なお、以上の各種の状態に応じたライン圧
P1〜P4がそれぞれ最も高くなる領域は、例えば図1
1に示すように設定される。
P1〜P4がそれぞれ最も高くなる領域は、例えば図1
1に示すように設定される。
【0080】つまり、この例では、車速とスロットル開
度とをパラメータとする運転領域において、符号Xで示
す低車速高スロットル開度の領域で、タービントルクに
応じたライン圧P1が最も高くなって目標ライン圧P0
に採用され、符号Yで示す高車速低スロットル開度の領
域では、車速に応じたライン圧P3が最も高くなって目
標ライン圧P0に採用される。また、符号Zで示すロッ
クアップ制御領域(領域Yを除く)においては、ロック
アップ制御時のライン圧P4が最も高くなって目標ライ
ン圧P0に採用される。そして、それ以外の領域ではス
ロットル開度に対応するライン圧P2が目標ライン圧に
採用される。
度とをパラメータとする運転領域において、符号Xで示
す低車速高スロットル開度の領域で、タービントルクに
応じたライン圧P1が最も高くなって目標ライン圧P0
に採用され、符号Yで示す高車速低スロットル開度の領
域では、車速に応じたライン圧P3が最も高くなって目
標ライン圧P0に採用される。また、符号Zで示すロッ
クアップ制御領域(領域Yを除く)においては、ロック
アップ制御時のライン圧P4が最も高くなって目標ライ
ン圧P0に採用される。そして、それ以外の領域ではス
ロットル開度に対応するライン圧P2が目標ライン圧に
採用される。
【0081】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、摩擦要
素やロックアップクラッチの作動用として所定のライン
圧が生成されるようになっている自動変速機において、
変速動作が行われていない定常走行時におけるライン圧
が、従来のようにタービントルクに基づいて設定される
だけでなく、その時点の運転状態に応じて、それぞれ必
要とされる圧力に適切に設定されることになる。
素やロックアップクラッチの作動用として所定のライン
圧が生成されるようになっている自動変速機において、
変速動作が行われていない定常走行時におけるライン圧
が、従来のようにタービントルクに基づいて設定される
だけでなく、その時点の運転状態に応じて、それぞれ必
要とされる圧力に適切に設定されることになる。
【0082】したがって、例えばアクセルペダルを急速
に踏み込んだ場合には、タービントルクの算出を待つこ
となく、スロットル開度の増大に応じて速やかにライン
圧が上昇して、摩擦要素への入力トルクに対してライン
圧が一時的に不足する状態が回避されることになり、ま
た、停車中に空吹かし状態でN−D操作等を行った場合
にも、スロットル開度に応じた高いライン圧が得られ
て、摩擦要素が速やかに締結されることになる。
に踏み込んだ場合には、タービントルクの算出を待つこ
となく、スロットル開度の増大に応じて速やかにライン
圧が上昇して、摩擦要素への入力トルクに対してライン
圧が一時的に不足する状態が回避されることになり、ま
た、停車中に空吹かし状態でN−D操作等を行った場合
にも、スロットル開度に応じた高いライン圧が得られ
て、摩擦要素が速やかに締結されることになる。
【0083】また、低負荷高車速の運転状態において
は、タービントルクが低くても、車速に応じた高いライ
ン圧が得られて、高速で摺動回転する自動変速機の各構
成部材に必要量の潤滑油が供給されることになる。
は、タービントルクが低くても、車速に応じた高いライ
ン圧が得られて、高速で摺動回転する自動変速機の各構
成部材に必要量の潤滑油が供給されることになる。
【0084】さらに、ロックアップクラッチの作動時に
は、その作動に必要とされるライン圧が確保されて、ロ
ックアップクラッチの良好な作動が得られることにな
る。特に、本願の第4発明によれば、ライン圧生成手段
で生成されたライン圧を元圧としてロックアップクラッ
チに供給される作動圧を生成するデューティソレノイド
バルブを備えて、該バルブによりロックアップクラッチ
の作動圧をフィードバック制御する場合に、この作動圧
の元圧としてのライン圧の不足や不安定化が防止される
ことにより、フィードバック制御による緻密なロックア
ップ制御が可能となる。
は、その作動に必要とされるライン圧が確保されて、ロ
ックアップクラッチの良好な作動が得られることにな
る。特に、本願の第4発明によれば、ライン圧生成手段
で生成されたライン圧を元圧としてロックアップクラッ
チに供給される作動圧を生成するデューティソレノイド
バルブを備えて、該バルブによりロックアップクラッチ
の作動圧をフィードバック制御する場合に、この作動圧
の元圧としてのライン圧の不足や不安定化が防止される
ことにより、フィードバック制御による緻密なロックア
ップ制御が可能となる。
【0085】また、これらの運転状態以外の状態では、
ライン圧はタービントルクに応じて設定されるので、各
摩擦要素に入力されるトルクを確実に伝達することがで
き、しかも、ライン圧を必要以上に高くすることによる
ポンプ駆動損失の増大や当該エンジンの燃費の悪化が抑
制されることになる。
ライン圧はタービントルクに応じて設定されるので、各
摩擦要素に入力されるトルクを確実に伝達することがで
き、しかも、ライン圧を必要以上に高くすることによる
ポンプ駆動損失の増大や当該エンジンの燃費の悪化が抑
制されることになる。
【0086】そして、本発明によれば、各種の運転状態
に応じた複数のライン圧をそれぞれ同時並行的に算出
し、そのうちの最大となるライン圧を目標ライン圧に採
用するだけであるから、例えばタービントルクに基づい
て算出したライン圧をそれぞれの運転状態に応じて補正
するといった方法に比べて、目標ライン圧が応答遅れを
生じることなく、速やかに設定されることになる。
に応じた複数のライン圧をそれぞれ同時並行的に算出
し、そのうちの最大となるライン圧を目標ライン圧に採
用するだけであるから、例えばタービントルクに基づい
て算出したライン圧をそれぞれの運転状態に応じて補正
するといった方法に比べて、目標ライン圧が応答遅れを
生じることなく、速やかに設定されることになる。
【図1】 本発明の実施の形態に係る自動変速機の機械
的構成を示す骨子図である。
的構成を示す骨子図である。
【図2】 同自動変速機の変速歯車機構部の構成を示す
断面図である。
断面図である。
【図3】 油圧制御回路の回路図である。
【図4】 同油圧制御回路におけるレギュレータバルブ
周辺の構成を示す要部回路図である。
周辺の構成を示す要部回路図である。
【図5】 図3の油圧制御回路における各ソレノイドバ
ルブに対する制御システム図である。
ルブに対する制御システム図である。
【図6】 定常時のライン圧制御の動作を示すフローチ
ャートである。
ャートである。
【図7】 同制御動作で用いられるタービントルクに応
じた油圧のマップである。
じた油圧のマップである。
【図8】 同じくスロットル開度に応じた油圧のマップ
である。
である。
【図9】 同じく車速に応じた油圧のマップである。
【図10】 同制御動作による目標ライン圧の変化の説
明図である。
明図である。
【図11】 同制御で目標ライン圧に採用されるライン
圧の領域説明図である。
圧の領域説明図である。
10 自動変速機 20 トルクコンバータ 30,40 変速歯車機構 51〜55 摩擦要素 100 油圧制御回路 101,131 ライン圧生成手段(レギュレータバル
ブ、リニアソレノイドバルブ) 123 デューティソレノイドバルブ 300 ライン圧算出手段、目標油圧設定手
段、ライン圧制御手段(コントローラ) 301〜305 運転状態検出手段
ブ、リニアソレノイドバルブ) 123 デューティソレノイドバルブ 300 ライン圧算出手段、目標油圧設定手
段、ライン圧制御手段(コントローラ) 301〜305 運転状態検出手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 F16H 59:38 59:42 59:44 59:68 59:72 63:12 (72)発明者 篠塚 浩 広島県安芸郡府中町新地3番1号 マツダ 株式会社内 (72)発明者 黒川 和司 広島県安芸郡府中町新地3番1号 マツダ 株式会社内 (72)発明者 寺岡 隆道 広島県安芸郡府中町新地3番1号 マツダ 株式会社内 (72)発明者 本坊 正和 広島県安芸郡府中町新地3番1号 マツダ 株式会社内 (72)発明者 平見 尚隆 広島県安芸郡府中町新地3番1号 マツダ 株式会社内 (72)発明者 神田 靖典 広島県安芸郡府中町新地3番1号 マツダ 株式会社内 (72)発明者 青木 彰伸 広島県安芸郡府中町新地3番1号 マツダ 株式会社内 (72)発明者 川 武良 広島県安芸郡府中町新地3番1号 マツダ 株式会社内 (72)発明者 岩崎 龍彦 広島県安芸郡府中町新地3番1号 マツダ 株式会社内
Claims (4)
- 【請求項1】 トルクコンバータと、締結状態により該
トルクコンバータの動力伝達経路を変化させるロックア
ップクラッチと、変速歯車機構と、作動圧の給排により
選択的に締結されて上記変速歯車機構の動力伝達経路を
切り換える複数の摩擦要素と、上記ロックアップクラッ
チ及び摩擦要素に供給される作動圧用のライン圧を生成
するライン圧生成手段とを有する自動変速機の制御装置
であって、当該自動変速機の複数種類の運転状態をそれ
ぞれ検出する複数の運転状態検出手段と、これらの検出
手段でそれぞれ検出された運転状態に応じたライン圧を
算出する複数のライン圧算出手段と、これらの算出手段
でそれぞれ算出されたライン圧のうちの最大値のものを
選択して目標ライン圧に設定する目標ライン圧設定手段
と、この設定手段で設定された目標ライン圧が得られる
ように上記ライン圧生成手段を制御するライン圧制御手
段とを有することを特徴とする自動変速機の制御装置。 - 【請求項2】 運転状態検出手段として、トルクコンバ
ータの出力トルクを少なくとも間接的に検出するタービ
ントルク検出手段と、当該エンジンのスロットル開度を
検出するスロットル開度検出手段と、当該車両の車速を
検出する車速検出手段と、ロックアップクラッチの状態
を検出するロックアップ検出手段のうちの2つ以上が備
えられていると共に、これに対応させて、ライン圧算出
手段として、タービントルクに応じたライン圧を算出す
るタービントルク対応ライン圧算出手段と、スロットル
開度に対応するライン圧を算出するスロットル開度対応
ライン圧算出手段と、車速に対応するライン圧を算出す
る車速対応ライン圧算出手段と、ロックアップクラッチ
の状態に応じたライン圧を算出するロックアップ対応ラ
イン圧算出手段のうちの2つ以上が備えられ、かつ、目
標ライン圧設定手段は、これらの2つ以上の算出手段で
それぞれ算出されたライン圧のうちの最大値のものを選
択して目標ライン圧に設定することを特徴とする請求項
1に記載の自動変速機の制御装置。 - 【請求項3】 運転状態検出手段として、トルクコンバ
ータの出力トルクを少なくとも間接的に検出するタービ
ントルク検出手段と、当該エンジンのスロットル開度を
検出するスロットル開度検出手段と、当該車両の車速を
検出する車速検出手段と、ロックアップクラッチの状態
を検出するロックアップ検出手段とが備えられていると
共に、ライン圧算出手段として、タービントルクに応じ
たライン圧を算出するタービントルク対応ライン圧算出
手段と、スロットル開度に対応するライン圧を算出する
スロットル開度対応ライン圧算出手段と、車速に対応す
るライン圧を算出する車速対応ライン圧算出手段と、ロ
ックアップクラッチの状態に応じたライン圧を算出する
ロックアップ対応ライン圧算出手段とが備えられ、か
つ、目標ライン圧設定手段は、これらの4つの算出手段
でそれぞれ算出されたライン圧のうちの最大値のものを
選択して目標ライン圧に設定することを特徴とする請求
項1に記載の自動変速機の制御装置。 - 【請求項4】 ライン圧生成手段で生成されたライン圧
を元圧としてロックアップクラッチに供給される作動圧
を生成するデューティソレノイドバルブが備えられてい
ると共に、当該自動変速機の複数種類の運転状態をそれ
ぞれ検出する複数の運転状態検出手段の1つとして、ロ
ックアップクラッチの状態を検出するロックアップ検出
手段が備えられ、かつ、これらの検出手段でそれぞれ検
出された運転状態に応じたライン圧を算出する複数のラ
イン圧算出手段の1つとして、ロックアップクラッチの
状態に応じたライン圧を算出するロックアップ対応ライ
ン圧算出手段が備えられていることを特徴とする請求項
1に記載の自動変速機の制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8103684A JPH08326904A (ja) | 1995-03-31 | 1996-03-28 | 自動変速機の制御装置 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10000595 | 1995-03-31 | ||
JP7-100005 | 1995-03-31 | ||
JP8103684A JPH08326904A (ja) | 1995-03-31 | 1996-03-28 | 自動変速機の制御装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08326904A true JPH08326904A (ja) | 1996-12-10 |
Family
ID=26441103
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8103684A Pending JPH08326904A (ja) | 1995-03-31 | 1996-03-28 | 自動変速機の制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08326904A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011058643A (ja) * | 1998-12-22 | 2011-03-24 | Robert Bosch Gmbh | 巻掛伝動装置における巻掛部材の張力設定のためのシステム |
KR20160015879A (ko) * | 2014-08-01 | 2016-02-15 | 현대오트론 주식회사 | 차량 변속기의 라인압 제어 장치 및 그 방법 |
JP2018119590A (ja) * | 2017-01-24 | 2018-08-02 | トヨタ自動車株式会社 | 車両の油圧制御装置 |
JP2018150970A (ja) * | 2017-03-10 | 2018-09-27 | ジヤトコ株式会社 | 自動変速機及び自動変速機の制御方法 |
WO2021186876A1 (ja) * | 2020-03-19 | 2021-09-23 | 株式会社小松製作所 | 変速機用油圧制御システム |
-
1996
- 1996-03-28 JP JP8103684A patent/JPH08326904A/ja active Pending
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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WO2021186876A1 (ja) * | 2020-03-19 | 2021-09-23 | 株式会社小松製作所 | 変速機用油圧制御システム |
CN114846257A (zh) * | 2020-03-19 | 2022-08-02 | 株式会社小松制作所 | 变速器用液压控制系统 |
CN114846257B (zh) * | 2020-03-19 | 2024-04-16 | 株式会社小松制作所 | 变速器用液压控制系统 |
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