JPH0777129B2 - ニッケル電極用活物質及びその製造方法、ニッケル電極及びそれを用いたアルカリ電池の製造方法 - Google Patents
ニッケル電極用活物質及びその製造方法、ニッケル電極及びそれを用いたアルカリ電池の製造方法Info
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- JPH0777129B2 JPH0777129B2 JP63180047A JP18004788A JPH0777129B2 JP H0777129 B2 JPH0777129 B2 JP H0777129B2 JP 63180047 A JP63180047 A JP 63180047A JP 18004788 A JP18004788 A JP 18004788A JP H0777129 B2 JPH0777129 B2 JP H0777129B2
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Description
れを用いたアルカリ電池に関するものである。
し、ニッケル粉末を穿孔鋼板等に焼結した微孔基板に水
酸化ニッケルを充填させたものである。この方式の電極
は、充填工程を何度も繰り返し非常に煩雑であり、コス
トが高い。しかも、用いる基板の多孔度が制限されるた
め、活物質の充填密度が低く、電極のエネルギー密度40
0mAh/cc程度のものしかできない。
行われている。例えば、水酸化コバルト被覆水酸化ニッ
ケル粉末に導電性付加剤として、20数wt%のグラファイ
ト粉末を混合し、シート状にした後、集電体であるニッ
ケル板に圧着して電極とする。この導電性付加剤そのも
のは、電極の容量に寄与しないため容量密度が低下し、
且つグラファイトの分解による炭酸根が多量に生成す
る。このために、密閉形ニッケルカドミウム電池の如
く、電解液量の少ない電池には使用できない。上記欠点
を克服するべく、95%の高多孔度の金属繊維基板を用い
たペースト式ニッケル電極が実用化されつつある。該電
極は、硫酸ニッケル塩水溶液と水酸化ナトリウム水溶液
から作成された水酸化ニッケル粉末活物質に、活物質間
導電性ネットワークを形成するCoO粉末を添加し、カル
ボキシメチルセルローズを水に溶解した粘調液を加えペ
ースト状態で繊維基板に充填して作成される。このもの
は、焼結式電極に比べ安価であり、エネルギー密度も50
0mAh/ccと高い。
化に伴い、市場ニーズとして600mAh/cc程度の高エネル
ギー密度が要求されている。これに対応するためには、
基板の多孔度に限界があることから、水酸化ニッケル粉
末そのものを高密度化する必要がある。高密度水酸化ニ
ッケル粉末は、鉄板のパーカライジング処理の原料の一
部として用いられている。その製造法は硝酸あるいは硫
酸ニッケルを弱塩基性のアンモニア水溶液中に溶解さ
せ、ニッケルアンミン錯イオンとして安定化させ、水酸
化ナトリウム水溶液を加えながら、粒子内部に空孔が発
達しないように徐々に水酸化ニッケルを析出させるもの
である。
わないために、粒界が少なく(細孔容積が少ない)結晶
性の高い高密度な水酸化ニッケルである。
活物質材料として用いるには、いくつかの問題点を有し
ている。
ッケルの結晶内をプロトンが自由に移動することによっ
て起る。ところが、水酸化ニッケルの高密度化に伴う結
晶の緻密性により、結晶内のプロトンの移動の自由さが
束縛される。しかも比表面積の減少により電流密度が増
大し、2段放電及び電極の膨潤と言った放電並びに寿命
特性の悪化原因あるいは利用率低下原因となる高次酸化
物γ−NiOOHが多量に生成するようになる。電極の致命
的因子であるニッケル電極のγ−NiOOH生成に伴う膨潤
機構は、高密度β−NiOOHから低密度γ−NiOOHへの密度
変化に起因するものである。γ−NiOOHの生成防止に有
効な手段として、本発明者は既に少量のカドミウムの水
酸化ニッケルへの固溶体添加を見い出したが、公害の見
地よりカドミウム以外の有効な添加剤が望まれている。
高密度化に伴うγ−NiOOHの生成を毒性の少ない添加剤
によって防止し、長寿命化すると共に、活物質の利用率
を向上させたニッケル電極用活物質及びニッケル電極と
これを用いたアルカリ電池を提供することを目的とす
る。
つ内部細孔半径が30Å以下で、全細孔容積が0.05ml/g以
下である水酸化ニッケルを主体としたニッケル電極用活
物質である。
塩水溶液を出発原料とし、苛性ソーダもしくは苛性カリ
ウム及び硫酸アンモニウムによりPH11〜13に制御された
水溶液中で析出させることにより、亜鉛を結晶中に固溶
状態で含有し、且つ内部細孔半径が30Å以下で、全細孔
容積が0.05ml/g以下である水酸化ニッケルを主体とした
ニッケル電極用活物質の製造方法である。
つ内部細孔半径が30Å以下で、全細孔容積が0.05ml/g以
下である水酸化ニッケル活物質を主成分とするペースト
を、耐アルカリ性金属多孔体に充填したニッケル電極で
ある。
リ電解液に溶解してコバルト錯イオンを生成するコバル
ト化合物を5〜15wt%の範囲で添加し、且つそのコバル
ト化合物が該活物質と遊離状態にあるニッケル電極であ
る。
外に少量のコバルトが固溶状態で共存するニッケル電極
である。
添加剤によってのみ耐アルカリ性金属多孔体と活物質間
の導電性が保たれたニッケル電極である。
ともに内部細孔半径が30Å以下で、全細孔容積が0.05ml
/g以下であり且つコバルト化合物を遊離状態で添加した
水酸化ニッケル活物質を主成分とするペーストを、耐ア
ルカリ性金属多孔体に充填したニッケル電極を準備し、
該ニッケル電極を用いて化成することなく電池に組み立
て、電解液注液後一定時間放置し、該コバルト化合物を
完全に溶解−再析出させた後に初充電するアルカリ電池
の製造方法である。
の場合、高次酸化物γ−NiOOHが多量に発生する。しか
しながら異種金属イオン特に亜鉛イオンを水酸化ニッケ
ルの結晶中に配置すると結晶に歪みを生じるため、プロ
トンの動きに自由さが増し利用率の向上及びγ−NiOOH
の生成を減少する作用があることを見い出した。
合物添加剤を溶解させ、集電体と水酸化ニッケル粒子間
をHCoO2 -→β−Co(OH)2反応によって接続させた後に充
電する。しかる後に、充電と言う電気化学的酸化によっ
てβ−Co(OH)2→CoOOH反応によって、導電率の高いオキ
シ水酸化コバルトに変化し集電体ニッケル繊維と水酸化
ニッケル粒子間の電子の流れをスムーズにし、利用率を
増大させる作用がある。この反応メカニズムを第1図に
モデル化して示した。モデル図で示すように、この電極
の重要な点は添加剤を溶解させ、集電体ニッケル繊維と
活物質を接続させるところにある。
る。
ンモニウムを添加し、ニッケル及び亜鉛のアンミン錯イ
オンを形成させる。
い攪拌を行い、徐々に錯イオンを分解させて亜鉛の固溶
体化した水酸化ニッケル粒子を析出成長させる。PH11〜
13程度の薄いアルカリ濃度にし、温度は40〜50℃の範囲
で徐々に析出させる。析出溶液のPHによって、種々な物
性の水酸化ニッケル粒子が得られる。
細孔容積とγ−NiOOH生成率のPH依存性の関係を示し
た。
る。一方、γ−NiOOHは低いPHほど生成しやすい傾向に
ある。二つの因子を満足させる領域は、各々の変曲点に
挟まれたハッチングで示したPH11付近から13付近に至る
領域である。
のPHを変えることによって水酸化ニッケルの細孔容積が
変化したが、同時に比表面積も変化した。A〜Eが水酸
化ニッケルのみで、Fが5%の亜鉛を固溶状態で添加し
たものであり、Gは従来法による水酸化ニッケルのみの
ものである。
ッケル粒子を析出したものである。
大する傾向を示している。即ち、比表面積と細孔容積の
間には相関々係があり、組成に関係なく細孔容積の少な
い高密度活物質は、比表面積が少ない。
活物質(水酸化ニッケル)の細孔径分布の比較を窒素吸
着等温線の脱離側より算出して示した。
を50℃、PH=14.5の高濃度アルカリ溶液中に滴下し析出
させたものである。
広い範囲に渡り多量に存在する。その容積は、0.15ml/g
と粒子容積(0.41ml/g)の30〜40%にも達し、かなり空
隙の大きい粒子である。一方、本発明の高密度水酸化ニ
ッケル(F)は、その容積が0.03ml/gと小さく、G粒子
の1/4程度にすぎない。これは、F粒子がG粒子よりも2
0〜30%高密度である。即ち、活物質粒子が高密度であ
るためには、できるかぎり比表面積、及び空孔容積が小
さなものでなければならないことを示している。これら
の水酸化ニッケル粉末に、アルカリ電解液に溶解しCo
(I)錯イオンを生成する少量のコバルト化合物、Co
O、α−Co(OH)2、β−Co(OH)2あるいは酢酸コバルト等
の粉末を混合した。しかる後、1%のカルボキシメチル
セルローズの溶解した水溶液を加えて流動性のあるペー
スト液を作成した。このペースト液を多孔度95%の耐ア
ルカリ繊維基板、例えばニッケル繊維基板等に所定量充
填させ、乾燥後ニッケル電極とした。
知るために、このニッケル電極を対極として、カドミウ
ム電極をポリプロピレン不織布セパレータを介して組立
て、比重1.27の水酸化カリウム電解液を注入した。電解
液注入後、電池は添加剤であるコバルト化合物を腐食電
位で溶解させ、水酸化ニッケル粉末間を接続させるため
に、各種条件で放置した。第5図に添加剤としてCoOを
用い、比表面積65m2/gの水酸化ニッケルの電池について
の放置条件と活物質利用率の関係を示した。導電性ネッ
トワーク形成の重要な過程である放置条件は、高濃度電
解液及び高温度ほど短時間で高い利用率の得られる事を
示しており、且つ溶解したCoO量が有効に作用している
ことを示している。この原因が、添加剤の溶解析出によ
って均一分散性(より完全なネットワーク形成)に起因
している。
活物質利用率の関係を示した。活物質組成が水酸化ニッ
ケルのみから成るものは、比表面積と活物質利用率の間
に比例関係が存在する。この事実は、高い活物質利用率
を得るためには高い比表面積が必要であることを示して
いる。それは取りも直さず前記に述べた結果より細孔容
積の大きい低密度活物質の方が良いことを意味している
から、究極として電極の高エネルギー密度化は図れない
ことになる。しかしながら、水酸化ニッケルの結晶中に
少量の亜鉛を添加したFは、比表面積が小さいにも拘ら
ず、従来粉末Gと変わらない高い利用率を示している。
極板単位体積あたりのエネルギー密度は、従来粉末Gが
504mAh/cc、高密度粉末Fが620mAh/ccと高密度粉末Fが
従来粉末Gよりも20%程度高い値を示している。これ
は、従来粉末に比べ高密度粉末が、同一体積基板により
多く充填できることによる。活物質利用率が理論値に近
いことから、要求される600mAh/ccのエネルギー密度を
満たす高密度活物質粉末の空孔容積は、0.05ml/g以下で
なければならず、同時に空孔容積と相関々係にある比表
面積は15〜30m2/gである。亜鉛添加のこの効果は、比表
面積の減少により電解液から反応種プロトンの出入り口
が縮小するわけであるが、水酸化ニッケル結晶に歪みを
持たせることにより、固相でのプロトン移動をスムーズ
にしたものと考察される。即ち、利用率はプロトンの移
動量を意味する。これは、粒子の比表面積と結晶内部
(固相)での拡散速度の二つの因子に支配されており、
結晶が同一の場合は、比表面積に支配され、結晶が異な
る場合は内部歪みに支配されるものと考察される。活物
質が反応するためには集電体から活物質粒子表面にスム
ーズに電子を移動させる必要があり、上述したごとく遊
離状態(水酸化ニッケルに固溶することなく粒子表面に
存在)にある導電性を持ったCoOOH粒子のネットワーク
が不可欠である。第7図にCoO添加量と活物質利用率、
極板体積あたりのエネルギー密度との関係を示した。こ
のネットワークを作るCoO添加剤については、添加剤量
を増加させると、活物質利用率も増加する。しかし、添
加剤そのものは、導電性に寄与するのみで実際には放電
しないため、極板エネルギー密度は、15%付近より低下
する傾向を示している。
より、粉末の種類とγ−NiOOH生成量との相関々係を調
べた。第8図にZn添加量とγ−NiOOH生成量の関係を示
した。
ば、添加量に反比例してγ−NiOOHの生成量が減少する
ことが分かる。
NiOOHの生成比率を示した。亜鉛のγ−NiOOHの生成を抑
制する効果の度合いは、水酸化ニッケルの製造方法によ
っても影響され,第9図に示される如く、従来法で作成
した場合と異なっている。
化ニッケルと遊離した水酸化亜鉛の層が出現したが、本
発明であると10%程度まで遊離しなかった。亜鉛のアル
カリ水溶液中への溶解度は、PHに依存することが知られ
ており、本発明のように薄いアルカリ水溶液中ではより
固溶体化しやすいものと考えられる。遊離した水酸化亜
鉛が存在する場合、酸化コバルト添加剤の溶解−再析出
過程で、溶解した亜鉛錯イオンとコバルト錯イオンの混
合物が析出し、導電性を悪化させるため利用率が低下し
た。
成した可逆性の悪いγ−NiOOHがかなり放電できること
である。このことは、充放電の繰返しによるγ−NiOOH
の蓄積をより防止でき、電極の寿命をより長くすること
ができる。このように、固溶体化した添加剤の効果は、
析出条件によって変化する。しかし、少なくとも本発明
の亜鉛においては、従来の高濃度アルカリ水溶液よりも
薄いアルカリ水溶液の方が優れていることが分かる。亜
鉛を含まない高密度粉末Aの場合、多量に生成するγ−
NiOOHにより、放電々圧は高密度粉末Fと異なり、第10
図のように2段放電となる。第8図及び第9図よりγ−
NiOOH生成防止効果が亜鉛の1%添加から認められ、10
%添加で完全にγ−NiOOHは消滅する。
状態で共存していても同じ効果を有する。第11図は、活
物質、充放電温度及び活物質利用率の関係を示したもの
である。亜鉛とコバルトの両者を固溶体添加したHにお
いては、亜鉛単独のFより高温下(約45℃)での充電性
能の向上が認められた。第12図にCoOOHのネットワーク
を形成させる添加剤について、活物質利用率の関係を示
した。
になる理由は、電解液への溶解性に起因すると考えられ
る。即ち、β−Co(OH)2の場合、電解液注液後溶存酸素
で酸化され褐色の溶解性の悪いCo(OH)3が形成されやす
く、一方α−Co(OH)2の場合、α−Co(OH)2→β−Co(OH)
2を経由するためにCo(OH)3がより形成されにくい。CoO
の場合、Co(OH)3〔もしくはCoHO2であらわされる〕が全
く形成しないために最も優れた添加剤といえる。より具
体的には、溶解速度の見地より、β−Co(OH)2を出発原
料に200〜800℃の高温不活性雰囲気下にて加熱生成させ
た結晶化度の低いものが望ましい。
化コバルト層形成されたを粉末をペースト充填した電極
は、CoO粉末を混合した電極よりも利用率が劣り、β−C
o(OH)2粉末を混合した電極程度であった。更に、オキシ
水酸化ニッケル粉末の表面に導電性のCoOOH層を形成さ
せた粉末(具体的には、CoO粉末を混合した電極を充放
電した後、電極から集電体であるニッケル繊維を除去し
た物)を再度ペースト充填した電極は、利用率が悪い。
即ち、活物質粉末と集電体との導電性ネットワーク(Co
OOH)は、作成された電極中で形成されることが不可欠
である。予め活物質粒子表面に形成しても、粒子間の接
続が不完全になることを示している。従って、電極を電
池として組み立てた後にCoO粉末の溶解と再析出を行な
わさせる工程が必要である。
電付加剤を用いずとも溶解−再析出工程によって理論利
用率に近い高い利用率に達することより、酸化分解に伴
う有害な炭酸根の生成がなく、密閉形ニッケルカドミウ
ムに用いられる。
示したが、これらに限定されるものではない。さらに、
亜鉛の添加効果は、種々の製法で作成された本発明の如
き、結晶性の高い水酸化ニッケル粒子に対しては、同様
に認められるものである。
度化し、更に高密度化に伴うγ−NiOOHの生成を毒性の
少ない添加剤によって防止し、長寿命化すると共に、活
物質の利用率を向上させたニッケル電極用活物質及びニ
ッケル電極とこれを用いたアルカリ電池を提供すること
が出来るので、その工業的価値は極めて大である。
Hの生成率との相関を示した図である。 第3図は、水酸化ニッケル粒子の比表面積と細孔容積の
関係を示した図である。 第4図は、従来の水酸化ニッケル粉末と本発明の高密度
水酸化ニッケル粉末の細孔径分布の曲線を示した図であ
る。 第5図は、放置条件と活物質利用率の関係を示した図で
ある。 第6図は、水酸化ニッケルの種類と活物質利用率の関係
を示した図である。 第7図は、CoO添加量と活物質利用率、極板体積あたり
のエネルギー密度との関係を示した図である。 第8図は、Zn添加量とγ−NiOOHの生成量の関係を示し
たものである。 第9図は、各種水酸化ニッケルの充放電末期におけるγ
−NiOOHの生成比率を示した図である。 第10図は、γ−NiOOHの多量に生成した電極と本発明の
電極との放電々圧特性を比較した図である。 第11図は、活物質、充放電温度及び活物質利用率の関係
を示した図である。 第12図は、各種コバルト化合物添加剤と活物質の利用率
との関係を示した図である。
Claims (7)
- 【請求項1】亜鉛を結晶中に固溶状態で含有し、且つ内
部細孔半径が30Å以下で、全細孔容積が0.05ml/g以下で
ある水酸化ニッケルを主体としたニッケル電極用活物
質。 - 【請求項2】水酸化ニッケル及び少量の亜鉛の硫酸塩水
溶液を出発原料とし、苛性ソーダもしくは苛性カリウム
及び硫酸アンモニウムによりPH11〜13に制御された水溶
液中で析出させることにより、亜鉛を結晶中に固溶状態
で含有し、且つ内部細孔半径が30Å以下で、全細孔容積
が0.05ml/g以下である水酸化ニッケルを主体としたニッ
ケル電極用活物質の製造方法。 - 【請求項3】亜鉛を結晶中に固溶状態で含有し、且つ内
部細孔半径が30Å以下で、全細孔容積が0.05ml/g以下で
ある水酸化ニッケル活物質を主成分とするペーストを、
耐アルカリ性金属多孔体に充填したニッケル電極。 - 【請求項4】前記水酸化ニッケル活物質に、アルカリ電
解液に溶解してコバルト錯イオンを生成するコバルト化
合物を5〜15wt%の範囲で添加し、且つそのコバルト化
合物が該活物質と遊離状態にある請求項3記載のニッケ
ル電極。 - 【請求項5】前記水酸化ニッケル活物質に、亜鉛以外に
少量のコバルトが固溶状態で共存する請求項3記載のニ
ッケル電極。 - 【請求項6】導電性付加剤を含まずコバルト化合物添加
剤によってのみ耐アルカリ性金属多孔体と活物質間の導
電性が保たれた請求項3記載のニッケル電極。 - 【請求項7】亜鉛を結晶中に固溶状態で含有するととも
に内部細孔半径が30Å以下で、全細孔容積が0.05ml/g以
下であり且つコバルト化合物を遊離状態で添加した水酸
化ニッケル活物質を主成分とするペーストを、耐アルカ
リ性金属多孔体に充填したニッケル電極を準備し、該ニ
ッケル電極を用いて化成することなく電池に組み立て、
電解液注液後一定時間放置し、該コバルト化合物を完全
に溶解−再析出させた後に初充電するアルカリ電池の製
造方法。
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US08/005,157 USRE34752E (en) | 1988-07-19 | 1993-01-15 | Alkaline battery with a nickel electrode |
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