JPH0742509A - 循環水ポンプの可動翼制御装置 - Google Patents
循環水ポンプの可動翼制御装置Info
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- JPH0742509A JPH0742509A JP18809093A JP18809093A JPH0742509A JP H0742509 A JPH0742509 A JP H0742509A JP 18809093 A JP18809093 A JP 18809093A JP 18809093 A JP18809093 A JP 18809093A JP H0742509 A JPH0742509 A JP H0742509A
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- Japan
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- water pump
- circulating water
- blade opening
- blade
- flow rate
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- Control Of Non-Positive-Displacement Pumps (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 蒸気タービン発電プラントの現状に即した循
環水ポンプの最適翼開度を求め、循環水ポンプの最経済
運転を可能とする。 【構成】 プラント監視用コンピュータ11には、プラ
ントの平均出力、復水器放散熱量、復水器管清浄度、動
力単価及び燃料単価等のデータに基づいて演算処理を実
行し、可動翼循環水ポンプに対する最経済海水流量を求
め、その最経済海水流量信号を循環水ポンプ翼開度制御
装置12へ出力する。この循環水ポンプ翼開度制御装置
12には、復水器入口温度、復水器出口温度、給電指令
負荷、実負荷、循環水ポンプ負荷、循環水ポンプ翼開度
等の信号に基づいて循環水ポンプの翼開度を設定し、そ
の翼開度制御信号を循環水ポンプ可動翼機構13へ出力
する。循環水ポンプ可動翼機構13は、上記翼開度制御
信号に従って循環水ポンプの可動翼の開度を最適値に調
整し、循環水ポンプを効率的に運転する。
環水ポンプの最適翼開度を求め、循環水ポンプの最経済
運転を可能とする。 【構成】 プラント監視用コンピュータ11には、プラ
ントの平均出力、復水器放散熱量、復水器管清浄度、動
力単価及び燃料単価等のデータに基づいて演算処理を実
行し、可動翼循環水ポンプに対する最経済海水流量を求
め、その最経済海水流量信号を循環水ポンプ翼開度制御
装置12へ出力する。この循環水ポンプ翼開度制御装置
12には、復水器入口温度、復水器出口温度、給電指令
負荷、実負荷、循環水ポンプ負荷、循環水ポンプ翼開度
等の信号に基づいて循環水ポンプの翼開度を設定し、そ
の翼開度制御信号を循環水ポンプ可動翼機構13へ出力
する。循環水ポンプ可動翼機構13は、上記翼開度制御
信号に従って循環水ポンプの可動翼の開度を最適値に調
整し、循環水ポンプを効率的に運転する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、蒸気タービン発電プラ
ントに適用される循環水ポンプの可動翼制御装置に関す
る。
ントに適用される循環水ポンプの可動翼制御装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】蒸気タービン発電プラントは、一般に図
4に示すように構成されている。ボイラシステム1によ
り蒸気を発生して蒸気タービンシステム2を駆動し、こ
の蒸気タービンシステム2から排出される蒸気を復水器
システム3に送出する。復水器システム3は、可変翼循
環水ポンプ(CWP:Circulation Water Pump)4によ
り供給される海水を冷却水として、上記蒸気タービンシ
ステム2からの蒸気を復水し、復水・給水システム5を
介してボイラシステム1に供給する。
4に示すように構成されている。ボイラシステム1によ
り蒸気を発生して蒸気タービンシステム2を駆動し、こ
の蒸気タービンシステム2から排出される蒸気を復水器
システム3に送出する。復水器システム3は、可変翼循
環水ポンプ(CWP:Circulation Water Pump)4によ
り供給される海水を冷却水として、上記蒸気タービンシ
ステム2からの蒸気を復水し、復水・給水システム5を
介してボイラシステム1に供給する。
【0003】上記復水器システム3に冷却水を供給する
循環水ポンプ4は、送水量は多いが揚程は低く、一般に
モータにより駆動される。この循環水ポンプ4の動力
は、発電所内動力の中で大きな割合を占めるため、吐出
流量と全揚程は必要最小限度に止められる。
循環水ポンプ4は、送水量は多いが揚程は低く、一般に
モータにより駆動される。この循環水ポンプ4の動力
は、発電所内動力の中で大きな割合を占めるため、吐出
流量と全揚程は必要最小限度に止められる。
【0004】また、要求される流量と揚程に応じて可変
翼循環水ポンプ4の羽根取付角度を自動調節することに
より、その動力費を節約している。更に、復水器システ
ム3に要求される冷却水量は、タービン負荷と海水温度
によって大きく左右されるため、負荷と海水温度の変化
に応じて循環水ポンプ4における翼開度を変えることに
より、動力費の低減を図っている。
翼循環水ポンプ4の羽根取付角度を自動調節することに
より、その動力費を節約している。更に、復水器システ
ム3に要求される冷却水量は、タービン負荷と海水温度
によって大きく左右されるため、負荷と海水温度の変化
に応じて循環水ポンプ4における翼開度を変えることに
より、動力費の低減を図っている。
【0005】図5は、その一例を示したもので、負荷と
海水温度の上昇につれて翼開度が5段階にステップ制御
される。即ち、負荷又は海水温度が上昇して切換値をオ
ーバすると、翼開度は1段上の設定値に変更される。逆
に負荷又は海水温度が低下して切換値に達すると、翼開
度は1段下の設定値に変更される。
海水温度の上昇につれて翼開度が5段階にステップ制御
される。即ち、負荷又は海水温度が上昇して切換値をオ
ーバすると、翼開度は1段上の設定値に変更される。逆
に負荷又は海水温度が低下して切換値に達すると、翼開
度は1段下の設定値に変更される。
【0006】冷却水量を増やすと復水器の真空度が上昇
し、タービンのヒートレートが減少するが、循環水ポン
プの動力費が増加する。従来では、この両者をプラント
コンピュータにより評価して、負荷に応じた最経済海水
(循環水)流量を演算決定している。循環水ポンプの動
力費は、システムロスとなる取水・放水路の抵抗、復水
器管清浄度及び動力単価によって変化する。
し、タービンのヒートレートが減少するが、循環水ポン
プの動力費が増加する。従来では、この両者をプラント
コンピュータにより評価して、負荷に応じた最経済海水
(循環水)流量を演算決定している。循環水ポンプの動
力費は、システムロスとなる取水・放水路の抵抗、復水
器管清浄度及び動力単価によって変化する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】システムロスカーブ
は、発電所の取水・放水路抵抗によって変わり、この抵
抗は、放水路を他のプラントと共用しているときの利用
度や潮位によって変化する。即ち、他のプラントが停止
中または放水路が清浄な時は抵抗が減少するが、他のプ
ラントが運転時または放水路が汚れてきた時には逆に抵
抗が増大する。しかし、性能曲線は計画値に基づくもの
が計算に採用されているので、最経済海水流量に誤差が
発生する。
は、発電所の取水・放水路抵抗によって変わり、この抵
抗は、放水路を他のプラントと共用しているときの利用
度や潮位によって変化する。即ち、他のプラントが停止
中または放水路が清浄な時は抵抗が減少するが、他のプ
ラントが運転時または放水路が汚れてきた時には逆に抵
抗が増大する。しかし、性能曲線は計画値に基づくもの
が計算に採用されているので、最経済海水流量に誤差が
発生する。
【0008】また、同じように復水器管清浄度も計画時
点のものが使用され、経年劣化の実態を把握することが
困難であるので、計算された最経済海水流量が必ずしも
正確ではないという問題があった。
点のものが使用され、経年劣化の実態を把握することが
困難であるので、計算された最経済海水流量が必ずしも
正確ではないという問題があった。
【0009】このため最経済海水流量に基づく循環水ポ
ンプ翼開度は、必ずしも適正なものではなく、発電プラ
ントの経済性を低下させていた。本発明は上記実情に鑑
みてなされたもので、プラントの現状に即した循環水ポ
ンプの最適翼開度を求めて循環水ポンプの最経済運転を
行ない得る循環水ポンプの可動翼制御装置を提供するこ
とを目的とする。
ンプ翼開度は、必ずしも適正なものではなく、発電プラ
ントの経済性を低下させていた。本発明は上記実情に鑑
みてなされたもので、プラントの現状に即した循環水ポ
ンプの最適翼開度を求めて循環水ポンプの最経済運転を
行ない得る循環水ポンプの可動翼制御装置を提供するこ
とを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明に係る循環水ポン
プの可動翼制御装置は、可変翼循環水ポンプを有する蒸
気タービン発電プラントにおいて、取水・放水路抵抗、
復水器管洗浄度、動力単価及び燃料単価に基づいて最経
済循環水流量を演算する手段と、この手段により求めた
最経済循環水流量に応じて循環水ポンプの翼開度を求め
る手段と、この手段により求めた翼開度に従って循環水
ポンプの可動翼の開度を制御する手段とを具備したこと
を特徴とする。
プの可動翼制御装置は、可変翼循環水ポンプを有する蒸
気タービン発電プラントにおいて、取水・放水路抵抗、
復水器管洗浄度、動力単価及び燃料単価に基づいて最経
済循環水流量を演算する手段と、この手段により求めた
最経済循環水流量に応じて循環水ポンプの翼開度を求め
る手段と、この手段により求めた翼開度に従って循環水
ポンプの可動翼の開度を制御する手段とを具備したこと
を特徴とする。
【0011】
【作用】まず、プラント監視用コンピュータにより、取
水・放水路抵抗、復水器管清浄度、動力単価及び燃料単
価等のデータに基づいて演算処理を実行し、可動翼循環
水ポンプに対する最経済循環水流量を求める。次いで、
循環水ポンプ翼開度制御装置により、上記最経済循環水
流量に基づいて循環水ポンプの翼開度を設定し、その翼
開度制御信号を循環水ポンプ可動翼機構へ出力する。循
環水ポンプ可動翼機構は、上記翼開度制御信号に従って
循環水ポンプの可動翼の開度を最適値に調整し、循環水
ポンプを効率的に運転する。
水・放水路抵抗、復水器管清浄度、動力単価及び燃料単
価等のデータに基づいて演算処理を実行し、可動翼循環
水ポンプに対する最経済循環水流量を求める。次いで、
循環水ポンプ翼開度制御装置により、上記最経済循環水
流量に基づいて循環水ポンプの翼開度を設定し、その翼
開度制御信号を循環水ポンプ可動翼機構へ出力する。循
環水ポンプ可動翼機構は、上記翼開度制御信号に従って
循環水ポンプの可動翼の開度を最適値に調整し、循環水
ポンプを効率的に運転する。
【0012】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の一実施例を説
明する。図1は、本発明の一実施例に係る循環水ポンプ
の可動翼制御装置の全体の回路構成を示すブロック図で
ある。図1において、11はプラント監視用コンピュー
タで、このプラント監視用コンピュータ11には、各種
プラント監視データ(プラント計算用入力も含む)が入
力されると共に、予め設定されたプラントの燃料費(単
価)、動力費(単価)等のデータが入力される。上記プ
ラント監視用コンピュータ11は、入力されるプラント
監視データ及び設定データに基づいて演算処理を実行
し、上記図4に示した可動翼循環水ポンプ4に対する最
経済循環水流量、即ち最経済海水流量を求め、その最経
済海水流量信号を循環水ポンプ(CWP)翼開度制御装
置12へ出力する。また、この循環水ポンプ翼開度制御
装置12には、復水器入口温度、復水器出口温度、給電
指令負荷、実負荷、循環水ポンプ負荷、循環水ポンプ翼
開度等の信号が入力される。循環水ポンプ翼開度制御装
置12は、これらの入力信号に基づいて循環水ポンプの
翼開度を設定し、その翼開度制御信号を循環水ポンプ
(CWP)可動翼機構13へ出力する。この循環水ポン
プ可動翼機構13は、上記翼開度制御信号に従って循環
水ポンプの可動翼の開度を最適値に設定する。この循環
水ポンプにおける可動翼の開度は、循環水ポンプ翼開度
制御装置12へ送られる。
明する。図1は、本発明の一実施例に係る循環水ポンプ
の可動翼制御装置の全体の回路構成を示すブロック図で
ある。図1において、11はプラント監視用コンピュー
タで、このプラント監視用コンピュータ11には、各種
プラント監視データ(プラント計算用入力も含む)が入
力されると共に、予め設定されたプラントの燃料費(単
価)、動力費(単価)等のデータが入力される。上記プ
ラント監視用コンピュータ11は、入力されるプラント
監視データ及び設定データに基づいて演算処理を実行
し、上記図4に示した可動翼循環水ポンプ4に対する最
経済循環水流量、即ち最経済海水流量を求め、その最経
済海水流量信号を循環水ポンプ(CWP)翼開度制御装
置12へ出力する。また、この循環水ポンプ翼開度制御
装置12には、復水器入口温度、復水器出口温度、給電
指令負荷、実負荷、循環水ポンプ負荷、循環水ポンプ翼
開度等の信号が入力される。循環水ポンプ翼開度制御装
置12は、これらの入力信号に基づいて循環水ポンプの
翼開度を設定し、その翼開度制御信号を循環水ポンプ
(CWP)可動翼機構13へ出力する。この循環水ポン
プ可動翼機構13は、上記翼開度制御信号に従って循環
水ポンプの可動翼の開度を最適値に設定する。この循環
水ポンプにおける可動翼の開度は、循環水ポンプ翼開度
制御装置12へ送られる。
【0013】次に上記実施例の動作を図2及び図3に示
すフローチャートを参照して説明する。図2はプラント
監視用コンピュータ11の動作を示すフローチャート、
図3は循環水ポンプ翼開度制御装置12の動作を示すフ
ローチャートである。
すフローチャートを参照して説明する。図2はプラント
監視用コンピュータ11の動作を示すフローチャート、
図3は循環水ポンプ翼開度制御装置12の動作を示すフ
ローチャートである。
【0014】プラント監視用コンピュータ11は、図2
に示すようにプラント性能、即ちプラントの平均出力、
復水器放散熱量及び復水器管清浄度を計算し(ステップ
A1)、その計算結果に基づいて循環水ポンプに対する
必要海水流量を設定する(ステップA2 )。
に示すようにプラント性能、即ちプラントの平均出力、
復水器放散熱量及び復水器管清浄度を計算し(ステップ
A1)、その計算結果に基づいて循環水ポンプに対する
必要海水流量を設定する(ステップA2 )。
【0015】次いで、復水器の性能計算を行ない(ステ
ップA3 )、負荷と真空度に対応したタービンヒートレ
イトの真空補正値を計算する(ステップA4 )。また、
上記ステップA3 ,A4 の処理と平行して循環水ポンプ
流量と翼開度に応じた循環水ポンプ動力をシステムロス
カーブ上で決定する(ステップA5 )。即ち、循環水ポ
ンプ性能で、翼開度をパラメータとした流量対動力のカ
ーブが一義的に定まるので、このカーブ上で、現時点で
の動力と翼開度により現時点での循環水ポンプ運転点が
判り、その運転点を通る2次関数でシステムロスカーブ
が求まり、取水・放水路抵抗の変化はシステムロスカー
ブの1変数としてない包含される。従って、必要海水流
量が設定されると、システムロスカーブ上で必要海水流
量に応じた循環水ポンプ動力が決定される。
ップA3 )、負荷と真空度に対応したタービンヒートレ
イトの真空補正値を計算する(ステップA4 )。また、
上記ステップA3 ,A4 の処理と平行して循環水ポンプ
流量と翼開度に応じた循環水ポンプ動力をシステムロス
カーブ上で決定する(ステップA5 )。即ち、循環水ポ
ンプ性能で、翼開度をパラメータとした流量対動力のカ
ーブが一義的に定まるので、このカーブ上で、現時点で
の動力と翼開度により現時点での循環水ポンプ運転点が
判り、その運転点を通る2次関数でシステムロスカーブ
が求まり、取水・放水路抵抗の変化はシステムロスカー
ブの1変数としてない包含される。従って、必要海水流
量が設定されると、システムロスカーブ上で必要海水流
量に応じた循環水ポンプ動力が決定される。
【0016】その後、上記ステップA4 ,A5 の処理結
果に基づき、タービンヒートレイトの真空補正値と循環
水ポンプ動力費を評価する(ステップA6 )。この場合
の評価は、燃料単価(円/kcal)と動力単価(円/
kwh)に左右されるが、これらは変動に応じて時価が
変更入力される。
果に基づき、タービンヒートレイトの真空補正値と循環
水ポンプ動力費を評価する(ステップA6 )。この場合
の評価は、燃料単価(円/kcal)と動力単価(円/
kwh)に左右されるが、これらは変動に応じて時価が
変更入力される。
【0017】そして、上記ステップA6 の評価に基づい
て負荷に対応した最経済海水流量が決定されると共に、
最低海水流量との差のバイアス量も計算され(ステップ
A7)、最経済海水流量信号が循環水ポンプ翼開度制御
装置12へ送られる。また、上記ステップA6 の評価処
理を行なうと、ステップA2 に戻って上記した処理を繰
り返し行ない、常に現状に即した最経済海水流量を求め
ている。
て負荷に対応した最経済海水流量が決定されると共に、
最低海水流量との差のバイアス量も計算され(ステップ
A7)、最経済海水流量信号が循環水ポンプ翼開度制御
装置12へ送られる。また、上記ステップA6 の評価処
理を行なうと、ステップA2 に戻って上記した処理を繰
り返し行ない、常に現状に即した最経済海水流量を求め
ている。
【0018】循環水ポンプ翼開度制御装置12は、プラ
ント監視用コンピュータ11からの最経済海水流量信号
に基づいて図3のフローチャートに示す処理を実行し、
翼開度制御信号を求める。循環水ポンプ翼開度制御装置
12は、最経済海水流量信号からバイアス設定を行なう
(ステップB1 )。また、実負荷と給電指令負荷とを比
較して高位値を選択し(ステップB2 )、上記最経済海
水流量信号及びバイアス設定値によって、目標とする流
量を求める(ステップB3 )。ここで、目標とする流量
を実負荷と給電指令負荷との高位値にしているのは、取
水・放水路中の海水は大きな慣性を持っており、循環水
ポンプ開度を変化させても流量の変化として即応しない
ため、復水器出口温度及び復水器入口温度を許容値以下
に抑えるため、安全側として高位値を選択しているもの
である。
ント監視用コンピュータ11からの最経済海水流量信号
に基づいて図3のフローチャートに示す処理を実行し、
翼開度制御信号を求める。循環水ポンプ翼開度制御装置
12は、最経済海水流量信号からバイアス設定を行なう
(ステップB1 )。また、実負荷と給電指令負荷とを比
較して高位値を選択し(ステップB2 )、上記最経済海
水流量信号及びバイアス設定値によって、目標とする流
量を求める(ステップB3 )。ここで、目標とする流量
を実負荷と給電指令負荷との高位値にしているのは、取
水・放水路中の海水は大きな慣性を持っており、循環水
ポンプ開度を変化させても流量の変化として即応しない
ため、復水器出口温度及び復水器入口温度を許容値以下
に抑えるため、安全側として高位値を選択しているもの
である。
【0019】一方、現状の循環水ポンプ負荷と翼開度に
基づいて、システムロスカーブ上の作動点と流量を求
め、システムロス係数を決定する(ステップB4 )。上
記ステップB3 で求めた目標流量と上記ステップB4 で
求めたシステムロス係数を使用して循環水ポンプの目標
動力を決定し(ステップB5 )、この目標動力と上記目
標流量によって、目標とする循環水ポンプ翼開度を演算
する(ステップB6 )。
基づいて、システムロスカーブ上の作動点と流量を求
め、システムロス係数を決定する(ステップB4 )。上
記ステップB3 で求めた目標流量と上記ステップB4 で
求めたシステムロス係数を使用して循環水ポンプの目標
動力を決定し(ステップB5 )、この目標動力と上記目
標流量によって、目標とする循環水ポンプ翼開度を演算
する(ステップB6 )。
【0020】次に復水器の出口温度と入口温度との差Δ
Tを求め(ステップB7 )、更に、この温度差ΔTと許
容値最大温度ΔTMAX (通常7℃程度と)の差「ΔTMA
X −ΔT」求める(ステップB8 )。そして、この温度
差「ΔTMAX −ΔT」にゲインBを乗じて補正値「B
(ΔTMAX −ΔT)」とし(ステップB9 )、この値に
より上記ステップB6 で求めた翼開度に対して現状に即
した補正を行なって翼開度を設定する(ステップB10,
B11)。そして、この設定値に基づく翼開度制御信号を
循環水ポンプ可動翼機構13へ出力する(ステップB1
2)。
Tを求め(ステップB7 )、更に、この温度差ΔTと許
容値最大温度ΔTMAX (通常7℃程度と)の差「ΔTMA
X −ΔT」求める(ステップB8 )。そして、この温度
差「ΔTMAX −ΔT」にゲインBを乗じて補正値「B
(ΔTMAX −ΔT)」とし(ステップB9 )、この値に
より上記ステップB6 で求めた翼開度に対して現状に即
した補正を行なって翼開度を設定する(ステップB10,
B11)。そして、この設定値に基づく翼開度制御信号を
循環水ポンプ可動翼機構13へ出力する(ステップB1
2)。
【0021】この循環水ポンプ翼開度制御装置12から
出力される翼開度制御信号により、循環水ポンプにおけ
る可動翼の開度が最適値に調整され、循環水ポンプが効
率的に運転される。
出力される翼開度制御信号により、循環水ポンプにおけ
る可動翼の開度が最適値に調整され、循環水ポンプが効
率的に運転される。
【0022】
【発明の効果】以上詳記したように本発明によれば、循
環水ポンプの最経済海水流量及び翼開度を、取水・放水
路の抵抗、復水器管清浄度の変化や、動力単価、燃料単
価の変動に即応して設定しているので、蒸気タービン発
電プラントの現状に即した循環水ポンプの最適翼開度を
求めて循環水ポンプの最経済運転を行なうことができ
る。従って、蒸気タービン発電プラントの経済性を向上
でき、発電単価の低減を図ることができる。
環水ポンプの最経済海水流量及び翼開度を、取水・放水
路の抵抗、復水器管清浄度の変化や、動力単価、燃料単
価の変動に即応して設定しているので、蒸気タービン発
電プラントの現状に即した循環水ポンプの最適翼開度を
求めて循環水ポンプの最経済運転を行なうことができ
る。従って、蒸気タービン発電プラントの経済性を向上
でき、発電単価の低減を図ることができる。
【図1】本発明の一実施例に係る循環水ポンプの可動翼
制御装置の全体構成を示すブロック図。
制御装置の全体構成を示すブロック図。
【図2】同実施例におけるプラント監視用コンピュータ
の動作を説明するフローチャート。
の動作を説明するフローチャート。
【図3】同実施例における循環水ポンプ翼開度制御装置
の動作を説明するフローチャート。
の動作を説明するフローチャート。
【図4】蒸気タービン発電プラントの概略構成を示すブ
ロック図。
ロック図。
【図5】従来装置におけるタービン負荷と海水温度に対
応する翼開度の設定状態を示す図。
応する翼開度の設定状態を示す図。
1 ボイラシステム 2 蒸気タービンシステム 3 復水器システム 4 循環水ポンプ 5 復水・給水システム 11 プラント監視用コンピュータ 12 循環水ポンプ翼開度制御装置 13 循環水ポンプ可動翼機構
Claims (1)
- 【請求項1】 可変翼循環水ポンプを有する蒸気タービ
ン発電プラントにおいて、取水・放水路抵抗、復水器管
洗浄度、動力単価及び燃料単価に基づいて最経済循環水
流量を演算する手段と、この手段により求めた最経済循
環水流量に応じて循環水ポンプの翼開度を求める手段
と、この手段により求めた翼開度に従って循環水ポンプ
の可動翼の開度を制御する手段とを具備したことを特徴
とする循環水ポンプの可動翼制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18809093A JPH0742509A (ja) | 1993-07-29 | 1993-07-29 | 循環水ポンプの可動翼制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18809093A JPH0742509A (ja) | 1993-07-29 | 1993-07-29 | 循環水ポンプの可動翼制御装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0742509A true JPH0742509A (ja) | 1995-02-10 |
Family
ID=16217533
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP18809093A Withdrawn JPH0742509A (ja) | 1993-07-29 | 1993-07-29 | 循環水ポンプの可動翼制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0742509A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20140138942A (ko) | 2012-04-13 | 2014-12-04 | 제이에프이 스틸 가부시키가이샤 | 우수한 저온 인성을 갖는 고강도 후육 전봉 강관 및 그 제조 방법 |
KR20160025624A (ko) | 2013-07-09 | 2016-03-08 | 제이에프이 스틸 가부시키가이샤 | 라인 파이프용 후육 전봉 강관 및 그의 제조 방법 |
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