JPH0734192U - 扉 体 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】既製の建材、家具、建具等の中から色を選択し
行なわれているカラーコーディネートにおいては、各
々、独自にカラーコーディネート商品として配色を決め
発売してはいるものの、メーカー間の統一性はなく、実
際に色が合うことはなく、調和したカラーコーディネー
トをすることが難しかった。本考案はこのようなカラー
コーディネートを容易に色合わせしようとするものであ
る。 【構成】扉構成芯材の表裏面に、表面材が貼着されてな
る扉体において、少なくとも任意化粧を施すべき表面材
の表面に下地処理のみが施された扉体。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

建物における玄関、各室出入口に施工され、施工時あるいは施工後容易にその 表面に任意の塗装を施すことができる後塗装専用の扉体に関する。

【０００２】

【従来技術およびその問題点】

建物における玄関、各室出入口に扉体（ドア、開き戸、引き戸、ふすま等）が 必要に応じて設置される。この扉体は枠体、敷居、鴨居等の造作材に取付け、ま た嵌合され使用される。 そして、それら扉体は無垢木材より組立てられるか、任意芯材の表裏面に表面 材を貼着し、扉本体を構成した後、該扉本体の表全面に任意化粧塗装（柄模様印 刷、着色塗装、転写印刷等）が施され完成品として出荷される。

【０００３】 ところが、近年、建物また室内装飾において配色を統一化するカラーコーディ ネートを行なうことが普及してきた。 このカラーコーディネートを行なう手段としては、既製の建材、家具、建具等 の中から色を選択し行なわれていた。 また各メーカーにおいては、各々独自にカラーコーディネート商品として配色 を決め発売してはいるものの、メーカー間の統一性はなく、同系色で色合わせさ れるものの、実際に色が合うことはなく、カラーコーディネートをすることが難 しいものであった。

【０００４】

【技術的手段】

扉構成芯材１の表裏面に表面材２が貼着されてなる扉体において、 少なくとも任意化粧を施すべき表面材２の表面に下地処理のみが施された扉体 。

【０００５】

【構成の説明】 扉体の扉構成芯材１は無垢木材より組立てられたり、板材よりなる一枚芯の扉 構成芯材や、桟材により枠組みされた扉構成芯材１や、ハニカムコアからなる扉 構成芯材１の表裏面に表面材２を貼着し扉体とされる。 板材よりなる一枚芯の扉構成芯材とは、挽材、合板、木質繊維板、単板積層材 、集成材、木削片板（パーティクルボード、ストランドボード、フレークボード 、ＯＳＢ等）あるいはこれら任意複合材料よりなる板材である。

【０００６】 桟材により枠組みされた扉構成芯材とは、挽材、合板、木質繊維板、単板積層 材、集成材、木削片板（パーティクルボード、ストランドボード、フレークボー ド、ＯＳＢ等）あるいはこれら任意複合材料よりなる板材を切断して得られれる 棒状の桟材を縦桟、横桟としてとして枠組みされた枠体１ａである。

【０００７】 枠組みは口の字状、日の字状、目の字状、田の字状あるいは図２▲ａ▼▲ｂ▼ ▲ｃ▼のような四の字形状などの通常行なわれる形状に組まれる。 また枠組みされた扉構成芯材の枠体内に、ハニカムコアを組み込み扉構成芯材 としてもよい。

【０００８】 扉構成芯材１の表裏面に図１のように表面材２を貼着する。 表面材２は化粧単板、合板、木質繊維板、単板積層材、集成材、木削片板（パ ーティクルボード、ストランドボード、フレークボード、ＯＳＢ等）あるいはこ れら任意複合材料、または図３のように合板、木質繊維板、単板積層材、集成材 、木削片板（パーティクルボード、ストランドボード、フレークボード、ＯＳＢ 等）あるいはこれら任意複合材料上に化粧単板または化粧シート２ａを貼着した ものである。

【０００９】 化粧単板または化粧シート２ａとは、スライス単板、ハーフランド単板、ロー タリー単板、ソーン単板、人工ツキ板等、あるいはこれらの裏面に不織布、和紙 、クラフト紙、合成樹脂シート等の補強シートを貼着したものなどである。 このようにして無垢木材より組立てられた扉体、あるいは扉構成芯材の表裏面 に表面材の貼着された扉体が得られる。

【００１０】 扉体の四周木口部には必要に応じて、先と同様の化粧単板を貼着し木口処理を 施す。また、表面材の裏面にＶ溝加工を施し木口部まで折曲げ貼着しても良い。 表面材は予じめ溝加工による装飾処理を施しても良い。 また、扉構成芯材１に表面材２を貼着後、その表面および木口部に溝加工、木 口面取加工による装飾処理を施しても良い。 木口面取加工による装飾処理を行なう場合は装飾処理後に木口処理を施す。

【００１１】 扉体の少なくとも任意表面化粧を施すべき表面材２あるいはその上に貼着され た化粧単板、化粧シート２ａの表面に下地処理が施される。 下地処理とは、例えば表面材として化粧単板が貼着されその木目を現わす場合 は、その表面に施されるシーラー塗装であり、また、必要に応じてシーラー塗装 後にサンディング処理を施す。

【００１２】 一方、表面材の素地面を隠蔽し、着色塗装を化粧表面とする場合、目止塗装あ るいはシーラー塗装であり、必要に応じてサンディング処理をした後、下塗り塗 装を施す。また必要に応じて下塗り塗装後更に中塗り塗装を施すシーラー塗装、 目止塗装、サンディング処理、下塗り塗装、中塗り塗装等は塗料樹脂の種類、塗 布量、仕上感等の要望に応じて、複数層形成しても何等問題はない。

【００１３】 下地処理は、シーラー塗装、目止塗装、サンディング処理、下塗り塗装、中塗 り塗装等であり、必要に応じて選択し施す。 このようにして扉構成芯材の表裏面に表面材が貼着されてなる扉体において、 少なくとも任意化粧を施すべき表面材の表面に下地処理のみが施された扉体が得 られた。 扉体は下地処理のみが施され、仕上げのされない扉体として提供され、室内に 設置前あるいは設置後に化粧塗装（透明塗装、着色透明塗装、看色塗装等）を施 し仕上げる。

【００１４】

【考案の効果】

扉体として下地処理のみがその表面に施されたものを提供し、室内に設置前あ るいは設置後に化粧塗装による仕上げが容易になされる。 また室内のカラーコーディネート化が自由に選択し施すことができる。 仕上げ設置前あるいは設置後に行なわれるため製造後、流通段階での多少のき ず、汚染等をその時点で補修、隠蔽することができクレーム、返品を減少できる 。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本考案扉体の正面図、

【図２】▲ａ▼ 四の字形状の枠板、▲ｂ▼ 四の字形
状に横桟を１本加えた枠体、▲ｃ▼ 四の字形状に横桟
を２本加えた枠体、

【図３】 化粧単板あるいは化粧シート２ａを表面材２
の断面図、

【符号の説明】

１：扉構成芯材、１ａ：枠体、２：表面材、２ａ：化粧
単板あるいは化粧シート。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 扉構成芯材の表裏面に、表面材が貼着さ
   れてなる扉体において、 少なくとも任意化粧を施すべき表面材の表面に下地処理
   のみが施された ことを特徴とする扉体。