JPH07293578A - ダンパーディスク用トーションダンパー - Google Patents
ダンパーディスク用トーションダンパーInfo
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- JPH07293578A JPH07293578A JP6086847A JP8684794A JPH07293578A JP H07293578 A JPH07293578 A JP H07293578A JP 6086847 A JP6086847 A JP 6086847A JP 8684794 A JP8684794 A JP 8684794A JP H07293578 A JPH07293578 A JP H07293578A
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- F16F15/00—Suppression of vibrations in systems; Means or arrangements for avoiding or reducing out-of-balance forces, e.g. due to motion
- F16F15/10—Suppression of vibrations in rotating systems by making use of members moving with the system
- F16F15/12—Suppression of vibrations in rotating systems by making use of members moving with the system using elastic members or friction-damping members, e.g. between a rotating shaft and a gyratory mass mounted thereon
- F16F15/121—Suppression of vibrations in rotating systems by making use of members moving with the system using elastic members or friction-damping members, e.g. between a rotating shaft and a gyratory mass mounted thereon using springs as elastic members, e.g. metallic springs
- F16F15/123—Wound springs
- F16F15/1232—Wound springs characterised by the spring mounting
- F16F15/12346—Set of springs, e.g. springs within springs
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- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16D—COUPLINGS FOR TRANSMITTING ROTATION; CLUTCHES; BRAKES
- F16D13/00—Friction clutches
- F16D13/58—Details
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- F16F1/42—Springs made of rubber or other material having high internal friction, e.g. thermoplastic elastomers characterised by the mode of stressing
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- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
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- F16F15/1232—Wound springs characterised by the spring mounting
- F16F15/12326—End-caps for springs
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 ラバー部材とシート部材とからなるトーショ
ンラバーにおいて、接着剤を不要にする。 【構成】 このダンパーディスク用トーションラバー
は、入力側回転体と出力側回転体とに設けられた窓孔に
配置されて両回転体をその回転方向に弾性的に連結する
ためのものであり、1対のシート部材11とラバー部材
12と係合手段とを備えている。1対のシート部材11
は所定の間隔を隔てて配置されている。ラバー部材12
は両シート部材11の間に配置され伸縮可能である。係
合手段は、ラバー部材12に設けられた突部20と、シ
ート部材11に設けられ突部20に係合する貫通孔16
とを有している。
ンラバーにおいて、接着剤を不要にする。 【構成】 このダンパーディスク用トーションラバー
は、入力側回転体と出力側回転体とに設けられた窓孔に
配置されて両回転体をその回転方向に弾性的に連結する
ためのものであり、1対のシート部材11とラバー部材
12と係合手段とを備えている。1対のシート部材11
は所定の間隔を隔てて配置されている。ラバー部材12
は両シート部材11の間に配置され伸縮可能である。係
合手段は、ラバー部材12に設けられた突部20と、シ
ート部材11に設けられ突部20に係合する貫通孔16
とを有している。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ダンパーディスク用ト
ーションダンパー、特に、入力側回転体と出力側回転体
とを弾性的に連結するためのダンパーディスク用トーシ
ョンダンパーに関する。
ーションダンパー、特に、入力側回転体と出力側回転体
とを弾性的に連結するためのダンパーディスク用トーシ
ョンダンパーに関する。
【0002】
【従来の技術】ダンパーディスクは、例えば、自動車の
エンジンとトランスミッションとの間に配置されるクラ
ッチディスク組立体に使用される。そして、ダンパーデ
ィスクは、入力側回転体としてのクラッチプレート及び
リテーニングプレートと、出力側回転体としてのスプラ
インハブと、両者を弾性的に連結するための弾性部材と
を有している。
エンジンとトランスミッションとの間に配置されるクラ
ッチディスク組立体に使用される。そして、ダンパーデ
ィスクは、入力側回転体としてのクラッチプレート及び
リテーニングプレートと、出力側回転体としてのスプラ
インハブと、両者を弾性的に連結するための弾性部材と
を有している。
【0003】弾性部材としては、一般にコイルスプリン
グ(トーションスプリング)が用いられ、通常、両回転
体に設けられた窓孔に収容されている。クラッチプレー
ト及びリテーニングプレートからのトルクは、各プレー
トの窓孔端面からトーションスプリングを介してスプラ
インハブに伝達される。このとき、トーションスプリン
グは回転方向に圧縮される。
グ(トーションスプリング)が用いられ、通常、両回転
体に設けられた窓孔に収容されている。クラッチプレー
ト及びリテーニングプレートからのトルクは、各プレー
トの窓孔端面からトーションスプリングを介してスプラ
インハブに伝達される。このとき、トーションスプリン
グは回転方向に圧縮される。
【0004】更に、一部のダンパーディスクでは、トル
ク特性を最適化するために弾性部材としてトーションラ
バーを併用している。トーションラバーは、トーション
スプリングと同心に配置されており、入力側及び出力側
回転体の回転方向に伸縮可能なラバー部材と、ラバー部
材の回転方向両端部に配置された樹脂等の硬質材からな
るシート部材とから構成されている。各シート部材の一
端面は回転体と当接する当接面となり、他端面がラバー
部材の端部に連結されている。
ク特性を最適化するために弾性部材としてトーションラ
バーを併用している。トーションラバーは、トーション
スプリングと同心に配置されており、入力側及び出力側
回転体の回転方向に伸縮可能なラバー部材と、ラバー部
材の回転方向両端部に配置された樹脂等の硬質材からな
るシート部材とから構成されている。各シート部材の一
端面は回転体と当接する当接面となり、他端面がラバー
部材の端部に連結されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】トーションラバーは、
トーションスプリングと同様に圧縮され、その際、ラバ
ー部材が半径方向外方に拡がろうとする。又、入力側及
び出力側回転体の相対的な捩じり動作に対応して、シー
ト部材とラバー部材とがダンパーディスクの半径方向に
相対的にずれようとすることがある。このような場合、
従来構造では、ラバー部材端面が接着剤によりシート部
材に接着されているために接着面にせん断力が作用し、
ラバー部材にクラックが生じたり、接着面が剥離したり
する場合がある。特に、長期間使用すると、繰り返し圧
縮による疲労破損が接着面の近傍に生じる可能性があ
る。
トーションスプリングと同様に圧縮され、その際、ラバ
ー部材が半径方向外方に拡がろうとする。又、入力側及
び出力側回転体の相対的な捩じり動作に対応して、シー
ト部材とラバー部材とがダンパーディスクの半径方向に
相対的にずれようとすることがある。このような場合、
従来構造では、ラバー部材端面が接着剤によりシート部
材に接着されているために接着面にせん断力が作用し、
ラバー部材にクラックが生じたり、接着面が剥離したり
する場合がある。特に、長期間使用すると、繰り返し圧
縮による疲労破損が接着面の近傍に生じる可能性があ
る。
【0006】更に上述の構造では、製造工程において接
着作業が必要になり、製造コストが増加する。又、所定
の接着強度を得る必要があるので、ラバー部材やシート
部材の材料が制限され、材料コストが増加する可能性も
ある。本発明の目的は、ラバー部材とシート部材とから
なるトーションラバーにおいて、接着剤を不要にするこ
とにある。
着作業が必要になり、製造コストが増加する。又、所定
の接着強度を得る必要があるので、ラバー部材やシート
部材の材料が制限され、材料コストが増加する可能性も
ある。本発明の目的は、ラバー部材とシート部材とから
なるトーションラバーにおいて、接着剤を不要にするこ
とにある。
【0007】本発明の他の目的は、接着剤を不要にする
とともに、耐久性を向上させることにある。本発明のさ
らに他の目的は、ラバー部材及びシート部材の材料の選
択の幅を広げることにある。本発明のさらに他の目的
は、コストを下げることにある。
とともに、耐久性を向上させることにある。本発明のさ
らに他の目的は、ラバー部材及びシート部材の材料の選
択の幅を広げることにある。本発明のさらに他の目的
は、コストを下げることにある。
【0008】本発明のさらに他の目的は、ラバー部材と
シート部材とをより分離しにくくすることにある。本発
明のさらに他の目的は、圧縮方向の力が作用した際にラ
バー部材とシート部材とがスムーズに接触するようにす
ることにある。
シート部材とをより分離しにくくすることにある。本発
明のさらに他の目的は、圧縮方向の力が作用した際にラ
バー部材とシート部材とがスムーズに接触するようにす
ることにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明に係るダンパーデ
ィスク用トーションダンパーは、入力側回転体と出力側
回転体とに設けられた窓孔に配置されて両回転体をその
回転方向に弾性的に連結するためのものであり、1対の
シート部材とラバー部材と係合手段とを備えている。1
対のシート部材は所定の間隔を隔てて配置されている。
ラバー部材は両シート部材の間に配置され伸縮可能であ
る。係合手段は、ラバー部材及び両シート部材の一方側
に設けられた凸部と、両部材の他方側に設けられ凸部に
係合する凹部とを有している。
ィスク用トーションダンパーは、入力側回転体と出力側
回転体とに設けられた窓孔に配置されて両回転体をその
回転方向に弾性的に連結するためのものであり、1対の
シート部材とラバー部材と係合手段とを備えている。1
対のシート部材は所定の間隔を隔てて配置されている。
ラバー部材は両シート部材の間に配置され伸縮可能であ
る。係合手段は、ラバー部材及び両シート部材の一方側
に設けられた凸部と、両部材の他方側に設けられ凸部に
係合する凹部とを有している。
【0010】前記凸部はラバー部材のシート部材側の両
端面に形成され、前記凹部は両シート部材のラバー部材
側の各端面に形成されていてもよい。また逆に、凸部は
両シート部材のラバー部材側の各端面に形成され、凹部
はラバー部材のシート部材側の両端面に形成されていて
もよい。前記凸部は、第1の径からなる軸部と、軸部の
先端に連続し第1の径より大径の頭部とを有していても
よい。
端面に形成され、前記凹部は両シート部材のラバー部材
側の各端面に形成されていてもよい。また逆に、凸部は
両シート部材のラバー部材側の各端面に形成され、凹部
はラバー部材のシート部材側の両端面に形成されていて
もよい。前記凸部は、第1の径からなる軸部と、軸部の
先端に連続し第1の径より大径の頭部とを有していても
よい。
【0011】前記凸部の外周面に窪みが設けられ、前記
凹部の内周面に窪みに嵌合する隆起部が設けられている
のが好ましい。また逆に、凸部の外周面に隆起部が設け
られ、凹部の内周面に隆起部に嵌合する窪みが設けられ
ていてもよい。前記凸部の外周面は先端側が大径となる
テーパー形状であり、前記凹部の内周面は前記凸部に対
応するテーパー形状であってもよい。
凹部の内周面に窪みに嵌合する隆起部が設けられている
のが好ましい。また逆に、凸部の外周面に隆起部が設け
られ、凹部の内周面に隆起部に嵌合する窪みが設けられ
ていてもよい。前記凸部の外周面は先端側が大径となる
テーパー形状であり、前記凹部の内周面は前記凸部に対
応するテーパー形状であってもよい。
【0012】前記凹部はシート部材に形成された貫通孔
であってもよい。前記ラバー部材が概ね球形であり、シ
ート部材のラバー部材に対抗する側の端面がラバー部材
の球形接触面に概ね沿って延びる凹形の曲面であっても
よい。本発明の他の見地に係るダンパーディスク用トー
ションダンパーは、入力側回転体と出力側回転体とに設
けられた窓孔に配置されて両回転体をその回転方向に弾
性的に連結するためのものであり、1対のシート部材と
ラバー部材とを備えている。1対のシート部材は所定の
間隔を隔てて配置されている。ラバー部材は、両シート
部材の間に配置されて伸縮可能な本体と、本体の両端部
外周から一体に筒状に延び内部に1対のシート部材が埋
設された筒状延長部とを有している。
であってもよい。前記ラバー部材が概ね球形であり、シ
ート部材のラバー部材に対抗する側の端面がラバー部材
の球形接触面に概ね沿って延びる凹形の曲面であっても
よい。本発明の他の見地に係るダンパーディスク用トー
ションダンパーは、入力側回転体と出力側回転体とに設
けられた窓孔に配置されて両回転体をその回転方向に弾
性的に連結するためのものであり、1対のシート部材と
ラバー部材とを備えている。1対のシート部材は所定の
間隔を隔てて配置されている。ラバー部材は、両シート
部材の間に配置されて伸縮可能な本体と、本体の両端部
外周から一体に筒状に延び内部に1対のシート部材が埋
設された筒状延長部とを有している。
【0013】前記筒状延長部の内周面には隆起部が設け
られ、前記両シート部材の外周面には隆起部が嵌合する
窪みが設けられているのが好ましい。本発明のさらに他
の見地に係るダンパーディスク用トーションダンパー
は、入力側回転体と出力側回転体とに設けられた窓孔に
配置されて両回転体をその回転方向に弾性的に連結する
ためのものであり、1対のシート部材とラバー部材と固
定部材とを備えている。1対のシート部材は所定の間隔
を隔てて配置され、回転方向に概ね沿って形成された貫
通孔をそれぞれ有している。ラバー部材は両シート部材
の間に配置されて伸縮可能であり、シート部材の貫通孔
と連続するように形成された貫通孔を有している。固定
部材は両部材の貫通孔を貫通し、両部材を固定する部材
である。
られ、前記両シート部材の外周面には隆起部が嵌合する
窪みが設けられているのが好ましい。本発明のさらに他
の見地に係るダンパーディスク用トーションダンパー
は、入力側回転体と出力側回転体とに設けられた窓孔に
配置されて両回転体をその回転方向に弾性的に連結する
ためのものであり、1対のシート部材とラバー部材と固
定部材とを備えている。1対のシート部材は所定の間隔
を隔てて配置され、回転方向に概ね沿って形成された貫
通孔をそれぞれ有している。ラバー部材は両シート部材
の間に配置されて伸縮可能であり、シート部材の貫通孔
と連続するように形成された貫通孔を有している。固定
部材は両部材の貫通孔を貫通し、両部材を固定する部材
である。
【0014】
【作用】本発明に係るダンパーディスク用トーションダ
ンパーは、トルクを伝達する際に入力側回転体と出力側
回転体との間で圧縮され、この圧縮時にラバー部材が半
径方向に拡がる。ここで、ラバー部材と両シート部材と
は凸部と凹部とからなる係合手段によって係合している
ので、従来構造のような接着剤が不要となり、接触面に
せん断力や無理な捩じれが生じるを抑えることができ
る。従って、接触面やその近傍にクラックや疲労が生じ
るのを抑えることができる。また、接着剤を使用してい
ないので、ラバー部材やシート部材の材料の選択の幅が
拡がる。さらにコスト低減が図れる。
ンパーは、トルクを伝達する際に入力側回転体と出力側
回転体との間で圧縮され、この圧縮時にラバー部材が半
径方向に拡がる。ここで、ラバー部材と両シート部材と
は凸部と凹部とからなる係合手段によって係合している
ので、従来構造のような接着剤が不要となり、接触面に
せん断力や無理な捩じれが生じるを抑えることができ
る。従って、接触面やその近傍にクラックや疲労が生じ
るのを抑えることができる。また、接着剤を使用してい
ないので、ラバー部材やシート部材の材料の選択の幅が
拡がる。さらにコスト低減が図れる。
【0015】前記凸部が軸部と頭部とからなる場合は、
頭部によって両部材の係合が外れにくくなる。また、同
様に、凸部及び凹部のいずれか一方に窪みが設けられ、
他方に隆起部が設けられている場合も同様に、両部材の
係合が確実となる。さらに、凸部及び凹部がテーパー形
状の場合も同様である。前記凹部が貫通孔の場合は製造
が容易になる。
頭部によって両部材の係合が外れにくくなる。また、同
様に、凸部及び凹部のいずれか一方に窪みが設けられ、
他方に隆起部が設けられている場合も同様に、両部材の
係合が確実となる。さらに、凸部及び凹部がテーパー形
状の場合も同様である。前記凹部が貫通孔の場合は製造
が容易になる。
【0016】前記ラバー部材が球形であり、シート部材
の端面が凹形の曲面の場合は、作動時に両部材間でトル
クがスムーズに伝達される。本発明の他の見地に係るダ
ンパーディスク用トーションダンパーでは、入力側回転
体から1対のシート部材及びラバー部材を介して出力側
回転体にトルクが伝達される。シート部材はラバー部材
に設けられた筒状延長部の内部に埋設されているので、
両部材間で接着剤が不要になり、前記同様の作用を奏す
る。
の端面が凹形の曲面の場合は、作動時に両部材間でトル
クがスムーズに伝達される。本発明の他の見地に係るダ
ンパーディスク用トーションダンパーでは、入力側回転
体から1対のシート部材及びラバー部材を介して出力側
回転体にトルクが伝達される。シート部材はラバー部材
に設けられた筒状延長部の内部に埋設されているので、
両部材間で接着剤が不要になり、前記同様の作用を奏す
る。
【0017】前記筒状延長部の内周面に隆起部を、両シ
ート部材の外周面に窪みを設けた場合は、両部材の係合
が確実になる。本発明のさらに他の見地に係るダンパー
ディスク用トーションダンパーでは、ラバー部材と1対
のシート部材とが固定部材によって固定されている。こ
のため、前記同様に接着剤が不要になり、しかも両部材
の互いに固定が確実になる。
ート部材の外周面に窪みを設けた場合は、両部材の係合
が確実になる。本発明のさらに他の見地に係るダンパー
ディスク用トーションダンパーでは、ラバー部材と1対
のシート部材とが固定部材によって固定されている。こ
のため、前記同様に接着剤が不要になり、しかも両部材
の互いに固定が確実になる。
【0018】
【実施例】図1及び図2は、本発明の一実施例によるダ
ンパーディスクを示している。こでは、O一Oが回転中
心線である。このダンパーディスクの中心部には、出力
側部材としてのトランスミッション軸(図示せす)に連
結するハブ1が配置されている。ハブ1は、中心部のス
プライン孔1aと、外周側に突出するフランジ部2を有
している。フランジ部2の外周には、4個の窓孔2a
(切欠き)が形成されている。
ンパーディスクを示している。こでは、O一Oが回転中
心線である。このダンパーディスクの中心部には、出力
側部材としてのトランスミッション軸(図示せす)に連
結するハブ1が配置されている。ハブ1は、中心部のス
プライン孔1aと、外周側に突出するフランジ部2を有
している。フランジ部2の外周には、4個の窓孔2a
(切欠き)が形成されている。
【0019】図1に示す如く、フランジ部2の両側方に
は、円板状の1対のサイドプレート(クラッチプレート
4及びリテーニングプレート5)が配置されており、両
プレート4、5はストッパーピン6により固定されてい
る。1対のサイドプレート(4、5)の外周には4つの
窓孔4a、5aが形成されている。クラッチプレート4
の外周端にはリベットにより複数のクッショニングプレ
ート7が連結されており、クッショニングプレート7の
両面には摩擦フェシング8が取り付けてある。
は、円板状の1対のサイドプレート(クラッチプレート
4及びリテーニングプレート5)が配置されており、両
プレート4、5はストッパーピン6により固定されてい
る。1対のサイドプレート(4、5)の外周には4つの
窓孔4a、5aが形成されている。クラッチプレート4
の外周端にはリベットにより複数のクッショニングプレ
ート7が連結されており、クッショニングプレート7の
両面には摩擦フェシング8が取り付けてある。
【0020】軸方向に対向する窓孔2a、4a、5aに
は、両端面がクラッチプレート4及びリテーニングプレ
ート5の窓孔4a、5aの円周方向両端の端面に当接す
るトーションスプリング9が配置されている。トーショ
ンスプリング9はコイルスプリングで構成されており、
概ねディスクの回転方向に延びる姿勢で配置されてい
る。
は、両端面がクラッチプレート4及びリテーニングプレ
ート5の窓孔4a、5aの円周方向両端の端面に当接す
るトーションスプリング9が配置されている。トーショ
ンスプリング9はコイルスプリングで構成されており、
概ねディスクの回転方向に延びる姿勢で配置されてい
る。
【0021】トーションスプリング9の内側には、トー
ションダンパー10が同心に配置されている。図2に示
す如く、トーションダンパー10はその中心線方向、
(ディスク回転方向に概ね沿う方向)に間隔を隔てて配
置された1対のシート部材11と、両シート部材11の
間に配置されたラバー部材12との組立体で構成されて
いる。ラバー部材12はダンパー中心線方向に伸縮可能
である。
ションダンパー10が同心に配置されている。図2に示
す如く、トーションダンパー10はその中心線方向、
(ディスク回転方向に概ね沿う方向)に間隔を隔てて配
置された1対のシート部材11と、両シート部材11の
間に配置されたラバー部材12との組立体で構成されて
いる。ラバー部材12はダンパー中心線方向に伸縮可能
である。
【0022】このようなディスクでは、摩擦フェシング
8からクッショニングプレート7を介してクラッチプレ
ート4及びリテーニングプレート5へ伝わったトルク
は、トーションスプリング9及びトーションダンパー1
0を介してフランジ部2に伝わり、そこからハブ1を経
てトランスミッション軸へ伝達される。この動作におい
て、トーションダンパー10のシート部材11は実質的
には伸縮せずに、シートとして機能し、ラバー部材12
だけが実質的に伸縮する。より具体的には、シート部材
11は、ラバー部材12を窓孔の端面に安定した状態で
着座させ、かつ、ラバー部材12を保護するための部材
として機能する。
8からクッショニングプレート7を介してクラッチプレ
ート4及びリテーニングプレート5へ伝わったトルク
は、トーションスプリング9及びトーションダンパー1
0を介してフランジ部2に伝わり、そこからハブ1を経
てトランスミッション軸へ伝達される。この動作におい
て、トーションダンパー10のシート部材11は実質的
には伸縮せずに、シートとして機能し、ラバー部材12
だけが実質的に伸縮する。より具体的には、シート部材
11は、ラバー部材12を窓孔の端面に安定した状態で
着座させ、かつ、ラバー部材12を保護するための部材
として機能する。
【0023】ディスクの基本的な動作及びトーションダ
ンパー10の役割は上述の通りである。次に、トーショ
ンダンパー10について、更に詳細に説明する。前述の
如く、トーションダンパー10はシート部材11とラバ
ー部材12とを備えており、その中心線A−Aは、概ね
でディスク回転方向と一致している。シート部材11は
概略円柱状の例えばナイロン6.6の成形品である。シ
ート部材11とラバー部材12の形状及び組み付け構造
は、以下に説明する如く、様々なものを採用できるが、
いずれの場合でも、接着剤を使用することなく、組み付
けられている。
ンパー10の役割は上述の通りである。次に、トーショ
ンダンパー10について、更に詳細に説明する。前述の
如く、トーションダンパー10はシート部材11とラバ
ー部材12とを備えており、その中心線A−Aは、概ね
でディスク回転方向と一致している。シート部材11は
概略円柱状の例えばナイロン6.6の成形品である。シ
ート部材11とラバー部材12の形状及び組み付け構造
は、以下に説明する如く、様々なものを採用できるが、
いずれの場合でも、接着剤を使用することなく、組み付
けられている。
【0024】実施例1 図3に示す実施例1では、各シート部材11は全体がシ
ート部材本体15だけで構成されている。シート部材本
体15は中心線A−Aと同心の筒状体であり、貫通孔1
6(凹部)を備えている。ラバー部材12は、両シート
部材本体15の間に位置する概ね円柱状のラバー部材本
体17と、ラバー部材本体17の両端部の中心部から中
心線A−Aと同心に突出した突部20とを一体に備えて
いる。突部20はラバー部材本体17に連続する小径か
つ一定直径の軸部21と、軸部21の先端に連続する大
径かつ一定直径の頭部22とを一体に備えている。軸部
21と頭部22は、孔16に密着状態で嵌合している。
ラバー部材本体17の各端面縁部24は面取り加工が施
されている。
ート部材本体15だけで構成されている。シート部材本
体15は中心線A−Aと同心の筒状体であり、貫通孔1
6(凹部)を備えている。ラバー部材12は、両シート
部材本体15の間に位置する概ね円柱状のラバー部材本
体17と、ラバー部材本体17の両端部の中心部から中
心線A−Aと同心に突出した突部20とを一体に備えて
いる。突部20はラバー部材本体17に連続する小径か
つ一定直径の軸部21と、軸部21の先端に連続する大
径かつ一定直径の頭部22とを一体に備えている。軸部
21と頭部22は、孔16に密着状態で嵌合している。
ラバー部材本体17の各端面縁部24は面取り加工が施
されている。
【0025】この構造によると、軸部21及び頭部22
の円筒状外周面と、それに接触する孔16の内周面と
が、中心線A−Aと平行な接触面25、26を形成して
いる。又、軸部21の外周面は中心線A−Aと直角な環
状面27を介して頭部22の外周面に続いているが、こ
の環状面27と、それに接触する孔16の内周面(環状
面28)とが、中心線A−Aと直角な接触面を形成して
いる。更に、ラバー部材本体17の端面30とシート部
材本体15の端面31も互いに接触しており、中心線A
−Aと直角な接触面を形成している。
の円筒状外周面と、それに接触する孔16の内周面と
が、中心線A−Aと平行な接触面25、26を形成して
いる。又、軸部21の外周面は中心線A−Aと直角な環
状面27を介して頭部22の外周面に続いているが、こ
の環状面27と、それに接触する孔16の内周面(環状
面28)とが、中心線A−Aと直角な接触面を形成して
いる。更に、ラバー部材本体17の端面30とシート部
材本体15の端面31も互いに接触しており、中心線A
−Aと直角な接触面を形成している。
【0026】これらの接触面には、前述の如く接着剤は
使用されておらず、従って、互いに接触する各1対の接
触面は、それらと平行な摩擦力、ならびに、それらと直
角な押し付け力だけを伝達できる状態にある。例えば、
軸部21及び頭部22の接触面25とシート部材本体1
5の接触面26とは、中心線A−Aと平行な摩擦力と、
トーションダンパー半径方向(中心線A−Aと直角な方
向)の押し付け力だけを互いに及ぼすことができる。
使用されておらず、従って、互いに接触する各1対の接
触面は、それらと平行な摩擦力、ならびに、それらと直
角な押し付け力だけを伝達できる状態にある。例えば、
軸部21及び頭部22の接触面25とシート部材本体1
5の接触面26とは、中心線A−Aと平行な摩擦力と、
トーションダンパー半径方向(中心線A−Aと直角な方
向)の押し付け力だけを互いに及ぼすことができる。
【0027】このように各部を接触させることにより、
シート部材11とラバー部材12とは常に所定の位置関
係に維持される。又、伝達トルクに対応してラバー部材
12が圧縮され、それに伴って半径方向外方へ膨らむ場
合でも、半径方向の環状面27、28及び端面30、3
1では、主に、接触面と平行な摩擦力だけが伝わり、中
心線方向の接触面25、26では、主に、半径方向の押
し付け力が伝わるだけである。いずれの接触面でも、せ
ん断力や引張力は伝わらない。従って、クラックや局部
疲労を引き起こすような応力が接触部及びその近傍に集
中することはない。
シート部材11とラバー部材12とは常に所定の位置関
係に維持される。又、伝達トルクに対応してラバー部材
12が圧縮され、それに伴って半径方向外方へ膨らむ場
合でも、半径方向の環状面27、28及び端面30、3
1では、主に、接触面と平行な摩擦力だけが伝わり、中
心線方向の接触面25、26では、主に、半径方向の押
し付け力が伝わるだけである。いずれの接触面でも、せ
ん断力や引張力は伝わらない。従って、クラックや局部
疲労を引き起こすような応力が接触部及びその近傍に集
中することはない。
【0028】実施例2 図4に示す実施例2は、突部20が比較的短く、その外
周面(接触面25)は直径が概ね連続的に変化し、両端
部の直径が最大となっている。接触面25と接触するシ
ート部材11の接触面26も接触面25に対応した寸法
形状となっている。この点を除いて、実施例2の構造は
実施例1と同様である。この構造でも、接着剤を使用し
ていないことにより、実施例1と同様の作用効果が得ら
れる。
周面(接触面25)は直径が概ね連続的に変化し、両端
部の直径が最大となっている。接触面25と接触するシ
ート部材11の接触面26も接触面25に対応した寸法
形状となっている。この点を除いて、実施例2の構造は
実施例1と同様である。この構造でも、接着剤を使用し
ていないことにより、実施例1と同様の作用効果が得ら
れる。
【0029】実施例3 図5に示す実施例では、環状に延びる窪み40が突部2
0の長手方向中間部の1箇所に形成されている。窪み4
0以外の部分では、突部20は一定の直径を備えてい
る。孔16の内周面には、窪み40に嵌合する隆起部4
1が設けてある。図示の例では、窪み40及び隆起部4
1の断面形状は半円形である。又、突部20は孔16の
全長にわたって嵌合している。上述の構造を除いて、実
施例3の構造は実施例1と同様である。この構造でも、
実施例1と同様の作用効果が得られる。
0の長手方向中間部の1箇所に形成されている。窪み4
0以外の部分では、突部20は一定の直径を備えてい
る。孔16の内周面には、窪み40に嵌合する隆起部4
1が設けてある。図示の例では、窪み40及び隆起部4
1の断面形状は半円形である。又、突部20は孔16の
全長にわたって嵌合している。上述の構造を除いて、実
施例3の構造は実施例1と同様である。この構造でも、
実施例1と同様の作用効果が得られる。
【0030】実施例4 図6に示す実施例4の構造は、図5の窪み40及び隆起
部41を備えていない点を除いて、図5の実施例3と同
じである。実施例4では、中心線A−Aと平行な方向の
力は、突部20と孔16の円筒状接触面25、26での
摩擦だけで生じるが、この摩擦力を適当な大きさに設定
することにより、シート部材11とラバー部材12の相
対的なずれを確実に防止でき、上述の各実施例と同様の
作用効果が得られる。また、この場合は接触面25、2
6の製造が容易になる。
部41を備えていない点を除いて、図5の実施例3と同
じである。実施例4では、中心線A−Aと平行な方向の
力は、突部20と孔16の円筒状接触面25、26での
摩擦だけで生じるが、この摩擦力を適当な大きさに設定
することにより、シート部材11とラバー部材12の相
対的なずれを確実に防止でき、上述の各実施例と同様の
作用効果が得られる。また、この場合は接触面25、2
6の製造が容易になる。
【0031】実施例5 図7に示す実施例5では、突部20が比較的短く、その
外周面(接触面35)には、全長にわたって、先端側が
大径となるテーパーが付けてある。シート部材11には
貫通孔は設けられておらず、突部20が圧接状態で嵌合
する凹部43が設けてある。上述の構造を除いて、実施
例5の構造は実施例1と同様である。この構造でも、実
施例1と同様の作用効果が得られる。
外周面(接触面35)には、全長にわたって、先端側が
大径となるテーパーが付けてある。シート部材11には
貫通孔は設けられておらず、突部20が圧接状態で嵌合
する凹部43が設けてある。上述の構造を除いて、実施
例5の構造は実施例1と同様である。この構造でも、実
施例1と同様の作用効果が得られる。
【0032】実施例6 図8に示す実施例6では、ラバー部材本体17が円筒状
で、中心に貫通孔45を備えている。各シート部材本体
15の端面31の中心部には、比較的短い突部46が一
体的に設けてある。突部46は全長にわたって一定の直
径を備えており、孔45に圧接状態で嵌合している。
で、中心に貫通孔45を備えている。各シート部材本体
15の端面31の中心部には、比較的短い突部46が一
体的に設けてある。突部46は全長にわたって一定の直
径を備えており、孔45に圧接状態で嵌合している。
【0033】この構造は、凹凸関係が上述の実施例と逆
であり、又、嵌合部(突部46)の長さが例えば図6の
実施例と異なっているだけであるので、それらと同様の
作用効果が得られる。なお、この実施例及び以下に説明
する実施例のように、凹部(孔45)をラバー部材12
に設けた構造と、前述の実施例のように突部をラバー部
材12に設けた場合とでは、ラバー部材12の体積が変
わり、従って、弾性特性も変わる。これを考慮して、い
ずれかの構造を選択することにより、トーションダンパ
ー10全体の体積や寸法形状を大幅に変えることなく、
種々の弾性特性を容易に得ることができる。
であり、又、嵌合部(突部46)の長さが例えば図6の
実施例と異なっているだけであるので、それらと同様の
作用効果が得られる。なお、この実施例及び以下に説明
する実施例のように、凹部(孔45)をラバー部材12
に設けた構造と、前述の実施例のように突部をラバー部
材12に設けた場合とでは、ラバー部材12の体積が変
わり、従って、弾性特性も変わる。これを考慮して、い
ずれかの構造を選択することにより、トーションダンパ
ー10全体の体積や寸法形状を大幅に変えることなく、
種々の弾性特性を容易に得ることができる。
【0034】実施例7 図9に示す示す実施例7は、図8の実施例6と類似して
おり、以下の点だけが異なっている。孔45が貫通して
おらず、ラバー部材本体17の各端部及びその近傍の部
分に、突部46が嵌合するだけの深さにわたってが設け
てある。各孔45(凹部)の内周面には、概ね半円形の
断面を有する窪み47が環状に設けてあり、突部46の
外周面に、窪み47に密着状態で嵌合する隆起部48が
設けてある。
おり、以下の点だけが異なっている。孔45が貫通して
おらず、ラバー部材本体17の各端部及びその近傍の部
分に、突部46が嵌合するだけの深さにわたってが設け
てある。各孔45(凹部)の内周面には、概ね半円形の
断面を有する窪み47が環状に設けてあり、突部46の
外周面に、窪み47に密着状態で嵌合する隆起部48が
設けてある。
【0035】この構造でも上述の各実施例と同様の作用
効果が得られる。特に、図8の実施例6と比べた場合、
シート部材11とラバー部材12の中心線方向のずれ
を、窪み47と隆起部48により強固に防止できる。従
って、トーションダンパー10の作動条件などに応じ
て、実施例6と実施例7を使い分ければよい。実施例8 図10に示す実施例は、図9の実施例と類似しており、
孔45と突部46の全長にわたって、ラバー部材本体1
7の中心側が大径となるテーパーが付けてある点だけが
異なっている。
効果が得られる。特に、図8の実施例6と比べた場合、
シート部材11とラバー部材12の中心線方向のずれ
を、窪み47と隆起部48により強固に防止できる。従
って、トーションダンパー10の作動条件などに応じ
て、実施例6と実施例7を使い分ければよい。実施例8 図10に示す実施例は、図9の実施例と類似しており、
孔45と突部46の全長にわたって、ラバー部材本体1
7の中心側が大径となるテーパーが付けてある点だけが
異なっている。
【0036】実施例9 図11に示す実施例9では、各シート部材本体15の内
側端面31の外周部に、部分球状の面部分50が形成さ
れている。換言すれば、各シート部材本体15は他方の
シート部材本体15側へ突出した延長部51を一体に備
え、延長部51の内周面(面部分50)が凹形かつ部分
球状の曲面となって半径方向の端面31の外周に連続し
ている。面部分50の曲率半径はラバー部材本体17の
端面縁部24の外周曲面の曲率半径よりも多少大きく設
定してある。前記以外の構造は、図8の構造と同様であ
る。
側端面31の外周部に、部分球状の面部分50が形成さ
れている。換言すれば、各シート部材本体15は他方の
シート部材本体15側へ突出した延長部51を一体に備
え、延長部51の内周面(面部分50)が凹形かつ部分
球状の曲面となって半径方向の端面31の外周に連続し
ている。面部分50の曲率半径はラバー部材本体17の
端面縁部24の外周曲面の曲率半径よりも多少大きく設
定してある。前記以外の構造は、図8の構造と同様であ
る。
【0037】この実施例では、上述の実施例の作用効果
に加え、次のような作用効果が得られる。ラバー部材1
2の変形にともなってラバー部材12がシート部材11
に対して傾く場合、ラバー部材本体17の各端面縁部2
4が、湾曲した面部分50に広い面積にわたって接触す
るので、その接触部分に大きい局部圧力や局部応力が生
じることを効果的に防止できる。
に加え、次のような作用効果が得られる。ラバー部材1
2の変形にともなってラバー部材12がシート部材11
に対して傾く場合、ラバー部材本体17の各端面縁部2
4が、湾曲した面部分50に広い面積にわたって接触す
るので、その接触部分に大きい局部圧力や局部応力が生
じることを効果的に防止できる。
【0038】実施例10 図12に示す実施例は、図9の構造と、図11の面部分
50や延長部51に関する構造とを組み合わせたもので
あり、上述の実施例と同様の作用効果が得られる。実施例11 図13に示す実施例は、図10の構造と、図11の面部
分50や延長部51に関する構造とを組み合わせたもの
であり、上述の実施例と同様の作用効果が得られる。
50や延長部51に関する構造とを組み合わせたもので
あり、上述の実施例と同様の作用効果が得られる。実施例11 図13に示す実施例は、図10の構造と、図11の面部
分50や延長部51に関する構造とを組み合わせたもの
であり、上述の実施例と同様の作用効果が得られる。
【0039】実施例12 図14に示す実施例では、ラバー部材本体17が概ね球
形であり、その端面30は突形球面となっている。これ
に対応させて、各シート部材本体15の端面31は球状
の凹形面となっており、その曲率半径は、端面30の曲
率半径よりも多少大きく設定してある。又、図4に示す
突部と同様の突部55がシート部材11に設けてあり、
ラバー部材12には、突部55が密着状態で嵌合する凹
部56が設けてある。
形であり、その端面30は突形球面となっている。これ
に対応させて、各シート部材本体15の端面31は球状
の凹形面となっており、その曲率半径は、端面30の曲
率半径よりも多少大きく設定してある。又、図4に示す
突部と同様の突部55がシート部材11に設けてあり、
ラバー部材12には、突部55が密着状態で嵌合する凹
部56が設けてある。
【0040】この構造では、球面状の端面30、31の
作用により、シート部材11とラバー部材12との相対
的な傾きを、より抵抗の少ない状態で許容でき、傾きに
起因する局部応力を一層効果的に防止できる。また、圧
縮時にトルク伝達をスムーズに行える。実施例13 図15に示す実施例13では、図14の実施例12と同
様の曲面により端面30、31が形成されている。又、
図14の突部55と同様の突部57がラバー部材12に
設けてあり、シート部材11には、突部57が密着状態
で嵌合する凹部58が設けてある。この構造でも実施例
12と同様の作用効果が得られる。
作用により、シート部材11とラバー部材12との相対
的な傾きを、より抵抗の少ない状態で許容でき、傾きに
起因する局部応力を一層効果的に防止できる。また、圧
縮時にトルク伝達をスムーズに行える。実施例13 図15に示す実施例13では、図14の実施例12と同
様の曲面により端面30、31が形成されている。又、
図14の突部55と同様の突部57がラバー部材12に
設けてあり、シート部材11には、突部57が密着状態
で嵌合する凹部58が設けてある。この構造でも実施例
12と同様の作用効果が得られる。
【0041】実施例14 図16に示す実施例14では、ラバー部材12全体が球
形であり、凹凸部を備えていない。一方、各シート部材
11の端面31は円錐形の凹面となっている。更に、一
方のシート部材11には、シート部材本体15の外周か
ら他方のシート部材本体15の外周まで延びる筒状の延
長部60が一体に形成されている。延長部60が他方の
シート部材本体15に嵌合することにより、両シート部
材11が一体的に組み立てられている。又、ラバー部材
12は両シート部材本体15の間において、延長部60
の内側の空間に収容されており、延長部60の内周面に
接触することにより、シート部材11と同心の位置関係
に保持されている。
形であり、凹凸部を備えていない。一方、各シート部材
11の端面31は円錐形の凹面となっている。更に、一
方のシート部材11には、シート部材本体15の外周か
ら他方のシート部材本体15の外周まで延びる筒状の延
長部60が一体に形成されている。延長部60が他方の
シート部材本体15に嵌合することにより、両シート部
材11が一体的に組み立てられている。又、ラバー部材
12は両シート部材本体15の間において、延長部60
の内側の空間に収容されており、延長部60の内周面に
接触することにより、シート部材11と同心の位置関係
に保持されている。
【0042】実施例15 図17に示す実施例15では、ラバー部材12が、ラバ
ー部材本体17の両端部外周から一体に延びる筒状延長
部62を備え、各延長部62がシート部材11全体を包
み込んでいる。この構造では、シート部材11とラバー
部材12とを一層確実に組み合わせることができる。
又、この構造でも、シート部材11とラバー部材12の
間に接着剤が使用されていないので、前述実施例と同様
の作用効果が得られる。
ー部材本体17の両端部外周から一体に延びる筒状延長
部62を備え、各延長部62がシート部材11全体を包
み込んでいる。この構造では、シート部材11とラバー
部材12とを一層確実に組み合わせることができる。
又、この構造でも、シート部材11とラバー部材12の
間に接着剤が使用されていないので、前述実施例と同様
の作用効果が得られる。
【0043】実施例16 図18に示す実施例16は図17の実施例15と類似し
ているが、延長部62の先端が開口しており、その半径
方向内向きの先端部63が、シート部材11の外側端部
の外周に設けた切り欠き64に嵌合している点が異なっ
ている。この構造でも、前述の実施例15と同様の作用
効果が得られる。
ているが、延長部62の先端が開口しており、その半径
方向内向きの先端部63が、シート部材11の外側端部
の外周に設けた切り欠き64に嵌合している点が異なっ
ている。この構造でも、前述の実施例15と同様の作用
効果が得られる。
【0044】実施例17 図19に示す実施例17は図18の実施例16と類似し
ているが、延長部62が比較的短く、その先端がシート
部材11の長手方向中間部の外側に位置している。延長
部62の先端近傍の部分には、例えば半円形断面の環状
隆起部により突起65が形成されており、突起65が、
シート部材11の外周面に形成した対応する形状の凹部
66に嵌合している。この構造でも、前述の実施例15
と同様の作用効果が得られる。
ているが、延長部62が比較的短く、その先端がシート
部材11の長手方向中間部の外側に位置している。延長
部62の先端近傍の部分には、例えば半円形断面の環状
隆起部により突起65が形成されており、突起65が、
シート部材11の外周面に形成した対応する形状の凹部
66に嵌合している。この構造でも、前述の実施例15
と同様の作用効果が得られる。
【0045】実施例18 図20に示す実施例は、図3に示す実施例1と類似して
いるが、実施例1の両突部20と、それらをつなぐ部分
が、ラバー部材本体17とは別体の1本の固定部材70
で形成されている点が異なっている。固定部材70は例
えばリベットで形成できる。
いるが、実施例1の両突部20と、それらをつなぐ部分
が、ラバー部材本体17とは別体の1本の固定部材70
で形成されている点が異なっている。固定部材70は例
えばリベットで形成できる。
【0046】
【発明の効果】本発明に係るダンパーディスク用トーシ
ョンダンパーでは、シート部材とラバー部材とを接着剤
を使用せずに組み立てることができるので、接着に起因
する無理な局部応力がラバー部材に加わることを防止
し、ラバー部材の耐久性及び信頼性を向上させることが
できる。又、接着工程が不要であるので、製造が簡単で
ある。更に、接着を考慮せずにシート部材及びラバー部
材の材料を選択できるので、材料の選択範囲が広くな
り、所望の動作特性が得易くなる。
ョンダンパーでは、シート部材とラバー部材とを接着剤
を使用せずに組み立てることができるので、接着に起因
する無理な局部応力がラバー部材に加わることを防止
し、ラバー部材の耐久性及び信頼性を向上させることが
できる。又、接着工程が不要であるので、製造が簡単で
ある。更に、接着を考慮せずにシート部材及びラバー部
材の材料を選択できるので、材料の選択範囲が広くな
り、所望の動作特性が得易くなる。
【0047】前記両部材を係合するための係合手段を構
成する凸部が軸部と頭部とからなる場合や、凸部及び凹
部のいずれか一方に窪みが設けられ、他方に隆起部が設
けられている場合は、両部材の係合が確実となる。さら
に、凸部及び凹部がテーパー形状の場合も同様に両部材
の係合が確実になる。係合手段を構成する凹部が貫通孔
の場合は製造が容易になる。
成する凸部が軸部と頭部とからなる場合や、凸部及び凹
部のいずれか一方に窪みが設けられ、他方に隆起部が設
けられている場合は、両部材の係合が確実となる。さら
に、凸部及び凹部がテーパー形状の場合も同様に両部材
の係合が確実になる。係合手段を構成する凹部が貫通孔
の場合は製造が容易になる。
【0048】ラバー部材が球形で、シート部材の端面が
凹形の曲面の場合は、作動時に自動調心機能が作用し、
両部材間でトルクがスムーズに伝達される。本発明の他
の見地に係るダンパーディスク用トーションダンパーで
は、シート部材はラバー部材に設けられた筒状延長部の
内部に埋設されているので、両部材間で接着剤が不要に
なり、前記同様の効果を奏する。
凹形の曲面の場合は、作動時に自動調心機能が作用し、
両部材間でトルクがスムーズに伝達される。本発明の他
の見地に係るダンパーディスク用トーションダンパーで
は、シート部材はラバー部材に設けられた筒状延長部の
内部に埋設されているので、両部材間で接着剤が不要に
なり、前記同様の効果を奏する。
【0049】前記筒状延長部の内周面に隆起部を、両シ
ート部材の外周面に窪みを設けた場合は、両部材の係合
がさらに確実になる。本発明のさらに他の見地に係るダ
ンパーディスク用トーションダンパーでは、ラバー部材
とシート部材とが固定部材によって固定されているの
で、前記同様に接着剤が不要になり、しかも両部材の互
いに固定が確実になる。
ート部材の外周面に窪みを設けた場合は、両部材の係合
がさらに確実になる。本発明のさらに他の見地に係るダ
ンパーディスク用トーションダンパーでは、ラバー部材
とシート部材とが固定部材によって固定されているの
で、前記同様に接着剤が不要になり、しかも両部材の互
いに固定が確実になる。
【図1】本発明の実施例によるトーションダンパーを採
用したダンパーディスクの縦断面略図。
用したダンパーディスクの縦断面略図。
【図2】図1のダンパーディスクの側面略図。
【図3】本発明の実施例1のトーションダンパーの断面
図。
図。
【図4】本発明の実施例2のトーションダンパーの断面
図。
図。
【図5】本発明の実施例3のトーションダンパーの断面
図。
図。
【図6】本発明の実施例4のトーションダンパーの断面
図。
図。
【図7】本発明の実施例5のトーションダンパーの断面
図。
図。
【図8】本発明の実施例6のトーションダンパーの断面
図。
図。
【図9】本発明の実施例7のトーションダンパーの断面
図。
図。
【図10】本発明の実施例8のトーションダンパーの断
面図。
面図。
【図11】本発明の実施例9のトーションダンパーの断
面図。
面図。
【図12】本発明の実施例10のトーションダンパーの
断面図。
断面図。
【図13】本発明の実施例11のトーションダンパーの
断面図。
断面図。
【図14】本発明の実施例12のトーションダンパーの
断面図。
断面図。
【図15】本発明の実施例13のトーションダンパーの
断面図。
断面図。
【図16】本発明の実施例14のトーションダンパーの
断面図。
断面図。
【図17】本発明の実施例15のトーションダンパーの
断面図。
断面図。
【図18】本発明の実施例16のトーションダンパーの
断面図。
断面図。
【図19】本発明の実施例17のトーションダンパーの
断面図。
断面図。
【図20】本発明の実施例18のトーションダンパーの
断面図。
断面図。
1 ハブ 4 クラッチプレート 5 リテーニングプレート 10 トーションダンパー 11 シート部材 12 ラバー部材 15 シート部材本体 16 孔 17 ラバー部材本体 20 突部 25 接触面 26 接触面
Claims (12)
- 【請求項1】入力側回転体と出力側回転体とに設けられ
た窓孔に配置されて前記両回転体をその回転方向に弾性
的に連結するためのダンパーディスク用トーションダン
パーであって、 所定の間隔を隔てて配置された1対のシート部材と、 前記両シート部材の間に配置され伸縮可能なラバー部材
と、 前記ラバー部材及び両シート部材の一方側に設けられた
凸部と、前記両部材の他方側に設けられ前記凸部に係合
する凹部とを有する係合手段と、を備えたダンパーディ
スク用トーションダンパー。 - 【請求項2】前記凸部は前記ラバー部材のシート部材側
の両端面に形成され、前記凹部は前記両シート部材のラ
バー部材側の各端面に形成されている、請求項1に記載
のダンパーディスク用トーションダンパー。 - 【請求項3】前記凸部は前記両シート部材のラバー部材
側の各端面に形成され、前記凹部は前記ラバー部材のシ
ート部材側の両端面に形成されている、請求項1に記載
のダンパーディスク用トーションダンパー。 - 【請求項4】前記凸部は、第1の径からなる軸部と、前
記軸部の先端に連続し前記第1の径より大径の頭部とを
有している、請求項1ないし3のいずれかに記載のダン
パーディスク用トーションダンパー。 - 【請求項5】前記凸部の外周面に窪みが設けられ、前記
凹部の内周面に前記窪みに嵌合する隆起部が設けられて
いる、請求項1ないし3のいずれかに記載のダンパーデ
ィスク用トーションダンパー。 - 【請求項6】前記凸部の外周面に隆起部が設けられ、前
記凹部の内周面に前記隆起部に嵌合する窪みが設けられ
ている、請求項1ないし3のいずれかに記載のダンパー
ディスク用トーションダンパー。 - 【請求項7】前記凸部の外周面は先端側が大径となるテ
ーパー形状であり、前記凹部の内周面は前記凸部に対応
するテーパー形状である、請求項1ないし3のいずれか
に記載のダンパーディスク用トーションダンパー。 - 【請求項8】前記凹部は前記シート部材に形成された貫
通孔である、請求項1ないし7のいずれかに記載のダン
パーディスク用トーションダンパー。 - 【請求項9】前記ラバー部材が概ね球形であり、前記シ
ート部材のラバー部材に対抗する側の端面が前記ラバー
部材の球形接触面に概ね沿って延びる凹形の曲面である
請求項1ないし3のいずれかに記載のダンパーディスク
用トーションダンパー。 - 【請求項10】入力側回転体と出力側回転体とに設けら
れた窓孔に配置されて前記両回転体をその回転方向に弾
性的に連結するためのダンパーディスク用トーションダ
ンパーであって、 所定の間隔を隔てて配置された1対のシート部材と、 前記両シート部材の間に配置されて伸縮可能な本体と、
前記本体の両端部外周から一体に筒状に延び内部に前記
1対のシート部材が埋設された筒状延長部とを有するラ
バー部材と、を備えたダンパーディスク用トーションダ
ンパー。 - 【請求項11】前記筒状延長部の内周面には隆起部が設
けられ、前記両シート部材の外周面には前記隆起部が嵌
合する窪みが設けられている、請求項10に記載のダン
パーディスク用トーションダンパー。 - 【請求項12】入力側回転体と出力側回転体とに設けら
れた窓孔に配置されて前記両回転体をその回転方向に弾
性的に連結するためのダンパーディスク用トーションダ
ンパーであって、 所定の間隔を隔てて配置され、回転方向に概ね沿って形
成された貫通孔をそれぞれ有する1対のシート部材と、 前記両シート部材の間に配置されて伸縮可能であり、前
記貫通孔と連続するように形成された貫通孔を有するラ
バー部材と、 前記両部材の貫通孔を貫通し、両部材を固定する固定部
材と、を備えたダンパーディスク用トーションダンパ
ー。
Priority Applications (6)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6086847A JPH07293578A (ja) | 1994-04-25 | 1994-04-25 | ダンパーディスク用トーションダンパー |
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US08/660,950 US5690553A (en) | 1994-04-25 | 1996-06-12 | Resilent element having an elastic portion and seat portions for use in a vibration damping device |
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US08/874,540 US5868623A (en) | 1994-04-25 | 1997-06-13 | Resilient element having an elastic portion and seat portions for use in a vibration damping device |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6086847A JPH07293578A (ja) | 1994-04-25 | 1994-04-25 | ダンパーディスク用トーションダンパー |
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Publication Number | Publication Date |
---|---|
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Family
ID=13898213
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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-
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