JPH07269562A - 合成樹脂スラスト軸受 - Google Patents
合成樹脂スラスト軸受Info
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- JPH07269562A JPH07269562A JP8553694A JP8553694A JPH07269562A JP H07269562 A JPH07269562 A JP H07269562A JP 8553694 A JP8553694 A JP 8553694A JP 8553694 A JP8553694 A JP 8553694A JP H07269562 A JPH07269562 A JP H07269562A
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- Japan
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- annular
- synthetic resin
- bearing case
- protrusion
- bearing
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- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B60—VEHICLES IN GENERAL
- B60G—VEHICLE SUSPENSION ARRANGEMENTS
- B60G2202/00—Indexing codes relating to the type of spring, damper or actuator
- B60G2202/30—Spring/Damper and/or actuator Units
- B60G2202/31—Spring/Damper and/or actuator Units with the spring arranged around the damper, e.g. MacPherson strut
- B60G2202/312—The spring being a wound spring
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- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B60—VEHICLES IN GENERAL
- B60G—VEHICLE SUSPENSION ARRANGEMENTS
- B60G2204/00—Indexing codes related to suspensions per se or to auxiliary parts
- B60G2204/10—Mounting of suspension elements
- B60G2204/12—Mounting of springs or dampers
- B60G2204/124—Mounting of coil springs
- B60G2204/1242—Mounting of coil springs on a damper, e.g. MacPerson strut
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B60—VEHICLES IN GENERAL
- B60G—VEHICLE SUSPENSION ARRANGEMENTS
- B60G2204/00—Indexing codes related to suspensions per se or to auxiliary parts
- B60G2204/10—Mounting of suspension elements
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- B60G2204/40—Auxiliary suspension parts; Adjustment of suspensions
- B60G2204/418—Bearings, e.g. ball or roller bearings
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- B60G2204/40—Auxiliary suspension parts; Adjustment of suspensions
- B60G2204/45—Stops limiting travel
- B60G2204/4502—Stops limiting travel using resilient buffer
Landscapes
- Vehicle Body Suspensions (AREA)
- Sliding-Contact Bearings (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 相対回転する二つの物体間に配されて、摩擦
変動をきたすことなく当該相対回転を円滑に許容するこ
とのできる合成樹脂スラスト軸受を得ることを目的とす
る。 【構成】 合成樹脂製上部軸受ケース300と合成樹脂
製下部軸受ケース200と該上、下部軸受ケースを形成
する合成樹脂よりも剛性の低い合成樹脂で形成された軸
受体400とからなり、該軸受体400は該下部軸受ケ
ースの環状凹溝212に一方の端面をわずかに突出させ
て埋設されており、該上部軸受ケースは円筒ブロック部
301下面を該軸受体に摺接させ、第一環状垂下部30
33、第二環状垂下部304および第三環状垂下部30
7の端部を該下部軸受ケースの第一環状突起部204、
第二環状突起部206および第三環状突起部208の端
部と夫々その径方向に重畳させて係合させると共に環状
係合垂下部306の係合フック部308を下部軸受ケー
スの環状係合突出部210の係合部211に弾性装着さ
せて組合わされている。
変動をきたすことなく当該相対回転を円滑に許容するこ
とのできる合成樹脂スラスト軸受を得ることを目的とす
る。 【構成】 合成樹脂製上部軸受ケース300と合成樹脂
製下部軸受ケース200と該上、下部軸受ケースを形成
する合成樹脂よりも剛性の低い合成樹脂で形成された軸
受体400とからなり、該軸受体400は該下部軸受ケ
ースの環状凹溝212に一方の端面をわずかに突出させ
て埋設されており、該上部軸受ケースは円筒ブロック部
301下面を該軸受体に摺接させ、第一環状垂下部30
33、第二環状垂下部304および第三環状垂下部30
7の端部を該下部軸受ケースの第一環状突起部204、
第二環状突起部206および第三環状突起部208の端
部と夫々その径方向に重畳させて係合させると共に環状
係合垂下部306の係合フック部308を下部軸受ケー
スの環状係合突出部210の係合部211に弾性装着さ
せて組合わされている。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は相対回転する二つの物体
間に配されて当該回転を円滑に許容する合成樹脂スラス
ト軸受、具体的には四輪自動車のストラット型サスペン
ション(マクファーソン式)に組込まれて好適な合成樹
脂スラスト軸受に関するものである。
間に配されて当該回転を円滑に許容する合成樹脂スラス
ト軸受、具体的には四輪自動車のストラット型サスペン
ション(マクファーソン式)に組込まれて好適な合成樹
脂スラスト軸受に関するものである。
【0002】
【従来技術】一般にストラット型サスペンションは、主
として四輪自動車の前輪に用いられ、主軸と一体となっ
た外筒の中に油圧式ショックアブソーバを内蔵したスト
ラットアッセンブリにコイルバネを組合せたサスペンシ
ョンである。上記サスペンションには、ステアリング操
作によりストラットアッセンブリがコイルバネとともに
回るさい、該アッセンブリのピストンロッドが回るもの
と、該ピストンロッドが回らない型式のものとがある
が、いずれの型式においてもストラットアッセンブリの
回転を円滑に許容するべく車体の取付部材とコイルバネ
の上部バネ座シートとの間に軸受が必要とされる。
として四輪自動車の前輪に用いられ、主軸と一体となっ
た外筒の中に油圧式ショックアブソーバを内蔵したスト
ラットアッセンブリにコイルバネを組合せたサスペンシ
ョンである。上記サスペンションには、ステアリング操
作によりストラットアッセンブリがコイルバネとともに
回るさい、該アッセンブリのピストンロッドが回るもの
と、該ピストンロッドが回らない型式のものとがある
が、いずれの型式においてもストラットアッセンブリの
回転を円滑に許容するべく車体の取付部材とコイルバネ
の上部バネ座シートとの間に軸受が必要とされる。
【0003】そして、従来よりこの個所の軸受にはボー
ルあるいはニードルを使用した転がり軸受あるいは合成
樹脂製すべり軸受が使用されている。しかるに、従来使
用されている合成樹脂製すべり軸受においては摺動面へ
の塵埃等の侵入を防止する目的で、該すべり軸受の外周
面にゴム弾性体からなるダストシールが装着されてお
り、このダストシールは回転する摺動面間に密に摺接さ
せて配されるため、ステアリング操作時にはその摺動摩
擦力が高く操舵力を増大させるという欠点がある。上記
従来技術における合成樹脂製すべり軸受の欠点を解決す
るべく、本出願人は先に実願平1−16171号(実開
平2−107823号:以下「先行技術」という)にお
いて、ゴム弾性体からなるダストシールを使用すること
なく摺動面への塵埃等の侵入を防止し、ステアリング操
作時の操舵力の増大を防止できる合成樹脂スラスト軸受
を提案した。この先行技術の合成樹脂スラスト軸受は合
成樹脂製上、下部ケースと該上、下部ケース内に配され
る合成樹脂軸受片から成り、該上部ケースの下面に形成
された内環状垂下部と外環状垂下部を該下部ケースの上
面に形成された環状溝にそれぞれ係合させると共に該上
部ケースを下部ケースの外周面に弾性装着させ、該弾性
装着部およびそれぞれの係合部にラビリンス作用による
密封部を形成して組合わされているものである。
ルあるいはニードルを使用した転がり軸受あるいは合成
樹脂製すべり軸受が使用されている。しかるに、従来使
用されている合成樹脂製すべり軸受においては摺動面へ
の塵埃等の侵入を防止する目的で、該すべり軸受の外周
面にゴム弾性体からなるダストシールが装着されてお
り、このダストシールは回転する摺動面間に密に摺接さ
せて配されるため、ステアリング操作時にはその摺動摩
擦力が高く操舵力を増大させるという欠点がある。上記
従来技術における合成樹脂製すべり軸受の欠点を解決す
るべく、本出願人は先に実願平1−16171号(実開
平2−107823号:以下「先行技術」という)にお
いて、ゴム弾性体からなるダストシールを使用すること
なく摺動面への塵埃等の侵入を防止し、ステアリング操
作時の操舵力の増大を防止できる合成樹脂スラスト軸受
を提案した。この先行技術の合成樹脂スラスト軸受は合
成樹脂製上、下部ケースと該上、下部ケース内に配され
る合成樹脂軸受片から成り、該上部ケースの下面に形成
された内環状垂下部と外環状垂下部を該下部ケースの上
面に形成された環状溝にそれぞれ係合させると共に該上
部ケースを下部ケースの外周面に弾性装着させ、該弾性
装着部およびそれぞれの係合部にラビリンス作用による
密封部を形成して組合わされているものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述した先行技術から
成る合成樹脂スラスト軸受は、上記従来の合成樹脂製す
べり軸受の欠点であったステアリング操作時の操舵力の
増大を防止し、かつラビリンス作用による密封部により
摺動面への塵埃等の侵入を防止し、円滑な操舵力を長期
間にわたって維持することができるものであった。しか
しながら、当該スラスト軸受が組込まれるストラット型
サスペンションを構成するコイルバネのバネ力等は車種
によって異なるため、該スラスト軸受が組込まれる車種
によっては該スラスト軸受の上、下部ケースを形成する
合成樹脂と該上、下部ケース内に配される軸受片を形成
する合成樹脂との組合せにおいて、該上部ケースと軸受
片との間あるいは下部ケースと軸受片との間で摩擦変動
を惹起し、当該摩擦変動に伴い円滑な操舵感(フィーリ
ング)に変化をきたすという問題が提起された。そこ
で、本発明者らはこの摩擦変動を惹起させる原因につい
て、さらに実験を試みた結果、軸受片に上、下部ケース
を形成する合成樹脂よりも剛性の低い合成樹脂を使用す
ることにより、摩擦変動を起こすことなく円滑な操舵感
を維持できることを知見した。しかし、剛性の低い合成
樹脂で軸受片を形成したものは上、下部ケースと軸受片
との間に優れた摩擦摩耗特性を発揮するものの軸受片自
体は耐クリープ性に劣るため、時間の経過とともに軸受
片にクリープを生じ、上、下部軸受ケース間の相対回転
を円滑に許容しがたいという新たな問題が提起された。
本発明者らは先行技術の利点に鑑み、かつ上記知見に基
づきクリープの発生を極力抑えることのできる構成を採
ることにより上述した問題を解決することを見出し、本
発明をなすに至ったもので、本発明は上記先行技術の改
良に係わり、摩擦変動を惹起させることなく円滑な操舵
感を維持することのできる合成樹脂スラスト軸受を得る
ことを目的とするものである。
成る合成樹脂スラスト軸受は、上記従来の合成樹脂製す
べり軸受の欠点であったステアリング操作時の操舵力の
増大を防止し、かつラビリンス作用による密封部により
摺動面への塵埃等の侵入を防止し、円滑な操舵力を長期
間にわたって維持することができるものであった。しか
しながら、当該スラスト軸受が組込まれるストラット型
サスペンションを構成するコイルバネのバネ力等は車種
によって異なるため、該スラスト軸受が組込まれる車種
によっては該スラスト軸受の上、下部ケースを形成する
合成樹脂と該上、下部ケース内に配される軸受片を形成
する合成樹脂との組合せにおいて、該上部ケースと軸受
片との間あるいは下部ケースと軸受片との間で摩擦変動
を惹起し、当該摩擦変動に伴い円滑な操舵感(フィーリ
ング)に変化をきたすという問題が提起された。そこ
で、本発明者らはこの摩擦変動を惹起させる原因につい
て、さらに実験を試みた結果、軸受片に上、下部ケース
を形成する合成樹脂よりも剛性の低い合成樹脂を使用す
ることにより、摩擦変動を起こすことなく円滑な操舵感
を維持できることを知見した。しかし、剛性の低い合成
樹脂で軸受片を形成したものは上、下部ケースと軸受片
との間に優れた摩擦摩耗特性を発揮するものの軸受片自
体は耐クリープ性に劣るため、時間の経過とともに軸受
片にクリープを生じ、上、下部軸受ケース間の相対回転
を円滑に許容しがたいという新たな問題が提起された。
本発明者らは先行技術の利点に鑑み、かつ上記知見に基
づきクリープの発生を極力抑えることのできる構成を採
ることにより上述した問題を解決することを見出し、本
発明をなすに至ったもので、本発明は上記先行技術の改
良に係わり、摩擦変動を惹起させることなく円滑な操舵
感を維持することのできる合成樹脂スラスト軸受を得る
ことを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明によれば上記目的
は、中央部に挿通孔を有する円板状部と該円板状部上面
の該挿通孔周縁に環状平面部を残して該挿通孔と同心円
状に突設された第一環状突起部と該第一環状突起部と径
方向外方に間隔を隔てて突設された第二環状突起部と該
第二環状突起部と径方向外方に間隔を隔てて突設され、
該第二環状突起部と円板状部上面とで幅広環状凹部を画
定する第三環状突起部と該円板状部の外周縁に突設され
た環状係合突出部と該環状係合突出部の外周面に形成さ
れた係合部と該幅広環状凹部の底面に形成された環状凹
溝とを具備した合成樹脂製下部軸受ケースと、該下部軸
受ケースの環状凹溝に一方の端面を該環状凹溝よりわず
かに突出させて埋設された合成樹脂製軸受体と、円筒ブ
ロック部と該円筒ブロック部の内面上端に内方に延設さ
れた内側環状鍔部と該内側環状鍔部の周縁に下方に延設
され前記挿通孔と同径の挿通孔を有する第一環状垂下部
と該内側環状鍔部の下面に延設された第二環状垂下部と
該円筒ブロック部の外周面上端に外方に延設された外側
環状鍔部と該外側環状鍔部の下面に突設された第三環状
垂下部と該外側環状鍔部の外周縁に下方に延設された環
状係合垂下部と該環状係合垂下部の内周面に形成された
係合フック部とを具備した合成樹脂製上部軸受ケース
と、から成り、該上部軸受ケースは該円筒ブロック部の
下面を該下部軸受ケースの環状凹溝に埋設された該合成
樹脂製軸受体に摺接させ、該第一環状垂下部、第二環状
垂下部および第三環状垂下部のそれぞれの端部を該下部
軸受ケースの第一環状突起部、第二環状突起部および第
三環状突起部のそれぞれの端部とその径方向に重畳させ
て係合させると共に該環状係合垂下部の係合フック部を
該下部軸受ケースの環状係合突出部外周面の係合部に弾
性装着させ、該弾性装着部、第一環状垂下部と第一環状
突起部、第二環状垂下部と第二環状突起部および第三環
状垂下部と第三環状突起部のそれぞれの重畳部にラビリ
ンス作用による密封部を形成して該下部軸受ケースに組
合わされており、該軸受体は該上、下部軸受ケースを形
成する合成樹脂よりも剛性の低い合成樹脂で形成されて
なる合成樹脂スラスト軸受によって達成される。
は、中央部に挿通孔を有する円板状部と該円板状部上面
の該挿通孔周縁に環状平面部を残して該挿通孔と同心円
状に突設された第一環状突起部と該第一環状突起部と径
方向外方に間隔を隔てて突設された第二環状突起部と該
第二環状突起部と径方向外方に間隔を隔てて突設され、
該第二環状突起部と円板状部上面とで幅広環状凹部を画
定する第三環状突起部と該円板状部の外周縁に突設され
た環状係合突出部と該環状係合突出部の外周面に形成さ
れた係合部と該幅広環状凹部の底面に形成された環状凹
溝とを具備した合成樹脂製下部軸受ケースと、該下部軸
受ケースの環状凹溝に一方の端面を該環状凹溝よりわず
かに突出させて埋設された合成樹脂製軸受体と、円筒ブ
ロック部と該円筒ブロック部の内面上端に内方に延設さ
れた内側環状鍔部と該内側環状鍔部の周縁に下方に延設
され前記挿通孔と同径の挿通孔を有する第一環状垂下部
と該内側環状鍔部の下面に延設された第二環状垂下部と
該円筒ブロック部の外周面上端に外方に延設された外側
環状鍔部と該外側環状鍔部の下面に突設された第三環状
垂下部と該外側環状鍔部の外周縁に下方に延設された環
状係合垂下部と該環状係合垂下部の内周面に形成された
係合フック部とを具備した合成樹脂製上部軸受ケース
と、から成り、該上部軸受ケースは該円筒ブロック部の
下面を該下部軸受ケースの環状凹溝に埋設された該合成
樹脂製軸受体に摺接させ、該第一環状垂下部、第二環状
垂下部および第三環状垂下部のそれぞれの端部を該下部
軸受ケースの第一環状突起部、第二環状突起部および第
三環状突起部のそれぞれの端部とその径方向に重畳させ
て係合させると共に該環状係合垂下部の係合フック部を
該下部軸受ケースの環状係合突出部外周面の係合部に弾
性装着させ、該弾性装着部、第一環状垂下部と第一環状
突起部、第二環状垂下部と第二環状突起部および第三環
状垂下部と第三環状突起部のそれぞれの重畳部にラビリ
ンス作用による密封部を形成して該下部軸受ケースに組
合わされており、該軸受体は該上、下部軸受ケースを形
成する合成樹脂よりも剛性の低い合成樹脂で形成されて
なる合成樹脂スラスト軸受によって達成される。
【0006】また、本発明によれば上記目的は、中央部
に挿通孔を有する円板状部と該円板状部上面の該挿通孔
周縁に環状平面部を残して該挿通孔と同心円状に突設さ
れた第一環状突起部と該第一環状突起部と径方向外方に
間隔を隔てて突設された第二環状突起部と該第二環状突
起部と径方向外方に間隔を隔てて突設され、該第二環状
突起部と円板状部上面とで幅広環状凹部を画定する第三
環状突起部と該円板状部の外周縁に突設された環状係合
突出部と該環状係合突出部の外周面に形成された係合部
とを具備した合成樹脂製下部軸受ケースと、円筒ブロッ
ク部と該円筒ブロック部の内周面上端に内方に延設され
た内側環状鍔部と該内側環状鍔部の周縁に下方に延設さ
れ前記挿通孔と同径の挿通孔を有する第一環状垂下部と
該内側環状鍔部の下面に突設された第二環状垂下部と該
円筒ブロック部の外周面上端に外方に延設された外側環
状鍔部と該外側環状鍔部の下面に突設された第三環状垂
下部と該外側環状鍔部の外周縁に下方に延設された環状
係合垂下部と該環状係合垂下部の内周面に形成された係
合フック部と該円筒ブロック部の下面に形成された環状
凹溝とを具備した合成樹脂製上部軸受ケースと、前記円
筒ブロック部の下面に形成された環状凹溝に一方の端面
を該凹溝よりわずかに突出させて埋設され、該上、下部
軸受ケースを形成する合成樹脂よりも剛性の低い合成樹
脂で形成された合成樹脂製軸受体と、から成り、該上部
軸受ケースは該円筒ブロック部下面の環状凹溝に埋設さ
れた該軸受体を該下部軸受ケースの幅広環状凹部底面に
摺接させ、該円筒ブロック部の下面を該下部軸受ケース
の環状凹溝に埋設された該合成樹脂製軸受体に摺接さ
せ、該第一環状垂下部、第二環状垂下部および第三環状
垂下部のそれぞれの端部を該下部軸受ケースの第一環状
突起部、第二環状突起部および第三環状突起部のそれぞ
れの端部とその径方向に重畳させて係合させると共に該
環状係合垂下部の係合フック部を該下部軸受ケースの環
状係合突出部外周面の係合部に弾性装着させ、該弾性装
着部、第一環状垂下部と第一環状突起部、第二環状垂下
部と第二環状突起部および第三環状垂下部と第三環状突
起部のそれぞれの重畳部にラビリンス作用による密封部
を形成して該下部軸受ケースに組合わされてなる合成樹
脂スラスト軸受によっても達成される。
に挿通孔を有する円板状部と該円板状部上面の該挿通孔
周縁に環状平面部を残して該挿通孔と同心円状に突設さ
れた第一環状突起部と該第一環状突起部と径方向外方に
間隔を隔てて突設された第二環状突起部と該第二環状突
起部と径方向外方に間隔を隔てて突設され、該第二環状
突起部と円板状部上面とで幅広環状凹部を画定する第三
環状突起部と該円板状部の外周縁に突設された環状係合
突出部と該環状係合突出部の外周面に形成された係合部
とを具備した合成樹脂製下部軸受ケースと、円筒ブロッ
ク部と該円筒ブロック部の内周面上端に内方に延設され
た内側環状鍔部と該内側環状鍔部の周縁に下方に延設さ
れ前記挿通孔と同径の挿通孔を有する第一環状垂下部と
該内側環状鍔部の下面に突設された第二環状垂下部と該
円筒ブロック部の外周面上端に外方に延設された外側環
状鍔部と該外側環状鍔部の下面に突設された第三環状垂
下部と該外側環状鍔部の外周縁に下方に延設された環状
係合垂下部と該環状係合垂下部の内周面に形成された係
合フック部と該円筒ブロック部の下面に形成された環状
凹溝とを具備した合成樹脂製上部軸受ケースと、前記円
筒ブロック部の下面に形成された環状凹溝に一方の端面
を該凹溝よりわずかに突出させて埋設され、該上、下部
軸受ケースを形成する合成樹脂よりも剛性の低い合成樹
脂で形成された合成樹脂製軸受体と、から成り、該上部
軸受ケースは該円筒ブロック部下面の環状凹溝に埋設さ
れた該軸受体を該下部軸受ケースの幅広環状凹部底面に
摺接させ、該円筒ブロック部の下面を該下部軸受ケース
の環状凹溝に埋設された該合成樹脂製軸受体に摺接さ
せ、該第一環状垂下部、第二環状垂下部および第三環状
垂下部のそれぞれの端部を該下部軸受ケースの第一環状
突起部、第二環状突起部および第三環状突起部のそれぞ
れの端部とその径方向に重畳させて係合させると共に該
環状係合垂下部の係合フック部を該下部軸受ケースの環
状係合突出部外周面の係合部に弾性装着させ、該弾性装
着部、第一環状垂下部と第一環状突起部、第二環状垂下
部と第二環状突起部および第三環状垂下部と第三環状突
起部のそれぞれの重畳部にラビリンス作用による密封部
を形成して該下部軸受ケースに組合わされてなる合成樹
脂スラスト軸受によっても達成される。
【0007】上述した構成からなる合成樹脂スラスト軸
受において、該下部軸受ケースの環状平面部には環状切
欠き段部が形成されており、該上部軸受ケースの円筒垂
下部にはその内面側端面に環状突起部が形成されてお
り、該上部軸受ケースは円筒垂下部の環状突起部を該下
部軸受ケースの環状平面部に形成された環状切欠き段部
に係合させて下部軸受ケースに組合わされる構成を採る
ことができる。上述した構成において、合成樹脂製軸受
体は中央部に円孔を有する円板からなり、該円板の一方
の端面を該下部軸受ケースの環状凹溝あるいは上部軸受
ケースの円筒ブロック部下面の環状凹溝より突出させて
該環状凹溝に埋設されている。また、他の態様において
合成樹脂製軸受体は中央部に円孔を有する円板状部と該
円板状部の一方の端部の内、外周面にそれぞれ延設され
た環状鍔部とを備え、該環状鍔部を該下部軸受ケースの
環状凹溝あるいは上部軸受ケースの円筒ブロック部下面
の環状凹溝より突出させ、該円板状部を該環状凹溝に埋
設させて配されている。合成樹脂スラスト軸受におい
て、上、下部軸受ケースを形成する合成樹脂としては、
ポリアセタール樹脂、ポリアミド樹脂が推奨され、また
軸受体を形成する合成樹脂としては上記上、下部軸受ケ
ースを形成する合成樹脂よりも剛性の低い合成樹脂で形
成され、ポリオレフィン樹脂、例えば高分子量または超
高分子量ポリエチレン樹脂、ふっ素樹脂、例えば四ふっ
化エチレン樹脂または四ふっ化エチレン・六ふっ化プロ
ピレン共重合体などが推奨される。
受において、該下部軸受ケースの環状平面部には環状切
欠き段部が形成されており、該上部軸受ケースの円筒垂
下部にはその内面側端面に環状突起部が形成されてお
り、該上部軸受ケースは円筒垂下部の環状突起部を該下
部軸受ケースの環状平面部に形成された環状切欠き段部
に係合させて下部軸受ケースに組合わされる構成を採る
ことができる。上述した構成において、合成樹脂製軸受
体は中央部に円孔を有する円板からなり、該円板の一方
の端面を該下部軸受ケースの環状凹溝あるいは上部軸受
ケースの円筒ブロック部下面の環状凹溝より突出させて
該環状凹溝に埋設されている。また、他の態様において
合成樹脂製軸受体は中央部に円孔を有する円板状部と該
円板状部の一方の端部の内、外周面にそれぞれ延設され
た環状鍔部とを備え、該環状鍔部を該下部軸受ケースの
環状凹溝あるいは上部軸受ケースの円筒ブロック部下面
の環状凹溝より突出させ、該円板状部を該環状凹溝に埋
設させて配されている。合成樹脂スラスト軸受におい
て、上、下部軸受ケースを形成する合成樹脂としては、
ポリアセタール樹脂、ポリアミド樹脂が推奨され、また
軸受体を形成する合成樹脂としては上記上、下部軸受ケ
ースを形成する合成樹脂よりも剛性の低い合成樹脂で形
成され、ポリオレフィン樹脂、例えば高分子量または超
高分子量ポリエチレン樹脂、ふっ素樹脂、例えば四ふっ
化エチレン樹脂または四ふっ化エチレン・六ふっ化プロ
ピレン共重合体などが推奨される。
【0008】
【作用】合成樹脂製軸受体は、合成樹脂製下部軸受ケー
スの環状凹部に形成された環状凹溝あるいは合成樹脂製
上部軸受ケースの円筒ブロック部下面に形成された環状
凹溝に埋設されその一方の端面を該凹溝よりわずかに突
出させて配されているため、該軸受体の開放面、換言す
れば該凹溝より突出した突出部分の外周面、を極力小さ
くでき、結果として該軸受体の耐クリープ性が高められ
る。したがって、耐クリープ性が高められた軸受体を介
しての上部軸受ケースと下部軸受ケースとの相対回転
は、該軸受体と上部軸受ケースあるいは該軸受体と下部
軸受ケースとの摩擦摩耗特性に優れた合成樹脂同志の組
合せにより、両者間に摩擦変動を惹起することなく円滑
に許容され、長期間にわたって円滑な操舵感が維持され
る。また、合成樹脂製上、下部軸受ケースの弾性装着
部、第一環状垂下部と第一環状突起部、第二環状垂下部
と第二環状突起部および第三環状垂下部と第三環状突起
部のそれぞれの重畳部にラビリンス作用による密封部に
より、軸受摺動面への塵埃等の侵入が防止される。さら
に、上記密封部による軸受摺動面への塵埃等の侵入防止
効果に加えて、下部軸受ケースの環状平面部に形成され
た環状切欠き段部と上部軸受ケースの円筒垂下部の内面
側端部に形成された環状突起部とを係合させる態様を採
ることにより、該スラスト軸受は内面側からの軸受摺動
面への塵埃等の侵入防止効果が高められる。
スの環状凹部に形成された環状凹溝あるいは合成樹脂製
上部軸受ケースの円筒ブロック部下面に形成された環状
凹溝に埋設されその一方の端面を該凹溝よりわずかに突
出させて配されているため、該軸受体の開放面、換言す
れば該凹溝より突出した突出部分の外周面、を極力小さ
くでき、結果として該軸受体の耐クリープ性が高められ
る。したがって、耐クリープ性が高められた軸受体を介
しての上部軸受ケースと下部軸受ケースとの相対回転
は、該軸受体と上部軸受ケースあるいは該軸受体と下部
軸受ケースとの摩擦摩耗特性に優れた合成樹脂同志の組
合せにより、両者間に摩擦変動を惹起することなく円滑
に許容され、長期間にわたって円滑な操舵感が維持され
る。また、合成樹脂製上、下部軸受ケースの弾性装着
部、第一環状垂下部と第一環状突起部、第二環状垂下部
と第二環状突起部および第三環状垂下部と第三環状突起
部のそれぞれの重畳部にラビリンス作用による密封部に
より、軸受摺動面への塵埃等の侵入が防止される。さら
に、上記密封部による軸受摺動面への塵埃等の侵入防止
効果に加えて、下部軸受ケースの環状平面部に形成され
た環状切欠き段部と上部軸受ケースの円筒垂下部の内面
側端部に形成された環状突起部とを係合させる態様を採
ることにより、該スラスト軸受は内面側からの軸受摺動
面への塵埃等の侵入防止効果が高められる。
【0009】
【実施例】以下、本発明をその実施例を示す添付図面に
よって説明する。図1乃至図3は第一の実施例を示す。
図において、合成樹脂スラスト軸受100は合成樹脂製
下部軸受ケース200と合成樹脂製上部軸受ケース30
0と合成樹脂製軸受体400から構成されている。合成
樹脂製下部軸受ケース200は、中央部に挿通孔201
を有する円板状部202と該円板状部202上面の挿通
孔周縁に環状平面部203を残して該挿通孔と同心円状
に突設された第一環状突起部204と該第一環状突起部
204と径方向外方に間隔を隔てて突設され、該第一環
状突起部204の外周面と円板状部上面とで環状凹部2
05を画定する第二環状突起部206と該第二環状突起
部206と径方向外方に間隔を隔てて突設され、該第二
環状突起部206と円板状部202上面とで幅広環状凹
部207を画定する第三環状突起部208と該円板状部
202の外周縁に突設され、該第三環状突起部208と
円板状部202とで環状凹部209を画定する環状係合
突出部210と該環状係合突出部210の外周面に形成
された係合部211と該幅広環状凹部207の底面に形
成された環状凹溝212とを備えている。該円板状部2
02の下面には径方向に相対向して突起213が形成さ
れており、該突起213は後述する合成樹脂スラスト軸
受100をストラットアッセンブリーに組込み固定する
さいの位置決めの役割を果たす。該環状係合突出部21
0の外周面に形成された係合部211は、該環状係合突
出部210の外周上端部から外方に向けて拡がるテーパ
ー面部と該テーパー面部と連続し内方に向けて収束して
該円板状部202の外周円筒面に連なるテーパー面部と
からなる。
よって説明する。図1乃至図3は第一の実施例を示す。
図において、合成樹脂スラスト軸受100は合成樹脂製
下部軸受ケース200と合成樹脂製上部軸受ケース30
0と合成樹脂製軸受体400から構成されている。合成
樹脂製下部軸受ケース200は、中央部に挿通孔201
を有する円板状部202と該円板状部202上面の挿通
孔周縁に環状平面部203を残して該挿通孔と同心円状
に突設された第一環状突起部204と該第一環状突起部
204と径方向外方に間隔を隔てて突設され、該第一環
状突起部204の外周面と円板状部上面とで環状凹部2
05を画定する第二環状突起部206と該第二環状突起
部206と径方向外方に間隔を隔てて突設され、該第二
環状突起部206と円板状部202上面とで幅広環状凹
部207を画定する第三環状突起部208と該円板状部
202の外周縁に突設され、該第三環状突起部208と
円板状部202とで環状凹部209を画定する環状係合
突出部210と該環状係合突出部210の外周面に形成
された係合部211と該幅広環状凹部207の底面に形
成された環状凹溝212とを備えている。該円板状部2
02の下面には径方向に相対向して突起213が形成さ
れており、該突起213は後述する合成樹脂スラスト軸
受100をストラットアッセンブリーに組込み固定する
さいの位置決めの役割を果たす。該環状係合突出部21
0の外周面に形成された係合部211は、該環状係合突
出部210の外周上端部から外方に向けて拡がるテーパ
ー面部と該テーパー面部と連続し内方に向けて収束して
該円板状部202の外周円筒面に連なるテーパー面部と
からなる。
【0010】合成樹脂製上部軸受ケース300は、円筒
ブロック部301と該円筒ブロック部301の内面上端
に内方に延設された内側環状鍔部302と該内側環状鍔
部302の周縁に下方に延設され、前記下部軸受ケース
200の円板状部中央に形成された挿通孔201と同径
の挿通孔を有する第一環状垂下部303と該内側環状鍔
部302の下面に突設され、該円筒ブロック部内周面と
内側環状鍔部下面と第一環状垂下部とで形成される環状
溝を二分する第二環状垂下部304と該円筒ブロック部
301の外面上端に外方に延設された外側環状鍔部30
5と該外側環状鍔部305の外周縁に下方に延設された
環状係合垂下部306と該外側環状鍔部305の下面に
突設され、該円筒ブロック部外周面と外側環状鍔部下面
と環状係合垂下部とで形成される環状溝を二分する第三
環状垂下部307と該環状係合垂下部306の内面に形
成された係合フック部308とを具備している。該環状
係合垂下部306の内面に形成された係合フック部30
8は環状溝の外側上端から外方に向けて拡がるテーパー
面部と該テーパー面部と連続し内方に向けて収束するテ
ーパー面部と該テーパー面部と連続する円筒面部とから
なる。
ブロック部301と該円筒ブロック部301の内面上端
に内方に延設された内側環状鍔部302と該内側環状鍔
部302の周縁に下方に延設され、前記下部軸受ケース
200の円板状部中央に形成された挿通孔201と同径
の挿通孔を有する第一環状垂下部303と該内側環状鍔
部302の下面に突設され、該円筒ブロック部内周面と
内側環状鍔部下面と第一環状垂下部とで形成される環状
溝を二分する第二環状垂下部304と該円筒ブロック部
301の外面上端に外方に延設された外側環状鍔部30
5と該外側環状鍔部305の外周縁に下方に延設された
環状係合垂下部306と該外側環状鍔部305の下面に
突設され、該円筒ブロック部外周面と外側環状鍔部下面
と環状係合垂下部とで形成される環状溝を二分する第三
環状垂下部307と該環状係合垂下部306の内面に形
成された係合フック部308とを具備している。該環状
係合垂下部306の内面に形成された係合フック部30
8は環状溝の外側上端から外方に向けて拡がるテーパー
面部と該テーパー面部と連続し内方に向けて収束するテ
ーパー面部と該テーパー面部と連続する円筒面部とから
なる。
【0011】合成樹脂製軸受体400は、前記上、下部
軸受ケース300、200を形成する合成樹脂よりも剛
性の低い合成樹脂で形成された中央部に円孔401を有
する円板からなり、その一方の端面には該円孔401周
縁から外周面に貫通孔する複数個の溝402が円周方向
に等間隔に形成されている。該溝402はグリース等の
潤滑剤の溜まり部となる。そして、該軸受体400は前
記下部軸受ケース200の幅広環状凹部207に形成さ
れた環状凹溝212に、該溝402が形成された側の端
面を該凹溝212よりわずかに突出させて埋設されてい
る。
軸受ケース300、200を形成する合成樹脂よりも剛
性の低い合成樹脂で形成された中央部に円孔401を有
する円板からなり、その一方の端面には該円孔401周
縁から外周面に貫通孔する複数個の溝402が円周方向
に等間隔に形成されている。該溝402はグリース等の
潤滑剤の溜まり部となる。そして、該軸受体400は前
記下部軸受ケース200の幅広環状凹部207に形成さ
れた環状凹溝212に、該溝402が形成された側の端
面を該凹溝212よりわずかに突出させて埋設されてい
る。
【0012】上記構成から成る合成樹脂製上部軸受ケー
ス300は円筒ブロック部301の下面を該下部軸受ケ
ース200の環状凹溝212に埋設された合成樹脂製軸
受体400に摺接させ、第一環状垂下部303、第二環
状垂下部304および第三環状垂下部307のそれぞれ
の端部を該下部軸受ケース200の第一環状突起部20
4、第二環状突起部206および第三環状突起部208
のそれぞれの端部とそれぞれその径方向に重畳させて係
合させると共に環状係合垂下部306の係合フック部3
08を該下部軸受ケース200の環状係合突出部210
外周面の係合部211に弾性装着せしめ、該弾性装着
部、第一環状垂下部303と第一環状突起部204、第
二環状垂下部304と第二環状突起部206および第三
環状垂下部307と第三環状突起部208のそれぞれの
重畳部にラビリンス作用による密封部を形成して該下部
軸受ケース200に組合され、合成樹脂スラスト軸受1
00が構成される。
ス300は円筒ブロック部301の下面を該下部軸受ケ
ース200の環状凹溝212に埋設された合成樹脂製軸
受体400に摺接させ、第一環状垂下部303、第二環
状垂下部304および第三環状垂下部307のそれぞれ
の端部を該下部軸受ケース200の第一環状突起部20
4、第二環状突起部206および第三環状突起部208
のそれぞれの端部とそれぞれその径方向に重畳させて係
合させると共に環状係合垂下部306の係合フック部3
08を該下部軸受ケース200の環状係合突出部210
外周面の係合部211に弾性装着せしめ、該弾性装着
部、第一環状垂下部303と第一環状突起部204、第
二環状垂下部304と第二環状突起部206および第三
環状垂下部307と第三環状突起部208のそれぞれの
重畳部にラビリンス作用による密封部を形成して該下部
軸受ケース200に組合され、合成樹脂スラスト軸受1
00が構成される。
【0013】図3は上述した構成から成る合成樹脂スラ
スト軸受100をストラットアッセンブリーAに組み込
んだ状態を示すものである。合成樹脂製下部軸受ケース
200の円板状部202の挿通孔201と合成樹脂製上
部軸受ケース300の第一環状垂下部303の挿通孔と
を、ストラット5の上部バネ座シート7の平面部71中
央に形成された挿通孔72を挿通して配されたピストン
ロッド6の外周面に挿通し、該下部軸受ケース200の
円板状部202下面に相対向して形成された突起213
を該上部バネ座シート7の平面部71に形成された孔7
3に嵌合させるとともに該円板状部202の下面を該平
面部71に当接させ、該上部軸受ケース300の上面を
車体側取付部材8に当接させて合成樹脂スラスト軸受1
00を上部バネ座シート7と車体側取付部材8との間に
配置するものである。このように合成樹脂スラスト軸受
100を組込んだストラットアッセンブリーAにおい
て、ステアリング操作により車体側取付部材8と上部バ
ネ座シート7との間に相対回転が生じた場合、合成樹脂
スラスト軸受100の下部軸受ケース200に埋設され
た軸受体400と上部軸受ケース300の円筒ブロック
部301下面との摺接により、当該回転は円滑に許容さ
れる。
スト軸受100をストラットアッセンブリーAに組み込
んだ状態を示すものである。合成樹脂製下部軸受ケース
200の円板状部202の挿通孔201と合成樹脂製上
部軸受ケース300の第一環状垂下部303の挿通孔と
を、ストラット5の上部バネ座シート7の平面部71中
央に形成された挿通孔72を挿通して配されたピストン
ロッド6の外周面に挿通し、該下部軸受ケース200の
円板状部202下面に相対向して形成された突起213
を該上部バネ座シート7の平面部71に形成された孔7
3に嵌合させるとともに該円板状部202の下面を該平
面部71に当接させ、該上部軸受ケース300の上面を
車体側取付部材8に当接させて合成樹脂スラスト軸受1
00を上部バネ座シート7と車体側取付部材8との間に
配置するものである。このように合成樹脂スラスト軸受
100を組込んだストラットアッセンブリーAにおい
て、ステアリング操作により車体側取付部材8と上部バ
ネ座シート7との間に相対回転が生じた場合、合成樹脂
スラスト軸受100の下部軸受ケース200に埋設され
た軸受体400と上部軸受ケース300の円筒ブロック
部301下面との摺接により、当該回転は円滑に許容さ
れる。
【0014】合成樹脂製軸受体400は該上、下部軸受
ケースを形成する合成樹脂よりも剛性の低い合成樹脂で
形成され、かつ該下部軸受ケース200の幅広環状凹部
207に形成された環状凹溝212にその一方の端面を
該凹溝よりわずかに突出させて埋設されているため、該
軸受体400の耐クリープ性は高められている。そのた
め、該軸受体400と上部軸受ケース300の円筒ブロ
ック部301下面との間に摩擦変動をきたすことなく上
部軸受ケース300と下部軸受ケース200との相対回
転は小さな摩擦抵抗(低摩擦係数)で許容され、円滑に
操舵感が長期間にわたって維持される。
ケースを形成する合成樹脂よりも剛性の低い合成樹脂で
形成され、かつ該下部軸受ケース200の幅広環状凹部
207に形成された環状凹溝212にその一方の端面を
該凹溝よりわずかに突出させて埋設されているため、該
軸受体400の耐クリープ性は高められている。そのた
め、該軸受体400と上部軸受ケース300の円筒ブロ
ック部301下面との間に摩擦変動をきたすことなく上
部軸受ケース300と下部軸受ケース200との相対回
転は小さな摩擦抵抗(低摩擦係数)で許容され、円滑に
操舵感が長期間にわたって維持される。
【0015】図4は上述した構成から成る合成樹脂スラ
スト軸受100の他の実施例を示すもので、この実施例
は前記スラスト軸受100における合成樹脂製下部軸受
ケース200の円板状部202下面に形成された相手取
付部への位置決め用の突起213に代えて、該下部軸受
ケース200の円板状部202下面に、該円板状部20
2の中央挿通孔201と連通して円筒突出部214を形
成したもので、その他の構成は前記実施例と同一の符号
をもって示している。この実施例から成る合成樹脂スラ
スト軸受100は、該円筒突出部214を前記上部バネ
座シート7の平面部71中央に形成された孔72に圧入
固定される。
スト軸受100の他の実施例を示すもので、この実施例
は前記スラスト軸受100における合成樹脂製下部軸受
ケース200の円板状部202下面に形成された相手取
付部への位置決め用の突起213に代えて、該下部軸受
ケース200の円板状部202下面に、該円板状部20
2の中央挿通孔201と連通して円筒突出部214を形
成したもので、その他の構成は前記実施例と同一の符号
をもって示している。この実施例から成る合成樹脂スラ
スト軸受100は、該円筒突出部214を前記上部バネ
座シート7の平面部71中央に形成された孔72に圧入
固定される。
【0016】図5はさらに他の実施例を示すもので、こ
の実施例は合成樹脂製下部軸受ケース200の幅広環状
凹部207に形成された環状凹溝212に一方の端面を
該環状凹溝212よりわずかに突出させて埋設された合
成樹脂製軸受体400の他の実施例を示すものである。
すなわち、合成樹脂製軸受体400は中央部に円孔40
1を有する円板状部403と該円板状部403の一方の
端部の内、外周面にそれぞれ延設された環状鍔部40
4、405と該環状鍔部404、405の上面を含む円
板状部403の上面に内側環状鍔部404の周縁から外
側鍔部405の周縁を貫通して円周方向に等間隔に形成
され複数個の溝(図示せず)を備えているもので、図中
のその他の構成は前記実施例と同様で同一の符号をもっ
て示している。該軸受体400は該環状鍔部404、4
05を下部軸受ケース200の幅広環状凹部207に形
成された環状凹溝212より突出させ、該円板状部40
3を該凹溝212に埋設させて配されている。
の実施例は合成樹脂製下部軸受ケース200の幅広環状
凹部207に形成された環状凹溝212に一方の端面を
該環状凹溝212よりわずかに突出させて埋設された合
成樹脂製軸受体400の他の実施例を示すものである。
すなわち、合成樹脂製軸受体400は中央部に円孔40
1を有する円板状部403と該円板状部403の一方の
端部の内、外周面にそれぞれ延設された環状鍔部40
4、405と該環状鍔部404、405の上面を含む円
板状部403の上面に内側環状鍔部404の周縁から外
側鍔部405の周縁を貫通して円周方向に等間隔に形成
され複数個の溝(図示せず)を備えているもので、図中
のその他の構成は前記実施例と同様で同一の符号をもっ
て示している。該軸受体400は該環状鍔部404、4
05を下部軸受ケース200の幅広環状凹部207に形
成された環状凹溝212より突出させ、該円板状部40
3を該凹溝212に埋設させて配されている。
【0017】図6はさらに他の実施例を示すもので、こ
の実施例は前記図1に示した合成樹脂スラスト軸受10
0における合成樹脂製軸受体400を該上部軸受ケース
300の円筒ブロック部301下面に埋設したものであ
る。すなわち、前述した合成樹脂製下部軸受ケース20
0の幅広環状凹部207底面に形成された環状凹溝21
2に代えて、該環状凹部207底面に相対向する合成樹
脂製上部軸受ケース300の円筒ブロック部301下面
に環状凹溝309を形成し、該環状凹溝309に合成樹
脂製軸受体400をその一方の端面を該凹溝より突出さ
せて埋設し、該軸受体4を該下部軸受ケース2の幅広環
状凹部207の底面と摺接させるようにしたもので、図
中のその他の構成は前述した実施例と同様で同一の符号
をもって示している。
の実施例は前記図1に示した合成樹脂スラスト軸受10
0における合成樹脂製軸受体400を該上部軸受ケース
300の円筒ブロック部301下面に埋設したものであ
る。すなわち、前述した合成樹脂製下部軸受ケース20
0の幅広環状凹部207底面に形成された環状凹溝21
2に代えて、該環状凹部207底面に相対向する合成樹
脂製上部軸受ケース300の円筒ブロック部301下面
に環状凹溝309を形成し、該環状凹溝309に合成樹
脂製軸受体400をその一方の端面を該凹溝より突出さ
せて埋設し、該軸受体4を該下部軸受ケース2の幅広環
状凹部207の底面と摺接させるようにしたもので、図
中のその他の構成は前述した実施例と同様で同一の符号
をもって示している。
【0018】図7は上記図6に示した構成から成る合成
樹脂製スラスト軸受100において、上部軸受ケース3
00の円筒ブロック部301下面に形成された環状凹溝
309に一方の端面を該凹溝309よりわずかに突出さ
せて埋設された合成樹脂製軸受体400として、前記図
5に示す合成樹脂製軸受体400と同様の構成の軸受体
を使用した実施例を示すもので、合成樹脂製軸受体40
0は該環状鍔部404、405を上部軸受ケース300
の円筒ブロック部301下面に形成された環状凹溝30
9より突出させ、該円板状部403を該凹溝309に埋
設させて配されている。なお、図中のその他の構成は前
述した実施例と同様で同一の符号をもって示している。
樹脂製スラスト軸受100において、上部軸受ケース3
00の円筒ブロック部301下面に形成された環状凹溝
309に一方の端面を該凹溝309よりわずかに突出さ
せて埋設された合成樹脂製軸受体400として、前記図
5に示す合成樹脂製軸受体400と同様の構成の軸受体
を使用した実施例を示すもので、合成樹脂製軸受体40
0は該環状鍔部404、405を上部軸受ケース300
の円筒ブロック部301下面に形成された環状凹溝30
9より突出させ、該円板状部403を該凹溝309に埋
設させて配されている。なお、図中のその他の構成は前
述した実施例と同様で同一の符号をもって示している。
【0019】図8は本考案の合成樹脂スラスト軸受のさ
らに他の実施例を示す縦断面図、図9は図8に示す合成
樹脂製下部軸受ケース200と合成樹脂製軸受体400
とを示す平面図であり、この実施例からなる合成樹脂ス
ラスト軸受は該スラスト軸受の内周面側に塵埃等異物の
侵入に対する防止効果を高めた構成を付加したものであ
る。すなわち、合成樹脂製下部軸受ケース200の円板
状部202の挿通孔201周縁に該挿通孔201と連な
る環状平面部203に環状切欠き段部214形成し、一
方合成樹脂製上部軸受ケース300の内側環状鍔部30
2の周端部に下方に延設された第一環状垂下部303の
内径側端面に環状突起部310を形成し、該環状切欠き
段部214に環状突起部310を係合させ、この係合部
にもラビリンス作用による密封部を形成したものであ
り、図中のその他の構成は前述して実施例と同様で同一
の符号をもって示している。
らに他の実施例を示す縦断面図、図9は図8に示す合成
樹脂製下部軸受ケース200と合成樹脂製軸受体400
とを示す平面図であり、この実施例からなる合成樹脂ス
ラスト軸受は該スラスト軸受の内周面側に塵埃等異物の
侵入に対する防止効果を高めた構成を付加したものであ
る。すなわち、合成樹脂製下部軸受ケース200の円板
状部202の挿通孔201周縁に該挿通孔201と連な
る環状平面部203に環状切欠き段部214形成し、一
方合成樹脂製上部軸受ケース300の内側環状鍔部30
2の周端部に下方に延設された第一環状垂下部303の
内径側端面に環状突起部310を形成し、該環状切欠き
段部214に環状突起部310を係合させ、この係合部
にもラビリンス作用による密封部を形成したものであ
り、図中のその他の構成は前述して実施例と同様で同一
の符号をもって示している。
【0020】図10は前記図8の構成からなる合成樹脂
スラスト軸受において、該下部軸受ケース200の幅広
環状凹部207に形成された環状凹溝212に一方の端
面を該環状凹溝212よりわずかに突出させて埋設され
た合成樹脂製軸受体400として、前記図5、図7に示
す合成樹脂製軸受体400と同様の構成の軸受体を使用
した実施例を示すもので、合成樹脂製軸受体400は該
環状鍔部404、405を該下部軸受ケース200の幅
広環状凹部207底面に形成された環状凹溝212より
突出させ、該円板状部403を該環状凹溝212に埋設
させて配されている。なお、図中のその他の構成は前記
実施例と同様で同一の符号をもって示している。
スラスト軸受において、該下部軸受ケース200の幅広
環状凹部207に形成された環状凹溝212に一方の端
面を該環状凹溝212よりわずかに突出させて埋設され
た合成樹脂製軸受体400として、前記図5、図7に示
す合成樹脂製軸受体400と同様の構成の軸受体を使用
した実施例を示すもので、合成樹脂製軸受体400は該
環状鍔部404、405を該下部軸受ケース200の幅
広環状凹部207底面に形成された環状凹溝212より
突出させ、該円板状部403を該環状凹溝212に埋設
させて配されている。なお、図中のその他の構成は前記
実施例と同様で同一の符号をもって示している。
【0021】図11は前記図8の構成からなる合成樹脂
スラスト軸受において、合成樹脂製軸受体400を該上
部軸受ケース300の円筒ブロック部301下面に埋設
したものである。すなわち、合成樹脂製下部軸受ケース
200の幅広環状凹部207底面に形成された環状凹溝
212に代えて、該幅広環状凹部207底面に相対向す
る合成樹脂製上部軸受ケース300の円筒ブロック部3
01下面に環状凹溝309を形成し、該環状凹溝309
に合成樹脂製軸受体400をその一方の端面を該凹溝よ
り突出させて埋設し、該軸受体400を該下部軸受ケー
ス200の幅広環状凹部207の底面と摺接させるよう
にしたもので、図中のその他の構成は前述した実施例と
同様で同一の符号をもって示している。
スラスト軸受において、合成樹脂製軸受体400を該上
部軸受ケース300の円筒ブロック部301下面に埋設
したものである。すなわち、合成樹脂製下部軸受ケース
200の幅広環状凹部207底面に形成された環状凹溝
212に代えて、該幅広環状凹部207底面に相対向す
る合成樹脂製上部軸受ケース300の円筒ブロック部3
01下面に環状凹溝309を形成し、該環状凹溝309
に合成樹脂製軸受体400をその一方の端面を該凹溝よ
り突出させて埋設し、該軸受体400を該下部軸受ケー
ス200の幅広環状凹部207の底面と摺接させるよう
にしたもので、図中のその他の構成は前述した実施例と
同様で同一の符号をもって示している。
【0022】図12は前記図11の構成からなる合成樹
脂スラスト軸受において、合成樹脂製上部軸受ケース3
00の円筒ブロック部301下面の環状凹溝309に埋
設された合成樹脂製軸受体400を前記図5、図7に示
す合成樹脂製軸受体400と同様の構成の軸受体を使用
した実施例を示すもので、合成樹脂製軸受体400は該
環状鍔部404、405を該下部軸受ケース200の幅
広環状凹部207底面に形成された環状凹溝212より
突出させ、該円板状部403を該環状凹溝212に埋設
させて配されている。なお、図中のその他の構成は前記
実施例と同様で同一の符号をもって示している。
脂スラスト軸受において、合成樹脂製上部軸受ケース3
00の円筒ブロック部301下面の環状凹溝309に埋
設された合成樹脂製軸受体400を前記図5、図7に示
す合成樹脂製軸受体400と同様の構成の軸受体を使用
した実施例を示すもので、合成樹脂製軸受体400は該
環状鍔部404、405を該下部軸受ケース200の幅
広環状凹部207底面に形成された環状凹溝212より
突出させ、該円板状部403を該環状凹溝212に埋設
させて配されている。なお、図中のその他の構成は前記
実施例と同様で同一の符号をもって示している。
【0023】上述した図5乃至図8および図10乃至図
12の構成からなる合成樹脂スラスト軸受においても、
該下部軸受ケース200の円板状部202下面に形成さ
れた相手取付部への位置決め用の突起213に代えて、
前記図4に示すように、円板状部202の下面に該円板
状部の中央挿通孔201と連通する円筒突出部214を
形成することもできる。
12の構成からなる合成樹脂スラスト軸受においても、
該下部軸受ケース200の円板状部202下面に形成さ
れた相手取付部への位置決め用の突起213に代えて、
前記図4に示すように、円板状部202の下面に該円板
状部の中央挿通孔201と連通する円筒突出部214を
形成することもできる。
【発明の効果】以上のように本発明の合成樹脂スラスト
軸受によれば、合成樹脂製上、下部軸受ケース間に配さ
れる合成樹脂製軸受体は、合成樹脂製下部軸受ケースの
環状凹部に形成された環状凹溝あるいは合成樹脂製上部
軸受ケースの円筒ブロック部下面に形成された環状凹溝
に埋設されその一方の端面を該凹溝よりわずかに突出さ
せて配されているため、該軸受体の開放面、換言すれば
該凹溝より突出した突出部分の外周面、を極力小さくで
き、結果として該軸受体の耐クリープ性が高められるの
で、該軸受体を構成する合成樹脂として上、下部軸受ケ
ースを構成する合成樹脂よりも剛性の低い合成樹脂の使
用を可能とする。その結果、該軸受体を介する上、下部
軸受ケースの相対回転は摩擦変動をきたすことなく円滑
に許容され、長期間にわたって円滑な操舵力が維持され
る。また、合成樹脂製上、下部軸受ケースの弾性装着
部、第一環状垂下部と第一環状突起部、第二環状垂下部
と第二環状突起部および第三環状垂下部と第三環状突起
部のそれぞれの重畳部にラビリンス作用による密封部に
より、軸受摺動面への塵埃等の侵入が防止される。さら
に、上記密封部による軸受摺動面への塵埃等の侵入防止
効果に加えて、下部軸受ケースの環状平面部に形成され
た環状切欠き段部と上部軸受ケースの円筒垂下部の内面
側端部に形成された環状突起部とを係合させる態様を採
ることにより、該スラスト軸受は内面側からの軸受摺動
面への塵埃等の侵入防止効果が高められる。
軸受によれば、合成樹脂製上、下部軸受ケース間に配さ
れる合成樹脂製軸受体は、合成樹脂製下部軸受ケースの
環状凹部に形成された環状凹溝あるいは合成樹脂製上部
軸受ケースの円筒ブロック部下面に形成された環状凹溝
に埋設されその一方の端面を該凹溝よりわずかに突出さ
せて配されているため、該軸受体の開放面、換言すれば
該凹溝より突出した突出部分の外周面、を極力小さくで
き、結果として該軸受体の耐クリープ性が高められるの
で、該軸受体を構成する合成樹脂として上、下部軸受ケ
ースを構成する合成樹脂よりも剛性の低い合成樹脂の使
用を可能とする。その結果、該軸受体を介する上、下部
軸受ケースの相対回転は摩擦変動をきたすことなく円滑
に許容され、長期間にわたって円滑な操舵力が維持され
る。また、合成樹脂製上、下部軸受ケースの弾性装着
部、第一環状垂下部と第一環状突起部、第二環状垂下部
と第二環状突起部および第三環状垂下部と第三環状突起
部のそれぞれの重畳部にラビリンス作用による密封部に
より、軸受摺動面への塵埃等の侵入が防止される。さら
に、上記密封部による軸受摺動面への塵埃等の侵入防止
効果に加えて、下部軸受ケースの環状平面部に形成され
た環状切欠き段部と上部軸受ケースの円筒垂下部の内面
側端部に形成された環状突起部とを係合させる態様を採
ることにより、該スラスト軸受は内面側からの軸受摺動
面への塵埃等の侵入防止効果が高められる。
【図1】本発明による合成樹脂スラスト軸受の好ましい
実施例を示す縦断面図である。
実施例を示す縦断面図である。
【図2】図1の合成樹脂製下部軸受ケースと合成樹脂製
軸受体とを示す平面図である。
軸受体とを示す平面図である。
【図3】図1に示す合成樹脂スラスト軸受をストラット
アッセンブリに組み込んだ状態を示す縦断面図である。
アッセンブリに組み込んだ状態を示す縦断面図である。
【図4】図1に示す合成樹脂スラスト軸受の他の実施例
を示す縦断面図である。
を示す縦断面図である。
【図5】図1に示す合成樹脂スラスト軸受のさらに他の
実施例を示す縦断面図である。
実施例を示す縦断面図である。
【図6】本発明による合成樹脂スラスト軸受の他の実施
例を示す縦断面図である。
例を示す縦断面図である。
【図7】図6に示す合成樹脂スラスト軸受の他の実施例
を示す縦断面図である。
を示す縦断面図である。
【図8】本発明による合成樹脂スラスト軸受のさらに他
の実施例を示す縦断面図である。
の実施例を示す縦断面図である。
【図9】図8の合成樹脂製下部軸受ケースと合成樹脂製
軸受体とを示す平面図である。
軸受体とを示す平面図である。
【図10】図8に示す合成樹脂スラスト軸受の他の実施
例を示す縦断面図である。
例を示す縦断面図である。
【図11】本発明による合成樹脂スラスト軸受の他の実
施例を示す縦断面図である。
施例を示す縦断面図である。
【図12】図11に示す合成樹脂スラスト軸受の他の実
施例を示す縦断面図である。
施例を示す縦断面図である。
100 合成樹脂スラスト軸受 200 合成樹脂製下部軸受ケース 202 円板状部 203 環状平面部 204 第一環状突起部 206 第二環状突起部 207 幅広環状凹部 208 第三環状突起部 210 環状係合突出部 211 係合部 212 環状凹溝 214 環状切欠き段部 300 合成樹脂製上部軸受ケース 301 円筒ブロック部 302 内側環状鍔部 303 第一環状垂下部 304 第二環状垂下部 305 外側環状鍔部 306 環状係合垂下部 307 第三環状垂下部 308 係合フック部 310 環状突起部 400 合成樹脂製軸受体
Claims (10)
- 【請求項1】 中央部に挿通孔(201)を有する円板
状部(202)と該円板状部上面の該挿通孔周縁に環状
平面部(203)を残して該挿通孔と同心円状に突設さ
れた第一環状突起部(204)と該第一環状突起部と径
方向外方に間隔を隔てて突設された第二環状突起部(2
06)と該第二環状突起部と径方向外方に間隔を隔てて
突設され、該第二環状突起部と円板状部上面とで幅広環
状凹部(207)を画定する第三環状突起部(208)
と該円板状部の外周縁に突設された環状係合突出部(2
10)と該環状係合突出部の外周面に形成された係合部
(211)と該幅広環状凹部(207)の底面に形成さ
れた環状凹溝(212)とを具備した合成樹脂製下部軸
受ケース(200)と、該下部軸受ケース(200)の
環状凹溝(212)に一方の端面を該環状凹溝よりわず
かに突出させて埋設された合成樹脂製軸受体(400)
と、円筒ブロック部(301)と該円筒ブロック部の内
周面上端に内方に延設された内側環状鍔部(302)と
該内側環状鍔部の周縁に下方に延設され前記挿通孔と同
径の挿通孔を有する第一環状垂下部(303)と該内側
環状鍔部の下面に突設された第二環状垂下部(304)
と該円筒ブロック部の外周面上端に外方に延設された外
側環状鍔部(305)と該外側環状鍔部の下面に突設さ
れた第三環状垂下部(307)と該外側環状鍔部の外周
縁に下方に延設された環状係合垂下部(306)と該環
状係合垂下部の内周面に形成された係合フック部(30
8)とを具備した合成樹脂製上部軸受ケース(300)
と、から成り、該上部軸受ケース(300)は該円筒ブ
ロック部(301)の下面を該下部軸受ケース(20
0)の環状凹溝(212)に埋設された該合成樹脂製軸
受体(400)に摺接させ、該第一環状垂下部(30
3)、第二環状垂下部(304)および第三環状垂下部
(307)のそれぞれの端部を該下部軸受ケース(20
0)の第一環状突起部(204)、第二環状突起部(2
06)および第三環状突起部(208)のそれぞれの端
部とその径方向に重畳させて係合させると共に該環状係
合垂下部(306)の係合フック部(308)を該下部
軸受ケース(200)の環状係合突出部(210)外周
面の係合部(211)に弾性装着させ、該弾性装着部、
第一環状垂下部(303)と第一環状突起部(20
4)、第二環状垂下部(304)と第二環状突起部(2
06)および第三環状垂下部(307)と第三環状突起
部(208)のそれぞれの重畳部にラビリンス作用によ
る密封部を形成して該下部軸受ケース(200)に組合
わされており、該軸受体(400)は該上、下部軸受ケ
ースを形成する合成樹脂よりも剛性の低い合成樹脂で形
成されていることを特徴とする合成樹脂スラスト軸受。 - 【請求項2】 合成樹脂製下部軸受ケース(200)の
環状平面部(203)には環状切欠き段部(214)が
形成されており、該上部軸受ケース(300)の第一環
状垂下部(303)にはその内面側端面に環状突起部
(310)が形されており、該上部軸受ケース(30
0)は第一環状垂下部(303)の環状突起部(31
0)を該下部軸受ケースの環状平面部に形成された環状
切欠き段部(214)に係合させて組合わされてなる請
求項1に記載の合成樹脂スラスト軸受。 - 【請求項3】 合成樹脂製軸受体(400)は中央部に
円孔(401)を有する円板からなり、該円板の一方の
端面を該下部軸受ケース(200)の環状凹溝(21
2)よりわずかに突出させて該環状凹溝に埋設されてい
る請求項1又は請求項2に記載の合成樹脂スラスト軸
受。 - 【請求項4】 合成樹脂製軸受体(400)は中央部に
円孔(401)を有する円板状部(403)と該円板状
部の一方の端部の内、外周面にそれぞれ延設された環状
鍔部(404)、(405)とを備えており、該軸受体
は該環状鍔部を該下部軸受ケース(200)の環状凹溝
(212)より突出させ、該円板状部(403)を該環
状凹溝に埋設させて配されている請求項1又は請求項2
に記載の合成樹脂スラスト軸受。 - 【請求項5】 ストラットアッセンブリ(A)のストラ
ット(5)の上部バネ座シート(7)と車体側取付部材
(8)との間に配される請求項1乃至請求項4のいずれ
か一項に記載の合成樹脂スラスト軸受。 - 【請求項6】 中央部に挿通孔(201)を有する円板
状部(202)と該円板状部上面の該挿通孔周縁に環状
平面部(203)を残して該挿通孔と同心円状に突設さ
れた第一環状突起部(204)と該第一環状突起部と径
方向外方に間隔を隔てて突設された第二環状突起部(2
06)と該第二環状突起部と径方向外方に間隔を隔てて
突設され、該第二環状突起部と円板状部上面とで幅広環
状凹部(207)を画定する第三環状突起部(208)
と該円板状部の外周縁に突設された環状係合突出部(2
10)と該環状係合突出部の外周面に形成された係合部
(211)とを具備した合成樹脂製下部軸受ケース(2
00)と、円筒ブロック部(301)と該円筒ブロック
部の内面上端に内方に延設された内側環状鍔部(30
2)と該内側環状鍔部の周縁に下方に延設され前記挿通
孔と同径の挿通孔を有する第一環状垂下部(303)と
該内側環状鍔部の下面に延設された第二環状垂下部(3
04)と該円筒ブロック部の外面上端に外方に延設され
た外側環状鍔部(305)と該外側環状鍔部の下面に突
設された第三環状垂下部(307)と該外側環状鍔部の
外周縁に下方に延設された環状係合垂下部(306)と
該環状係合垂下部の内周面に形成された係合フック部
(308)と該円筒ブロック部(301)の下面に形成
された環状凹溝(309)とを具備した合成樹脂製上部
軸受ケース(300)と、前記円筒ブロック部(30
1)の下面に形成された環状凹溝(309)に一方の端
面を該凹溝よりわずかに突出させて埋設され、該上、下
部軸受ケースを形成する合成樹脂よりも剛性の低い合成
樹脂で形成された合成樹脂製軸受体(400)と、から
成り、該上部軸受ケース(300)は該円筒ブロック部
下面の環状凹溝(309)に埋設された該軸受体(40
0)を該下部軸受ケース(200)の幅広環状凹部(2
07)底面に摺接させ、該第一環状垂下部(303)、
第二環状垂下部(304)および第三環状垂下部(30
7)のそれぞれの端部を該下部軸受ケース(200)の
第一環状突起部(204)、第二環状突起部(206)
および第三環状突起部(208)のそれぞれの端部とそ
の径方向に重畳させて係合させると共に該環状係合垂下
部(306)の係合フック部(308)を該下部軸受ケ
ース(200)の環状係合突出部(210)外周面の係
合部(211)に弾性装着させ、該弾性装着部、第一環
状垂下部(303)と第一環状突起部(204)、第二
環状垂下部(304)と第二環状突起部(206)およ
び第三環状垂下部(307)と第三環状突起部(20
8)のそれぞれの重畳部にラビリンス作用による密封部
を形成して該下部軸受ケース(200)に組合わされて
いることを特徴とする合成樹脂スラスト軸受。 - 【請求項7】 合成樹脂製下部軸受ケース(200)の
環状平面部(203)には環状切欠き段部(214)が
形成されており、該上部軸受ケース(300)の第一環
状垂下部(303)にはその内面側端面に環状突起部
(310)が形されており、該上部軸受ケース(30
0)は第一環状垂下部(303)の環状突起部(31
0)を該下部軸受ケースの環状平面部に形成された環状
切欠き段部(214)に係合させて組合わされてなる請
求項6に記載の合成樹脂スラスト軸受。 - 【請求項8】 合成樹脂製軸受体(400)は中央部に
円孔(401)を有する円板からなり、該円板の一方の
端面を該下部軸受ケース(200)の環状凹溝(21
2)よりわずかに突出させて該環状凹溝に埋設されてい
る請求項6又は請求項7に記載の合成樹脂スラスト軸
受。 - 【請求項9】 合成樹脂製軸受体(400)は中央部に
円孔(401)を有する円板状部(403)と該円板状
部の一方の端部の内、外周面にそれぞれ延設された環状
鍔部(404)、(405)とを備えており、該軸受体
は該環状鍔部を該下部軸受ケース(200)の環状凹溝
(212)より突出させ、該円板状部(403)を該環
状凹溝に埋設させて配されている請求項6又は請求項7
に記載の合成樹脂スラスト軸受。 - 【請求項10】 ストラットアッセンブリ(A)のスト
ラット(5)の上部バネ座シート(7)と車体側取付部
材(8)との間に配される請求項6乃至請求項9のいず
れか一項に記載の合成樹脂スラスト軸受。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8553694A JPH07269562A (ja) | 1994-03-31 | 1994-03-31 | 合成樹脂スラスト軸受 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8553694A JPH07269562A (ja) | 1994-03-31 | 1994-03-31 | 合成樹脂スラスト軸受 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07269562A true JPH07269562A (ja) | 1995-10-17 |
Family
ID=13861610
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8553694A Pending JPH07269562A (ja) | 1994-03-31 | 1994-03-31 | 合成樹脂スラスト軸受 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07269562A (ja) |
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1994
- 1994-03-31 JP JP8553694A patent/JPH07269562A/ja active Pending
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