JPH07242678A - 2,4,6,8−テトラメチルシクロテトラシロキサンの製造方法 - Google Patents
2,4,6,8−テトラメチルシクロテトラシロキサンの製造方法Info
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- JPH07242678A JPH07242678A JP3351094A JP3351094A JPH07242678A JP H07242678 A JPH07242678 A JP H07242678A JP 3351094 A JP3351094 A JP 3351094A JP 3351094 A JP3351094 A JP 3351094A JP H07242678 A JPH07242678 A JP H07242678A
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Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【目的】 Si−H結合を含有する2,4,6,8−テ
トラメチルシクロテトラシロキサンを製造時に、反応液
が高分子量化せず、ゲル化することなく安定した収率で
製造する方法を提供する。 【構成】 2,4,6,8−テトラメチルシクロテトラ
シロキサンの製造方法は、鎖状ポリメチルポリシロキサ
ンおよび環状ポリメチルポリシロキサンから選ばれる少
なくとも1種類のポリメチルポリシロキサンを、開裂お
よび環化反応させて製造する際に、2,4,6,8−テ
トラメチルシクロテトラシロキサンよりも高沸点を有す
るオルガノジシロキサン化9 (R3 、R4 およびR5 は炭素数1〜10の脂肪族鎖式
炭化水素基もしくは脂肪族環式炭化水素基、またはフェ
ニル基)の存在下で反応させる。
トラメチルシクロテトラシロキサンを製造時に、反応液
が高分子量化せず、ゲル化することなく安定した収率で
製造する方法を提供する。 【構成】 2,4,6,8−テトラメチルシクロテトラ
シロキサンの製造方法は、鎖状ポリメチルポリシロキサ
ンおよび環状ポリメチルポリシロキサンから選ばれる少
なくとも1種類のポリメチルポリシロキサンを、開裂お
よび環化反応させて製造する際に、2,4,6,8−テ
トラメチルシクロテトラシロキサンよりも高沸点を有す
るオルガノジシロキサン化9 (R3 、R4 およびR5 は炭素数1〜10の脂肪族鎖式
炭化水素基もしくは脂肪族環式炭化水素基、またはフェ
ニル基)の存在下で反応させる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、シリコーン樹脂やシリ
コーンゴムの原料に使用される2,4,6,8−テトラ
メチルシクロテトラシロキサンの製造方法に関するもの
である。
コーンゴムの原料に使用される2,4,6,8−テトラ
メチルシクロテトラシロキサンの製造方法に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】シリコーン樹脂として利用される硬質ポ
リシロキサン重合体、シリコーンゴムとして利用される
室温架橋型ポリシロキサン弾性体の製造原料として、S
i−H結合を含有する2,4,6,8−テトラメチルシ
クロテトラシロキサンが使用される。硬質ポリシロキサ
ン重合体は、2,4,6,8−テトラメチルシクロテト
ラシロキサンを白金系触媒の存在下でビニル基含有ポリ
シロキサンと反応させ、架橋させることによって得られ
る。室温架橋型ポリシロキサン弾性体は、2,4,6,
8−テトラメチルシクロテトラシロキサンのSi−H基
に種々の官能基を付与して得られる。
リシロキサン重合体、シリコーンゴムとして利用される
室温架橋型ポリシロキサン弾性体の製造原料として、S
i−H結合を含有する2,4,6,8−テトラメチルシ
クロテトラシロキサンが使用される。硬質ポリシロキサ
ン重合体は、2,4,6,8−テトラメチルシクロテト
ラシロキサンを白金系触媒の存在下でビニル基含有ポリ
シロキサンと反応させ、架橋させることによって得られ
る。室温架橋型ポリシロキサン弾性体は、2,4,6,
8−テトラメチルシクロテトラシロキサンのSi−H基
に種々の官能基を付与して得られる。
【0003】2,4,6,8−テトラメチルシクロテト
ラシロキサンを製造する方法には、メチルジクロロシラ
ンとトリメチルクロロシランの混合物を加水分解して得
られる鎖状ポリメチルポリシロキサンを原料とする場合
と、メチルジクロロシランを加水分解して得られる鎖状
ポリメチルポリシロキサンと環状ポリメチルポリシロキ
サンのうちの一方またはこれらの混合物を原料とする場
合がある。前記原料を触媒、例えば硫酸、リン酸、活性
白土の存在下、または触媒の非存在下で加熱して開裂お
よび環化する。
ラシロキサンを製造する方法には、メチルジクロロシラ
ンとトリメチルクロロシランの混合物を加水分解して得
られる鎖状ポリメチルポリシロキサンを原料とする場合
と、メチルジクロロシランを加水分解して得られる鎖状
ポリメチルポリシロキサンと環状ポリメチルポリシロキ
サンのうちの一方またはこれらの混合物を原料とする場
合がある。前記原料を触媒、例えば硫酸、リン酸、活性
白土の存在下、または触媒の非存在下で加熱して開裂お
よび環化する。
【0004】鎖状ポリメチルポリシロキサンまたは環状
ポリメチルポリシロキサンが有するSi−H結合は反応
性が非常に高く容易に分解し、共存する分子末端のシラ
ノール基と脱水素反応したり、微量の水分により加水分
解されてシラノール基となる。シラノール基は別のSi
−H結合と脱水素反応したり、シラノール基同士で縮合
反応したりして、シロキサン結合を形成する。これらの
反応によりSi−H結合を含有するポリメチルポリシロ
キサンは3次元化し、容易にゲル化する。これらの反応
は、加熱によって加速される他、アルカリ性物質、酸性
物質の存在下では、ゲル化だけでなくシロキサン結合の
切断による開環重合も発生し、ポリメチルポリシロキサ
ンは容易に高分子量化していく。
ポリメチルポリシロキサンが有するSi−H結合は反応
性が非常に高く容易に分解し、共存する分子末端のシラ
ノール基と脱水素反応したり、微量の水分により加水分
解されてシラノール基となる。シラノール基は別のSi
−H結合と脱水素反応したり、シラノール基同士で縮合
反応したりして、シロキサン結合を形成する。これらの
反応によりSi−H結合を含有するポリメチルポリシロ
キサンは3次元化し、容易にゲル化する。これらの反応
は、加熱によって加速される他、アルカリ性物質、酸性
物質の存在下では、ゲル化だけでなくシロキサン結合の
切断による開環重合も発生し、ポリメチルポリシロキサ
ンは容易に高分子量化していく。
【0005】2,4,6,8−テトラメチルシクロテト
ラシロキサンを工業的に製造する際、製造途中で前記反
応が生じて、反応液は高分子量化したり、ゲル化して収
率が低下することが多かった。このため製造時にSi−
H結合を含有するポリメチルポリシロキサンを安定化さ
せて、安定した収率で2,4,6,8−テトラメチルシ
クロテトラシロキサンを製造する方法が望まれていた。
ラシロキサンを工業的に製造する際、製造途中で前記反
応が生じて、反応液は高分子量化したり、ゲル化して収
率が低下することが多かった。このため製造時にSi−
H結合を含有するポリメチルポリシロキサンを安定化さ
せて、安定した収率で2,4,6,8−テトラメチルシ
クロテトラシロキサンを製造する方法が望まれていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は前記の課題を
解決するためなされたもので、2,4,6,8−テトラ
メチルシクロテトラシロキサンを製造時に、Si−H結
合を含有するポリメチルポリシロキサンを安定化して、
反応液が高分子量化せず、ゲル化することなく安定した
収率で2,4,6,8−テトラメチルシクロテトラシロ
キサンを製造する方法を提供することを目的とする。
解決するためなされたもので、2,4,6,8−テトラ
メチルシクロテトラシロキサンを製造時に、Si−H結
合を含有するポリメチルポリシロキサンを安定化して、
反応液が高分子量化せず、ゲル化することなく安定した
収率で2,4,6,8−テトラメチルシクロテトラシロ
キサンを製造する方法を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
めになされた本発明の2,4,6,8−テトラメチルシ
クロテトラシロキサンの製造方法は、下記式〔I〕
めになされた本発明の2,4,6,8−テトラメチルシ
クロテトラシロキサンの製造方法は、下記式〔I〕
【0008】
【化4】
【0009】(〔I〕式中のmは3〜1000の整数、
R1 はメチル基または水素原子、R2はメチル基または
R1 が水素原子の場合は水酸基)で表される鎖状ポリメ
チルポリシロキサンおよび下記式〔II〕
R1 はメチル基または水素原子、R2はメチル基または
R1 が水素原子の場合は水酸基)で表される鎖状ポリメ
チルポリシロキサンおよび下記式〔II〕
【0010】
【化5】
【0011】(〔II〕式中のnは5〜1000の整数)
で表される環状ポリメチルポリシロキサンから選ばれる
少なくとも1種類のポリメチルポリシロキサンを、開裂
および環化反応させて2,4,6,8−テトラメチルシ
クロテトラシロキサンを製造する際に、2,4,6,8
−テトラメチルシクロテトラシロキサンよりも高沸点を
有する下記式〔 III〕
で表される環状ポリメチルポリシロキサンから選ばれる
少なくとも1種類のポリメチルポリシロキサンを、開裂
および環化反応させて2,4,6,8−テトラメチルシ
クロテトラシロキサンを製造する際に、2,4,6,8
−テトラメチルシクロテトラシロキサンよりも高沸点を
有する下記式〔 III〕
【0012】
【化6】
【0013】(〔 III〕式中のR3 、R4 およびR5 は
炭素数1〜10の脂肪族鎖式炭化水素基もしくは脂肪族
環式炭化水素基、またはフェニル基)で表されるオルガ
ノジシロキサンの存在下で反応させる。
炭素数1〜10の脂肪族鎖式炭化水素基もしくは脂肪族
環式炭化水素基、またはフェニル基)で表されるオルガ
ノジシロキサンの存在下で反応させる。
【0014】鎖状ポリメチルポリシロキサン、環状ポリ
メチルポリシロキサン、またはこれらの混合物を開裂お
よび環化反応させて2,4,6,8−テトラメチルシク
ロテトラシロキサンを製造する場合、この反応は平衡反
応であるので、反応させながら生成する2,4,6,8
−テトラメチルシクロテトラシロキサンを主成分とする
低分子量ポリメチルシクロポリシロキサンを留出させる
方法(反応蒸留方式)が一般的である。前記〔 III〕式
で表されるオルガノジシロキサンは、2,4,6,8−
テトラメチルシクロテトラシロキサン(沸点135℃)
よりも低沸点の化合物、例えば((CH3 )3Si)2O(ヘ
キサメチルジシロキサン、沸点100℃)を使用する
と、反応蒸留方式では全量留出してしまうため反応液を
安定化させる効果を生じない。
メチルポリシロキサン、またはこれらの混合物を開裂お
よび環化反応させて2,4,6,8−テトラメチルシク
ロテトラシロキサンを製造する場合、この反応は平衡反
応であるので、反応させながら生成する2,4,6,8
−テトラメチルシクロテトラシロキサンを主成分とする
低分子量ポリメチルシクロポリシロキサンを留出させる
方法(反応蒸留方式)が一般的である。前記〔 III〕式
で表されるオルガノジシロキサンは、2,4,6,8−
テトラメチルシクロテトラシロキサン(沸点135℃)
よりも低沸点の化合物、例えば((CH3 )3Si)2O(ヘ
キサメチルジシロキサン、沸点100℃)を使用する
と、反応蒸留方式では全量留出してしまうため反応液を
安定化させる効果を生じない。
【0015】2,4,6,8−テトラメチルシクロテト
ラシロキサンよりも高沸点を有するオルガノジシロキサ
ンとしては((C2 H5 )3Si)2O(ヘキサエチルジシロ
キサン、沸点231℃)、 (C6 H13Si( CH3)2 )2
O(1,1,3,3−テトラメチル−1,3−ジシクロ
ヘキシルジシロキサン、沸点290℃)、 (C6 H5S
i( CH3)2 )2O(1,1,3,3−テトラメチル−
1,3−ジフェニルジシロキサン、沸点280℃)、
(C2 H5 )3SiOSi( CH3)3 (1,1,1−トリ
メチル−3,3,3−トリエチルジシロキサン、沸点1
71℃)、t−C4H9 Si( CH3)2 OSi( CH3)3
(1,1,1,3,3−ペンタメチル−3−t−ブチ
ルジシロキサン、沸点155℃)が挙げられる。その添
加量は、反応液の安定性の面より原料に対して1重量%
以上、経済性の面より20%以下が好ましいが、この範
囲に限定されるものではない。また前記したオルガノジ
シロキサンの化合物の中でSi( CH3)3 基を有する化
合物は、反応中に((CH3 )3Si)2Oを形成して留出し
てしまうため、これらの化合物を添加する場合は多めに
添加する必要がある。
ラシロキサンよりも高沸点を有するオルガノジシロキサ
ンとしては((C2 H5 )3Si)2O(ヘキサエチルジシロ
キサン、沸点231℃)、 (C6 H13Si( CH3)2 )2
O(1,1,3,3−テトラメチル−1,3−ジシクロ
ヘキシルジシロキサン、沸点290℃)、 (C6 H5S
i( CH3)2 )2O(1,1,3,3−テトラメチル−
1,3−ジフェニルジシロキサン、沸点280℃)、
(C2 H5 )3SiOSi( CH3)3 (1,1,1−トリ
メチル−3,3,3−トリエチルジシロキサン、沸点1
71℃)、t−C4H9 Si( CH3)2 OSi( CH3)3
(1,1,1,3,3−ペンタメチル−3−t−ブチ
ルジシロキサン、沸点155℃)が挙げられる。その添
加量は、反応液の安定性の面より原料に対して1重量%
以上、経済性の面より20%以下が好ましいが、この範
囲に限定されるものではない。また前記したオルガノジ
シロキサンの化合物の中でSi( CH3)3 基を有する化
合物は、反応中に((CH3 )3Si)2Oを形成して留出し
てしまうため、これらの化合物を添加する場合は多めに
添加する必要がある。
【0016】
【発明の効果】本発明の2,4,6,8−テトラメチル
シクロテトラシロキサンの製造方法によれば、反応液中
に常に一官能の〔 III〕式で表されるオルガノジシロキ
サンが存在するため反応液の高分子量化が防止され、ま
たSi−H結合が分解してもオルガノジシロキサンが封
止剤として作用して3次元化を防止するため、反応液は
ゲル化しない。このため安定した収率で2,4,6,8
−テトラメチルシクロテトラシロキサンを製造すること
ができる。さらに反応終了後の釜液も高粘性やゲル状に
ならないため取り扱いが容易である。
シクロテトラシロキサンの製造方法によれば、反応液中
に常に一官能の〔 III〕式で表されるオルガノジシロキ
サンが存在するため反応液の高分子量化が防止され、ま
たSi−H結合が分解してもオルガノジシロキサンが封
止剤として作用して3次元化を防止するため、反応液は
ゲル化しない。このため安定した収率で2,4,6,8
−テトラメチルシクロテトラシロキサンを製造すること
ができる。さらに反応終了後の釜液も高粘性やゲル状に
ならないため取り扱いが容易である。
【0017】
【実施例】以下、本発明の実施例を詳細に説明する。
【0018】実施例1 攪拌機、温度計を付設した丸底フラスコに( CH3)3 S
iO(HSiCH3 O)25Si( CH3)3 を100g、
t−C4 H9 Si( CH3)2 OSi( CH3)3を10
g、濃硫酸を5g仕込んだ。この仕込み液を攪拌しなが
ら、メタノールドライアイスで冷却したトラップを経由
してフラスコを真空ポンプにより5mmHgに減圧し、
徐々に昇温した。
iO(HSiCH3 O)25Si( CH3)3 を100g、
t−C4 H9 Si( CH3)2 OSi( CH3)3を10
g、濃硫酸を5g仕込んだ。この仕込み液を攪拌しなが
ら、メタノールドライアイスで冷却したトラップを経由
してフラスコを真空ポンプにより5mmHgに減圧し、
徐々に昇温した。
【0019】1時間後にフラスコ内の温度が50℃にな
ったところで昇温をやめ、冷却後常圧にしてトラップ中
にたまった液を秤量したところ72gであった。その組
成はガスクロマトグラフ測定により、2,4,6,8−
テトラメチルシクロテトラシロキサンを72%含む低分
子量ポリメチルシクロポリシロキサンであることが確認
できた。フラスコ中の残渣は粘性の低い液体であり、容
易に抜き出すことができた。
ったところで昇温をやめ、冷却後常圧にしてトラップ中
にたまった液を秤量したところ72gであった。その組
成はガスクロマトグラフ測定により、2,4,6,8−
テトラメチルシクロテトラシロキサンを72%含む低分
子量ポリメチルシクロポリシロキサンであることが確認
できた。フラスコ中の残渣は粘性の低い液体であり、容
易に抜き出すことができた。
【0020】比較例1 実施例1と同一の装置で、仕込み液にt−C4 H9 Si
( CH3)2 OSi( CH3)3 を添加しない処方とする他
は同一の条件で反応させた。
( CH3)2 OSi( CH3)3 を添加しない処方とする他
は同一の条件で反応させた。
【0021】トラップ中にたまった液を秤量したところ
56gであり、その組成は実施例1と同一であった。フ
ラスコ中の残渣は粘性の高い液体であり、経時的に粘度
が上昇してゲル化した。
56gであり、その組成は実施例1と同一であった。フ
ラスコ中の残渣は粘性の高い液体であり、経時的に粘度
が上昇してゲル化した。
【0022】実施例2 攪拌機、温度計、滴下ロート、還流および留出物取り出
し可能な水冷コンデンサーを付設した丸底フラスコに(
CH3)3 SiO(HSiCH3 O)25Si( CH3)3 を
100g、((C2 H5 )3Si)2Oを5g、活性白土を1
g仕込んだ。この仕込み液を昇温し130〜140℃の
温度範囲において攪拌しながら、滴下ロートにより2.
5時間かけて水48gを滴下し、水と共に低分子量ポリ
メチルシクロポリシロキサンを留出させた。留出物は2
層に分離し、水層46gと共に低分子量ポリメチルシク
ロポリシロキサン層76gが回収された。その低分子量
ポリメチルシクロポリシロキサン層の組成は、ガスクロ
マトグラフ測定により、2,4,6,8−テトラメチル
シクロテトラシロキサンを58%含んでいることが確認
できた。フラスコ中の残渣は粘性の低い液体であり、容
易に抜き出すことができた。
し可能な水冷コンデンサーを付設した丸底フラスコに(
CH3)3 SiO(HSiCH3 O)25Si( CH3)3 を
100g、((C2 H5 )3Si)2Oを5g、活性白土を1
g仕込んだ。この仕込み液を昇温し130〜140℃の
温度範囲において攪拌しながら、滴下ロートにより2.
5時間かけて水48gを滴下し、水と共に低分子量ポリ
メチルシクロポリシロキサンを留出させた。留出物は2
層に分離し、水層46gと共に低分子量ポリメチルシク
ロポリシロキサン層76gが回収された。その低分子量
ポリメチルシクロポリシロキサン層の組成は、ガスクロ
マトグラフ測定により、2,4,6,8−テトラメチル
シクロテトラシロキサンを58%含んでいることが確認
できた。フラスコ中の残渣は粘性の低い液体であり、容
易に抜き出すことができた。
【0023】比較例2 実施例2と同一の装置で、仕込み液に((C2 H5 )3S
i)2Oを添加しない処方とする他は同一の条件で反応さ
せた。
i)2Oを添加しない処方とする他は同一の条件で反応さ
せた。
【0024】水層47gと共に低分子量ポリメチルシク
ロポリシロキサン層60gが回収され、その低分子量ポ
リメチルシクロポリシロキサン層の組成は実施例2と同
一であった。フラスコ中の残渣は粘性の高い液体であ
り、経時的に粘度が上昇してゲル化した。
ロポリシロキサン層60gが回収され、その低分子量ポ
リメチルシクロポリシロキサン層の組成は実施例2と同
一であった。フラスコ中の残渣は粘性の高い液体であ
り、経時的に粘度が上昇してゲル化した。
【0025】実施例3 攪拌機、温度計、滴下ロート、還流および留出物取り出
し可能な水冷コンデンサーを付設した丸底フラスコに、
メチルジクロロシランを加水分解して得られた鎖状ポリ
メチルポリシロキサンと環状ポリメチルポリシロキサン
の混合物100g、 (C6 H13Si( CH3)2 )2Oを1
0g、活性白土を1g仕込んだ。この仕込み液を昇温し
130〜140℃の温度範囲において攪拌しながら、滴
下ロートにより2.5時間かけて水48gを滴下し、水
と共に低分子量ポリメチルシクロポリシロキサンを留出
させた。留出物は2層に分離し、水層47gと共に低分
子量ポリメチルシクロポリシロキサン層70gが回収さ
れた。その低分子量ポリメチルシクロポリシロキサン層
の組成は、ガスクロマトグラフ測定により、2,4,
6,8−テトラメチルシクロテトラシロキサンを64%
含んでいることが確認できた。フラスコ中の残渣は粘性
の低い液体であり、容易に抜き出すことができた。
し可能な水冷コンデンサーを付設した丸底フラスコに、
メチルジクロロシランを加水分解して得られた鎖状ポリ
メチルポリシロキサンと環状ポリメチルポリシロキサン
の混合物100g、 (C6 H13Si( CH3)2 )2Oを1
0g、活性白土を1g仕込んだ。この仕込み液を昇温し
130〜140℃の温度範囲において攪拌しながら、滴
下ロートにより2.5時間かけて水48gを滴下し、水
と共に低分子量ポリメチルシクロポリシロキサンを留出
させた。留出物は2層に分離し、水層47gと共に低分
子量ポリメチルシクロポリシロキサン層70gが回収さ
れた。その低分子量ポリメチルシクロポリシロキサン層
の組成は、ガスクロマトグラフ測定により、2,4,
6,8−テトラメチルシクロテトラシロキサンを64%
含んでいることが確認できた。フラスコ中の残渣は粘性
の低い液体であり、容易に抜き出すことができた。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 若井 三男 新潟県中頸城郡頸城村大字西福島28番地の 1 信越化学工業株式会社合成技術研究所 内
Claims (1)
- 【請求項1】 下記式〔I〕 【化1】 (〔I〕式中のmは3〜1000の整数、R1 はメチル
基または水素原子、R2はメチル基またはR1 が水素原
子の場合は水酸基)で表される鎖状ポリメチルポリシロ
キサンおよび下記式〔II〕 【化2】 (〔II〕式中のnは5〜1000の整数)で表される環
状ポリメチルポリシロキサンから選ばれる少なくとも1
種類のポリメチルポリシロキサンを、開裂および環化反
応させて2,4,6,8−テトラメチルシクロテトラシ
ロキサンを製造する際に、2,4,6,8−テトラメチ
ルシクロテトラシロキサンよりも高沸点を有する下記式
〔 III〕 【化3】 (〔 III〕式中のR3 、R4 およびR5 は炭素数1〜1
0の脂肪族鎖式炭化水素基もしくは脂肪族環式炭化水素
基、またはフェニル基)で表されるオルガノジシロキサ
ンの存在下で反応させることを特徴とする2,4,6,
8−テトラメチルシクロテトラシロキサンの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3351094A JPH07242678A (ja) | 1994-03-03 | 1994-03-03 | 2,4,6,8−テトラメチルシクロテトラシロキサンの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3351094A JPH07242678A (ja) | 1994-03-03 | 1994-03-03 | 2,4,6,8−テトラメチルシクロテトラシロキサンの製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07242678A true JPH07242678A (ja) | 1995-09-19 |
Family
ID=12388549
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3351094A Pending JPH07242678A (ja) | 1994-03-03 | 1994-03-03 | 2,4,6,8−テトラメチルシクロテトラシロキサンの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07242678A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH08157487A (ja) * | 1994-12-02 | 1996-06-18 | Shin Etsu Chem Co Ltd | シクロテトラシロキサンの製造方法 |
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1994
- 1994-03-03 JP JP3351094A patent/JPH07242678A/ja active Pending
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