JPH11255899A - 一官能価単位および四官能価単位を含有するポリオルガノシロキサン樹脂の製造法 - Google Patents
一官能価単位および四官能価単位を含有するポリオルガノシロキサン樹脂の製造法Info
- Publication number
- JPH11255899A JPH11255899A JP11000080A JP8099A JPH11255899A JP H11255899 A JPH11255899 A JP H11255899A JP 11000080 A JP11000080 A JP 11000080A JP 8099 A JP8099 A JP 8099A JP H11255899 A JPH11255899 A JP H11255899A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- water
- general formula
- mixture
- weight
- compound
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Classifications
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C08—ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
- C08G—MACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED OTHERWISE THAN BY REACTIONS ONLY INVOLVING UNSATURATED CARBON-TO-CARBON BONDS
- C08G77/00—Macromolecular compounds obtained by reactions forming a linkage containing silicon with or without sulfur, nitrogen, oxygen or carbon in the main chain of the macromolecule
- C08G77/04—Polysiloxanes
- C08G77/14—Polysiloxanes containing silicon bound to oxygen-containing groups
- C08G77/18—Polysiloxanes containing silicon bound to oxygen-containing groups to alkoxy or aryloxy groups
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C08—ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
- C08G—MACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED OTHERWISE THAN BY REACTIONS ONLY INVOLVING UNSATURATED CARBON-TO-CARBON BONDS
- C08G77/00—Macromolecular compounds obtained by reactions forming a linkage containing silicon with or without sulfur, nitrogen, oxygen or carbon in the main chain of the macromolecule
- C08G77/02—Polysilicates
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C08—ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
- C08G—MACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED OTHERWISE THAN BY REACTIONS ONLY INVOLVING UNSATURATED CARBON-TO-CARBON BONDS
- C08G77/00—Macromolecular compounds obtained by reactions forming a linkage containing silicon with or without sulfur, nitrogen, oxygen or carbon in the main chain of the macromolecule
- C08G77/04—Polysiloxanes
- C08G77/06—Preparatory processes
Landscapes
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Health & Medical Sciences (AREA)
- Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
- Medicinal Chemistry (AREA)
- Polymers & Plastics (AREA)
- Organic Chemistry (AREA)
- Silicon Polymers (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 著しく良好な再現可能性を保証し、およびこ
の場合、部分的に高い触媒濃度を回避するような、一官
能価単位および四官能価単位を含有するポリオルガノシ
ロキサン樹脂の製造法の提供。 【解決手段】 アルキルシリケートおよびアルキルシラ
ンおよび/またはそれらの加水分解物およびSiCl基
を有する化合物からなる混合物を加水分解し、かつ縮合
することによって、一官能価単位および四官能価単位を
含有するポリオルガノシロキサン樹脂を製造する。 【効果】 加水分解反応/縮合反応中に供給箇所での部
分的に高い触媒濃度を回避する。
の場合、部分的に高い触媒濃度を回避するような、一官
能価単位および四官能価単位を含有するポリオルガノシ
ロキサン樹脂の製造法の提供。 【解決手段】 アルキルシリケートおよびアルキルシラ
ンおよび/またはそれらの加水分解物およびSiCl基
を有する化合物からなる混合物を加水分解し、かつ縮合
することによって、一官能価単位および四官能価単位を
含有するポリオルガノシロキサン樹脂を製造する。 【効果】 加水分解反応/縮合反応中に供給箇所での部
分的に高い触媒濃度を回避する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、アルキルシリケー
トおよびアルキルシランおよび/またはこれらの加水分
解物およびSiCl基を有する化合物からなる混合物を
加水分解し、かつ縮合することによって、一官能価単位
および四官能価単位を含有するポリオルガノシロキサン
樹脂を製造する方法に関する。
トおよびアルキルシランおよび/またはこれらの加水分
解物およびSiCl基を有する化合物からなる混合物を
加水分解し、かつ縮合することによって、一官能価単位
および四官能価単位を含有するポリオルガノシロキサン
樹脂を製造する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一官能価M単位(R3SiO1/2)お
よび四官能価Q単位(SiO4/2)からなるポリオル
ガノシロキサン樹脂を製造するための方法は、公知であ
る。大抵の方法は、テトラアルキルシリケートをQ単位
の源として使用する。M単位は常法によれば加水分解可
能なトリアルキルシランの形で導入される。反応の際に
生じる加水分解/縮合反応は、望まれる生成物が得られ
るように、触媒作用を行われなくてはならない。殊に酸
性化合物はこのために適当であることが判明した。常法
によれば反応は有機溶剤中で実施される。
よび四官能価Q単位(SiO4/2)からなるポリオル
ガノシロキサン樹脂を製造するための方法は、公知であ
る。大抵の方法は、テトラアルキルシリケートをQ単位
の源として使用する。M単位は常法によれば加水分解可
能なトリアルキルシランの形で導入される。反応の際に
生じる加水分解/縮合反応は、望まれる生成物が得られ
るように、触媒作用を行われなくてはならない。殊に酸
性化合物はこのために適当であることが判明した。常法
によれば反応は有機溶剤中で実施される。
【0003】米国特許第2857356号明細書に記載
された方法は、水と不混和性の溶剤中のテトラアルキル
シリケートとトリアルキルクロルシランとからなる混合
物から出発し、かつこの混合物を水と反応させ、この場
合、樹脂溶液はアルコール性塩酸を相分離することによ
って分離される。二相系によって、反応は制御困難であ
る。さらに欠点は、大量の濃縮されたアルコール性塩酸
の発生、および揮発性副生成物の形成による化学量論的
平衡のずれ、および水性塩酸中に溶解されたQ単位を含
有するシロキサンである。樹脂は珪素結合したOH基の
高い含量を有する。
された方法は、水と不混和性の溶剤中のテトラアルキル
シリケートとトリアルキルクロルシランとからなる混合
物から出発し、かつこの混合物を水と反応させ、この場
合、樹脂溶液はアルコール性塩酸を相分離することによ
って分離される。二相系によって、反応は制御困難であ
る。さらに欠点は、大量の濃縮されたアルコール性塩酸
の発生、および揮発性副生成物の形成による化学量論的
平衡のずれ、および水性塩酸中に溶解されたQ単位を含
有するシロキサンである。樹脂は珪素結合したOH基の
高い含量を有する。
【0004】アルコール性塩酸の発生を最少にするた
め、欧州特許第195936号明細書には、トリアルキ
ルクロルシランの代わりにトリアルキルアルコキシシラ
ンもしくはそのジシロキサンおよび塩酸水溶液の使用が
提案されている。この場合には、アルキルシリケート
が、シランと塩酸とからなる不均一混合物に添加され
る。使用可能な生成物がこの方法を用いて得られるの
は、混合物がHCl少なくとも5重量%を含有する場合
だけである。この理由から少なくとも10重量%の塩化
水素を有する塩酸が使用されなければならない。さらに
化学量論的平衡を劣化させる揮発性オリゴマーが形成さ
れる。全反応時間の間、不均一系が存在するので、反応
は制御困難である。
め、欧州特許第195936号明細書には、トリアルキ
ルクロルシランの代わりにトリアルキルアルコキシシラ
ンもしくはそのジシロキサンおよび塩酸水溶液の使用が
提案されている。この場合には、アルキルシリケート
が、シランと塩酸とからなる不均一混合物に添加され
る。使用可能な生成物がこの方法を用いて得られるの
は、混合物がHCl少なくとも5重量%を含有する場合
だけである。この理由から少なくとも10重量%の塩化
水素を有する塩酸が使用されなければならない。さらに
化学量論的平衡を劣化させる揮発性オリゴマーが形成さ
れる。全反応時間の間、不均一系が存在するので、反応
は制御困難である。
【0005】したがって、この場合、わずかな量で使用
されることができるような強力に触媒作用する化合物の
存在下に、トリオルガノアルコキシシランもしくはその
加水分解物とテトラアルキルシリケートとを反応させる
ことが推奨された。すなわち、欧州特許第529547
号明細書には、アルキルシリケートおよびジシロキサン
を、強プロトン酸、例えば硫酸またはリン酸との組合せ
で、触媒としての濃塩酸と一緒に使用することが記載さ
れている。欧州特許第294277号明細書の記載によ
れば、アルキルシリケートとオリゴマーシロキサンとを
反応させるためスルホン酸およびホスホルニトリルクロ
リドが使用される。欧州特許第604847号明細書の
記載の場合には、多プロトン酸、有利に硫酸またはリン
酸が使用され、これらの酸の中和は多工程で行われる。
されることができるような強力に触媒作用する化合物の
存在下に、トリオルガノアルコキシシランもしくはその
加水分解物とテトラアルキルシリケートとを反応させる
ことが推奨された。すなわち、欧州特許第529547
号明細書には、アルキルシリケートおよびジシロキサン
を、強プロトン酸、例えば硫酸またはリン酸との組合せ
で、触媒としての濃塩酸と一緒に使用することが記載さ
れている。欧州特許第294277号明細書の記載によ
れば、アルキルシリケートとオリゴマーシロキサンとを
反応させるためスルホン酸およびホスホルニトリルクロ
リドが使用される。欧州特許第604847号明細書の
記載の場合には、多プロトン酸、有利に硫酸またはリン
酸が使用され、これらの酸の中和は多工程で行われる。
【0006】他方、殊に方法の実施を一般に均質相中で
可能にするような触媒量(有利に反応材料1000gに
対して0.2〜50ミリモル)でのみ、塩酸を使用する
ことが、欧州特許第640109号明細書には記載され
ている。問題となるのは、少量の塩酸の配量、および特
に反応混合物中でのこの塩酸の均質な分配(例1の場
合、反応材料1475gに比例して20%の塩酸1.9
gが使用される)であると思われ、それというのも欧州
特許第640109号明細書の記載によれば、酸濃度が
上昇する場合、反応材料の均質性は達成されないからで
ある。
可能にするような触媒量(有利に反応材料1000gに
対して0.2〜50ミリモル)でのみ、塩酸を使用する
ことが、欧州特許第640109号明細書には記載され
ている。問題となるのは、少量の塩酸の配量、および特
に反応混合物中でのこの塩酸の均質な分配(例1の場
合、反応材料1475gに比例して20%の塩酸1.9
gが使用される)であると思われ、それというのも欧州
特許第640109号明細書の記載によれば、酸濃度が
上昇する場合、反応材料の均質性は達成されないからで
ある。
【0007】触媒作用する化合物がシラン混合物もしく
はシロキサン混合物に供給されるこの方法の決定的な欠
点は、水もしくは酸水溶液の不溶性に基づいて使用され
るシロキサン中で、あるいは常用の添加配量に基づいて
供給箇所で、部分的に高い触媒濃度が生じ、このことに
よりこの箇所で制御不可能な反応が進行することをまね
くことにある。溶解性を改善する作用をするシラノール
の形成後初めて、触媒は全反応混合物中に分布されるこ
とができ、次に初めて触媒は所定の(平均)濃度にな
る。
はシロキサン混合物に供給されるこの方法の決定的な欠
点は、水もしくは酸水溶液の不溶性に基づいて使用され
るシロキサン中で、あるいは常用の添加配量に基づいて
供給箇所で、部分的に高い触媒濃度が生じ、このことに
よりこの箇所で制御不可能な反応が進行することをまね
くことにある。溶解性を改善する作用をするシラノール
の形成後初めて、触媒は全反応混合物中に分布されるこ
とができ、次に初めて触媒は所定の(平均)濃度にな
る。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、著し
く良好な再現可能性を保証し、テトラアルキルシリケー
トおよびアルキルアルコキシシランおよび/またはその
加水分解物から出発し、およびこの場合、部分的に高い
触媒濃度を回避するような、一官能価単位および四官能
価単位を含有するポリオルガノシロキサン樹脂の製造法
を提供することにあった。
く良好な再現可能性を保証し、テトラアルキルシリケー
トおよびアルキルアルコキシシランおよび/またはその
加水分解物から出発し、およびこの場合、部分的に高い
触媒濃度を回避するような、一官能価単位および四官能
価単位を含有するポリオルガノシロキサン樹脂の製造法
を提供することにあった。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の対象は、一官能
価単位および四官能価単位を含有するポリオルガノシロ
キサン樹脂の製造法であり、この方法は第1工程で (a)一般式: Si(OR)4 (I) [式中、Rは同一かまたは異なっていてよく、かつ炭素
原子1〜4個を有する1価のアルキル基を表わす]で示
されるシラン少なくとも1個またはそのアルキル基の部
分加水分解物、 (b)一般式: R1 3SiOR (II) および/または一般式: R1 3SiOSiR1 3 (III) [上記式中、Rは前記の意味を表わし、R1は同一かま
たは異なっていてよく、かつ水素を表わすか、分枝鎖状
および/または非分枝鎖状、飽和および/または不飽
和、置換および/または非置換、線状、環状、脂肪族お
よび/または芳香族の、炭素原子1〜18個を有する炭
化水素基を表わす]で示されるシラン少なくとも1個お
よび/またはその加水分解物、および (c)少なくとも1個のSiCl基を有するモノマー化
合物および/またはオリゴマー化合物少なくとも1個、
からなる混合物と、加水分解可能な基に関して等量の水
とを反応させ、引続き、得られた均質な反応混合物か
ら、第2工程で水および/または水と不混和性の溶剤を
添加した後、水−アルコール相を分離させることによっ
て特徴付けられる。
価単位および四官能価単位を含有するポリオルガノシロ
キサン樹脂の製造法であり、この方法は第1工程で (a)一般式: Si(OR)4 (I) [式中、Rは同一かまたは異なっていてよく、かつ炭素
原子1〜4個を有する1価のアルキル基を表わす]で示
されるシラン少なくとも1個またはそのアルキル基の部
分加水分解物、 (b)一般式: R1 3SiOR (II) および/または一般式: R1 3SiOSiR1 3 (III) [上記式中、Rは前記の意味を表わし、R1は同一かま
たは異なっていてよく、かつ水素を表わすか、分枝鎖状
および/または非分枝鎖状、飽和および/または不飽
和、置換および/または非置換、線状、環状、脂肪族お
よび/または芳香族の、炭素原子1〜18個を有する炭
化水素基を表わす]で示されるシラン少なくとも1個お
よび/またはその加水分解物、および (c)少なくとも1個のSiCl基を有するモノマー化
合物および/またはオリゴマー化合物少なくとも1個、
からなる混合物と、加水分解可能な基に関して等量の水
とを反応させ、引続き、得られた均質な反応混合物か
ら、第2工程で水および/または水と不混和性の溶剤を
添加した後、水−アルコール相を分離させることによっ
て特徴付けられる。
【0010】少なくとも1個のSiCl基を有するモノ
マー化合物は、一般式: R1 ySiCl4−y (IV) に相応してよく、この場合、R1は前記の意味を有し、
yは数値0〜3であり、有利に基R1はメチル基、ビニ
ル基またはエチル基であり、例えば四塩化珪素、メチル
ビニルジクロルシランおよび/またはトリメチルクロル
シラン、ひいては他のトリアルキルクロルシランが使用
され、この場合、これらのアルキル基は長鎖であっても
よいしおよび/または置換されていてもよい。
マー化合物は、一般式: R1 ySiCl4−y (IV) に相応してよく、この場合、R1は前記の意味を有し、
yは数値0〜3であり、有利に基R1はメチル基、ビニ
ル基またはエチル基であり、例えば四塩化珪素、メチル
ビニルジクロルシランおよび/またはトリメチルクロル
シラン、ひいては他のトリアルキルクロルシランが使用
され、この場合、これらのアルキル基は長鎖であっても
よいしおよび/または置換されていてもよい。
【0011】少なくとも1個のSiCl基を有するオリ
ゴマー化合物は、一般式: Cla(R1)3−aSi(OSiR1 2)mOSi(R2)3−bClb (V) に相応してよく、この場合、R2はトリメチルシロキシ
基、アルキルジメチルシロキシ基(この場合、アルキル
基は置換されていてよい)、OR1および/またはR1
を表わし、mは0〜1000の数値であり、ならびにa
およびbは互いに無関係に数値0〜3であり、この場
合、(a+b)は少なくとも1である。この場合、基R
1としてはアルキル基、例えばメチル基、ビニル基また
はエチル基であり、この場合、特に有利なのはメチル基
である。例えばビス(トリメチルシロキシ)メチルクロ
ルシランまたはトリス(トリメチルシロキシ)クロルシ
ランひいてはテトラメチルジクロルジシロキサン、また
はジメチルクロルシロキシ末端基を有する線状シロキサ
ンが使用されてよい。
ゴマー化合物は、一般式: Cla(R1)3−aSi(OSiR1 2)mOSi(R2)3−bClb (V) に相応してよく、この場合、R2はトリメチルシロキシ
基、アルキルジメチルシロキシ基(この場合、アルキル
基は置換されていてよい)、OR1および/またはR1
を表わし、mは0〜1000の数値であり、ならびにa
およびbは互いに無関係に数値0〜3であり、この場
合、(a+b)は少なくとも1である。この場合、基R
1としてはアルキル基、例えばメチル基、ビニル基また
はエチル基であり、この場合、特に有利なのはメチル基
である。例えばビス(トリメチルシロキシ)メチルクロ
ルシランまたはトリス(トリメチルシロキシ)クロルシ
ランひいてはテトラメチルジクロルジシロキサン、また
はジメチルクロルシロキシ末端基を有する線状シロキサ
ンが使用されてよい。
【0012】出発混合物中の珪素結合したCl基の含量
は、有利に0.1〜5重量%である。
は、有利に0.1〜5重量%である。
【0013】本発明による方法の場合、酸触媒の配量は
不必要である。加水分解もしくは縮合に必要な触媒は、
現場で水の添加を用いて、SiCl基の加水分解によっ
て形成される。出発混合物中のSiCl基の濃度は、シ
ランの使用される量に比較して僅かであり、したがって
このSiCl基は均質に分布され存在しているので、水
の添加速度によって反応を調整進行させ、それによって
制御することが可能である。
不必要である。加水分解もしくは縮合に必要な触媒は、
現場で水の添加を用いて、SiCl基の加水分解によっ
て形成される。出発混合物中のSiCl基の濃度は、シ
ランの使用される量に比較して僅かであり、したがって
このSiCl基は均質に分布され存在しているので、水
の添加速度によって反応を調整進行させ、それによって
制御することが可能である。
【0014】Q単位を形成する一般式(I)のシラン
(a)としては、有利にテトラアルコキシシラン、例え
ばテトラエトキシシランもしくはその、例えば40重量
%のSiO2含量を有する市販の部分加水分解物が使用
される。
(a)としては、有利にテトラアルコキシシラン、例え
ばテトラエトキシシランもしくはその、例えば40重量
%のSiO2含量を有する市販の部分加水分解物が使用
される。
【0015】M単位を形成する一般式(II)および
(III)のシラン(b)としては、有利にトリアルコ
キシシラン(この場合、トリアルキルシリル基は例えば
トリメチル基、ジメチルビニル基、ジメチルエチル基お
よび/またはジメチル水素シリル基を表す)、またはそ
の加水分解物、および/またはヘキサアルキルジシロキ
サンまたはビニルアルキルジシロキサンが使用される。
(III)のシラン(b)としては、有利にトリアルコ
キシシラン(この場合、トリアルキルシリル基は例えば
トリメチル基、ジメチルビニル基、ジメチルエチル基お
よび/またはジメチル水素シリル基を表す)、またはそ
の加水分解物、および/またはヘキサアルキルジシロキ
サンまたはビニルアルキルジシロキサンが使用される。
【0016】シラン(a)とシラン(b)との割合、す
なわちQ単位とM単位との割合は、望まれる最終生成物
に依存する。一般には0.25〜2.00の範囲である。
なわちQ単位とM単位との割合は、望まれる最終生成物
に依存する。一般には0.25〜2.00の範囲である。
【0017】二官能価(D)単位および/または三官能
価(T)単位は本発明による方法により、同様に樹脂中
に導入されてよい。この場合も量および官能価は後の使
用に依存する。この場合、望まれる単位の含量は、既に
SiCl基を有する化合物の選択によって、例えばSi
Cl基を有する化合物としてメチルビニルジクロルシラ
ン(D−単位)またはメチルトリクロルシラン(T単
位)が使用される場合に、反応混合物中に含有されてい
てよい。同様に、SiCl基を有する化合物を意図的に
選択することによって、基を樹脂中に導入することが可
能であるが、これはそれ以外には専ら付加的な処理工
程、例えば平衡化によって、導入可能である。
価(T)単位は本発明による方法により、同様に樹脂中
に導入されてよい。この場合も量および官能価は後の使
用に依存する。この場合、望まれる単位の含量は、既に
SiCl基を有する化合物の選択によって、例えばSi
Cl基を有する化合物としてメチルビニルジクロルシラ
ン(D−単位)またはメチルトリクロルシラン(T単
位)が使用される場合に、反応混合物中に含有されてい
てよい。同様に、SiCl基を有する化合物を意図的に
選択することによって、基を樹脂中に導入することが可
能であるが、これはそれ以外には専ら付加的な処理工
程、例えば平衡化によって、導入可能である。
【0018】さらに樹脂中にD単位もしくはT単位を導
入する方法は、選択されたシランを出発混合物に添加す
ることである。有利には一般式: R1 xSi(OR)4−x (VI) [式中、R1およびRは前記の意味を表わし、xは1ま
たは2である]で示されるシラン少なくとも1個および
/またはその部分加水分解物が添加され、この場合、出
発混合物中0.01〜10重量%の量が有利である。ま
たこの場合も、意図的に官能基、例えばビニル基を、樹
脂中に導入することが可能である。有利に使用される化
合物は、ジオルガノジアルコキシシランおよび/または
オルガノトリアルコキシシランであり、この場合、オル
ガノ基は飽和または不飽和、置換または非置換の基であ
ってよく、例えばメチル基、エチル基、ビニル基、n−
プロピル基、イソブチル基、n−オクタン基、ヘキサド
デシル基、シクロヘキシル基、シクロペンチル基、3−
アミノプロピル基、3−メタクリルオキシプロピル基、
3−グリシドキシプロピル基、3−メルカプトプロピル
基またはトリデカフルオルオクチル基であってよい。
入する方法は、選択されたシランを出発混合物に添加す
ることである。有利には一般式: R1 xSi(OR)4−x (VI) [式中、R1およびRは前記の意味を表わし、xは1ま
たは2である]で示されるシラン少なくとも1個および
/またはその部分加水分解物が添加され、この場合、出
発混合物中0.01〜10重量%の量が有利である。ま
たこの場合も、意図的に官能基、例えばビニル基を、樹
脂中に導入することが可能である。有利に使用される化
合物は、ジオルガノジアルコキシシランおよび/または
オルガノトリアルコキシシランであり、この場合、オル
ガノ基は飽和または不飽和、置換または非置換の基であ
ってよく、例えばメチル基、エチル基、ビニル基、n−
プロピル基、イソブチル基、n−オクタン基、ヘキサド
デシル基、シクロヘキシル基、シクロペンチル基、3−
アミノプロピル基、3−メタクリルオキシプロピル基、
3−グリシドキシプロピル基、3−メルカプトプロピル
基またはトリデカフルオルオクチル基であってよい。
【0019】シラン混合物と化学量論量の水との反応
は、均質相中で行われる。次に、得られた反応混合物は
過剰の水および/または水と不混和性の溶剤の添加によ
って、二相、すなわち水−アルコール相と樹脂を含有す
る相とに分離される。
は、均質相中で行われる。次に、得られた反応混合物は
過剰の水および/または水と不混和性の溶剤の添加によ
って、二相、すなわち水−アルコール相と樹脂を含有す
る相とに分離される。
【0020】相分離は全く問題がない。すなわち、専ら
水の添加によって二相への分離が達成されてよい。ま
た、水および水と不混和性の僅少量の溶剤を添加するこ
とも可能である。または、まず溶剤の添加が行われ、次
に水が添加される。
水の添加によって二相への分離が達成されてよい。ま
た、水および水と不混和性の僅少量の溶剤を添加するこ
とも可能である。または、まず溶剤の添加が行われ、次
に水が添加される。
【0021】したがって、樹脂は水−アルコール相の分
離後、溶剤なしで、あるいは溶液の形で存在してよい。
離後、溶剤なしで、あるいは溶液の形で存在してよい。
【0022】溶剤なしで存在するポリオルガノシロキサ
ン樹脂は、同様に溶剤に溶解されてよく、有利に、含有
されている水が一般的に共沸蒸留によって除去され、か
つ固体が一般的に濾過または遠心分離によって除去さ
れ、この場合に使用しうる樹脂溶液が得られるか、ある
いは、さらにもう一つの工程で溶液中に存在する樹脂と
同様に縮合が行われる。
ン樹脂は、同様に溶剤に溶解されてよく、有利に、含有
されている水が一般的に共沸蒸留によって除去され、か
つ固体が一般的に濾過または遠心分離によって除去さ
れ、この場合に使用しうる樹脂溶液が得られるか、ある
いは、さらにもう一つの工程で溶液中に存在する樹脂と
同様に縮合が行われる。
【0023】溶剤としては、例えば芳香族化合物、例え
ばトルオールおよび/またはキシロール、または脂肪族
炭化水素、例えばヘキサンおよび/またはヘプタンが使
用される。いずれにせよ、樹脂からの水の除去を可能に
するため、水を用いて共沸混合物を形成する溶剤を選択
することは、有利である。
ばトルオールおよび/またはキシロール、または脂肪族
炭化水素、例えばヘキサンおよび/またはヘプタンが使
用される。いずれにせよ、樹脂からの水の除去を可能に
するため、水を用いて共沸混合物を形成する溶剤を選択
することは、有利である。
【0024】有機溶剤の形で存在するポリオルガノシロ
キサン樹脂は、第3工程で、塩基性に反応する化合物を
添加することによって7を上回るpH値に調節され、か
つアルコール/水/溶剤−混合物の分離下に縮合され、
次に得られた生成物は、第4工程で、酸および/または
酸を脱離する化合物の添加によって中和され、引続き、
場合によってはなお含有されている水および溶剤の一部
が除去されならびに不溶性成分が分離される。
キサン樹脂は、第3工程で、塩基性に反応する化合物を
添加することによって7を上回るpH値に調節され、か
つアルコール/水/溶剤−混合物の分離下に縮合され、
次に得られた生成物は、第4工程で、酸および/または
酸を脱離する化合物の添加によって中和され、引続き、
場合によってはなお含有されている水および溶剤の一部
が除去されならびに不溶性成分が分離される。
【0025】縮合は有利に8〜10のpH範囲内、およ
び例えば100〜160℃の範囲内の還流温度で実施さ
れる。触媒としては、この反応のために公知の全化合物
が使用されてよく、好ましくはアルカリ金属水酸化物、
例えば水酸化ナトリウムまたは水酸化カリウム、または
アミン、例えばメチルアミン、エチルアミン、アンモニ
ウム化合物またはヘキサアルキルジシラザンである。中
和のためには、常法により塩酸が使用される。有利に
は、中和後もう一度共沸水が除去され、かつ不溶性成分
が、大抵は形成された塩の中和によって除去される。最
終的に樹脂溶液は溶剤を用いて望まれる濃度に調節さ
れ、それによって使用可能になる。
び例えば100〜160℃の範囲内の還流温度で実施さ
れる。触媒としては、この反応のために公知の全化合物
が使用されてよく、好ましくはアルカリ金属水酸化物、
例えば水酸化ナトリウムまたは水酸化カリウム、または
アミン、例えばメチルアミン、エチルアミン、アンモニ
ウム化合物またはヘキサアルキルジシラザンである。中
和のためには、常法により塩酸が使用される。有利に
は、中和後もう一度共沸水が除去され、かつ不溶性成分
が、大抵は形成された塩の中和によって除去される。最
終的に樹脂溶液は溶剤を用いて望まれる濃度に調節さ
れ、それによって使用可能になる。
【0026】濃度決定後の本発明により製造されたポリ
オルガノシロキサン樹脂の使用の可能性は、液体ポリオ
ルガノシロキサンとの混合である。このため第4工程に
より得られたポリオルガノシロキサン樹脂溶液は、第5
工程で、一般式: R1R3R4SiO−(R1 2SiO)n−SiR1R3R4 (VII) の珪素有機化合物少なくとも1個、および/または一般式: (R1 2SiO)p (VIII) [上記式中、R3およびR4は互いに無関係にOHまた
はORまたはR1を表わし、R1は前記の意味を表わ
し、nは0〜5000の数値であり、pは3〜8の数値
である]で示される珪素有機化合物少なくとも1個と混
合され、引続き溶剤は完全に除去される。
オルガノシロキサン樹脂の使用の可能性は、液体ポリオ
ルガノシロキサンとの混合である。このため第4工程に
より得られたポリオルガノシロキサン樹脂溶液は、第5
工程で、一般式: R1R3R4SiO−(R1 2SiO)n−SiR1R3R4 (VII) の珪素有機化合物少なくとも1個、および/または一般式: (R1 2SiO)p (VIII) [上記式中、R3およびR4は互いに無関係にOHまた
はORまたはR1を表わし、R1は前記の意味を表わ
し、nは0〜5000の数値であり、pは3〜8の数値
である]で示される珪素有機化合物少なくとも1個と混
合され、引続き溶剤は完全に除去される。
【0027】有利には、10〜100000mPasの
粘度を有する珪素有機化合物が使用される。化合物は、
珪素に架橋可能な基として、例えばビニル基、OH基、
メトキシ基、エトキシ基および/またはアセトキシ基ま
たは水素を含有していてよい。
粘度を有する珪素有機化合物が使用される。化合物は、
珪素に架橋可能な基として、例えばビニル基、OH基、
メトキシ基、エトキシ基および/またはアセトキシ基ま
たは水素を含有していてよい。
【0028】
【発明の実施の形態】次に本発明を例示的に有利な実施
態様につき記載する:第1工程で出発物質、例えばテト
ラアルキルシリケート、ヘキサアルキルジシロキサンお
よびSiCl基を有する化合物、例えばトリメチルクロ
ルシラン、および場合によっては他のアルコキシシラン
は、望ましい割合で混合される。引続き、全てのSiO
R結合もしくはSiCl結合の加水分解に必要とされる
量の水は、攪拌下にゆっくり混合物に供給される。反応
温度は50〜70℃となるべきである。均質な混合物が
得られる。水の添加の完了後、反応を完結させるためさ
らに約2時間還流下に加熱する。圧力下に作業すること
も可能である。
態様につき記載する:第1工程で出発物質、例えばテト
ラアルキルシリケート、ヘキサアルキルジシロキサンお
よびSiCl基を有する化合物、例えばトリメチルクロ
ルシラン、および場合によっては他のアルコキシシラン
は、望ましい割合で混合される。引続き、全てのSiO
R結合もしくはSiCl結合の加水分解に必要とされる
量の水は、攪拌下にゆっくり混合物に供給される。反応
温度は50〜70℃となるべきである。均質な混合物が
得られる。水の添加の完了後、反応を完結させるためさ
らに約2時間還流下に加熱する。圧力下に作業すること
も可能である。
【0029】ところで、第2工程で得られた均質な反応
混合物を水の添加によって二相に分離し、かつ水−アル
コール相を分離することは、可能である。これは、相分
離の際の混合物の容量が小さく、その上、水相が有機溶
剤を含有せず、したがって溶解された珪素有機化合物を
僅かに含有するという利点を有する。水相の分離後に残
留する樹脂相は、水と不混和性の溶剤、例えばトルオー
ル中で溶解され、それから下記の(a)の記載と同様
に、水および固体の除去後直ちに使用される(樹脂は珪
素結合したOH基1.5〜5重量%および珪素結合した
OR基2〜5重量%を含有する)か、または下記の
(b)の記載と同様に縮合される。
混合物を水の添加によって二相に分離し、かつ水−アル
コール相を分離することは、可能である。これは、相分
離の際の混合物の容量が小さく、その上、水相が有機溶
剤を含有せず、したがって溶解された珪素有機化合物を
僅かに含有するという利点を有する。水相の分離後に残
留する樹脂相は、水と不混和性の溶剤、例えばトルオー
ル中で溶解され、それから下記の(a)の記載と同様
に、水および固体の除去後直ちに使用される(樹脂は珪
素結合したOH基1.5〜5重量%および珪素結合した
OR基2〜5重量%を含有する)か、または下記の
(b)の記載と同様に縮合される。
【0030】第2工程では、遊離したアルコールを均質
な混合物から分離するためさらに、攪拌下にまず水と不
混和性の溶剤、例えばトルオール、および次に水を添加
することが可能である。溶剤もしくは水の量は、常法に
よれば、反応後の均質な反応混合物に対して、20〜1
20重量%である。混合物は水−エタノール相と有機相
とに分離する。意図的な水の添加もしくは溶剤の添加に
よって、相の密度を、水相が上相としてあるいは下相と
して存在するように変動させることが可能である。得ら
れた樹脂相は種々の方法でさらに加工されてよい。
な混合物から分離するためさらに、攪拌下にまず水と不
混和性の溶剤、例えばトルオール、および次に水を添加
することが可能である。溶剤もしくは水の量は、常法に
よれば、反応後の均質な反応混合物に対して、20〜1
20重量%である。混合物は水−エタノール相と有機相
とに分離する。意図的な水の添加もしくは溶剤の添加に
よって、相の密度を、水相が上相としてあるいは下相と
して存在するように変動させることが可能である。得ら
れた樹脂相は種々の方法でさらに加工されてよい。
【0031】(a)水は、樹脂相から共沸蒸留によって
除去され、この場合、同時に望ましい最終濃度に調節さ
れ、引続き、濾過が行われる。珪素結合したOH基1.
5〜5重量%および珪素結合したOR基2〜5重量%を
有するポリオルガノシロキサンが得られ、これは澄明な
溶液として生じる。
除去され、この場合、同時に望ましい最終濃度に調節さ
れ、引続き、濾過が行われる。珪素結合したOH基1.
5〜5重量%および珪素結合したOR基2〜5重量%を
有するポリオルガノシロキサンが得られ、これは澄明な
溶液として生じる。
【0032】(b)第3工程の場合には、OH基および
OR基の含量の減少を目的とし、樹脂の縮合が行われて
よい。このため苛性ソーダ液または苛性カリ液を添加す
ることによって樹脂相はpH値8〜10に調節され、溶
剤は60〜95重量%の樹脂濃度に達するまで除去され
る。引続き、水分離器を用いて、100℃を上回る塔底
温度、有利に120〜160℃で数時間で、凝縮水、ア
ルコールおよび溶剤は分離される。
OR基の含量の減少を目的とし、樹脂の縮合が行われて
よい。このため苛性ソーダ液または苛性カリ液を添加す
ることによって樹脂相はpH値8〜10に調節され、溶
剤は60〜95重量%の樹脂濃度に達するまで除去され
る。引続き、水分離器を用いて、100℃を上回る塔底
温度、有利に120〜160℃で数時間で、凝縮水、ア
ルコールおよび溶剤は分離される。
【0033】その後に、第4工程で、この場合塩酸の濃
度は任意に選択されてよいが、攪拌下に塩酸を少量ずつ
添加することによって中和が行われ、水とアルコールと
を分離するため、さらに1〜2時間水分離器で加熱が行
われる。引続き、得られた樹脂溶液から不溶性成分、例
えば中和によって形成された塩酸は、濾過、または遠心
分離によって分離される。得られたポリオルガノシロキ
サン樹脂は、珪素結合したOH基1重量%未満、珪素結
合したOR基2重量%未満を有し、かつ澄明な溶液とし
て生じる。さらにこれは珪素有機ポリマーおよび別の有
機溶剤中、例えばアセトン、ベンジン、芳香化合物また
はアルコール中で完全に可溶性である。
度は任意に選択されてよいが、攪拌下に塩酸を少量ずつ
添加することによって中和が行われ、水とアルコールと
を分離するため、さらに1〜2時間水分離器で加熱が行
われる。引続き、得られた樹脂溶液から不溶性成分、例
えば中和によって形成された塩酸は、濾過、または遠心
分離によって分離される。得られたポリオルガノシロキ
サン樹脂は、珪素結合したOH基1重量%未満、珪素結
合したOR基2重量%未満を有し、かつ澄明な溶液とし
て生じる。さらにこれは珪素有機ポリマーおよび別の有
機溶剤中、例えばアセトン、ベンジン、芳香化合物また
はアルコール中で完全に可溶性である。
【0034】さて、本発明により製造されたポリオルガ
ノシロキサン樹脂溶液を用いて、種々の方法でさらに処
理されることができる。1つの変法は、相応する溶剤を
用いて樹脂溶液を直ちに使用可能な濃度に調節すること
にある。もう1つの変法は、溶剤の完全な除去であり、
この場合、M/Q比に応じて室温で、液体ないし固体
の、溶剤を含有しない樹脂が得られる。さらに第5工程
では、樹脂溶液とポリオルガノシロキサンとを混合し、
かつ場合によってはなお含有される溶剤を除去してよ
い。ポリオルガノシロキサンとしては、例えば10〜1
00000mPasの粘度でビニル末端基、OH末端基
またはOR末端基を有するか、または[(CH3)2S
iO]p単位(この場合、pは3〜8、有利に4〜6で
ある)からなる環状珪素有機化合物を有する線状ポリジ
メチルシロキサンを使用してよい。
ノシロキサン樹脂溶液を用いて、種々の方法でさらに処
理されることができる。1つの変法は、相応する溶剤を
用いて樹脂溶液を直ちに使用可能な濃度に調節すること
にある。もう1つの変法は、溶剤の完全な除去であり、
この場合、M/Q比に応じて室温で、液体ないし固体
の、溶剤を含有しない樹脂が得られる。さらに第5工程
では、樹脂溶液とポリオルガノシロキサンとを混合し、
かつ場合によってはなお含有される溶剤を除去してよ
い。ポリオルガノシロキサンとしては、例えば10〜1
00000mPasの粘度でビニル末端基、OH末端基
またはOR末端基を有するか、または[(CH3)2S
iO]p単位(この場合、pは3〜8、有利に4〜6で
ある)からなる環状珪素有機化合物を有する線状ポリジ
メチルシロキサンを使用してよい。
【0035】
【実施例】例1 テトラエトキシシラン362g(1.74モル)、ヘキ
サメチルジシロキサン127g(0.78モル)とトリ
メチルクロルシラン19g(0.18モル)とからなる
混合物に、70℃の塔底温度で3時間で水130gを供
給した。その後還流下に2時間沸騰させた。引続き攪拌
下に、トルオール100gおよび水70gを添加し、か
つ上部の水相(450g、塩化水素1.3重量%、密
度:0.88g/cm3)を分離した。トルオール樹脂
溶液(密度:1.00g/cm3)から留出物70gを
分離し、引続き濾過した。シロキサン80重量%の含量
を有する樹脂溶液287gが得られた。収率は93%で
あった。樹脂は珪素結合したOH基1.4重量%ならび
に珪素結合したEtO基2.5重量%を含有した。ゲル
透過クロマトグラフィー(GPC)を用いて測定した分
子量の値(ポリスチロール標準)は、Mwについては2
000g/モルおよびMnについては1516g/モル
であった。
サメチルジシロキサン127g(0.78モル)とトリ
メチルクロルシラン19g(0.18モル)とからなる
混合物に、70℃の塔底温度で3時間で水130gを供
給した。その後還流下に2時間沸騰させた。引続き攪拌
下に、トルオール100gおよび水70gを添加し、か
つ上部の水相(450g、塩化水素1.3重量%、密
度:0.88g/cm3)を分離した。トルオール樹脂
溶液(密度:1.00g/cm3)から留出物70gを
分離し、引続き濾過した。シロキサン80重量%の含量
を有する樹脂溶液287gが得られた。収率は93%で
あった。樹脂は珪素結合したOH基1.4重量%ならび
に珪素結合したEtO基2.5重量%を含有した。ゲル
透過クロマトグラフィー(GPC)を用いて測定した分
子量の値(ポリスチロール標準)は、Mwについては2
000g/モルおよびMnについては1516g/モル
であった。
【0036】例2 テトラエトキシシラン362g(1.74モル)、トリ
メチルエトキシシラン185g(1.57モル)とトリ
メチルクロルシラン19g(0.18モル)とからなる
混合物に、70℃の塔底温度で1時間にわたって水13
0gを配量した。その後還流で3時間沸騰させた。引続
き攪拌下に、トルオール100gおよび水70gを添加
し、かつ上部の水相(500g、塩化水素1.3重量
%、密度:0.89g/cm3)を分離した。トルオー
ル樹脂溶液から留出物80gを分離し、引続き濾過し
た。シロキサン80重量%の含量を有する樹脂溶液27
3gが得られた。収率は88%であった。樹脂は珪素結
合したOH基1.2重量%ならびに珪素結合したEtO
基2.6重量%を含有した。ゲル透過クロマトグラフィ
ー(GPC)を用いて測定した分子量の値(ポリスチロ
ール標準)は、Mwについては1618g/モルおよび
Mnについては1371g/モルであった。
メチルエトキシシラン185g(1.57モル)とトリ
メチルクロルシラン19g(0.18モル)とからなる
混合物に、70℃の塔底温度で1時間にわたって水13
0gを配量した。その後還流で3時間沸騰させた。引続
き攪拌下に、トルオール100gおよび水70gを添加
し、かつ上部の水相(500g、塩化水素1.3重量
%、密度:0.89g/cm3)を分離した。トルオー
ル樹脂溶液から留出物80gを分離し、引続き濾過し
た。シロキサン80重量%の含量を有する樹脂溶液27
3gが得られた。収率は88%であった。樹脂は珪素結
合したOH基1.2重量%ならびに珪素結合したEtO
基2.6重量%を含有した。ゲル透過クロマトグラフィ
ー(GPC)を用いて測定した分子量の値(ポリスチロ
ール標準)は、Mwについては1618g/モルおよび
Mnについては1371g/モルであった。
【0037】例3 テトラエトキシシラン90kg(0.43キロモル)、
ヘキサメチルジシロキサン26.1kg(0.16キロモ
ル)とトリメチルクロルシラン5kg(0.05モル)
とからなる混合物に、70℃の塔底温度で攪拌下に2時
間にわたって水32kgを配量した。その後還流下に2
時間沸騰させ、引続き攪拌下にトルオール110kgお
よび水190kgを添加した。下部の水相(280k
g、塩化水素0.7重量%、密度:0.97g/cm3)
を分離し、次に残留するトルオール樹脂相から留出物9
0kgを分離した。濾過後、シロキサン73重量%の含
量を有する樹脂溶液66kgが得られた。収率は86%
であった。樹脂は珪素結合したOH基1.7重量%なら
びに珪素結合したEtO基2.6重量%を含有した。ゲ
ル透過クロマトグラフィー(GPC)を用いて測定した
分子量の値(ポリスチロール標準)は、Mwについては
1550g/モルおよびMnについては1234g/モ
ルであった。
ヘキサメチルジシロキサン26.1kg(0.16キロモ
ル)とトリメチルクロルシラン5kg(0.05モル)
とからなる混合物に、70℃の塔底温度で攪拌下に2時
間にわたって水32kgを配量した。その後還流下に2
時間沸騰させ、引続き攪拌下にトルオール110kgお
よび水190kgを添加した。下部の水相(280k
g、塩化水素0.7重量%、密度:0.97g/cm3)
を分離し、次に残留するトルオール樹脂相から留出物9
0kgを分離した。濾過後、シロキサン73重量%の含
量を有する樹脂溶液66kgが得られた。収率は86%
であった。樹脂は珪素結合したOH基1.7重量%なら
びに珪素結合したEtO基2.6重量%を含有した。ゲ
ル透過クロマトグラフィー(GPC)を用いて測定した
分子量の値(ポリスチロール標準)は、Mwについては
1550g/モルおよびMnについては1234g/モ
ルであった。
【0038】例4 テトラエトキシシラン354g(1.7モル)、1,3
−ジビニルテトラメチルジルシロキサン17.4g(0.
09モル)、ヘキサメチルジシロキサン111g(0.
69モル)とトリメチルクロルシラン19g(0.18
モル)とからなる混合物に、攪拌下に70℃の塔底温度
で1時間で水125gを供給した。その後還流下に2時
間沸騰させた。引続き攪拌下に、トルオール400gお
よび水625gを添加し、かつ下部の水相(965g、
塩化水素0.6重量%、密度:0.96g/cm3)を分
離した。引続き、トルオール樹脂溶液(密度:0.94
g/cm3)620gに25%の苛性ソーダ液0.5g
を添加し、かつ留出物185gを1時間で分離した。引
続き、120℃の塔底温度でなお1時間水分離器で沸騰
させ、この場合留出物15gが沈殿した。次に20%の
塩酸を分けて用いて中和し、かつ水分離器を介してなお
留出物20gを分離した。濾過後、60重量%のシロキ
サン含量を有するトルオール樹脂溶液400gが得られ
た。収率は95%であった。樹脂は珪素結合したOH基
1.0重量%、珪素結合したEtO基2.0重量%を含有
し、およびビニル基1.75重量%を有していた。ゲル
透過クロマトグラフィー(GPC)を用いて測定した分
子量の値(ポリスチロール標準)は、Mwについては1
681g/モルおよびMnについては1380g/モル
であった。
−ジビニルテトラメチルジルシロキサン17.4g(0.
09モル)、ヘキサメチルジシロキサン111g(0.
69モル)とトリメチルクロルシラン19g(0.18
モル)とからなる混合物に、攪拌下に70℃の塔底温度
で1時間で水125gを供給した。その後還流下に2時
間沸騰させた。引続き攪拌下に、トルオール400gお
よび水625gを添加し、かつ下部の水相(965g、
塩化水素0.6重量%、密度:0.96g/cm3)を分
離した。引続き、トルオール樹脂溶液(密度:0.94
g/cm3)620gに25%の苛性ソーダ液0.5g
を添加し、かつ留出物185gを1時間で分離した。引
続き、120℃の塔底温度でなお1時間水分離器で沸騰
させ、この場合留出物15gが沈殿した。次に20%の
塩酸を分けて用いて中和し、かつ水分離器を介してなお
留出物20gを分離した。濾過後、60重量%のシロキ
サン含量を有するトルオール樹脂溶液400gが得られ
た。収率は95%であった。樹脂は珪素結合したOH基
1.0重量%、珪素結合したEtO基2.0重量%を含有
し、およびビニル基1.75重量%を有していた。ゲル
透過クロマトグラフィー(GPC)を用いて測定した分
子量の値(ポリスチロール標準)は、Mwについては1
681g/モルおよびMnについては1380g/モル
であった。
【0039】比較例5 テトラエトキシシラン354g(1.7モル)、1,3
−ジビニルテトラメチルジルシロキサン15.8g(0.
08モル)、ヘキサメチルジシロキサン125.3g
(0.77モル)と20%の塩酸32.4g(塩化水素
0.18モルに相応する)とからなる混合物に、攪拌下
に70℃の塔底温度で1時間にわたって水123gを供
給した。その後還流下に2時間沸騰させた。引続き攪拌
下に、トルオール450gおよび水680gを添加し、
かつ下部の水相(1130g、塩化水素0.6重量%)
を分離した。上部(538g)の著しく濁った有機相
は、濾過後シロキサン23重量%の濃度を有した。留出
物358gの分離後、シロキサン75重量%を有する樹
脂溶液170gが得られた。収率は50%であった。樹
脂は珪素結合したOH基1.2重量%ならびに珪素結合
したEtO基2.6重量%を含有した。ゲル透過クロマ
トグラフィー(GPC)を用いて測定した分子量の値
(ポリスチロール標準)は、Mwについては1240g
/モルおよびMnについては1070g/モルであっ
た。
−ジビニルテトラメチルジルシロキサン15.8g(0.
08モル)、ヘキサメチルジシロキサン125.3g
(0.77モル)と20%の塩酸32.4g(塩化水素
0.18モルに相応する)とからなる混合物に、攪拌下
に70℃の塔底温度で1時間にわたって水123gを供
給した。その後還流下に2時間沸騰させた。引続き攪拌
下に、トルオール450gおよび水680gを添加し、
かつ下部の水相(1130g、塩化水素0.6重量%)
を分離した。上部(538g)の著しく濁った有機相
は、濾過後シロキサン23重量%の濃度を有した。留出
物358gの分離後、シロキサン75重量%を有する樹
脂溶液170gが得られた。収率は50%であった。樹
脂は珪素結合したOH基1.2重量%ならびに珪素結合
したEtO基2.6重量%を含有した。ゲル透過クロマ
トグラフィー(GPC)を用いて測定した分子量の値
(ポリスチロール標準)は、Mwについては1240g
/モルおよびMnについては1070g/モルであっ
た。
【0040】例6 40重量%のSiO2含量を有するテトラエトキシシラ
ンの部分加水分解物253g(0.34モル)、1,3
−ジビニルテトラメチルジルシロキサン15.8g(0.
08モル)、ヘキサメチルジシロキサン111g(0.
69モル)とトリメチルクロルシラン19g(0.18
モル)とからなる混合物に、攪拌下に70℃の塔底温度
で1時間で水70gを配量した。その後還流下に2時間
沸騰させた。引続き攪拌下に、トルオール450gおよ
び水730gを添加し、かつ水相1490gを分離し
た。その後、トルオール樹脂溶液745gに25%の苛
性ソーダ液0.7gを添加し、かつ2時間で留出物28
0gを分離した。引続き、最大で120℃の塔底温度に
なるまで1時間水分離器で沸騰させ、この場合、留出物
20gが沈殿した。次に、20%の塩酸を分けて用いて
中和し、かつ120℃の塔底温度で30分留出物20g
を分離した。濾過後、60重量%のシロキサン含量を有
するトルオール樹脂溶液350gが得られた。収率は9
0%であった。樹脂は珪素結合したOH基1.7重量%
ならびに珪素結合したEtO基3.0重量%を含有し
た。ゲル透過クロマトグラフィー(GPC)を用いて測
定した分子量の値(ポリスチロール標準)は、Mwにつ
いては2326g/モルおよびMnについては1488
g/モルであった。
ンの部分加水分解物253g(0.34モル)、1,3
−ジビニルテトラメチルジルシロキサン15.8g(0.
08モル)、ヘキサメチルジシロキサン111g(0.
69モル)とトリメチルクロルシラン19g(0.18
モル)とからなる混合物に、攪拌下に70℃の塔底温度
で1時間で水70gを配量した。その後還流下に2時間
沸騰させた。引続き攪拌下に、トルオール450gおよ
び水730gを添加し、かつ水相1490gを分離し
た。その後、トルオール樹脂溶液745gに25%の苛
性ソーダ液0.7gを添加し、かつ2時間で留出物28
0gを分離した。引続き、最大で120℃の塔底温度に
なるまで1時間水分離器で沸騰させ、この場合、留出物
20gが沈殿した。次に、20%の塩酸を分けて用いて
中和し、かつ120℃の塔底温度で30分留出物20g
を分離した。濾過後、60重量%のシロキサン含量を有
するトルオール樹脂溶液350gが得られた。収率は9
0%であった。樹脂は珪素結合したOH基1.7重量%
ならびに珪素結合したEtO基3.0重量%を含有し
た。ゲル透過クロマトグラフィー(GPC)を用いて測
定した分子量の値(ポリスチロール標準)は、Mwにつ
いては2326g/モルおよびMnについては1488
g/モルであった。
【0041】例7 テトラエトキシシラン354g(1.7モル)、1,3
−ジビニルテトラメチルジルシロキサン17.4g(0.
09モル)、ヘキサメチルジシロキサン111g(0.
69モル)とトリメチルクロルシラン19g(0.18
モル)とからなる混合物に、攪拌下に70℃の塔底温度
で1時間で水123gを配量した。その後還流下に1時
間沸騰させた。引続き攪拌下に、キシロール450gお
よび水670gを添加し、かつ下部の水相(密度:0.
97g/cm3)1030gを分離した。引続き、キシ
ロール樹脂溶液(シロキサン32重量%)710gに2
5%の苛性ソーダ液0.97gを添加し、かつ1時間で
留出物367gを分離した。引続き、最大で140℃の
塔底温度になるまで水分離器で沸騰させ、この場合、留
出物20gが沈殿し、引続き、20%の塩酸を分けて用
いて中和し、さらに留出物20gを分離した。濾過後、
70重量%のシロキサン含量を有するキシロール中樹脂
溶液325gが得られた。収率は94%であった。樹脂
は珪素結合したOH基0.52重量%ならびに珪素結合
したEtO基2.0重量%を含有した。ゲル透過クロマ
トグラフィー(GPC)を用いて測定した分子量の値
(ポリスチロール標準)は、Mwについては2909g
/モルおよびMnについては2367g/モルであっ
た。
−ジビニルテトラメチルジルシロキサン17.4g(0.
09モル)、ヘキサメチルジシロキサン111g(0.
69モル)とトリメチルクロルシラン19g(0.18
モル)とからなる混合物に、攪拌下に70℃の塔底温度
で1時間で水123gを配量した。その後還流下に1時
間沸騰させた。引続き攪拌下に、キシロール450gお
よび水670gを添加し、かつ下部の水相(密度:0.
97g/cm3)1030gを分離した。引続き、キシ
ロール樹脂溶液(シロキサン32重量%)710gに2
5%の苛性ソーダ液0.97gを添加し、かつ1時間で
留出物367gを分離した。引続き、最大で140℃の
塔底温度になるまで水分離器で沸騰させ、この場合、留
出物20gが沈殿し、引続き、20%の塩酸を分けて用
いて中和し、さらに留出物20gを分離した。濾過後、
70重量%のシロキサン含量を有するキシロール中樹脂
溶液325gが得られた。収率は94%であった。樹脂
は珪素結合したOH基0.52重量%ならびに珪素結合
したEtO基2.0重量%を含有した。ゲル透過クロマ
トグラフィー(GPC)を用いて測定した分子量の値
(ポリスチロール標準)は、Mwについては2909g
/モルおよびMnについては2367g/モルであっ
た。
【0042】例8 テトラエトキシシラン784g(3.8モル)、1,3
−ジビニルテトラメチルジルシロキサン31.3g(0.
168モル)、ヘキサメチルジシロキサン154g
(0.95モル)とトリメチルクロルシラン39g(0.
36モル)とからなる混合物に、攪拌下に70℃の塔底
温度で1時間にわたって水280gを供給した。その後
還流下に2時間沸騰させた。引続き攪拌下に、水900
gを添加し、かつ上部の水相(密度:0.95m/cm
3)1625gを分離した。引続き、樹脂相をキシロー
ル450g中に溶解し、25%の苛性ソーダ液2.6g
を用いてアルカリ性にし、かつ1時間で留出物363g
を分離した。引続き、最大で142℃の塔底温度になる
まで4時間水分離器で沸騰させ、この場合、留出物10
gが沈殿し、引続き、20%の塩酸を少量ずつ用いて中
和し、かつさらに留出物10gを分離した。濾過後、7
0重量%のシロキサン含量を有するキシロール中樹脂溶
液527gが得られた。収率は83%であった。樹脂は
珪素結合したOH基0.49重量%ならびに珪素結合し
たEtO基2.0重量%を含有した。ゲル透過クロマト
グラフィー(GPC)を用いて測定した分子量の値(ポ
リスチロール標準)は、Mwについては4100g/モ
ルおよびMnについては3367g/モルであった。
−ジビニルテトラメチルジルシロキサン31.3g(0.
168モル)、ヘキサメチルジシロキサン154g
(0.95モル)とトリメチルクロルシラン39g(0.
36モル)とからなる混合物に、攪拌下に70℃の塔底
温度で1時間にわたって水280gを供給した。その後
還流下に2時間沸騰させた。引続き攪拌下に、水900
gを添加し、かつ上部の水相(密度:0.95m/cm
3)1625gを分離した。引続き、樹脂相をキシロー
ル450g中に溶解し、25%の苛性ソーダ液2.6g
を用いてアルカリ性にし、かつ1時間で留出物363g
を分離した。引続き、最大で142℃の塔底温度になる
まで4時間水分離器で沸騰させ、この場合、留出物10
gが沈殿し、引続き、20%の塩酸を少量ずつ用いて中
和し、かつさらに留出物10gを分離した。濾過後、7
0重量%のシロキサン含量を有するキシロール中樹脂溶
液527gが得られた。収率は83%であった。樹脂は
珪素結合したOH基0.49重量%ならびに珪素結合し
たEtO基2.0重量%を含有した。ゲル透過クロマト
グラフィー(GPC)を用いて測定した分子量の値(ポ
リスチロール標準)は、Mwについては4100g/モ
ルおよびMnについては3367g/モルであった。
【0043】例9 テトラエトキシシラン90kg(0.43キロモル)、
1,3−ジビニルテトラメチルジルシロキサン4.3g
(0.02キロモル)、ヘキサメチルジシロキサン22.
3kg(0.14キロモル)とトリメチルクロルシラン
5kg(0.05キロモル)とからなる混合物に、攪拌
下に2時間にわたって水32kgを供給した。その後還
流下に2時間沸騰させた。引続き攪拌下に、トルオール
110kgおよび水190kgを添加し、かつ下部の水
相(280kg、塩化水素0.6重量%、密度:0.96
g/cm3)を分離した。引続き、トルオール樹脂溶液
(密度:0.94g/cm3)に21%の苛性ソーダ液
0.24kgを添加し、2時間で留出物83.1kgを分
離し、引続き、この温度で2時間水分離器で留出物0.
1kgを分離させながら沸騰させた。次に、32%の塩
酸0.145kgを分けて用いて中和し、かつ水分離器
で還流沸騰させることによってさらに留出物約0.1k
gを分離した。濾過後、67重量%のシロキサン含量お
よび25℃で7mPasの粘度を有するトルオール樹脂
溶液91kgが得られた。収率は91%であった。樹脂
は珪素結合したOH基0.9重量%ならびに珪素結合し
たEtO基1.8重量%を含有し、かつ2重量%のビニ
ル含量を有した。ゲル透過クロマトグラフィー(GP
C)を用いて測定した分子量の値(ポリスチロール標
準)は、Mwについては2240g/モルおよびMnに
ついては1788g/モルであった。
1,3−ジビニルテトラメチルジルシロキサン4.3g
(0.02キロモル)、ヘキサメチルジシロキサン22.
3kg(0.14キロモル)とトリメチルクロルシラン
5kg(0.05キロモル)とからなる混合物に、攪拌
下に2時間にわたって水32kgを供給した。その後還
流下に2時間沸騰させた。引続き攪拌下に、トルオール
110kgおよび水190kgを添加し、かつ下部の水
相(280kg、塩化水素0.6重量%、密度:0.96
g/cm3)を分離した。引続き、トルオール樹脂溶液
(密度:0.94g/cm3)に21%の苛性ソーダ液
0.24kgを添加し、2時間で留出物83.1kgを分
離し、引続き、この温度で2時間水分離器で留出物0.
1kgを分離させながら沸騰させた。次に、32%の塩
酸0.145kgを分けて用いて中和し、かつ水分離器
で還流沸騰させることによってさらに留出物約0.1k
gを分離した。濾過後、67重量%のシロキサン含量お
よび25℃で7mPasの粘度を有するトルオール樹脂
溶液91kgが得られた。収率は91%であった。樹脂
は珪素結合したOH基0.9重量%ならびに珪素結合し
たEtO基1.8重量%を含有し、かつ2重量%のビニ
ル含量を有した。ゲル透過クロマトグラフィー(GP
C)を用いて測定した分子量の値(ポリスチロール標
準)は、Mwについては2240g/モルおよびMnに
ついては1788g/モルであった。
【0044】例10 例9から得られるポリオルガノシロキサン樹脂25重量
%とビニルジメチルシロキシ末端基を有するポリジメチ
ルシロキサン75重量%とからなる混合物の製造例9で
得られた、トルオール中67%のQMMV樹脂溶液10
0gと、10000mPasの粘度のビニルジメチルシ
ロキシ末端基を有するポリジメチルシロキサン(ビニル
含量:0.16重量%)200gとを混合し、かつ0.5
ミリバールの最小減圧および190℃の最大塔底温度
で、ロータリーエバポレーター中で1時間の真空処理を
することによって揮発性成分を除去した。得られた、2
5重量%のポリオルガノシロキサン−樹脂含量を有する
ポリマー混合物(267g)は25℃で7000mPa
sの粘度を有していた。
%とビニルジメチルシロキシ末端基を有するポリジメチ
ルシロキサン75重量%とからなる混合物の製造例9で
得られた、トルオール中67%のQMMV樹脂溶液10
0gと、10000mPasの粘度のビニルジメチルシ
ロキシ末端基を有するポリジメチルシロキサン(ビニル
含量:0.16重量%)200gとを混合し、かつ0.5
ミリバールの最小減圧および190℃の最大塔底温度
で、ロータリーエバポレーター中で1時間の真空処理を
することによって揮発性成分を除去した。得られた、2
5重量%のポリオルガノシロキサン−樹脂含量を有する
ポリマー混合物(267g)は25℃で7000mPa
sの粘度を有していた。
【0045】例11 例10により製造されたQMMV樹脂/ビニルポリマー
混合物を、付加によって架橋するRTV2ゴムを製造す
るために使用し、かつ機械的特性値を測定した。
混合物を、付加によって架橋するRTV2ゴムを製造す
るために使用し、かつ機械的特性値を測定した。
【0046】第1表は得られたRTV2−付加ゴム混合
物の配合物および特性値を包含する。
物の配合物および特性値を包含する。
【0047】
【表1】
【0048】従来法により製造されたポリオルガノシロ
キサン樹脂と比較して、本発明により製造されたポリオ
ルガノシロキサン樹脂を含有する混合物の機械的加硫特
性値の改善は、第1表から判明する。
キサン樹脂と比較して、本発明により製造されたポリオ
ルガノシロキサン樹脂を含有する混合物の機械的加硫特
性値の改善は、第1表から判明する。
【0049】例12 テトラエトキシシラン318g(1.53モル)、1,
3−ジビニルテトラメチルジルシロキサン16.7g
(0.09モル)、ヘキサメチルジシロキサン111.8
g(0.69モル)、トリデカフルオルオクチルトリエ
トキシシラン19.8g(0.034モル)とトリメチル
クロルシラン16.2g(0.15モル)とからなる混合
物に、攪拌下に70℃の塔底温度で1時間にわたって水
115gを供給した。その後還流下に1時間沸騰させ
た。引続き攪拌下に、トルオール450gおよび水68
5gを添加し、かつ下部の水相976gを分離した。残
留した有機相から、留出物390gを分離した。濾過
後、72重量%のシロキサン含量を有する、トルオール
中の澄明な樹脂溶液300gが得られた。引続き、樹脂
溶液155gに25%の苛性ソーダ液0.45gを添加
し、かつ最大で120℃までの塔底温度で2時間水分離
器で沸騰させ、この場合、留出物20gが得られた。そ
の後、20%の塩酸を少量ずつ用いて中和し、さらに留
出物5gを分離した。濾過後、70%の樹脂溶液130
gが得られた。収率は94%であった。樹脂は珪素結合
したOH基0.73重量%ならびに珪素結合したEtO
基2重量%を含有した。ゲル透過クロマトグラフィー
(GPC)を用いて測定した分子量の値(ポリスチロー
ル標準)は、Mwについては2124g/モルおよびM
nについては1600g/モルであった。
3−ジビニルテトラメチルジルシロキサン16.7g
(0.09モル)、ヘキサメチルジシロキサン111.8
g(0.69モル)、トリデカフルオルオクチルトリエ
トキシシラン19.8g(0.034モル)とトリメチル
クロルシラン16.2g(0.15モル)とからなる混合
物に、攪拌下に70℃の塔底温度で1時間にわたって水
115gを供給した。その後還流下に1時間沸騰させ
た。引続き攪拌下に、トルオール450gおよび水68
5gを添加し、かつ下部の水相976gを分離した。残
留した有機相から、留出物390gを分離した。濾過
後、72重量%のシロキサン含量を有する、トルオール
中の澄明な樹脂溶液300gが得られた。引続き、樹脂
溶液155gに25%の苛性ソーダ液0.45gを添加
し、かつ最大で120℃までの塔底温度で2時間水分離
器で沸騰させ、この場合、留出物20gが得られた。そ
の後、20%の塩酸を少量ずつ用いて中和し、さらに留
出物5gを分離した。濾過後、70%の樹脂溶液130
gが得られた。収率は94%であった。樹脂は珪素結合
したOH基0.73重量%ならびに珪素結合したEtO
基2重量%を含有した。ゲル透過クロマトグラフィー
(GPC)を用いて測定した分子量の値(ポリスチロー
ル標準)は、Mwについては2124g/モルおよびM
nについては1600g/モルであった。
【0050】例13 例12により製造された、トリデカフルオルオクチル基
を有するQM樹脂を、縮合により架橋するRTV2の製
造のために使用した。成分1をプレスミキサー中で製造
し、次に成分2を用いて再希釈し、引続き架橋剤を添加
した。得られた生成物の機械的特性値を測定した。
を有するQM樹脂を、縮合により架橋するRTV2の製
造のために使用した。成分1をプレスミキサー中で製造
し、次に成分2を用いて再希釈し、引続き架橋剤を添加
した。得られた生成物の機械的特性値を測定した。
【0051】第2表は得られたRTV2−Kondゴム
混合物の配合物および特性値を包含する。
混合物の配合物および特性値を包含する。
【0052】
【表2】
【0053】本発明により製造されたポリオルガノシロ
キサン樹脂の添加は、混合物の加工の性質ならびにシリ
コーンゴム中の機械的特性値を改善し、殊に得られた生
成物は、従来の配合物により製造された生成物よりも短
い流動時間および低い粘度を有する。
キサン樹脂の添加は、混合物の加工の性質ならびにシリ
コーンゴム中の機械的特性値を改善し、殊に得られた生
成物は、従来の配合物により製造された生成物よりも短
い流動時間および低い粘度を有する。
【0054】例14 テトラエトキシシラン354g(1.7モル)、ヘキサ
メチルジシロキサン95g(0.58モル)とメチルビ
ニルジクロルシラン36g(0.26モル)とからなる
混合物に、攪拌下に70℃の塔底温度で1時間で水13
2gを供給した。その後還流下に2時間沸騰させた。引
続き攪拌下に、トルオール450gおよび水670gを
添加し、かつ下部の水相(1040g、塩化水素1.6
重量%、密度0.97g/cm3)を分離した。引続
き、トルオール樹脂溶液426gに25%の苛性ソーダ
液0.5gを添加し、かつ1時間で留出物205gを分
離した。引続き、塔底温度120℃でなお1時間水分離
器で沸騰させた(留出物10g)。次に20%の塩酸を
分けて用いて中和し、かつ水分離器を介してさらに留出
物10gを分離した。濾過後、70%のシロキサン含量
を有するトルオール樹脂溶液160gが得られた。収率
は93%であった。樹脂は珪素結合したOH基0.51
重量%ならびに珪素結合したEtO基2.95重量%お
よびビニル基3.7重量%を含有した。ゲル透過クロマ
トグラフィー(GPC)を用いて測定した分子量の値
(ポリスチロール標準)は、Mwについては5525g
/モルおよびMnについては2515g/モルであっ
た。
メチルジシロキサン95g(0.58モル)とメチルビ
ニルジクロルシラン36g(0.26モル)とからなる
混合物に、攪拌下に70℃の塔底温度で1時間で水13
2gを供給した。その後還流下に2時間沸騰させた。引
続き攪拌下に、トルオール450gおよび水670gを
添加し、かつ下部の水相(1040g、塩化水素1.6
重量%、密度0.97g/cm3)を分離した。引続
き、トルオール樹脂溶液426gに25%の苛性ソーダ
液0.5gを添加し、かつ1時間で留出物205gを分
離した。引続き、塔底温度120℃でなお1時間水分離
器で沸騰させた(留出物10g)。次に20%の塩酸を
分けて用いて中和し、かつ水分離器を介してさらに留出
物10gを分離した。濾過後、70%のシロキサン含量
を有するトルオール樹脂溶液160gが得られた。収率
は93%であった。樹脂は珪素結合したOH基0.51
重量%ならびに珪素結合したEtO基2.95重量%お
よびビニル基3.7重量%を含有した。ゲル透過クロマ
トグラフィー(GPC)を用いて測定した分子量の値
(ポリスチロール標準)は、Mwについては5525g
/モルおよびMnについては2515g/モルであっ
た。
【0055】例15 テトラエトキシシラン354g(1.7モル)、1,3
−ジビニルテトラメチルジルシロキサン17.4g(0.
09モル)、ヘキサメチルジシロキサン125.3g
(0.77モル)とテトラクロルシラン8g(0.047
モル)とからなる混合物に、攪拌下に70℃の塔底温度
で1時間にわたって水126gを供給した。その後還流
下に2時間沸騰させた。引続き攪拌下に、トルオール4
50gおよび水675gを添加し、かつ下部の水相(9
90g、塩化水素0.6重量%、密度:0.96g/cm
3)を分離した。トルオール樹脂相677gから、留出
物386gを分離した。濾過後、72重量%のシロキサ
ン含量を有する樹脂溶液290gが得られた。収率は8
7%であった。樹脂は珪素結合したOH基2.0重量
%、珪素結合したEtO基3.5重量%およびビニル基
1.8重量%を含有した。ゲル透過クロマトグラフィー
(GPC)を用いて測定した分子量の値(ポリスチロー
ル標準)は、Mwについては1246g/モルおよびM
nについては912g/モルであった。
−ジビニルテトラメチルジルシロキサン17.4g(0.
09モル)、ヘキサメチルジシロキサン125.3g
(0.77モル)とテトラクロルシラン8g(0.047
モル)とからなる混合物に、攪拌下に70℃の塔底温度
で1時間にわたって水126gを供給した。その後還流
下に2時間沸騰させた。引続き攪拌下に、トルオール4
50gおよび水675gを添加し、かつ下部の水相(9
90g、塩化水素0.6重量%、密度:0.96g/cm
3)を分離した。トルオール樹脂相677gから、留出
物386gを分離した。濾過後、72重量%のシロキサ
ン含量を有する樹脂溶液290gが得られた。収率は8
7%であった。樹脂は珪素結合したOH基2.0重量
%、珪素結合したEtO基3.5重量%およびビニル基
1.8重量%を含有した。ゲル透過クロマトグラフィー
(GPC)を用いて測定した分子量の値(ポリスチロー
ル標準)は、Mwについては1246g/モルおよびM
nについては912g/モルであった。
【0056】
【発明の効果】本発明による方法の利点は特に、加水分
解反応/縮合反応中に供給箇所での部分的に高い触媒濃
度を回避することである。全出発混合物中に分布され存
在する、SiCl基を有する化合物を使用することによ
って、水供給箇所で極めて低い酸濃度を達成することが
できる。これによって、低分子シロキサンの含量を少な
く維持すること、ならびに最終生成物中の狭い分子量分
布を達成すること、および高分子もしくは不溶性副生成
物の含量を減少することが可能である。
解反応/縮合反応中に供給箇所での部分的に高い触媒濃
度を回避することである。全出発混合物中に分布され存
在する、SiCl基を有する化合物を使用することによ
って、水供給箇所で極めて低い酸濃度を達成することが
できる。これによって、低分子シロキサンの含量を少な
く維持すること、ならびに最終生成物中の狭い分子量分
布を達成すること、および高分子もしくは不溶性副生成
物の含量を減少することが可能である。
【0057】本発明によるポリオルガノシロキサンは、
特にゴム中、消泡剤処方物中の透明な増強剤として、被
覆剤中の添加剤として、紙含浸剤の製造のためおよび圧
力に敏感なシリコーン接着剤の製造のために使用されて
よい。
特にゴム中、消泡剤処方物中の透明な増強剤として、被
覆剤中の添加剤として、紙含浸剤の製造のためおよび圧
力に敏感なシリコーン接着剤の製造のために使用されて
よい。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ローベルト レーネルト ドイツ連邦共和国 ドレスデン エゴン− エルヴィン−キッシュ−シュトラーセ 17 (72)発明者 ザビーネ ホフマン ドイツ連邦共和国 ラーデボイル グーテ ンベルクシュトラーセ 10 (72)発明者 トーニ シェーレイ ドイツ連邦共和国 ディーラ−ツェーレン エルプシュトラーセ 19
Claims (11)
- 【請求項1】 一官能価単位および四官能価単位を含有
するポリオルガノシロキサン樹脂の製造法において、第
1工程で (a)一般式: Si(OR)4 (I) [式中、Rは同一かまたは異なっていてよく、かつ炭素
原子1〜4個を有する1価のアルキル基を表わす]で示
されるシラン少なくとも1個またはその部分加水分解
物、 (b)一般式: R1 3SiOR (II) および/または一般式: R1 3SiOSiR1 3 (III) [式中、Rは前記の意味を表わし、R1は同一かまたは
異なっていてよく、かつ水素を表わすか、分枝鎖状およ
び/または非分枝鎖状、飽和および/または不飽和、置
換および/または非置換、線状、環状、脂肪族および/
または芳香族の、炭素原子1〜18個を有する炭化水素
基を表わす]で示されるシラン少なくとも1個および/
またはその加水分解物、および (c)少なくとも1個のSiCl基を有するモノマー化
合物および/またはオリゴマー化合物少なくとも1個、
からなる混合物と、加水分解可能な基に関して等量の水
とを反応させ、引続き、得られた均質な反応混合物か
ら、第2工程で水および/または水と不混和性の溶剤を
添加した後、水−アルコール相を分離させることを特徴
とする、一官能価単位および四官能価単位を含有するポ
リオルガノシロキサン樹脂の製造法。 - 【請求項2】 少なくとも1個のSiCl基を有するモ
ノマー混合物が一般式: R1 ySiCl4−y (IV) [式中、R1は前記の意味を表わし、およびyは0〜3
の数値である]に相応する、請求項1記載の方法。 - 【請求項3】 一般式(IV)の化合物が、トリアルキ
ルクロルシランおよび/または四塩化珪素である、請求
項2記載の方法。 - 【請求項4】 一般式(IV)の化合物が、メチルビニ
ルジクロルシランである、請求項2記載の方法。 - 【請求項5】 少なくとも1個のSiCl基を有するオ
リゴマー化合物が一般式: Cla(R1)3−aSi(OSiR1 2)mOSi(R2)3−bClb (V) [式中、R2はトリメチルシロキシ基、アルキル基が置
換されていてもよいアルキルジメチルシロキシ基、OR
1および/またはR1を表わし、mは0〜1000の数
値を表わし、aおよびbは互いに無関係に0〜3の数値
であり、この場合、(a+b)は少なくとも1である]
に相応する、請求項1記載の方法。 - 【請求項6】 珪素結合したCl基の含量が出発混合物
中0.1〜5重量%である、請求項1記載の方法。 - 【請求項7】 出発混合物が一般式: R1 xSi(OR)4−x (VI) [式中、R1およびRは前記の意味を表わし、およびx
は1または2である]で示されるシラン少なくとも1個
および/またはこのシランの部分加水分解物を含有す
る、請求項1記載の方法。 - 【請求項8】 一般式(VI)のシランは、出発混合物
中に0.01〜10重量%で含有されている、請求項7
記載の方法。 - 【請求項9】 第1工程により得られた均質な反応混合
物に、第2工程で水を添加し、次に水−アルコール相を
分離し、ポリオルガノシロキサン樹脂を水と不混和性の
溶剤に溶解し、かつ含有されている水ならびに固体を除
去する、請求項1から8までのいずれか1項記載の方
法。 - 【請求項10】 第1工程により得られた均質な反応混
合物を、第2工程において、水および水と不混和性の溶
剤を添加することによって2相に分離し、かつポリオル
ガノシロキサン樹脂を含有する有機相を、第3工程にお
いて、塩基性に反応する化合物の添加によって、7を上
回るpH値に調節し、アルコール/水/溶剤−混合物の
分離下に縮合し、次に得られた生成物を第4工程におい
て、酸および/または酸を脱離する化合物の添加によっ
て中和し、引続き、場合によってはなお含有されている
水および溶剤の一部を除去し、ならびに不溶性成分を分
離する、請求項1から8までのいずれか1項記載の方
法。 - 【請求項11】 第4工程により得られたポリオルガノ
シロキサン樹脂溶液を第5工程において、一般式: R1R3R4SiO(R1 2SiO)nSiR1R3R4 (VII) の珪素有機化合物少なくとも1個および/または一般式: (R1 2SiO)p (VIII) [上記式中、R3およびR4は互いに無関係にOHまた
はORまたはR1を表わし、この場合RおよびR1は前
記の意味を表わし、nは0〜5000の数値であり、お
よびpは3〜8の数値である]で示される珪素有機化合
物少なくとも1個と混合し、引続き溶剤を完全に除去す
る、請求項10記載の方法。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
DE19800021.9 | 1998-01-02 | ||
DE19800021A DE19800021A1 (de) | 1998-01-02 | 1998-01-02 | Verfahren zur Herstellung von Polyorganosiloxanharzen, die mono- und tetrafunktionelle Einheiten enthalten |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11255899A true JPH11255899A (ja) | 1999-09-21 |
Family
ID=7853932
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11000080A Pending JPH11255899A (ja) | 1998-01-02 | 1999-01-04 | 一官能価単位および四官能価単位を含有するポリオルガノシロキサン樹脂の製造法 |
Country Status (4)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US6197914B1 (ja) |
EP (1) | EP0927733A1 (ja) |
JP (1) | JPH11255899A (ja) |
DE (1) | DE19800021A1 (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008537972A (ja) * | 2005-04-12 | 2008-10-02 | モーメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズ・インク | フルオロアルキルシリル化mq樹脂及びそれを含有する溶媒耐性感圧性接着組成物 |
JP2009173760A (ja) * | 2008-01-23 | 2009-08-06 | Kaneka Corp | 液状多面体構造ポリシロキサン系化合物および該化合物を用いた組成物と硬化物。 |
JP2011021078A (ja) * | 2009-07-14 | 2011-02-03 | Jsr Corp | オルガノポリシロキサンならびにこれを含む硬化性組成物およびその製造方法 |
CN104050888A (zh) * | 2014-05-29 | 2014-09-17 | 京东方科技集团股份有限公司 | 显示装置 |
Families Citing this family (21)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE10063519A1 (de) | 2000-12-20 | 2002-07-04 | Nano X Gmbh | Lösungsmittelarme Sol-Gel-Systeme |
DE10242418A1 (de) * | 2002-09-12 | 2004-03-25 | Wacker-Chemie Gmbh | Verfahren zur Herstellung von Organopolysiloxanharz |
DE602004002633T2 (de) † | 2003-08-15 | 2007-08-16 | Hoden Seimitsu Kako Kenkyusho Co., Ltd., Atsugi | Chromfreies Mittel zur Behandlung von Metalloberflächen |
DE102004035709A1 (de) | 2004-07-23 | 2006-03-16 | Wacker Chemie Ag | Entschäumerzusammensetzungen |
DE102004040263A1 (de) | 2004-08-19 | 2006-02-23 | Wacker-Chemie Gmbh | Entschäumerzusammensetzungen |
DE102004051897A1 (de) * | 2004-10-26 | 2006-04-27 | Wacker Chemie Ag | Entschäumerzusammensetzungen |
DE102005003899A1 (de) * | 2005-01-27 | 2006-08-03 | Wacker Chemie Ag | Verfahren zur kontinuierlichen Herstellung von alkoxyarmen Siliconharzen |
DE102005047395A1 (de) * | 2005-10-04 | 2007-04-05 | Wacker Chemie Ag | Verfahren zur Herstellung von Organopolysiloxanen |
DE102005055839A1 (de) * | 2005-11-23 | 2007-05-31 | Wacker Chemie Ag | Organosiliciumverbindungen enthaltende Zusammensetzungen |
JP4400890B2 (ja) * | 2006-04-28 | 2010-01-20 | 信越化学工業株式会社 | 固体状ポリオルガノシロキサンの製造方法 |
DE102007047211A1 (de) * | 2007-10-02 | 2009-04-09 | Wacker Chemie Ag | Entschäumerzusammensetzungen |
DE102009003187A1 (de) | 2009-05-18 | 2010-11-25 | Wacker Chemie Ag | Silicon Antischaumpartikel |
DE102009047638A1 (de) | 2009-12-08 | 2011-06-09 | Wacker Chemie Ag | Entschäumerzusammensetzungen |
US8492325B2 (en) | 2010-03-01 | 2013-07-23 | The Procter & Gamble Company | Dual-usage liquid laundry detergents comprising a silicone anti-foam |
DE102010028306A1 (de) | 2010-04-28 | 2011-11-03 | Wacker Chemie Ag | Entschäumerzusammensetzungen |
DE102011089374A1 (de) | 2011-12-21 | 2013-06-27 | Wacker Chemie Ag | Verfahren zur Herstellung von Entschäumerzusammensetzungen |
EP3177702A1 (en) | 2014-08-07 | 2017-06-14 | The Procter and Gamble Company | Soluble unit dose comprising a laundry detergent composition |
DE102016203346A1 (de) | 2016-03-01 | 2017-09-07 | Wacker Chemie Ag | Entschäumerzusammensetzungen für Waschmittel |
EP4045620A1 (en) | 2019-10-15 | 2022-08-24 | The Procter & Gamble Company | Detergent compositions |
CN115678012B (zh) * | 2022-11-01 | 2023-07-14 | 中科院广州化学有限公司 | 一种多端烯烃基支化聚硅氧烷及其制备方法和应用 |
CN118085290A (zh) * | 2024-03-20 | 2024-05-28 | 武汉中科先进材料科技有限公司 | 一种mq树脂的制备方法及其应用 |
Family Cites Families (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE1017883B (de) * | 1954-07-08 | 1957-10-17 | Fellows Gear Shaper Co | Schalt- und Vorschubeinrichtung fuer Zahnradherstellungsmaschinen |
JPS61195129A (ja) * | 1985-02-22 | 1986-08-29 | Toray Silicone Co Ltd | 有機けい素重合体の製造方法 |
JPH078913B2 (ja) * | 1987-06-03 | 1995-02-01 | 信越化学工業株式会社 | オルガノポリシロキサンの製造方法 |
GB8906626D0 (en) * | 1989-03-22 | 1989-05-04 | Dow Corning | Method of making organosiloxane resins |
JPH0551459A (ja) * | 1991-08-22 | 1993-03-02 | Toray Dow Corning Silicone Co Ltd | 有機ケイ素重合体の製造方法 |
US5548053A (en) * | 1992-05-15 | 1996-08-20 | Wacker-Chemie Gmbh | Process for the preparation of organopolysiloxane resin |
DE4243895A1 (de) * | 1992-12-23 | 1994-06-30 | Wacker Chemie Gmbh | Verfahren zur Herstellung von Organopolysiloxanharz |
JP3153373B2 (ja) * | 1993-02-09 | 2001-04-09 | ダウ・コ−ニング・コ−ポレ−ション | シリコーンレジンの製造方法 |
-
1998
- 1998-01-02 DE DE19800021A patent/DE19800021A1/de not_active Withdrawn
- 1998-12-16 EP EP98123867A patent/EP0927733A1/de not_active Withdrawn
- 1998-12-23 US US09/220,053 patent/US6197914B1/en not_active Expired - Fee Related
-
1999
- 1999-01-04 JP JP11000080A patent/JPH11255899A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008537972A (ja) * | 2005-04-12 | 2008-10-02 | モーメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズ・インク | フルオロアルキルシリル化mq樹脂及びそれを含有する溶媒耐性感圧性接着組成物 |
JP2009173760A (ja) * | 2008-01-23 | 2009-08-06 | Kaneka Corp | 液状多面体構造ポリシロキサン系化合物および該化合物を用いた組成物と硬化物。 |
JP2011021078A (ja) * | 2009-07-14 | 2011-02-03 | Jsr Corp | オルガノポリシロキサンならびにこれを含む硬化性組成物およびその製造方法 |
CN104050888A (zh) * | 2014-05-29 | 2014-09-17 | 京东方科技集团股份有限公司 | 显示装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
US6197914B1 (en) | 2001-03-06 |
EP0927733A1 (de) | 1999-07-07 |
DE19800021A1 (de) | 1999-07-08 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JPH11255899A (ja) | 一官能価単位および四官能価単位を含有するポリオルガノシロキサン樹脂の製造法 | |
US4707531A (en) | Method for producing organosilicon polymers and the polymers prepared thereby | |
JP5406846B2 (ja) | SiH官能性分岐ポリシロキサンの調製方法ならびにSiCおよびSiOC結合を有する有機変性分岐ポリシロキサンを調製するためのその使用 | |
US5169920A (en) | Method for preparing diphenylsiloxane/dimethylsiloxane copolymers | |
KR0154514B1 (ko) | 오르가노폴리실록산수지의 제조방법 | |
JP2010065221A (ja) | 分枝SiH−官能性ポリシロキサンの製造方法及びSiC−又はSiOC−が結合した液体状の分枝有機変性ポリシロキサンを製造するためのその使用 | |
JPH02281041A (ja) | オルガノシロキサン樹脂の製造方法 | |
JP5021766B2 (ja) | オルガノポリシロキサンの製造方法 | |
JP4834101B2 (ja) | 有機ポリシロキサンの製造方法 | |
GB1604360A (en) | Silyl phosphates | |
JPH11255898A (ja) | ポリオルガノシロキサンの連続的製造方法 | |
US4160858A (en) | Solventless silicone resins | |
US20080167487A1 (en) | Process for Preparing Diorganopolysiloxanes | |
CN111484621B (zh) | 聚硅氧硅氮烷化合物、其制备方法和包含其的组合物及其固化产物 | |
JPH08512234A (ja) | オルガノシロキサンもしくはポリオルガノシロキサンの製造のための触媒 | |
JP5405702B2 (ja) | シリコーン樹脂の連続製造方法 | |
US5401821A (en) | Process for the preparation of an organopolysiloxane resin | |
EP0698632B1 (en) | Process for preparing organosiloxane terminated with silanol group | |
JP2830731B2 (ja) | シラノール基を有するオルガノシランの製造方法 | |
JPS6217594B2 (ja) | ||
US4239877A (en) | Solventless silicone resins | |
KR102264716B1 (ko) | 반응성 실록산 및 이의 제조 방법 | |
KR102269810B1 (ko) | 유기폴리실록산 수지의 제조 방법 | |
EP0693520B1 (en) | Method for the preparation of organopolysiloxanes | |
JPH07242678A (ja) | 2,4,6,8−テトラメチルシクロテトラシロキサンの製造方法 |