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JPH0720417U - コントロールケーブルの連結部材 - Google Patents

コントロールケーブルの連結部材

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Publication number
JPH0720417U
JPH0720417U JP054783U JP5478393U JPH0720417U JP H0720417 U JPH0720417 U JP H0720417U JP 054783 U JP054783 U JP 054783U JP 5478393 U JP5478393 U JP 5478393U JP H0720417 U JPH0720417 U JP H0720417U
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JP
Japan
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cable
insertion hole
accommodation hole
inner cable
connecting member
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JP054783U
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JP2583191Y2 (ja
Inventor
忠雄 八代醍
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Kawasaki Motors Ltd
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Kawasaki Jukogyo KK
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Publication date
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
    • F16C1/00Flexible shafts; Mechanical means for transmitting movement in a flexible sheathing
    • F16C1/10Means for transmitting linear movement in a flexible sheathing, e.g. "Bowden-mechanisms"
    • F16C1/101Intermediate connectors for joining portions of split flexible shafts and/or sheathings
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
    • F16C2310/00Agricultural machines

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  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Oral & Maxillofacial Surgery (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Flexible Shafts (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 連結・解除が容易であるうえ、連結部材間の
係合が不意には外れず、したがって連結作業が迅速・容
易に行えるコントロールケーブルの連結部材を提供す
る。 【構成】 コントロールケーブル3A・3Bのうちイン
ナーケーブル1A・1Bの端部同士を解除可能に連結す
る連結部材10である。一方のインナーケーブル1Aの
端部には、軸長方向に見る形状と側方より見る形状とが
異なっていてケーブル1Aよりも太い第一部材11を設
ける。連結される相手方のインナーケーブル1Bの端部
には、第一部材11を収容して軸長方向に抜け出ないよ
う保持する収容孔12aと、側部(第二部材12の側
部)より収容孔12aまで第一部材11を第一部材11
の軸端部から挿入できる挿入孔12bと、軸端部(第二
部材12の軸端部)から側部の挿入孔12bの開口へか
けて形成されたケーブル通し溝12cと−を有する第
二部材12を設ける。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、コントロールケーブルをつなぐにあたり、とくにインナーケーブル の端部同士を解除容易に連結する連結部材に関するものである。なお、コントロ ールケーブルとは、たとえばエンジンのキャブレターとスロットルレバーとの接 続等に使用される、インナーケーブルとアウターケーシングとからなる力の伝達 手段である。
【0002】
【従来の技術】
刈払機(草刈機)は、たとえば図2のように、ハンドル52上のスロットルレ バー53とエンジン55に付属のキャブレター56との間がコントロールケーブ ル3(3A・3B)によって結ばれている。作業者は手もとのスロットルレバー 53を操作することにより、このコントロールケーブル3を通じて、自分の背後 に位置するキャブレター56を遠隔操作することができる。よく知られているよ うにコントロールケーブル3は、ワイヤを縒り合わせたインナーケーブルが、可 撓性を有しながらも長さの変化がほとんどないように構成されたアウターケーシ ングの内側に通されたものである。アウターケーシングの長さが一定なので、イ ンナーケーブルが一方(たとえばスロットルレバー53)から引っ張られると、 その張力および変位が他方(たとえばキャブレター56)へ伝えられる。
【0003】 刈払機では、エンジン55のみをフレーム51から取り外して調整したり交換 したりすることがあり得るため、コントロールケーブル3も、途中で切り離し、 かつ再び接続ができるようになっている。図2の例では符号8がその接続部分で あり、コントロールケーブル3の切り離しと再度の接続とがここで容易に行える よう構成してある。
【0004】 図4(a)は、コントロールケーブル3A・3Bのそのような接続部分の詳細を 示す。接続部分では図のように、インナーケーブル1A・1Bの端部同士が連結 部材30によって連結されるとともに、アウターケーシング2A・2Bの端部間 に筒形スペーサ6が装着されている。
【0005】 このうち筒形スペーサ6は、インナーケーブル1A・1Bや連結部材30に引 張力が作用するときアウターケーシング2A・2Bの端部同士の距離を保つよう にするものである。したがって、連結部材30を軸長方向へ移動可能に収める空 間6aのほかに、一方のアウターケーシング2Aの端部4が当たるストッパ部分 6bと、他方のアウターケーシング2Bに付けた長さ調整ナット5が当たる端面 6cとを備えている。また、インナーケーブル1A・1Bの連結とその解除が可 能なように、ヒンジ部分6dをはさんで開閉自在とされ、突起6e・6fにより 係合して筒形になるよう構成されている。アウターケーシング2A・2Bの端部 間の距離を保つのは、それによってはじめてインナーケーブル1A・1Bの引張 力を有効に伝え得るためであるが、同じ目的のため、この筒形スペーサ6に代え て、アウターケーシングの各端部(または長さ調整ナット)がそれぞれブラケッ ト(図示せず。たとえばフレームやエンジンに固定したもの)によって留められ る場合もある。
【0006】 そしてインナーケーブル1A・1Bを連結する連結部材30としては、従来、 図4(b)・(c)に示す二つの部材(第一部材31と第二部材32)がインナーケ ーブル1A・1Bの各端部に設けられ、互いに係合させてある。一方のインナー ケーブル1Aの端部に取り付けられた第一部材31は、鋳造等によって形成され た円柱状(直径が数ミリ)の小ブロックで、その径がインナーケーブル1Aより 太いものである。相手方のインナーケーブル1Bの端部に設けられた第二部材3 2は、第一部材31を収容する孔であって側部に開放口をもつ収容孔32aと、 その収容孔32aの開放口から第二部材32の軸端部までつながるケーブル通し 溝32cとを有する、やはり鋳造等によりなる小ブロックである。第一部材31 (インナーケーブル1A)を第二部材32(インナーケーブル1B)に対し平行 にしてその側部より収容孔32aへ挿入すると、インナーケーブル1Aも通し溝 32cに入り、第一部材31は第二部材32の中心線上に収まって軸長方向には 収容孔32aから抜け出ないよう保持される。すなわち、両部材31・32によ りインナーケーブル1A・1B間に引張力および変位が伝達される状態となる。 この連結状態を解除する際には、第二部材32の収容孔32aより、側部の開放 部分を通して第一部材31を取り出せばよい。なお、以上のような例は、たとえ ば実開昭63−28912号公報に記載されている。
【0007】 インナーケーブルの他の連結手段としては、板金加工製の部品を使用する図5 のようなものもある。各インナーケーブル1A・1Bの端部に小ブロック41・ 42をそれぞれ取り付け、これらのブロック41・42を、板金のプレス加工に よって形成した連結具43の爪43aとケーブル通し溝43bの内側に収容する のである。
【0008】
【考案が解決しようとする課題】
図4に示す連結部材30は、原理的には連結・解除を極めて容易に行えるが、 連結作業の完了までに意に反して第一・第二部材31・32間が外れてしまい、 却って連結に手間どることがしばしばある。すなわち、筒形スペーサ6を閉じ合 わせて突起6e・6fを留め終わった時点ではそのようなことはないものの、そ の閉じ合わせの前には、図4(d)のように、インナーケーブル1A・1B間に少 し角度がつくだけで第一部材31が第二部材32の収容孔32aから側部へとび 出し、両部材31・32の係合が外れてしまう。筒形スペーサ6を用いない場合 でも、アウターケーシング2A・2Bの固定等が完了する前の段階で同じような 事態が生じがちである。コントロールケーブル3A・3Bの経路が曲がっている ことは珍しくなく、とくに接続部分の付近では、多くの場合にその経路が曲がっ ているため、このような不都合は現実には頻繁に起こっている。
【0009】 一方、図5のように連結を行う場合には、連結具43を板金加工によって製作 するのに時間(工数)がかかることから、コスト上の不利がともなう。また、こ うした連結具43などを図4(a)のように筒形スペーサ6内に収めるとすれば、 連結具43が、その形状と加工時のバリなどに起因してスペーサ6の内面に引っ 掛かりやすく、インナーケーブル1A・1Bの動きがスムーズでなくなることが 多い。
【0010】 本考案の目的は、連結・解除が容易でインナーケーブルの動きの円滑を保てる 低コストの連結部材であり、連結部材間の係合が不意には外れず、したがって連 結作業が迅速・容易に行えるコントロールケーブルの連結部材を提供することで ある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本考案の連結部材は、コントロールケーブルのうちインナーケーブルの端部同 士を解除可能に連結する連結部材であって、 a) 一方のインナーケーブルの端部には、軸長方向に見る形状と側方より見る 形状とが異なっていてケーブルよりも太い(つまり、軸長方向に見るときの軸と 直角方向の寸法がケーブルの直径よりも大きい)第一部材を設け、 b) 連結される相手方のインナーケーブルの端部には、b-1)第一部材を収容し て軸長方向に抜け出ないよう保持する収容孔と、b-2)側部(第二部材の側部)よ り収容孔まで第一部材を同部材(第一部材)の軸端部から挿入できる挿入孔と、 b-3)軸端部(第二部材の軸端部)から側部の挿入孔の開口へかけて形成されたケ ーブル通し溝と−を有する第二部材を設けたものである。
【0012】 この連結部材については、さらに請求項2に記載したように、 A) 第一部材を円柱形状にするとともに、 B) 第二部材について、B-1)収容孔は、挿入孔(下記)と反対側の側部におい て開放し、B-2)挿入孔は、第一部材が通る径の円形の開口にして一箇所のみに設 け、B-3)ケーブル通し溝は、軸端部から挿入孔までのみとして収容孔の開放部分 にはつながらないように形成する−とよい。
【0013】
【作用】
本考案の連結部材では、上記a)の第一部材が、上記b-1)の収容孔内に収まり、 かつb-3)のケーブル通し溝のうち、軸端部の位置よりインナーケーブルを通し出 す状態で、b)の第二部材と係合する。第一部材はインナーケーブルよりも太くて ケーブル通し溝から出ることはなく、インナーケーブルに軸長方向の引張力がか かったときにも第二部材の収容孔内に保持され、その引張力を第二部材を介して 相手方のインナーケーブルに伝える。
【0014】 そのような係合状態に至るまで、すなわち連結のための作業としては、第二部 材の側部より上記収容孔まで形成されたb-2)の挿入孔を通して、収容孔内へ第一 部材を挿入する。この際、その挿入孔に対して第一部材は軸端部からのみ(つま り第一部材の軸端部が先に挿入孔へ入るよう、第一・第二部材の軸心をほぼ直角 にした状態でのみ)挿入することができる。第一部材は、軸長方向に見る(つま り軸端部の)形状と側方より見る形状とが異なるため、上記の挿入孔に対し側部 より、つまり第一・第二部材の軸心を平行にした状態で挿入することはできない からである。
【0015】 上記のように、第二部材の側部より挿入孔を通して第一部材を軸端部から挿入 し、第一部材が第二部材の収容孔まで入ったのちは、ケーブル通し溝に沿って第 一部材とそのインナーケーブルの向きを90°変えてやれば、両部材は本欄の冒 頭に述べた状態に係合する。再び連結を解除するためには、そのような正規の係 合状態から、上記と逆に第一部材とケーブルの向きを変えたうえ、第二部材の挿 入孔を通して第一部材を抜き出せばよい。従来の(図4の)連結部材を取り扱う 場合に比べると、インナーケーブルの端部付近の向きを90°変えるという操作 が増えるだけなので、連結・解除の作業に困難はともなわない。しかも、この連 結部材の場合、第二部材の収容孔内に第一部材を一旦おさめたのちは、インナー ケーブル等の向きを90°変更しない限り両部材の係合が外れることはない。し たがって、連結作業の完了前の、アウターケーシングの端部を留めたり筒形スペ ーサ等を装着したりする間に、両部材間の係合が意に反して外れることはなく、 作業はつねに円滑かつ迅速に行われる。
【0016】 なお、第一部材を収容する第二部材の外形は、たとえば鋳造により筒形スペー サの内部形状等に合わせて形成することができるので、引っ掛かり等を起こさず にインナーケーブルの移動をスムーズに保つものとすることも可能である。
【0017】 また本考案の連結部材は、請求項2のように構成したとき、上記のほかにつぎ のような作用をなす。すなわち、 イ) 第二部材は、収容孔の一方の側部が開放されたものであるため、中子を用 いない簡単な鋳造等によって容易に形成され、製作に要するコストが低い。
【0018】 ロ) 収容孔の側部が開放されているとはいえ、ケーブル通し溝がその収容孔の 開放側にはつながっていないため、挿入孔から収容孔に入れた第一部材がその開 放部分から仮に少し出はじめても、それにつながったインナーケーブルが第二部 材に拘束されることになり、両部材間の係合が不意に外れることはない。
【0019】 ハ) 第一部材は円柱形状であるため、低コストで容易に製作される。
【0020】 ニ) 第二部材の挿入孔は、第一部材を軸端部から挿入し得る径の(つまり第一 部材よりもやや大きな径の)円形の開口でよいため、これもやはり形成容易であ る。
【0021】
【実施例】
図1に本考案の第一実施例を示す。この例は、先に紹介した図2の刈払機にお いて、コントロールケーブル3(3A・3B)の接続部分8に適用したものであ る。前述のように、フレーム51上のハンドル52に付けたスロットルレバー5 3とエンジン55上のキャブレター56とはコントロールケーブル3によって結 んでいるが、フレーム51とエンジン55とを分離することがあり得るため、コ ントロールケーブル3は3A・3Bに分けたうえ、この接続部分8において接続 しているのである。なお、フレーム51とエンジン55とはフランジ54の箇所 で分離・結合することから、そのフランジ54に近い箇所に接続部分8を設けて いる。
【0022】 図1(a)は、この接続部分8の内部を示す拡大図である。図のように、アウタ ーケーシング2A・2B間に筒形スペーサ6を装着するとともに、インナーケー ブル1A・1B間を連結部材10によって連結している。筒形スペーサ6は、連 結部材10を内部に収めるとともに、アウターケーシング2Aの端部4とアウタ ーケーシング2Bに付けた長さ調整ナット5との間の距離を保つための樹脂製部 品だが、前述した図4の筒形スペーサ6と構成・機能において相違しないので説 明は省略する。
【0023】 この接続部分は、インナーケーブル1A・1B間をつなぐ連結部材10に特徴 がある。すなわち連結部材10は、図1(b)・(c)・(d)に示す第一部材11と 第二部材12とを解除可能に結合したもので、各部材11・12をつぎのように 構成している。まず第一部材11は、形状および寸法が従来のもの(たとえば図 4の第一部材31)と相違しない円柱形状の小ブロックとし、亜鉛合金(その他 の金属でも可)によってインナーケーブル1Aの端部に鋳造成形している。
【0024】 一方の第二部材12は、第一部材11を内側に入れて係合させ得るよう、やや 大きめの亜鉛合金製(その他の金属製でも可)の小ブロックとしてインナーケー ブル1Bの端部に鋳造成形したもので、これには、収容孔12aと挿入孔12b ・ケーブル通し溝12cを設けている。収容孔12aは、第一部材11を収容す る空間であり、それが軸長方向(図の左右)へ抜けないように保持する部分であ る。図1(b)・(c)のように、収容孔12aは第二部材12の一方の側部に開放 しているので、下記の挿入孔12b等とともに鋳造によって容易に形成できる。 挿入孔12bは、図1(d)のように、第二部材12の側部(収容孔12aの開放 側の側部とは反対側)より収容孔12aにつながる円形の開口で、これを通して 収容孔12aまで第一部材11を入れられるよう、その内径は第一部材11の外 径よりやや(直径で0.5ミリ前後)大きくした。円形であって内径がこのよう な大きさであるため、第一部材11はその軸端部からのみ、つまり第二部材12 と軸心を直角にした状態でのみこの挿入孔12bを通して収容孔12aに出し入 れすることができる。ケーブル通し溝12cは、図1(b)・(d)のように第二部 材12の軸端部から挿入孔12bにかけて、インナーケーブル1Aが通せるだけ の幅で形成した溝状の隙間である。ただし、収容孔12aの側部の開放部分にま ではこの通し溝12cを連続させてはおらず、第二部材12の軸端部と収容孔1 2aの開放部分との間には壁12dを残している。
【0025】 以上のような第一部材11と第二部材12とは、図1(a)〜(d)に示すように 係合してインナーケーブル1A・1Bの張力伝達手段となるが、これらを係合さ せ、かつ外す作業は図1(e)・(f)にしたがって行う。すなわち、両部材11・ 12を係合させる際には、まず同(f)のように両部材11・12の軸心を直角に し、第一部材11を、軸端部を先にしながら第二部材12の挿入孔12bに通し て収容孔12aに入れたうえ、同(e)のように向きを変えて正規の(すなわち同 (b)・(c)・(d)の)係合状態にする。係合を外す際には逆に、同(e)のように インナーケーブル1Aとともに第一部材11の向きを変え、同(f)のように両部 材11・12の各軸心が90°になった時点でインナーケーブル1Aを引き、第 一部材11を抜き出す。ケーブル通し溝12cと収容孔12aの開放部分との間 には壁12dがあり、この部分をインナーケーブル1Aが横断することはできな いので、作業者が意図的に同(f)のようにしない限り、連結作業中に両部材11 ・12が外れてしまうことはない。連結が完了して図1(a)のように筒形スペー サ6を留めたのちは、両部材11・12が外れ得ないことは言うまでもない。
【0026】 なお、この連結部材10は、従来の連結部材で使用している第一部材(たとえ ば図4の第一部材31)と同一形状・同一寸法の第一部材11を使用するものな ので、従来のコントロールケーブル3Aとこの第二部材12を付けた新しいコン トロールケーブル3Bとを接続することも可能である。したがってたとえば、図 2の刈払機について、もとのフレーム51(ハンドル52やスロットルレバー5 3を含む)にコントロールケーブル3Aや従来の第一部材(図4の31)を付け たまま、上記実施例の第二部材12をもつエンジン55を取り付けてコントロー ルケーブル3A・3Bをつなぐことも可能なわけである。
【0027】 つづいて図3(a)・(b)に、本考案の第二実施例を示す。図にはインナーケー ブル1A・1Bと連結部材20(第一部材21および第一部材22)のみを示す が、各インナーケーブル1A・1Bはやはりコントロールケーブル(図示せず) のアウターケーシング(同)内に通されており、アウターケーシングのそれぞれ の端部は、前記と同様に筒形スペーサ(同)を装着し、あるいはブラケット類( 同)によって固定するものとする。
【0028】 この実施例の連結部材20では、一方のインナーケーブル1Aに付けた第一部 材21の形状・寸法はやはり従来のものと同様としたものの、相手方のインナー ケーブル1Bに設けた第二部材22を新たにつぎのように形成している。すなわ ち、第一部材21を出し入れするための挿入孔22bを第二部材22の側部に二 箇所設け、インナーケーブル1Aの通るケーブル通し溝22cは、軸端部を経由 させて二つの挿入孔22b間をつなぐように形成したうえ、これら挿入孔22b と通し溝22cとのほかには開放部分のないように中央部に、第一部材21を収 める収容孔22aを形成している。
【0029】 第二部材22の挿入孔22bは、第一部材21よりもやや大きな径の円形開口 で、第一部材21を軸端部からその軸長方向にのみ通過させるものである。その ため、両部材21・22を係合させたり外したりすることは、前記実施例と同様 に(図1(e)・(f)参照)両部材21・22の軸心をほぼ直角にしたうえででな いと実現されない。したがって、コントロールケーブルの連結作業中に両部材2 1・22が不意に外れることがなく、つねに円滑かつ迅速に連結がなされる。
【0030】 なお本考案の連結部材は、例示した刈払機のみを対象とするものでなく、自転 車や自動車・各種作業機等をはじめ、コントロールケーブルを用いる広い範囲の 機械装置に使用することができる。
【0031】
【考案の効果】
本考案によるコントロールケーブルの連結部材にはつぎのような効果がある。
【0032】 1) 連結または解除の際、従来の連結部材の場合に比べてインナーケーブルの (端部付近の)向きを変えるという操作が増えるだけなので、連結・解除の作業 は容易に行える。
【0033】 2) 第二部材の収容孔内に第一部材を一旦おさめたのちは、インナーケーブル 等の向きを90°変更しない限り両部材の係合が外れることはないので、連結作 業の完了前に両部材間の係合が意に反して外れることがなく、つねに円滑かつ迅 速に連結作業が行える。
【0034】 3) 第一部材および第二部材は、鋳造等によって角(かど)のない形に形成で きるので、筒形スペーサの内部に入れて使用する場合にも引っ掛かり等を起こさ ずスムーズに移動する。
【0035】 請求項2のように構成した連結部材なら、さらに、 4) 第一部材が簡単な形状であるうえ、第二部材を鋳造等によって形成するの も難しくないので、製作費が抑えられる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の第一実施例である連結部材等を示す図
で、図1(a)は連結部材を含む接続部分の全体図、同
(b)・(c)・(d)は連結部材の詳細図(同(c)は同
(b)のc−c断面図、同(d)は同(b)のd−d矢視
図)、同(e)・(f)は連結または解除の要領を示す説明
図である。
【図2】本考案の連結部材等を使用する刈払機の全体図
である。
【図3】図3(a)・(b)は、本考案の第二実施例である
連結部材の詳細図である。
【図4】従来の連結部材等を示す図で、図1(a)は連結
部材を含む接続部分の全体図、同(b)・(c)は連結部材
の詳細図(同(c)は同(b)のc−c断面図)、同(d)は
係合状態の外れる場合を示す説明図である。
【図5】従来の他の連結手段を示す斜視図である。
【符号の説明】
1A・1B インナーケーブル 2A・2B アウターケーシング 3A・3B コントロールケーブル 10・20 連結部材 11・21 第一部材 12・22 第二部材 12a・22a 収容孔 12b・22b 挿入孔 12c・22c ケーブル通し溝

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インナーケーブルがアウターケーシング
    内に通されたコントロールケーブルにつき、インナーケ
    ーブルの端部同士を解除可能に連結する連結部材であっ
    て、 一方のインナーケーブルの端部には、軸長方向に見る形
    状と側方より見る形状とが異なっていてケーブルよりも
    太い第一部材を設け、 連結される相手方のインナーケーブルの端部には、第一
    部材を収容して軸長方向に抜け出ないよう保持する収容
    孔と、側部より収容孔まで第一部材を第一部材の軸端部
    から挿入できる挿入孔と、軸端部から側部の挿入孔の開
    口へかけて形成されたケーブル通し溝とを有する第二部
    材を設けたことを特徴とするコントロールケーブルの連
    結部材。
  2. 【請求項2】 第一部材を円柱形状にするとともに、 第二部材について、収容孔は、挿入孔と反対側の側部に
    おいて開放し、挿入孔は、第一部材が通る径の円形開口
    にして一箇所のみに設け、ケーブル通し溝は、軸端部か
    ら挿入孔までのみとして収容孔の開放部分にはつながら
    ないように形成した請求項1に記載のコントロールケー
    ブルの連結部材。
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