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JPH0718051A - ポリアルジミンを含有する湿気硬化性ポリウレタン表面仕上げ材 - Google Patents

ポリアルジミンを含有する湿気硬化性ポリウレタン表面仕上げ材

Info

Publication number
JPH0718051A
JPH0718051A JP5164393A JP16439393A JPH0718051A JP H0718051 A JPH0718051 A JP H0718051A JP 5164393 A JP5164393 A JP 5164393A JP 16439393 A JP16439393 A JP 16439393A JP H0718051 A JPH0718051 A JP H0718051A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
moisture
parts
polyaldimine
water
ald
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP5164393A
Other languages
English (en)
Inventor
Masaaki Aoki
正昭 青木
Masayuki Kamiyama
雅行 神山
Tomohiro Osada
智博 長田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsui Toatsu Chemicals Inc
Original Assignee
Mitsui Toatsu Chemicals Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsui Toatsu Chemicals Inc filed Critical Mitsui Toatsu Chemicals Inc
Priority to JP5164393A priority Critical patent/JPH0718051A/ja
Publication of JPH0718051A publication Critical patent/JPH0718051A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Polyurethanes Or Polyureas (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】 で表わされるジアルジミン57重量部、イソシアネート
基を有するポリウレタンプレポリマー700重量部、充
填材の炭酸カルシウム600重量部及びチクソ性付与剤
の疎水性シリカ50重量部を主成分として含有してなる
湿気硬化性ポリウレタン表面仕上げ材。 【効果】 この表面仕上げ材は、密閉容器内での貯蔵安
定性が優れている。また、一旦開封されると空気中の水
分と反応して急速に硬化する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、運動競技用のグランド
やジョギング走路等の表面仕上げ材として使用する湿気
硬化性の一液型ポリウレタンエラストマーに関し、特に
硬化性を改良したポリウレタン表面仕上げ材に関する。
【0002】
【従来の技術】ポリウレタン樹脂はゴム弾性、耐摩耗
性、耐久性等の諸特性に優れていることから、表面仕上
げ材として運動競技用のグランドやジョギング走路等に
近年特に利用されている。これらのポリウレタン樹脂の
製造法は、ポリウレタンプレポリマーの末端NCO基
が、施工後、大気中の水分で硬化する一液型と、ポリウ
レタンプレポリマーを含む主剤とポリオール類を含む硬
化剤とを、施工時混合して硬化させる二液型とに大別さ
れる。一液型ポリウレタンは、施工方法が簡単であり、
施工中での粘度が一定な為仕上がり状態が均一となり、
撹拌混合操作が無い為均一な硬化物物性が得られる、等
の利点があり、最近特に注目されるようになった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の湿気硬
化性一液型ポリウレタンはポリイソシアネートと湿気
(水分)との反応を利用したものであり、反応が遅い為
に硬化時間が長い、硬化時に炭酸ガスが発生する為に発
泡する、等の欠点がある。硬化を速くする対策として
は、ウレタン化触媒、例えばジブチル錫ジラウレート等
を添加する方法があるが密閉容器中での貯蔵安定性が悪
くなり、配合物がゲル化する為完全な解決方法とはなら
ない。本発明は上記問題点を解決する為になされたもの
で、その目的とするところは、密閉容器内における貯蔵
安定性が高く、言い替えると、長期間の貯蔵後でも使用
可能な性状を保持し、かつ湿気下においては硬化が早
く、発泡しない、機械強度の優れた湿気硬化性ポリウレ
タン表面仕上げ材を提供する事にある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、上記の問
題点について、鋭意研究した結果、芳香族アルデヒドな
どから誘導されたポリアルジミンを添加すると非常に有
効な事を発見し本発明に到達した。即ち本発明は、下記
一般式(1) Y(N=CH−X)n −−−(1) (式中、Xは炭素数6〜15のアリール基を、Yは炭素
数2〜15で2価もしくは3価の炭化水素基、又は分子
量が70〜6000で2価もしくは3価のポリオキシア
ルキレン基を、nは2又は3を示す。)で表わされるポ
リアルジミン、イソシアネート基を有するポリウレタン
プレポリマー、充填材及びチクソ性付与剤を含有してな
る湿気硬化性ポリウレタン表面仕上げ材である。
【0005】以下、本発明の構成を詳しく説明する。本
発明のポリアルジミンの製造に使用されるポリアミンと
しては、1)エチレンジアミン、1,3−シ゛アミノプ
ロパン、テトラメチレンジアミン、ヘキサメチレンジア
ミン、ヘプタメチレンジアミン、オクタメチレンジアミ
ン、デカメチレンジアミン、等の脂肪族ジアミン、4,
4’−ジアミノジシクロヘキシルメタン、イソホロンジ
アミン、ビスアミノメチルシクロヘキサン、2,5−又
は2,6−ジアミノメチルビシクロ[2,2,1]ヘプ
タン、ジアミノシクロヘキサン、3(4),8(9)−
ビス(アミノメチル)−トリシクロ[5.2.1.02.
6]デカン等の脂環族ジアミン、ジアミノジフェニルメ
タン、ジアミノジフェニルエーテル、キシリレンジアミ
ン、フェニレンジアミン、3,5−シ゛エチルトルエン
−2,4−又は2,6−ジアミン等の芳香族ジアミン、
水、エチレングリコール、プロピレングリコール等にプ
ロピレンオキサイド及び/又はエチレンオキサイドを付
加重合して得たポリオキシアルキレングリコール類のヒ
ドロキシル基をアミノ基に変換して得られるポリオキシ
アルキレンジアミン等のジアミン、2)1,3,5−ト
リス(アミノメチル)ベンゼン、1,3,5−トリス
(アミノメチル)シクロヘキサン等のトリアミン、グリ
セリン、トリメチロールプロパン等にプロピレンオキサ
イド及び/又はエチレンオキサイドを付加重合して得た
ポリオキシアルキレントリオール類のヒドロキシル基を
アミノ基に変換して得られるポリオキシアルキレントリ
アミン等のトリアミン等がある。また、上記ポリアミン
と反応させるアルデヒドとしては、例えば、ベンズアル
デヒド、o−トルアルデヒド、m−トルアルデヒド、p
−トルアルデヒド、4−エチルベンズアルデヒド、4−
プロピルベンズアルデヒド、4−ブチルベンズアルデヒ
ド、2,4−ジメチルベンズアルデヒド、2,4,5−
トリメチルベンズアルデヒド、p−アニスアルデヒド、
p−エトキシベンズアルデヒド等がある。本発明のポリ
アルジミンは、上記のポリアミンと上記のアルデヒドと
をトルエンまたはキシレン等の溶剤を用いて、酸触媒下
にて、共沸による脱水反応を行ない、水滴分離器内へ、
水分の留出が停止するまで反応を続行して得られる。上
記のポリアミンと上記のアルデヒドとの割合はアミン1
当量に対してアルデヒド1〜2当量が適当である。
【0006】本発明の湿気硬化性ポリウレタン表面仕上
げ材の製造に使用するイソシアネート基を有するポリウ
レタンプレポリマーとは、有機ポリイソシアネート化合
物と公知のポリオール、公知のポリアミン等の1分子中
に2個以上の活性水素を持つ公知の化合物とを公知の方
法で反応させて得た物で、ポリウレタンプレポリマー中
には遊離イソシアネート基が残存している。
【0007】有機ポリイソシアネート化合物とは、1)
トリレンジイソシアネート(異性体の各種混合物を含
む)、ジフェニルメタンジイソシアネート(異性体の各
種混合物を含む)、3・3’−ジメチル−4・4’−ビ
フェニレンジイソシアネート、1・4−フェニレンジイ
ソシアネート、キシリレンジイソシアネート、テトラメ
チルキシリレンジイソシアネート、ナフチレンジイソシ
アネート、ジシクロヘキシルメタン−4・4’−ジイソ
シアネート、イソホロンジイソシアネート、ヘキサメチ
レンジイソシアネート、水素化キシジレンジイソシアネ
ート、1・4−シクロヘキシルジイソシアネート、1−
メチル−2・4−ジイソシアナト−シクロヘキサン、2
・4・4−トリメチル−1・6−ジイソシアナト−ヘキ
サン等のジイソシアネート、 2)4,4’,4”−ト
リフェニルメタントリイソシアネート、トリス(4−フ
ェニルイソシアナト)チオフォスフェート等のトリイソ
シアネート、3)前記イソシアネート類のウレタン化変
性品、イソシアヌレート化変性品、カルボジイミド化変
性品、ビウレット化変性品、粗製トリレンジイソシアネ
ート、ポリメチレンポリフェニルイソシアネート等の多
官能性イソシアネートである。
【0008】一分子中に二個以上の活性水素を持つ公知
の化合物とは、ヒドロキシル基を二個以上、又はアミノ
基を一個以上、又はメルカプト基を二個以上、又はヒド
ロキシル基とアミノ基を、又はヒドロキシル基とメルカ
プト基を、それぞれ有する化合物であって、例えば、
水、エチレングリコール、プロピレングリコール、グリ
セリン、トリメチロールプロパン、ペンタエリスリトー
ル、ソルビトール、しょ糖等の多価アルコール類、アニ
リン、トリレンジアミン、p,p’−ジアミノジフェニ
ルメタン等の芳香族アミン類、エチレンジアミン、エタ
ノールアミン、ジエタノールアミン、等の脂肪族アミン
又はアルカノールアミン類、これら一分子中に二個以上
の活性水素を持つ化合物あるいはその混合物にプロピレ
ンオキサイドまたはプロピレンオキサイドとエチレンオ
キサイドを付加重合して得たポリエーテルポリオール
類、ポリエーテルポリオール類のヒドロキシル基をアミ
ノ基に変換して得られるポリエーテルポリアミン類、ポ
リテトラメチレンエーテルポリオール類、ポリカーボネ
ートポリオール類、ポリカプロラクトンポリオール類、
ポリエチレンアジペートのようなポリエステルポリオー
ル類、ポリブタジエンポリオール類、ヒマシ油のような
高級脂肪酸のエステル類、ポリエーテルポリオール又は
ポリエステルポリオールにビニルモノマーをグラフトし
て得たポリマーポリオール類、一分子中に一個以上の活
性水素を持つ公知のエチレン性不飽和単量体を共重合し
て得られる化合物、メルカプト基を有するエーテル類等
である。
【0009】反応は、例えば有機ポリイソシアネートと
1分子中に2個以上の活性水素を持つ公知の化合物とを
100℃にて数時間反応させて製造する。そのイソシア
ネート基含有量は0.5〜10.0重量%が好ましく、
特に好ましい範囲は0.7〜6.0重量%である。 本
発明の湿気硬化性ポリウレタン表面仕上げ材は、上記ポ
リアルジミンとイソシアネート基を有するポリウレタン
プレポリマーからなり、ポリアルジミンが加水分解して
生ずるポリアミンのアミノ基の数とイソシアネート基を
有するポリウレタンプレポリマーに含まれるイソシアネ
ート基の数との比が、0.5から2.0、好ましくは
0.7から1.5となる割合に混合して得られる。
【0010】充填剤としては例えば炭酸カルシウム、タ
ルク、カオリン、硫酸アルミニゥム、ゼオライト、硅藻
土、塩化ビニルペーストレジン、ガラスバルーン、塩化
ビニリデン樹脂バルーン等があり、配合物中に最大60
重量%、好ましくは20〜60重量%の範囲で使用す
る。チクソ性付与剤としては例えばコロイダルシリカ、
脂肪酸アミドワックス、ステアリン酸アルミニウム、表
面処理ベントナイト、ポリエチレン短繊維、フェノール
樹脂短繊維等があり、配合物中0.2〜10重量%、好
ましくは0.5〜5重量%の範囲で使用する。本発明の
湿気硬化性ポリウレタン表面仕上げ材は、粘度、樹脂物
性、耐性を調節するために上記の充填剤、チクソ性付与
剤の他に、必要に応じて可塑剤、溶剤、着色剤、安定
剤、硬化促進剤等を混合して使用する事もできる。
【0011】可塑剤としては例えばジオクチルフタレー
ト、ジブチルフタレート、ジラウリルフタレート、ジイ
ソデシルフタレート、ブチルベンジルフタレート、ジオ
クチルアジペート、ジイソデシルアジペート、トリオク
チルホスヘート等があり、配合物中に最大50重量%、
好ましくは0〜40重量%の範囲で使用する。溶剤とし
ては例えばトルエン、キシレン等の芳香族炭化水素、ヘ
キサン、ヘプタン、オクタン等の脂肪族炭化水素の他ガ
ソリンから灯油留分にいたる石油系溶剤類、酢酸エチ
ル、酢酸ブチル等のエステル類、アセトン、メチルエチ
ルケトン、メチルイソブチルケトン等のケトン類、セロ
ソルブアセテート、ブチルセロソルブアセテート等のエ
ーテルエステル類等があり、配合物中に最大50重量
%、好ましくは0〜40重量%の範囲で使用する。その
他、着色剤として、カーボンブラック、チタンホワイ
ト、酸化クロム、ベンガラ等、安定剤として、ヒンダー
ドフェノール系化合物、トリアゾール系化合物等、硬化
促進剤として、カルボン酸、スルホン酸、燐酸、燐酸エ
ステル等を使用する。
【0012】これらを配合する方法は特に制限はなく、
単に混合したり、その他の公知の方法で、例えば充填
剤、可塑剤、チクソ性付与剤、その他の助剤等、必要な
添加物をプラネタリーミキサー又はディゾルバー等の混
合機を用いて撹拌混合した後、イソシアネート基を有す
るポリウレタンプレポリマー及びポリアルジミンを加え
て充分混合する事もできる。各種添加剤の水分含有率が
高い時は、予め脱水を施すか、又はゼオライト等の脱水
剤を添加する必要がある。得られた湿気硬化性ポリウレ
タン表面仕上げ材は窒素気流中にて密閉缶に詰めて貯蔵
する。
【0013】表面仕上げ材の施工方法は種々あり、表面
仕上げ材を施工面に均一に塗布した上にローラーを転が
せて凹凸を形成させるもの、表面仕上げ材を施工面に均
一に塗布した上にウレタンチップ等を撒布して固着させ
るもの、表面仕上げ材をスプレーで粒状に吐出させて施
工表面に凹凸を形成させるもの等があるが、本発明の表
面仕上げ材はいずれの方法で使用してもよい。本発明に
おいて、ポリアルジミンを含有する湿気硬化性ポリウレ
タン表面仕上げ材は、密閉容器内で空気中の水分と遮断
された状態で貯蔵安定性は極めて良好であり、長期間貯
蔵しても粘度安定性は良好であり、一旦開封されると空
気中の湿気にさらされて、たちまち硬化し、従来の湿気
硬化性ポリウレタンとは異なり、無発泡の機械的物性の
優れたポリウレタン表面仕上げ材を得ることができる。
【0014】
【実施例】以下に、本発明の実施例を述べる。実施例
中、部は重量部を示す。実施例には次の原料を使用し
た。
【0015】ポリアルジミンALD−1 撹拌機、温度計、滴下ロート、及び水分分離器を装着し
た反応容器に、テトラメチレンジアミン88部(2.0
当量)、蟻酸0.1部及びトルエン500部を装入し窒
素気流下で室温にて混合した。約10分後、滴下ロート
よりp−トルアルデヒド300部(2.5当量)を約3
0分間で滴下した。更に昇温し、約90℃で還流が開始
し、水分分離器内に水の分離留出が認められた。続い
て、還流しながら水分留出が停止するまで約6時間反応
を続けた。留去した水は36部であった。次に、外温を
150℃に設定した。続いて、真空ポンプで1mmHg
まで減圧し、トルエン及び未反応p−トルアルデヒドを
留去した。留去後得られた反応物(ALD−1)は29
0部であった。また得られた反応物の赤外吸収スペクト
ルを測定した結果、1640cm-1に−N=CH−の特
性吸収スペクトルを認めた。ジアルジミンALD−1は
アミン価381mgKOH/gであり、室温にて黄色液
体であった。
【0016】ALD−2 撹拌機、温度計、滴下ロート、及び水分分離器を装着し
た反応容器に、2,5−異性体約60%と2,6−異性
体約40%の混合物であるジアミノメチルビシクロ
[2,2,1]ヘプタン154部(2.0当量)、蟻酸
0.1部及びトルエン500部を装入し窒素気流下で室
温にて混合した。約10分後、滴下ロートよりベンズア
ルデヒド265部(2.5当量)を約30分間で滴下し
た。更に昇温し、約90℃で還流が開始し、水分分離器
内に水の分離留出が認められた。続いて、還流しながら
水分留出が停止するまで約6時間反応を続けた。留去し
た水は36部であった。次に、外温を150℃に設定し
た。続いて、真空ポンプで1mmHgまで減圧し、トル
エン及び未反応ベンズアルデヒドを留去した。留去後得
られた反応物(ALD−2)は328部であった。また
得られた反応物の赤外吸収スペクトルを測定した結果、
1640cm-1に−N=CH−の特性吸収スペクトルを
認めた。ジアルジミンALD−2はアミン価337mg
KOH/gであり、室温にて淡黄色液体であった。
【0017】ALD−3 撹拌機、温度計、滴下ロート、及び水分分離器を装着し
た反応容器に、ビスアミノメチルシクロヘキサン142
部(2.0当量)、蟻酸0.1部及びトルエン500部
を装入し窒素気流下で室温にて混合した。約10分後、
滴下ロートより4−エチルベンズアルデヒド335部
(2.5当量)を約30分間で滴下した。更に昇温し、
約90℃で還流が開始し、水分分離器内に水の分離留出
が認められた。続いて、還流しながら水分留出が停止す
るまで約6時間反応を続けた。留去した水は36部であ
った。次に、外温を150℃に設定した。続いて、真空
ポンプで1mmHgまで減圧し、トルエン及び未反応4
−エチルベンズアルデヒドを留去した。留去後得られた
反応物(ALD−3)は371部であった。また得られ
た反応物の赤外吸収スペクトルを測定した結果、164
0cm-1に−N=CH−の特性吸収スペクトルを認め
た。ジアルジミンALD−3はアミン価297mgKO
H/gであり、室温にて淡黄色液体であった。
【0018】ALD−4 撹拌機、温度計、滴下ロート、及び水分分離器を装着し
た反応容器に、ポリオキシプロピレントリアミン(Te
xaco Chemical Company製、商
標:JEFFAMINE T−403、分子量440)
294部(2.0当量)、蟻酸0.1部及びトルエン5
00部を装入し窒素気流下で室温にて混合した。約10
分後、滴下ロートよりp−イソプロピルベンズアルデヒ
ド370部(2.5当量)を約30分間で適下した。更
に昇温し、約90℃で還流が開始し、水分分離器内に水
の分離留出が認められた。続いて、還流しながら水分留
出が停止するまで約6時間反応を続けた。留去した水は
36部であった。次に、外温を150℃に設定した。続
いて、真空ポンプで1mmHgまで減圧し、トルエン及
び未反応p−イソプロピルベンズアルデヒドを留去し
た。留去後得られた反応物(ALD−4)は552部で
あった。また得られた反応物の赤外吸収スペクトルを測
定した結果、1640cm-1に−N=CH−の特性吸収
スペクトルを認めた。トリアルジミンALD−4はアミ
ン価304mgKOH/gであり、室温にて淡黄色液体
であった。
【0019】ALD−5 撹拌機、温度計、滴下ロート、及び水分分離器を装着し
た反応容器に、ポリオキシプロピレンジアミン(Tex
aco Chemical Company製、商標:
JEFFAMINE D−230、分子量230)23
0部(2.0当量)、蟻酸0.1部及びトルエン500
部を装入し窒素気流下で室温にて混合した。約10分
後、滴下ロートよりp−アニスアルデヒド340部
(2.5当量)を約30分間で適下した。更に昇温し、
約90℃で還流が開始し、水分分離器内に水の分離留出
が認められた。続いて、還流しながら水分留出が停止す
るまで約6時間反応を続けた。留去した水は36部であ
った。次に、外温を150℃に設定した。続いて、真空
ポンプで1mmHgまで減圧し、トルエン及び未反応p
−アニスアルデヒドを留去した。留去後得られた反応物
(ALD−5)は464部であった。また得られた反応
物の赤外吸収スペクトルを測定した結果、1640cm
-1に−N=CH−の特性吸収スペクトルを認めた。ジア
ルジミンALD−5はアミン価241mgKOH/gで
あり、室温にて淡黄色液体であった。
【0020】イソシアネート基を有するポリウレタンプ
レポリマー ジイソシアネートとして2,4−トリレンジイソシアネ
ート600部を使用し、ポリオキシプロピレングリコー
ル(分子量2000)2400部、ポリオキシプロピレ
ントリオール(分子量3000)2000部と100℃
で10時間反応させた。末端NCO基は2.0重量%、
粘度は49,000cps/25℃であった。
【0021】硬化性はJIS−A5758(1986)
の6−10項によりタックフリーになるまでの時間を測
定した。貯蔵安定性は、湿気硬化性ポリウレタン表面仕
上げ材を一定期間密封貯蔵した後、BS型回転粘度計に
より粘度変化を測定した。硬化した表面仕上げ材の機械
物性はJIS−K6301により測定した。
【0022】実施例1 3リットルのプラネタリーミキサーにジオクチルフタレ
ート200部、炭酸カルシウム600部、ベンガラ50
部、耐候安定剤(チバガイギー社製、イルガノックス1
010)10部を装入し、常温にて15分混練し、続い
て100℃にて混練しつつ真空にて脱水操作を一時間行
った。次に、プレポリマー700部、ジアルジミン(A
LD−1)45部を装入し、常温にて15分混練した。
さらにチクソ性付与剤(日本アエロジル社製造疎水性シ
リカ#R−972)50部、キシレン350部を装入
し、真空中にて常温で10分混練し本発明の湿気硬化性
ポリウレタン表面仕上げ材を得た。この表面仕上げ材
は、表−1に示す通りタックフリータイムが短く、硬化
性が優れていた。また、50℃で14日間密封貯蔵後の
粘度は良好であり、湿気硬化後の硬化物は発泡も無く、
物性は優れていた。製造直後、及び50℃で14日間密
封貯蔵後の二種類の表面仕上げ材をそれぞれ約1mm厚
にて均一に塗布し、その上をマスチックローラーを転が
せて表面に凹凸を形成させた。二種類の表面仕上げ材は
共に作業性及び表面の仕上がり状態が良好であった。
【0023】実施例 2 実施例1に於いて、ジアルジミン(ALD−2)50部
を使用した以外は実施例1と全く同様に処理した。結果
は表−1に示す通りで、タックフリータイムが短く、硬
化性が優れていた。また、50℃で14日間密封貯蔵後
の粘度は良好であり、湿気硬化後の硬化物は発泡も無
く、物性は優れていた。また、実施例1と同様に、マス
チックローラーで表面仕上げ材の表面に凹凸を形成させ
て観察したところ、作業性及び表面の仕上がり状態は良
好であった。
【0024】実施例 3 実施例1に於いて、ジアルジミン(ALD−3)57部
を使用した以外は実施例1と全く同様に処理した。結果
は表−1に示す通りで、タックフリータイムが短く、硬
化性が優れていた。また、50℃で14日間密封貯蔵後
の粘度は良好であり、湿気硬化後の硬化物は発泡も無
く、物性は優れていた。また、実施例1と同様に、マス
チックローラーで表面仕上げ材の表面に凹凸を形成させ
て観察したところ、作業性及び表面の仕上がり状態は良
好であった。
【0025】実施例 4 実施例1に於いて、トリアルジミン(ALD−4)56
部を使用した以外は実施例1と全く同様に処理した。結
果は表−1に示す通りで、タックフリータイムが短く、
硬化性が優れていた。また、50℃で14日間密封貯蔵
後の粘度は良好であり、湿気硬化後の硬化物は発泡も無
く、物性は優れていた。また、実施例1と同様に、マス
チックローラーで表面仕上げ材の表面に凹凸を形成させ
て観察したところ、作業性及び表面の仕上がり状態は良
好であった。
【0026】実施例 5 実施例1に於いて、ジアルジミン(ALD−5)71部
を使用した以外は実施例1と全く同様に処理した。
【0027】結果は表−1に示す通りで、タックフリー
タイムが短く、硬化性が優れていた。また、50℃で1
4日間密封貯蔵後の粘度は良好であり、湿気硬化後の硬
化物は発泡も無く、物性は優れていた。また、実施例1
と同様に、マスチックローラーで表面仕上げ材の表面に
凹凸を形成させて観察したところ、作業性及び表面の仕
上がり状態は良好であった。
【0028】比較例 1 実施例1に於いて、ポリアルジミンを使用しなかった以
外は実施例1と全く同様に処理した。結果は表−1に示
す通りで、タックフリータイムが非常に長く、硬化性が
著しく悪かった。また、実施例1と同様に、マスチック
ローラーで表面仕上げ材の表面に凹凸を形成させて観察
したところ、硬化時に発泡が生じたため、表面の仕上が
り状態は悪かった。
【0029】
【表1】
【0030】
【発明の効果】本発明により、密閉容器内における貯蔵
安定性が高く、長期間の貯蔵後でも使用可能な性状を保
持し、かつ湿気下においては硬化が早く、発泡しない、
機械強度の優れた湿気硬化性ポリウレタン表面仕上げ材
を得ることができた。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】下記一般式(1) Y(N=CH−X)n −−−(1) (式中、Xは炭素数6〜15のアリール基を、Yは炭素
    数2〜15で2価もしくは3価の炭化水素基、又は分子
    量が70〜6000で2価もしくは3価のポリオキシア
    ルキレン基を、nは2又は3を示す。)で表わされるポ
    リアルジミン、イソシアネート基を有するポリウレタン
    プレポリマー、充填材及びチクソ性付与剤を含有してな
    る湿気硬化性ポリウレタン表面仕上げ材。
JP5164393A 1993-07-02 1993-07-02 ポリアルジミンを含有する湿気硬化性ポリウレタン表面仕上げ材 Pending JPH0718051A (ja)

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Cited By (1)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016513142A (ja) * 2013-01-22 2016-05-12 シーカ・テクノロジー・アーゲー トリアルジミンを含む屋根用の液体塗布防水膜

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