JPH0687607A - シリコンの回収方法 - Google Patents
シリコンの回収方法Info
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- JPH0687607A JPH0687607A JP25482891A JP25482891A JPH0687607A JP H0687607 A JPH0687607 A JP H0687607A JP 25482891 A JP25482891 A JP 25482891A JP 25482891 A JP25482891 A JP 25482891A JP H0687607 A JPH0687607 A JP H0687607A
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- silicon particles
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 シリコン粒子懸濁液からシリコンを回収す
る。 【構成】 シリコン粒子懸濁液に無機酸,水溶性無機
塩、及びこれらの混合物を添加してシリコンを沈降分離
させる。また必要に応じて、分離したシリコンを水洗し
て高純度化する。さらに無機酸で沈降分離させたものは
加熱することでも高純度化させられる。 【効果】 シリコン粒子懸濁液からシリコンを効率的に
回収でき、またこれを必要に応じて高純度化することも
でき、その結果、有効に再資源化することができる。
る。 【構成】 シリコン粒子懸濁液に無機酸,水溶性無機
塩、及びこれらの混合物を添加してシリコンを沈降分離
させる。また必要に応じて、分離したシリコンを水洗し
て高純度化する。さらに無機酸で沈降分離させたものは
加熱することでも高純度化させられる。 【効果】 シリコン粒子懸濁液からシリコンを効率的に
回収でき、またこれを必要に応じて高純度化することも
でき、その結果、有効に再資源化することができる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、微細なシリコン粒子が
懸濁した水溶液からシリコンを回収する方法に関する。
懸濁した水溶液からシリコンを回収する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体のシリコンチップは、シリコンイ
ンゴットから切断及び研磨されたシリコンウエハーを切
断加工することによって製造される。このインゴットの
切断や、切断されたウエハーの研磨工程で発生する削り
屑は、切断,研磨工程に使用される水にシリコンの微細
な粒子が懸濁した状態となり、半導体産業の発展に伴っ
て、この量は膨大なものになっている。
ンゴットから切断及び研磨されたシリコンウエハーを切
断加工することによって製造される。このインゴットの
切断や、切断されたウエハーの研磨工程で発生する削り
屑は、切断,研磨工程に使用される水にシリコンの微細
な粒子が懸濁した状態となり、半導体産業の発展に伴っ
て、この量は膨大なものになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記工程で発生したシ
リコン粒子は、非常に微細なため水中で懸濁し、容易に
沈降しない。このため、シリコンを水中から分離するこ
とは困難であり、これまでは再利用されずに懸濁液のま
ま、他の廃液とともに処理され廃棄されていた。しか
し、高価な純度の高いシリコンを再利用しないことは、
資源の有効利用の点で大きな問題である。
リコン粒子は、非常に微細なため水中で懸濁し、容易に
沈降しない。このため、シリコンを水中から分離するこ
とは困難であり、これまでは再利用されずに懸濁液のま
ま、他の廃液とともに処理され廃棄されていた。しか
し、高価な純度の高いシリコンを再利用しないことは、
資源の有効利用の点で大きな問題である。
【0004】一般には粒子の回収方法として、濾過,分
離する方法が知られているが、上記シリコン粒子は、粒
径が細かすぎるため濾紙に目詰まりしやすく、実用的で
ない。また、遠心分離方法もあるが、水分に対してシリ
コン粒子の濃度が薄すぎて遠心分離の効率が悪く、さら
に設備や運転にコストがかかり、この方法も実用性に乏
しい。
離する方法が知られているが、上記シリコン粒子は、粒
径が細かすぎるため濾紙に目詰まりしやすく、実用的で
ない。また、遠心分離方法もあるが、水分に対してシリ
コン粒子の濃度が薄すぎて遠心分離の効率が悪く、さら
に設備や運転にコストがかかり、この方法も実用性に乏
しい。
【0005】本発明はかかる事情に対してなされたもの
であり、水中に懸濁しているシリコン粒子を化学的に処
理して、沈降分離することで効率的に回収し、しかも必
要に応じて回収したシリコンを高純度化することを目的
としている。
であり、水中に懸濁しているシリコン粒子を化学的に処
理して、沈降分離することで効率的に回収し、しかも必
要に応じて回収したシリコンを高純度化することを目的
としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明によるシリコン粒子懸濁液からのシリコン回
収方法においては、シリコン粒子が懸濁した水溶液から
シリコン粒子を回収するシリコンの回収方法であって、
シリコン粒子懸濁液に無機酸を添加し、液中に沈降した
シリコン粒子を分離するものである。
め、本発明によるシリコン粒子懸濁液からのシリコン回
収方法においては、シリコン粒子が懸濁した水溶液から
シリコン粒子を回収するシリコンの回収方法であって、
シリコン粒子懸濁液に無機酸を添加し、液中に沈降した
シリコン粒子を分離するものである。
【0007】また、シリコン粒子が懸濁した水溶液から
シリコン粒子を回収するシリコンの回収方法であって、
シリコン粒子懸濁液に水溶性の無機塩を添加し、液中に
沈降したシリコン粒子を分離するものである。
シリコン粒子を回収するシリコンの回収方法であって、
シリコン粒子懸濁液に水溶性の無機塩を添加し、液中に
沈降したシリコン粒子を分離するものである。
【0008】また、シリコン粒子が懸濁した水溶液から
シリコン粒子を回収するシリコンの回収方法であって、
シリコン粒子懸濁液に無機酸と無機塩との混合物を添加
し、液中に沈降したシリコン粒子を分離するものであ
る。
シリコン粒子を回収するシリコンの回収方法であって、
シリコン粒子懸濁液に無機酸と無機塩との混合物を添加
し、液中に沈降したシリコン粒子を分離するものであ
る。
【0009】また、前記水溶液より分離したシリコン粒
子に水洗処理を施して回収されたシリコンを高純度化す
るものである。
子に水洗処理を施して回収されたシリコンを高純度化す
るものである。
【0010】また、前記水溶液より分離したシリコン粒
子を加熱して回収されたシリコンを高純度化するもので
ある。
子を加熱して回収されたシリコンを高純度化するもので
ある。
【0011】
【作用】本発明は、シリコン粒子懸濁液に無機酸,水溶
性無機塩又は無機酸と水溶性無機塩の混合物を添加する
ことにより、シリコン粒子を沈降分離して、シリコンを
回収し、また、回収したシリコンを高純度化するもので
ある。
性無機塩又は無機酸と水溶性無機塩の混合物を添加する
ことにより、シリコン粒子を沈降分離して、シリコンを
回収し、また、回収したシリコンを高純度化するもので
ある。
【0012】本発明のシリコン粒子懸濁液とは、水溶液
中にシリコン粒子が懸濁しているものを指し、例えば、
シリコンインゴットの切削工程やシリコンウエハーの研
磨工程などで発生する微細なシリコン粒子を含む水溶液
が挙げられる。
中にシリコン粒子が懸濁しているものを指し、例えば、
シリコンインゴットの切削工程やシリコンウエハーの研
磨工程などで発生する微細なシリコン粒子を含む水溶液
が挙げられる。
【0013】これら実際のシリコン粒子の平均粒子径
は、一般的に10μ程度から0.1μ程度である。この
他、懸濁して沈降しにくいシリコン粒子が、全体的又は
部分的に存在する水溶液の全てに本発明は適用可能であ
る。
は、一般的に10μ程度から0.1μ程度である。この
他、懸濁して沈降しにくいシリコン粒子が、全体的又は
部分的に存在する水溶液の全てに本発明は適用可能であ
る。
【0014】次に、この懸濁液に添加する無機酸として
は、水中でよく解離する無機質の酸を指し、例えば硫
酸,塩酸,フッ酸,硝酸又はこれらの混合物などが挙げ
られる。これらの添加量については、0.01mol/
l以上が好ましい。0.01mol/l未満では、シリ
コン粒子の沈降速度を向上させる効果が小さくなる。
は、水中でよく解離する無機質の酸を指し、例えば硫
酸,塩酸,フッ酸,硝酸又はこれらの混合物などが挙げ
られる。これらの添加量については、0.01mol/
l以上が好ましい。0.01mol/l未満では、シリ
コン粒子の沈降速度を向上させる効果が小さくなる。
【0015】またこれらの添加量の上限については、フ
ッ酸及びこれと他の酸との混合物以外特に制限がない
が、回収したシリコンの純度が低下するので、なるべく
少ない方が好ましい。フッ酸やこれを他の酸と混合する
場合は、フッ酸の懸濁液に対する添加量は1mol/l
未満が好ましい。これ以上ではシリコンの溶解する傾向
が強くなり、シリコンの回収率が低下する。
ッ酸及びこれと他の酸との混合物以外特に制限がない
が、回収したシリコンの純度が低下するので、なるべく
少ない方が好ましい。フッ酸やこれを他の酸と混合する
場合は、フッ酸の懸濁液に対する添加量は1mol/l
未満が好ましい。これ以上ではシリコンの溶解する傾向
が強くなり、シリコンの回収率が低下する。
【0016】また、この懸濁液に添加する水溶性の無機
塩としては、塩化カルシウム,塩化ナトリウム,塩化第
二鉄,硫酸アルミニウム,硫酸第一鉄,硫酸第二鉄など
が挙げられる。これらの添加量は0.005mol/l
以上が好ましい。これ未満では、沈降速度を向上させる
効果が小さくなる。
塩としては、塩化カルシウム,塩化ナトリウム,塩化第
二鉄,硫酸アルミニウム,硫酸第一鉄,硫酸第二鉄など
が挙げられる。これらの添加量は0.005mol/l
以上が好ましい。これ未満では、沈降速度を向上させる
効果が小さくなる。
【0017】これらの添加量の上限は、これらが懸濁液
に溶解する限り、特に制限はないが、回収したシリコン
の純度が低下するので、添加量はなるべく少ない方が好
ましい。
に溶解する限り、特に制限はないが、回収したシリコン
の純度が低下するので、添加量はなるべく少ない方が好
ましい。
【0018】これらの無機酸と水溶性の無機塩との混合
物を添加する場合は、これらの合計量が0.005mo
l/l以上が好ましい。これ以下では、沈降速度を向上
させる効果が小さくなる。これらの上限は、フッ酸を他
と混合して添加する以外については、懸濁液によく溶解
する限り特に制限はない。
物を添加する場合は、これらの合計量が0.005mo
l/l以上が好ましい。これ以下では、沈降速度を向上
させる効果が小さくなる。これらの上限は、フッ酸を他
と混合して添加する以外については、懸濁液によく溶解
する限り特に制限はない。
【0019】但し、回収したシリコンの純度が低下する
ので、なるべく少ない方が好ましい。フッ酸を無機塩と
混合して添加する場合は、フッ酸の添加量が懸濁液に対
して1mol/l未満が好ましい。これ以上では、シリ
コンが溶解する傾向が強くなり、シリコンの回収率が低
下する。
ので、なるべく少ない方が好ましい。フッ酸を無機塩と
混合して添加する場合は、フッ酸の添加量が懸濁液に対
して1mol/l未満が好ましい。これ以上では、シリ
コンが溶解する傾向が強くなり、シリコンの回収率が低
下する。
【0020】このようにして懸濁液から沈降させたシリ
コンは、上澄みをデカンテーションや濾過した後、水分
を乾燥などで除去することで分離できる。
コンは、上澄みをデカンテーションや濾過した後、水分
を乾燥などで除去することで分離できる。
【0021】また、上記の方法で分離したシリコンに付
着した無機酸や無機塩を除去して純度を向上させること
は、これらを水洗することによって行うことができる。
具体的にはデカンテーションを繰り返すか、濾過の際に
シリコンの残渣を水で洗浄することで行うことができ
る。このとき、本発明では沈降したシリコン粒子が強固
に凝集しているので、洗浄しても再懸濁し、沈降分離し
にくくなったりすることはない。
着した無機酸や無機塩を除去して純度を向上させること
は、これらを水洗することによって行うことができる。
具体的にはデカンテーションを繰り返すか、濾過の際に
シリコンの残渣を水で洗浄することで行うことができ
る。このとき、本発明では沈降したシリコン粒子が強固
に凝集しているので、洗浄しても再懸濁し、沈降分離し
にくくなったりすることはない。
【0022】また、無機酸を単独で添加してシリコンを
沈降分離させた場合は、分離したシリコンを加熱するこ
とで、回収したシリコンを高純度化することができる。
沈降分離させた場合は、分離したシリコンを加熱するこ
とで、回収したシリコンを高純度化することができる。
【0023】懸濁していたシリコンの微粒子は、無機酸
や水溶性無機塩及びこれらの混合物の添加によって、容
易に沈降分離でき、しかもその後、高純度化が可能であ
る。この理由としては、懸濁液中のシリコン粒子の表面
は荷電されており、この反発力で浮遊していたが、無機
酸や無機塩などを添加することで、表面の電荷をなく
し、さらに表面が改質されて強固な凝集が生じたことが
考えられる。このため、水洗する際に、再懸濁すること
なく、回収したシリコンの高純度化が可能であったと思
われる。
や水溶性無機塩及びこれらの混合物の添加によって、容
易に沈降分離でき、しかもその後、高純度化が可能であ
る。この理由としては、懸濁液中のシリコン粒子の表面
は荷電されており、この反発力で浮遊していたが、無機
酸や無機塩などを添加することで、表面の電荷をなく
し、さらに表面が改質されて強固な凝集が生じたことが
考えられる。このため、水洗する際に、再懸濁すること
なく、回収したシリコンの高純度化が可能であったと思
われる。
【0024】また無機酸を添加してシリコンを沈降分離
した場合は、付着した酸を加熱することで酸を蒸発させ
ることができ、高純度化できたと考えられる。
した場合は、付着した酸を加熱することで酸を蒸発させ
ることができ、高純度化できたと考えられる。
【0025】
【実施例】以下に本発明の実施例を説明する。
【0026】シリコン粒子懸濁液に無機酸,水溶性の無
機塩を添加して実施例1〜11に示す混合物を作成し
た。例えば、実施例1については、平均粒径0.6μの
シリコン粒子が0.5重量%懸濁している水溶液90m
lに、10規定の硫酸10mlを添加し、1mol/l
の濃度になるようにしたものである。実施例2〜11に
ついてもその要領は同じである。
機塩を添加して実施例1〜11に示す混合物を作成し
た。例えば、実施例1については、平均粒径0.6μの
シリコン粒子が0.5重量%懸濁している水溶液90m
lに、10規定の硫酸10mlを添加し、1mol/l
の濃度になるようにしたものである。実施例2〜11に
ついてもその要領は同じである。
【0027】各実施例についてのシリコン粒子の平均粒
径,シリコン濃度,添加した無機酸,無機塩の種類及び
その添加量を表1に示す。
径,シリコン濃度,添加した無機酸,無機塩の種類及び
その添加量を表1に示す。
【0028】
【表1】
【0029】次に、各実施例の試料を3分間撹拌した後
放置して、シリコンの沈降速度を測定した。沈降速度
は、上澄み液を定時間で分取し、これの濁度を測定する
ことで求めた。濁度の測定法は、JIS KO101
9.2に準じ、また、カオリン標準液を用いて検量線を
作成した。この測定結果を表2に示す。
放置して、シリコンの沈降速度を測定した。沈降速度
は、上澄み液を定時間で分取し、これの濁度を測定する
ことで求めた。濁度の測定法は、JIS KO101
9.2に準じ、また、カオリン標準液を用いて検量線を
作成した。この測定結果を表2に示す。
【0030】
【表2】
【0031】さらに実施例3,4,10の試料について
沈降分離したシリコンをそれぞれ濾過した後、濾紙上の
シリコン残渣に純水を10ml添加して吸引する操作を
3回繰返して洗浄した。
沈降分離したシリコンをそれぞれ濾過した後、濾紙上の
シリコン残渣に純水を10ml添加して吸引する操作を
3回繰返して洗浄した。
【0032】この洗浄したシリコンをビーカーに移して
純水を100ml加え、3分間撹拌した後の再沈降性を
測定した。沈降速度の測定は、前記と同じ方法で測定し
た。測定結果をそれぞれ実施例12,13,14として
表2に示す。
純水を100ml加え、3分間撹拌した後の再沈降性を
測定した。沈降速度の測定は、前記と同じ方法で測定し
た。測定結果をそれぞれ実施例12,13,14として
表2に示す。
【0033】また、実施例7,11の試料について、沈
降分離したシリコンの上澄みをそれぞれデカンテーショ
ンし、さらに純水100mlを添加した後、撹拌して放
置し、デカンテーションする操作を3回繰返した。そし
て、純水を100ml添加して撹拌した後、前実施例と
同様に沈降速度を測定した。測定結果を実施例15,1
6として表2に示す。
降分離したシリコンの上澄みをそれぞれデカンテーショ
ンし、さらに純水100mlを添加した後、撹拌して放
置し、デカンテーションする操作を3回繰返した。そし
て、純水を100ml添加して撹拌した後、前実施例と
同様に沈降速度を測定した。測定結果を実施例15,1
6として表2に示す。
【0034】さらに、実施例12〜16について、沈降
性を見たときの上澄み液の電気伝導度を測定してシリコ
ンの洗浄度を調べた。その測定結果を表3に示す。
性を見たときの上澄み液の電気伝導度を測定してシリコ
ンの洗浄度を調べた。その測定結果を表3に示す。
【0035】
【表3】
【0036】表3中、実施例17,18は、実施例3,
4の試料について、沈降分離したシリコンをそれぞれ濾
過した後、風乾し、さらに300℃で5時間加熱し、こ
れに純水100mlを添加して撹拌してから溶液の電気
伝導度を測定したものである。測定結果は、酸の除去性
を表わしている。
4の試料について、沈降分離したシリコンをそれぞれ濾
過した後、風乾し、さらに300℃で5時間加熱し、こ
れに純水100mlを添加して撹拌してから溶液の電気
伝導度を測定したものである。測定結果は、酸の除去性
を表わしている。
【0037】比較のため、無機酸,無機塩を添加しない
表1に示す比較例1,2の試料について、その懸濁液を
3分間撹拌した後のシリコンの沈降速度を測定した。そ
の測定結果を表2に示す。さらに、比較例1,2のシリ
コン懸濁液の電気伝導度を測定した。その測定結果をそ
れぞれ比較例3,4として表3に示す。
表1に示す比較例1,2の試料について、その懸濁液を
3分間撹拌した後のシリコンの沈降速度を測定した。そ
の測定結果を表2に示す。さらに、比較例1,2のシリ
コン懸濁液の電気伝導度を測定した。その測定結果をそ
れぞれ比較例3,4として表3に示す。
【0038】以上実施例と比較例とを比較して明らかな
とおり、無機酸,水溶性無機塩、及びこれらの混合物を
シリコン粒子懸濁液に添加すると容易にシリコンを沈降
分離できることが分かった。
とおり、無機酸,水溶性無機塩、及びこれらの混合物を
シリコン粒子懸濁液に添加すると容易にシリコンを沈降
分離できることが分かった。
【0039】また、回収したシリコンを水洗して高純度
化することが可能となり、さらに水洗後の沈降分離性も
良好で、再懸濁しにくいことが判明した。そして、無機
酸で沈降分離したものは加熱することでも高純度化でき
ることもわかった。
化することが可能となり、さらに水洗後の沈降分離性も
良好で、再懸濁しにくいことが判明した。そして、無機
酸で沈降分離したものは加熱することでも高純度化でき
ることもわかった。
【0040】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、シリコン
粒子懸濁液からシリコンを効率的に分離回収することが
でき、また必要に応じて回収したシリコンを高純度化す
ることができ、その結果、これらを有効に再資源化する
ことができる効果を有する。
粒子懸濁液からシリコンを効率的に分離回収することが
でき、また必要に応じて回収したシリコンを高純度化す
ることができ、その結果、これらを有効に再資源化する
ことができる効果を有する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 横山 貞彦 東京都港区芝五丁目7番1号 日本電気株 式会社内 (72)発明者 鶴見 實 神奈川県横浜市緑区榎が丘30−2−1− 103
Claims (5)
- 【請求項1】 シリコン粒子が懸濁した水溶液からシリ
コン粒子を回収するシリコンの回収方法であって、 シリコン粒子懸濁液に無機酸を添加し、液中に沈降した
シリコン粒子を分離するものであることを特徴とするシ
リコンの回収方法。 - 【請求項2】 シリコン粒子が懸濁した水溶液からシリ
コン粒子を回収するシリコンの回収方法であって、 シリコン粒子懸濁液に水溶性の無機塩を添加し、液中に
沈降したシリコン粒子を分離するものであることを特徴
とするシリコンの回収方法。 - 【請求項3】 シリコン粒子が懸濁した水溶液からシリ
コン粒子を回収するシリコンの回収方法であって、 シリコン粒子懸濁液に無機酸と無機塩との混合物を添加
し、液中に沈降したシリコン粒子を分離するものである
ことを特徴とするシリコンの回収方法。 - 【請求項4】 前記水溶液より分離したシリコン粒子に
水洗処理を施して回収されたシリコンを高純度化するこ
とを特徴とする請求項1〜3に記載のシリコンの回収方
法。 - 【請求項5】 前記水溶液より分離したシリコン粒子を
加熱して回収されたシリコンを高純度化することを特徴
とする請求項1に記載のシリコンの回収方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25482891A JPH0687607A (ja) | 1991-09-05 | 1991-09-05 | シリコンの回収方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25482891A JPH0687607A (ja) | 1991-09-05 | 1991-09-05 | シリコンの回収方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0687607A true JPH0687607A (ja) | 1994-03-29 |
Family
ID=17270428
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP25482891A Pending JPH0687607A (ja) | 1991-09-05 | 1991-09-05 | シリコンの回収方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0687607A (ja) |
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---|---|---|---|---|
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WO2009081725A1 (ja) * | 2007-12-21 | 2009-07-02 | Sharp Kabushiki Kaisha | シリコン再生方法 |
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KR101323765B1 (ko) * | 2006-02-24 | 2013-10-31 | 가부시키가이샤 아이에이치아이 카이덴기카이 | 실리콘입자의 처리방법 및 장치 |
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-
1991
- 1991-09-05 JP JP25482891A patent/JPH0687607A/ja active Pending
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