JPH0642414A - エバポパージシステムの故障診断装置 - Google Patents
エバポパージシステムの故障診断装置Info
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- JPH0642414A JPH0642414A JP19722192A JP19722192A JPH0642414A JP H0642414 A JPH0642414 A JP H0642414A JP 19722192 A JP19722192 A JP 19722192A JP 19722192 A JP19722192 A JP 19722192A JP H0642414 A JPH0642414 A JP H0642414A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 内燃機関の蒸発燃料をキャニスタ内の吸着剤
に吸着させ、吸着された燃料を所定運転条件下で内燃機
関の吸気系へ放出して燃焼させるエバポパージシステム
の故障診断装置に関し、エバポ系の故障部位を特定する
ことを目的とする。 【構成】 タンク内圧を一定に制御するための内圧制御
弁29と、内圧制御弁29の作動を有効又は無効とする
チェックVSV30とを、燃料タンク21からキャニス
タ32までの経路中に設ける。マイクロコンピュータ4
0はエバポ系の各部位の故障時の標準圧力値を予め記憶
しており、内圧制御弁29,チェックVSV30,パー
ジVSV34を夫々開閉制御したときの圧力センサ31
の圧力値を記憶標準圧力値と比較することで、故障部位
を判定する。
に吸着させ、吸着された燃料を所定運転条件下で内燃機
関の吸気系へ放出して燃焼させるエバポパージシステム
の故障診断装置に関し、エバポ系の故障部位を特定する
ことを目的とする。 【構成】 タンク内圧を一定に制御するための内圧制御
弁29と、内圧制御弁29の作動を有効又は無効とする
チェックVSV30とを、燃料タンク21からキャニス
タ32までの経路中に設ける。マイクロコンピュータ4
0はエバポ系の各部位の故障時の標準圧力値を予め記憶
しており、内圧制御弁29,チェックVSV30,パー
ジVSV34を夫々開閉制御したときの圧力センサ31
の圧力値を記憶標準圧力値と比較することで、故障部位
を判定する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はエバポパージシステムの
故障診断装置に係り、特に内燃機関の蒸発燃料(ベー
パ)をキャニスタ内の吸着剤に吸着させ、吸着された燃
料を所定運転条件下で内燃機関の吸気系へ放出(パー
ジ)して燃焼させるエバポパージシステムの故障診断装
置に関する。
故障診断装置に係り、特に内燃機関の蒸発燃料(ベー
パ)をキャニスタ内の吸着剤に吸着させ、吸着された燃
料を所定運転条件下で内燃機関の吸気系へ放出(パー
ジ)して燃焼させるエバポパージシステムの故障診断装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】燃料タンク内で蒸発した燃料(ベーパ)
が大気へ放出されるのを防止するため、各部分を密閉す
ると共に、ベーパを一旦キャニスタ内の吸着剤に吸着さ
せ、車両の走行中に吸着した燃料を吸気系に吸引させて
燃焼させるエバポパージシステムを備えた内燃機関にお
いては、何らかの原因でベーパ通路が破損したり、配管
がはずれたりした場合にはベーパが大気に放出されてし
まい、また吸気系へのパージ通路が閉塞した場合には、
キャニスタ内のベーパがオーバーフローし、キャニスタ
より大気にベーパが洩れてしまう。従って、このような
エバポパージシステムの故障発生の有無を診断すること
が必要とされる。
が大気へ放出されるのを防止するため、各部分を密閉す
ると共に、ベーパを一旦キャニスタ内の吸着剤に吸着さ
せ、車両の走行中に吸着した燃料を吸気系に吸引させて
燃焼させるエバポパージシステムを備えた内燃機関にお
いては、何らかの原因でベーパ通路が破損したり、配管
がはずれたりした場合にはベーパが大気に放出されてし
まい、また吸気系へのパージ通路が閉塞した場合には、
キャニスタ内のベーパがオーバーフローし、キャニスタ
より大気にベーパが洩れてしまう。従って、このような
エバポパージシステムの故障発生の有無を診断すること
が必要とされる。
【0003】そこで、上記の故障診断装置として、本出
願人はキャニスタに蓄えられた蒸発燃料を内燃機関の吸
気系へパージするパージ通路を開閉する第1の制御弁
と、キャニスタの大気孔を開閉する第2の制御弁とを有
し、故障診断時には第1の制御弁を開弁し、かつ、第2
の制御弁を閉弁して吸気系の負圧をエバポ系に導入した
後、所定負圧になるのを待って第1の制御弁を閉弁して
所定時間密閉を保持し、そのときの圧力の変化度合いに
よって故障発生の有無を診断するようにしたエバポパー
ジシステムの故障診断装置を提案している(特願平3−
138002号)。
願人はキャニスタに蓄えられた蒸発燃料を内燃機関の吸
気系へパージするパージ通路を開閉する第1の制御弁
と、キャニスタの大気孔を開閉する第2の制御弁とを有
し、故障診断時には第1の制御弁を開弁し、かつ、第2
の制御弁を閉弁して吸気系の負圧をエバポ系に導入した
後、所定負圧になるのを待って第1の制御弁を閉弁して
所定時間密閉を保持し、そのときの圧力の変化度合いに
よって故障発生の有無を診断するようにしたエバポパー
ジシステムの故障診断装置を提案している(特願平3−
138002号)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、上記の本出
願人の提案装置では、前記燃料タンクから前記第1の制
御弁に到るエバポ系内の洩れ故障の有無は判定できる
が、エバポ系内のどこに故障があるかの特定ができない
ため、故障発見後の修理に時間と手間を要する。
願人の提案装置では、前記燃料タンクから前記第1の制
御弁に到るエバポ系内の洩れ故障の有無は判定できる
が、エバポ系内のどこに故障があるかの特定ができない
ため、故障発見後の修理に時間と手間を要する。
【0005】本発明は上記の点に鑑みなされたもので、
エバポ系の各部位について故障診断用の標準圧力値を用
意しておくことにより、上記の課題を解決したエバポパ
ージシステムの故障診断装置を提供することを目的とす
る。
エバポ系の各部位について故障診断用の標準圧力値を用
意しておくことにより、上記の課題を解決したエバポパ
ージシステムの故障診断装置を提供することを目的とす
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】図1は本発明の原理構成
図を示す。本発明は同図に示すように、燃料タンク11
からの蒸発燃料をベーパ通路12を通してキャニスタ1
3内の吸着剤に吸着させ、所定運転時にキャニスタ13
内の吸着燃料を、パージ通路14の途中に設けられたパ
ージ制御弁15を開放して内燃機関10の吸気通路16
ヘパージするエバポパージシステムの故障を診断する装
置において、圧力検出手段18,記憶手段19及び判定
手段20を備えるようにしたものである。
図を示す。本発明は同図に示すように、燃料タンク11
からの蒸発燃料をベーパ通路12を通してキャニスタ1
3内の吸着剤に吸着させ、所定運転時にキャニスタ13
内の吸着燃料を、パージ通路14の途中に設けられたパ
ージ制御弁15を開放して内燃機関10の吸気通路16
ヘパージするエバポパージシステムの故障を診断する装
置において、圧力検出手段18,記憶手段19及び判定
手段20を備えるようにしたものである。
【0007】ここで、上記の圧力検出手段18は燃料タ
ンク11からパージ制御弁15に到るエバポ系17の圧
力を検出する。また、上記の記憶手段19はエバポ系1
7の各部位毎に故障時に検出される標準圧力値を予め記
憶しておく。更に、上記の判定手段20は故障診断時の
圧力検出手段18による検出圧力値と、記憶手段19の
記憶標準圧力値とを比較して故障部位を判定する。
ンク11からパージ制御弁15に到るエバポ系17の圧
力を検出する。また、上記の記憶手段19はエバポ系1
7の各部位毎に故障時に検出される標準圧力値を予め記
憶しておく。更に、上記の判定手段20は故障診断時の
圧力検出手段18による検出圧力値と、記憶手段19の
記憶標準圧力値とを比較して故障部位を判定する。
【0008】
【作用】判定手段20で圧力検出手段18よりの検出圧
力値と比較される標準圧力値は、予めエバポ系17の各
部位別に故障があるとしたときに夫々検出される圧力値
(圧力範囲含む)を記憶手段19に記憶しておいた記憶
検出値であるため、判定手段20での比較判定によりエ
バポ系17の故障部位を特定することができる。
力値と比較される標準圧力値は、予めエバポ系17の各
部位別に故障があるとしたときに夫々検出される圧力値
(圧力範囲含む)を記憶手段19に記憶しておいた記憶
検出値であるため、判定手段20での比較判定によりエ
バポ系17の故障部位を特定することができる。
【0009】
【実施例】図2は本発明の一実施例のシステム構成図を
示す。同図中、燃料タンク21はメインタンク21aと
サブタンク21bとからなる。サブタンク21bはメイ
ンタンク21a内にあり、メインタンク21aと連通さ
れると共に、フューエルポンプ22が配置されている。
また、燃料タンク21の上部にはロールオーババルブ2
3が設けられている。このロールオーババルブ23は車
両横転時に燃料が外部へ流出しないようにするために設
けられている。
示す。同図中、燃料タンク21はメインタンク21aと
サブタンク21bとからなる。サブタンク21bはメイ
ンタンク21a内にあり、メインタンク21aと連通さ
れると共に、フューエルポンプ22が配置されている。
また、燃料タンク21の上部にはロールオーババルブ2
3が設けられている。このロールオーババルブ23は車
両横転時に燃料が外部へ流出しないようにするために設
けられている。
【0010】フューエルポンプ22はパイプ24,プレ
ッシャレギュレータ25を夫々介して燃料噴射弁26に
連通されている。プレッシャレギュレータ25は燃料圧
力を一定にするために設けられており、燃料噴射弁26
で噴射されない余った燃料をリターンパイプ27を介し
てサブタンク21b内に戻す。
ッシャレギュレータ25を夫々介して燃料噴射弁26に
連通されている。プレッシャレギュレータ25は燃料圧
力を一定にするために設けられており、燃料噴射弁26
で噴射されない余った燃料をリターンパイプ27を介し
てサブタンク21b内に戻す。
【0011】また、燃料タンク21の上部はベーパ通路
28aを介して内圧制御弁29に連通される一方、チェ
ックVSV(バキューム・スイッチング・バルブ)30
に連通されている。上記の内圧制御弁29とチェックV
SV30は、またベーパ通路28bを介してキャニスタ
32(前記キャニスタ13に相当)に連通されている。
ベーパ通路28a及び28bが夫々前記ベーパ通路12
に相当する。
28aを介して内圧制御弁29に連通される一方、チェ
ックVSV(バキューム・スイッチング・バルブ)30
に連通されている。上記の内圧制御弁29とチェックV
SV30は、またベーパ通路28bを介してキャニスタ
32(前記キャニスタ13に相当)に連通されている。
ベーパ通路28a及び28bが夫々前記ベーパ通路12
に相当する。
【0012】内圧制御弁29はチェックボール29aと
スプリング29bとよりなるメカニカル制御弁で、スプ
リング29bがチェックボール29aを図中右方向に付
勢力を与えており、スプリング29bにより燃料タンク
21内圧力を所定値(例えば250mm Aq)以下に保持す
る。チェックVSV30は後述の如く、マイクロコンピ
ュータ40によって、開放(開弁)又は遮断(閉弁)さ
れる電磁弁である。
スプリング29bとよりなるメカニカル制御弁で、スプ
リング29bがチェックボール29aを図中右方向に付
勢力を与えており、スプリング29bにより燃料タンク
21内圧力を所定値(例えば250mm Aq)以下に保持す
る。チェックVSV30は後述の如く、マイクロコンピ
ュータ40によって、開放(開弁)又は遮断(閉弁)さ
れる電磁弁である。
【0013】キャニスタ32は内部に吸着剤として活性
炭32aを有し、また外部に開放された大気導入孔32
bが形成されている公知の構成である。燃料タンク21
と内圧制御弁29及びチェックVSV30との間の経路
(ベーパ通路28a)には、圧力センサ31が設けられ
ている。この圧力センサ31はシリコンウェーハの歪を
ブリッジ回路で検出する一種の歪ゲージで、前記圧力検
出手段18を構成し、燃料タンク21と内圧制御弁29
及びチェックVSV30で形成される空間の圧力と大気
圧との差を測定する。
炭32aを有し、また外部に開放された大気導入孔32
bが形成されている公知の構成である。燃料タンク21
と内圧制御弁29及びチェックVSV30との間の経路
(ベーパ通路28a)には、圧力センサ31が設けられ
ている。この圧力センサ31はシリコンウェーハの歪を
ブリッジ回路で検出する一種の歪ゲージで、前記圧力検
出手段18を構成し、燃料タンク21と内圧制御弁29
及びチェックVSV30で形成される空間の圧力と大気
圧との差を測定する。
【0014】また、キャニスタ32はパージ通路33
(前記パージ通路14に相当)と、電磁弁であるパージ
・バキューム・スイッチング・バルブ(VSV)34
(前記パージ制御弁15に相当)とを夫々介して吸気通
路37(前記吸気通路16に相当)のスロットルバルブ
36より下流側位置に連通されている。スロットルバル
ブ36の上流側には空気を濾過して塵埃を除去するエア
クリーナ(AC)35が設けられている。
(前記パージ通路14に相当)と、電磁弁であるパージ
・バキューム・スイッチング・バルブ(VSV)34
(前記パージ制御弁15に相当)とを夫々介して吸気通
路37(前記吸気通路16に相当)のスロットルバルブ
36より下流側位置に連通されている。スロットルバル
ブ36の上流側には空気を濾過して塵埃を除去するエア
クリーナ(AC)35が設けられている。
【0015】スロットルバルブ36は運転者により操作
されるアクセルペダルの踏込量によって開度が制御され
るバルブで、その開度はスロットルポジションセンサ3
8により検出される。マイクロコンピュータ40はエバ
ポパージシステムの制御を司る電子制御装置で、前記記
憶手段19を有し、判定手段20をソフトウェア動作に
より実現すると共に、異常判定時は警告灯41を点灯
し、運転者に異常発生を報知させる。
されるアクセルペダルの踏込量によって開度が制御され
るバルブで、その開度はスロットルポジションセンサ3
8により検出される。マイクロコンピュータ40はエバ
ポパージシステムの制御を司る電子制御装置で、前記記
憶手段19を有し、判定手段20をソフトウェア動作に
より実現すると共に、異常判定時は警告灯41を点灯
し、運転者に異常発生を報知させる。
【0016】マイクロコンピュータ40は、図3に示す
如き公知のハードウェア構成を有している。同図中、図
2と同一構成部分には同一符号を付し、その説明を省略
する。図3において、マイクロコンピュータ40は中央
処理装置(CPU)50,処理プログラムを格納したリ
ード・オンリ・メモリ(ROM)51,作業領域として
使用されるランダム・アクセス・メモリ(RAM)5
2,エンジン停止後もデータを保持するバックアップR
AM53,マルチプレクサ付き入力インタフェース回路
54,入出力インタフェース回路55及びA/Dコンバ
ータ56等から構成されており、それらは双方向のバス
57を介して接続されている。
如き公知のハードウェア構成を有している。同図中、図
2と同一構成部分には同一符号を付し、その説明を省略
する。図3において、マイクロコンピュータ40は中央
処理装置(CPU)50,処理プログラムを格納したリ
ード・オンリ・メモリ(ROM)51,作業領域として
使用されるランダム・アクセス・メモリ(RAM)5
2,エンジン停止後もデータを保持するバックアップR
AM53,マルチプレクサ付き入力インタフェース回路
54,入出力インタフェース回路55及びA/Dコンバ
ータ56等から構成されており、それらは双方向のバス
57を介して接続されている。
【0017】A/Dコンバータ56は圧力センサ31か
らの圧力検出信号やスロットルポジションセンサ38か
らの検出信号等が入力インタフェース回路54により切
換えられて順次入力され、それをアナログ・ディジタル
変換してバス57へ順次送出する。入出力インタフェー
ス回路55はスロットルポジションセンサ38からの信
号をバス57へ送出する一方、CPU50の制御の下に
燃料噴射弁26,チェックVSV30及びパージVSV
34及び警告灯41へ制御信号を互いに独立に送出して
それらを制御する。
らの圧力検出信号やスロットルポジションセンサ38か
らの検出信号等が入力インタフェース回路54により切
換えられて順次入力され、それをアナログ・ディジタル
変換してバス57へ順次送出する。入出力インタフェー
ス回路55はスロットルポジションセンサ38からの信
号をバス57へ送出する一方、CPU50の制御の下に
燃料噴射弁26,チェックVSV30及びパージVSV
34及び警告灯41へ制御信号を互いに独立に送出して
それらを制御する。
【0018】次に図2のシステムの通常のエバポパージ
の作動について説明する。図示しないイグニッションス
イッチがオンとされると、図2のフューエルポンプ22
の作動によりサブタンク21b内の燃料が、パイプ24
を通してプレッシャレギュレータ25へ吐出され、ここ
で一定圧力にされて燃料噴射弁26へ送られ、マイクロ
コンピュータ40からの燃料噴射時間、燃料噴射弁26
から吸気通路37へ噴射される。また、余った燃料はリ
ターンパイプ27を介してサブタンク21bに戻され
る。
の作動について説明する。図示しないイグニッションス
イッチがオンとされると、図2のフューエルポンプ22
の作動によりサブタンク21b内の燃料が、パイプ24
を通してプレッシャレギュレータ25へ吐出され、ここ
で一定圧力にされて燃料噴射弁26へ送られ、マイクロ
コンピュータ40からの燃料噴射時間、燃料噴射弁26
から吸気通路37へ噴射される。また、余った燃料はリ
ターンパイプ27を介してサブタンク21bに戻され
る。
【0019】一方、燃料タンク21内で発生した蒸発燃
料(ベーパ)は、ベーパ通路28aを通して内圧制御弁
29及びチェックVSV30に夫々到る。ここで、チェ
ックVSV30は後述の故障診断時にのみマイクロコン
ピュータ40により開閉制御される制御弁で、エバポパ
ージ時等の故障診断時以外の通常時には常時閉弁(遮
断)されている。従って、上記のエバポパージ時には燃
料タンク21の内圧は内圧制御弁29のみによって制御
されることとなる。
料(ベーパ)は、ベーパ通路28aを通して内圧制御弁
29及びチェックVSV30に夫々到る。ここで、チェ
ックVSV30は後述の故障診断時にのみマイクロコン
ピュータ40により開閉制御される制御弁で、エバポパ
ージ時等の故障診断時以外の通常時には常時閉弁(遮
断)されている。従って、上記のエバポパージ時には燃
料タンク21の内圧は内圧制御弁29のみによって制御
されることとなる。
【0020】ここで、タンク内圧が内圧制御弁29によ
る設定圧力(例えば250mm Aq)より小さいときは、ス
プリング29bのばね力によりチェックボール29aは
図示の位置にあり、ベーパ通路28aを遮断しているた
め、蒸発燃料のキャニスタ32への送出が阻止される。
る設定圧力(例えば250mm Aq)より小さいときは、ス
プリング29bのばね力によりチェックボール29aは
図示の位置にあり、ベーパ通路28aを遮断しているた
め、蒸発燃料のキャニスタ32への送出が阻止される。
【0021】すなわち、機関の冷間始動時は、タンク内
圧は大気圧付近にあり、その直後燃料噴射弁26による
燃料消費により燃料体積が減少するため、タンク内圧が
負圧に一旦減少する。しかし、その後燃温が排気熱によ
り徐々に上昇し、蒸発燃料の発生量が増え、タンク内圧
は正圧方向へ上昇していき内圧制御弁29による設定圧
力に達する。
圧は大気圧付近にあり、その直後燃料噴射弁26による
燃料消費により燃料体積が減少するため、タンク内圧が
負圧に一旦減少する。しかし、その後燃温が排気熱によ
り徐々に上昇し、蒸発燃料の発生量が増え、タンク内圧
は正圧方向へ上昇していき内圧制御弁29による設定圧
力に達する。
【0022】そして、更に蒸発燃料が発生しタンク内圧
が上記設定圧力以上になると、内圧制御弁29のチェッ
クボール29aが図2中、左方向にスプリング29bの
ばね力に抗して押動され、その結果、蒸発燃料はベーパ
通路28a,内圧制御弁29及びベーパ通路28bを通
してキャニスタ32内に送り込まれ、内部の活性炭32
aに吸着される。この蒸発燃料のキャニスタ32への送
出が行なわれると、タンク内圧は減少し、タンク内圧が
上記設定圧以下になると、内圧制御弁29が図示の如く
再び閉弁される。
が上記設定圧力以上になると、内圧制御弁29のチェッ
クボール29aが図2中、左方向にスプリング29bの
ばね力に抗して押動され、その結果、蒸発燃料はベーパ
通路28a,内圧制御弁29及びベーパ通路28bを通
してキャニスタ32内に送り込まれ、内部の活性炭32
aに吸着される。この蒸発燃料のキャニスタ32への送
出が行なわれると、タンク内圧は減少し、タンク内圧が
上記設定圧以下になると、内圧制御弁29が図示の如く
再び閉弁される。
【0023】運転の継続により、蒸発燃料量が増加し、
タンク内圧が再び上記設定圧以上となると、内圧制御弁
29は再び開弁して蒸発燃料をキャニスタ32へ送り込
む。以下、上記と同様にして、正常時には内圧制御弁2
9が開閉弁を繰り返してタンク内圧を設定圧に保持す
る。
タンク内圧が再び上記設定圧以上となると、内圧制御弁
29は再び開弁して蒸発燃料をキャニスタ32へ送り込
む。以下、上記と同様にして、正常時には内圧制御弁2
9が開閉弁を繰り返してタンク内圧を設定圧に保持す
る。
【0024】上記のように、ベーパ通路28や燃料タン
ク21に洩れがない正常時には、前記したように蒸発燃
料が内圧制御弁29を通してキャニスタ32内の活性炭
32aに吸着されていく。機関始動直後はパージVSV
34はパージ制御条件が満足されていないので、閉弁さ
れている。
ク21に洩れがない正常時には、前記したように蒸発燃
料が内圧制御弁29を通してキャニスタ32内の活性炭
32aに吸着されていく。機関始動直後はパージVSV
34はパージ制御条件が満足されていないので、閉弁さ
れている。
【0025】上記パージ制御条件はパージにより空燃比
が荒れても、運転性や排気エミッションへの悪影響を極
力小さくできる運転条件であり、例えば機関冷却水温が
所定温度以上、空燃比を目標値とする燃料噴射のフィー
ドバック制御中、吸入空気量が所定値以上、フューエル
カットをしていないなどがあり、これらをすべて満足し
ているときパージ制御条件を満足しているとマイクロコ
ンピュータ40によって判断される。
が荒れても、運転性や排気エミッションへの悪影響を極
力小さくできる運転条件であり、例えば機関冷却水温が
所定温度以上、空燃比を目標値とする燃料噴射のフィー
ドバック制御中、吸入空気量が所定値以上、フューエル
カットをしていないなどがあり、これらをすべて満足し
ているときパージ制御条件を満足しているとマイクロコ
ンピュータ40によって判断される。
【0026】パージ制御条件が満足していると判定され
たものとすると、マイクロコンピュータ40はパージV
SV34を開弁する。すると、吸気通路37の負圧によ
り、大気導入口32bより大気がキャニスタ32内に導
入され、活性炭32aに吸着されている燃料が脱離され
てパージ通路33及びパージVSV34を夫々通して吸
気通路37内に蒸発燃料が吸い込まれる。また、活性炭
32aは上記の脱離により再生され、次のベーパの吸着
に備える。
たものとすると、マイクロコンピュータ40はパージV
SV34を開弁する。すると、吸気通路37の負圧によ
り、大気導入口32bより大気がキャニスタ32内に導
入され、活性炭32aに吸着されている燃料が脱離され
てパージ通路33及びパージVSV34を夫々通して吸
気通路37内に蒸発燃料が吸い込まれる。また、活性炭
32aは上記の脱離により再生され、次のベーパの吸着
に備える。
【0027】次に上記のエバポパージシステムの故障診
断の処理動作について説明する。本実施例の故障診断は
マイクロコンピュータ40により、ステージ0,I,I
I,III ,IV及びVの各処理を順次実行することにより
行なわれる(ただし、故障部位によっては、ステージ0
等ステージV以外で終了することもあり、必ずしも全ス
テージが実行されるとは限らない。)。
断の処理動作について説明する。本実施例の故障診断は
マイクロコンピュータ40により、ステージ0,I,I
I,III ,IV及びVの各処理を順次実行することにより
行なわれる(ただし、故障部位によっては、ステージ0
等ステージV以外で終了することもあり、必ずしも全ス
テージが実行されるとは限らない。)。
【0028】上記の各ステージ0,I〜Vは図4乃至図
9の故障診断ルーチンにより実行され、パージVSV3
4とチェックVSV30とは夫々次表に示す如くに開閉
制御される。
9の故障診断ルーチンにより実行され、パージVSV3
4とチェックVSV30とは夫々次表に示す如くに開閉
制御される。
【0029】
【表1】
【0030】ただし、上記表中、「成り行き」はパージ
VSV34が前記したエバポパージ動作に従って通常通
り開閉弁されていることを示し、また「判定タイミン
グ」は当該ステージの故障部位判定タイミングの条件を
示し、この条件が満たされない限り判定は行なわれな
い。
VSV34が前記したエバポパージ動作に従って通常通
り開閉弁されていることを示し、また「判定タイミン
グ」は当該ステージの故障部位判定タイミングの条件を
示し、この条件が満たされない限り判定は行なわれな
い。
【0031】次に上記の各ステージの作動について詳細
に説明する。図4乃至図9の故障診断ルーチンはメイン
ルーチン内で、又は所定周期(例えば64ms)毎に起動
される。まず図4に示す故障診断ルーチンにより、ステ
ージ0の故障診断が行なわれる。
に説明する。図4乃至図9の故障診断ルーチンはメイン
ルーチン内で、又は所定周期(例えば64ms)毎に起動
される。まず図4に示す故障診断ルーチンにより、ステ
ージ0の故障診断が行なわれる。
【0032】故障診断ルーチンが起動されると、まず図
4のステップ101 により判定終了フラグが“1”にセッ
トされているか否か判定される。この判定終了フラグは
イニシャルルーチンによって初期値が“0”にクリアさ
れているため、最初にこのステップ101 が実行されたと
きは、ステップ102 へ進み、圧力センサ31の出力検出
信号に基づきタンク内圧Pが読み込まれる。
4のステップ101 により判定終了フラグが“1”にセッ
トされているか否か判定される。この判定終了フラグは
イニシャルルーチンによって初期値が“0”にクリアさ
れているため、最初にこのステップ101 が実行されたと
きは、ステップ102 へ進み、圧力センサ31の出力検出
信号に基づきタンク内圧Pが読み込まれる。
【0033】続いて、スタータ始動後10分経過したか
否か判定され(ステップ103 )、10分経過していない
ときはステージ0の判定を行なうべく、まずチェックV
SV30を強制的に閉弁し(ステップ104 )、ステップ
102 で読み込んだタンク内圧Pが予めROM51に記憶
しておいた圧力値50mmAqより大であるか否か判定す
る(ステップ105 )。
否か判定され(ステップ103 )、10分経過していない
ときはステージ0の判定を行なうべく、まずチェックV
SV30を強制的に閉弁し(ステップ104 )、ステップ
102 で読み込んだタンク内圧Pが予めROM51に記憶
しておいた圧力値50mmAqより大であるか否か判定す
る(ステップ105 )。
【0034】チェックVSV30の閉弁によりタンク内
圧は内圧制御弁29のみによって制御されることとな
り、また機関始動により正常時は燃温が排気熱により上
昇し、燃料タンク21内のベーパ発生量が徐々に増加し
ていくため、P>50mmAqとなる。従って、ステップ
105 でP>50mmAqと判定されたときは燃料タンク2
1には洩れがないと判断してタンク正常フラグが“1”
にセットされる(ステップ106 )。
圧は内圧制御弁29のみによって制御されることとな
り、また機関始動により正常時は燃温が排気熱により上
昇し、燃料タンク21内のベーパ発生量が徐々に増加し
ていくため、P>50mmAqとなる。従って、ステップ
105 でP>50mmAqと判定されたときは燃料タンク2
1には洩れがないと判断してタンク正常フラグが“1”
にセットされる(ステップ106 )。
【0035】一方、ステップ105 でP≦50mmAqと判
定されたときは、予めROM51に記憶しておいた圧力
値−50mmAqよりタンク内圧Pが大であるか否か判定
する(ステップ107 )。車両が燃温の上昇があまりない
状態にあるときや、燃料タンク21内の燃料残量が少な
いときは、始動後10分未満の状態では、燃料タンク2
1に洩れがなくてもタンク内圧Pは50mmAqより大と
ならず、燃料消費と相まってタンク内圧Pは一旦負圧の
−50mmAqより低下する。なお、その後、燃温の上昇
により、タンク内圧Pは正圧方向へ上昇していく。そこ
で、P≦−50mmAqと判定されたときは燃料タンク2
1が正常であると判定してタンク正常フラグを“1”に
セットする(ステップ106 )。
定されたときは、予めROM51に記憶しておいた圧力
値−50mmAqよりタンク内圧Pが大であるか否か判定
する(ステップ107 )。車両が燃温の上昇があまりない
状態にあるときや、燃料タンク21内の燃料残量が少な
いときは、始動後10分未満の状態では、燃料タンク2
1に洩れがなくてもタンク内圧Pは50mmAqより大と
ならず、燃料消費と相まってタンク内圧Pは一旦負圧の
−50mmAqより低下する。なお、その後、燃温の上昇
により、タンク内圧Pは正圧方向へ上昇していく。そこ
で、P≦−50mmAqと判定されたときは燃料タンク2
1が正常であると判定してタンク正常フラグを“1”に
セットする(ステップ106 )。
【0036】一方、ステップ107 でP>−50mmAqと
判定されたときは、始動後10分未満においてタンク内
圧が大気圧近傍であるので、燃料タンク21に洩れがあ
る可能性有りと判断し、タンク正常フラグはセットせず
に、予めROM51に記憶してある圧力値300mm Aq
と、前記ステップ102 で読み込んだタンク内圧Pとを大
小比較する(ステップ108 )。
判定されたときは、始動後10分未満においてタンク内
圧が大気圧近傍であるので、燃料タンク21に洩れがあ
る可能性有りと判断し、タンク正常フラグはセットせず
に、予めROM51に記憶してある圧力値300mm Aq
と、前記ステップ102 で読み込んだタンク内圧Pとを大
小比較する(ステップ108 )。
【0037】上記の圧力値300mm Aqは内圧制御弁29
の設定圧より若干大なる圧力値であり、内圧制御弁29
が正常に作動しているときはタンク内圧Pは内圧制御弁
29の設定圧より大となることはない。そこで、ステッ
プ108 でP>300mm Aqと判定されたときは、内圧制御
弁29が閉故障の可能性有りと判断して、内圧制御弁仮
異常フラグを“1”にセットし(ステップ109 )、ステ
ップ110 へ進む。P≦300mm Aqと判定されたときは、
内圧制御弁29も正常であると判断してステップ110 へ
進む。
の設定圧より若干大なる圧力値であり、内圧制御弁29
が正常に作動しているときはタンク内圧Pは内圧制御弁
29の設定圧より大となることはない。そこで、ステッ
プ108 でP>300mm Aqと判定されたときは、内圧制御
弁29が閉故障の可能性有りと判断して、内圧制御弁仮
異常フラグを“1”にセットし(ステップ109 )、ステ
ップ110 へ進む。P≦300mm Aqと判定されたときは、
内圧制御弁29も正常であると判断してステップ110 へ
進む。
【0038】ステップ110 ではP<−300mm Aqか否か
判定される。このステージ0ではパージVSV34によ
るパージ制御は前記パージ実行条件を満足する場合に通
常通り行なわれており、それによりパージVSV34が
開弁したときに吸気通路37の負圧がキャニスタ32,
内圧制御弁29等を介して燃料タンク21に導入される
も、正常時には−300mm Aqより小なる負圧(負圧の絶
対値は大)となることはない。
判定される。このステージ0ではパージVSV34によ
るパージ制御は前記パージ実行条件を満足する場合に通
常通り行なわれており、それによりパージVSV34が
開弁したときに吸気通路37の負圧がキャニスタ32,
内圧制御弁29等を介して燃料タンク21に導入される
も、正常時には−300mm Aqより小なる負圧(負圧の絶
対値は大)となることはない。
【0039】従って、ステップ110 でP≧−300mm Aq
と判定されたときは、正常と判断してこのルーチンを終
了し、またP<−300mm Aqと判定されたときは、圧力
センサ31の断線故障かキャニスタ32の大気導入孔3
2bの閉塞故障であると判断して、その旨を示すフェイ
ルコードをバックアップRAM53に記憶した後(ステ
ップ111 )、判定終了フラグを“1”にセットし(ステ
ップ112 )、このルーチンを終了する。
と判定されたときは、正常と判断してこのルーチンを終
了し、またP<−300mm Aqと判定されたときは、圧力
センサ31の断線故障かキャニスタ32の大気導入孔3
2bの閉塞故障であると判断して、その旨を示すフェイ
ルコードをバックアップRAM53に記憶した後(ステ
ップ111 )、判定終了フラグを“1”にセットし(ステ
ップ112 )、このルーチンを終了する。
【0040】その後このルーチンが起動された場合、判
定終了フラグが“1”にセットされているときは、ステ
ップ101 からステップ113 へ進み、何らかのフェイルコ
ードがバックアップRAM53に記憶されているか否か
判定し、フェイルコードが記憶されていないときは警告
灯41を消灯し(ステップ114 )、フェイルコードが記
憶されているときのみ警告灯41を点灯し(ステップ11
5 )、このルーチンを終了する。
定終了フラグが“1”にセットされているときは、ステ
ップ101 からステップ113 へ進み、何らかのフェイルコ
ードがバックアップRAM53に記憶されているか否か
判定し、フェイルコードが記憶されていないときは警告
灯41を消灯し(ステップ114 )、フェイルコードが記
憶されているときのみ警告灯41を点灯し(ステップ11
5 )、このルーチンを終了する。
【0041】上記ステップ112 で判定終了フラグがセッ
トされることなく、ステージ0の故障診断が始動後10
分経過するまで繰り返し実行されると、続いて図4のス
テップ101 ,102 及び103 を経由して図5のステップ11
6 へ進み、ステージIの故障診断が開始される。
トされることなく、ステージ0の故障診断が始動後10
分経過するまで繰り返し実行されると、続いて図4のス
テップ101 ,102 及び103 を経由して図5のステップ11
6 へ進み、ステージIの故障診断が開始される。
【0042】ステップ116 ではステージI終了フラグが
“1”にセットされているか否かみる。ステージI終了
フラグは初期値は“0”であるため、最初にこのステッ
プ116 が実行されたときはステップ117 へ進みタンク正
常フラグがセットされているか否かみる。タンク正常フ
ラグは図4のステップ106 でのみセットされるフラグ
で、タンク正常フラグがセットされていないときはタン
ク洩れ仮異常フラグを“1”にセットした後(ステップ
118 )、ステップ119 へ進み、一方タンク正常フラグが
セットされているときはステップ118 をジャンプしてス
テップ119 へ進む。
“1”にセットされているか否かみる。ステージI終了
フラグは初期値は“0”であるため、最初にこのステッ
プ116 が実行されたときはステップ117 へ進みタンク正
常フラグがセットされているか否かみる。タンク正常フ
ラグは図4のステップ106 でのみセットされるフラグ
で、タンク正常フラグがセットされていないときはタン
ク洩れ仮異常フラグを“1”にセットした後(ステップ
118 )、ステップ119 へ進み、一方タンク正常フラグが
セットされているときはステップ118 をジャンプしてス
テップ119 へ進む。
【0043】ステップ119 ではパージVSV34が通常
のパージ制御において10秒間開弁状態が継続している
か否か判定する。10秒間継続していないときは、この
ルーチンを一旦終了する。パージVSV34が10秒間
継続して開弁されていると判定されたときは読み込んだ
タンク内圧PがROM51に予め記憶されている圧力値
−100mm Aqと大小比較される(ステップ120 )。前記
したパージ制御により、仮に内圧制御弁29が開弁して
いるとすると、タンク内圧は吸気通路37の負圧がパー
ジVSV34の開弁時に、パージ通路33,キャニスタ
32,ベーパ通路28b,内圧制御弁29,ベーパ通路
28aを介して燃料タンク21に10秒間継続して導入
されることにより、上記圧力値−100mm Aqより絶対値
が大なる負圧となる。
のパージ制御において10秒間開弁状態が継続している
か否か判定する。10秒間継続していないときは、この
ルーチンを一旦終了する。パージVSV34が10秒間
継続して開弁されていると判定されたときは読み込んだ
タンク内圧PがROM51に予め記憶されている圧力値
−100mm Aqと大小比較される(ステップ120 )。前記
したパージ制御により、仮に内圧制御弁29が開弁して
いるとすると、タンク内圧は吸気通路37の負圧がパー
ジVSV34の開弁時に、パージ通路33,キャニスタ
32,ベーパ通路28b,内圧制御弁29,ベーパ通路
28aを介して燃料タンク21に10秒間継続して導入
されることにより、上記圧力値−100mm Aqより絶対値
が大なる負圧となる。
【0044】従って、ステップ120 でP<−100mm Aq
と判定されたときは、内圧制御弁29の開故障の可能性
大であると判断して、内圧制御弁開故障仮異常フラグを
“1”にセットし(ステップ121 )、更にステージI終
了フラグを“1”にセットする(ステップ122 )。他
方、ステップ120 でP≧−100mm Aqと判定されたとき
はステップ122 へ進み、ステージI終了フラグを“1”
にセットする。
と判定されたときは、内圧制御弁29の開故障の可能性
大であると判断して、内圧制御弁開故障仮異常フラグを
“1”にセットし(ステップ121 )、更にステージI終
了フラグを“1”にセットする(ステップ122 )。他
方、ステップ120 でP≧−100mm Aqと判定されたとき
はステップ122 へ進み、ステージI終了フラグを“1”
にセットする。
【0045】このステージI終了フラグがセットされる
と、図6のステージIIの故障診断が開始される。なお、
ステージI終了フラグのセットにより、以後故障診断ル
ーチンが起動されても、ステップ116 から図6のステッ
プ123 に進み、ステージIの故障診断は行なわれない。
と、図6のステージIIの故障診断が開始される。なお、
ステージI終了フラグのセットにより、以後故障診断ル
ーチンが起動されても、ステップ116 から図6のステッ
プ123 に進み、ステージIの故障診断は行なわれない。
【0046】図6のステージIIの故障診断ルーチンにお
いて、まずステージII終了フラグが“1”にセットされ
ているか否か判定される(ステップ123 )。このステー
ジII終了フラグはイニシャルルーチンによって初期値が
“0”とされているから、最初にこのステップ123 が実
行されたときは、セットされていないと判定されること
によりステップ124 へ進み、パージVSV34が通常の
パージ制御において5秒間閉弁状態が継続しているか否
か判定される。
いて、まずステージII終了フラグが“1”にセットされ
ているか否か判定される(ステップ123 )。このステー
ジII終了フラグはイニシャルルーチンによって初期値が
“0”とされているから、最初にこのステップ123 が実
行されたときは、セットされていないと判定されること
によりステップ124 へ進み、パージVSV34が通常の
パージ制御において5秒間閉弁状態が継続しているか否
か判定される。
【0047】パージVSV34の閉弁状態が5秒間継続
していないときは、判定タイミングでないと判断してこ
のルーチンを一旦終了する。パージVSV34の閉弁状
態が5秒間継続していると判定された時点でステップ12
5 へ進み、読み込んだタンク内圧PをステージII内圧P
2とする。続いて、内圧制御弁開故障仮異常フラグが
“1”にセットされているか否か判定される(ステップ
126 )。
していないときは、判定タイミングでないと判断してこ
のルーチンを一旦終了する。パージVSV34の閉弁状
態が5秒間継続していると判定された時点でステップ12
5 へ進み、読み込んだタンク内圧PをステージII内圧P
2とする。続いて、内圧制御弁開故障仮異常フラグが
“1”にセットされているか否か判定される(ステップ
126 )。
【0048】この内圧制御弁開故障仮異常フラグは、図
5のステップ121 でのみセットされるフラグで、このフ
ラグがセットされているときはステップ127 へ進んでタ
ンク内圧Pが大気圧付近であるか否か判定され、このフ
ラグがセットされていないときはステップ127 をジャン
プしてステップ128 へ進む。
5のステップ121 でのみセットされるフラグで、このフ
ラグがセットされているときはステップ127 へ進んでタ
ンク内圧Pが大気圧付近であるか否か判定され、このフ
ラグがセットされていないときはステップ127 をジャン
プしてステップ128 へ進む。
【0049】パージVSV34が5秒間継続して閉弁状
態であるときは、内圧制御弁29及びチェックVSV3
0を仮に開弁すると、燃料タンク21とキャニスタ32
の大気導入孔32bとがベーパ通路28a,28bを介
して連通されるために、タンク内圧Pは大気圧近傍の値
となる。
態であるときは、内圧制御弁29及びチェックVSV3
0を仮に開弁すると、燃料タンク21とキャニスタ32
の大気導入孔32bとがベーパ通路28a,28bを介
して連通されるために、タンク内圧Pは大気圧近傍の値
となる。
【0050】従って、ステップ127 でP≒0と判定され
たときは、内圧制御弁29の開故障かチェックVSV3
0の開故障と判断でき、よってその場合は内圧制御弁2
9又はチェックVSV30の開故障フェイルコードをバ
ックアップRAM53に記憶し(ステップ129 )、判定
終了フラグを“1”にセットして(ステップ130 )、こ
のルーチンを終了する。
たときは、内圧制御弁29の開故障かチェックVSV3
0の開故障と判断でき、よってその場合は内圧制御弁2
9又はチェックVSV30の開故障フェイルコードをバ
ックアップRAM53に記憶し(ステップ129 )、判定
終了フラグを“1”にセットして(ステップ130 )、こ
のルーチンを終了する。
【0051】他方、ステップ127 でタンク内圧Pが大気
圧近傍の値でないと判定されたときは、内圧制御弁開故
障仮異常フラグがセットされていないときと同様にステ
ップ128 へ進み、ステージII終了フラグを“1”にセッ
トした後、図7のステージIII の故障診断を開始する。
なお、ステージII終了フラグがセットされると、その後
に故障診断ルーチンが起動されてもステップ123 により
このステージIIの故障診断処理は実行されない。
圧近傍の値でないと判定されたときは、内圧制御弁開故
障仮異常フラグがセットされていないときと同様にステ
ップ128 へ進み、ステージII終了フラグを“1”にセッ
トした後、図7のステージIII の故障診断を開始する。
なお、ステージII終了フラグがセットされると、その後
に故障診断ルーチンが起動されてもステップ123 により
このステージIIの故障診断処理は実行されない。
【0052】図7のステージIII の故障診断ルーチンに
おいて、まずステージIII 終了フラグが“1”にセット
されているか否か判定される(ステップ131 )。このス
テージIII 終了フラグはイニシャルルーチンによって初
期値が“0”とされているから、最初にこのステップ13
1 が実行されたときは、セットされていないと判定され
てステップ132 へ進み、パージVSV34を強制的に閉
弁すると共に、チェックVSV30を強制的に開弁す
る。
おいて、まずステージIII 終了フラグが“1”にセット
されているか否か判定される(ステップ131 )。このス
テージIII 終了フラグはイニシャルルーチンによって初
期値が“0”とされているから、最初にこのステップ13
1 が実行されたときは、セットされていないと判定され
てステップ132 へ進み、パージVSV34を強制的に閉
弁すると共に、チェックVSV30を強制的に開弁す
る。
【0053】上記のパージVSV34の閉弁とチェック
VSV30の開弁が10秒継続したか否か判定し(ステ
ップ133 )、10秒継続したと判定された時点で内圧制
御弁閉仮異常フラグが“1”にセットされているか否か
をチェックする(ステップ134 )。この内圧制御弁閉仮
異常フラグは図4のステージ0の故障診断ルーチンのス
テップ109 でのみセットされるフラグで、上記ステップ
134 でセットされていると判定されたときはステップ13
5 に進み、タンク内圧Pが大気圧近傍の値か否か判定さ
れる。
VSV30の開弁が10秒継続したか否か判定し(ステ
ップ133 )、10秒継続したと判定された時点で内圧制
御弁閉仮異常フラグが“1”にセットされているか否か
をチェックする(ステップ134 )。この内圧制御弁閉仮
異常フラグは図4のステージ0の故障診断ルーチンのス
テップ109 でのみセットされるフラグで、上記ステップ
134 でセットされていると判定されたときはステップ13
5 に進み、タンク内圧Pが大気圧近傍の値か否か判定さ
れる。
【0054】パージVSV34の閉弁と、チェックVS
V30の開弁が夫々正常に行なわれたものとすると、燃
料タンク21はベーパ通路28a,チェックVSV3
0,ベーパ通路28bを介してキャニスタ32の大気導
入孔32bに連通され、かつ、パージ通路33を介して
吸気通路37には連通されないから、タンク内圧Pは大
気圧近傍にまで下がるはずである。
V30の開弁が夫々正常に行なわれたものとすると、燃
料タンク21はベーパ通路28a,チェックVSV3
0,ベーパ通路28bを介してキャニスタ32の大気導
入孔32bに連通され、かつ、パージ通路33を介して
吸気通路37には連通されないから、タンク内圧Pは大
気圧近傍にまで下がるはずである。
【0055】また、圧力センサ31はショート故障する
と、検出圧力値が高圧力値を示したまま変化しない。ス
テップ134 で故障制御弁閉仮異常フラグがセットされて
いると判定された場合は、前記ステージ0でタンク内圧
Pが300mm Aqより大なる正圧の場合であるが、これは
ステップ135 でP≒0と判定されたときはパージVSV
34の閉弁とチェックVSV30の開弁は正常に行なわ
れているから、内圧制御弁29の閉故障により生じたも
のと判断してその旨のフェイルコードをバックアップR
AM53に記憶する(ステップ136 )。他方、ステップ
135 でタンク内圧Pがゼロ付近の値(大気圧近傍)でな
いと判定されたときは、圧力センサ31のショート故障
と判断して、その旨のフェイルコードをバックアップR
AM53に記憶する(ステップ137 )。
と、検出圧力値が高圧力値を示したまま変化しない。ス
テップ134 で故障制御弁閉仮異常フラグがセットされて
いると判定された場合は、前記ステージ0でタンク内圧
Pが300mm Aqより大なる正圧の場合であるが、これは
ステップ135 でP≒0と判定されたときはパージVSV
34の閉弁とチェックVSV30の開弁は正常に行なわ
れているから、内圧制御弁29の閉故障により生じたも
のと判断してその旨のフェイルコードをバックアップR
AM53に記憶する(ステップ136 )。他方、ステップ
135 でタンク内圧Pがゼロ付近の値(大気圧近傍)でな
いと判定されたときは、圧力センサ31のショート故障
と判断して、その旨のフェイルコードをバックアップR
AM53に記憶する(ステップ137 )。
【0056】ステップ134 で内圧制御弁閉仮異常フラグ
がセットされていないと判定されたときは、タンク内圧
Pと所定の負圧−100mm Aqと大小比較する(ステップ
138)。前述したように、パージVSV34が正常に閉
弁されていれば、吸気通路37の負圧は燃料タンク21
に導入されないが、パージVSV34が開故障のときに
は上記負圧が燃料タンク21にまで導入されてタンク内
圧Pは−100mm Aqより絶対値が大なる負圧となる。
がセットされていないと判定されたときは、タンク内圧
Pと所定の負圧−100mm Aqと大小比較する(ステップ
138)。前述したように、パージVSV34が正常に閉
弁されていれば、吸気通路37の負圧は燃料タンク21
に導入されないが、パージVSV34が開故障のときに
は上記負圧が燃料タンク21にまで導入されてタンク内
圧Pは−100mm Aqより絶対値が大なる負圧となる。
【0057】従って、ステップ138 でP<−100mm Aq
と判定されたときは、パージVSV34の開故障である
と判定して、パージVSV開故障フェイルコードをバッ
クアップRAM53に記憶する(ステップ139 )。ステ
ップ138 でP≧−100mm Aqと判定されたときは、内圧
制御弁29は正常であり、また、パージVSV34は少
なくとも開故障はしていないと判断できるから、続い
て、チェックVSV30の閉故障を判定するべくP≒P
2が成立するか否か判定される(ステップ140 )。
と判定されたときは、パージVSV34の開故障である
と判定して、パージVSV開故障フェイルコードをバッ
クアップRAM53に記憶する(ステップ139 )。ステ
ップ138 でP≧−100mm Aqと判定されたときは、内圧
制御弁29は正常であり、また、パージVSV34は少
なくとも開故障はしていないと判断できるから、続い
て、チェックVSV30の閉故障を判定するべくP≒P
2が成立するか否か判定される(ステップ140 )。
【0058】上記P2は図6のステップ125 でRAM5
2に格納されたステージIIのタンク内圧であり、ステー
ジIIでパージVSV34を5秒間閉弁したときのタンク
内圧P2と、ステージIII でパージVSV34を閉弁
し、更にチェックVSV30を開弁したときのタンク内
圧Pとが殆ど同じであるとき(P≒P2)は、チェック
VSV30が閉故障であると判断できる。従って、ステ
ップ140 でP≒P2と判定されたときはチェックVSV
閉故障フェイルコードをバックアップRAM53に記憶
する(ステップ141 )。
2に格納されたステージIIのタンク内圧であり、ステー
ジIIでパージVSV34を5秒間閉弁したときのタンク
内圧P2と、ステージIII でパージVSV34を閉弁
し、更にチェックVSV30を開弁したときのタンク内
圧Pとが殆ど同じであるとき(P≒P2)は、チェック
VSV30が閉故障であると判断できる。従って、ステ
ップ140 でP≒P2と判定されたときはチェックVSV
閉故障フェイルコードをバックアップRAM53に記憶
する(ステップ141 )。
【0059】ステップ136 ,137 ,139 又は141 でフェ
イルコードがバックアップRAM53に記憶されると、
判定終了フラグが“1”にセットされた後(ステップ14
2 )、パージVSV34を開許可し、かつ、チェックV
SV30を閉弁して通常のパージ制御が可能な状態とし
(ステップ143 )、このルーチンを終了する。
イルコードがバックアップRAM53に記憶されると、
判定終了フラグが“1”にセットされた後(ステップ14
2 )、パージVSV34を開許可し、かつ、チェックV
SV30を閉弁して通常のパージ制御が可能な状態とし
(ステップ143 )、このルーチンを終了する。
【0060】一方、ステップ140 でステージIII のタン
ク内圧PがステージIIのタンク内圧P2と異なると判定
されたときはステージIII 終了フラグを“1”にセット
し(ステップ144 )、更に空燃比補正量FAFをFAF
III としてRAM52に記憶した後(ステップ145 )、
パージVSV34を開許可し、かつ、チェックVSV3
0を閉弁して通常のパージ制御が可能な状態にして(ス
テップ146 )、次の図8のステージIVの故障診断に移
る。
ク内圧PがステージIIのタンク内圧P2と異なると判定
されたときはステージIII 終了フラグを“1”にセット
し(ステップ144 )、更に空燃比補正量FAFをFAF
III としてRAM52に記憶した後(ステップ145 )、
パージVSV34を開許可し、かつ、チェックVSV3
0を閉弁して通常のパージ制御が可能な状態にして(ス
テップ146 )、次の図8のステージIVの故障診断に移
る。
【0061】図8のステージIVの故障診断ルーチンにお
いて、ステージIV終了フラグが“1”にセットされてい
るか否か判定される(ステップ147 )。このステージIV
終了フラグの初期値は“0”とされているから、ステッ
プ147 が最初に実行されたときはステップ148 へ進み、
パージVSV34の開弁期間が合計10秒以上か否か判
定される。
いて、ステージIV終了フラグが“1”にセットされてい
るか否か判定される(ステップ147 )。このステージIV
終了フラグの初期値は“0”とされているから、ステッ
プ147 が最初に実行されたときはステップ148 へ進み、
パージVSV34の開弁期間が合計10秒以上か否か判
定される。
【0062】このステージIVでは前記ステージIII の最
後のステップ143 又は146 によりチェックVSV30は
強制的に閉弁された状態がそのまま保持されているが、
パージVSV34はパージ実行条件を満足する毎に開弁
される、通常の状態にある。ステップ148 でパージVS
V34の開弁期間が合計10秒に達していないときはこ
のルーチンを一旦終了し、合計10秒経過したと判定さ
れると、ステージIV終了フラグを“1”にセットした後
(ステップ149 )、タンク洩れ仮異常フラグが“1”に
セットされているか判定する(ステップ150 )。
後のステップ143 又は146 によりチェックVSV30は
強制的に閉弁された状態がそのまま保持されているが、
パージVSV34はパージ実行条件を満足する毎に開弁
される、通常の状態にある。ステップ148 でパージVS
V34の開弁期間が合計10秒に達していないときはこ
のルーチンを一旦終了し、合計10秒経過したと判定さ
れると、ステージIV終了フラグを“1”にセットした後
(ステップ149 )、タンク洩れ仮異常フラグが“1”に
セットされているか判定する(ステップ150 )。
【0063】このタンク洩れ仮異常フラグは前記図5の
ステージIの故障診断ルーチン中のステップ118 でのみ
セットされるフラグで、始動後10分以内におけるタン
ク内圧Pが−50mmAq<P≦50mmAqのときにセッ
トされる。ステップ150 でこのタンク洩れ仮異常フラグ
がセットされていると判定されたときは後述の図9のス
テージVの故障診断ルーチンに進むが、タンク洩れ仮異
常フラグがセットされていないと判定されたときは、ス
テップ151 へ進みFAFIII −FAFの値が3%より大
であるか否か判定される。
ステージIの故障診断ルーチン中のステップ118 でのみ
セットされるフラグで、始動後10分以内におけるタン
ク内圧Pが−50mmAq<P≦50mmAqのときにセッ
トされる。ステップ150 でこのタンク洩れ仮異常フラグ
がセットされていると判定されたときは後述の図9のス
テージVの故障診断ルーチンに進むが、タンク洩れ仮異
常フラグがセットされていないと判定されたときは、ス
テップ151 へ進みFAFIII −FAFの値が3%より大
であるか否か判定される。
【0064】ここで、空燃比補正量FAFは別途、図1
1に示すルーチンによって算出されている。図11に示
すFAF算出ルーチンが例えば4ms毎に、かつ、所定の
空燃比フィードバック条件が成立しているときに起動さ
れると、内燃機関の排気通路に設けられた酸素濃度検出
センサの検出電圧Vが所定の比較電圧(ここでは0.45
V)と大小比較される。
1に示すルーチンによって算出されている。図11に示
すFAF算出ルーチンが例えば4ms毎に、かつ、所定の
空燃比フィードバック条件が成立しているときに起動さ
れると、内燃機関の排気通路に設けられた酸素濃度検出
センサの検出電圧Vが所定の比較電圧(ここでは0.45
V)と大小比較される。
【0065】空燃比がリッチのとき(V≧0.45V)はそ
の状態がそれまでリーンであった状態からリッチへ反転
した状態であるかの判定が行なわれ(ステップ202 )、
リッチへの反転であるときは前回の空燃比補正量FAF
の値からスキップ定数Sを減算した値を新たな空燃比補
正量FAFとし(ステップ203 )、一方前回もリッチの
状態であり、リッチが継続しているときは前回のFAF
の値から積分定数Kを減算して新たなFAFの値とし
(ステップ204 )、このルーチンを抜ける。
の状態がそれまでリーンであった状態からリッチへ反転
した状態であるかの判定が行なわれ(ステップ202 )、
リッチへの反転であるときは前回の空燃比補正量FAF
の値からスキップ定数Sを減算した値を新たな空燃比補
正量FAFとし(ステップ203 )、一方前回もリッチの
状態であり、リッチが継続しているときは前回のFAF
の値から積分定数Kを減算して新たなFAFの値とし
(ステップ204 )、このルーチンを抜ける。
【0066】他方、ステップ201 でリーンと判定された
とき(V1 <0.45)は、その状態がそれまでリッチであ
った状態からリーンへ反転した状態であるかの判定が行
なわれ(ステップ205 )、リーンへの反転であるときは
前回のFAFの値からスキップ定数Sを加算した値を新
たな空燃比補正量FAFとし(ステップ206 )、一方前
回もリーンの状態で引続きリーンと判定されたときはF
AFの値に積分定数Kを加算して新たなFAFの値とし
(ステップ206 )、このルーチンを終了する。ここで、
上記のスキップ定数Sは積分定数Kに比べて十分大なる
値に設定されている。
とき(V1 <0.45)は、その状態がそれまでリッチであ
った状態からリーンへ反転した状態であるかの判定が行
なわれ(ステップ205 )、リーンへの反転であるときは
前回のFAFの値からスキップ定数Sを加算した値を新
たな空燃比補正量FAFとし(ステップ206 )、一方前
回もリーンの状態で引続きリーンと判定されたときはF
AFの値に積分定数Kを加算して新たなFAFの値とし
(ステップ206 )、このルーチンを終了する。ここで、
上記のスキップ定数Sは積分定数Kに比べて十分大なる
値に設定されている。
【0067】これにより、酸素濃度検出センサの出力電
圧が図11(A)に示す如く変化した場合は、空燃比補
正量FAFは同図(B)に示す如く、空燃比がリーンか
らリッチへ反転した時はスキップ定数Sだけスキップ的
に大きく減衰されて燃料噴射時間TAUを小なる値に変
更させ、空燃比がリッチからリーンへ反転した時はスキ
ップ定数Sだけスキップ的に大きく増加されて燃料噴射
時間TAUを大なる値に変更させる。また、空燃比が同
じ状態のときは、FAFは図11(B)に示す如く積分
定数(時定数)Kに従ってリーンのときは大なる値へ、
またリッチのときは小なる値へ徐々に変化する。
圧が図11(A)に示す如く変化した場合は、空燃比補
正量FAFは同図(B)に示す如く、空燃比がリーンか
らリッチへ反転した時はスキップ定数Sだけスキップ的
に大きく減衰されて燃料噴射時間TAUを小なる値に変
更させ、空燃比がリッチからリーンへ反転した時はスキ
ップ定数Sだけスキップ的に大きく増加されて燃料噴射
時間TAUを大なる値に変更させる。また、空燃比が同
じ状態のときは、FAFは図11(B)に示す如く積分
定数(時定数)Kに従ってリーンのときは大なる値へ、
またリッチのときは小なる値へ徐々に変化する。
【0068】この空燃比補正量FAFは機関回転数と吸
入空気量(又は吸気管圧力)により定まる基本燃料噴射
時間に、他の係数と共に乗算されて最終的な燃料噴射時
間TAUを決定し、これにより吸入混合気が目標空燃比
になるように制御する。
入空気量(又は吸気管圧力)により定まる基本燃料噴射
時間に、他の係数と共に乗算されて最終的な燃料噴射時
間TAUを決定し、これにより吸入混合気が目標空燃比
になるように制御する。
【0069】再び図8に戻って説明するに、ステップ15
1 におけるFAFIII は前記ステージIII の故障診断ル
ーチンのステップ145 でRAM53に記憶された、パー
ジVSV34閉弁中の空燃比補正量であるのに対し、ス
テップ151 におけるFAFはステージIVにおいて通常の
パージ制御を行なったときの空燃比補正量であり、洩れ
がなければパージ制御により吸気通路37にキャニスタ
32内の吸着ベーパが吸入されることにより空燃比はス
テージIII よりもリッチ側に変化するため、空燃比補正
量FAFはこの空燃比変化を補正するために値が小に制
御される。
1 におけるFAFIII は前記ステージIII の故障診断ル
ーチンのステップ145 でRAM53に記憶された、パー
ジVSV34閉弁中の空燃比補正量であるのに対し、ス
テップ151 におけるFAFはステージIVにおいて通常の
パージ制御を行なったときの空燃比補正量であり、洩れ
がなければパージ制御により吸気通路37にキャニスタ
32内の吸着ベーパが吸入されることにより空燃比はス
テージIII よりもリッチ側に変化するため、空燃比補正
量FAFはこの空燃比変化を補正するために値が小に制
御される。
【0070】従って、FAFIII −FAFで表わされる
差分値が3%より大きいときは、パージが正常に行なわ
れているものと判断して、判定終了フラグを“1”にセ
ットしてこのルーチンを終了する。すなわち、エバポ系
の各部位がすべて正常なときは、このステップ152 で判
定終了フラグが“1”にセットされることとなり、ステ
ージIVで故障診断が終了する。
差分値が3%より大きいときは、パージが正常に行なわ
れているものと判断して、判定終了フラグを“1”にセ
ットしてこのルーチンを終了する。すなわち、エバポ系
の各部位がすべて正常なときは、このステップ152 で判
定終了フラグが“1”にセットされることとなり、ステ
ージIVで故障診断が終了する。
【0071】一方、ステップ151 で上記差分値が3%以
上と判定されたときは、パージが正常に行なわれていな
いと判断して、図9のステップ153 へ進み、ステージV
の故障診断を開始する。
上と判定されたときは、パージが正常に行なわれていな
いと判断して、図9のステップ153 へ進み、ステージV
の故障診断を開始する。
【0072】図9のステージVの故障診断ルーチンにお
いて、まずパージVSV34を強制的に開弁し、チェッ
クVSV30を強制的に開弁する(ステップ153 )。続
いて、パージVSV34とチェックVSV30の各開弁
期間が継続して10秒経過したか否かチェックし(ステ
ップ154 )、経過していないときはこのルーチンを一旦
終了し、10秒経過したときは読み込んだタンク内圧P
と予めROM51内に記憶しておいた圧力値−100mm A
qと大小比較をする(ステップ155 )。
いて、まずパージVSV34を強制的に開弁し、チェッ
クVSV30を強制的に開弁する(ステップ153 )。続
いて、パージVSV34とチェックVSV30の各開弁
期間が継続して10秒経過したか否かチェックし(ステ
ップ154 )、経過していないときはこのルーチンを一旦
終了し、10秒経過したときは読み込んだタンク内圧P
と予めROM51内に記憶しておいた圧力値−100mm A
qと大小比較をする(ステップ155 )。
【0073】上記のチェックVSV30の開弁により内
圧制御弁29のタンク内圧制御が無効とされると共に燃
料タンク21とキャニスタ32とが連通され、また上記
のパージVSV34の開弁により吸気通路37がパージ
VSV34及びパージ通路33を介してキャニスタ32
と連通される。従って、パージ通路33に洩れがなく、
またパージVSV34が正常に開弁していれば、チェッ
クVSV30は前記ステージII及びIII で故障診断され
て正常と判定されているから、吸気通路37の負圧が燃
料タンク21に導入され、これによりタンク内圧Pは−
100mm Aqより絶対値の大なる負圧となる。
圧制御弁29のタンク内圧制御が無効とされると共に燃
料タンク21とキャニスタ32とが連通され、また上記
のパージVSV34の開弁により吸気通路37がパージ
VSV34及びパージ通路33を介してキャニスタ32
と連通される。従って、パージ通路33に洩れがなく、
またパージVSV34が正常に開弁していれば、チェッ
クVSV30は前記ステージII及びIII で故障診断され
て正常と判定されているから、吸気通路37の負圧が燃
料タンク21に導入され、これによりタンク内圧Pは−
100mm Aqより絶対値の大なる負圧となる。
【0074】従って、ステップ155 でP<−100mm Aq
と判定されたときは、正常と判断して判定終了フラグを
“1”にセットする(ステップ159 )。他方、ステップ
155でP≧−100mm Aqと判定されたときは、タンク内
圧Pが所定値以上の負圧に変化していないので、パージ
VSV34から燃料タンク21までのエバポ系に洩れが
あるかパージVSV34が閉故障と判断して、タンク洩
れ仮異常フラグが“1”にセットされているか否か判定
する(ステップ156 )。
と判定されたときは、正常と判断して判定終了フラグを
“1”にセットする(ステップ159 )。他方、ステップ
155でP≧−100mm Aqと判定されたときは、タンク内
圧Pが所定値以上の負圧に変化していないので、パージ
VSV34から燃料タンク21までのエバポ系に洩れが
あるかパージVSV34が閉故障と判断して、タンク洩
れ仮異常フラグが“1”にセットされているか否か判定
する(ステップ156 )。
【0075】このタンク洩れ仮異常フラグは図5のステ
ージIの故障診断ルーチン中のステップ118 でのみセッ
トされるフラグで、このタンク洩れ仮異常フラグが上記
ステップ156 で“1”にセットされていると判定された
ときは、タンク洩れ故障と判断してその旨のフェイルコ
ードをバックアップRAM53に記憶する(ステップ15
7 )。
ージIの故障診断ルーチン中のステップ118 でのみセッ
トされるフラグで、このタンク洩れ仮異常フラグが上記
ステップ156 で“1”にセットされていると判定された
ときは、タンク洩れ故障と判断してその旨のフェイルコ
ードをバックアップRAM53に記憶する(ステップ15
7 )。
【0076】タンク洩れ仮異常フラグが上記ステップ15
6 でセットされていないと判定されたときは、パージ通
路33の洩れ又はパージVSV34の閉故障と判断し
て、その旨のフェイルコードをバックアップRAM53
に記憶する(ステップ158 )。
6 でセットされていないと判定されたときは、パージ通
路33の洩れ又はパージVSV34の閉故障と判断し
て、その旨のフェイルコードをバックアップRAM53
に記憶する(ステップ158 )。
【0077】ステップ157 又は158 の処理が終了する
と、判定終了フラグを“1”にセットした後(ステップ
159 )、パージVSV34を閉許可し、かつ、チェック
VSV30を強制的に閉弁して、通常のパージ制御可能
状態に戻した後(ステップ160)、このルーチンを終了
する。
と、判定終了フラグを“1”にセットした後(ステップ
159 )、パージVSV34を閉許可し、かつ、チェック
VSV30を強制的に閉弁して、通常のパージ制御可能
状態に戻した後(ステップ160)、このルーチンを終了
する。
【0078】ステージ0,II,III ,IV及びVのいずれ
かで判定終了フラグが“1”にセットされると(ステッ
プ112 ,130 ,142 ,152 ,159 )、その後この故障診
断ルーチンが起動された際に、図4のステップ101 から
113 へ進み、バックアップRAM53内に何らかのフェ
イルコードが記憶されていた場合は警告灯41を点灯し
て(ステップ115 )、運転者に異常を知らせる。これに
より、その後の修理の際にバックアップRAM53から
読み出したフェイルコードにより、故障部位を直ちに特
定することができる。
かで判定終了フラグが“1”にセットされると(ステッ
プ112 ,130 ,142 ,152 ,159 )、その後この故障診
断ルーチンが起動された際に、図4のステップ101 から
113 へ進み、バックアップRAM53内に何らかのフェ
イルコードが記憶されていた場合は警告灯41を点灯し
て(ステップ115 )、運転者に異常を知らせる。これに
より、その後の修理の際にバックアップRAM53から
読み出したフェイルコードにより、故障部位を直ちに特
定することができる。
【0079】以上の本実施例による故障判定を、まとめ
ると次表に示す如くになる。ただし、次表中、白三角は
仮異常判定、黒三角は故障判定(仮異常判定があれば、
仮異常判定していないと故障判定に進まない)を示す。
ると次表に示す如くになる。ただし、次表中、白三角は
仮異常判定、黒三角は故障判定(仮異常判定があれば、
仮異常判定していないと故障判定に進まない)を示す。
【0080】
【表2】
【0081】次に本実施例の作動について、タンク内圧
の変化とパージVSV34及びチェックVSV30の開
閉弁動作と共に説明する。図12(C)はエバポパージ
システムを構成する各部品がすべて正常なときのタンク
内圧の変化を示す。この正常時にはステージ0,I,I
I,III 及びIVの故障診断により、パージVSV34と
チェックVSV30は夫々図12(A),(B)に示す
如く開閉制御され、ステージIVのステップ152 で判定終
了となり、ステージVは実行されない。
の変化とパージVSV34及びチェックVSV30の開
閉弁動作と共に説明する。図12(C)はエバポパージ
システムを構成する各部品がすべて正常なときのタンク
内圧の変化を示す。この正常時にはステージ0,I,I
I,III 及びIVの故障診断により、パージVSV34と
チェックVSV30は夫々図12(A),(B)に示す
如く開閉制御され、ステージIVのステップ152 で判定終
了となり、ステージVは実行されない。
【0082】図13(C)は内圧制御弁29が閉故障の
ときのタンク内圧の変化を示す。このときはステージ
0,I,II及びIII の故障診断により、パージVSV3
4とチェックVSV30は夫々図13(A),(B)に
示す如く開閉制御され、ステージ0のステップ109 で仮
異常判定され、ステージIII のステップ136 で内圧制御
弁閉故障と判定される。従って、この場合はステージIV
及びVは実行されない。
ときのタンク内圧の変化を示す。このときはステージ
0,I,II及びIII の故障診断により、パージVSV3
4とチェックVSV30は夫々図13(A),(B)に
示す如く開閉制御され、ステージ0のステップ109 で仮
異常判定され、ステージIII のステップ136 で内圧制御
弁閉故障と判定される。従って、この場合はステージIV
及びVは実行されない。
【0083】図14(C)はタンク洩れ発生時のタンク
内圧の変化を示す。この場合はパージVSV34とチェ
ックVSV30は図14(A),(B)に示す如くステ
ージVまでの故障診断により開閉制御される。この場合
は、タンク内圧は大気圧近傍で略一定であり、ステージ
Iのステップ118 で仮異常判定が行なわれ、ステージV
のステップ157 でタンク洩れ故障と判定される。
内圧の変化を示す。この場合はパージVSV34とチェ
ックVSV30は図14(A),(B)に示す如くステ
ージVまでの故障診断により開閉制御される。この場合
は、タンク内圧は大気圧近傍で略一定であり、ステージ
Iのステップ118 で仮異常判定が行なわれ、ステージV
のステップ157 でタンク洩れ故障と判定される。
【0084】図15(C)は内圧制御弁29の開故障又
はチェックVSV30の開故障のときのタンク内圧の変
化を示し、ステージ0,IのパージVSV34の開閉制
御(同図(A))に応動して大気圧と−200mm Aqとの
間で変化する。この場合はステージIのステップ121 で
仮異常判定がされ、ステージIIのステップ129 で故障判
定がなされる。従って、この内圧制御弁29の開故障又
はチェックVSV30の開故障のときは、パージVSV
34及びチェックVSV30は夫々図15(A),
(B)に示す如く、ステージ0〜IIの開閉制御が行なわ
れ、ステージIII 以降は実行されない。
はチェックVSV30の開故障のときのタンク内圧の変
化を示し、ステージ0,IのパージVSV34の開閉制
御(同図(A))に応動して大気圧と−200mm Aqとの
間で変化する。この場合はステージIのステップ121 で
仮異常判定がされ、ステージIIのステップ129 で故障判
定がなされる。従って、この内圧制御弁29の開故障又
はチェックVSV30の開故障のときは、パージVSV
34及びチェックVSV30は夫々図15(A),
(B)に示す如く、ステージ0〜IIの開閉制御が行なわ
れ、ステージIII 以降は実行されない。
【0085】図16(C)はパージVSV34の開故障
時の、また図17(C)はチェックVSV30の閉故障
時のタンク内圧の変化を夫々示し、ステージ0からIIま
では図12の正常時と同様のタンク内圧の変化を示す。
いずれの場合もパージVSV34は図16(A),図1
7(A)に、チェックVSV30は図16(B),図1
7(B)に示す如く、ステージIII まで開閉制御され、
ステージIII で判定終了となる。
時の、また図17(C)はチェックVSV30の閉故障
時のタンク内圧の変化を夫々示し、ステージ0からIIま
では図12の正常時と同様のタンク内圧の変化を示す。
いずれの場合もパージVSV34は図16(A),図1
7(A)に、チェックVSV30は図16(B),図1
7(B)に示す如く、ステージIII まで開閉制御され、
ステージIII で判定終了となる。
【0086】パージVSV34の開故障時のタンク内圧
は図16(C)に示すようにステージIII のチェックV
SV30の閉弁により−200mm Aq程度までの負圧に変
化するため、ステージIII のステップ139 でパージVS
V開故障と判定される。これに対し、チェックVSV3
0の閉故障時のタンク内圧は図17(C)に示すよう
に、ステージIII のチェックVSV30の開弁指示をし
てもタンク内圧は負圧とならないため、ステージIII の
ステップ141 でチェックVSV閉故障と判定される。
は図16(C)に示すようにステージIII のチェックV
SV30の閉弁により−200mm Aq程度までの負圧に変
化するため、ステージIII のステップ139 でパージVS
V開故障と判定される。これに対し、チェックVSV3
0の閉故障時のタンク内圧は図17(C)に示すよう
に、ステージIII のチェックVSV30の開弁指示をし
てもタンク内圧は負圧とならないため、ステージIII の
ステップ141 でチェックVSV閉故障と判定される。
【0087】図18(C)はパージ通路33の洩れ又は
パージVSV34の閉故障時のタンク内圧の変化を示
す。パージVSV34及びチェックVSV30は図18
(A),(B)に示す如く、ステージVまで開閉制御さ
れる。タンク内圧は、図18(C)に示す如く図12
(C)に示した正常時と同様のタンク内圧の変化を示し
ているが、図8のステージIVのステップ151 で空燃比補
正量FAFが所定値以上のリッチの変化を示していない
ことから、図9のステージVのステップ158 でパージ通
路33の洩れ又はパージVSV34の閉故障と判定する
ことができる。
パージVSV34の閉故障時のタンク内圧の変化を示
す。パージVSV34及びチェックVSV30は図18
(A),(B)に示す如く、ステージVまで開閉制御さ
れる。タンク内圧は、図18(C)に示す如く図12
(C)に示した正常時と同様のタンク内圧の変化を示し
ているが、図8のステージIVのステップ151 で空燃比補
正量FAFが所定値以上のリッチの変化を示していない
ことから、図9のステージVのステップ158 でパージ通
路33の洩れ又はパージVSV34の閉故障と判定する
ことができる。
【0088】このように、本実施例によればエバポパー
ジシステムの各部位の故障を各ステージ毎の圧力変化や
空燃比変化から特定することができるので、故障修理が
短時間でできる。また、故障診断時でもステージIII ,
V以外はパージ制御を通常通り行なうことができる。
ジシステムの各部位の故障を各ステージ毎の圧力変化や
空燃比変化から特定することができるので、故障修理が
短時間でできる。また、故障診断時でもステージIII ,
V以外はパージ制御を通常通り行なうことができる。
【0089】更に、本実施例によれば、正常時にはステ
ージIVで判定が終了し、唯一負圧を燃料タンク21内に
導入するステージVまで判定が進まず、またステージV
まで判定を行なう場合でもステージIII でタンク内圧を
大気圧にしてからステージVで燃料タンク21内に負圧
を導入しているから、負圧導入の機会が少なく、また負
圧を導入しても吸気通路37へベーパが吸入される量が
少なく、よって空燃比がリッチになることが少なく、排
気エミッションの悪化を殆どもたらさないようにでき
る。更には、ステージIVにおいてステージIII でキャニ
スタ32に溜めたベーパを吸気通路37にパージするよ
うにしているため、空燃比が大幅にリッチになることを
防止することができる。
ージIVで判定が終了し、唯一負圧を燃料タンク21内に
導入するステージVまで判定が進まず、またステージV
まで判定を行なう場合でもステージIII でタンク内圧を
大気圧にしてからステージVで燃料タンク21内に負圧
を導入しているから、負圧導入の機会が少なく、また負
圧を導入しても吸気通路37へベーパが吸入される量が
少なく、よって空燃比がリッチになることが少なく、排
気エミッションの悪化を殆どもたらさないようにでき
る。更には、ステージIVにおいてステージIII でキャニ
スタ32に溜めたベーパを吸気通路37にパージするよ
うにしているため、空燃比が大幅にリッチになることを
防止することができる。
【0090】
【発明の効果】上述の如く、本発明によれば、エバポ系
の圧力値に基づいてエバポ系の故障部位を特定すること
ができるため、故障発見後の修理を従来に比し、大幅に
短時間で行なうことができる等の特長を有するものであ
る。
の圧力値に基づいてエバポ系の故障部位を特定すること
ができるため、故障発見後の修理を従来に比し、大幅に
短時間で行なうことができる等の特長を有するものであ
る。
【図1】本発明の原理構成図である。
【図2】本発明の一実施例のシステム構成図である。
【図3】図2中のマイクロコンピュータのハードウェア
構成を示す図である。
構成を示す図である。
【図4】本発明の要部の一実施例の故障診断ルーチン
(ステージ0)を示すフローチャート(その1)であ
る。
(ステージ0)を示すフローチャート(その1)であ
る。
【図5】本発明の要部の一実施例の故障診断ルーチン
(ステージI)を示すフローチャート(その2)であ
る。
(ステージI)を示すフローチャート(その2)であ
る。
【図6】本発明の要部の一実施例の故障診断ルーチン
(ステージII)を示すフローチャート(その3)であ
る。
(ステージII)を示すフローチャート(その3)であ
る。
【図7】本発明の要部の一実施例の故障診断ルーチン
(ステージIII )を示すフローチャート(その4)であ
る。
(ステージIII )を示すフローチャート(その4)であ
る。
【図8】本発明の要部の一実施例の故障診断ルーチン
(ステージIV)を示すフローチャート(その5)であ
る。
(ステージIV)を示すフローチャート(その5)であ
る。
【図9】本発明の要部の一実施例の故障診断ルーチン
(ステージV)を示すフローチャート(その6)であ
る。
(ステージV)を示すフローチャート(その6)であ
る。
【図10】FAFの算出ルーチンを示すフローチャート
である。
である。
【図11】図10のルーチンにより算出されるFAFと
酸素濃度検出センサの出力の変化を示すタイムチャート
である。
酸素濃度検出センサの出力の変化を示すタイムチャート
である。
【図12】正常時のタンク内圧等を示す図である。
【図13】内圧制御弁閉故障時のタンク内圧の変化等を
示す図である。
示す図である。
【図14】タンク洩れ故障時のタンク内圧の変化等を示
す図である。
す図である。
【図15】チェックVSVの開故障又は内圧制御弁開故
障時のタンク内圧の変化等を示す図である。
障時のタンク内圧の変化等を示す図である。
【図16】パージVSV開故障時のタンク内圧の変化等
を示す図である。
を示す図である。
【図17】チェックVSVの閉故障時のタンク内圧の変
化等を示す図である。
化等を示す図である。
【図18】パージ通路洩れ又はパージVSV閉故障時の
タンク内圧の変化等を示す図である。
タンク内圧の変化等を示す図である。
10 内燃機関 11,21 燃料タンク 12,28a,28b ベーパ通路 13,32 キャニスタ 14,33 パージ通路 15 パージ制御弁 16,37 吸気通路 17 エバポ系 18 圧力検出手段 19 記憶手段 20 判定手段 29 内圧制御弁 30 チェックVSV(バキューム・スイッチング・バ
ルブ) 31 圧力センサ 34 パージVSV(バキューム・スイッチング・バル
ブ) 40 マイクロコンピュータ 41 警告灯
ルブ) 31 圧力センサ 34 パージVSV(バキューム・スイッチング・バル
ブ) 40 マイクロコンピュータ 41 警告灯
Claims (1)
- 【請求項1】 燃料タンクからの蒸発燃料をベーパ通路
を通してキャニスタ内の吸着剤に吸着させ、所定運転時
に該キャニスタ内の吸着燃料を、パージ通路の途中に設
けられたパージ制御弁を開放して内燃機関の吸気通路へ
パージするエバポパージシステムの故障を診断する装置
において、 前記燃料タンクから前記パージ制御弁に到るエバポ系の
圧力を検出する圧力検出手段と、 前記エバポ系の各部位毎に故障時に検出される基準圧力
値を予め記憶しておく記憶手段と、 故障診断時の前記圧力検出手段による検出圧力値と、該
記憶手段の記憶標準圧力値とを比較して故障部位を判定
する判定手段とを備えることを特徴とするエバポパージ
システムの故障診断装置。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19722192A JPH0642414A (ja) | 1992-07-23 | 1992-07-23 | エバポパージシステムの故障診断装置 |
US07/998,191 US5295472A (en) | 1992-01-06 | 1992-12-29 | Apparatus for detecting malfunction in evaporated fuel purge system used in internal combustion engine |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19722192A JPH0642414A (ja) | 1992-07-23 | 1992-07-23 | エバポパージシステムの故障診断装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0642414A true JPH0642414A (ja) | 1994-02-15 |
Family
ID=16370854
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP19722192A Pending JPH0642414A (ja) | 1992-01-06 | 1992-07-23 | エバポパージシステムの故障診断装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0642414A (ja) |
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5669362A (en) * | 1995-03-20 | 1997-09-23 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Diagnostic device for an evaporative emission control system |
KR20030089576A (ko) * | 2002-05-16 | 2003-11-22 | 기아자동차주식회사 | 연료 증발가스의 누기영역을 진단하는 장치 및 방법 |
JP2014088830A (ja) * | 2012-10-30 | 2014-05-15 | Honda Motor Co Ltd | 蒸発燃料処理装置 |
JP2017110560A (ja) * | 2015-12-16 | 2017-06-22 | 三菱自動車工業株式会社 | 蒸発燃料処理装置 |
US9879638B2 (en) | 2012-10-30 | 2018-01-30 | Honda Motor Co., Ltd. | Evaporated fuel treatment device |
JP2020029843A (ja) * | 2018-08-24 | 2020-02-27 | 株式会社Subaru | 蒸発燃料処理システムの診断装置 |
JP2020084777A (ja) * | 2018-11-16 | 2020-06-04 | 株式会社Subaru | 燃料タンク用圧力センサ故障判定装置 |
-
1992
- 1992-07-23 JP JP19722192A patent/JPH0642414A/ja active Pending
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US11111883B2 (en) | 2018-08-24 | 2021-09-07 | Subaru Corporation | Diagnostic apparatus for evaporative fuel processing system |
JP2020084777A (ja) * | 2018-11-16 | 2020-06-04 | 株式会社Subaru | 燃料タンク用圧力センサ故障判定装置 |
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