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JPH05340558A - 体育館等の大空間空調設備 - Google Patents

体育館等の大空間空調設備

Info

Publication number
JPH05340558A
JPH05340558A JP17498492A JP17498492A JPH05340558A JP H05340558 A JPH05340558 A JP H05340558A JP 17498492 A JP17498492 A JP 17498492A JP 17498492 A JP17498492 A JP 17498492A JP H05340558 A JPH05340558 A JP H05340558A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
air
floor
space
warm
gymnasium
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP17498492A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3141179B2 (ja
Inventor
Hiroshi Onuma
洋 大沼
Kazumi Saito
斎藤一美
Toshiro Watanabe
渡辺敏朗
Shiro Hanya
半谷四郎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shimizu Construction Co Ltd
Shimizu Corp
Original Assignee
Shimizu Construction Co Ltd
Shimizu Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Shimizu Construction Co Ltd, Shimizu Corp filed Critical Shimizu Construction Co Ltd
Priority to JP04174984A priority Critical patent/JP3141179B2/ja
Publication of JPH05340558A publication Critical patent/JPH05340558A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3141179B2 publication Critical patent/JP3141179B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

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  • Duct Arrangements (AREA)
  • Air-Flow Control Members (AREA)
  • Central Air Conditioning (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 暖気の上昇及び冷気の降下特性を利用して、
屋内が大空間による場合であっても効率良く空調を行
う。 【構成】 体育館等の床4を二重構造にして床下に流通
空間6を形成する。床上の空調エリア周辺の床に流通空
間6と屋内空間8とを連通する所要数の空気口9を設け
る。空調エリアの両側に冷風を屋内側に温風を床下側に
給送する空調機11を設置した複数の機械室11を設け
る。、機械室11のウオール12上部に冷風吹出口13
を設ける。ウオール12下部にダンパー20を備えた温
風リターン用のグリル21を設ける。床下に温風吹出口
14と冷風のリターンダンパー22とを配設する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、屋内に大空間を有す
る体育館、屋内競技場、講堂等に利用できる空調設備に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】建物内の大空間に対するこれまでの暖房
は、空調機による温風暖房か、パネルヒーター、赤外線
ヒーターによる輻射式暖房が主として採用され、冷房は
その殆どが空調機によるダクト吹方式であった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】空調機による冷暖房で
は、屋内に生ずる暖気の上昇気流により、暖房は上部に
偏り易く、大空間の屋内では肝心の人が居る床上の暖房
効率が悪く、エネルギーロスが多い。
【0004】また輻射式暖房では、熱源からの距離に比
例して輻射効果は低下するため、暖房がヒーターの周辺
に隔たり易く、距離による温度差のバラツキを制御して
暖房効率を高めることは極めて困難とされている。
【0005】この発明は上記従来の課題、特に空調機に
よる暖房の課題を解決するとともに、冷房効果をも更に
一段と向上し、屋内が大空間による場合であっても、こ
れまでより空調効率が良い新たな空調設備を提供するこ
とにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的によるこの発明
の特徴は、体育館等の床を二重構造にして床下に流通空
間を形成し、その床上の屋内空間の空調エリア周辺の床
に、上記流通空間と屋内空間とを連通する所要数の空気
口を一定間隔ごとに設けるとともに、空調エリアの両側
にダンパーの開閉切換により冷風を屋内側に温風を床下
側に給送する空調機を設置した複数の機械室を設け、そ
の機械室のウオール上部に冷風吹出口を設ける一方、ウ
オール下部にダンパーを備えた温風リターン用のグリル
を設け、床下に温風吹出口と冷風のリターンダンパーと
を配設してなることにある。
【0007】
【作 用】上記構成では、空調機からの温風は床下の温
風吹出口から流通空間に吹き出され、床を裏側から暖め
つつ空調エリア周辺の空気口より床上に放出され、屋内
空間を床面から暖める。屋内空間の空気はウオール下部
のグリルから空調機内に戻され、再び床下に吹き出され
る。
【0008】空調機からの冷風は、ウオール上部の冷風
吹出口から屋内空間に吹き出し、床上に降下した冷気
は、空気口より流通空間を経て開放されたリターンダン
パーから機械室に吸い込まれ、空調機に回収されて再び
屋内空間へと吹き出される。
【0009】以下この発明を体育館の空調設備を例とし
て詳細に説明する。
【0010】
【実施例】図中1は2階がアリーナ2として建築された
体育館で、3階の両側は回廊のジョギングトラック3と
なつている。
【0011】上記アリーナ2の床4は、2階の床版5の
上に流通空間6を設けて二重に構成され、また流通空間
6は中央部の長手方向に設けた鋼製床組7により左右に
区画されている。
【0012】上記床4の上の屋内空間8の空調エリア周
辺の床には、上記流通空間6と屋内空間8とを連通する
所要数の空気口9,9が一定間隔ごとに設けてある。ま
た空調エリア両側のジョギングトラック側には空調用の
機械室10,10が設けてある。
【0013】この機械室10の内には、空調機11が底
部を上記床版5に固定して収容設置してある。また機械
室10のウオール12の上部には冷風吹出口13が設け
てあり、床下には開口を流通空間6に向けて温風吹出口
14が設けてある。これら吹出口13,14は、それぞ
れダンパー15,16を内装したダクト17,18を介
して空調機10のチャンバー19と接続している。
【0014】また上記ウオール12の下部には、ダンパ
ー20を備えた温風リターン用のグリル21が設けてあ
り、床下には冷気を機械室10に還流するためのリター
ンダンパー22が、上記温風吹出口14に隣接して設け
てある。
【0015】なお図中23は建物1の外壁に設けた機械
室10の外気取入口で、ダンパー25を有する。
【0016】上記空調設備による屋内空間の暖房は、ダ
クト18とグリル21のダンパー16,20を開、ダク
ト17のダンパー15とリターンダンパー22とを閉に
して行われる。空調機11により加熱(45℃)された
温風はダクト16を経て温風吹出口14から床下の流通
空間6に吹き出る。流通空間内の温風は床4を裏側から
暖めながら床4に設けた各空気口9,9へと流れ、さら
に空気口9,9から床上に放出される。この放出時の温
風の温度は30℃程度で、屋内空間8の上部へと上昇し
て行く。また屋内空間8の空気は開放されたグリル21
より機械室10に吸い込まれ、空調機11に戻されて再
び加熱されて屋内空間8に放出される。
【0017】このため床上は温風の放出時と回収時とに
加熱(18〜19℃)されることになり、また床4から
の暖気の上昇と相俟って屋内下部の暖房がこれまでより
も効率よく行われる。
【0018】表1は2階のアリーナ2の温度上昇状態を
示し、表2は3階のジョギングトラックの温度上昇状態
を記すものである。これらの表1,2は何れもボイラー
焚き始めから2時間ごとに測定した結果を表にしたもの
で、表中の測定ポイントの各レベルは床4からの高さ
(mm)を示す。またNOは図5(A),図5(B)に記
載の測定位置を示すものである。
【0019】
【表1】
【0020】
【表2】
【0021】この表から明らかなことは、床面の暖房効
率がよいことと、天井が高いのにもかかわらず温度上昇
時間が速いこと、 平面 最大温度差 2階アリーナ 2.2
℃ 垂直(4.8 〜6.3mm)最大温度差 3階トラック 2.9
℃ とのごとく水平,垂直の温度バラツキが小さいことなど
である。
【0022】また屋内空間の冷房は、ダクト17のダン
パー15とリターンダンパー22とを開、ダクト18と
グリル21のダンパー16,20を閉にして行われる。
空調機11により冷却された冷風は、ウオール上部の冷
風吹出口13から横吹きとして屋内空間6に吹き出さ
れ。さらに温風の場合と反対に床面へと降りて行く。床
面では空調エリア周辺の各空気口9,9が空調機11の
稼働により吸気の状態にあるので、冷気は各空気口9,
9に分散されて吸い込まれ、流通空間6からリターンダ
ンパー22を経て機械室10に入り、空調機11に回収
される。そして再び冷却されて屋内空間8に吹き出され
る。
【0023】このようなことから、床上の過剰冷却が防
止され、また冷風の循環回収により冷却エネルギーも少
なく済むので、これまでよりも効率が向上した。
【0024】
【発明の効果】この発明は上述のように、体育館等の大
空間の空調設備を構成してなることから、下記効果を有
する。
【0025】・ 暖房時の対流による熱効率の悪さを改
善することができ、また温風の放出と還流の両方により
床上暖房を実施できるので省エネとなり、空調エリアが
広くとも水平,垂直の温度バラツキが小さい暖房を行う
ことができる。
【0026】・ これまでのように大空間全体を暖める
必要が無くなるので、暖房に際するエネルギーも従来方
式に比べて少なく済み、また床下を利用して温風の放出
及び冷風の回収を行うため、空調エリアにおける空気口
の数及び位置の設計を自由にでき、空調機を使用するも
のでありながら、これまでのようなダクトは不要となる
のでコストも低減する。
【0027】・ 床の保温により足元から温かい暖房が
でき、また過剰冷却も防止されるので冷暖房は質の良い
ものとなり、体育館や競技館等にあっては適度なコンデ
ションのもとに活動し易い環境を比較的短時間で整える
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る大空間空調設備を備えた体育館
の要部縦断面図である。
【図2】同上の略示平断面図である。
【図3】暖房時の空調設備の縦断面図である。
【図4】冷房時の空調設備の縦断面図である。
【図5】(A)は2階アリーナの温度測定位置を示す
図、(B)は3階アリーナの温度測定位置を示す図であ
る。
【符号の説明】
1 建物 2 アリーナ 3 ジョギングトラック 4 床 5 床版 6 流通空間 8 屋内空間 9 空気口 10 機械室 11 空調機 12 ウオール 13 冷風吹出口 14 温風吹出口 20 ダンパー 21 温風リターン用のグリル 22 冷風のリターンダンパー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 半谷四郎 東京都港区芝浦一丁目2番3号清水建設株 式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 体育館等の床を二重構造にして床下に流
    通空間を形成し、床上の屋内空間の空調エリア周辺の床
    に、上記流通空間と屋内空間とを連通する所要数の空気
    口を一定間隔ごとに設けるとともに、空調エリアの両側
    にダンパーの開閉切換により冷風を屋内側に温風を床下
    側に給送する空調機を設置した複数の機械室を設け、そ
    の機械室のウオール上部に冷風吹出口を設ける一方、ウ
    オール下部にダンパーを備えた温風リターン用のグリル
    を設け、床下に温風吹出口と冷風のリターンダンパーと
    を配設してなることを特徴とする体育館等の大空間空調
    設備。
JP04174984A 1992-06-10 1992-06-10 体育館等の大空間空調設備 Expired - Fee Related JP3141179B2 (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012088009A (ja) * 2010-10-21 2012-05-10 Toyota Home Kk 多層階建物の空調設備
CN105707169A (zh) * 2014-12-19 2016-06-29 株式会社沙迪克 制面条球装置

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012088009A (ja) * 2010-10-21 2012-05-10 Toyota Home Kk 多層階建物の空調設備
CN105707169A (zh) * 2014-12-19 2016-06-29 株式会社沙迪克 制面条球装置

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